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[レビュー]ソーサレス*アライヴ!~the World's End Fallen Star~の感想
2019-10-19 Sat 00:00
<作品名>     ソーサレス*アライヴ!~the World's End Fallen Star~
<製作会社名>   Fluorite



ソーサレス*アライヴ!
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
物語は大きく前半のソーサレス編と後半のアライヴに分かれている。

全体的な文法はどちらかと言うと稚拙であり、各種小説等を読みなれていない人などは、序盤に登場する怒涛の大量のキャラクターや氾濫するかのような設定の数々、そして都合のよい展開などに辟易する人も多いだろう。
前半部分に関してはそれらが顕著に出ており、各個別に至るまで一部√を覗いて高い評価をしにくいものになっているのは確かである。
またキャラクターの魅力を魅せるべき部分においても、乱雑に並べて描かれている印象が強く、物語の導入という大事な部分の評価を大きく下げている原因となっている。
個人的にこの作品を必要以上に高くしていない原因もそこに一端がある。

一方後半において、詳しくは【共通√】の項で説明するとするが、展開力にこそ光が当たった内容になっている。
前半から続く一連の物語として見た時に特に面白く感じるタイプ位の作品は珍しく、良い意味でも山と谷が出来上がった内容だったといえる。
しかしながら、手放しに褒めることができない部分があるのも確か。
そのうちの一つが、各個別及びTRUE√の存在。
各個別の内容が薄かったことはもちろん、TRUE√の展開に関しても、今までの流れをくみ取って考えた時に「もう少し勢いがほしかった」と思ってしまう人は少なくないはず。

作品には『レイヴ』と呼ばれる疑似的な複数で行う、架空の魔法バトル競技が導入されており、作品における重要なファクターを締めている。
そこにおけるバトルシーン描写についても言及しておくと、基本的に文章による表現に光る所はあまりない。
展開にもどこか都合主義な所を感じるところがあり、やはり不自然さを感じる部分が多い、しかしながら、一部の展開に関しては目を見張るものもあり、そうした部分が上手くシナリオ展開や動画演出と合わさった時、その破壊力が高くなっている。

後半の展開力を評価する一方、全体的な表現力や展開等に見劣りする部分もあり、もろ手を挙げて評価することができない。
しかし、それらのマイナスポイントをカバーできるほど後半の展開が良い、と言うのもまた一方で事実であるため、

共通√【 S+ 】  7h
前項にもあるとおり前半と後半部分に共通ルートが存在している。

ソーサレス編では各キャラに出会った後、魔法競技である『レイヴ』に深く関わってゆくシーンまでが描かれており、ボリューム自体は多くないのだが、今後の世界観の大半が詰まっている部分でもあるため重要な要素は多い。
この部分は全体的にさして質が高くなく、いわゆる『なろう系』小説のような設定も多いためなのか展開自体にも強引さを感じる部分がある。
魔法を用いたバトルシーンにおいても、描写や展開に見張るようなものは無く、あくまで平均的な出来と言うのが率直な感想。

評価が一転するのは後半。
ネタバレになるので名前のみ伝えることとするが、『ソーサレス編』については共通部分が非常に大きなウェイトを含んでおり、この部分の出来が高かったことが高評価にじかに繋がっており、ひいては作品自体の評価にもつながっていると言える。
その内容を一言で評価するのならば、展開の『巧み』さと言える。

あくまで制作者が変わったような表現や演出があったわけではなく――言い方は悪いが――そうした限られた範囲の中でも、燦然と輝くような展開力が作品の中にあった事、そしてそれを許せるだけの幅が物語に持たされていたことこそを称賛をしたい。


Fluorite-CHARACTER.png
アキナ・ランドール√【 S 】  2-3h
エーリュシオ領の貴族・ランドール家の一人娘
曲がったことが許せない正義感のある娘なのだが、熱くなると言いすぎてしまうことも。
炎属性の魔法を得意としており、大剣『プロメテウス』を操った接近戦が持ち味。

アキナとの恋愛描写がメインとなって描かれているシナリオであり、主人公に対して素直に感情を著すことができないツンデレなアキナが非常に良く描かれている。
後半はレイヴを中心に、ランドール一家を絡めた展開になっているが、わりとサックリ描かれていた印象が強い。


Fluorite-CHARACTER (1)
ユズリハ・サーバル√【 S 】  2h
エーリュシオ寮の学生で、いつも一人いる少女。
元々は別の領の出身だったが、とある理由によりエーリュシオ領にやって来た。
ホウキ無しで魔法を使えるほどに非常に強力な魔力を有しているが、本人はあまり魔法を使うことが好きではない様子。
氷(水)の魔法を扱い、弓『エーギル』による遠距離攻撃が得意。

前半はユズリハとの恋愛描写となっており、基本的に他の√ではあまり表情を変えることがなかったユズリハのいろいろな面が見られるものとなっている。
後半の内容に関してはネタバレになる為伏せるが、ユズリハの出身に纏わるシナリオとなっており、その雰囲気や質は他の√と一線を画している。
レイヴではないものの戦闘描写もあり、短いながらも比較的よくまとまっている内容となっている。


Fluorite-CHARACTER (3)
アズーリア・ニューフィールド√【 S 】  2h
エーリュシオ寮の学生。
おっとりと落ち着いた雰囲気の少女で、なぜか見た目が元の世界の副担任に似ているのだが、婚約者がいるらしい…。
使う魔法は土属性、ハルバード『キュベレイ』を操るディフェンサー。

彼女の婚約者に纏わる一連の問題のシナリオとなっている。
設定から類推される割と王道の流れなので、特に驚きもなければ落胆もない。レイヴ関連の描写は少なめだが、リリリ様が割といい働きをしているシナリオでもある。


Fluorite-CHARACTER (2)

ミア・ウェルチ√【 S 】  2h
エーリュシオ寮の学生。
明るく好奇心旺盛な性格で、小間使いだった初対面の主人公を「お兄ちゃん」と呼び、親しく接してくれた。
風の魔法を得意としており、風の双剣『ゼピュロス』を使用して空を飛ぶことも可能。

ミアに対して妹としてしか見られなかった主人公だったが、展開自体はわりとなし崩し的、その後の展開にも急な(?)ハーレム要素があったりと好みが分かれる。
後半はレイヴを絡めた内容になっているが、基本的に勢い重視なのでシナリオの質自体は良くない。


[ 主人公 ] 折見 公輝
現代の日本で過ごしていた一般学生。
突然の異世界転成に巻き込まれたが、落ち込むことはなく前向きにとらえている。
趣味は戦術が深く関連するFPSの携帯ゲームで、非常にやりこんでいる。


【推奨攻略順 : (各ヒロイン)→ユズリハ→(各ヒロイン2+リリ)→TRUE 】
各ヒロインは好きな順番でよいが、ユズリハは最後に回すとよい。
後半も同様だが、TRUEのみロックあり。


CG : 【 S 】
細い線に淡い色使いで、特に光の使い方を意識した美麗なイベントCGが特徴的。戦闘シーン用の物も様相は違うものの、総じてレベルは高い。
枚数に関してもSDなどを含め多数存在しており、十二分な量だったと言える。


音楽 : 【 S+ 】
BGM40曲超、Vo曲4曲と言う構成。
ボリュームが非常に豊富であり各種取り揃えていることはもちろんだが、作品テイストに合わせてと言う部分もあって全体的に暗めなBGMや戦闘BGMが多い。また加工されたテクノっぽさのあるBGMが散見されるのも特徴的と言える。
Vo曲では色々挙げたい名曲も多いのだが、個人的には冬乃桜さん歌うED「LighT of HOPE~明日に向かう希望~ 」が、明るいリズムで歌われており、歌詞も好みなのでイチオシしておきたい。


お勧め度 : 【 S+ 】
この作品にとってのおすすめ度、とは何処まで前半を許容できるかにあるように思える。
そのためお勧め度を必要以上に高くしていないものの、異世界転生物が好きな人にとってはプレイしやすい作品ではないだろうか? ジャンルは違えど、また現実のライトノベル系の作品を多く嗜む人にとっても身近な内容と言える。
逆に文章に厳密な流れ等を重視する人にとっては全体的に苦しく感じる作品でもあるかもしれない。


総合評価 : 【 S+ 】
前半の平凡な部分と後半の秀逸な部分、それらがせめぎ合っての評価ではあるが、少なくとも平均以上と考えている。


(ぶっちゃけコーナー)
体験版とかで分かりそうな前半に関してはやはり不満が募っている。
物語の導入部分は、いわゆる顔のような物であり、決して手を抜いて作っていい部分ではないはず。
個人的にそう思ったからこそ、そこが綺麗にできていないということで、どうしても作品的に高く評価しにくいものがあった。

しかし一方で、後半のアライヴ編の秀逸さは筆舌に尽くしがたい。
何処まで説明してもアライヴ編に入り空気が一気に変わった感じはプレイしないと分からなさそうである。
各ルートの展開の小ささと言うマイナスポイントは抱えているものの、それでもなお評価しておきたい内容と言うのはやはり宝と言えるだろう。

作品の中に…というよりも、シナリオの中にこれだけハッキリと得手・不得手が面白く混じった作品は珍しい。
それだけに、作品の評価には個人差が出そうである。
一概に褒めるべき作品でないのは確かだが、だからと言って平凡と言うには秀逸すぎる…という矛盾を抱えた文章を生める作品である。
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