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ユメミルクスリ の感想
2013-05-22 Wed 12:00
<作品名>    ユメミルクスリ
<製作会社名>  ruf

sasa (1)_R

シナリオ
S+
ルートは3本、共通も比較的短く、各ルートの長さも2-3h程度なので、今のゲームからすると非常に短め。ただ、昔の物、と考えればある程度妥当な長さかもしれない。
攻略順に指定はないものの、あえか√は最後に回した方が作品がより楽しめるだろう。
個人的なお勧め攻略順は「ねこ子→弥津紀→あえか」

CG
S--
立ち絵も、イベントCGも淡い色遣いで、線も細い。
何処となく絵に丸みがあり、やはり違和感があるものの見苦しいほどではなく、CG枚数も3キャラという事でそこそこの量がある。時代も考慮すると比較体よい評価。
背景はすごく質素な雰囲気で作風にいい味を与えている。

音楽
S+
BGM17曲、Vo曲(OP)1曲というコンパクトなボリューム。
ただ、OP曲の「せかいにさようなら」はあまりにも有名で質も良い。
BGMは全体的に暗いor緊迫シーン用のものが多くみられる。
BGMのうちの一つ、OPアレンジの「ゆめみる世界に」は涙腺破壊力の高い1曲で、量は少ないものの、少々高めのこの評価に。

お勧め度
S
全体的に物語は暗く、狂気をはらんでいる。
「ドラッグ」「脱法ハーブ」「いじめ」などの話を含んでいるので、好き嫌いはかなり分かれるだろうし、文字に慣れていなければなかなか受け入れがたい物語の一つ。
ただ質はなかなかに高いので、初心者ではなく、玄人にならお勧めしたい1品。

総合評価
S+

公式ホームページ
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優等生で『良い子』の主人公・加々見公平は単調な日常にある種のおびえを抱きながら生きてきたが、ある3人の少女と出会い変わっていく。

上記にも書いたとおり、全体的にゆったりとしつつも、扱っているテーマは重く、それ以上の狂気が何処となく感じられる。
特に物語の序盤から唐突に物語が始まり、その独特な文章と物語展開、そして哲学者や心理学者などの人物や専門用語をネタとするギャグなども相まってカオスに感じるほど。

それをさらに強めているのが、ヒロインや主人公。特にヒロインのなかにはまともなキャラがおらず、中でも「ケットシー・ねこ子」はタイトルの通り「ユメミルクスリ」を体現したかのようなキャラクター。
そのほかにも一筋縄ではいかないヒロインがそろっており、主人公も負けず劣らずの狂人属性である。
ただ、本当の狂人が誰なのか「あえか√」を終えて、深く考えてしまう。

文章自体は余計なものをほとんど省いており、洗練された文章のみが表示されているように感じるほど、中には名言クラスの良い発言などもあり、そう言った発見が多かったのもこのゲームの特徴か。それにもかかわらず、スラスラと読める印象で、内容こそアレだが、レベルという点では高いのではないだろうか。
ただ、そのせいもあってか、文章の流れが速く、おいていかれるシーンも多々あり、特に女の子と付き合いだすシーンは唐突に始まる上、重要シーンもサックリと書いてしまっているので、そういった重要なところはじっくりと描いてほしいところ。

ただ、それでも文章自体はに不思議なパワーがあり、醜い「現実」と立ち向かっているその、ふっとした瞬間に「ゆめみる世界に」のBGMと合わせて涙腺が破壊される。
(私の場合だとあえか√、後半屋上シーンでなぜか泣けた…)

好き嫌いはあるのだろうが、ゲームが終わってからも何かを考えさせる物語、という点では理想的で、非常に印象に残る良いゲームだったのではないのだろうか、と思い、他の部分でいろいろ足りないものがあるものの、総合評価ではこの評価を付けた。
たしかに、うわさ通り過去の名作といって恥ずかしくない1本であろう。

システムにはやはり、不足があるのは否めない(時代的なもの)
OPは起動してすぐ流れるので注意。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
まぁ、作品については深い…暗い…としか言いようがないなぁ…。
名言は特にメモとらなかったけど、なかなかに鋭かったし、見てみるといいかも?
そういえば、このゲーム脇役もなかなか多くて特に”20歳以上”の妹綾香。
彼女の本心はこれまた「あえか√」ではっきり分かるんだが、本当にかわいそうというか主人公に振り回されて不憫すぎると、しばらく笑ってしまった(ぁ
家族に関してはいい印象なのだが、クラスメイトの印象は最終的に最悪になる。
社会の『闇』を真正面から見つめ、逃げたり、立ち向かったりを疑似的に描いた良作で、骨のある作品に久々に出会えた気分だ。
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