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[レビュー]トリノラインの感想
2017-06-15 Thu 00:00
<作品名>     トリノライン
<製作会社名>   minori



トリノライン

公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
RCCという研究所があり、実験的にアンドロイド等の先進技術の研究がおこなわれている島が舞台の作品。
作品としての要素はたくさんあるのだが、全体を通してみてみるとはよくあるSF小説みたいな内容。
序盤に関しては展開に強引なところも見られ、登場人物に感情移入するのが難しいところが多くみられるが次第と改善されていき、各ルートごとではしっかりと伝えたい話は存在しており、物語自体もうまく組み立てられているため、読んでいて苦痛になることは少ないはず。
物語としての完成度が高いのは頷けるのだが、しっかりと纏まりすぎていて延長性や人の心に踏み込んでくる「なにか」がないのもまた事実であり、この作品ならではの魅力というものに少し欠けてきているのではないかとも思う。


【 主人公 】七波 舜
幼い頃…とは言えなくなってきた頃に妹「白音」を亡くしたことにより、時折落ち込む様子をみせてはいるものの、それ以外では平均的な少年。
割と優柔不断で心が弱い面が描かれており、シロネにいわせると「非常に人間らしい」。
しかしながら、やはり魅力に欠ける主人公という表現に否定はできず、人によって非常に好き嫌いが激しそうなキャラクターではある。

トリノライン1
七波 シロネ 【 S+ 】
主人公の妹の記憶を引きついぎ高度人工知能「トリノ」を持つ存在。
沙羅に作られ「主人公を幸せにする」という目的のもと、主人公の元へやってきた。
主人公の事は「お兄ちゃん」と呼んでいる。
個別ルートのテーマは「永遠の命」と「恋」。
「トリノ」というアンドロイドとしての恋を真正面から描くと共に、その想いの所在や記憶との関連性など、このテーマの作品では欠かせない部分をメインとして取り上げている。
後半にかけて非常に盛り上がる内容となっており、アンドロイドの目線から描く特に永遠に続く恋については同時に非常に考えさせられる物となっていた。
シナリオとしても物語としても完成度が高く、思わぬところで涙してしまうこともある。
終盤やエピローグに関しては賛否両論が出そうではあるが、雰囲気ゲーともいわれるこの作品においてはとても親和性の高い、そして相性の良い内容であった。

トリノライン2
宮風 夕梨 【 S 】
主人公の幼馴染であり1歳年下の後輩、序盤から確実に主人公の事が好きな雰囲気を醸し出しており、笑顔が多く明るく元気なキャラクターとして描かれている。
個別ルートでは主人公に忘れられた立場を利用して恋仲になるなど、非常に押しの強い展開となっているが、彼女自身の問題が露呈した後の中盤~後半にかけては驚くほど雰囲気が変化する。
もちろん人工知能である「トリノ」を利用した展開もあり、この√に非常に深くかかわった内容となり、後半で主人公が語った「ユウリは自分自身である」という言葉は、この√のテーマ以上に深く根差した主題の一つと言える。

トリノライン3
柚木 沙羅 【 S 】
主人公の幼馴染の一人であり、白音が亡くなった後は連絡が取りづらくなっていたが、ある日シロネを連れて主人公の前に現れた。
現在は主人公の父親である七波博士を師と仰ぎ、そのたぐいまれなる才能でアンドロイドに関する画期的な発明を次々と発表している。
白音√や夕梨√では完璧で冷徹(?)な研究者として描かれている。
個別ルートでは今までにもましてSF小説の体を深めた作品となっており、陰謀なども登場しつつアンドロイド及び人工知能についてを中心的なテーマとして扱った物語なのだが、ある意味使い古された内容のリピート…と取れる部分もあり、評価としては抑えめになる。


【推奨攻略順 : 夕梨→シロネ→沙羅 】
沙羅√はほかの2キャラの√クリア後なので、夕梨とシロネのクリア順のみの自由度。
どちらでも構わないが、物語の深度的にシロネが後ろの方がいいかも…?

CG : 【 S 】
前作に引き続き、並んでの登校シーンや振り向きシーンなど一部で動画のような演出を多用しており、立ち絵だけではなく、イベントシーンにいたっても目パチ口パク。
イベントCG・立ち絵に関しては非常に完成度が高く、枚数も多い。
非常に美麗で動く部分も多いイメージ、業界内でも屈指と言えるだろう。
しかし同会社作品と比較して演出方法の進歩があまり見られないのも確か。

音楽 : 【 S 】
BGM50曲、Vo曲4曲(OP/ED3)という構成。
BGMに関しては「swim」や「forest」等繊細かつ綺麗な旋律の曲が多いイメージであり、同時に「reconciled」等の静かで物悲しい曲も多く、作品の雰囲気づくりに関しては他の会社を寄せ付けないレベル。
Vo曲に関しては原田ひとみさんの歌うOP「Tetra」を代表として、しっとりと情熱的に歌いあげられた曲が多く、質は保証できる。

お勧め度 : 【 S+ 】
SF小説、特にアンドロイドや人工知能物が好きな人には手に取ってほしい作品。
物語としても十二分によくできた作品ではあるので、興味を持った方、または雰囲気が好きだという方はそのままプレイしても後悔することはないだろう。

総合評価 : 【 S 】
物語の完成度は高く、見どころもあったのだが、されど心動かすものではない。
厳しい評価ではあるが正直な感想としてこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
シロネ√では確かに評価したい部分もあったのだが、それを超えての沙羅√ではやっぱりそれを超えてほしいのがプレイヤー側の意見。
SF小説的なものは世にたくさんあって、その中で戦うというのはもちろん悪い選択ではないのだけれど(王道は素晴らしい)、だからと言ってその中に埋没してしまっては元も子もない。
どうしても話が小さくなりがちな雰囲気があったのは確かだし、主人公の言動も右往左往しすぎだし、感情移入がしにくかったのも原因かも。
雰囲気ゲーといわれていたこの会社の作品であり、今回もその評価にたがわぬ作品ではあったのだが…それ”以上”の実力を持ってるのは確かなので、もう少しいいところを見てみたい…というところもあってこの評価。
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[レビュー]罪ノ光ランデヴーの感想
2016-04-14 Thu 00:00
<作品名>    罪ノ光ランデヴー
<製作会社名>  minori

罪ノ光ランデヴー

シナリオ構成
S
攻略キャラは3キャラ、共通√は一般的な分量で個別√が少し長い程度。
攻略キャラの少なさや選択肢の少なさから全体的なボリュームは少し乏しく感じるかもしれない。

【推奨攻略順 : 風香→円来→あい】
あい√のみ、他の2キャラクリア後に攻略可能、明かされる内容の観点からこの順番が妥当だろう。

CG
S
minoriの大きな魅力の一つはこのCGの分野だろう、もちろん立ち絵もあるのだけれど、3キャラとは思えないほどのイベントCGの豊富で多彩。そしてそのどれもが口、目が動くほか、並んで登校(歩く)シーンなどお得意の演出も。
キャラだけではなくて背景や桜の散るエフェクト等、物語の演出面を根幹から支えてくれているところであり、この部分だけでも客がつくのではないかというほどであり、かなりの高評価。

音楽
S++
BGM51曲、Vo曲4曲という構成。
Vo曲は物語への期待も高まりそうな勢いのあるOP、物語の終わりにふさわしいしっとりとしたEDなどなど質の高いものがそろっているほか、BGMもかなり豊富でいわゆる「雰囲気ゲー」としてのこの作品を支えている根幹的部分をしっかりと担えていた。

お勧め度
S
雰囲気げーとしてのminoriは変わらず。シナリオについては好みが分かれそう。
衝撃の真実…はあるのだが、どちらかというとマイナス方面のイメージが強く、作品自体も少し暗め。劇的な展開もないので、美麗なBGMとCGで演出される雰囲気や繊細な心理描写が好きな方にはお勧めしやすい。

総合評価
S

公式ホームページ
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田舎の村が舞台となっている今回の作品。
トンネルの前で絵を描いている主人公とヒロインあいの出会いのシーンから始まる。
運命的な出会いをした二人は徐々に心を寄せ、そして付き合うようになる。
居候の風香や幼馴染の円来(つぶら)、セリカ、部長等、ユニークなキャラクターたちに囲まれながら幸せな日々を過ごす二人だったが、その終わりはあいの手によって唐突に訪れる。

上記の部分が共通√であり、全体的な物語の構成は前作『ソレヨリノ前奏詩』にかなり似てしまってりる。またヒロインもどことなく「12の月のイヴ」で見たような気がするキャラクターであるため、その点に関しては少し問題視している。

この作品の魅力といえばやはり「雰囲気」と「心理描写」にあるだろう。
前者に関してはもう完成されているといっても過言ではないほど作りこまれており、ゲームではなく映像を見ているのではないかと錯覚するほどで、『紙芝居』などと揶揄されるこの分野のゲームとは一線を画しており、だれが見ても非常に高評価を下すことは間違いない。

後者に関しては賛否両論。詳細な心理描写といえば聞こえはいいが、しつこいくらいの地の文は物語のテンポを悪くしている。
また、物語自体が明るいものではないことに加え、どうしてもウジウジと悩んでいるシーンをみてストレスがたまる人もいるかもしれない。ただ、そういった描写のおかげで、複雑な心と心のやり取りを描く今回の物語ではあったものの、おいて行かれるということはほとんどなくそういう意味では万人が受け取りやすい作品になっていたのではないだろうか。

今回テーマとして挙がっているのはタイトルにも入っている「罪」と「光」。
ここでいう「罪」の意味とは√ごとに違うが、例えばそれは「生きていくうえでだれかを傷つけることだったりする」、対しての「光」は大雑把に言えば「希望」である。
これらの二つをもとに各ルートで様々な答えを出すことになる。
その是非はともかくとして、BGMと合わせた物語の展開や美麗かつ多くの描写を演出してくれるCGは物語として一つの完成形と言ってしまってもよいのではないだろうか。

コンフィグに関して使いにくいところはなかった。

【総括】
まさしく雰囲気げーといったところ、描写の質はともかくシナリオに関しては評価しずらい部分もあり、若干抑えたこの評価となっている。

(ぶっちゃけコーナー)
minoriといえば「雰囲気ゲー」というのがここ最近の私の評価。
いつもシナリオ自体が薄い印象を受けることが多く、今回も物語の大まかな骨組み自体が前作と変わっていなかったこともあり、どうしても退屈なイメージを受けていた。
それを救ってくれたのはBGMとイベントCGという感じ。
いい作品を作ってくれることもあるだけに,振れ幅が大きいなというのが正直な感想で、今回はどちらかというとマイナスだったかも。
前作を見てなければまた感想は違っているのかもしれない。
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[レビュー]ソレヨリノ前奏詩の感想
2015-06-30 Tue 00:00
<作品名>    ソレヨリノ前奏詩
<製作会社名>  minori

ソレヨリノ前奏詩

【冒頭】
他人の心が分かってしまう、強制エンパシーに悩まされる主人公の終(しゅう)。
この夏に彼は心に厚い壁を持つ永遠(とわ)と運命的な出会いをしてしまう。
お互いに惹かれ、愛し合うようになる二人だったが、それは幸せな物語は壮絶な悲しみのプロローグにすぎなかった。

シナリオ構成
S+
ルートは三本と少なめだが、分岐部分までかなりの分量があり、各ルートにもそれぞれ十分なほど内容があるため、全体的にみると平均より少し少ないくらいだろう。

【推奨攻略順 : はるか→真響→永遠】
選択肢は1度しか出てこないため好きなものを選べばよいのだが、基本的にはこの順番だろう。

CG
S
いつものごとく見事なもので、全体的に非常に美麗で質と量に関しては優秀。
CGから立ち絵まで、目パチ機能搭載。
CGの中に動きを取り入れるなどの工夫も多くこなされており、この分野に関しては手放しにほめて問題ないだろう。

音楽
S+
BGM48曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
「Ahead」「Together」等を代表とした静かで煌びやか、それでいて後半に至ると思いもよらない転調や勢いがあったりするものがあるBGMは物語をしっかりと味付けしていた。
Vo曲もいつも通りの勢いのある力強いもので特にEDの「Prologue」は物語の回想シーンと合わせて流されると、なかなかくるものがあった。

お勧め度
S+
少々重めなテキスト(内容も文体も)であることに注意さえすれば、あとは美麗なCGと壮大な音楽が素晴らしい学園恋愛ものの世界へ連れて行ってくれることを保証しよう。
特に今回は失恋シーンも多く描かれており、そういった点も見どころの一つ。

総合評価
S+

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今回の作品は主人公が他人の心を”読んでしまう”という特殊能力の持ち主。
またメインヒロインである永遠も自分の心に壁を持っている。

このあたりがこの作品の根幹をなしている設定であり、人の感情を如実に描き出した作品であるように思った。

この作品は少数派の、失恋から始まる作品である。
ヒロインに振られて始まる作品はある程度あり、その中でも振られ方によって物語の方向性は大きく決まる。
大別してしまうとその点で考えると今回の作品は大きなマイナスから始まる作品であり、そこから永遠を目指して頑張るという作品に分類され、良くも悪くもこの作品はあくまで「永遠のため」のものであるという事に注意は必要だろう。

主人公の特性もあり、彼の世界はかなり狭いものとなっており登場する人物もかなり少なめで、ヒロインも3キャラしかいない。
しかしキャラが少ないからこそ一人一人のキャラを濃く描写することができていたように思う。特に物語序盤においてのそれぞれのキャラと物語中盤の2年後の登場人物たち。
それらの差の書き分けなどを考えて、どのルートにおいても非常によく動いてくれていたように思う。
特に最後となる永遠√では悲喜様々な感情を魅せてくれるキャラに、主人公と永遠すらかすんでしまうシーンもあったほど。

この作品の持ち味の一つとしてあげられるのは、負の状況での描写だろう。
実際にこの作品で主人公の感情がプラスだった場面というのはかなり少なく、その辺りにかなりいら立ちや気通りを感じる人もいるかもしれない。無論その辺りはもう個人の好き嫌いの範疇になってしまうので別段評価することはないが。
もう一つ、特色として挙げておくならば、この作品は人の「感情」という物に迫った作品だった。それは主人公や永遠の設定からも分かるとおりで、似たような作品は多くある。
それだけにハードルは高かったが、そんな中でも主人公を含め様々な登場人物たちが見せる感情をしっかりと描写できていたのは感服せざるを得ず、その中でも独自のストーリーを作りだしていたので、BGMなどと合わせて何度も引き込まれてしまった。

ただ、だからこそ泣けるシーンが一切なかったのが不思議。
無論感動できるシーンはたくさんあったし、泣いた人もいるのだろうけど、メインともいえるシーンで個人的に涙は溢れてこなかった。
個人的に後から考えてみてのだが、どこで感情を発露させていいのか、そのトリガーが分かりにくかったと言える。
人が泣けるシーンというのは何かとキーとなるセリフや音楽等があったりするものだが、今回の作品はリアルな描写にこだわった為か、全体的に淡々としているシーンが多かった(悪い意味ではなく)。そのため、深く感情を揺さぶられることが無かったのではないかと考えている。

深く考えず、泣いて、笑って――なんて、青春的な恋愛作品とはすこし違うベクトルの作品ではあるが、ストーリー部分では十二分に楽しめる作品だろう。

コンフィグで設定できる部分はかなり少なく、システム的ももう少し工夫を凝らしてほしい所。

【総括】
ストーリー部分ではかなり深く作りこまれており、その他のレベルでも高い品質で完成されている作品で、好みは分かれるところだが十二分に良作と言える作品である。

(ぶっちゃけコーナー)
一時期minori作品ってefから落ちてるなぁと思ってたけど、12月のイヴあたりから大分ストーリーが深くなってきた気がする。
ただ、個人的にはシステム面が悪かった所が気になるなぁ。
まぁこっちのPCの問題もあるんだろうけど、とにかく重いんだよなぁ…特に、となりで歩いているシーンとか、イベントCGで動く場面でかなり重かった気がする…。
バックログも少し見にくいし…。その辺の操作性を上げて、もう少しストーリーに注視しやすい作品になってるとありがたい。
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[レビュー]12の月のイヴの感想
2014-02-16 Sun 12:00
<作品名>    12の月のイヴ
<製作会社名>  minori

12noruki.jpg

シナリオ構成
S
一本道のストーリーで選択肢は一切存在しない。
長さは共通+長めの個別ルート3個分ほどなので少し短く、全体的にみると一般的なゲームの7割程度のボリュームしかない。

CG
S
線は細く繊細で美麗な絵。
量・質、そして鉄板の演出やシステム(立ち絵だけでなくCGも目パチ・口パク)。
そのどれもがトップクラスと言え、これだけの為に購入しても問題ないほど。
ただ、いくつか気になるCGがあったことや、背景とあっていない解像度の背景人物(教室等)があったことは確か。
完璧とは言えないものの、全体的なレベルは一般的な作品を凌駕しており、この評価を付けることに迷いはなかった。

音楽
S++
BGM47曲、Vo曲2曲(OP・ED)というかなりの大ボリューム。
どことなくクリスマスを彷彿とさせるOPや疾走感のあるEDは高品質。
しかし、それらを抑えて評価したいのはBGMだろう。
とにかく透明感があり、綺麗な旋律のものが目立つのだが、その中で悲しい、楽しい、焦り、驚き、落ち着き…といった感情の多様性があったことも評価の一つとなっている。
どれか一つを上げることは難しいが特に「Twinkle」や「Decide」は良質。
惜しむべくは、それぞれの曲の主張が激しすぎて作品自体を潰してしまう物があったこと。

お勧め度
S+
BGMとCG関係についてはほぼ満点といってよい。
気になるシナリオについてはSF学園物だが、全体的には落ち着いた作品となっている。
まったりと深く登場人物一人一人の気持ちを深く考える事が好きな方には良い作品だろう。
ただ、感動・燃えといった激しい感情の動きを期待する作品でないことには注意が必要。

総合評価
S+

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【物語について】
自分の状況を変えるため、過去にスリップするヒロイン。
そして主人公の幼馴染のしまいが繰り広げる学園物でタイムスリップがあるためSF物に分類されるが、あくまで基本は学園物。
特にSF的解説できるほど、理論がしっかりしているものではないのでその点は注意。

ありがちなストーリーではあるものの展開の各部分に他の作品と少し違う部分もあり、純粋に物語を楽しむことは出来るだろう。

ストーリー上、同じ日常を何度か繰り返すことになるのだが共通というものは一切存在せず、少し違ったシーンを見ることになる。

とにかく作品の舞台へ引き込む力はかなりのもので、それぞれのBGMが持つ威力もだが、風景のカットインやキャラと一緒に歩いているように思える演出等、minori鉄板の舞台演出がなされていた。

その中で特に登場人物の心理状態に重きを置いているのだが、別視点でのシーンはかなり少ないので、読みこんでいかないと各キャラの動きの理由が分からなくなることがある。
そういう意味ではあまりすらすらと読めないテキスト。

ゆったりと世界につかりながら、各キャラの気持ちや行動理由を考えて、その上でよそうだにもしなかった展開に驚いていく…という風に楽しむ作品である。
全体的に安定しており、かつ各分野のレベルが高いからこそできる作品であろう。

ただその中で気になったのは、所々でヒロインが豹変とも思えるような感情の変化を魅せることや作品終盤にかけての強引な展開等、ストーリー(場面)に限界を感じたため強制的に動かしたとしか思えないようなシーンがいくつかあった。
にもかかわらず、あまり大きな展開とはなっていない。
今までの流れと比べてみてもかなり急であったため、変に悪目立ちをしてしまう。
特に終盤の方に関しては物語全体の質を決める部分に大きく関わってしまうため、どうしてもストーリー部分で高評価ををあげるのは難しかった。

また、BGM部分に関しても上記ですでに述べているが、無音の緊迫シーンの後、一番の盛り上がりで良いBGMを持ってくる、という演出も良かったのだがどうしても音楽の方が勝ってしまっており、ストーリーを逆に食べてしまっている。
そのため素直に物語が入ってこないという事態に陥ってしまった。

ストーリーに関しては最後の方で泣けるかどうかはかなり個人差があるものの、途中までのシーンは普通に良いもので、繰り返しになるがBGMや演出・CGに関しても十二分にお勧めできるレベルになっていた事で最低限の面目は保っていると言える。

コンフィグに関しては少し不足感を感じる。また、バックログ等でミスがあったのも発見はした。ただ、どちらもプレイに大きな影響を及ぼすほどではない。

【総括】
ストーリーの各所以外に関してはほぼ満点なのだが、いかんせんこの部分だけが気になってしまう。しかし、全体を振り返ってみると平均より上の作品であることは確かなので、この評価を付けた。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
12月のイブ…と間違えやすいから注意だよ!
とりあえず泣けなかったんだけどね…最後ちょっと無理やりすぎたし。
でも扱ってるテーマはいいし、途中のシーンの演出とか、ストーリーとかは普通に楽しめて、レベルも高かった気がするんだ。
最後はそのストーリーを超える物を期待しすぎてたかも。
ちょっとおしい事をしたなぁ…って感じはする。
兎にも角にも、CGとBGMはいいと思う。実はVo曲はそこまでお気に入りでも無かったり…。
ああ…後とてつもなくエロい。
…これがこの作品の推し部分です。
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ef - the latter tale.のレビュー
2013-03-16 Sat 00:00
<作品名>    ef - the latter tale.
<製作会社名>  minori

ef the letter

シナリオ
S++
ef - a fairy tale of the two.という一連の物語の後編作品。
選択肢が1個あるのみで攻略は非常に簡単。
前作と同じく3章構成で、1章で千尋√、2章でミズキ√、3章が終章となる。
ゲームの長さ自体は前作と同じくらいと考えてよいだろう。

CG
S
前作同様、イベントCG枚数の量・質は他の作品をはるかに凌駕。
もう一つ上のランクを上げたいほど。無論、目パチ、口パクがあり。
また、最初・最後に流れる動画には相変わらずのセンスが見て取れる。

音楽
S++
新規追加曲はBGM14曲、さらにはOPとEDも追加されている。
どれも質が高いが特にヴァイオリンの曲が多く入っている。
特筆したいのは「Will」というBGM、無論OPになっている曲やEDも素晴らしいがこの1曲は涙なしでは聞けないだろう。破壊力もかなりのものだった。
OPとして「eternal feather」EDとしては「ever forever」が新たに追加。
特にOPの「eternal feather」は不思議な力強さがある。
前作もなのだが、全部曲、頭文字が『ef』になっている&「最初の音はEとFのコード」等、細かい芸も。

お勧め度
EX--
この作品だけを楽しむことも可能ではあるが、価値は半分以下に下がる。
やはり前作「ef - the first tale」をプレイしてからがよいだろう。
泣きに関しては歴代トップクラス、ストーリー事態の深さも類を見ないだろう。
いろいろ耐性が必要な設定もあるが、そういうのがきつい方はアニメでもよいかもしれない。

総合評価
EX--

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「ef - a fairy tale of the two.」の全6篇のうちの後半、3篇に当たる作品。
前作とほぼ同様の群像劇の形をとったゲームであり、主人公の声も場面によっては入っている。
選択肢も少ないことから、プレイヤーは鑑賞するという立場をとる。
演出やBGM等に関しては前作を引き継いでおり、ここではあまり説明しないこととする。
気になるのなら、前作のレビューを見るか、公式を見に行ってほしい。、

後半の3章、つまり、4-6章のうち4章と5章は前作と同じく、独立した物語。
(世界観はもちろん共有しているし、キャラも共通して出てくる)
しかしながら、5章の後半から、物語の根幹に触れる話へと進む事になる。
内容は正しく前作を理解していないと少々置いていかれる事もあるかもしれないので、
出来るだけ短い期間で両作品をやる事を個人的には推奨する。

内容自体は、やるせない、みにくい現実へ、立ち向かっていくというテーマになっており、
そのため後半に関してはかなりの鬱展開も多く、設定自体もネタバレになるのであまり言及は出来ないが、
少々つらい事も書いてあるので、耐性が無い方はおとなしくアニメに逃げた方がよいかもしれない。
しかしながら、物語を受け止め、その内容を理解し始めた時、
特に後半の2時間程度は、読む手が止まることはなく、その世界観に浸るように物語へ飲み込まれて行く。
その圧倒的な文章のパワーは読むだけで疲れてくるほど。
だからこそ、アニメを見ているようなイベントCGと、上手く無音と添い遂げるようなBGMが上手く作用し、
文章を手助けし、もう、最後は涙が何度も流れ、止まる事がありませんでした。

そうして、怒涛の勢いで、一番最後のEDの動画(アニメ調でかなり長いです)が流れ終わった後、
放心したように、何も考える事ができませんでした。
圧倒的な世界観、物語設計、人物相関、感情作用…etcすべてに畏敬の念を感じざる負えません。

ある意味この作品には、『救い』がありません。
ただ、それ以上に込められた意味があるからこそ、この作品は前向きな作品なんだと思います。
このゲームにもアニメにも最後に言葉が送られています。
このゲームについては、その言葉の意味がある意味、すべてなんでしょう。
この作品に関しては何かを語るよりも、プレイしていただいた方がはるかによいでしょう。
その気持ちも込めて、総合評価では数年ぶりのこの評価にしました。
歴代に残る名作、泣きげーファンだけではなく、どの分野に興味が御有りの方も、
この作品だけはとりあえずやってほしい、そう思います。

コンフィグは前回同様の仕様。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
うん…もう、上に全部語った通り、泣きげーに関して言えば、これは歴代に残していい作品。
アニメもいい作品だしね、それもいいけどやっぱこれやってほしいわ。
うん…なんで俺これやってなかったんだろ…。
とりあえず、もうそういうレベルなので、プレイ迷ってる方はとりあえずすぐ手にとってやってください!
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