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[レビュー]ソレヨリノ前奏詩の感想
2015-06-30 Tue 00:00
<作品名>    ソレヨリノ前奏詩
<製作会社名>  minori

ソレヨリノ前奏詩

【冒頭】
他人の心が分かってしまう、強制エンパシーに悩まされる主人公の終(しゅう)。
この夏に彼は心に厚い壁を持つ永遠(とわ)と運命的な出会いをしてしまう。
お互いに惹かれ、愛し合うようになる二人だったが、それは幸せな物語は壮絶な悲しみのプロローグにすぎなかった。

シナリオ構成
S+
ルートは三本と少なめだが、分岐部分までかなりの分量があり、各ルートにもそれぞれ十分なほど内容があるため、全体的にみると平均より少し少ないくらいだろう。

【推奨攻略順 : はるか→真響→永遠】
選択肢は1度しか出てこないため好きなものを選べばよいのだが、基本的にはこの順番だろう。

CG
S
いつものごとく見事なもので、全体的に非常に美麗で質と量に関しては優秀。
CGから立ち絵まで、目パチ機能搭載。
CGの中に動きを取り入れるなどの工夫も多くこなされており、この分野に関しては手放しにほめて問題ないだろう。

音楽
S+
BGM48曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
「Ahead」「Together」等を代表とした静かで煌びやか、それでいて後半に至ると思いもよらない転調や勢いがあったりするものがあるBGMは物語をしっかりと味付けしていた。
Vo曲もいつも通りの勢いのある力強いもので特にEDの「Prologue」は物語の回想シーンと合わせて流されると、なかなかくるものがあった。

お勧め度
S+
少々重めなテキスト(内容も文体も)であることに注意さえすれば、あとは美麗なCGと壮大な音楽が素晴らしい学園恋愛ものの世界へ連れて行ってくれることを保証しよう。
特に今回は失恋シーンも多く描かれており、そういった点も見どころの一つ。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

今回の作品は主人公が他人の心を”読んでしまう”という特殊能力の持ち主。
またメインヒロインである永遠も自分の心に壁を持っている。

このあたりがこの作品の根幹をなしている設定であり、人の感情を如実に描き出した作品であるように思った。

この作品は少数派の、失恋から始まる作品である。
ヒロインに振られて始まる作品はある程度あり、その中でも振られ方によって物語の方向性は大きく決まる。
大別してしまうとその点で考えると今回の作品は大きなマイナスから始まる作品であり、そこから永遠を目指して頑張るという作品に分類され、良くも悪くもこの作品はあくまで「永遠のため」のものであるという事に注意は必要だろう。

主人公の特性もあり、彼の世界はかなり狭いものとなっており登場する人物もかなり少なめで、ヒロインも3キャラしかいない。
しかしキャラが少ないからこそ一人一人のキャラを濃く描写することができていたように思う。特に物語序盤においてのそれぞれのキャラと物語中盤の2年後の登場人物たち。
それらの差の書き分けなどを考えて、どのルートにおいても非常によく動いてくれていたように思う。
特に最後となる永遠√では悲喜様々な感情を魅せてくれるキャラに、主人公と永遠すらかすんでしまうシーンもあったほど。

この作品の持ち味の一つとしてあげられるのは、負の状況での描写だろう。
実際にこの作品で主人公の感情がプラスだった場面というのはかなり少なく、その辺りにかなりいら立ちや気通りを感じる人もいるかもしれない。無論その辺りはもう個人の好き嫌いの範疇になってしまうので別段評価することはないが。
もう一つ、特色として挙げておくならば、この作品は人の「感情」という物に迫った作品だった。それは主人公や永遠の設定からも分かるとおりで、似たような作品は多くある。
それだけにハードルは高かったが、そんな中でも主人公を含め様々な登場人物たちが見せる感情をしっかりと描写できていたのは感服せざるを得ず、その中でも独自のストーリーを作りだしていたので、BGMなどと合わせて何度も引き込まれてしまった。

ただ、だからこそ泣けるシーンが一切なかったのが不思議。
無論感動できるシーンはたくさんあったし、泣いた人もいるのだろうけど、メインともいえるシーンで個人的に涙は溢れてこなかった。
個人的に後から考えてみてのだが、どこで感情を発露させていいのか、そのトリガーが分かりにくかったと言える。
人が泣けるシーンというのは何かとキーとなるセリフや音楽等があったりするものだが、今回の作品はリアルな描写にこだわった為か、全体的に淡々としているシーンが多かった(悪い意味ではなく)。そのため、深く感情を揺さぶられることが無かったのではないかと考えている。

深く考えず、泣いて、笑って――なんて、青春的な恋愛作品とはすこし違うベクトルの作品ではあるが、ストーリー部分では十二分に楽しめる作品だろう。

コンフィグで設定できる部分はかなり少なく、システム的ももう少し工夫を凝らしてほしい所。

【総括】
ストーリー部分ではかなり深く作りこまれており、その他のレベルでも高い品質で完成されている作品で、好みは分かれるところだが十二分に良作と言える作品である。

(ぶっちゃけコーナー)
一時期minori作品ってefから落ちてるなぁと思ってたけど、12月のイヴあたりから大分ストーリーが深くなってきた気がする。
ただ、個人的にはシステム面が悪かった所が気になるなぁ。
まぁこっちのPCの問題もあるんだろうけど、とにかく重いんだよなぁ…特に、となりで歩いているシーンとか、イベントCGで動く場面でかなり重かった気がする…。
バックログも少し見にくいし…。その辺の操作性を上げて、もう少しストーリーに注視しやすい作品になってるとありがたい。
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