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[レビュー]恋×シンアイ彼女の感想
2016-09-02 Fri 00:00
<作品名>    恋×シンアイ彼女
<製作会社名>  Us:track

恋×シンアイ彼女

シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ。
全編4章仕立てで、共通・個別ルート共に十二分なシナリオ量。
全ルートクリア後に若干短めの終章が存在している。

【推奨攻略順 : 凜香→ゆい→彩音→星奏→終章 】
終章のみロックがかかっているが作品の雰囲気を十二分に味わうためにはこの順番が最も良いだろう。

CG
S
線は細く、微細かつ美麗な塗り。
色彩の鮮やかさを感じることが多く、1枚のイベントCGでため息が出るほどの品質のものが数多く存在していることを含めてかなり高い評価。
本当に多くのことを語りたいのだが、1枚解説をするなら星奏・主人公・彩音が教室で座っているシーンの彼らの表情に注目してほしい、これだけですべての関係性が何となくわかる作品も面白い。

音楽
S++
BGM22曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)
水月陵さんの手がけたBGM22曲はとにかく綺麗。
特に作品のメインテーマはプレイ後に聞いてしまうと泣いてしまうほどの出来。
強く感情に訴えてくるようなものではなく、あくまで優しくイメージされた世界観で包み込むような楽曲たちは作品自体を助けていたのは言うまでもなく、この作品の評価へ強く貢献しているといっても過言ではない。
一つ一つすべてのBGMに対しての感想を述べたいところだが、とりあえず全部聞いてみてほしい。一つたりとも聞き逃しのできない超弩級の品ぞろえである。
Vo曲もOP「記憶×ハジマリ」の爽快感や「GloriousDays」の爽やかなロックの雰囲気、ED「東の空から始まる世界」の切なくも明るくなれるリズム…どれも記憶に残る良曲となっている。
作品中に聞いたBGMは音楽鑑賞画面で作者のコメントが見られる私の好きなシステムが搭載されているのも魅力の一つ。

お勧め度
S++
王道の純粋な恋愛学園物…それ”だけ”を求めている人にはお勧めできない。
作品としての「恋愛学園物」、読み物としてしっかりと受け止められる人々にこそお勧めしたい今回の作品。
基本の王道恋愛学園物の3つのルートに加えて、大きな話のうねりがある今回の作品は好き嫌いが出るかもしれないが、作品を、文学を愛する人にこそ読んでほしい。

総合評価
S++

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

最初にプレイした時の感想は「漠然」というのが正しいのだろうか。
実はネタバレをすでにされてプレイしていたのだが、もしもそうされずにプレイしていたらどれほどのショックを受けただろうか、それほどこの作品の最後に訪れるエンディングは衝撃的、とネタバレを防ぐためにここではこれだけにとどめておく。

今回の作品の主人公はとある出来事から「恋愛」というジャンルだけが書けなくなった小説家を目指す少年。
三つの高校の統廃合によりヒロインたちと出会いそして再開する事で物語は動き出す。

とにかく物語は丁寧。
強引な展開は一切なく、公式が公言しているようにそこには等身大の出来事が細やかな心理描写とともに切実に描き出されている。
そういった描写が小説家の主人公と相性が良かったのもポイントだろう。

作品中のシナリオで大きく分かれているのは凜香・ゆい√と彩音・星奏√。
物語のテーマはそれぞれ大きく違うのだが、前者は新しく出会い、後者は再会を果たしたルートとなり、物語自体の毛色が違う。
新しい一歩として動き出す前者二人のヒロイン√、特にゆい√は家族をテーマとした物語でもあり中盤~終盤にかけては何度も泣けるシーンがある。
シナリオの丁寧さ、BGMの綺麗さ、その融合は決して他の名作たちに劣ることはない。

物語のキモとなるのはやはり過去もリフレインする彩音・星奏√。
ダブルヒロインの作品にありがちな雰囲気が流れるかと思いきや、ほとんど修羅場はなく恋愛場面としてはとても静かに進行する。
とくに恋愛学園物として彩音ルートの各シーンは見どころで、主人公と彩音の気持ちが通じ合うシーンなどは過去も含めて考えると思わず涙があふれた。
個別√自体もしっかりとしたものとなっており、安定して飽きることなく楽しめる。

問題は星奏√、そして終章。
多くの事は語らない(語れない)が、この√があったからこそこの作品はほかの作品とは大きく違う「恋愛学園物」となっている。
公式はこの作品を王道の恋愛学園物と語っており、作品タイトルのシンアイも親愛と解釈するのならばやはりそれだけは大きな間違いだろう。
特に物語の終盤の流れ…その結末については賛否両論あるが、個人的には【物語】的ではなくともあくまでも真摯な【文学】的結末だったといえる。

本当はこの後に少しだけ感想を入れていたのですが、あまりにも個人的過ぎたのでぶっちゃけコーナーへ。
少しネタバレにも抵触しているのでお気を付けください。

コンフィグに関しては十分に機能がそろっていた。
何度も言うがBGMの作者コメントが載っているのは個人的にうれしい。

【総括】
シナリオ・音楽・CGともにすべてトップクラスの安定した作品であることに間違いはなく、また他の作品との差別化もできている物ももつ作品だったためこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
BGM水月さん作は本当にいい…一つ一つが各作品でトップクラスと張り合える出来のBGMはそもそもよかったシナリオを何倍にもよくしてくれていた。
各サブキャラもいい味出してたな、立ち絵のないキャラにまですこし特徴を持たせてたのは好印象だし、あと地味に主人公の天然なボケとかそういう笑いのセンスもよかった。
CGもきれいだったし、初心者もそうだけど玄人こそ、最近こういうまじめな恋愛学園物が少ないから楽しめるかも。

さてさて星奏√についてだけど、おそらくプレイ後には彼女の事を嫌いになる人間も多くいるだろう。たしかに他のヒロイン達とも大きく違う思いの形を持つ人間であり、主人公が評したように「結局自分が可愛いだけ」なのかもしれない。
ただ、この物語で伝えたかったことはそれだけだったのかと考えてしまう。
作中で彼女や主人公が時折口にしていた言葉、『想いを伝えるのは難しい』ということ。
つまり、簡単に受け取った内容は本当に彼・彼女が思っていたことなのか、もしその通りであれば彼はなぜ終章であのような行動をとっていたのか。
私はシンアイを「信愛」という言葉に置き換えると少しわかりやすいのじゃないかという、そういう意見だけを残して今回は締めたいと思います。
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