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[レビュー]PriministArの感想
2015-03-31 Tue 00:00
<作品名>    PriministAr
<製作会社名>  HOOKSOFT

PriministAr.jpg

【さわり】
手芸部に所属する主人公。
今までは千里と二人きりだった部活に、ひょんなことから新しくメンバーが増えにぎやかになる。

シナリオ構成
S
メインヒロインは5キャラ。サブヒロイン3キャラというシナリオ構成で、共通も比較的量があるためボリュームとしては十分な量。

【推奨攻略順 : かのこ→つばさ→(花連→幽霊→)三澄→流々子→汐路→千里】
私の攻略順はこれだったが、基本的には自由で構わない。
ただ、千里√のみ最後にプレイすることを推奨したい。

CG
S
線が細く淡い塗のCG。
人数の為か1キャラに対する枚数は少し物足りなく感じることがある。
立ち絵に関してもCGに関しても絵の質にばらつきを感じることがあり、その点についてだけ少し気になってしまった。

音楽
S
BGM29曲(+Vo曲関係3曲)、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
EDはなぜか挿入歌と表記されている。
一般的なBGMがそろっており、各キャラのテーマまでしっかりとあるのだが、それにしては少しそっけないタイトルばかりで、あまり力を入れてないのかな、とおもってしまう。
雰囲気を作れるほどのものは無かったのはたしかだが、Vo曲に関してはわりといい曲で、ゲーム抜きで聞いても楽しめるものだった。

音楽には関係ないが、キャラクターボイスの音の大きさにかなり差がありかなり気になってしまった。

お勧め度
S
ある意味安定の萌えゲー。
それ以上でもそれ以下でも無いため、お勧めという意味では難しいのかもしれない。
ただし、千里√はその中でも話が重く異質であるので、萌えゲー好きには受け入れにくいかもしれないし、逆にシナリオ重視の人はその点だけは楽しめるのかもしれない。

総合評価
S

公式ホームページ
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萌えゲーによくある、全ヒロイン(サブキャラ達や構内の女子にいたるまで)がある程度主人公を意識して好印象を持った状態からスタートしているため、基本的には甘いストーリーが中心になっている。

手芸部に所属する主人公ということで、日常では手芸の話がメインになるかと思いきや、意外と部活の話はそっちのけで、他の部活の手伝いなどをしている事が多いので、あまり手芸関係の話は出てこない。

主人公の夢である【きぐるみ】に関してもある√で深くかかわったのみで、うまく舞台を使いきれていない部分はどうしても気になってしまう。

ゲーム中にはPITと呼ばれる架空の2ちゃんねる風の掲示板が存在しており、現実の物語とリンクして周りの反応や、どうでもいい話などがやり取りされている。
これもこのゲームの(HOOKSFTの)大きな特徴の一つなのだが、いかんせん見にくい。
スクロールの遅さもあるが、いちいち確認しなければいけないことやログがすぐに消えてしまうため全てを確認しようとするとかなり気を使ってしまう。
このあたりはもう少し見やすくしてくれるとありがたいかもしれない。

またゲーム中には多くのイベントが行われるのだが、その辺りの説明が少し下手で理解するのに少しかかるシーンや時間が飛んだように感じてしまうシーンもあった。

シナリオとして、ほとんどの√は上記にもあるとおり萌えゲー的な甘いストーリーで、このあたりに関しては主に語ることが無いのだが、千里√にだけは言及しておきたい。

詳しくはネタバレを防ぐために詳しく語ることはしないが、話の重さは他の√以上…というよりもいい意味で萌えゲーにはふさわしくないものであった。
うまく感情移入ができていれば涙するシーンもあるものの、みせ方としてはやはり不器用さを感じると言わざるを得ない。
このあたりに関しては千里√以外にも当てはまり、いいところまで勝負を仕掛けてきているのだが、ストーリー重視の作品で無いためか、破壊力としてそこまで高くないのが悲しい所。
それでもしっかりと物語(キャラクター自体)が作られているを事を感じられるので、そういった点については好印象

システムは少々簡素だが、それでも十分に機能を果たしている。

【総括】
ただ甘いだけではなく、ある程度のストーリーもあるので、難しく考えずに甘いストーリーを楽しみたい方には十分に楽しめるものになっている。
ただ、千里√を目当てにした泣きゲー好きの方にはそこまで強く勧められないので注意。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
手芸部男子といえば、タペストリーを思い出してしまいますが、さすがにあれとは雰囲気が違いすぎた。
基本ダダ甘のストーリーに時々良いシーンが来るから困るっちゃ困るけど、それでもそこまで感動するわけではないしなぁ…ただ、油断してると千里√にやられるかも。
千里√やると他の√がすごい味気なくなるから、とりあえず最後に回しておこう。
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[レビュー]ぼくの一人戦争の感想
2015-03-27 Fri 00:00
<作品名>    ぼくの一人戦争
<製作会社名>  あかべぇそふとつぅ


【さわり】
最後の一人になるまで終わらない、そんな戦争のお話。

シナリオ構成
EX--
選択肢なしの1本道の作品。ゆえに物語としてのボリュームは一般作品の半分程度。

【推奨攻略順 : 選択肢なし】

CG
S
線は細く、濃い塗りの絵。
瑞々しさがうかがえる質の高い絵がそろっているが、一部バランスに疑問を覚える立ち絵はある。量に関してはシナリオに比例下物がそろっている。

音楽
S++
BGM35曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)
まず何といっても、BGMの質の高さだろう「ふたりの果て-ピアノ独奏-」をはじめとした綺麗な旋律のピアノ曲から、「決意の目」を代表とするギターの力強い旋律はただでさえ良いシナリオに緩急を付け、十二分な雰囲気を作ってくれていた。
暗い曲も多いのだが、だからこそ「End of sacrifice」のような曲は非常に燃える。
そしてVo曲は言うまでもないだろう。
OPの疾走感、そして挿入歌の涙腺破壊力、そしてEDのまとめ方…手堅く、それでいて素晴らしいものがそろっている。

お勧め度
S++
るーすぼーい作品ということで、過去の作品をいくつか思い浮かべる方もいるかもしれないが、万人にお勧めできる作品で無いことは先に伝えておく。
まず、雰囲気がすごく暗く鬱ゲーに近いものがある、それでいて話も少し難しいうえ、すっきりと終わらない部分もある。ヒロインも基本的に一人なので、その辺りも好き嫌いが出てしまうかもしれない、
ただ、これだけの負を抱いているからこそ泣ける。
これだけは絶対である。
初心者にはお勧めせず、玄人の方にプレイしてほしい作品である。

総合評価
EX--

公式ホームページ
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ネタバレはしたくないのでGOODENDやBADENDであるかも伝えないようにしたいのでふんわりとしてしまうが、ご容赦したい。

まず文章なのだが、OPまではまるで小説を読んでいるかのような気分に浸れるが、OP以降は少し雰囲気が変わるので、このあたりまででまず一つのるーすぼーいらしさ、みたいなものは感じられるのかもしれない。

ただ、らしさを感じられたのはそれまでかも。
今までの作品などと比べるととにかく中盤からが暗く、プレイするのすら苦しい作品だっで、進むごとに泥沼にはまって言っているかのような間隔を覚える。
合い間に入る賢いやり取りなんかには少し救われるのだが、それでも物語全体の雰囲気の暗さには勝てない。

物語の雰囲気からバトルモノのような気もしてしまうかもしれない。そういったシーンがある程度あることは否定しないが、それもほんの少しであり、どちらかというと人間の心理をメインに置いた作品で、このあたりも今までの作品とはだいぶ違うのかなぁ…というのが正直な感想。

予想外の展開とか、そういうのを期待する人もいるのかもしれないんだけど、そういう類の作品じゃなくて、人の心や人と人のつながり、人自体などそういった本質的なものに迫る作品で、やっぱり読み込んでいかないと理解が難しい作品。
状況も少しややこしいミステリ要素みたいなものもあるので、そういった点からも流し読みをして簡単に泣ける作品とは言い難い。

今までの作品のように下手に√を作らずに、完全に人と人の関係が最初から固定されている。無論、話が進むうちにそれぞれの関係は変わっていくのだが、それでも根本的な所を固定してしまったからこそ、物語に幅は無いものの非常に大きな安定感が生まれている。
一癖も二癖もある登場人物たちを扱うならこの方がいいかな、とやはり私も思ってしまったし、クリアしていくうちに各キャラクターがよく絡み、そしてちゃんと中身が作られて行くので最終的な感動も大きくなったように思える。

コンフィグは必要なものはすべてそろっているが、簡素。
システムボイスはなし。

【総括】
物語はひとことでは言い表せない山と谷と絶望の連打。
暗く、悲しく、苦しいが、だからこそ立ちあがると燃えるし、そして最後にはド級の泣きシーンも存在しているので、泣きゲープレイヤーならプレイすべき1品。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
これだけ書いたけど、結局言いたいのは…やると暗い気分になるけど、何故だかそれでもやらなきゃいけなくて、進んでいるうちに立ちあがる心は何時も折られていって…。
だからこそ、その中で進んでいく主人公に共感を超えた畏敬の念みたいなものが出てくるのかもしれない。
贅沢かもしれないけど、もっと見たかった。
短すぎるくらいだよ、この世界を書き込むには短すぎる。
でも逆にそれがよかったのか、自分の中での意見が支離滅裂になるほど、心に衝撃を与えてくれて、プレイしてほんとによかったと思うけど、今度はさびしくなって、ああ、良い作品に出会うと自分のボキャブラリーの無さにいつも悩む。それくらい訳の分からない気持ちが自分の中に渦巻いていて、その感情の一部をここに書き記している次第。
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[レビュー]サノバウィッチの感想
2015-03-17 Tue 00:00
<作品名>    [レビュー]サノバウィッチの感想
<製作会社名>  ゆずソフト

サノバウィッチ

【さわり】
人の感情を五感で感じることができる主人公。長くその能力に悩まされ、そして諦めて過ごしてきたが、とある事件により寧々が魔女である事を知ってしまう。
彼女に協力するためオカルト研究部に所属することになり、他人の悩みを解決していくことになるが、同時に主人公の心にも変化が起こる――。

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ+サブの和奏の合計5キャラ。
共通ルートも結構量があるのだが、ヒロイン4キャラの個別ルートは3-4hと長め。
サブである和奏√についても2h程度はある。
さらに寧々2などもあるので、全体的なボリュームは平均を超えているといってよいだろう。

【推奨攻略順 : 憧子→和奏→めぐる→紬→寧々1→寧々2】
和奏√と寧々2√にはロックがかかっている。
基本的にはどのルートからやっても問題ないようになっているので、好きな順番で攻略してよいだろう。

CG
S
線が細く、いつもよりは少し淡い塗で全体的に幼く見えるのはいつも通り。
ただ今回は特に各CGが美麗で、繊細に感じた。
全体の質も高く、枚数に関しても十二分にある。
SD絵も豊富に存在。

音楽
S++
BGM曲41曲(inst,アレンジ含)、Vo曲7曲(OP1/挿入歌1/ED5)という豪華な構成。
さらにキャラソン4曲を含めるとすさまじい数になる。
質に関しても言わずもがな。
特に和奏√で流れる挿入歌はなかなかの見どころ。
不思議な雰囲気を醸し出すことがおおいBGMも要所要所でよい仕事をしていた。
特にOPアレンジの「恋せよ乙女!」のギターアレンジは素晴らしい。

お勧め度
S++
ただの萌えゲーという印象で始めると、いい意味で予想外の出来になっていた作品。
無論、キャラは魅力的でCGやBGM、Vo曲も素晴らしいのだが、それ以上にシナリオがしっかりとしていて泣けるシーンも存在していた。
欠点という欠点があまりないので、広く人に勧めやすく、素人から玄人まで誰しもが楽しめるよい作品となっている。

総合評価
S+

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タイトルにもなっている「サノバウィッチ」は綴りからすると魔女の魔力という意味と音だけなら魔女の息子という解釈も可能。
その名の通り、魔女の息子である今回の主人公。
魔法が存在する少し不思議な世界で、部活を通して他人の悩みを解決していくというスタンスの学園恋愛もの。

もう、全体的な雰囲気についてはさすがゆずソフトというべきか圧倒的な安定感があり、どの点においても平均以上の質になっている。

特にメインとなるキャラの魅力に関しては本当によく、魅せ方を分かっていてキャラのポテンシャルを120%引き出せていたのではないだろうか。
個別ルートに入っても攻略ヒロイン以外のキャラも含めて全員が生き生きしているからこそ、感情移入も速やかになりシナリオ自体に厚みが出てくるように感じる。

肝心のシナリオにおいても、主人公の悩みを絡めて各ルートでさまざまに展開させており、飽きることが無い。
しっかりとしたシナリオロジックがあるので、読んでいて違和感を覚えることもないし、展開が予想できてしまい飽きる…等ということもあまりない。

中でもめぐる√中盤では非常に感動できるシーンがあり、個人的にはこのルートが一番のお勧め。

簡単ではあるが魔女二人の変身シーンやEDも個別で作られていたり、準ヒロインである和奏√での挿入歌+動画など細かい部分から大きな部分に至るまできちんと作りこまれており、作品に対する制作陣の愛情が伝わってくる作品となっている。

だからこそ、笑って、泣いて、悩んで、笑って、最後にはキャラクターに恋出来る、中身の非常に良い作品となったのだろう。

だからこそ後もう一歩がほしかったと思うのは私のワガママではあるのだが、各ルートの出来はほんとによかった。しかし、ある種のまとめともいえる寧々ルートの出来がその他の√と並んでしまっているのが少し気になってしまう。
最後の最後だからこそ、より素晴らしい展開や演出を望んでしまう。

コンフィグに関しては全く問題が無かった。
システムボイスも各キャラからランダムまで設定可能。

【総括】
萌えゲーとしてだけではなく、泣きゲーとしても、また他の部分に至っても高品質な良作となっており、この評価についても抑え気味といっていいほど。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
ゆずソフトの作品ってどうもキャラの魅力だけで押し切る萌えゲーって印象があったんだけど、今回はシナリオも思ってた以上にしっかりしてたし、泣けたな。
めぐる√以外も結構泣けるシーンがあって、特に「アカギ」が関連する話は結構泣けたりするのが不思議。
ただ、これは俺が泣けただけで、万人がそうかというと、意外と泣けない人も多いような気がする。それくらいの破壊力なんだよな。
だから、評価としてもう一段上を与える事だけはしなかった。
逆に、BGMとシナリオがもう一歩踏み込んでくれていれば間違いなく、ランクも上がったんだろうけどな。
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[レビュー]時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花-の感想
2015-03-13 Fri 00:00
<作品名>    時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花-
<製作会社名>  ユニゾンシフト

時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花-

【さわり】
時計仕掛けのレイライン、3部作の最終作品。
きえた烏丸を救うため主人公と憂緒は20年前の真実に立ち向かう。

シナリオ構成
S++
前作の続きでありストーリー上の制約もあったことから、ルートは一本道。
その分アフターやアナザーにてある程度、不足分の各キャラの話などは回収されているが、それを踏まえて考えても分量という点では一般的な作品の半分程度。

【推奨攻略順 : 本編→After】
1本のため攻略順なし、Afterストーリーがいくつかありロックがかかっている物もあるが、Afterをいくつかクリアするとみられるようになる。

CG
S
前作、前々作同様の質。
量に関してもストーリーの長さに比例したものだったように思える。

少しほしかった、新しい憂緒の遺品封印CGが無かったのが残念。

音楽
S++
BGMは前作、前々作乃ものも多く使用されており、5曲?追加。
Vo曲はOPとEDの2曲。
安定の水月陵さんである。
破壊力というよりも雰囲気重視の曲だったような印象を受ける。

お勧め度
S++
無論、前作のプレイは必須の作品。
ここまでプレイされた方ならプレイするのは当り前であろうし、
その期待を裏切らない作品。
プレイ前に前作のおさらいもあるのだが、出来れば自分である程度情報を思い出しておいた方がスムーズなうえ、ストーリーをこなしていくうえでも面白さが増える。

総合評価
S++

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レイラインシリーズ最終作品であり、今までの伏線をすべて回収する作品となる。

今までの作品同様、ミステリ調の雰囲気をが中心とした貴重な作品。
今までと大きく違う所は、主人公が憂緒と前作にて特別な関係になっているため、浮気するわけにもいかず本編の物語は一本道となっている。

始まる前の前作のおさらい等、痒い所に手が届く作品となっているが、本編が始まった瞬間に息をつく暇が無いほど、展開に次ぐ展開と謎に包まれていた真実の連続。

新しい登場人物等もいくつか出てくるが、基本的には今までに出てきたキャラをメインとしており、その全てがきちんと動いていて、作品の中で生きているように感じられる。
だからこそ見ていてどのようなシーンでも楽しく思えるし、だからこそ作品にのめり込んでいってしまうのだろう。

物語は今まで以上に緊迫するシーンや絶望、その果てに燃えるシーンも含まれており、全体的な物語の起伏も今まで以上と言えるのではないだろうか。

その中で最後にはちゃんと伏線を回収しつつ舞台をひっくり返す等、読んでいて楽しくなれる作品であり、非常に「巧い」と言わざる負えないシナリオ運び。
その作りは堅実そのもので、期待していた部分にちょうど当てはまるレベルの作品を生み出してくれた。

本編エピローグの演出もまたなかなかにニクイものでプレイ後の読後感も非常によく、3作という大作でありながらどこにもダレル部分がなかったのは見事というほかない。

また、伏線を意識しつつ再プレイをしてみると驚かされる1作目からの気配りはある意味鳥肌が出るほどで、丁寧に作られていた作品なんだと再認識することもできる。

またヒロインとしての憂緒はもちろんのことだが、アナザールートにて今回、新しくヒロインに入ったリトのIFルートなども見どころの一つと言えるだろう。

長編ということで手が出にくい方もいるかもしれないが、ぜひ全体を通してプレイし、そしてこの雰囲気を共有したくなる名作と言えるだろう。

【総括】
最終作にふさわしい作品で、シナリオからCG、演出、音楽に至るまですべてが平均以上といってもよい。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
最後、という意味も含めて全体的にプラスの事を書いておきたかった。
ここからは本音というより、こうしてほしかった! という一ファンの戯言だと思ってほしい。
とにかく、後もう少し長くしてほしかった!
こんなにすぐに別れが来るなんて悲しすぎる。というか、プレイに集中しすぎてすぐ終わってしまったよ!
あとは、もう少し物語に絶望も欲しかった、憂緒が消えるシーンもすぐに終わったし、確かに物語としては「巧い」という一言に尽きるのだが、持っている物を120%魅せるためにも、もう少し溜めるシーンというのがあってもよかったのかな、とも思う。
もう思えたのはそれくらいで、後は純粋に楽しめた。
ある意味こんな風に書くのも無粋だと思えるくらいに楽しかった。
すごくいい作品、ボキャブラリーの貧困さに泣けてくるがこの一言に尽きる。
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[レビュー]夏の色のノスタルジアの感想
2015-03-07 Sat 00:00
<作品名>    夏の色のノスタルジア
<製作会社名>  MOONSTONE

夏の色のノスタルジア

【さわり】
3年ぶりに故郷に帰ってきた主人公は不思議な門をくぐり、妹の美羽と共に不思議な世界に迷い込んでしまう。そこで過去の「グループ」のメンバーたちと出会い、そして過去の傷と向き合っていくことになる。

シナリオ構成
S
共通√の1-2章、個別ルートの3-4章と幕間、そしてエピローグの終章の合計6章構成。
それぞれの章は1hほどで全体の文章量は一般的と言える。

【推奨攻略順 : みさき→文音→美羽→祥子】
祥子√のみ3キャラ攻略後のロックがかかっており、それ以外攻略順の指定は無い。

CG
S
線が細く、いい意味でお手本のような一般的な絵。
全体的に安定感があり、美麗といって問題はない。
一部流血CGもある。

SD絵は無いのだが、回想シーン用のラフ画に近い雰囲気の絵が多い。

音楽
S+
BGM27曲、Vo曲3曲(OP1/ED2)という構成。
OPの「ノスタルジア」をはじめ、全体的に不思議でありつつ静かな曲が多い。
タイトル画面でも流れるBGM「追想」など綺麗な曲も多く、気に入る人は気に入りそう。

お勧め度
S
学園物ではあるが、舞台が特殊であまり人の出てこない閉じた世界の話。
なので作品の中に笑いの要素が少なく、どちらかというと暗めのお話。
ホラーや猟奇的な要素もある作品ではあるので、そういったジャンルが好きな方なら手に取るのもありなのかも。

総合評価
S

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5月5日を繰り返す世界で、かつてのグループだった4人のヒロインと共に過ごす作品。
舞台が舞台なので、とにかく登場人物が限られている。
その上、個別ルートではヒロインと主人公しか出てこなくなるので、かなり閉塞感の高い作品で、すっきりする作品とは言い難い。

共通√ではその不思議な世界設定の理解も重要になるが、個別ルートに向けて各キャラの抱える闇の最初を垣間見ることができる。
各々の抱えるヘビー級の過去と立ち向かっていくことになるのがこの作品のメインとなる部分。しかし、祥子√に限っては最後ということもあり、主人公の抱える闇も解決する。

この作品では、キャラの持つ過去の傷(闇)に対する虚構(物語)を読み解いていくというスタンスを理解できるかどうかに作品を理解できるかどうかがかかっているように思う。

しかし、舞台こそ特殊ではあるもののこうして主人公が自分を含めヒロインの悩みを解決し前に進む作品という物は市場にあふれている。
現に今回の作品で予想のつかない展開という物はあまりなかったので、そうした中でこのシナリオだけで進むにはもう少し、展開が必要だったのかな、と思う。

すっきりとやるには重すぎるシナリオで、じっくりと考え込むには浅すぎる。
どちらにしろ中途半端でどこに感情を置いていいのか分かりずらい作品なので、作りこむのが難しいのならばもう少し簡単なものにしてしまってもよいのではないかと思ってしまった。

作りこむには何が言いたいか、という主張をはっきりしなければならないが、それがあり触れていては普通の作品になり下がってしまう。
この作品は、その失敗例ともいえる作品である。

コンフィグに関しては十分だが、バックログが一面表示ではないので少し見ずらいかも。
システム音声は好きに設定できた。

【総括】
全体的な質は悪くないのだが、どうしても一般的な作品から頭一つ抜け出すことができなかった。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
話がすごくヘビーだし、つかみもよかった気がするのだが読み終わってみると「あれ? これだけ?」となってしまうのだ。
前提のフラグでかなりハードルが上げられていた気がするので、それにこたえきれていなかった印象を受ける。
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| 青空の翼と過去の十字架 |