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[レビュー]セミラミスの天秤の感想
2014-07-25 Fri 12:00
<作品名>    セミラミスの天秤
<製作会社名>  キャラメルBOX

1280-720(30-8)20140722180145_R.jpg

シナリオ構成
S+
攻略キャラは5人。共通√がかなり長く、個別はそこに比べると比較的短い。BAD√もいくつかあり、全体のボリュームとしては平均以上といっていいだろう。

【推奨攻略順 : 直緒→芙美香→映瑠→愛生→塔子】
攻略順に指定はないものの、映瑠、愛生、塔子の3人は最後の方に回した方がよい。

CG
S
のり太さん特有の線が硬く色の濃い特徴的な絵。
ヒロイン5人+その他の絵も多く入っているため各キャラの枚数自体は少ないが、全体的な量を考えると十分量。
特に複数キャラが描かれているイベントCGが多い印象で、絵の質感も相まって好みは分かれそうだが、見ていて違和感を感じることはあれど、不快になることはないだろう。

音楽
S
BGM22曲、Vo曲3曲(OP,ED,挿入歌各1曲)
作品に合わせて全体的に暗めの曲が多い。同系統のBGMではあるものの、それぞれ特色があり上手く世界観を作る手助けをしていたように思う。
Vo曲が少し印象に残りにくい曲に思えたのが残念。

お勧め度
S+
読ませるシナリオ作品なので、ただイチャイチャしたい! と思っている方やそれに類する考えを持っているならプレイは推奨しない。
頭脳戦等、主に頭を使ったサスペンス系の作品になるのでそういうのか好きな方にお勧めしたい。
ちなみに、ヒロインは平気なもののサブキャラが凌辱されるシーンが出るためそういった展開が苦手な方には警告しておく。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

【物語について】
形だけの占術研究会に所属する主人公。
彼のもとへ神尾愛生という蠱惑的な少女が現れることから作品が始まる。

ゲームを始めると最初に「バランスプレイ」と「ダイジェスティブプレイ」の2つのプレイモードを選ぶことができる。
前者は一般的なプレイモード、後者は最初に攻略キャラを選ぶことにより、BAD√等に行けなくなるものの選択肢なしで個別ルートに入ることが可能になる。
バランスプレイだと画面中に常に「セミラミスの天秤」なる善と悪をあらわす天秤が現れその傾きや好感度により各個別ルートへと別れることになるので、一般的なゲームより攻略が少しややこしい。

物語序盤は、主人公に幻聴が聞こえたり次々に登場人物が出てきてしまったりと、戸惑う設定やついていくのに大変な部分があり、違和感のある文章と相まってか分かりにくいシーンが続くが、基本的に物語がはっきりし始めるのは愛生との衝撃的なシーンのあとになるので、とりあえずは情報を収集しつつ物語を進める必要がある。

基本的に物語を大きく動かすのは「愛生の行動」で、それがこの作品の面白い部分の一つでもある。
さまざまな人間の心理を使用した愛生の行動は巧妙な伏線となり後々大きな変化をもたらす。それに周りが巻き込まれたり、また対立したりしながら物語が展開していく事になる。
ヒロインの一人、占術研究会の部長である映瑠は愛生と対となる存在で、ゲーム中では愛生をたびたび「悪魔」と呼称する中、映瑠は「聖女」と呼ばれている。
作中では節目節目でこの二人が対立し、直接的な対戦こそしないものの、たびたび高等な会話での舌戦を繰り広げる。

この作品の最も面白い部分はやはり「愛生」と「映瑠」の対立だろう。そこに関連したすこし角度の違う物事の考え方やとらえ方というものを主人公や周りのキャラ達と一緒に何度も感じることになる。
ゆえに作品としては占いという要素がほぼ存在せず、主にこの二人の心理学を利用した話術の対立や舌戦、頭脳戦が主なコンテンツとなっている。

そういった理由もあり作中では少し難しい話や単語も時折登場する。そのたびにTIPSとして情報が提示されるものの、後でまとめてみることなどは出来ない。

物語は大きく章ごとに分かれており、章が始まるごとにOPが流れるためその辺りは少ししつこく感じてしまうかもしれない。
また挿入歌もかなり不自然な所で流れる。
挿入歌が流れた箇所は歌により、感情を盛り上げたりする必要がある場面とは思えず、むしろ大切な会話を聞きとるのに邪魔だと思えるほどで、違和感がぬぐえず、このあたりはもう少し演出として見直した方がよいと思える部分であった。

個別ルートは上記でも述べたように、共通ルートと比べるとかなり短く感じる。特にメインとなる3人は短く、イチャイチャシーンもほぼないといってよい。
共通√が非常によかった分それ以上の展開を期待しがちだが、どうも書き手の頭打ちのような印象を受けるシーンが多く、こういった類の作品としてはまだまだの部分がうかがえる。

コンフィグは基本的なものはそろっているが、スキップ機能等に不備がありプレイは少ししずらく感じるかもしれない。

【総括】
未完成と感じる部分も多いものの、心理学等の考えを用いたそれぞれの会話等は非常に興味深く、またシナリオとしても十分読めるものになっていたので平均以上のこの評価。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
正直な感想としては、ちょっとがんばって頭のいい登場人物を書いてみたけれど、動かしきれませんでした! みたいな、サスペンス物?
面白い部分(会話等)があったからこそ「さらに」を求めてしまうのだが、それが頭脳戦のあたりに焦点を当てると、どうしてもお粗末な展開が多い。
これは正直ライターの問題ということもあるが、先達たちの残した同系統の作品たちがすごすぎる、という原因もある。
向き不向きの問題にしてしまうのは勿体ないが、少なくとも「人間心理」を巧みに利用した妖しい「愛生」という存在を作り上げたのは紛れもない成功といえるだろう。

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