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[レビュー]ここから夏のイノセンス!の感想
2016-06-24 Fri 00:00
<作品名>    ここから夏のイノセンス!
<製作会社名>  クロシェット

ここから夏のイノセンス!

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ、他にEXTRAとしてサブキャラ二人を攻略できる。
共通ルートのボリュームはたっぷりで、個別は2-3h程度なので、全体的なボリュームは一般的と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 寿→ユノ→アリカ→いろは 】
攻略順に指定はない上、どのルートでも開示される情報はほぼ同等なため好きなキャラから攻略することが可能。

CG
S
御敷仁さんから変わったため、前作よりも塗りが薄くなった。
基本的に枚数・質に関して私が言及できるレベルのものではなく、高品質。
特に田舎の背景なども美麗。
あえて言うのならば、イベントCGのいくつかにバランスのミスと立ち絵とイベントCGとの間に受けるキャラのイメージに差があったということくらいだろうか。

音楽
S++
BGM28曲(OPのinst含)、Vo曲3曲(OP/ED2)という構成。
田舎と未来の二つの要素を含んだBGMが多く、前者としては静かな後者としてはハイソな印象を受けるものが多い。BGMでは「胸が自然と高鳴るように」など、恋愛物ではある種一般的ともいえるものの質も高く、どの曲ももう一度聞きたくなってしまうシロモノ。
Vo曲に関しても同様でクリアでいてテンションの上がるOPや勢いがありつつもしっかりと歌い上げられているED等、どれも必聴。

お勧め度
S+
萌え・エロ重視の作品としてはストーリーも十二分に作りこまれており、田舎を舞台とした恋愛物として幅広い層にお勧めしやすい。
田舎のまったりとした雰囲気を感じつつ、SF要素も入っている作品なので、過度な期待は禁物だが要素として気にいるところがあるならプレイしてみるべきかも。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

無駄な事が極力省かれた未来の世界、そこで落ちこぼれだった主人公はひょんなことから行く予定のなかった過去の世界へ転送されてしまった。夜の山中に飛ばされ困っていた主人公だが、一匹の蛍が一人の少女へと導いてくれた――

舞台は陸の孤島ともいえる蛍の里「晶生村」と対比として話に上がる「未来の世界」。
未来の世界ではすべての無駄が省かれ、いわゆる娯楽のようなものが一切排除されてしまっている。そういった失われた要素を内包した晶生村の描写は、現在忘れかけている”そのまま”の良さというものを作中の未来人に対してだけではなく、プレイヤーの私たちにも教えてくれているような気がした。

この作品が伝えている魅力としていくつか挙げられるものがある。もちろん上記であげた時間の流れの違いというのがメインではあるが、未来では失われてしまったものがたくさんあるそれは自然だったり、助け合いだったり、恋や結婚や出産…人間が生きる上で失ってはいけないような多くのものに再度触れ感動する未来の人々の反応を楽しみつつも、一歩立ち止まると自分自身の世界にも訪れて不思議ではない展開であることを自覚し、そして主人公やヒロインたちの繰り広げる純粋な「恋」というものに再度そのすばらしさを感じさせてくれる。
作品としては恋だけにはとどまらず次の世代、つまり子供を産むというところまで描写していることが多い、そのあたりにも一本の主張を感じる。

テーマとしても素晴らしい作品ではあったが、物語の作りこみも良い。
この作品では蛍と絡めて「誉問(ほまとい)様」という過去の伝承が登場する。よくある田舎の昔話に当たるものなのだが、物語の趣旨に「過去の調査」という部分があるためか実によく作りこまれたものとなっており、田舎の過疎化問題と絡めて各ルートに程よく絡んでくる。

全体的にシナリオとして実に素晴らしい作品なのだが、いかんせん山と谷の起伏が少ないのが寂しいところ。驚きの展開ももちろんあるのだが、それが後半まで影響することは少なく、ある程度予想できる展開が多いのでどうしても物語が進んでいくうちに飽きが来ることもある。
この作品はあくまでメインが萌えやエロといった部分ではあり、シナリオ自体を主軸とした作品というわけではないので仕方がないのかもしれないが、そういう意味で泣き所も少なく、上記までの要素は十二分に評価したとしてもある程度抑えた物になってしまっている。
しかしながら、前作までとは違いサブキャラにもきちんとシーンを作ったり、サブヒロイン√を用意したりとシナリオ方面の強化がすさまじく、同様の方向への改良を今後も頼みたい。

コンフィグ等に使いにくい部分はなく、十二分な機能がそろっているといえる。

【総括】
シナリオ・絵・音楽すべての要素に対して高品質な作品で誰もが楽しめる作品となっており、平均以上の評価がふさわしい。

(ぶっちゃけコーナー)
とりあえず全部クリアした後にOPのFullを歌詞入りで聞いてほしい。この曲を聴いて、初めてこの作品に関して泣きそうになった。それくらい良い。
恋とかそういうものって確かに無駄なもので形成されてるって言っても問題ないくらいだけど、「無駄」と「いらない」ってのは確かに別なんだよな。
そういう「無駄」なものをギュッと詰め込んである作品だからこそ、今やる価値のあるものだと思うし、プレイ後に考えることも他の作品と少し違うのかも
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