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[レビュー]相州戦神館學園 八命陣の感想
2014-05-29 Thu 00:00
<作品名>    相州戦神館學園 八命陣
<製作会社名>  light

000_20140528215245f19.jpg

シナリオ構成
S+
攻略可能キャラは4キャラで、それぞれ2つのENDがある。
BAD√もいくつか存在するが、選んだ瞬間に終わるようなものが多い。
共通ルートがかなり長く、一つ目の個別ルートも結構な量があるので、ゲームの長さとしては平均の1.5倍以上を考えてほしい。
ただ、2つ目の√(グランドEND)に関しては殆ど消化程度の扱いで短い。

【推奨攻略順 : 晶1→歩美1→鈴子1→水希1→グランドEND(晶2→歩美2→鈴子2→水希2)】
少しだけロックがかかっているものの、この順番を強く推奨する。
BAD√のタイミングやグランドEDの順番は自由かも。

CG
S
lightらしい、立体感のあまりない淡い塗の漫画のような絵。
質に関しては少し気になる物もいくつかあるのだが、とにかく枚数が多い。
また立ち絵を使いCGのように見せたり、動画の演出を絡めたりと、CGだけではなくその他の分野と連携が取れていたのは好印象。
無論、バトル者なので流血等の準グロCGがいくつかある。

音楽
S+
BGM曲、Vo曲37曲(OP1曲/ED2曲)
いつも通りの燃えるOPなのだが、今回はむしろBGMを評価。
作品に合わせた緊迫から高揚をさそうシーンのものが多く取りそろえられている中で「Timnat-Sera」等の光るBGMがいくつかあり、いくつかのシーンでは涙を誘うほど。

お勧め度
S+
「light」らしい鉄板の異能バトルモノ。
比較的長編なのでそういった部分の理解と、舞台が日本の大正時代であることや話の中にかなり宗教的・社会学的内容が入っていることに注意。
また、「八犬伝」の話が結構深く入っていたりもするが、そこも事前知識はそこまで必要ないはず。
全て理解するためには、ある程度読み解く力や基礎知識が必要になるが、基本的に流されるように読んでも問題はないが、そういった意味ではあまり初心者にはお勧めしたくない。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

【物語について】
魔法が使える夢の世界、そんなものが本当にあって、試練をクリアすると夢を現実世界に持ち出せる。たくさんの敵と戦いながら、課されるすべての試練クリアを目指す。

簡単に言うとこんな話なのだが、無論、実際は誰が敵で誰が味方なのかが分からなくなるくらい、かなり複雑に各々の事情が入り組んでおり、さらには驚きの設定も隠されている。

作品としてはかなり衝撃的なシーンから始まり、一気に物語へと引き込まれることになる。
すぐに気付くことになるが、タイムループ物の要素も含んでおり、序盤は正直、すぐに増えてくる各キャラの名前の把握と現状の理解に苦しめられる。
中には微妙に難しい話も入っているのだが、その辺りは自然に、かつかなり簡単に説明されるので「理解できない」という最悪の事態には陥らない。
ただ、序盤にあまり物語を楽しめなかったのは確か。
(公式HPを事前に熟読することで緩和が可能、ネタバレはないので安心)

メインとなるバトルシーンに関してはさすがというほかない。
文章もさることながら、動画を交えた演出などで燃えゲーとしての魅力を発揮している。
ただ期待値が大きいだけに、どうしても展開等で納得できなかったり、あっさりしすぎてしまっているように感じるシーンが序盤から終盤のすべてに掛けて点在している。
その理由はいくつかあるのだが、例えば各キャラが使う技の内容について、本当に理解できるようになるのが終盤になってからというのは少し痛かったのかもしれない。
また、終盤に関しても少し息切れを感じてしまったのは確か。
どういう燃えゲームでも陥り易いのだが、戦闘を広げ過ぎて文章による先走りばかりが見え、どのようなシーンなのかがあまり湧いて来ず、少し置いていかれている印象を受ける。
全力と全力がぶつかるシーンだからこそ、怒ってしまいがちなところなのだが、やはりどうにかしてほしかったのは確か。

燃えゲーであっても無視できないのが恋愛シーンだが、今回このゲームにおいてはかなりおろそかにされている。
1つ目のルートに関しては個別ルートこそ長いものの、主題においているのが各キャラの「心の闇」と言える部分で、そうした物をバトルを交えて超えていくシーンが多かった。
そうしたシーン自体に文句は全然ないのだが、いかんせん主人公がヒロインを好きになり、告白するまでの流れが短すぎる。作品にあまりそぐわないといえども、そういった部分は省くべきではなかった。
おろそかにすべきではないトラストでの日常シーンをもう少し充実させるべきだっただろう。せっかく中身の詰まったキャラたちなのに少しもったいないといえる。

むしろ主人公以外の男キャラ(鳴滝・栄光)の恋愛に関しては比較的良く描かれており、特に栄光のシーンにおいては各シーンともかなり光るものとなっており、この作品で泣いたのはこのシーンのみであった。

今までのゲームが主人公至上主義だったのに対し、今回はヒロインやサブキャラを含めた「友達全員で」という印象が強く、そうした部分はよく出ていたのかな。

コンフィグに関しては一般程度。
起動時の重さと、効果音ボリュームのバランスに関して思う所はある。

【総括】
バトルシーン等、燃えゲーとして魅力が十分にあり、基本的には「努力・友情・勝利」に基づいた儀礼な作品ではある。
ただ、もう少し書かなければいけない所があったのもたしかで、すこし評価を落としてある。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
終盤で明かされた設定とかは結構驚いたなぁ。
闘うだけではなく、その過程とか気持ちとか、あとは全員で協力する事とかに重点が置かれてて、lightにとってはある意味で新しい試みだし、そこは成功してた。
ただそれだけに、全てを完璧にするのは難しいなぁと思った作品。
最初とか、プレイ中はそうでもないんだけど、
プレイ後に「あれ、この程度か?」ってなっちゃったんだよな。
それまでのルートでかなり伏線とかが多く敵対していた分、壁が高くなったのかも。
「もっと、もっと」を求めると改善するシーンはたくさんありそうだしな。
とりあえず、公式HPの知識欄らしきところはプレイ中でもいいから見ておいて損はないかも? ネタバレはないけど、最低知識が手に入るし、そのおかげで話が若干分かり易くなる。
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