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翠の海のレビュー
2013-03-24 Sun 00:00
<作品名>    翠の海
<製作会社名>  cabbit

midorinoumi.jpg

シナリオ
S+
END数は総数16個。その多くはBADENDになるが、どちらとも言えないENDも多数存在。
ルートの長さはそれぞれでまちまちだが、30分以内のものが多く、長くても2h程度。
なので、全体の長さとしては一般作品の8割程度で、短いと言えるだろう。
各ルートに少々複雑にロック等がかかっている。

CG
S
一般的ではあるものの、全体的に少々硬質で、色遣いは淡めの絵。
枚数は多くない上、ところどころCGにバランスの狂いは見られ、全体的に硬さは残るものの、
CG自体の質は十分といえ、演出などで背景などをさらに美麗に見せていたのは好印象。
(追記)直接グロ等はないが、流血CGは多いので注意。

音楽
S+
BGMは15曲、OPとEDで各1曲ずつ。
主人公やヒロインが弾ける事からか、ヴァイオリンソングは多め。
BGMで特に評価したいのは「あなたを想うから」で雰囲気の悪さを一掃する爽やかな良曲。
ED曲「永遠の楽園」は作品を象徴する名曲で、プレイしてない方も必聴。

お勧め度
S+
舞台設定が特殊なゲーム(詳しくは下記)
「記憶喪失」「密室」「流血」「ほのかな狂気」などがお好きな方にはお勧めの作品。
直接的な文字表現や描写はないものの、血のついてるCGは多い。

総合評価
S

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

果てしない樹海の中、そこに立つ不自然な洋館で記憶喪失の十数人が閉じ込められていた。そこに加わる、記憶喪失の主人公。
そんな特殊な設定から始まるこの作品。

序盤はその不思議かつ不自然な設定に翻弄されつつ、
唐突に起こる事件などで、物語にのみ込まれて行く事になる。
BADEND等も多いが、非常に読みやすい文章なので、テンポ良く展開していき、
同時に設定なども小出しにされて行く。
ただ、そう言った良い面もありつつ、少々強引に展開させている部分もあった為、感情移入などが難しい部分があったのは確か。

作品の雰囲気上、全体的に「狂気」「疑心」「不気味」「不安」「悲しみ」等のマイナス要素が多く存在し、
ギャグもそこまで多くなく、質も高いわけではないから、お世辞にも共通と個別√は明るい雰囲気とはいえない。

一番最後、みちる√の16ENDがTURE√といえるものになり、回収した伏線やプレイ後の雰囲気を含めて、最も上手く、そして明るくまとまったGOODENDといえ、終盤には威力も弱いものの、泣きシーンも存在。
(泣けるかどうかは、それまでの感情移入によるだろう)
しかしながら、全体を通して、少々謎の部分も多く、各所の展開や重要シーンにおいても、勢いに任せて進めようとする意志が少々感じられ、もう少し丁寧に作ってほしかった、というのが正直なところ。
BGMも破壊力が少々足りてなかった事もあり、「泣き」という一点に関してだけ眺めると、少々勇み足だったかなという感想。

作品全体としてみるならば、「作品全体にほのかに漂う狂気」はなかなかのものであり、
他の作品で見られるものではないので、興味があるなら手に取ってみるのもよいのではないのだろうかというところ。
ただ、推理物などとして読むのはお勧めしないが。
というわけで、評価としては少々抑え気味のこの評価。

コンフィグに関しては、コンパクトながらも必要なものはそろっていたという印象を受ける。
エクストラモードでは過去に到達したENDのタロットカードを見る事が出来る。
また、おまけルートも存在(一番最後にやった方がよい)

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
おまけルートはホントに全部終わらせてからだとシュールでめっちゃわらったわ。
これくらいのギャグあってもよかったけど、作品の雰囲気壊れるか…。
結局、ちょっとうるっときたのがみちる√の最後だけだったけど、テキスト・BGMは破壊力不足だなぁ。
しかし、1作目としては十分だろう。
次作の「キミへ贈る、ソラの花」は泣きに関してさらに進化してるので、プレイしてない方はこちらもチェック。
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キミへ贈る、ソラの花 のレビュー
2013-02-16 Sat 00:00
<作品名>    キミへ贈る、ソラの花
<製作会社名>  cabbit

キミソラ

シナリオ
S+
攻略キャラは5キャラなのだが、EDは10個+α。
共通は2-3hで、各ルート1-2hなので、実際に全ルートを含めるとそこまで量は多くないと言える。
攻略順に指定はないが、まつりルートのみ最後に持っていく事をお勧めする。あえて挙げるなら
奏菜→雪花→杏→雛菊→まつり→おまけ→グランドルート。

CG
S
キャラの線自体は細く、柔らかいタッチだが、反して背景は幻想的に仕上げてある。
最初は違和感を感じたが、なれると味わいのある良い絵。質も安定していた。
CG枚数に関しては、長さに関しては長さに関しては多いが、量は普通だろうか。

音楽
S+
BGM15曲、Vo曲2曲と数は乏しい。
しかしながら、作品の雰囲気に合わせたBGMは、綺麗なピアノやバイオリンが目立ちどれも秀逸。
どれかを上げるのは難しいが、上げるとするなら「広い空の下で」は涙腺の破壊力が高い。
またOPも聞き込めば聞き込むほど、感心する良曲である。
もう少し量が多ければ文句なく、もう一つ上のランクだった。

お勧め度
S++
状況は少し特殊だが、学園物の泣きゲーとしては十分に勧めていい作品だろう。
流血等はないものの、クセのあるキャラ(ヤンデレ)等も居るので、
初めての方にはあまりお勧めしたくないというのが正直なところではある。

総合評価
S++

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

幽霊と人間が同じ場所で勉強する学園のお話。
基本的にどのルートも、このコンセプト(ルートによっては学園関係ないが)を非常によく使えていたな、という感想。
日常に関しては、多少のギャグあり、萌えあり、とところどころ不器用な場面も見せるものの、
安定して描けており、個別ルートも各キャラを良く動かせていた。
展開の方向性としては間違っていないのだが、ところどころ
展開に強引さ、急さが見られたり、不自然さがぬぐえない感情描写などもあった。
シナリオ全体にやや薄さを感じてしまったり、
ルートによって最後の場面の出来の上下がはげしいところも少し難といえる。
個別として泣けたのは実は、奏菜と雪花√のみであった。
ただ、個人的な感想として、とても締めが上手いので、最終的に綺麗に見え、だからこそ後味も悪くない。
ぜいたくを言うなら、挿入歌やBGMの層を増やし、もう少し丁寧な描写、日常シーンの増加、等々がある。

ただ、それにしてはこの作品の評価は少し高い。
もう一つ下のランクにしようか迷ったのだが、これには理由がある。
そう、全部クリア後?(トリガーが分からないが)に出てくる、
おまけシナリオ+グランド(?)√である。
おまけの方についてはぶっちゃけで語るからいいとして、後者である。
グランドというよりは、まつり√のAFTERというべきなんだろうが、
しおりモードの本当に分かりにくいところに追加されている。しかしながら…
思わぬところで一番泣かされた。
この部分の為に、つまらない部分があっても我慢してほしいほど。
最後にこのルートをやらされたので、全体的な印象は好印象で締められた。
良く見ると、しおりモードに花や花言葉等のキャライメージ乃起因となる部分が見て取れる。
グランドであの二人を出した事、おまけでもあの子を使った事、等
キャラへの愛情がかなり感じられて、そういったシナリオ以外の部分を評価して、少々上乗せした。
なんにせよ、良作である事は事実であり、評価したい。

コンフィグ面は丁寧に作られていた印象がある。
不足感も多少あるが問題ないと言えるだろう。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
由利さんかわえええええ、攻略じゃねーのかよ!! っておもってたら!!!あったよ!!
屈折してるけどあったよ! その他グランドでもあの二人だすし、粋な事をしてくれる。
どのキャラにもちゃんと光る部分があったってのはいいな、各キャラ√中の他キャラ√へのフォローとか、
細かい描写(一人分の影)等々、気が付くとすげぇ光る部分が多いテキストだし。
もう少し頑張れる部分頑張ったら、ものすごい作品になってたのに、ちょっともったいないとこもあるなw
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