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[レビュー]すみれの感想
2015-07-14 Tue 00:00
<作品名>    すみれ
<製作会社名>  ねこねこソフト

すみれ

【冒頭】
愛想笑いを覚え、何とか社会人として慣れてきた日々。
夜には多恵やピンク、そして新しく入ってきたモエといったネットの友人たちと下ネタで盛り上がっていた。
そんなある日、偶然出会った気弱そうな少女がモエの中身だという事を知ってしまう主人公は――。


シナリオ構成
S
選択肢はあるものの、物語としてはほぼ一直線。
ゆえにボリュームも少々物足りなく感じることが多く、一般作品の半分程度。
しかしおまけ部分としてのシナリオを含めると、ある程度だがその差を埋められるかもしれない。

【推奨攻略順 : ほぼ一直線】
選択肢はあるが、攻略順は決められてるといってよい。

CG
S
独特な質感の絵で、綺麗なものに関してはかなり質が高いのだが、バランスの悪い物も数多く存在しており、質としては安定していない。
枚数はストーリーの長さを考えると十分か、おまけ要素部分も含めるなら楽しめる量はある。

音楽
S+
BGM13曲、Vo曲4曲という構成。
一応鑑賞できるものだけなのでもう少しあるのかもしれないが、少々物足りなく感じることは多かった。
物語自体が短いのがある意味で幸いだったと言える。
一番評価したいのはVo曲の「Sleeping Pretend」で、この曲があるからこそ評価が一段押し上げられたといっても過言ではないほどの名曲で、ぜひ作品をプレイ後に歌詞と共に深く聞きこんでほしい。

お勧め度
S
15周年作品ということで、過去作のおまけも多く、ねこねこ信者にはぴったりの一品。
逆に関係が薄かったり、これが初という方には少々お勧めしにくいのは事実。
シナリオとしていい部分もあるにはあるので、その部分を目当てにプレイするならあり。

総合評価
S

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

物語の大きな流れとして、すみれ√→雛姫√→あかり√という風に順にヒロインを攻略していく形をとている今回の作品。
しかし、それぞれの√間はかなり中途半端な形で繋がれているので、話の展開を理解するのにプレイヤーは非常に疲弊することになるだろう。

シナリオとして評価したいのは序盤~中盤の雛姫√まで。
特に序盤のすみれ√は、それだけで終わらせていたのなら、評価をワンランク上にしてもよいほど。

とにかく全体的に不器用な描写が多く、非常に読みずらい。
その中でも確かに光る√はあり、Vo曲などと合わせてある程度良い雰囲気を出せているシーンもあり、その点については評価したい。
しかしながら、それでも庇いきれないほどシナリオとテキストに問題があった。
シナリオとしては後半、前半までの素直な物語はどこにいったのか複雑かつ分かりにくい(整理されてない)ものとなっており、読みずらく内容自体が難しいこともあって理解するのも難しい。
テキストとしても、短いはずの物語の中でだれてしまう文章があったり、作品の世界へ引きつける力が無かった。

ヒロインが3人しかおらず、それでいて萌え等ではない作品である以上、それぞれのキャラの心理描写や物語の作り方には細心の注意を払わなくてはいけないはず。
どの点に重点を置き、どこを見せたいのか、如何してそれをみせる意味があるのか…などなど、それらの点を考えると今回の作品は悪い例に当てはまってしまいそうなほど。
前半がよかっただけに少し残念な結果となっている。

ねこねこソフト15周年のソフトということで作中にはおまけのようなものがあり、その要素の一つとしてあげられるのは、途中の15周年のおまけゾーン(?)。
ネットゲームをプレイしているという体で、とあるMAPを徘徊することで人物に出会う事ができ、その人物についてのショートストーリーを見ることができる。
過去のねこねこソフト作品から様々なキャラが出てきており、プレイした作品のキャラが出てきていれば楽しめる部分は多いだろう。。
ただその出会いイベント発生はランダムで、全部を見るのには少し苦労するうえ、全部を見れているのかどうかが分かりにくく、その辺りはプログラムにもう少し改善が必要だろう。

全体的にシンプルなコンフィグだが、機能自体は一般的なものがそろっている。

【総括】
良い部分も見られたが、シナリオとして未熟な部分が多くみられ、良い評価を与えることはできず伸び悩んでこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
ほんと、すみれ√辺りまではよかったんだけどな。
というか、話の流れ自体は悪くないと思うの。
もっとうまい人が素直に、余計な部分をそいで書けば、短くはなるけどすごくいい作品になると思う。
ただ今回は、余計な部分と重要な部分の区別がついていなかったのかな…という印象。
すごくちぐはぐで、読んでてよく分からなくなるんだよな…。
もちろん、作品に関してさらに深く考察したりすることで、作者の思惑のようなものはあるのかもしれないが、少なくとも最初にプレイした人を引き付けることができなかった時点で、考察が入る余地も無くなってしまう事を考える必要はあるかもしれない。
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