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[レビュー]夜巡る、ボクらの迷子教室の感想
2018-03-08 Thu 00:00
<作品名>     夜巡る、ボクらの迷子教室
<製作会社名>   SAMOYED SMILE


夜巡る、ボクらの迷子教室
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
死に掛けの父親から遺産の4億円のために夜間学校の教師になる…という非常に特殊な設定から始まる今回の作品。
主人公が教師である作品は多々あるが、舞台が夜間学校である作品は非常に乏しい。
その中でヒロインとして集まる生徒たちは、環境だけではなく心にもにも問題を持っていそうな人々で、主人公自身にも家族や過去の出来事に問題を抱えている。
心や過去や境遇…どこかに問題をもっていて、主人公と似ている部分がある登場人物たちが一度はじき出された世間へともう一度立ち向かうため、未来に向かって邁進しようとするシーンを描いた作品。

描写としては甘い部分や急展開な部分があったり、内容としても傷のなめ合いのようなシーンも多く、好みが分かれそうなシナリオではあるが、問題と真剣に立ち向かい、色々な形で答えを出す姿には何度か泣かされることもあるはず。
同じ未来へ向かい再度立ち上がる内容ではあるものの、特に各ルートでかなり作品のテイストが変わるのも非常に印象的で好印象。
扱っているテーマが過去の陰惨な出来事や家庭環境、家族の問題だったりと重めの作品でどうしても全体的に鬱っぽい雰囲気が漂う作品ではあるものの、それだけに後半の盛り上がりシーンでのカタルシスは筆舌に尽くしがたいものがある。


共通√【 S 】  3-4h
主人公の夜間学校の教師就任から始まり、問題を抱えた人たちがそれぞれが『生徒』となるまでを描いている。
3人とも複雑そうな問題を抱えていることを匂わせるシーンが多くあり、毎日の授業だけではなくそれ以外の時間をあてて、生徒であるヒロイン達だけではなく、教師である主人公を含めて全員が心をを通わせてゆく様子がじっくりと描かれている。


夜巡る、ボクらの迷子教室 (0)
小清水 はやて√【 S+ 】  3-4h
夜間学校に通う生徒の一人。
警戒心が強くだれにでもツンツンしており、前任の教師からは問題児とされていた。
素直になれない事は多いが、感情が顔に出やすかったりと何かとスキも多い。
夜に徘徊しているところを主人公に見つかり、家に居候することになる。
アイスが好物でよくコンビニで買い求めている。

彼女の√は家族問題をテーマにしている。
心ではなく取り巻く環境としての家族をテーマとしており、それは小清水家だけではなく主人公と父親の確執にも迫る√となっている。
また、他の二人ほど心に傷を持っているわけではなく、家族の問題を除けば一般的な女の子なので、デレてからは愛情を素直に表現するシーンも多く非常に魅力的で非常に穏やかで心温まる√となっている。


夜巡る、ボクらの迷子教室 (1)
新島 きな√【 S++ 】  3-4h
夜間学校に通う生徒の一人。
明るく、誰にでも人懐っこい性格の女の子。
しかし夜間学校ではぶっちぎりで頭が悪く、難しい問題に突き当たるといつも頭をショートさせており、時折、学園がかなり下のりこに勉強を教えてもらっているシーンも。
しかしながら、料理を代表として家事全般が得意で女子力は高い。

きなの過去に受けた傷をテーマとした物語。
不幸への反逆と復習の物語であり、涙なくしては語れないシーンが多々存在している。
ネタバレを避けたいので詳しくは語ることないが、一つ一つが鋭いナイフのように心に刺さるシーンの々は主人公のみならず、誰もが抱える過去の傷に対してのアプローチ。
いつも元気なきなが抱える問題は主人公たちの問題でもあり、どうしようもなく間違ってしまった人たちがもう一度立ち上がり、そうして前を向いてゆくその大切さと苛烈さと辛さを描いた名シナリオといえる。


夜巡る、ボクらの迷子教室 (2)
門倉 りこ(+綾子√)√【 S+ 】  3-4h
夜間学校に通う門倉綾子の一人娘で特別に授業に参加している。
幼い頃は祖父母の家に預けられて育ったためか、母親とは違いしっかりしている。
元気で明るく無邪気な女の子で、それでいてわがままを一切言わず、日々家事や身の回りの手伝いを進んでするよくできた子。

門倉家の事情に深く関わってゆくことで個別√に入ることになる。
りこ√とはなっているものの、母親である綾子も深く関わっており、母子の関係、りこ自身が抱える心の問題、そして後半では主人公の心にも鋭く切り込んだシナリオ。
すべてがうまくいかない3人が織りなす「やり直し」の物語は苦しく、心苦しくなるシーンがたくさんあり、だからこそその中で描かれる希望の光は儚く尊い。
泣けるシーンも割とあるレベルの高い√となっている
基本はりこ√であるが、終盤の選択肢によって短いシナリオの親子丼√に分岐する。


[ 主人公 ] 藤原晴生
以前は私立学園で教鞭をとっており、その学園の劣悪な環境によって理想をうち破られ投げやりな生活を送っていたが、今回は父親の経営する夜間学校の後処理役として呼び出され、金銭目的で再び教師として働くこととした。
ひねくれた性格をしているが、見て見ぬ振りができないことがあり、世話焼き。


【推奨攻略順 : りこ→きな→はやて 】
特に攻略順に指定はないので好きなキャラクターから攻略するとよいだろう。

CG : 【 S 】
しっかりとした線と淡い塗りで描かれた絵で、攻略ヒロインが3キャラであるためか一人ひとりに対しての枚数は多い。
立ち絵とCGで多少イメージの違うものとなっており、特に一部シーンでは物語の内容とそぐわないほどキラキラとしたエフェクトが印象的だったりもするが、総じて高品質。
立ち絵には目パチ口パクがあり、Hシーンではすべて動きのあるものが採用されているのも印象的。

音楽 : 【 S++ 】
BGM18曲、Vo曲4曲(OP1/ED3)という構成。
数こそ少ないものの、作中の要所要所で使われていた「出口の無い街」や「黄昏」「思い出」といった、寂しくも心に訴えかけてくるようなBGMたちが非常に作風にマッチしており、高評価。
そして何より、各ヒロイン用に個別EDまで用意しているVo曲は、すべてが良曲で作品として十二分に価値を引き上げてくれていた分野と言って問題ないだろう。


お勧め度 : 【 S++ 】
テーマとして非常にダークなものを取り上げた、ダウナー系の作品になるので、頭を空っぽにして楽しみたい方や萌えゲーをしたい方にはお勧めしにくい。
その代りにシナリオを楽しみたい方や重いテーマを取り扱ったものが好きな方、主人公が教師が好きな方などには、珠玉の作品としておすすめしたい作品。


総合評価 : 【 S++ 】
全体的に簡素な作りではあるものの、そこにすっきりとしたテキストとエネルギーのあるBGMや曲が非常にマッチしており、作品のレベルは高い。


(ぶっちゃけコーナー)
Vo曲の一部がBUMP OF CHICKENに似ている…という事でも話題になった作品。
そう噂になるほど曲の完成度は高く、他のVo曲であればOP「メモリー」のサビ部分は誰しもが口ずさんでしまいそうになるほど。

作品のコンフィグ等の機能見ても全体的にシンプルな印象が強い作品ではある。
だからこそ、静かだけども存在感のあるBGMと不器用なほどにまっすぐな描写が程よく良い効果を与えあっていたように思う。

もちろんシナリオ単体でみても高い評価。
登場人物はみな一様に不幸で、何も悪いことをしていないのにこんな境遇にさらされている…そんなどうしようもない状況の中で、もう一度前を向こうとするヒロインや主人公たちの姿は愛おしいほど美しく、良いシーンが多々存在している。。
また、キャラクターに魂がこもってるからなのか、一つ一つのセリフにもすごくエネルギーがあって心揺さぶられたりすることも多い。
もちろんまったく文句がないかというと、展開が少し強引だったり、良いシーンだったのに余韻無く次のシーンに移ってしまったりとまだまだ改善点はあるのだが、それらを無視できるほど根本にあるものは素晴らしく、深く誰しもが心に残す作品だと思う。
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