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[レビュー]Re:LieF ~親愛なるあなたへ~の感想
2017-01-07 Sat 00:00
<作品名>    Re:LieF ~親愛なるあなたへ~
<製作会社名>  RASK


ReLieF.png

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ、アイ√は個別というよりはグランド√に近く、その他のルートより少し内容が厚め。
共通も個別ルートも比較的量は一般的なのだが、読ませる内容であるために


【推奨攻略順 : 流花→もも→日向子→アイ 】
アイ√は最後に固定されており、それ以外は攻略順にロックなし。
どのルートでもある程度ネタバレがあり、わかる人にはわかってしまうので好きな順番でよいだろう。

CG
S
純粋な”絵”として、これほどまでに他の作品から抜きんでた作品はない。
おもわず一つ上のランクを作ろうかと思ったほどで、一つ一つの絵のクオリティが非常に高く、立体感はもちろん、色感やエフェクトに至るまですこしの妥協もなく作りこまれていることがわかる。はっと目を止めてしまうCGが10枚や20枚ではきかないのがその証拠。
近年様々な方法で『見せる』技術は発展してきているが、平面での『魅せる』という技術の限界に挑戦しているといっても過言ではなく、文句なしで評価したい。
言うまでもなく立ち絵の質も高い。

音楽
S+
Vo曲4曲(OP1/ED2/挿入歌1)、BGM37曲という構成。
BGMでは作品の内容に併せているのかピアノの旋律を使っているものが多く、ピアノ曲以外も全体的に静かで綺麗めの曲が目立つ。
Vo曲では「DaisY BelL-AlphA-」など、聞く人が聞けば思わず鳥肌が立つ曲を使用するなどのニクイところも。
ただ、あくまで作品の内容をメインにしているため、あまり曲で泣かせるような演出や物を使用していない。

お勧め度
S++
「Deep learning」など最近の話題も取り入れたガッチガッチのSF作品。
読み込ませる内容でシナリオもしっかり組まれているため、特に矛盾点がない事からもその筋の人たちには好かれるだろう。
逆に深く考えず、かわいいキャラとイチャイチャしたいだけの人などは少々つらいかもしれない。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

「もう一度やり直す」ということを可能にした『トライメント計画』。
それは離れ小島で、人生に行き詰った人などを集めてもう一度「学園生活のやり直し」を行わせる計画だった。

現代の社会問題として発生している様々な問題を受け止めるために、というような社会福祉的な設定で生まれた今回の舞台。
選ばれたのは仕事でうまくいかなかったり、とある事情で青春が過ごせなかったり、普通の学生生活が送りにくい人だったり…という人々。
そういった人たちが再び集まって小さな島でもう一度学園生活を送る…というのが今回の作品の舞台であり、物語の冒頭で語り部として選ばれていた日向子もそういった人物の一人だった。

物語の中盤までは彼女が立ち直る姿を描いたものになっている。
しかしながら真実の主人公は…。
あまり語るとなんでもネタバレになってしまうのであまり多くは語らず、この先は自分で確かめてほしい。

作品としての魅力を上げるのならば、最初に言うべきはやはりグラフィック素晴らしさだろう。
何も言わず公式HPを見ればわかるだろうが『美麗』『圧倒的描画力』という言葉がここまで似合う作品も珍しい。
特にCGに対して何か特別な演出をするということはないのだが、単体としてここまでの破壊力があるCGが、この枚数量産されているということ自体が称賛に値し、内容を置いておいたとしても十二分に購入者へのリターンはあるだろう。

もう一つ特徴的なのは、ヒロインとして登場しているのが一度学園生活を体験している『大人』であるという事。
キャラクターによっては一人でお酒を飲んでいたりと、普通の学園物とはすこし違う大人の女性というリアル(?)なキャラクター性が垣間見える。

そしてなんといてもシナリオの根幹にあるSF要素だろう。
ある意味これを言ってしまう事こそネタバレのような気がするが、作品の要素の一つとしてはしっかりと伝えておきたい。
泣かせるシナリオもあるにはあるのだが、基本的にはしっかりと物語として読ませるSF作品として受けたった方がよいだろう。

コンフィグに関しては基本的に問題はない。

【総括】
がっつりとしたSF作品としては最大限に評価したいのだが、ここまでくると何かもうひと押しほしかったというのが正直な感想であり、最終的な作品の総評となった。

(ぶっちゃけコーナー)

タイトルにもなっている「ReLieF」は救済という意味らしい。まぁ、この辺りは結構ストレートかも。
「Daisy Bell」の話が出てきたときに、「R.U.R.U.R.U」をやってた人は思わずあのシーンを思い出してしまったかもしれない。
さすがに曲としてはWHIET-LIPSさんの「誓いの言葉」には負けているような気がするが(勝ち負けの話じゃないけど)、それでもやっぱ少し鳥肌。
テーマとして最近こっち(伏せます)の方面での話題ってのも増えてきてるから、そういう意味では時代の流れに乗っている作品でもあるし、いろいろ考えていくと深い内容でもあるのかもな。物語の内容自体はそこまで難しい話でもないので、文系の人でもある程度楽しめるだろうし(時々整理しないときついかもだけど…)、広く楽しんでほしいというのが個人的な意見。
記憶には残るんだけど、最後が結構すんなり終わりすぎたのが悲しいかなぁ…。
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