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[レビュー]出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命の感想
2019-03-21 Thu 00:00
<作品名>     出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命
<製作会社名>   HULOTTE



出会って5分は俺のもの!時間停止と不可避な運命
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S 】
ある日、普通の少年が謎の占い師から"5分だけ"時間を止めることが出来る懐中時計、アトロポスウォッチを手渡される…という設定のお話。

タイトルや設定を見て「何処の抜きゲーだ?」となる今回の作品だが、舞台や登場キャラクターはアトロポスウォッチ関連一部を除いて、一般的な学園物。
またアトロポスウォッチの仕様に制限があることや、主人公の性格的なこともあって作中で効果的な使われ方をすることは多くなく、「これぞ時間停止!!」というシチュエーションがあまりない点に関しては注意が必要。
むしろ舞台装置の一部として使用されているイメージが強く、シナリオ的観点から見ても、「時間」というテーマを扱った科学ADV寄りな設定や展開が目立つ。
そのため、基本軸はキャラクター「萌え」にあるのだが、一部√ではよく練られたシナリオ進行などもあり、シナリオ自体の評価は決して低くない。

また上記でも述べたが、やはりHULOTTEの作品らしく登場ヒロインたちの可愛さに関しては安定がある。
どのキャラクターも特色を加えつつ、キャラクターの魅力的な点をアピールできるところではしっかりとなされている。

全体的に素晴らしく安定した萌えゲーではあるのだが、科学を取り扱った作品であるために、どうしても後半の流れに関しては賛否両論がある。
「ご都合主義」と表記するとさすがに過剰だが、そうした側面がある作品なのは確かなので、シナリオ単体としてみた場合の評価が落ちてしまう部分はある。


共通√【 S 】  2-3h
白亜から悠真へアトロポスが手渡されてからの数カ月を描く。
悠真がアトロポスウォッチを手に入れることで発生する様々なイベント、そして出会うヒロインたちのエピソードはわりと短くまとまっている印象。
アトロポス自体が切っ掛けではあるが、各人がそれぞれ"悠真"に何故興味を持ったのか、という部分がメインに描かれており、それ以外の部分に関しては最初の流れもあってか、焦点の当たりやすい瑠璃の存在が印象的。


CHARACTER[光井 瑠璃]|出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)
光井 瑠璃√【 S+ 】  2-3h
悠真のクラスメイトで明るい性格の少女。
誰とでも仲良くなれるほど気さくで、特に隣の席である悠真には良く話しかけており、からかわれることも多い。また責任感が強い一方でサバサバとした面もあり時間を止めて胸を触ろうとした悠真も笑って許した。
実は母の方針で多くの習い事があり多くのストレスを抱えている。

個別√では瑠璃と悠真の青春全開の恋愛描写が前面に描かれており、特に悠真への想いを自覚してからの”デレ”の威力は凄まじいの一言に尽きるだろう。
物語の後半ではアトロポスウォッチをテーマとした展開もあり、物語としてはかなり核心に迫った話の内容となっている。
話の展開こそ単純ではあるがその流れは安定しており、瑠璃の心情を鑑みると思わずホロリとするようなシーンもあり高評価となっている。


CHARACTER[黒瀬 桜良]|出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)
黒瀬 桜良√【 S 】  2h
悠真の妹で清楚でお淑やかな少女。
数年前に事故に遭って足を悪くしており、自分の世話をしてくれている兄をひそかに想っているが、同時に事故について自責の念を抱く兄を妄執から解放したいと願っている。

個別√ではもちろん兄妹間の恋愛というのをテーマにしている。。
兄の抱える責任感を感じつつも、その兄に恋をしてしまうという禁忌に立ち止まって悩んでしまう桜良、桜良と親友であるノアの仲良さを感じられるエピソードなども挟みつつ、
控えめな性格のため変化が起きにくい二人に対してアトロポスウォッチを物語の起爆剤としてシナリオを展開させている。
また一部では、白亜の絡んだ物語の核心に迫るようなシーンがあるのも特徴的


CHARACTER[山吹 ノア]|出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)
山吹 ノア√【 S 】  2h
数年前まで海外に暮らしていたハーフの少女。
妹である桜良の親友で、常に明るく前のめりな考え方をする。
幼少期にUFOを見たことを切っ掛けに不思議な物が好きになり、とある事件を切っ掛けとして悠真に興味を持つ事となった。

個別√では悠真とノアが恋仲になるまでの様子が丁寧に描かれている。
同時に親友である桜良とのシーンも多くなっており、彼女との会話によりノアが自分の想いを自覚するシーンは少し切なくも微笑ましい名シーン。
後半は毛色が変わり、広い世界で起きる偶然が引き起こす狭いお話で、いつも元気なノアが無邪気にじゃれついてくるシーンも満載の話となっている。


CHARACTER[紅林 花音]|出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)
紅林 花音√【 S 】  2h
本――特にSF小説が大好きな図書委員の先輩。
幼い頃に両親を亡くしており、現在は祖父母の元で暮らしている。その影響なのか自分に自信がなく、引っ込み思案で友人がいないらしい。
実は作中で数少ない癒し系キャラのポジションにいる。

個別√では彼女の趣味でもある「小説」の部分を発展させてゆく流れとなっている。
先輩らしい部分はあまり無いが、控えめな性格の花音が輝きだす様子は魅力的で、主人公と触れ合ってゆくうちに少しずつ前に進みだす花音の様子が描かれている。
アトロポス自体を扱うテーマでこそないが、シナリオ後半では少し活躍するほか、この√では少しだけ時間停止についての考察が行われていることも注目だろう。


CHARACTER[柊 白亜]|出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)
柊 白亜√【 S 】  3h
悠真の目の前に突然現れ、アトロポスウォッチという不思議な懐中時計を渡した少女。
周囲の人間には親戚ということで悠真の家に居候をすることになる。
ことあるごとに主人公に時間停止の使用を薦めたり、自身に対して性的なイタズラを許容したり、行動の予測が不明で変な意味でアグレッシブな面がある。

メインの4キャラを攻略後に攻略可能になる今作のTRUE√シナリオとなっており、瑠璃√でも明らかになっていた設定を中心に、さらに核心へと迫って展開されている。
設定がある程度明らかになってからは白亜のデレシーンが始まり、キャラクターの背景も相まって彼女への印象が一気に変わるだろうが、、結局は二人のゆるい漫才のようなやり取りが落ち着く、という結論に帰着する。そんな二人である。

作中後半からは一部SF的な話もあるのだが、最終的には都合主義の展開に帰着する。
この辺りに関しては出来る限り難しい話を排し、キャラクターを愛でるだけなら十二分なのだが、せっかくの設定を無駄にしている側面もあり、賛否両論の内容となっている。


CHARACTER[東雲 梓]|出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)
東雲 梓√【 S 】  1.5h
桜良の通う病院に勤める看護師であり、桜良の事故以降からお世話になっている。
どんな人でも優しく包み込むような雰囲気のある素敵なお姉さんだが、時折、人の考えを見透かすような言動をとることもあり、掴みどころがないところも。

白亜√の後に攻略可能となるサブキャラで、共通ルート後から展開していくIF√。
ある日、悩みを抱えたような梓を目撃した悠真、アトロポスウォッチを使用してその悩みを解決してあげようと奮闘する所から物語は始まる。
物語の設定上、本来は動かすのが非常に難しいキャラクターなのだが、そのあたりはIF√ということであまり詳しい説明をせずに動かしている。
また、ショートストーリーということもあり、梓のキャラクターというのは共通から大きく変わらないものの、本編では明かされなかった彼女の心の動きなどが描写されている。


CHARACTER[安部 胡桃]|出会って5分は俺のもの! 時間停止と不可避な運命(アトロポス)
安部 胡桃√【 S 】  2h
クラスメイトであり瑠璃の親友。
基本的には天真爛漫で元気なお調子者といった体であるが、クラスでもめ事が置きそうになった時などは調停役を担うことが多いという意外な面も。
瑠璃と悠真をくっつけようと行動することが多いが勢いばかりで空回りしている。

梓と同様、白亜√攻略後にサブキャラ用のショートシナリオが解放される。
サブキャラということもあってシナリオは短く、展開も走っている部分はある。
しかし、個別√への導入は驚くほど自然であり、そして内容自体も他の√とは違って『時間停止』という設定から離れ、等身大の恋愛学園物として天真爛漫で笑顔の素敵な胡桃が活き活きと描かれたシナリオとなっている。


[ 主人公 ]黒瀬 悠真
妹の事故から何事にも熱中できず全てに退屈していたところ、ある日突然白亜から時間停止ができる懐中時計――アトロポスウォッチを渡された。
基本的には自分よりも他人を優先するお人よしだが、極度のめんどくさがりでもあり、小心者でメンタルは割と弱い。


【推奨攻略順 : 花音→ノア→桜良→瑠璃→白亜→梓→胡桃 】
メイン4人の攻略後に白亜√が解放、さらにそれをクリア後にサブキャラ√が解放される。
シナリオの構成的にも桜良や瑠璃√は出来るだけあとの攻略が望ましい。


CG : 【 S+ 】
線が細く色鮮やかな塗りの絵。
イベントCGに関しては単体でも勝負できるほど高品質であり、この作品で1,2を争うセールスポイントと言っても過言ではない。
枚数に関しても各キャラ十分量がそろっている。


音楽 : 【 S 】
Vo2曲(OP/ED)、BGM25曲(アイキャッチを含む)という構成。
BGMでは全体的に穏やかな曲調のものが多く、各キャラのテーマなども用意されているのだが、特にHシーン等で使われている「相愛」や「通じる想い」などは高音が心地よい曲となっており、ぜひプレイ後などには落ち着いて聞いてほしい。
Vo曲はどちらも作品に合わせて「Time」というワードが入っており、特にDucaさんの歌うOP「Time is」はBメロのリズムが心地よく、サビで一気に歌い上げられるメロディーは思わず曲調をハミングしまうような良曲。


お勧め度 : 【 S+ 】
時間停止できる時計よりも「時間停止」といこと自体にメインテーマを置いた作品であり、今までのHULOTTE作品のような萌えゲーを求めていた方や可愛いキャラクターを中心に作品を楽しみたい方にとっては、良い意味で予想外の内容となっており推奨しやすい。
ただ、往年の科学ADVのような綺麗理論等を求めて手を出す方にはお勧めしにくいので、そういった方には注意が必要。


総合評価 : 【 S 】
萌えゲーとしてのシナリオは十二分の内容であり、その他の完成度も高い。
ただ、賛否両論がありそうなSF的内容等を鑑みて抑えめの評価としている。


(ぶっちゃけコーナー)
まぁ、同じことの繰り返しだけど「普通の少年が時間を停止することができる懐中時計をGET!」ってのは、抜きゲーでもよく見られるジャンル。
ただ今作はあくまで萌えゲーなんですよね。

結局のところ、作中ではアトロポスウォッチの制限なんかもあって、Hシーンを含めてその能力が使われるシーンというのはあまりないのが確か。
まぁ、主人公の性格の部分が大きいし、金儲けやらいろいろと仕えるのは分かるけど、それやりだしたら物語破綻しちゃうからね。
その代わりヒロインたちは可愛いし、「時間停止」というテーマから発展するシナリオも読める内容になっているため、予想以上に楽しめる。

ただやはり問題は後半かなぁ…。
繰り返しになるけど、これはあくまで萌えゲーだからシナリオに対する過剰な期待は禁物なんだよな。
だからこそ、ご都合主義であって然るべきなんだけど…、それだけに前半の設定が巧く作られていたのがもったいない。
時間停止に対する考え方のアプローチとか、どこかの既存作品の輸入なのかもしれないが、それでも自然で魅力的だったんだけどな。

前半が上がっていた分後半の評価が下がる。
そうすると、なんか全体的に悪い作品のように思えてくるんですよね、だからこそ辛口の評価の人も多いのかも? 落ち着いてみるといい作品なのは確かなんだけどな。
そのあたりの評価も鑑みてプレイする人とかは考えてほしいかも。
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