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[レビュー]ChuSingura46+1の感想
2014-03-01 Sat 12:00
<作品名>    ChuSingura46+1
<製作会社名>  インレ

CS.jpg

シナリオ構成
EX--
本作は5つの話を順に攻略していく形になっており、全体として一本道。
それぞれの話には共通ルートはなく、かなりのボリュームであるため、全体的なボリュームは一般的な作品の2倍程度を覚悟した方が良い。

【推奨攻略順 : なし】
1度ある選択肢も選択を間違うとBADENDになる。

CG
S
線が濃く、塗も濃い、少し独特の絵で慣れるまで時間はかかる。
質としても気になる物もいくつか存在する。
ただ、それを補って余りあるほどのCGの量とそして立ち絵の量。
特に後者に関しては演出も相まって、CG以上の役割を担っているため、作品上ではまるで目の前で映像が流れているかのよう。
そもそもの登場キャラが多いため、それだけでも大変なのだが、また、細かい演出(刀の刃こぼれやキャラの行動)等にもぬかりなく対応する立ち絵の為、その分をカウントすると他のゲームを軽く圧倒できる量の立ち絵が存在している。
全体を鑑みても、この評価を付けることに戸惑いのない部分。
イベントCGは何故か露出が多いのが特徴。

音楽
S++
BGM32曲(OP・EDアレンジ含む)+Vo曲4曲(OP2曲/ED2曲)という大ボリューム。
それでも話の長さからすると少し少なく感じるほど。
作品に合わせた緊張感あふれるものや、時代感を感じさせるBGMが多い中、燃えるものから感動させるBGMもいくつか存在。
その中でも特筆するなら2ndOPの「Dearest sword.Dearest Wish」は効くと血がたぎってくるようなロック調の名曲。

お勧め度
EX--
ある意味、時代小説など歴史物が苦手な人にお勧めしたい作品。
登場人物が男女逆転(と言えるのかは謎だが)しており、導入時はフィクションとしても楽しめるのだが、さまざまな視点から「忠臣蔵」という物語について考察する事も出来、同時に「忠臣蔵」やその時代についての知識も楽しみながら付けることができる。
ボリュームは多いものの、全体的にレベルの高い燃え・泣きゲーであることを保証は出来るので、苦手意識があってもぜひお勧めしたい一品。

総合評価
EX--

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

【物語について】
名前からも分かるとおり「忠臣蔵」をテーマとした作品。
実史と大きく違う事の一つが、主人公がタイムスリップしてきたということ、そしてもう一つが大石を含む赤穂浪士やその他多くの侍が男女逆転していることであり、そのため各部分で微妙に実史と違う設定になっているものもある。
後者の説明に関してはあまりなされていない。
ただ、大筋の物語と「忠臣蔵」の流れに大きく差はなく、言葉以外の時代背景から人物背景、習慣に至るまでを実史を元にしたもので構成されている。

上記でも述べたようにこの作品は「忠臣蔵」という1年9カ月ほどの話を5周しなくてはならない。
もっとも、大筋の流れが同じだけで主人公の立ち位置や状況、知識が違うため、共通となっている部分はなく、飽きることなくプレイすることは出来るだろう。

作品の設定上かなりの登場キャラや複雑な背景、見慣れない習慣などが多くあるため、歴史物が得意でない人などは1週目をかなり苦労しながら回ることになる。
キャラについては登場すると人物録に乗るためある程度を理解することになるが、本当に理解できるようになるようには周回をある程度重ねる必要があるため、もう少し早く理解できるように、分かり易いTIPS等もあればよかったかもしれない。

上記の理由もあり、私のようにもともとの知識がなかった者は1週目を「忠臣蔵」自体の理解にリソースを割いてしまうため、感動や燃えに関して感じることは難しい。
そういった意味で覚醒するのは2章から。

登場人物の多いこの作品だが、歴史的背景があることから登場人物のそれぞれに深い背景が用意されている、それらを見つめ感情移入したとき、優しい音楽も重なり、ダムが決壊するように涙を流してしまった。
その他にもたくさんの泣き所は用意されており、泣きゲーファンにも嬉しい作品になっている。

泣きもそうなのだがこの作品の大きく評価できる部分の一つが戦闘シーンだろう。
細かい地の文での描写がない代わりに、立ち絵やエフェクト等の演出を使い、本当に刀と刀を打ち合わせているような臨場感を味わう事が出来、場所によっては挿入歌等も入るため、燃え成分としては十分と言えるだろう。
また、そういった大きなところだけではなく、しばらくすると立ち絵の刀の刃がこぼれているなどこまかい部分にまで配慮していた事も好印象。
全体的に泣き・笑い・燃えのバランスが上手く付けられており、緩急があったのもよかったのかもしれない。

ただ正直な所、少しおまけをつけすぎたかなと思えるほどの高評価。
しかしながら、この評価を押し上げている原因のもっともなところがこの作品の4週目「仇花・宿怨編」の存在である。
多くの人はこの話についてあまり高評価を下していないのだが、1~3章において「赤穂浪士」の視点からの「忠臣蔵」というものを見続けていたのだが、そこで入る4章、「吉良家」から見た「忠臣蔵」。
この内容は、ゲームの内容どうこうより実史として英雄のように語られる「忠臣蔵」をあえて、吉良家の人間の現在の扱いやその思いを交えて語ることによりプレイヤーを冷静にさせ中立的な立場から「忠臣蔵」という物語自体について再び考えられるいいトリガーになったのではないのだろうかと思える。
こうした複数の視点から物語を見つめることは物語自体を深くし、よりよく考え、理解できるきっかけになった。

5章終盤の流れ等には、ファンディスクを意識した伏線や、燃えゲーにありふれた少し大きな展開となってしまい、個人的には大きな風呂敷を畳むことができなかったかな、という感想を漏らしてしまいそうになるものの、それでも全体を振り返ってみると「忠臣蔵」という一つの物語について寄りそって書かれた泣けて・燃えての良いゲームだったように思える。

【総括】
ある意味、他にないようなジャンルの作品ではあるのだが、そういったものを度外視しても全体的なバランスが良く、シナリオもかなり書き込まれている印象を受ける。
無論、まだまだ伸び白はあるものの現状での最大限の称賛を贈るにふさわしい時代物の作品。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
まだまだ語りえない良さはあるけど、これくらいか。
とにかく私は「歴史」というものに苦手があったけど、この作品をやって心が分かったほど、「忠臣蔵」への情熱を感じる作品だった。
無論、元の話の良さを借りている部分はあるのだが、それ以外の部分を強く評価してるわ。
46人全員とまではいかなかったけど、登場するすべてのキャラに物語があって、この作品「忠臣蔵」のストーリーが成り立ってるのだな、と思うとやはり見事なように思えるので、ちょっとおまけをした評価にしている。
出来れば私のように歴史が苦手とか忠臣蔵を知らない人にプレイしてほしいわ。
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