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[レビュー]初恋サンカイメの感想
2017-03-18 Sat 00:00
<作品名>    初恋サンカイメ
<製作会社名>  ういんどみる

初恋サンカイメ

シナリオ構成
S
攻略キャラは5キャラ。
各個別ルートは2-3h程度、共通ルートにもある程度の量があるので全体的なボリュームは十分に平均的といってよいだろう。

【推奨攻略順 : エミリア→翠→姫夏→ゆりの→海咲 】
海咲√のみ、誰か一人攻略後に出現。

CG
S
線が細く淡い塗りの絵。
立ち絵・イベントCG共に丁寧ではあるものの、どことなく違和感を感じるものが多く、バランスやパースなどに多少の不備が見られる。
E-moteを採用しており、目パチ口パク機能が追加されている。

音楽
S
BGM27曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
BGMでは「夕涼」や「スタンドアロン」「見つからない探しもの」など単純ではあれど強い旋律をもつBGMが多く印象に残るものが多数存在している。
Vo曲では榊原ゆいさんのED曲「空色スマイル」が一押し、しっとりとはじまる序盤とは対照的にしっかりと歌い上げられるサビは物語の最後に添えられるものとして十分と言える。

お勧め度
S
全体的に不器用さを感じてしまう恋愛学園物で素直におすすめはしにくい。
舞台としての孤島、映画研究部、小さい子と生活、当たりの要素が好きな人はプレイしてみてもいいのかもしれないが、やはりとっ散らかっている物語のイメージが強い。

総合評価
S

公式ホームページ
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甘く切ない初恋を失恋という形で終えた主人公は人工島『霧ヶ峰』で再びもう一人の少女と恋をする。しかし、そんな彼の前に初恋の少女と同じ姿の少女「リン」がやってきて――。

物語の舞台として挙げられている「霧ヶ峰」は電力を電波で飛ばすという近未来のシステムを採用している島で、物語にほんの少しだけ近未来要素を与えている。
この辺りが物語の不思議な部分の根本を担っており、正確な考察や理論等はすべてなげうっているのが前提である。

過去に失恋をして、新しい恋を始める…という形の恋愛作品はこれまでにも数多くのものが出ている。その中でやはり重要になるのが心理描写といえるだろう。
というのも、物語の構造上あまり大きな事件や事故を起こすとメインフレーム以外の部分が目立ってしまい、結局何を伝えたい作品なのかわからなくなるからである。

さて、今回の作品はそういう意味ではかなりの失敗。
一部で大きな問題が抱えられているため、どうしても感情部分の動き以外に目が行くことが多く、おろそかにされているシーンが目に付く。
だからこそ、なのかもしれないが本当に恋愛学園物として不器用な描写ばかり。
付き合うまでの描写では一部のヒロインの魅力が伝わってこないし、告白してくっついてからもそれは変わらず、見えるのはただただ決まっているシナリオに頑張って向かおうとしてしまうこじつけのようなシナリオばかり。
だからこそ、プレイしていて集中して終えられる…というキャラクターがあまり多くなかった。

映研部である事やリンのこと、過去の出来事やキャラクター、舞台や設定…出てくるものはいいのだが、出すだけだして、そのあとの仕舞方に不器用さが出たのだろうか。

個人的な意見ではあるものの、どのルートも扱い次第では現状の2倍、3倍の魅力を発揮できるシナリオばかりである。
しかし、そういった深めるという行為の前提にあるのは物語自体の安定性である。
そのあたりがグラグラとふらついており、共通ルートでは結局何を伝えたかったのかが分からないまま、各個別へと入っていってしまっている。
できるならば、もう少し共通の分量を増やして、現状をしっかりと伝えつつ主人公を含む登場人物たちの行動や心理描写を丁寧に記録していくべきだっただろう。
そうすることで起こるイベントはあるはずだし、そのうえで命のこもったキャラクターをもってしてエミリア√では「好きになる」ということを、翠√では「家族」であるという事、姫夏√では隠されていた「事実」を、ゆりの√では「恋愛」を海咲√では言わずもがな「過去と現在」をそれぞれに一つに絞って深めていくべきだったように思う。

コンフィグに関しては十分な機能がそろっており、プレイに関して困ったことはなかった。

【総括】
全体的にごちゃっとした話。結局プレイ後に何も残ってないタイプの作品で、粗いが元は悪くもないので、一つ一つ丁寧に作ってほしかったという意味も込めてこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
とりあえず、なんでタイトルやらにエミリアはいないの…? いらないなの…?
各ルートでいろいろ驚きの展開みたいなのはあったんだけど、本当にそれだけというか、なんだろう…緩急がないのかな…どこでどう考えて、どう思えばいいのかわからなくなる。
プレイしていて感情の置場がなくなるってのは致命的。
だからと言って自身で考察して深く考えていく作品でもないしなぁ…。
単純な作品ではあるけど、作り手のほうも魅せるポイントが多すぎて結局全部とっ散らかっちゃった…ってかんじなのかなぁ…。
とりあえず、シナリオに関してはそんな感じであまりよろしくない。
エロに関してはわからん!
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[レビュー]Liber_7 永劫の終わりを待つ君への感想
2017-02-25 Sat 00:00
<作品名>    Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ
<製作会社名>  Lass

Liber7.png

シナリオ構成
S-
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートは比較的長く4-5h程度となっているが、各個別ルートはかなり短く1h程度。
例外として未來√とTRUEに関してはそれなりの分量があり、全体的なボリュームとしては一般程度と言える。

【推奨攻略順 : 紅愛BAD3種→紅愛→萌生→沙綾→未來1(BAD)→未來2→TRUE 】
未來2END後にTRUEが出現する以外のロックはないので未來を最後に回す以外は好きな順番でよいだろう。

CG
S
作風的にバトル描写のCGが多く目立つ。
質の上下がかなりあり、物によってはかなりバランスの崩れたものも存在するのだが、中には目を引くようなきれいなCGもある。
流血CGも一部存在しているので注意。

音楽
S+
BGM38曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
そのボリュームに目を見張るBGMであるが、その内容として特筆しておきたいのが「Girls Talk」だろう。Voの入ったBGMというのは過去にも出会ったことがあるのだが、これほど自己主張の多いBGMに出会ったのは久しぶりである。
作品や場面に合っていたか、というのはBGMとして重要な評価ポイントではあるが、それを置いておいたとしても質の高い物であり、評価したい点である。
Voの入ったBGMはこれ以外にもあるので、作品をプレイして確認してみてほしい。
Vo曲として目を引くのは挿入歌の「Rebel Yell」だろうか、初めからトップギアで始まる今回の曲ではあるがシーンとして沙綾関連のシーン以外で使われなかったのが少し残念なところかもしれない。

お勧め度
S-
ループ系異能バトル作品。
過去作と同じ世界観で作られており、作品の端々に関係者等が出てくるほか、作中の用語にも大量の関係資料が載せられている。
作品自体は設定のつめが甘かったり展開も後出し設定のオンパレードなので、話の内容重視の方やループ設定等が好きだったりする方にもお勧めしずらい。

総合評価
S-

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この作品を簡単に説明してしまうと、3日間のループする世界に巻き込まれた主人公が記憶の読み込み・書き込みをできる能力を使って味方を増やし、どうにかしてそのループを抜けようとするお話。

シナリオの主軸は悪くないというのが本音、特に後半はある意味驚きの事実もあり、そのあたりの明かし方等も悪くなかったのだが、いかんせん全体的に荒が目立つ。
以降の記事はネタバレを含む内容だが、未プレイの人が読んでも「つじつまが合わない」という事しかわからないようにしているつもりだが、プレイするつもりならぜひプレイ後に読んでほしい。

この物語のメインコンテンツとして挙げられるのが「ループ物」という事。
この事実は最初こそ隠されているものの、7月7日の0時(3日目)でループするということはすぐにわかり、その状況で主人公以外は記憶持ちこせない(ただし主人公が書き込むことで主人公が知っていることのみ更新可能)というもの。
この特に他の作品の多くでも問題となっているのが「人の死」について。
作品の特性上、物語を振興していくと多くの人の死を目撃することになる。
序盤に関して主人公を含む登場人物は、たとえループであろうとも人をむやみに殺すべきではないし、そもそも「ループするから」という前提で動くべきではないと語っている。
なのに3週目を超えるあたりから無駄なループが増えてきているのが事実。
ヒロインとの関係を深めるために…とは体のいい逃げ口上だろう、最終日にエコー音が聞こえるのに全く外に出ないのは不自然と言わざる負えない。
ここですべてを語る事は出来ないのだが、この辺りを含めて主人公やヒロインの行動に一貫性と言えるものがなく、各キャラクターへの魂が全くこもっていないように思えてしまった。
また作中に出てくる能力について。
とある絶対防御についてだが、物理現象を防ぐ盾なのは分かるが、光と音が通ってしまう=波が通る→衝撃波が通る…となると波の性質をすべての物質は持っているのでは…という部分に言及すると、いろいろつじつまが合わない。
太陽光を集光した疑似レーザーについても、通してしまうという説明があったのに終盤で防げるシーンが多い。これはとある効果全無効化の能力についても同様。
能力自体の無効化は可能だが、それによって及ぼされた物理現象は防げないのなら、レーザー光は通してしまうはずなのに…?
というよりそもそも、爆弾に関しても爆発しているのは能力のせいだが、爆発自体は物理現象であるため、能力部分は変換しかしていないのでは…?
と、いろいろと突っ込み部分がある。
作中に出てくる用語辞典についても「無駄な部分」が多すぎる。
不必要に与えられた用語をすべて見てみたが、作品として関連しているのは一握りといえ、結局この作品だけで分かることはほとんどない

以上、シナリオとしての作りこみ度は他のSF作品や科学系作品とは比べるまでもなく、各キャラの作りこみにおいてはほとんどの作品に負けてるといってもよい。

展開の一部に後付けのようなデウスエクスマキナを使ってしまうなど、シナリオの主軸自体はよくても細部がボロボロで評価しずらいというのが正直な干渉。

コンフィグは一通りそろっており、プレイ自体は普通にできる。

【総括】
作りこみが甘く、平均以下の作品と言って問題ないだろう。

(ぶっちゃけコーナー)
ん~厳しいような気もするけど、たくさんあった”つまらない”用語辞典には誤字がいっぱいだし、展開には付いて行けないし(内容は理解できるけど、ココロが付いて行かない)、戦闘シーンは微妙だし、設定はツッコミどころ沢山だし、あれこれはどこ評価すればいいの?ってなる作品。
音楽とかは結構悪くないんだけどなぁ…。
Lassは少し前から質の悪い作品を連打しているイメージが強い。まぁ11eyesのころからツッコミどころは多かったけどなぁ…、あの頃はまだ勢いがあったのに、それすらなくしてるような気が…。
結構ボリューミーで主軸は悪くないんだからちゃんと丁寧に作りこんでほしかった…延期してもこれじゃ…ってなるよ!
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[レビュー]王の耳には届かない!の感想
2017-02-11 Sat 00:00
<作品名>    王の耳には届かない!
<製作会社名>  AXL

王の耳には届かない!

シナリオ構成
S+
ヒロインは4人、共通ルートは3-4h程度と短めだが、各個別ルートが3h程度となっており、全体的なボリュームは十分。シズルとジーニア√にのみBADENDが存在。
そのほかノーマルEDも2種類存在している。

【推奨攻略順 : (ノーマル→)コーリオ→シズル→ジーニア→ピオニィ 】
ピオニィ√のみ、誰か一人攻略後に攻略可能。
基本的には√間でのシナリオの干渉がないため、攻略順に指定はない。

CG
S
いつも通り塗りが濃く、硬い質感の絵。
独特ともいえる質感はいつものAXLらしいといえ、全体的に安定した品質であることは言うまでもない。また、いつも通りSD絵も豊富に存在している。

音楽
S+
BGM28曲、Vo曲5曲(OP1/ED4)という構成。
いわずもがな、各場面各種のBGMをそろえているが、その中でも今までに比べ戦闘用やそれに類するシーン用のBGMが多いのが印象的。
Vo曲は茶太さんのOPの他に各ヒロイン用にEDが用意されており、どれも良曲なので十二分に高評価を付けられる。

お勧め度
S+
田舎が舞台の勧善懲悪作品、AXLの定番の作品ともいえる
全体的なレベルは言うまでも無く高く、AXLファンは十二分に楽しめるだろう。
シナリオも安定しているので、AXLファン以外の初心者にもお勧めしやすいのが特徴。

総合評価
S+

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戦場で死んだ親友コルの遺言で、主人公のキャスはいつもいい風が吹く国境の田舎『バーレ村』に向かい、彼の祖母にその遺品を渡した。
そして、用心棒として静かにその村を守っていくことを誓ったのだが――。

共通ルート序盤、物語の始まりはかなりゆったりとしており、主人公やヒロイン達の登場後は基本的にゆったりとした物語を楽しむことができる。
終盤にかけて一つ大きな問題が発生し、それを解決することで各個別ルートへと分岐する。

全体的にはいままでのAXL作品とさほど大きく変わらない物語構造で、特に驚くべきところはないのだが、強いて言うと共通ルートだけではあまり物語に盛り上がりがない印象があった。今までの作品では共通ルートにかなり大きな問題を持ってきていたので、それと比較した場合にどうしても見劣りするものがある。
しかしながら、いろいろな伏線をきちんと残しており、各個別ルート(一部の√だが)できちんと回収をする形になっており、今までと比べると共通ではなく個別ルートに大きな盛り上がりが存在している。

再度認識したことだが、各ヒロイン√においてシナリオを展開させることはもちろん重要だが「ヒロインの魅力」を伝えていくことも一つの大きな役割である。
その点においてこの作品は巧く表現できていたように思う。
ヒロインの魅力をきちんと伝えているからこそ、プレイヤーは感情移入して作品をプレイできるし、だからこそ後半の物語において心を動かされる。
正直に言わせてもらうと、各ヒロイン√においてのシナリオは決して質のいいものとはいいがたく、どちらかというと無難な展開で安定した物語運びと言ってしまえる物だろう。
しかしながら、それまでの前節をしっかりと書き込めているためにそれ以上の効果を発揮し、泣いて笑える勧善懲悪作品に昇華できている。
それでいて朴訥とした素朴な雰囲気をけさないようにしっかりと形作っていることに関しては素直に称賛したい。
長く質のよい作品を安定して出していける秘訣がこの辺りにあるような気がしてしまう。

先ほどはヒロイン√はたいして盛り上がりのないものだ、と失礼なことを言ったが、今までの同系統作品と比べるとどのルートも異質と言えるのは確かで、ある意味その部分がこの作品と他の作品と分けている部分ともいえるだろう。
すべての√が少しずつ物語の根幹部分にかかわっているために、全キャラをクリアしないと物語全体の背景をすべて把握することはできず、これと言えるグランドエンドは存在しない。
どのルートからの攻略でもネタバレにならないあたり(※主題としている問題が違うため)はシナリオとしてうまく作られている印象を受けた。

コンフィグに関しては非常にプレイしやすい環境をそろえてくれており、チャート等もあるので攻略もしやすいだろう。

【総括】
全体的に安定した平均より上の作品で、AXLらしい素朴な良作という評価を安心してつけられる。

(ぶっちゃけコーナー)
評価のところではシナリオ部分しか語ってないのだけれど、歌とかに関してもそれ単体で商品となるくらいにいいものだし、絵に関しても安定していて時折ハッとするものも混ぜられていたりとやっぱりこれも質が高い。
シナリオももちろん重要だとは思うけれど、こういうバックグラウンドあってこその作品なんだろうなと思う。
長く愛される会社だとは思うけれど、飽きられないか心配なのも確か。
どこかでブレイクスルーのような作品が作られてくるのではないかと個人的には期待している。
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[レビュー]アリスティア・リメインの感想
2016-11-19 Sat 00:00
<作品名>    アリスティア・リメイン
<製作会社名>  アストロノーツ・コメット

ARISTEAR REMAIN

シナリオ構成
S
選択肢なしの1本シナリオ、分量はそう多くなく8-10h程度。
攻略をすすめとにExtraとして各ヒロイン+αのミニシナリオも公開されてゆく。

【推奨攻略順 : 選択肢なし 】

CG
S
硬めの線質に濃い塗りの絵。
イベントや立ち絵ともに動的要素こそないものの、十二分と言っていいほどの高品質。
バトル物ADVということもあり、戦闘用シーンなどが多くの割合を占めているのが特徴。

音楽
S
BGM23曲Vo曲1曲(主題歌)という構成。
BGMはやはりというべきかバトル仕様のものが多い。
唯一のVo曲「Remain of Hope」はOPや終盤の挿入歌にも使われる熱い曲。
全体的にどうしても印象に残るものが少ないのが少し残念。

お勧め度
S+
最近では少し珍しくなったバリバリの異能バトルADV。
ルートが1本ということでシナリオの破綻もなく、物語のテンポや展開のわかりやすさ等々が非常に受け入れやすく、「革新的!」と言える部分があまりないのは残念ではあるが、バトル物が好きな人ならば初心者を中心に広くプレイしやすい作品になっています。

総合評価
S

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『魔法と科学が共存した現代ファンタジー』と銘打った異能バトルADV。
その名の通り、魔法が使える亜人と言われる半獣人たちと、比較的に魔法があまり得意ではないが『ZED』と呼ばれる道具を駆使して亜人たちと戦える人間たちがいる世界が舞台の作品。

そんな世界観の中で、主人公は魔法が全く使えない半分機械(ZED)のダメ人間としてスタートする。しかしながら過去に「武神」と呼ばれるほどの戦いのセンスの持ち主で、一部の人間にはいまだに尊敬されてる上、物語が進み力を手に入れてからは基本的に負けることは少ない…というよりも今回の作品は割と味方の層が厚いため、基本的に絶対的安心がある状態での戦いが多かったのが全体的な印象。

シナリオとしてはある程度予想のつくどこかで見た設定の物。それを無理な展開をなくし、堅実に作ったという印象を受ける作品で、特にHシーンとシナリオをシステム的に描き分けて置いたのは個人的には高評価。
クリア中に解放されるExtraシナリオはその8割がエロシーン。本編中にエロシーンが全くないわけではないが、基本的にカットされても問題ないシーンのほとんどはExtraに集約されているため、物語を順に丁寧に追いたい方は適宜、エロシーンをまとめてor飛ばしたいかたはそのまま進めることでシナリオ自体に集中できる作りになっている。

残念ともいえる点は燃えゲーとしての新しさがないところ。
上記でも何度も同じようなことを語っているが、シナリオ自体はは全体的にどこかで見たものの焼きまわし。演出等も基本をさえて少しは頑張っているものの、「アリスティア・リメイン」という作品自体の唯一のすばらしさというものが作品を通しても見えてこないのが残念ともいえる。

それはそれとして、やはり終盤に主題歌を流すなどの基本的な部分ではしっかりと興奮できたし、作品として悪くはないのでその点だけは繰り返し伝えておきたい。

コンフィグに関しては十二分に使いやすく問題がなかった。

【総括】
シナリオも割と作りこまれた汎用バトル作品という感じで、評価としてはあまり高くできないのだが、安全パイではある。

(ぶっちゃけコーナー)
プレイ中は結構楽しいんだけど、数日たったら忘れてしまいそうなシナリオ…というのがプレイ後の感想。あまり何かに浸ってしまう…という作品ではないので、あくまで初心者~におすすめする作品と言っていいだろう。
ゲームをやりこんでいる方々にとってはどうしても味気なく感じてしまうかもしれない。
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[レビュー]トラベリングスターズの感想
2016-09-23 Fri 00:00
<作品名>    トラベリングスターズ
<製作会社名>  HOOKSOFT

トラベリングスターズ

シナリオ構成
S+
攻略キャラはメイン6キャラ、サブ4キャラ(3√)という構成。
共通ルートも比較的量があり、各個別ルートも2-3h程度の長さがあるため、全体的なボリュームはかなり豊富。

【推奨攻略順 : フィン→イライザ→ベアトリス→パスカル&さっちん先生→ミーシャ→レア→クロエ→紗彩→ジル 】
攻略順にほぼロックはなく、ベアトリスのみ、イザイラ攻略後となっている。
そのため好きなキャラクター順に攻略すればよいだろう。

CG
S
線は細く、少し濃い塗りのCGで比較的一般的。
立ち絵に関しては非常に安定しており美麗なのだが、イベントCGについては時折バランスの崩れた物があったりなど少しだけ不安定。
枚数に関しても十分量だが基本的にはHCGが多いのが特徴的。
また、サブキャラに関してはCGが乏しい。
立ち絵には目パチ機能付き。

音楽
S+
Vo曲2曲(OP、ED)。
EDと記載しているが、実際は一部ルートでの挿入歌等に使われている。
BGMは種類として26曲だが、OPやBGMのアレンジ等を含めると50曲にも上る。
特にイザイラのテーマ(バトルアレンジ)等涙腺に来る曲も多く存在しており、量だけではなく質としては決して低くない。
OPは力強い名曲であることに対して、EDの「Melody」は優しくも涙腺を刺激する曲でぜひぜひ聞いてみてほしい曲となっている。

お勧め度
S+
ファンタジーの世界を舞台とした恋愛学園物。
各ルートでかなり特色が出ており、広く浅くといった印象を受ける作品であるため初心者へ特にお勧めしやすい作品になっている。
基本はハーレムもの主人公なので、そのあたりに苦手意識がある方のみ注意。

総合評価
S+

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舞台はアルティールという名前の浮島。
ある日人間界とつながってしまった異世界のサンサルネ、その住人と人間が文化交流を目的にできた空中都市。
数年前から特別にサンサルネで生活していた主人公は二つの世界の調整役として奔走することになるのだが――。

舞台は完全なSFというHOOKSOFTには珍しい作品。
しかしながら内容は王道学園物にふさわしい一般的なものとなっている。
魅力としてはやはり異種族の女の子たちと恋愛できることだろうか。
幼馴染の人間から始まりハイエルフのお姉さん、昼はだるそうな吸血鬼や小さい悪魔、どこかぼんやりとした天使。魔女を名乗る人間などなど、キャラゲー・萌えゲーにふさわし特色のある女の子たちがそろっている。

HOOKSOFTの特徴といえばやはり各イベントを通しての女の子とのやり取り、今までのガーリートーキングやリアルタイムクリック等などの他にナイトスクール等今まで通りの仕組みでできるだけ多くのイベントを通して各キャラへの感情を高めさせてくれる。

しかしながら、逆に言うとだらだらとした日常シーンが続くことが多く、好きなキャラでない場合などは非常にだれてしまうことが多く、退屈に感じてしまうシーンも多い。
共通ルートも長いので、最初こそはテンポ良くクリアしていけるのだが、スキップシーンの充実などがあまりないためか、周回を重ねるごとに店舗が悪くなってしまうため、そのあたりでも心が離れてしまう、という危険性はあった。

シナリオに関してはキャラゲー・萌えゲーと言える作品なのであまり深く書かれてはいないのだが、それでいて各ルートで非常に幅広いものをテーマにしている作品なのも確か。
世界観やキャラの背景といった要素をあまりうまく使えてはいなかったものの、各ルートで物語の運び方が大きく違うので、そういう意味では個別ルートで展開に飽きるということがなかったのは評価したい点の一つ。
中でも今回は素晴らしいBGMや挿入歌などの力もあり、一部シーンでは思わず涙してしまうシーンも多く、とくにイザイラ√終盤等は各泣きゲーに迫る勢いであった。
もう少し工夫していればまだまだ質は上げれるのではないかという想いもあったが、メインとして置いているのがシナリオ部分ではないので一定の評価をしつつ、要素の一つと勘定している。

基本的にコンフィグに関しては充実しているが、これだけのボリュームになるとシーンスキップ機能等がそろそろほしいところだろう。

【総括】
音楽が大きく頑張っている作品で、シナリオも各ルートでそれぞれ面白みのあるものであり、一般的な作品よりは少し評価を高くしている。

(ぶっちゃけコーナー)
泣いたり、笑ったり、そういう当たり前の感情が素直に出せる作品、というと少し耳触りが良すぎるかもしれないが、そういいたくなるほど素朴な作品。
舞台がファンタジーということであるが、その点については登場キャラが異種族というところ以外にあまり役に立ってなかったのは確か。
特に主人公自体について語られることも少なく、各世界についても謎が多いままである。
しかしながらあくまでこの作品は「恋愛学園物」であるとするのならば、あまり風呂敷を広げなくてもよいのではないかな、ということでその点についてはあまり評価を下げてはいない。
今はファンディスクとしてジルのアフターも販売されている。
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