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[レビュー]屋上の百合霊さんフルコーラスの感想
2018-09-07 Fri 00:00
<作品名>     屋上の百合霊さんフルコーラス
<製作会社名>   ライアーソフト


屋上の百合霊さんフルコーラス
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

シナリオ : 【 S++ 】
主人公の結奈と二人の百合霊との出会いから始まる、城跡に建てられた女子校『商科九ツ星女子学園』を舞台としたオムニバス形式の百合ゲー作品で、2012年に発売された『屋上の百合霊さん』のフルボイス版となっている。

基本的なシナリオの流れとしては、結奈が二人の百合霊にお願いされる形で学園に存在する同棲カップルたちを助けることで百合たちの楽園『ユリトピア』の完成を目指すシナリオとなっており、その手伝いをする過程で主人公自身も変化してゆくというもの。

全体的にそっけないテキストであることや作品の雰囲気も併せてゆるい雰囲気の話かと思いきや、各キャラ視点のシーンも含めて心理描写も豊富なため、予想以上に深い物語がそこに描かれており、謹厳実直ともいえるシナリオは時に緩く、時に重くと緩急のある内容となっている。

特に今回はカレンダーにイベントが追加されていくようなシステムを採用しており、結奈視点からの『メイン』以外に『カップル』という、各カップルからの視点、本編クリア後に追加される『アナザー』など、一つのイベントに対して複数の面から物語を見つめることになるのもこの作品の特徴と言えるだろう。
冗長的になってしまう部分があるのは認めるが、作中登場する合計5つのカップル、その周囲の人間も含た総勢16にも及ぶキャラクターの個性を描きこむ上で非常に有効な手段だったと言えるだろう。

夏合宿や文化祭といった大きなイベントを超えるごとに変化していくそれぞれの関係とつづられる物語たちは百合ゲーという枠を超えた学園物のシナリオとしても完成度が高く、人と人の関係がより良い形へと昇華されていく様子はこの作品の最大の魅力と言えるだろう。


屋上の百合霊さん・遠見結奈
[ 主人公 ]遠見 結奈
学園の2年生。
几帳面な性格で計画性や行動力もあり、本来は人の中心にいるような人物だが、とある事情から人付き合いを避ける傾向にある。
家事が非常に得意で特に料理の腕前は誰もが認めるほど。

【推奨攻略順 : なし 】
物語は1本道なので攻略順等はない。


CG : 【 S 】
しっかりとした線と平面的な塗りの絵でどちらかというとアニメに近い絵。
ある程度のクオリティで総勢16人の立ち絵が用意されているあたりは見事というほかない。
イベントCGに関しても無印版に加えてCGが数枚増えていることもあり、枚数としては十二分な量。

音楽 : 【 S+ 】
BGM10曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
少しだけ数が少なく感じるBGMではあるが、日常系で使われるものの質が非常に高く、ガッコウのチャイムをアレンジしたものや、「いとしコトバいとしココロ」を代表としてコーラスがバックで入るものもある。
今回のVo曲はすべてRitaを起用したもので特に挿入歌の「AA愛!」は作中登場キャラでもある古場陽香の心情を歌い上げた名曲となっており、特にイントロ前の叫びが作中で流れた瞬間、気持ちが動かされる名曲となっている。


お勧め度 : 【 S++ 】
女子高を舞台としたオムニバス形式の百合作品で、一つ一つの物語がひねることなく真っすぐな話なので広く受け入れやすい。
朴訥なテキストやシステム面を含めた全体的な古さが気になる人もいるかとは思うが、シナリオとしての完成度は高めなので、百合ゲーに興味があるのならば『まずは…』という形でおすすめしておきたい作品。

総合評価 : 【 S+ 】
リメイク作品ということもあって作品自体が古めではあるものの、全体的な完成度は言うまでもなく高く、シナリオの内容も良質であるためにこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
百合ゲーとはいいつつ、エロ描写とかはけっこう少なくて、心と心のやり取りをメインに描いている点は個人的に高評価だな。
特にどのカップルがよかった…という話はどうしてもネタバレ的になるので避けるが、挿入歌の歌手でもある理多さんの演じる古場陽香、彼女が文化祭で捧げる歌のシーンはグッっときてしまった…もう、さすがというほかないだろう。
他にも苗の暴走シーン等、各カップルでの名シーンも多くあり、意外と泣きシーンが多くで、やはりそのあたりも物語の緩急をしっかりとつけているからなのかもしれない。
クリア後に出てくる『アナザー』のシナリオも結構分量があるのだけれど、今までのシナリオの中で明かされなかった舞台裏やあまりスポットが当たらなかったキャラも含めて登場していたり、あまり絡む事がなかったキャラ同士が話していたりするシーンは個人的にすごくうれしかったかなぁ。
そういう意味では本当にキャラクターを良くかき分けていた印象が強い。
幽霊の二人に関してもあまり触れてはいないが、よくできているよね。あの二人の立ち位置と主人公の関係は結構物語としてのキモと言える部分なのかもしれない。
そういう意味でもこの作品のシナリオは絶妙なバランスで成り立ってるとかもなぁ。
あまり本作の評価とは関係ないかもしれないが、アダルトゲームの表現に厳しいとされているSteamで海外向けの発売もされており、そのあたりも注目するべき点かもしれないな。
LGBTとか最近話題だしな。
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