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[レビュー]ノラと皇女と野良猫ハートの感想
2016-05-06 Fri 00:00
<作品名>    ノラと皇女と野良猫ハート
<製作会社名>  HARUKAZE

ノラと皇女と野良猫ハート

シナリオ構成
S++
共通ルートは平均よりも少なく、攻略キャラも4キャラ。
各キャラの攻略時間も比較的短く3h程度なので全体的なボリュームに関しては乏しい。

【推奨攻略順 : 未知→ユウキ→シャチ→パトリシア】
攻略順に指定はないものの、パトリシア√のみ最後のクリアを推奨したい。

CG
S
濃い塗りで、みずみずしさを感じるCG
立ち絵・イベントCGともに完成度は高め。
4キャラということもあり、1キャラに対しての枚数は多いがトータルで見ると少し物足りない量かもしれない。
SD絵も数少ないが存在している

音楽
S++
BGM46曲Vo曲5曲(OP1/ED&挿入歌4)というかなり豪華な構成。
BGMのほうにはアレンジなども含めているとはいえかなりのボリューム、もちろんバリエーションあふれるものがそろっていることは言うまでもなく、その中でも月に関連した落ち着いたBGMや物語に欠かせないギャグ用(日常用)のものの質が高かった。
Vo曲は疾走感あふれるOPの「野良猫ハート」も評価したいが、パトリシア√で涙腺を刺激した「月」も強く推しておきたい。

お勧め度
S++
前作「らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!」に引き続き、ギャグ要素の強い作品。
学園物でありつつメインは主人公の猫化によるエピソードが多く、割と短めの話の中にギュッと中身が詰まっているので、飽きることなく最後まで一気にプレイできる作品。
初心者から玄人まで広くお勧めしやすい作品。

総合評価
S++

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

ある朝、桜の下で出会った少女は冥界の皇女だった。
勘違いでコクハクを受けて少女の眷属として猫となってしまった主人公「ノラ」は愉快でユニークな仲間とともに賑やかな日々を過ごしていく。

冥界という言葉が出てきているように、ある程度非現実的な展開は多いが痛快なギャグとテンポの良い展開が気にする暇を与えない。
サクサクと進んでいく話は単純なようで少しだけ深い一面を見せつつ各ヒロインルート話へと分岐していく。
各ヒロイン√の話でガラリと物語の雰囲気が変わるのは面白いところ。
もちろん主人公が猫になっていることをうまく使っているのだが、各ヒロインの抱える悩みや状況などを魅力を引き出しつつもコンパクトに演出してくれていた。

特に印象を受けるのは挿入歌を遠慮なく使っていたところ。
BGM関しても、この割と短めの作品のなかでよくこれだけの種類が使えたな、というほどバリエーションが豊富だが、挿入歌も各ルートのものが用意されている。
それらを流せるシーンがあれば遠慮なく使っていく姿勢は、演出として手抜きと言われるのかもしれないが、個人的には高評価。

この作品の魅力として上記の部分と重なるところもあるのだが、雰囲気を変えるのが早く、そして上手であるということ。普通の作品ならば、つらいシーンならばつらいシーンばかりが続く機関というのが存在しているが、この作品はそういうシーンが来ても少し後にはギャグが入っていたりして、必要以上に落ち込まない。それでいて挿入歌などを使って、ちゃんと泣かせるところで泣かせてきてくれるのでプレイしていて充実感を強く感じる。

基本的にはいい評価を与えている部分しかないことを前提に、どうしても気になるところはあるか、と尋ねられた場合のことを考えると、シャチ√が少しだけ気になってしまった。
どのルートも主人公と恋人になった後、性格が魅力的に変化する事はもちろん、後半では割と重大な話を解決したりとプレイ中に受ける驚きも大きかったのだが、シャチ√だけはすんなりと終ってしまったイメージ、結構ムリのある謎設定をつけていたので、そのあたりをよく使った√を作ってほしかったな、というのは少し贅沢な要求だったのかもしれない。

何はともあれ全体的な評価としては十二分に良作といえる。

コンフィグに関しては充実しており使いやすい。


【総括】
シナリオ・絵・音楽・演出、どれもが平均以上の結果を出し、さらにそれらがうまく溶け込んでいる今回の作品はこの評価が相応しい。

(ぶっちゃけコーナー)
最後にレビューの中に「作品のボリュームが少ない」と何度か評しているが、実際は一般程度のボリュームはあったのかもしれない、ただ物語が割と面白くて相乗効果でかなり短く、いい意味で物足りなく感じてしまっていた。
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