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[レビュー]バタフライシーカーの感想
2018-07-05 Thu 00:00
<作品名>     バタフライシーカー
<製作会社名>   シルキーズプラス(A5和牛)


バタフライシーカー

公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
異常心理による連続殺人事件が多発する北国の街『白織市』を舞台としたミステリ作品。
主人公の所属する『ムシクイ』はそんな事件を解決する学生たちだけで組織されており、それぞれが持つ技術を駆使して、難事件を操作してゆくことになる。

テーマがミステリということもあり、作品の雰囲気は終始暗めになってはいるものの、その分雰囲気はしっかりと作られている。
また事件等もノートを用意する、会議を行うなどしてプレイヤーにも非常にわかりやすく状況説明を行ってくれているため、比較的サクサクと読むことできる。

重要なミステリ要素として、作中には推理シーンとして、”虫食い”になった文章に正しい言葉を当てはめるギミックなどが施されており、それらを説くことにより事件の真相へと向かうことになる。
謎となる部分に関してはトリックを暴くという事はなく、主人公の持つバタフライシーカー――被害者の死の遠因を探る能力――などを踏み台にして動機やその心理状態から推察した状況証拠を集めていく部分がメインとなっており、その後の確保までが描かれている。

また特徴的な点として各√にBADENDが用意されている事が挙げられる。
それぞれの選択によって行動や心が大きく変わり、それによりシナリオを変化させてゆくのだが、そのシナリオ差分も作品の要素としては重要な部分だろう。



共通√【 S+ 】  2h
主に『連続女性誘拐監禁拷問致死事件』を解決するまでが描かれている。
事件自体の内容は比較的ベヴィーなものではあるが、ミステリ作品の導入部分ということもあり、謎解き部分は比較的分かりやすい。
また全員の『能力』を駆使して事件を解決するあたりは緊迫感もあり、完成度は高めの内容になっている。


バタフライシーカー
天童 優衣√【 S 】  2-3h
主人公のクラスメイトで相手の仕草から深層心理を見抜くことができる。
その能力もあって「気が利く」、「優しい性格」というのが概ねの印象で、悲惨な事件では口を詰まらせるなど、事実として重なる部分は多いが芯にあるものは強い。
学生捜査員としては新人で、その性格ゆえに主人公は参加にたいして否を唱えていた。

『連続絞殺事件』を選択した場合のお話。
優衣の能力の関係もあり、殺人事件部分以外では優衣や主人公の心をテーマとしたシナリオとなっている。それ以外の描写と呼べる部分が少ないのも特徴ではあるが、その中でもやはり注目すべきは彼女の天使のような慈愛の心だろうか。
その優しさ自体をシナリオへ関連付けるあたりは割と上手。

バタフライシーカー (1)
氷室 千歳√【 S 】  2-3h
3年生で暗記力がずば抜けて高い少女。
過去の事件から情報を分析するプロファイラーを目指しており、主に情報捜査の面で活躍することになる。
乏しい感情表現や冷血な見た目に反して、本人は割と天然であり、人と接することが苦手な自分に対してのコンプレックスもある。

『不規則連続殺人』を選択した場合の√。
千歳の過去の出来事からくる呪縛を「恋」を知ることで乗り越えてゆくというのがテーマとなっている。
無感情が特徴的な千歳にたいして、「事件」と「感情」というものをほどよく絡めた内容になっており、全体的に暗めではあるものの短く良くまとまったシナリオ。


バタフライシーカー (2)
早乙女 羽矢√【 S+ 】  2-3h
1年生で並外れた身体能力を持つ少女。
短気で喧嘩っ早く犯罪者を強く憎んでおり、学生捜査員になる前は一人で自警活動を行っているなど問題児的な要素を持つ。
しかし元気で積極性の溢れており活動の幅が広いため友人が多く、その伝手から有力な噂や情報を仕入れてくることもある。

『連続撲殺事件』を選択した場合の√。
かの事件を追いつつ、羽矢の過去と主人公の過去が交差するシナリオとなっている。
事件自体がわりとスッキリとした流れではあることや主人公と羽矢の設定には甘さを感じる部分はあるが、羽矢の成長を描くという意味では非常によくできたシナリオで、特にBADENDとGOODENDの流れの違いに顕著に現れていた。


TRUE√【 S+ 】  3h
6年前の悲劇、シリアルキラー『蜘蛛』の引き起こした『連続刺殺事件』、その犯人である主人公の義姉、九重透子についてのお話であり、その真相を追求することになる√。
序盤はBAD√と同じ流れではあるものの、序盤の少しの行動の違いによりその流れを大きく変えてゆくことになってゆく。
ミステリ作品ということもあり、謎解きロジックも割と面白くなっており、今までの事件を含めての伏線回収などもあるため、読み物として十二分に楽しめるようなシナリオになっている。
特に『九重透子』についての真相は完全にSF寄りの展開にしてしまうかと思いきや、比較的しっかりとしたロジックと伏線回収によって成り立っていた当たりも評価しており、TRUE√に相応しいシナリオとなっている。


[ 主人公 ] 遠野 圭介
『バタフライ・シーカー』という事件の遠因になった光景を見ることができる能力をもつ。
「ムシクイ」という学生捜査員のリーダーを務めている。
基本的に冷静沈着で安定志向ではあるものの、過去の出来事からか犯罪者に対しては強い感情を想起してしまうことも多々ある。


【推奨攻略順 : 羽矢→千歳→優衣→TRUE 】
3キャラの攻略順は自由で、攻略後に自動でTRUE√に入る。
各キャラのBADも攻略ついでに先に見て置くことをお勧めする。

CG : 【 S 】
線が細く立体感の強い塗りの絵。
後略キャラが少ないためか枚数に関しては一般程度か少し物足りないくらい。
CGには一部流血CGもあるものの、直接のグロCGというほどのものではない。


音楽 : 【 S 】
BGM24曲、Vo曲2曲。
各キャラテーマ等が存在するBGMは基本的に静かな曲が多く、捜査での思考中や不穏な空気を感じるものが多い。この辺りは舞台が冬の街であることも影響しているだろう。
OPについては全体的にゆったりとした曲となっているイメージが強く、そこまで印象には残っていないというのが正直な所。


お勧め度 : 【 S+ 】
冬の街、シリアルキラーが何故か蠢く街を舞台としたミステリ作品。
雰囲気や内容などに関しては本格的になってはいるものの、トリック等については現実主義のミステリというわけではなく、どちらかというと入門編のような気軽に楽しめるレベルのもので、多くの人が楽しめる。
謎解きギミックシーンなど、普通の作品と違う部分もあるが、そのあたりをスキップしてシナリオだけを楽しめるシステムがあるあたりも評価。


総合評価 : 【 S 】
ミステリ物としてみた時の評価はもう少し上なのだが、総合的に納得できるあと一歩が足りなかったのも確かでこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
ミステリ作品であり、多少のSF要素のある作品ということで、同社作「のなないろシリーズ」を思い浮かべるが、あちらよりもよりミステリ寄りになった作品というべきだろうか。
もちろんシーンとしては各キャラの心理描写がシッカリと行われており、中には泣けそうなシーンもあった。
ただ、今一歩足りなかった…というのが正直なところだろうか。

完全にこの辺りは個人差(合う合わない)の問題もあるとは思う、と…そういいたくなるくらいには全体的な完成度は高い。
特に雰囲気に関してはプレイ中、底なしの沼に入っていくような恐ろしさがあり、だからこそプレイがはかどったという部分もある。
それに付け加えてさらに各キャラの「心」の部分も絡めているのだから、それだけでも十二分に凄い事だとは思う。
ただ、だからこそミステリという部分でくくってみると、SFでどうにかしてしまう部分は置いておくにしても、謎に甘い部分があったり偶然の要素が最後に絡んでいたりと詰めが甘いように感じてしまう。
また泣きシーン等に関しても、決して悪くはないのだが、シナリオにおける殺人事件関連の部分が多すぎてどうしても、泣きシーンの雰囲気に入り切れなかった…というのが個人的な考察。
厳しく言うとどっち付かず…というのがザックリとした意見だろうか。

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