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[レビュー]恋愛、借りちゃいましたの感想
2020-02-01 Sat 00:00
<作品名>     恋愛、借りちゃいました
<製作会社名>   ASa Project



恋愛、借りちゃいました
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S 】
それぞれの事情を抱えたヒロイン達に主人公がバイトとして『レンタル』される、そんな設定の基で描かれた今作、ヒロイン達は主人公にお金を支払う事で、時に恋人であったり、友達であったり、兄であったり、愛人であったりと…特殊な関係を築いていくこととなる。

文章自体が読みやすく、展開のテンポも早めで勢いもある、その設定と併せたキャラクター自体の面白さもあって、サクサクと読める内容になっている。

ASaProjectの最大の魅力ともいえるのが共通ルートの笑いであり、今作でもその部分の魅力は健在。
特に今までの作品以上にヒロイン同士のやり取りが豊富で、コロコロと変わる豊かな表情なども手伝い、とても賑やかな内容になっている。

また設定から派生した部分として、複雑な人間関係もこの作品の魅力の一つ。
それぞれが主人公と『仮』の関係を築いており、その結果、それぞれのキャラクターからみた主人公と他ヒロインとの関係性がすごくややこしくなっている。
ゴチャゴチャした関係の中で描かれる掛け合いは上記の賑やかな笑い部分に大きく寄与していたと言えるだろう。
複雑な人間関係だからこそ、その動かしにくい状況の中で巧く物語を転がし、破綻させずに分かりやすく描いた手法は見事という他ない。

また、今作では一部ルートにおいて『失恋』と言う部分もライトなテーマの一つとして描かれている。
各シーンでのその切なさは、共通ルートで明るく動くヒロイン達に一つ深い感情を形作っており、対比的に感じる部分もあって非常に良い影響を与えていたように思う。
個人的には物語終盤、八純か絵未そのどちらかを選ばなければいけないシーンにおいて、選ばれなかったヒロインと親友二人の対応の違いも、細かい部分ではあるものの個人的に高評価を付けたシーンとなっている。


共通√【 S 】  3h
シナリオは絵未√や八純√に向かって、階段分岐するような形になっている。
大まかに前半はレンタル人材派遣アルバイトを始めた主人公の様子と、関わる人が多くなってゆくことで、複雑になってゆく周囲の人間関係が楽しく描かれている。
特に登場人物が多い前半は笑いどころも多く、作品の根幹的な魅力の部分ともいえる。

後半は絵未√や八純√に向けた内容になっており、キャラクター同士の絡みの面白さはそのままに、ダブルヒロイン作品のような内容になっており、特に主人公の過去編や八純の恋等も描かれているため、作風が変わっている。


瀬川絵未(CV 花寺香蓮)|キャラクター|恋愛、借りちゃいました - ASa Project
瀬川 絵未√【 S 】  2h
主人公のクラスメイトで八純とは幼馴染。
一見すると男性経験も経験豊富にみえるがその実、ただの極度の見栄っ張りであり、咲希や桃子に彼氏がいないことを隠すため、主人公と「恋人」の契約をした。
妄想癖に加え、時折調子のってはドジることが多い。。

個別√では八純を振ることで√に突入することになる。
最初こそ主人公に反目する様子が描かれていたが、仮の恋人関係を進めていくうちに恋をしていく様子が共通ルートからの流れで描かれている。
特に付き合って素直になってからの絵未は、なんだかんだと主人公とツーカーで通じ合う良さがあり、八純とは別ベクトルの魅力があると言える。
そのシナリオの構成上、八純の存在も重要なキーになっている√である。


天満八純(CV 飴川紫乃)|キャラクター|恋愛、借りちゃいました - ASa Project
天満 八純√【 S 】  2h
絵未や主人公と同じクラスで、性格が良く、誰からも好かれる優等生のお嬢様。
事あるごとに出る「にゅふふ」笑いが特徴的で、学園で唯一、根暗な雰囲気の主人公に話しかけてくる存在。
深夜に偶然出会った主人公にとある理由から『友達』になるように依頼する。

シナリオの構成上、共通までで十二分に色々な面を見ることができる八純、そんな彼女付き合ってから見せる新しい一面が「めんどくさ可愛い」所。
主人公への面倒なまでの絡み…けどそれがどうにも可愛く感じてしまう、そういった一筋縄ではいかない、女子としての魅力が非常によく描かれていた。
また、絵未を振ることで個別√に入ることになるため、彼女の存在もこの√では非常に重要になっており、特に絵未や主人公に振り回され、コロコロと豊かに表情を変える部分がこの√の魅力の一つと言えるだろう。


泉ちなつ・泉こなつ(CV 水野七海・CV 要しおり)|キャラクター|恋愛、借りちゃいました - ASa Project
泉 ちなつ&こなつ√【 S 】  2h
主人公と『兄いちゃん』として契約している双子。
褒められたすぎて欲求不満、甘えたいけれど恥ずかしくて素直になれない姉。
何を考えているのかわからない、超マイペースで自分を性的な目で見てほしい妹。

そんな変態姉妹の個別√ではちなつと主人公が付き合うところから物語が始まっていく。
ボケの妹とツッコミの姉、双子の姉妹だからこその小気味好いテンポでやり取りされるキャッチボールはもちろん下ネタ全開。
テンポは割とゆっくりなのだが、パワーワードも一つ一つの笑いは中々の物。
割と中身はなく、終始ノリと勢いと笑いだけで突き進む内容となっている。
また『真妹』として張り合う主人公の実妹、月の存在も輝くシナリオであり、特筆しておく。


空路椿(CV 藤崎紗矢香)|キャラクター|恋愛、借りちゃいました - ASa Project
空路 椿√【 S 】  2h
塾で講師をしている大人のお姉さん。
結婚を急かす親の追求から逃れるために主人公と『愛人』として契約する。
趣味はゲームで、仕事中の大人でキリッとした雰囲気とは一変、休日はもっぱらジャージを着て朝から晩までゲームをしている。

個別ルートでは比較的真面目な椿だけあり、椿の従姉である愛季も意外と登場シーンが少ないこともあって、割と狂気性や笑いは抑えめ。
ただ、他のキャラと比べて、椿との会話だけは一味違う。
自身から口説きに行くシーンも多々あり、そんな口説き文句に恋愛経験の少ない椿が戸惑う、そうした様子を楽しむ姿は好きな子を虐める普通の男の子を感じた。
普段はネジの吹っ飛んだ年下や同級生を相手にしている主人公だけに、そうしたシーンは印象的。
また、椿も言われているだけでは終わらず、きちんと主人公をドキドキさせるようなことも言って…そんな大人な会話が楽しい√。


美浜 咲希√【 S 】  0.5h
主人公と同じクラスで絵未や桃子、八純とは仲が良い。
美人でギャルっぽい見た目とぶりっ子っぽいの言動から周囲からビッチ扱いされている。
よく告白されるが、お眼鏡にかなう男はいないらしく、常に彼氏募集中。

個別√としては共通後半から派生する半分BADENDのようなギャグシナリオ。
彼女について描かれるシーンも少しあるものの、基本的にはすべて短めとなっている。


小関 桃子√【 S 】  0.5h
主人公のクラスメイト。いつも余裕があり何を考えているのか掴み所の無い女の子。
絵未や咲希とも仲が良くイジって遊ぶことも多いが、特に八純の事が好きで、使っているシャンプーの銘柄まで把握するほど。
サバサバしているが実は4人の中では一番モテる。

咲希と同じくサブヒロインで個別√としては短いのだが、キャラクターとしては割と詰め込んで作られた娘。
個人的にのラストシーンが大好きで、このシーンを知ってから彼女を見返すとまた一味違った感想になるだろう。


[ 主人公 ]新海 幸
妹の月と二人暮らしで過ごす少年。
重度のシスコンであり、妹を不自由させないために多くお金を必要としているため、結果的に損得勘定で動くことが多くなっている。しかし、本来は心優しい所もある。
また、責任感はあり任された仕事等はしっかりとこなす主義。
根が暗くあまり人と関わりたくないため、クラスでは伸ばした前髪を下ろしている。


【推奨攻略順 : 椿→ちなつ&こなつ→咲希→(BAD→)桃子→八純→絵未 】
八純と絵未√に向けて階段分岐っぽいシナリオになっているものの、どの√も完全に分離されているため、基本的には好きな順番で攻略してよいだろう。


CG : 【 S 】
はっきりとした線に濃い塗りの絵。
割と一般的な画風ではあるものの、全体的に丁寧に描かれている印象が強く時折、見入られてしまうものも存在、枚数も十二分
SD絵は対照的に柔らかく、ふんわりとした質感の絵で数枚存在している。


音楽 : 【 S 】
BGM28曲、Vo曲2曲(OP/ED)と言う構成。
各キャラのテーマが多めのBGMの中で、特にVo曲のアレンジである「story」や「light-less」などの曲が要所要所で涙腺を刺激してくれていていた。
Vo曲はやはりOPの「君に届けるstory」が勢いもあって作風に合っていて魅力。


お勧め度 : 【 S+ 】
設定にこそ特殊なものはあるが、アサプロらしい笑えるシナリオが魅力。
勢いのある展開は読む人を飽きさせず、プレイに慣れていない初心者は勿論、キャラゲー好きな人など、ライトに作品を楽しみたい人にお勧めしたい作品となっている。


総合評価 : 【 S 】
全体的に安定的に作られた作品。
しかし、他作と比べて抜きんでていたかと聞かれると、この評価となる。


(ぶっちゃけコーナー)
アサプロの作品といえば笑いが最大の商品。
ここでどれくらい頑張れるかでこの会社の作品のなかでの上下が決まってくるな~と言うのがいつもの感想なのですが、今回は少し笑いとは別の要素が入っていたのも意外。
(※無論昔からそういう要素はあったのですが)

今作の全体的な印象としてはより一般的な人に向けて、描かれた内容だった気がする。
恋愛0キロメートルのような死ぬほど笑えるものは流石にないのですが、ある程度笑える内容に特徴的なキャラクターたちの賑やかな笑い。
そこにダブルヒロインの話を主軸とした全体的に整ったシナリオや、各個別√に描かれたしっかりとした内容がある。
要所要所で各キャラ視点のシーンを入れることで、キャラクターの内面もしっかりと描かれている印象もあり、そうした部分だけを見ても、笑いだけに注力せず作られた結果がしっかり出た作品なのかなと思います。

この結果がどう出るかは正直人次第といえますね…。
尖った作品と言う意味では過去作の方が好みだった気もするのですが、大衆受けと言う意味では今作の方が質も良かった気がします。
どちらにしろ、やはり好きな会社の作品なので、これからもどんどん、色々な要素を取り込みつつ素敵な作品を作り続けてほしいなと思います。
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