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レビュー]ゴールデンアワーの感想
2017-11-23 Thu 00:00
<作品名>     ゴールデンアワー
<製作会社名>   NIKO


ゴールデンアワー
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S 】
今作は東京の都心を舞台とした恋愛学園物。
サッカー一本で頑張ってきた主人公が事故に遭い、腐っていたところを不思議な少女ユキとの出会いをきっかけに、学園のマドンナである広瀬夏未との恋を成就するために頑張る…という内容の物。

新ブランドNIKOからの作品となっているが、MORE系列の作品と思っても問題ない。
作中のCGでは「ヒマワリと恋の記憶」の登場キャラクターのCGが使われていたりと、一部世界観を共通しているような描写もあった。

本命であるユキ√に向かって各ヒロイン√が分岐する形となっており、相も変わらず個別√の出来は高くない。
また作中では文章や立ち絵表示のミスが多くみられ、作品の進行を阻害するほどではなかったといえど少々気になるレベルではあった。

この会社の作品の最大の魅力である音楽(挿入歌)を活かしたシナリオは健在。
特に挿入歌「車窓の歌」が流れるシーンは思わず鳥肌が立つほどで、音楽とシナリオの融和性の高さを感じられた。

しかし残念なのは全体的な完成度の低さ。
シナリオ展開が強引な所も多くみられたし、急に説明口調になってしまったりする主人公を含めた登場キャラクターの性格や口調がしっかりと固まっていないため、ブレブレなキャラクターたちが気になるところもあった。
現代をの恋愛学園物テーマとした作品ということもあって、緻密な描写が必要となる部分で弱みを見せてしまったのは痛かったところ。
また全体的にまとまりがないせいなのかもしれないが、演出の下手さも目立つところ。
特にこの会社の系列作品での終盤演出は最も重要といえるが、今回はそのあたりにも粗が目立っていた。
そのせいで、いつもは感動できていた泣きシーンでも泣けないシーンがいくつかあった。

しっかり感動させるところは感動させ、締めるところでは締め、余韻を感じさせたいところではぼかす、とそのシーンごとでやりたいことは違うはずなので、そのあたりを意識して作ってほしかったというのが正直なところ。
鬱屈としたシーンから畳み込むような展開は方法を変えれば、個別√だけでなくユキ√であったとしてもさらにワンランク上の名シーンになっていたように思う。
もちろん現状でも泣きシーンでは涙を流せはしたのだが、テーマや下地、音楽などの素材も合わせれば感動させる要素がこれでもかとそろっていただけにひどく残念。


共通√ 【 S+ 】  2-3h
ユキとの出会いから始まるこの作品。
本編√から各ヒロイン分岐が出現する形をとっているため、メインと言えるのはOPが流れるあたりだろう。
ユキを機転としてサクサクと物語が動いて行くのはかなり新鮮で舞台背景などをいろいろと推察しつつも、様々な予測や展開への期待ができる出来。
特に挿入歌が流れる告白シーンは見もので、ほんのもうひと押しされていれば泣いていた自信がある。


Character ? ゴールデンアワー (2)
七北田 瑠璃√【 S-- 】  1-2h
主人公とは同じクラスでサッカー部のマネージャーだったが全国大会地方予選敗退を機に引退した。その時からサッカー部キャプテンの手塚と付き合っている
好きな人のためになら何でもする、どんなふうにでも変わる…という気質の子。

言わずもがな主人公の事が好きだったが、諦めるために手塚と付き合ったという子で、個別√は言い方を悪くすれば寝取り√となっている。
そのため気の休まることがほとんどなく、居心地の悪いまま展開されていく。
それ以外のシナリオはまったく共通部分と同じとなっており、個別√部分だけをピックアップして考えると肉欲で爛れた日々のみを思い出す。
瑠璃の切ないまでの一途な言動と合わせてみると割と青春まっしぐらの√ではある。


Character ? ゴールデンアワー (5)
砂押 リサ√ 【 A 】  0.1h
サブヒロイン枠の子、すずと同じ読者モデルだが、自分より後輩のすずの人気に嫉妬しており、今回は完全なる悪役として動いている。
この子の√は実質BADEND、特に語ることもない。


Character ? ゴールデンアワー (3)
名取 すず√ 【 S- 】  1-2h
昔は地味でオタク気質だったが、今は人気の読者モデル。
サッカー観戦が趣味のため、モデルになる前から主人公とはサッカーの話で盛り上がっており、たまに主人公の試合や練習の観戦もしていた。

彼女の魅力は控えめな性格とそこに溢れた愛情。主人公の目に留まるようにと努力する姿は何ともいじらしい。
個別√のシナリオとしては本編の流れとは完全に外れ、すずがプロのモデルを目指し、主人公はそれを公私ともに支えてゆく√となっている。
ただ、わりと平坦で特筆すべき点がない√でもある。


Character ? ゴールデンアワー (1)
北上 まりか√ 【 S- 】  2-3h
主人公の幼馴染で元カノ。
主人公がヨーロッパへ行ったことをきっかけに自然消滅してしまっており、以前は気まずい関係だったが、事故の後からは何かと心配をしてくれている。

まりか√も本編から離れたものとなっており、主人公が過去に付き合っていたということや夏未の存在などをテーマとした恋愛学園物となっている。
複雑に絡み合う登場人物の心模様はテーマとして十二分にいいものと言えるだろう。


Character ? ゴールデンアワー
広瀬 夏未√ 【 S 】  1-2h
主人公のクラスメイトで学園のマドンナ。

夏未の個別√ではとある理由により一般的な学園物となっている。
主人公も心機一転大学を目指すことになり、夏未の受験勉強と合わせて過ごす時間が増えるにつれ、深まっていく二人の様子が描かれている。
関係が密になるにつれて心の中の引っ掛かりを覚える二人がそれでも、とお互いを想い合うシーンがメインと言える。
なお共通√で一時登場していたサブキャラクターの梅田千尋が登場しており、終盤では物語のネタバレにつながるような設定を匂わせるシーンがある。


Character ? ゴールデンアワー (4)
ユキ√ 【 S 】  3-4h
街中で何かを感じた主人公に呼び止められた。
なんだかんだで主人公と夏未の恋を手伝ってくれることになった。
本人曰く音楽科所属。

個別√ではユキの魅力ともいえるなかなか素直になれない所や意外と尽くしてくれる意外な一面が少し悲しい雰囲気で描かれている。
ある意味この作品の本体ともいえる√でもあり、この√のための作品と言ってもよい。
内容はさすがに伏せるが、主人公の過去やユキの設定に触れた内容になっており、この√をクリアすることで今までの不自然な点がすべて解決することになる。
もちろん泣きシーンはあり破壊力は作品中で随一と言える。


[ 主人公 ] 石森 雄也
サッカー部のエースで世代別代表に選出されるほどの実力だったが、事故に遭ってけがをしてからはサッカーをやめてゲーセンに入り浸る日々を過ごしていた。
理由は分からないが広瀬夏未の事を何故か気にしてしまう。

【推奨攻略順 : 瑠璃→リサ→すず→まりか→夏未→ユキ 】
シナリオの攻略順はほぼこれで固定。
最悪ユキ√は最後に攻略することをぜひおすすめしたい。


CG : 【 S 】
全体的に固めの質感の絵。
ゴールデンアワーの名のごとく、夕暮れ時のCGが多い印象を受ける。
全体的な質がかなり上下するのだが、これぞという1枚の破壊力が高い。


音楽 : 【 S++ 】
BGM15曲、Vo曲3曲という構成。
全体的に良い意味での古さを感じられるBGMがそろっている中で、タイトルシーンにも使われた「Insomnia」は文章と合わせて思わず涙腺に来る物になっている。
そして何よりも評価したいのは3曲のVo曲。
OPシーンでも使われた「Change The World」はすばらしいイントロが印象的な良曲で唐突に流れると一瞬にして舞台の雰囲気を一掃する。
一部キャラのEDに使われた「ラストタイム」はしっとりと歌われており、攻略後にもういちどじっくりと聞きこんでほしい曲となっている。
中でも最も評価をしたいのがどこか懐かしさを感じる「車窓の歌」。
「あれからどれくらい経ったんだろう」というフレーズから始まる遠い所に住む好きな人に会いに行くための歌は曲単体で泣けてしまう。
各シーンでの挿入歌としても使われていたが、この曲をもう少しうまく使われていたら全体的にもう数ランク上の評価を付けていたと自信をもって言えるほどの良曲。


お勧め度 : 【 S+ 】
正直なところ個人的な好みになる作品で、今までのMORE作品が好きな人でもこれを好きになれるかは微妙な所。
それくらい人によっては(私個人としても)評価が分かれるだろう作品。
しっかりと読み込むタイプの恋愛学園物で、一部暗い雰囲気の作品ではあるのでそういった雰囲気が好きな方にお勧めしたい。


総合評価 : 【 S+ 】
個人的にもう少し下げてしまいたいというのが正直な感想だが、シナリオだけではなくVo曲のレベルの高さや扱ったテーマの良さなどを鑑みてこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
「この恋、青春により。」以来のMORE作品。
まぁあれはSLGでADVではないからそういう意味では「ヒマワリと恋の記憶」以来というべきなのかもしれないが、どちらにしろ1本の√が本命で挿入歌と合わせて感動させる! というつくりは変わってないね。
ただ、威力という意味では落ちたような気がするんだよね。
まぁ、扱っている内容は今までの作品と似たような感じなんだけど、それにしても挿入歌を今回はうまく使いこなせてなかった印象が強い。
もちろん、今回もある程度は泣けたんだけど、今回は「あれ、これで終わり?」ってなった気分が強い。
今までは本当に一気にそこで評価が変わるレベルの作品が多かったからなぁ。
個別√が割と壊滅的なのも似た傾向。
今回は夏未√やまりか√など工夫すれば泣けそうな√もあったし、そのための素材もいろいろとそろっていた事を考えるともったいないという気持ちもある。
かなりの場所で誤字脱字、立ち絵の表示ミスや漢字・セリフで微妙なニュアンスが変な所とかいくらでも見つけられたから、落ち着いて物語全体を見直すとともにそういう細かいところも見直してほしいな、というのが正直なところ。
もちろん個別√を含めて全体的な改善もしてくれるとありがたいけど。
Vo曲はいつも通りレベルが高いな。
「Change The World」はユキ、「ラストタイム」は夏未、「車窓の歌」はまりか、とそれぞれの√のEDで流れる曲はそれぞれのイメージソングともなっていて、攻略後に歌詞を聞きこむとまたイメージが変わるかも。
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