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[レビュー]乙女が結ぶ月夜の煌めきの感想
2019-04-18 Thu 00:00
<作品名>     乙女が結ぶ月夜の煌めき
<製作会社名>   ensemble



乙女が結ぶ月夜の煌めき 乙女シリーズ 女装主人公ミニゲーム New Stage
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S 】
ある日、主人である蘭に呼び出された冬弥はいつもの無茶ぶりによって一定期間を条件に女学園に女装して入学することになる。さらには蘭の苦手な科目では彼女に変装して授業を受けることになり、女学園を舞台にしたでの二重変装生活が始まる――。

そんないつもの女装物にプラスアルファの設定がある今作。
その中でもさらにお嬢様学校における資産家出身の生徒(ブライト)と一般家庭出身の生徒(クレセント)による学内での不和をテーマとした作品である。
この問題に関してはどのルートでも大きく取り上げられており、「お披露目会」(という名の文化祭)までの短い期間の中でいかにしてその問題を取り除いていくか…というのがこの作品の根幹にもなっている。

基本的にシナリオに関しての過度な期待は禁物、特に複数シナリオライターの弊害なのか、キャラの設定などが各√間でブレている所があり、そのあたりに関してはもうすこしブラッシュアップの必要を感じた。

一方で、複雑そうな設定の中にも見える安定感はさすがと言える。
ともすれば混乱しやすそうな内容ではあるものの、状況を分かりやすくするのが上手なのか混乱することはあまりなく、今までの作品とは少し違う雰囲気を演出している。
その中でも特にキャラクターを描くという事に関しては非常に安定感があった。
各ルートにおける展開はある程度平凡ではあるものの、各ヒロインをしっかりと差別化しつつ、女装というコンテンツを加えることで、日常では引き出しずらいそれぞれのキャラの表情を切り出しているのはこのジャンルの作品ならではと言える。

シナリオに関して付け加えるなら、各ルートにおける要所要所の演出や、終盤におけるシナリオできちんと伏線回収をしたところも褒めておきたい。
作品の趣旨としてはどうしてもシナリオ寄りではないのだが、その中で最大限のものを作ろうという努力は見られ、思わず涙を流しそうなシーンもいくつか見られた。
演出やそのシーンに至るまでの描き方、泣きシーンにおける描写の工夫次第で、まだまだ感動できる要素はあるはずだが、内容的には非常に良いものもあったので、今後にも期待が持てるものとなっている。


共通√【 S 】  3-4h
蘭と優紀の転校から数週間程度の話ではあるが、共通ルートとしては比較的短く、基本的には各キャラクターの雰囲気や学園の状況説明に終始している。
その為、内容の評価という意味では可も不可もなく...というどっちつかずなもの。
ただ特筆しておきたいのは、注意したいのは最初の選択肢であり、それぞれが各ヒロインとの個別エピソードとなっているので、個別√前には見ておきたい。


乙女が結ぶ月夜の煌めき 公式サイト CHARACTER:四條蘭
四條 蘭√【 S 】  2h
様々な分野で非凡な才能を見せるが、逆に一部の分野に関しては素人以下の実力しかなく、その点を優紀にサポートしてもらっていた。
マイペースで常に唯我独尊を貫くお嬢様であり、優紀を振り回しては困らせていることが多い。しかし時折本質を見抜く力があったり、鋭い視点や言動をすることも。

センターヒロインということもあり、シナリオの内容もこの作品の正道ともいえる流れを辿っている蘭√なのだが、やはり彼女の魅力はデレてから。
当たり前のことではあるが、優紀に対していつもと違う接し方をする蘭が見られるのはこの√だけであり、また作中ではスポットの当たりにくい『主従関係』を気持ちよく描いたシナリオといえる。


乙女が結ぶ月夜の煌めき 公式サイト CHARACTER:佐倉こころ
篠森 涼花√【 S 】  2h
学園の副会長を務める心優しいお嬢様。
高貴な家の出身ではあるが、誰にでも平等に慈愛の心をもって接することができる少女であり、だからこそ現在の学園の状況を憂いている。
会長が不在の生徒会を支えてきたが、無理がたたって1度体調を崩している。

『お嬢様』というよりは年上のお姉さんとして、彼女の包容力の大きさを魅力として感じさせるシーンが多かった涼花√だが、恋愛描写においても蘭との掛け合いなどで笑いの多いものとなっていたのも意外といえる。
シナリオ自体に関しては、言い方は悪いが展開もシナリオの都合に合わせた物になりがちだったが、それでも終盤は少しだけ感動できそうなシーンもあったりもする。


乙女が結ぶ月夜の煌めき 公式サイト CHARACTER:冷泉雫音
冷泉 雫音√【 S 】  2h
日本有数の財閥の息女であり、母は明月学園の理事長でもある。
そんな高貴な生まれもあってか自分を厳しく律しており、成績は優秀であり物腰も落ち着いている、その一方で世俗の事にはめっぽう疎い一面もある。
とても優しい子なのだが、周囲の人間から誤解されがちなところも。

個別√では生徒間の不和を緩和するため、明月学園に残る『主従』の関係を利用することとなり、蘭の一計により、雫音が"従者"となって主人公に仕える展開に。
他の√ではあまり絡みがないだけに印象がどうしても薄い雫音√でもあったので、彼女が本来持つ魅力をいかんなく発揮する。
特に世俗に疎く、ショッピングを楽しむ様子などの違う一面が見れるのも良い所。


乙女が結ぶ月夜の煌めき 公式サイト CHARACTER:藤咲渚
藤崎 渚√【 S 】  2h
家庭科部の部長を務めている少女。
人好きのする柔らかい笑顔が特徴であり、学園内にも多くの友人が存在している。
また、世話焼きな性格ため相談役になることも多く、彼女のいる家庭科部だけはブライトとクレセントの垣根がない特殊な関係を築いている。

彼女の個別√では「ブライトとクレセントの融和」を目指すというテーマを主軸としている部分は他の√と変わりないものの、ひょんな切っ掛けから冬弥と優紀という別の人間として彼女と接する特殊な関係を築くこととなる。
百合っぽさがある優紀との関係自体も割と稀有なのだが、その上に冬弥からの視点という二重の関係を描いた個別√では渚の内面的な魅力も良く描き出しており、シナリオの展開自体も面白くしている印象がある。


乙女が結ぶ月夜の煌めき 公式サイト CHARACTER:佐倉こころ (1)
佐倉 こころ√【 S 】  2h
家庭科部に所属する学園の1年生。
引っ込み思案でおとなしい性格でテンパることも多いが、自分の好きな事や趣味の話になると押しが強くなり、時折暴走してしまうこともある。
渚と幼馴染であり、学園に入学した理由も彼女を追っての事らしい。

とあるきっかけによりこころの秘密を知る事で二人の仲が急接近してゆく。
ネタバレ事項は共通ルート時点で割とはっきりしてるためシナリオ的な面白さはあまりないのだが、いつもは後輩として控えめなこころだが、特定の状況においてその性格を一変させる様子は一つの魅力ともいえるだろう。
また扱った内容も最近の流行を意識したテーマであり、そのあたりも新鮮な話となっている。


????√【 S+ 】  2h
ネタバレになるため一応名前は伏せるが、全キャラ(or特定キャラ?)の攻略後に出現し、各ルートで出現していた問題や伏線が改修される√となっている。
今までの乙女シリーズとは少し違う光る部分が見られた部分であり、この√が用意されていたこと自体を大きく評価している。


乙女が結ぶ月夜の煌めき 公式サイト CHARACTER:塔矢優紀
[ 主人公 ]塔矢 優紀
母の代から四條家に仕える使用人、本名は『結城 冬弥』
普段は蘭のお世話役とお目付け役としてサポートしていたが、今回は彼女たってのお願いにより女学園に入学することとなった。
基本的には一般的な能力しかないが、蘭が苦手な分野に関してはかなりのレベルで習熟しており、学院内で時折入れ替わって――つまり女装+入れ替わりの二重変装――を行って蘭をサポートする。


【推奨攻略順 : こころ→渚→雫音→涼花→蘭→???? 】
基本的には好きな順番でよいだろうが、涼花や蘭√は後半に回したほうがシナリオとしても収まりが良いだろう。


CG : 【 S 】
線が細く淡い塗りの絵。
質に関しては言うまでもなく高品質で、枚数もシナリオに見合った量がある。
女装主人公物ということもあり、主人公が登場するCGが非常に多いのも特徴だろう。

音楽 : 【 S 】
Vo曲2曲(OP/ED)、BGM18曲という構成。
舞台のお嬢様学校に合わせて華やかでありつつも落ち着いた雰囲気のBGMが多いが多少の不足感を感じるのも確か。
対照的に特に印象に残ったのはVo曲。
安定ともいえるDucaさんのOPもちろん素晴らしいのだが、EDは榊原ゆいさんの歌う『Lovin' You』で、これがもしこの作品のあの場所で使う、と最初から想定されていたのだとしたら...と思わせるほど良い。


お勧め度 : 【 S+ 】
今作の乙女シリーズでも恒例の女装主人公が一番かわいいパターンは健在。
他にもいままでの『女装』だけでなく、主人である蘭に変装して学園で過ごすなどの目新しい設定があるのも高評価。
何よりもシナリオ部分に関しては、いつもの『乙女シリーズ』にある平凡な個別√だけではない要素もあり、今までのファンには特にお勧めしたい作品。


総合評価 : 【 S 】
今までにない目新しい要素はあったものの、作品自体の主軸は今まで通りであり、悪く言えば停滞、良く言えば現状維持なので、評価としては抑えめにしている。


(ぶっちゃけコーナー)
個人的にヒロインで驚いたのは渚かなぁ…。
見た目に反して(というのはすごく失礼だけど)、凄く魅力的なキャラクターで、意外性という意味ではナンバーワンと言えるんじゃないだろうか?
彼女の魅力はルートをプレイしないと分からないので、そのあたりは非常に上手なところだなぁと思う。

シナリオに関しては何度も書いているが伏字になっている『????』の√に関して、各ルートで伏線が出ていたので少し気になっていたが、こうなっていたとは…ある程度の驚きがある√となっており、この辺りは今までの乙女シリーズとは少し違う部分かな? と思った。

「所詮いつものensembleなんでしょ?」って言われたら、まぁその通りなんだけど…それとは少し違うこの作品のいいところもあったよ~って言える作品。
強くお勧めはできないけど、このブランドをプレイしてきた人なら上向きになって来た気持ちがわかる…はず、と思いたい。
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