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[レビュー]9-nine-はるいろはるこいはるのかぜの感想
2019-09-21 Sat 00:00
<作品名>     9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ
<製作会社名>   



9-nine-はるいろはるこいはるのかぜ
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

シナリオ : 【 S+ 】
「9-nine-」シリーズの3作目、香坂春風をヒロインとした作品となっている。

どうしても前作からの日が空いて内容を忘れがちだが、簡単な回想や解説が自然に入れられており、フォロー体制がしっかりしていた。
上記の情報もあわせて、展開自体は非常にわかりやすくサクサク進む。テキスト自体も読みやすく物語自体が短いことを合わせてもすぐに終わってしまう印象が強かった。
けれども、それは悪い意味ではなく、それほどまでに濃密だったともいえる。

物語の展開についてはネタバレになる為多くを語りはしないが、それでも1作目、2作目と続きその中でが枯れた悲劇や謎によって高まった謎…そして期待。
それらのハードル軽く超えてくるような、手に汗握るような展開がこの作品には詰まっており、泣きシーンこそないものの、読み物としての面白さ(アトラクション性)のある内容となっていた事は高く評価したい。

作品としては終盤に近付く中で、どうしても緊迫してくる状況や展開が多くなっている。しかしながら、それと対比するように賑やかな日常シーンもしっかりと描かれていた。
特に天を使ったギャグシーンは今作でも健在で、そういったシーンがあるからこそ、特定のシーンにおける感情移入を促進していたと言えるだろう。

そして何よりも評価したいのは今作でメインヒロインとなった春風先輩について。
もちろん彼女自身はシリーズの最初からずっと出ていたわけだが、今作では彼女の魅力が余すところなく表現されている。
初見で魅力を感じるキャラクターは多くいるが、これほどまで尻上がりに評価が高くなったキャラクターは多くない。
それが彼女自身の設定に依存する部分だけではなく、その魅力を活かせるシーンを用意したり、とその描写力によって作り出されたと言うところに最大の賛辞を送りたい。
魅力的なキャラクターを意図的に作り出すのは非常に敷居が高い、特に設定の後付けのような形になればなおさらなのだが、今作ではそのハードルをも超えてきたといえる。
『可愛さ』と言う部分だけではなく、彼女自身の個別√ともいえる作品後半のシナリオについても、しっかりと彼女自身の内面と結びついたものとなっており、彼女自身を作り上げる上で必要不可欠な内容だったと言え、この部分だけでも十二分に単体の作品として楽しめるだろう。

シリーズにおけるの『起承転結』で言う『転』の役割をしっかりと担いつつ、次の作品へとつなげるような内容に…と言葉にすると簡単だが、その難しい内容をしっかりと想像以上の出来で仕上げてきた、まさに圧巻と言える内容となっている。


CG : 【 S 】
細い線に淡い塗り、柔らかさの伝わってくるCG。
安定の和泉つばす先生の絵です。
枚数自体は流石に少ないものの1枚1枚の完成度は流石という他なく、どれも美麗。
SD絵も数枚あり、Hシーンがヌルヌル動いたり、と言ったところも前作同様。


音楽 : 【 S 】
新規BGM不明、Vo曲2曲。
基本的には前作の使いまわしとなっており、BGMに追加があったとしても数曲程度。
Vo曲に関しては2曲の追加となっており、もちろんどちらも素晴らしいのだが、個人的にはEDの「そして愛になる」はゆったりとしたリズムが心地よく、歌い上げられた歌詞の内容も非常に作品とマッチしていたように思う。


お勧め度 : 【 S+ 】
シリーズ作品ではあるものの、単品で楽しむことは可能。
しかし、やはり楽しむならば前作はもちろん、前々作のプレイは必須と言える。
作品の最初の方や、作中の細かいシーンで、短くではあるものの回想シーンなどもあるので、ある程度作品の内容を忘れた状態でプレイすること自体は問題ない。
作品自体の評価は高いが、販売形態もあってお勧め度は抑えめにしている。


総合評価 : 【 S+ 】
シリーズの3作目ということで正直な所、評価が難しい…が、やはり素直に面白かったと言える内容の為この評価に。


(ぶっちゃけコーナー)
分割商法…って言い方は悪いんだけど、そういうスタイルの作品なので作品単体で正確に評価するのはやっぱり難しい。
だからこそ、全作の評価としては全体的に抑えめだったと思う。
やっぱり一つの大きな作品の中で、中ダレがあったり、盛り上がりがあったり…っていうのは当然だと思うし、今作みたいに各キャラ√みたいになっていれば、好き嫌いはやっぱり出そう。
自分自身がそうだからってわけじゃないけどね…。

ただ、今作はやっぱり純粋に面白かった。
前作の天がメインの作品も、ギャグゲーみたいな感じで面白かったけど、それは日常シーンに限った話。
今作はそれに加えて、シナリオ的にも展開が大きく動いて「…いよいよ!」みたいなところがあった。
何度も書いているかもしれないけど、今作はどうしても内容に期待が集まっていたのだけれど、それをちゃんと超えてきたのが純粋にうれしい。

あと個人的な印象でこれもまたシナリオ部分の評価に被るけれど、春風先輩に関してはそこまで好感度が高くなかった。
その状態で一気にここまで好感度が変わるような設定やシーンを演出したのは、さすがという他ない。
春風先輩に限らず、今作では多くのキャラクターの印象が一気に変わった作品でもある。
そういう意味では物語だけではなく、各キャラにとっても『転』の物語になったのかもしれないなぁ…泣きシーンがあるわけではないけれど、読み物的に面白い、そう評したのにはそんな理由もありました。
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