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[レビュー]ヒマワリと恋の記憶の感想
2015-01-27 Tue 00:00
<作品名>    ヒマワリと恋の記憶
<製作会社名>  MORE

ヒマワリと恋の記憶

【あらすじ】
学園一の美少女、亜依に恋した主人公。そして主人公の親友に恋をしている茜。
二人はお互いの恋を応援するため「同盟」を結ぶことにした――。

シナリオ構成
S++
√はTUREも含めて5本。
共通√は比較的量があり、各個別ルートもTUREは少し短いが、他は一般的な長さと言える。
なので総じてのボリュームも一般程度か少し多いくらいの範囲。

【推奨攻略順 : カナ→汐里→亜依→茜→TRUE】
TRUEだけロックがかかっているため、その他攻略は自由に行える。
ただプレイを快適に行うためにもこの順番は守った方がよいだろう。

CG
S
線は細く、淡い塗で一昔前の妙にリアルな質感を感じさせる。
ただ、レベルが弾くというわけではなく、美麗な絵も存在している。
特徴的なのは全体的に夕焼けのノスタルジー溢れる絵が多く登場しているという事。

シナリオの関係で亜依と茜のCGは特に枚数が多い他、ラフな絵もいくつか存在している。
SD絵も数は少ないがいくつか存在。

音楽
S++
BGM23曲(Vo曲のBGMアレンジ含)、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
とにかくVo曲がすごくいい! メロディーはもちろんなのだが、歌詞も「First Love」とかはプレイをしてからよく見てみるとさらに泣けるし、好きになれるはず。
BGMは作品に合わせてノスタルジーな曲が多かった印象。ピアノの綺麗な旋律で美しく華やかに、それでいてどこか物悲しい雰囲気をよく演出できていた。

お勧め度
S+
ガチガチの純粋な恋愛学園物というわけではないが、その要素は十二分にあるシナリオで「物語」としては完成度もやや高め。特に後半は甘く苦しい三角関係等も登場するので、そういうのが好きな方にはお勧めしやすい。
しかしながら、誤字、脱字、背景の整合性、音声等、全体的な作りに荒さがあるためそういう細かいところを気にする方には勧めにくい一品でもある。

総合評価
S+

公式ホームページ
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最初から独特のテンポで進む作品で、特に序盤は時間が飛んだり戻ったりがかなり分かりにくい。そのために物語に最初から置いていかれるという危険は十分ある。
ただ、基本的な物語の設定自体はただの学園物であるという事が幸いして、本当に物語自体が分からなくなるということはないはず。

ただ攻略していくと最初のシーンから最後のTURE√までの間、物語の裏にある真実っぽい話がチラチラとでてくる。最初こそこのあたりの違和感にかなり戸惑ってしまうかもしれないが、どうせTUREで語ってくれるので、ある程度無視してしまうことで解決可能。
逆に制作陣に対しては、このあたりの表現にかなり不器用さを感じる。

不器用さとして他にもあげられるのが、上記に書いたものとかぶるが場面転換シーンで、回想シーンはもちろん他人視点のシーンなどの時に「変わった」という事がとにかく分かりにくい。さらにせっかく良い雰囲気が作れていたのにそれを一気に崩してしまう等、前後の流れが唐突で余韻を大切にしないシーンも見受けられた。

他にも主人公をはじめとするすべてのキャラクターの言葉が安定していないという事。
無論基本的には安定しているのだが、時折気になるシーンが出てくる。
これはほぼすべてのキャラクターに当てはまり、ともすると重要なシーンのはずなのに、急に雰囲気を変えてしまっているため、せっかくの演技も上滑りしてしまい全く物語に入る事が出来ないということも多々あった。

そして何よりも言いたかったことなのだが、たび重なる誤字脱字で作品としての質を著しく下げている。どのルートにも数多く存在する。ほかにも音声にもミスがあったり、背景と文章が合わなかったり、時間が違うのに夕焼けのシーンが出てきたり、クリア中のCG鑑賞で未確認のものが見えたり、作品としてまともにテストプレイをすればすぐに見つかるレベルのものが取り除かれていないのは製品として問題あると言わざる負えない。

と、ここまでこきおろしてきたが、それでもこの評価につながっているのはひとえに「シナリオ」と「音楽」のおかげといっても過言ではない。
ここで言うシナリオというのは物語の流れ自体を指しており、文章そのものの事ではない。

まず、全体的にテーマのに統一感が感じられたのがよかった。それがCGでも多くみられる「夕焼けシーン」だろう。BGMもシナリオもすごく綺麗なのに悲しい。
それは、作品の裏にある真実がまさしくそのものだからだと私は考えてしまった。
夕焼けというシーンはある意味「終わり」を感じさせる物でもあり、その辺りの事もシナリオと合わせて考えると、なかなかに興味深く感じる。

さらにはシナリオ自体がいいので、奇跡的にいいシーンが出来ていた時の破壊力がすさまじいという事。ダメダメな部分はもちろんたくさんあるけれど、それでも根本に流れている物語がいいからシーン自体が良ければ簡単に物語に引き込まれるし、そこでいいBGMが流れるものだから危うく泣きそうになる。

たらればはよく無いのかもしれないが、もしもこの作品にミスが少なくもう少し演出を頑張っていれば、おそらくEXレベルに届かなくもない、そういうポテンシャルを持っていた作品で、だからこそそれが潰されていた事にかなりの悲しみを感じてしまう。

コンフィグ自体には不具合はない。

【総括】
シナリオや音楽はいいのだが、文章自体やその他の部分に製品とは言い難いレベルのミスがあり、その点を考えてかなり抑えた評価になっている。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
すごくいい作品なのにホント勿体ない。
恋愛系の泣きゲー作品が好きならお勧めしやすいんだけど、いかんせんミスが多すぎるわ。
演出も淡泊というか不器用だしなぁ…。
これさえなければ私も余裕で泣いただろうし、ここぞという所でED曲とかちゃんと演出して流されてたら耐えられるわけがないのに。もったいない。
後、先生の声が変なのはわざとなのか、ミスなのかどっちかが分からないのがこの作品の怖い所だわ。いくつか声の演技としてすごい微妙なシーンとかもあったし、ホントに全体的に力入れてないよなぁ…。
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[レビュー]乙女が奏でる恋のアリアの感想
2015-01-25 Sun 00:00
<作品名>    乙女が奏でる恋のアリア
<製作会社名>  ensemble

乙女が奏でる恋のアリア

【さわり】
歌の勉強の留学から一時帰国した主人公、些細な行き違いから家なき子となってしまうが、ひょんなことから女学園で歌姫になることに。慣れない女装や特殊な校風に戸惑いながらも綾香にサポートしてもらいながら生活は始まる――。

シナリオ構成
S-
攻略キャラは5キャラだがパッチにより2キャラ増える。
個別ルートの長さは一般的だが各ルートの長さは短く1h-2hという所。
そのためキャラ数は多いが全体的なボリュームは少し少なく感じる。

【推奨攻略順 : ことり→楓→千影→(奏→)美琴→(希実→)綾香】
攻略順に指定は全くないので、自由に攻略して構わない。

CG
S
少し硬い線で濃い塗りの絵。
キャラ数が多いためかCGの枚数は少なく感じてしまうものの、総量として考えるなら一般的な範疇。質に関してもどうにも気になってしまうCGや立ち絵がいくつかあるものの致命的というほどでも無くこれまた一般の範疇。

音楽
S
BGM19曲(inst含)、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
歌をある程度テーマにした作品でありながら、ちょっと力不足を感じる。
作品の舞台に合わせて上品な曲や豪勢なイメージを受ける曲が多くみられるものの、特筆して語れる部分は無い。

お勧め度
S
いつものensemble作品という感じ。
女装主人公物が好きなら手にとってもいいし、好きならやらなくてもいい。
世界観やテーマ自体にはあまりこだわりは感じられないので、その辺りは期待しない方がいいかもしれない。

総合評価
S-

公式ホームページ
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上記で説明したとおり一般的な女装主人公物。
舞台となる学園に特殊な行事があり、それに向かって努力するヒロイン達を描いた作品となっている。

男子禁制の学園はもちろん女子寮に入寮したりと、ある種オーソドックスな設定が多数含まれている中、珍しいのは学園長とその妹である綾香という同室になるヒロインのが最初からグルである事だろうか。
期間も1カ月と決まっているため、難易度としてはその他の作品と比べてかなり低くなっている印象を受けた。

シナリオの中身に関してはかなり薄いと言わざる負えない。
キャラとしては奇抜とまでは言わないが、それでも豊富な種類を取りそろえたなという印象を受けるものの、物語の展開自体は予想の範疇であることが多い。
テーマとなっている「歌」や「アリア(学園の特別な行事)」についてもこれといったこだわりを感じられる、ただある設定を使った作品という感じ。

設定に関連して、各ヒロインには戦闘シーンが存在している。
ただあまり燃えるようなものでも無く、描写も拙いため評価は控えておく。

また、各ヒロイン√にて細かい設定がところどころで語られているが、他の√では必要なはずが全く説明されていなかったりと読み手にもあまり優しくない文章であったり、展開自体にも唐突さや不自然さ、甘さが感じられてしまう部分も多々ある。

どうしてもこういう作品は、主人公が何処まで輝けるかが問題となってくるが、この作品の主人公は歌という特技以外は本当に一般的(女装を除いて)でその辺りで「女装主人公物」という作品の良さみたいなものが消されてしまっているような印象を受ける。
特に主人公は歌の名手であるのだから、その辺りをもう少しうまく使ってほしかったな、というのが個人的な印象。

コンフィグに関しては問題を感じなかった。

【総括】
どうしても想像の範囲内から抜け出せなかった作品であり、設定やテーマに頼りすぎてしまっているイメージを受けたため低い評価にしている。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
おいおいおい…女装主人公物は嫌いじゃないけど、それだけに頼るなよ…。
設定も結構凝ってるような気がするけど、本当に「設定だけ」なんだよね、戦闘シーンやら歌うシーンやらあるけどもどれも適当なんだよな。
視点変換も唐突で雑だし、全体的に荒さがあって何を伝えたいのかわからない。
シナリオ面に関しては厳しいかと思うけどもう少しなんとかしたほうがよかったと思う。
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[レビュー]キミのとなりで恋してる!の感想
2015-01-19 Mon 00:00
<作品名>    キミのとなりで恋してる!
<製作会社名>  ALcot Honey Comb

キミのとなりで恋してる!

【さわり】
ある日、祖母から結婚を急かされた主人公。どうにか、幼馴染に彼女の振りをしてもらえるようになったが、お見合い相手が既に家に来てしまった。
そうして始まる不思議な同棲生活――そんなハチャメチャな学園物。

シナリオ構成
S
攻略キャラは3キャラ。
共通√は量はあるものの比較的短く、各ルートの長さも2-3hというところ。
キャラ数の関係もあり、全体的な分量は一般的な作品と比較すると少し不足。

【推奨攻略順 : 涼香→莉奈→なぎさ】
攻略順は無いもののなぎさ√は最後にした方が良い。
各キャラプレイ後にサイドストーリーも追加される。

CG
S-
線は細く淡い塗。
珍しく、立ち絵に関しては少し質の悪いものがいくつか含まれており、いくつかのCGでもバランスが崩れていた。
枚数自体は少なくないのだが、このあたりで少し減点。
SD絵は存在しており、いつも通りのクオリティ。

音楽
S
BGM17曲、Vo曲2曲(OP/グランドED)という構成。
BGMに関しては全体的にありきたり…という印象だったのだが、ピアノ曲に関しては比較的破壊力のある曲が多くその点については評価。
ただ、量も少なく完成度という意味ではどうしても他の作品に見劣りするかも。

お勧め度
S+
ギャグが多くテンポの速い学園物で、内容は薄めなのだが、共通√の一部やなぎさ√の最後、サイドストーリーの中の一部など所々に良い部分があり、泣きゲーとしては一口に褒めることも貶すことも出来ない。
各分野、質の上下が激しい作品という事を理解しておいてほしい。

総合評価
S

公式ホームページ
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抜きゲーのような設定の作品だが、雰囲気はどちらかというとギャグゲーに近い。
ポンポンと会話が続き、設定からセリフから笑わせようという気持ちは伝わってくる。

物語の展開自体も終始驚くほどの早さで展開していく。
このあたりの部分でどうにも違和感を感じてしまう人も多いかもしれないが、物語自体が簡単である事(設定が一般的な学園物であるため)やギャグテイストな作品のため物語自体においていかれてしまうということはない。
ただし、短くまとめようとしているためなのかどうしても展開にショートカットされたような違和感のでる部分や拙さを感じることも少なくない。

「となりで恋」という作品のテーマと主人公の「陸上部(マネージャー)」という要素のマッチングもあまり良くなかったのかなという感じが否めない。
どうしても伝えたい部分がぶれてしまい、結果として内容が薄くなってしまう事が多かった気がする。

ただ、これだけの不安要素が多い中で泣けるシーンがいくつかあったのも事実。
簡単なシナリオではあるのだが、人が泣けるポイントをうまくついており、なおかつ音楽によってより効果的に演出がなされているため、一口にシナリオ全体を否定することはできない。
ギャグテイストで軽い中身に対して、急に重い話を入れてくるために物語に緩急が出たためではないだろうかと考えている。
中でもなぎさ√のEDに関してはかなり作りこまれており、「何故このレベルが出せるのに…?」と他の部分について疑問を持ってしまうほど。
そういった各部分の破壊力については評価したい。

各キャラの設定(サブキャラ含)もある種遊びのようではあるもののプロフィールが作られていたり、各ルートで少しドラマが入っていたりときちんと魂の入れられたキャラが出てきている点も評価しておきたい。

コンフィグに関しては問題はない。
システムボイスも各種取りそろえられている。
ボリューム調節部分の小話などこういった所にも少し工夫が。

【総括】
いい所もあり悪い所もある評価の難しい作品。
ただし、そのいい点というのが他を補って余りあると言えるほどでもないため評価としてはだいぶ抑えたものにした。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
確かに泣けたんだけど「すごい泣けた!」というわけではない。
何というか物語を進めていて、ギャグの多い萌えゲーテイストのこの作品を正直馬鹿にしていた部分があったので、油断していた部分もある。
なので強い期待を寄せるのはマズイけど、油断してプレイする分には損した気分にならないかも。
いい意味でニクイ演出とかもあるし、そういう所はすごくいいのだけれど、、すごい作品というほどの作品でも無いんだよなぁ…全体的にもう少し真面目に作りこんでくれていたら変わっていたのかもしれないけれど。
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[レビュー]蒼の彼方のフォーリズムの感想
2015-01-17 Sat 00:00
<作品名>    蒼の彼方のフォーリズム
<製作会社名>  Sprite

蒼の彼方のフォーリズム

【さわり】
フライングサーカス(通称FC)という架空の飛行競技、とある理由からその世界から引退していた主人公のもとに転校生の明日香がやってくる。
選手としてではなくコーチとしてFCに関わることを決めた主人公は試合を通してFCだけではなく選手たちとも深くかかわる事になる――。

シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ。
共通√は比較的長く、個別も十分な量が用意されているため全体的な分量は十分。
FINALEについてはかなり短いため、あくまでメインは4人のシナリオ。

【推奨攻略順 : 莉佳→真白→みさき→明日香→FINALE】
FINALEは前キャラクリアすると勝手に始まる。
それ以外の攻略指定順は無いものの、この順番がおそらく一番きれい。

CG
S
線画細く淡い色の非常に美麗な絵。
全体的な質は近年まれに見るほど高レベル。
各キャラの枚数もさることながらFC中の絵等も多く、さらに分かり易いように解説用の絵や図等も用意されていた所にも好感。SD絵も数多く存在している。

音楽
S++
鑑賞モードが無いためBGMの曲数不明。Vo曲7曲(OP/挿入歌/ED×5)という構成。
BGMも確実に量は多く、聞いていて久しぶりに「雰囲気を作っている」と感じられる曲が多く、流れるだけで物語自体の流れを変えれるレベルのものがそろっていた。
EDにも各√用のものが用意されていたりと注力具合がうかがえる。
何より絶妙なタイミングで入る挿入歌だろう。
流れた時の涙腺の破壊力はシナリオとあわさった時にかなりのものとなる。

お勧め度
EX--
笑って、泣けて、そしてやっぱり楽しい、そんなスポーツの世界をテーマにした作品。
読後感も爽快な青春学園物、部活物が好きな方には強くお勧めしたい。
ただ、この作品は主人公が試合をして強くなる作品ではなく、あくまでサポートとしてヒロインたちを強くしていく作品なので、その点だけ注意が必要。

総合評価
S++

公式ホームページ
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上記までにも説明したが、人間が靴をはくだけで空を飛べるようになった世界の話。
フライングサーカス(以下FC)という空中でのレース+鬼ごっこのようなスポーツをテーマとした作品。

ある意味オーソドックスともいえる回想シーンを挿入して始まったこの作品だが、その後の展開を含めて物語へと引き込む力はかなりあったように思う。

それでも世界観も少し違う上に、新しいスポーツをテーマとした作品なのでその辺りの説明等に厳しさを感じるかと思ったが、退屈になりそうなルール等の説明も絵等を駆使して簡単に説明したうえ詳しい部分は実践を含めて学んでいけたのでスルリとなじむ事が出来き、ルールや概念が分からなくなるという事はまず無い。

そうやってサクサクと物語は順調に青春の部活物の展開へと向かっていき、まさしく好敵手と言いたくなるキャラが次々と登場してくる。
メインキャラがしっかりと作られているのはもちろんなのだが、サブキャラ達もかなり重要だと言える。どのキャラも愛すべき存在であり、脇役だからと手を抜かずしっかりと中身が作られていた。
各ルートによってメインとなって関わってくるキャラに差はあるが、どのルートにおいてもそれらの脇役が大切で無かった事は無い。

時に助け合い、そして試合では真剣にぶつかりあう。泣いて笑ってを繰り返して友情を深める。そんな風に繰り返される選手たちの交流をしっかりと見れるからこそ、試合ではこちらも手に汗握る事も少なくない。

形は違えと、努力・友情・勝利という青春学園物の三大要素をあまさず描ききったのはさすがというほかない。しかしながらそれでとどまらなかったのがこの作品のすごい所。
勝つということは敗者がいる。そして敗者から勝者へ向けられる嫉妬や絶望といた綺麗とは言い難い感情もこの作品は取り扱った。
誰もが持つ黒い感情に勝つにはどうすればよいか。「試合に勝つ」とは何なのか。「真剣にやることの意味」や「試合をする楽しさ」といったものはどのルートにおいてもテーマとして定義されており、プラスだけではなくマイナスの面も見つめていたのはかなりの高評価を加えたい。

部活だからこそ楽しく、そしてだからこそ真剣に取り組む大切さ。
誰もが忘れていた学園生活での大切なもの、みたいなのを描いていたように思う。

付け加えて言いたいのはテーマとなったFCについて。
ルールを理解しそしてストーリーを進めると分かるのだが、このFCという競技は思った以上に深く作られている。
だからこそ、その枠内で成長していくキャラの様子を見た時は主人公と同じく時に鳥肌が立ち、歓喜した記憶がある。
それ以上に何かを言うつもりはないのだが、後で振り返ってみると良くこの競技を思いついたなぁ…すごく楽しそうだな、というのが正直な感想。

コンフィグに関しては殆ど不満は無い。
ただ、音楽鑑賞が無かったのは少しさびしいかも。

【総括】
絵・シナリオ・音楽・演出、全ての点においてうまくかみ合った高レベルな作品で、この評価でも少し厳しめにつけたと言えるほど。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
もっとこの世界に浸っていたい。
主人公がもっと空をかけるシーンも見たかった。
正直なところ、感想として書くにしてもほとんど子供みたいなことしか書けなかった。
だっていい作品だからほめるしかないよね…。
青春学園物ならここ最近で一番だったかも。部活というのがすごく輝いて見えたわ。
泣きシーンもたくさんあって、挿入歌ではかなり泣いていた気がする。
ただ、強く泣くというよりは少し涙が流れてしまう、という感じでどちらかというと興奮していたシーンとかの方が印象としては強いんだよな。
それでも十分に泣きゲーだと言えるけどね。
うん、ここ最近では一番のお勧めと言えるのはコメントの長さでも分かると思う。
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[レビュー]ChuSingura46+1 武士の鼓動の感想
2015-01-15 Thu 00:00
<作品名>    ChuSingura46+1 武士の鼓動
<製作会社名>  インレ

ChuSingura46+1 武士の鼓動
【さわり】
前作ChuSingura46+1の空白部分の補完となるFD作品。
メインのストーリーでは現代に戻らず、160年後の幕末にて新鮮組と戦うことになる。

シナリオ構成
S+
メインシナリオはほぼ1本道。後半の選択肢のみでED付近が変化する。
アナザーストーリーの2編についても片方は1h程度、もう片方は10分程度と短いのでシナリオの量という意味では一般的な作品の半分程度にはなる。

【推奨攻略順 : 右衛門七→内蔵助→安兵衛→主税→一学→アナザー二編】
アナザーは全員攻略後で、それ以外に攻略順の指定は無し。

CG
S
前作同様すこしクセのあるCG。
イベントCGの分量に関しては多いのだが、比率はかなりエロ方面が多い。
どちらかというと評価したいのは新たに追加された立ち絵と背景についてで、これに関しては下記で詳しく触れる。

音楽
S+
BGM31曲(Vo曲のinst/pianoを含)、Vo曲3曲(OP1/ED2)。
作中にはこれ以外にも前作で使用されたBGMなども所々で登場している。
全体的に作品風を壊さないように古き良き日本音楽というべきものをそろえている印象を受け、その中でも戦闘シーン関連のものがやはり多い印象。OP「薔薇色事変」ももちろん燃え曲で作中のメインシーンでは歴代のOPと共に雰囲気を盛り上げてくれていた。

お勧め度
S++
忘れた人の為に人物録など簡単な解説はあるが前作「ChuSingura46+1」のプレイは必須。
その上で「新撰組が好き!」という方は的としてでてくることになるので、プレイをしない方がいいかもしれない。
それ以外の方にはお勧めできるのだが、「全体的に前作レベルか?」と問われると否定するほかないのであくまでファンディスクという範囲においてはよくできた作品であると言う事を忘れないようにすることが必要。
前作でもそうだったのだが、これをプレイして幕末…「新撰組」に対しての興味もわいた。
そういう意味で歴史に興味がある方から、全く無かった方まで、前作が好きだったのならやはりプレイしてほしいし、損はしないだろう一品。

総合評価
S+

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前作にて語られなかった最後の戦いまでの空白の期間の話がメインとなっているが高田馬場での話や新八朗のアフターなど前作の全体的な作品の保管がなされている作品。

基本的には島(前作最後の舞台)での生活の合間の回想シーンとしてそれらの話が挿入されており、肝心の島での生活は主にエロシーンとなっている。
その物語の形態からどうしても説明口調が気になってしまうシーンも多く、無理な展開に合わせるために無茶な行動を起こすなど、ともするとギャグに思えるようなシーンもあり、
あるいみファンディスクらしい出来になっているのかな、とは思う。

上記でも語った通り160年後に飛ばされた主人公たちは歴史のゆがみを直すため行動することになり、桂小五郎や高杉晋作らが味方として描かれている。
対しての新鮮組は的として描かれるため、かなり悪い部分を目立たせて書かれている。
歴史の修正のため表だって動くことは少なく、基本的には傍観者としている事が多いが、新撰組に関しては戦闘シーンが多く、最後の戦いも歴史上には無い機会を作り赤穂浪士VS新撰組というメインとなる戦闘シーンを演出した。
しかし上記のような無理を行ったにもかかわらず、決定的な歴史的齟齬というものはあまり見当たらず、その辺りはさすがというところだろう。

シナリオ以外のメインともいえる戦闘シーンについてはさらなる磨きがかかっていたと言える。文字がほとんど無く、CG・立ち絵を使っての物が多かったが、特に立ち絵を使った戦闘は他に類を見ないレベルで動画に限りなく近づけていた。他にも立ち絵や背景を連動させる等、詳しく見ていけばいくほど凝っている部分に気づける。
シーンでは前作のものを含めOP曲を流すなど、本当に基本的な燃えるポイントも抑えてくれており、この部分には満足できた。

短かったものの、各キャラ√として現代を訪問するというシーンもあり、もし本当に本人が生きていたら、という考えのもと書かれた心理描写は見事というほかなく、シナリオ的には一番プレイしていて良かったと思えるシーンであった。
基本的に主人公は現代に帰らなくてはならないため、どのルートもGOODENDとは言い難いのだが、それでもプレイ後の読後感は悪くない。

いくつも泣きそうになるシーンはあるのだが、前作ほどの破壊力は無く涙を流すまでには至らなかった。ただ、淡々と語られる最後の史実などは非常によく考えさせられ、目頭が熱くなることも多かった。

コンフィグは基本機能がそろっている。
システムボイスは御城代固定とおもわれる。
【総括】
全体的な完成度の高さはあるものの、不足部分ももちろんありその辺りも含めてファンディスクなのだという認識で、この評価。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
なんか感想が少し支離滅裂だな…今に始まったことじゃないけど。
ファンディスクとしてはすごい良くできてたけど、前作がよく出来過ぎていたから、それと比べるとかわいそうかなぁという所。
それにしても主人公の歴史知識は相変わらずすごいよな…。
言い表すのは難しいんだけど、ファンディスクとしてならよくできているんだけど「続編」や一般作品として考えると少し物足りない。このあたりは前作の影響かもしれないけれど、その辺りのランクの作品とおもってくれたらいい。
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