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[レビュー]ギャングスタ・リパブリカの感想
2014-02-22 Sat 12:00
<作品名>    ギャングスタ・リパブリカ
<製作会社名>  WHITE SOFT

ギャングスタ・リパブリカ

シナリオ構成
S
物語は大まかに2部構成となっており、第1部にはに5ルートある。
ある条件を満たすと2部が出現し、こちらは共通ルートが6種類、EDは4種類と少し複雑な構成になっている。共通ルートが複数あるのだが、いずれにしろ個別の4ルートどれかに合流すると考えてもらえばよい。
物語の構成上、全体的なボリュームは多くなりがちなのだが、個別ルートが比較的短いため、結果として全体的なボリュームは一般程度となっている。

【推奨攻略順 : 1部(宮本→希→ゆとり→禊→こおり)→2部(ゆとり→希→こおり→禊)】
1部を全部クリアしてから2部に行けば問題はなく、攻略順は基本自由だが比較的に物語の根幹に近いこおり・禊√は最後に回すことを勧める。

CG
S
線は細く淡い塗で、何処となく違和感のあるものも存在するが、同時に非常に美麗な物も存在しており、概ね上々と言える。
枚数に関しては、差分は少ないものの、構図自体は多くシナリオの長さにも対応できているといってよいだろう。

音楽
S+
BGM31曲、Vo曲4曲(OP2/ED2)という少し多めの構成。
特に1ndOPの「モラトリアム・クラスタ」は歌詞に遊びを盛り込みつつ作風に合わせて挑戦的で刺激的なものとなっていて、OPとのマッチングも良い良曲。
BGMで特に光っていたのは「Orchestral Score」は幻想的な雰囲気を持ちつつ、一瞬で世界を変えプレイヤーを巻き込むような名曲である。
破壊力の高いBGMこそなかったが、全体的にバランスの良い印象を受ける。

お勧め度
S+
ヒロイン同士の「舌戦」というものをみられる珍しい作品。
その他SF要素やメタ要素等も入った不思議な世界間もウリではあるのだが、やはり推しておきたいのは上記の部分。
各部分で光る所が見られて新しい分野を垣間見た気がした。
今回はストーリーを鑑みて高い評価を与えるわけにはいかないが、新たな「燃え」ゲーのポテンシャルは秘めていた。
絵からただの燃えゲーだと思った方はそのイメージを捨ててしまった方が無難である。

総合評価
S

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

【物語について】
ギャングたちの共和国、という名前の題が付いた作品。
その名の通り「悪」というものについて作品としては大きく取り上げられているように見られるが、どちらかというとそれは入り口にすぎずさまざまな考え方がこの作品には登場しているため正確なテーマは「考え方」と言った方が良いだろう。

物語は2部に分かれており、第1部に関してはかなり一般的なゲームなのだが、実はここでHシーンはすべて出揃っており、囲碁そういったシーンが挿入されることはない。(しているような描写は見られるものの)
その中で作品の各所に不思議な現象等がおこり、一応その説明がなされているものの、あっさり流される印象を受け、いくら読みこんでも理解することは不可能だろう。
中にはある種のメタ的発言も終盤になると出てくる。
そういった理由もあり少し読みにくい部分もあり、ある程度の推測や読み込みは必要なためサクサク読むというわけにはいかない。

そしてある条件を満たすと2ndOPが流れ、第2部がタイトルに現れる。
この部分殻が基本的にこの作品の本番になっている。
面白いところは共通が6ルートあり、選択肢によりヒロインの中の二人が対立することになる、そして繰り広げられるのはまさしく「舌戦」
実はそういったシーンは1部でも少し見られたのだが、本番と言えるのは2部の中盤からだろう。共通のほのぼのとしたシーンを挿みながら途中でBGMが変わりヒロイン同士の「舌戦」が始まる。
基本的な戦闘理由は主人公にどちらが選んでもらえるのか、ということに尽きてはいるのだが、その内容はかなり深く、お互いの主義・主張、立ち場や境遇、考え方から身の振り方までそれぞれを理解しつつ、意見をぶつけ合う。
第一部で現れていた読みにくい部分よりさらに複雑なところもあり、それらを各キャラの性格をきちんと描きつつ、巧妙な文章で表していたことは評価したい。

こういった描写を文章…特にセリフで描くことをしている作品は珍しく、ヒロイン同士の主張のぶつかり合いが見られるのはこの作品くらいだろう。
内容もだが雰囲気の「燃え」として光る部分も多く、この部分に関してのみ評価するならもう2段ほど高い評価を上げてもかまわないほどだった。

ただ、評価はしたいのだが問題に関しても山積み。
まずは個別ルートの短さ。
1部に関しては10分程度、2部に関しても1h程度もなくその短さはかなり落胆。
無論、2部の共通部分である程度のイチャラブ成分はあったのだが、こういったゲームで一番重要視されるであろう告白芯がかなりなおざりな描かれ方をしており、酷いものになるとカットされているものもある。
その他、重要シーンもかなり軽く書かれていたりと勿体ない。

これはある種では魅力なのかもしれないが、SF設定もその一つ。
今回紹介されたルール等はかなり断片的で、2部になっても明かされることは少ない、そのためプレイヤーが推察していくしかないが、なにぶん情報が少ないので、いくらでも矛盾をみつけ、曲解をすることが可能になっている。
どうしても気になってしまった方は考察サイト等があるので覗いてみるのも手だろう。

最後に一つ上げるとすると、全体を通してのまとまりのなさだろう。
どれに力を入れていたいのかが分からない。SF作品ならそれだけに注力すべきだったし、新しい「舌戦」を繰り広げるゲームを書きたいのなら、無駄なSF要素等は削るべきだった。
SFだけの作品ならその設定についても深く書ける上、さらに物語に広さを与えることができる。
後者に関してなら、余計な部分を排除することにより、全体の地の文がかなり読みやすくなり各キャラの感情移入度も高くなる。
そうすることにより、主義主張がよく理解できるようになり、さらなる感動・燃えを引き起こすことができたように思え、この点が今回私が一番おしいと思ってしまった所である。

無論どちらも入れることができるのならば最高ではあるのだが、現状ではそのような実力があるようにはどうしても思えず、それならば一つに注力してほしかったように思う。

各所で光るポイントはあった為、そういった点を活かしつつ、同系統の作品がみたいと思ってしまうほどで、この作品以降も頑張ってほしい。

コンフィグに関しては十分。
付け加える特徴として、今回下部にウィンドウが出るのではなく、漫画のようにキャラの近くにバルーン形式でウィンドウが出されている。

【総括】
最終的にストーリーとしてもかなり薄いものにならざる負えなかった今作は、改善点がたくさん見られるため、この評価に落ちついたが、修正点を直す事が出来れば評価を飛躍的に上げることは出来ただろう。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
所々、ちょっとしたセリフとかのミスがあったような気がする。
修正パッチは内容だけどね。
そういやOP等でヒロインみたいに扱われていたシャールカ先輩は攻略不可能なのかよ!
と思ったら彼女メインの続編があるのね…少し気になるなぁ…。

それにしてもOPがカッコよかったなぁ、それに見合う後半の舌戦のカッコよさ…。
どうしても全体評価だと低くするしかなかったんだけど、期待度という意味では最近で一番だったと言えるほど、すごいポテンシャルは秘めていたと思うの。
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