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[レビュー]Sugar*Styleの感想
2019-06-22 Sat 00:00
<作品名>     Sugar*Style
<製作会社名>   SMEE


SugarStyle.png
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
季節は春、専門学校に入学した主人公は新しく親戚の営む「ひだまり寮」に引っ越すこと
になったのだが、そこに先に入寮していたのは女性だらけで――。

SMEEのシナリオの良さでもあるヒロインとの賑やかな掛け合いや豊富なギャグは健在。

今作のコンセプトは「全員初対面、ゼロから始める共同生活」ということで、ともすれば印象マイナスから始まる、女性だらけ学生寮を舞台としたコメディ恋愛物であり、共通ルートから個別ルートまで、作品の舞台となるのは主に学校生活と寮生活の二つ。
それぞれの場所で特定のヒロインについてのエピソードがあったり、複数のヒロイン達との話が描かれている。

シナリオとの特徴としては、序盤にキャラクター選択があり、共通シナリオの中に各キャラの個別ショートシナリオが挿入される形となっている他、共通シナリオ部分においても、寮内で担う役割――ロールの選択を行うことで一部シナリオに分岐が発生したりといろいろな仕組みを導入している。
そのため各ヒロインの攻略時に周回をかさねても共通ルートでのシナリオも多くの差分がある形となっている。

そのため、主に共通ルート部分において主人公とヒロインが恋をする過程がしっかりと描かれており、同時にヒロイン達の魅力と言える部分を見せるシーンも用意されている。
この点に関して、キャラクターを魅せる――萌えシーンを多くするということに関しては、十二分な役割を果たしているのだが、反面、舞台を一般的な学園にしたことや、等身大の恋愛を描いている事もあわせて、物語の山があまり感じられる、サクサクとシナリオが進む感覚もなくなっている。
そのためシナリオのテンポの良さ、という意味では今までの作品と比べると一歩劣るように感じられるかもしれない、作中に笑いが多いことには変わらないので、終盤まで飽きずにプレイできるのは確かだが、この辺りに関してはどうしても気になる人も多いはず。

しかしマイナスの部分に目をつぶれば、ギャグを中心とした甘い日々を綴るという主軸の中で、ヒロイン達の部屋を探索する等のシチュエーションによってバラエティをもたせて、様々な場合のヒロイン達の反応を見れるようにしたりと、努力が感じられる部分も多く、各キャラクターで大きく毛色の違う話に仕上がっている。


共通√【 S 】  7-8h
主人公の入学・入寮から1-2月分が描かれている。

基本的にはギャグシーンを中心に展開しており、時折各ヒロインの魅力を伝えるようなシーンが挿入されており、次第に距離が縮まってゆく様子が描かれている。
シナリオの構成上、共通部分は短いように思えるが、実際にロールの差分などを考えると十二分なボリュームとなっている。

何より個別よりも寮内を中心としたシナリオはヒロイン同士の絡みのあるシーンが非常に豊富となっており、シナリオ自体の笑いのクオリティが上がることはもちろん、主人公と二人きりでは描き切れないヒロイン達の一面を描き出せており、前作のような各ヒロインが個別となっている作品と少し違ったシナリオのテイストになっている。


森角初楓|キャラクター|Sugar Style
森角 初楓√【 S 】  2h
調理科のパン職人コースに通う料理が得意な女の子。
寮では趣味でもある料食を全面的に担当しており、皆をまとめる立場になることも多いことから寮の面々に「お母さん」みたいと言われる事も。
誰にでも優しく接してくれるが男女の関係に関してはなんとなくガードが硬く、少し夢見がちな所も。

初楓はからかわれた時に見せる怒りの反応が非常に可愛く、主人公もついついちょっかいをかけてしまう事が多い。
常識人な見た目に反して、二人の関係が進展する理由は意外なものであり、そうしたギャップのある意外な一面も彼女の魅力としてしっかり機能している。
個別√では家庭的な面に付け加えて、包容力をみせるようなシーンも多くあり、穏やかで楽しい彼女と過ごす日々は、誰しもが心の底で求めている何気ない日常の中の幸せな日々を綴った、癒しを感じるシナリオとなっている。


皆見真央|キャラクター|Sugar Style
皆見 真央√【 S+ 】  2-3h
教育学科の保育コースを専攻している同学年だが一つ年下の後輩。
ノリが良く明るい性格をしており、反応が良いために寮内のムードメーカーになっている。
同学年ではあるものの主人公の事を「先輩」と呼びズバズバと遠慮なく接するが、学校では友達ができなかったりと初対面の相手に対しては引っ込み思案な一面も。
弟や妹の面倒をよく見ていたこともあって面倒見が良く、子供が大好きなためその分野の仕事を目指している。

真央の良さはなんといっても会話のテンポの良さ。
多彩な反応を魅せる真央と、これでもかというほどネタに走る主人公、テンポよくツッコミとボケが入れ替わる様などをみても、終始笑いが途絶えない。
また共通ルート中盤から「主人公が好き」という思いを隠すことなく、ストレートに慕う後輩キャラとしての萌えポイントも高い。
シナリオ自体にあまり山はないものの、怒りや嫉妬、笑顔や慈愛、コロコロ変わる真央の表情やその反応の全てが魅力的であり、最大の魅力と言えるだろう。


楠木晴|キャラクター|Sugar Style
楠木 晴√【 S 】  2-3h
主人公と同い年の体育科専攻の女の子。
運動が大好きでプロである両親の影響もあって幼い頃からテニスを続けており、学校でも新人エースとしても期待されている。
体育会系ともいえる彼女はそうした環境もあってか気軽なスキンシップをとることが多い。
元気で快活な笑顔でいることが多い一方、他人の心に関しては非常に機敏で繊細な反応を魅せることもある。

元気で能天気に見える女の子だけど空気を読んで周りに気を使ってしまう、そうした繊細な心の動きや、本心を隠して時には苦手なはずの主人公まで気遣うしまういじらしさには、心奪われた人も多いはず。
個別√では笑えるやり取りももちろん多いのだが、どちらかというと晴らしい素直で真っすぐな愛情を見せてくれてるキャラの魅力を感じるシーンが中心となっている。
同じ年齢であり、どちらも「恋愛初心者」であるという対等な立場だからこその初々しいやり取りは、タイトル通り非常に甘く仕上がっていると言える。


冬月かなめ|キャラクター|Sugar Style
冬月 かなめ√【 S+ 】  2-3h
音楽科のピアノコースを専攻している2歳年上のお姉さん。
年上ではあるものの遅れて入学しているため学年は同じで、その優雅で余裕ある振る舞いから周囲には憧れを抱かれている。
しかしその多くが誤解であり、清楚な見た目に反して実際はプライドが高くマイペースでそれを周囲にさらけ出せない極度のコミュ症だったりする。
素直になれずなかなかデレないからこそ、デレた時の破壊力は非常に高い。

かなめ√では、彼女の大人っぽい仕草や言動の裏にある、悪戯好きで子供っぽい一面が非常によく描かれており、気負わずに接してくれる主人公とのやり取りによって少しずつお互いの感情が育ってゆく様子が特によく描かれている。
物語の盛り上がりとしては中盤に一つ大きなものもあり、かなめが感情を吐露する様子は、感情を素直に見せない彼女だからこそのシーンと言える。
終盤も小さな事件があったりもするのだが、個人的にはやはり中盤のシーンが大好きで、思わず泣けてしまったシーンでもある。


[ 主人公 ]織部 一季(※変更可能)
基本的にノリで生きている男の子。
ネタがあれば積極的に突っ込んでいき、ボケれるなら何処までもボケる。
それだけに暴走しがちで勘違いされやすいタイプでもある。
彼女はほしいと思っているが、過去の経験から肝心なところで勇気を出せない一面も。


【推奨攻略順 : 初楓→真央→晴→かなめ 】
基本的に好きな順番の攻略でよいだろう。


CG : 【 S 】
平面的で淡い色使いの絵。
枚数に関してはシナリオの分量をみても十分量と言え、振り向き絵など立ち絵にバリエーションが多いのも特徴、ちなみに立ち絵には瞬き機能も付いている。


音楽 : 【 S+ 】
BGM23曲、Vo2曲(OP/ED)という構成。
OPの「Day befor Memory」はEDのようなゆったりとした曲だが、作中ではアレンジBGMを含めよく使われており、作中でするっと流されたときの破壊力は高い。
そして何より評価したいのはBGMで「俺☆STYLE」などの日常・ギャグシーン用の物が多いのはもちろんなのだが「淡い光を追いかけて」は恋愛シーン等で非常に重用されており、流れた瞬間に一気に雰囲気を変える力がある名曲。


お勧め度 : 【 S++ 】
寮を舞台としたオーソドックスな学園恋愛物で、萌えゲーとギャグゲーの両方の側面があり、ギャグの多いテンポの速い日常シーンの合間にしっかりとキャラクターの魅力を伝えるシーンがあり、初心者から広くお勧めしやすい安定した作品。
今までのSMEEをプレイした人には、ギャグにおいて少し物足りない印象を受けるかもしれないが、キャラクターの魅力は確かにある事だけをお伝えしておきたい。


総合評価 : 【 S+ 】
ギャグと萌えがふんだんに詰まった全体的に優等生な作品でありこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
散々比べておいてなんだか、この作品はあんまり同会社の過去作と比べるべきではないのかもしれないな…。

今作に関しては、前作までの完成度が高すぎたために、今作にかかった期待が大きく、そういった意味で批判的な目線を向ける人も多い作品である。
ただ、SMEEの作品にどういった物を求めるか次第で、この作品の評価は変わる。

個人的には周波数があうのか、とても楽しい作品だったというのが正直な感想。
キャラクターも皆可愛かったし、なんなら、真央√ではウルウルきて、かなめ√では泣いちゃったからね…。

今作は新しい試み…のようなものが全体的に伝わってきていて、特にキャラクターの魅力をさらに新しい角度からも見せてゆく…みたいなものが根底にある気がする。
それを良しとするかはさすがに人次第だと思うけれど、それでもあくなき挑戦を続けている、という点に関しては高い評価をしたいな。

さらに言うならば、しかし事前知識なしで単体でこの作品を見てみると、魅力的なキャラクターがそろい、楽しい日常シーンがあり、誰もが憧れるような等身大の恋愛が描かれている良作なのである。
そういう作品自体が今は貴重な気もするので、普通に良作だと思っている。
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