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[レビュー]空のつくりかた -under the same sky,over the rainbow-の感想
2017-05-23 Tue 00:00
<作品名>    空のつくりかた -under the same sky,over the rainbow-
<製作会社名>  COSMIC CUTE

空のつくりかた

シナリオ構成
S+
攻略可能キャラは4キャラで、オマケ程度のノーマルEDを含めるとED数は5つ。
ハル√へ向けて各キャラ分岐が発生する形のシナリオ。
キャラ数は少ないものの、各ルートの長さや本編自体の長さも十二分であり、全体的なボリュームも相応のものとなっている。

【推奨攻略順 : 和葉→ユリカ→ノア→ノーマル→ハル 】
攻略順に指定はないものの、シナリオの構造的に上記の攻略順が一番きれいに攻略できるはず。

CG
S
線がしっかりとした、塗りの濃い絵。
質に関しては多少の乱れはあるものの、総じての完成度は非常に高い。
また、立ち絵・イベントCGの両方において目パチ機能が付いているのも特徴的だろう。
SD絵もいくつか存在している。

音楽
S+
BGM25曲、Vo曲2曲(OP1/ED1)という構成。
今回使用されているBGMのイメージは舞台にあせて基本的にジャズテイストに統一されているが、「Majestic trip」や「刹那ライフル」のような明るく豪華なイメージのものや、泣きシーンで主に使われた「果てのない世界」のような思わずグッとくるものなど非常に多種多様であり、世界観をしっかりと作ってくれていた。
Vo曲で目を引くのはやはりOPの「JACK KEEPER」だろう。
様々あるシナリオ中であっても明るく突き抜けるような曲であり、非常に素晴らしい楽曲となっている。

お勧め度
S+
『便利屋』のような探偵が主人公が助手の魔法使いハルや仲間によって持ち込まれる事件に巻き込まれる魔法・科学アリアリのドタバタ作品。
少々作りこみ度が甘くはあるものの、読み物として十二分に作りこまれている作品であり、特に初心者にお勧めしやすい作品。
特に舞台や絵・音楽の雰囲気などが気に入った方には安心して楽しんでもらえるだろう。

総合評価
S+

公式ページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

地方都市『ナオカ』の『ミッドリア』で探偵事務所を開く主人公はある日交通事故に巻き込まれて、魔法使いの少女「ハル」と出会うことになるのだが、彼女との出会いもそこそこに事件に巻き込まれることとなり――。

と、以下でシナリオの話(や評価)をしてしまいたいところだが、少し特殊な主人公について説明の補足を加えておく。
探偵業の――実際は『便利屋』と呼ばれるが――なんでも請け負う今作の主人公。
作中の主人公CGにヒゲがあるため30-40代のように見えるが、序盤のユリカのセリフ曰く20台後半くらいの年齢であり、厳密にはおじさん主人公ではない。

そんな主人公が主に”巻き込まれる”事件の数々が作品部分となっている。
シナリオは助手である魔法使い『ハルとの出会い』となる話から始まり、『数葉の話』、『ユリカの話』、『ノアの話』、そして最後に再び『ハルの話』という順番で進行していき、各話で各キャラ√が分岐する形となっている。
一つ一つの話にはきっちりと起承転結があり、話自体も独立しているので舞台の特殊性も相まってマフィアや魔法、錬金術に…と要素だけの混沌さならほとんどの作品に負けない。

学園物でないとい点だけではなく、主人公や舞台等を鑑みても作品として非常に珍しいものであることは言うまでもないだろう。
それだけに表現として難しい部分があったようには思えるが、プレイしていて違和感等を感じることはほとんどなかったといえる。

探偵業ということで謎解き部分があるのかと思いきや、基本的には巻き込まれた物語を何とかかんとか解決していく『便利屋』成分が強くサスペンス成分はかなり薄い。
作中の序盤ではいろいろと伏線等もあるのだが、他の作品と比べるとあくまで『秘密にしているだけ』という印象を受けるものが多い。
各キャラ話に関しても、関連している部分があるのは確かであり、そのあたり巧いとは思うものの、全体を通して…というものでもないので過度な期待は禁物。

この作品で評価したい部分はいろいろあるのだが、先に語った物語の『異常性』意外の部分で上げるなら各キャラクターについてだろう。
登場するキャラクターの多くは、マフィアの跋扈するような舞台に似合わず柔らかい印象のキャラクターが多く、例外的なユリカに関してもギャップ的に可愛い部分が多く、暗くなりがちな(?)シナリオでは何度も彼女たちに癒されることになる。
また個別ルートであっても、二人だけの世界にこもらずきちんと各ヒロインが登場しているので、物語としての多様性が小さくなっていないのも魅力。
ヒロインだけではなく、サブキャラクターにおいても一癖も二癖もある人物ばかりで、物語においても各話で重要な役割を担うことが多いので注目しておきたい部分でもあり、又評価している部分でもある。

演出自体に甘さがあり、どうしても号泣とはいかなかったが、シナリオ自体がしっかりしているせいか、泣き部分も後半につれ増えてくるので、泣きゲーが好きな人にも手に取ってほしい作品である。

コンフィグは少しもっさりしているものの、基本的には問題ない。
どちらかというと、インターフェイス系がかなり特殊で慣れるまではつらい。

【総括】
特殊な世界感で描いた作品であり、そういう意味では他の作品にはない魅力をいかんなく発揮した作品といえ、この評価とした。

(ぶっちゃけコーナー)
今回は本当に感想が書きにくい…。
なんだろう、特殊な舞台ってのもあるんだけどこの作品の魅力ってのが結構複雑なんだよな…。
ぶっちゃけ書く能力がないだけなんだとは思うけれど…各キャラの魅力等々書き切れていない部分はあるから、やっぱりプレイして楽しんでほしいかも。
体験版やってその雰囲気が好きになった人は終盤まで楽しめるし、最初でダメな人はきっと最後までダメ。
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