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[レビュー]トラベリングスターズの感想
2016-09-23 Fri 00:00
<作品名>    トラベリングスターズ
<製作会社名>  HOOKSOFT

トラベリングスターズ

シナリオ構成
S+
攻略キャラはメイン6キャラ、サブ4キャラ(3√)という構成。
共通ルートも比較的量があり、各個別ルートも2-3h程度の長さがあるため、全体的なボリュームはかなり豊富。

【推奨攻略順 : フィン→イライザ→ベアトリス→パスカル&さっちん先生→ミーシャ→レア→クロエ→紗彩→ジル 】
攻略順にほぼロックはなく、ベアトリスのみ、イザイラ攻略後となっている。
そのため好きなキャラクター順に攻略すればよいだろう。

CG
S
線は細く、少し濃い塗りのCGで比較的一般的。
立ち絵に関しては非常に安定しており美麗なのだが、イベントCGについては時折バランスの崩れた物があったりなど少しだけ不安定。
枚数に関しても十分量だが基本的にはHCGが多いのが特徴的。
また、サブキャラに関してはCGが乏しい。
立ち絵には目パチ機能付き。

音楽
S+
Vo曲2曲(OP、ED)。
EDと記載しているが、実際は一部ルートでの挿入歌等に使われている。
BGMは種類として26曲だが、OPやBGMのアレンジ等を含めると50曲にも上る。
特にイザイラのテーマ(バトルアレンジ)等涙腺に来る曲も多く存在しており、量だけではなく質としては決して低くない。
OPは力強い名曲であることに対して、EDの「Melody」は優しくも涙腺を刺激する曲でぜひぜひ聞いてみてほしい曲となっている。

お勧め度
S+
ファンタジーの世界を舞台とした恋愛学園物。
各ルートでかなり特色が出ており、広く浅くといった印象を受ける作品であるため初心者へ特にお勧めしやすい作品になっている。
基本はハーレムもの主人公なので、そのあたりに苦手意識がある方のみ注意。

総合評価
S+

公式ホームページ
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舞台はアルティールという名前の浮島。
ある日人間界とつながってしまった異世界のサンサルネ、その住人と人間が文化交流を目的にできた空中都市。
数年前から特別にサンサルネで生活していた主人公は二つの世界の調整役として奔走することになるのだが――。

舞台は完全なSFというHOOKSOFTには珍しい作品。
しかしながら内容は王道学園物にふさわしい一般的なものとなっている。
魅力としてはやはり異種族の女の子たちと恋愛できることだろうか。
幼馴染の人間から始まりハイエルフのお姉さん、昼はだるそうな吸血鬼や小さい悪魔、どこかぼんやりとした天使。魔女を名乗る人間などなど、キャラゲー・萌えゲーにふさわし特色のある女の子たちがそろっている。

HOOKSOFTの特徴といえばやはり各イベントを通しての女の子とのやり取り、今までのガーリートーキングやリアルタイムクリック等などの他にナイトスクール等今まで通りの仕組みでできるだけ多くのイベントを通して各キャラへの感情を高めさせてくれる。

しかしながら、逆に言うとだらだらとした日常シーンが続くことが多く、好きなキャラでない場合などは非常にだれてしまうことが多く、退屈に感じてしまうシーンも多い。
共通ルートも長いので、最初こそはテンポ良くクリアしていけるのだが、スキップシーンの充実などがあまりないためか、周回を重ねるごとに店舗が悪くなってしまうため、そのあたりでも心が離れてしまう、という危険性はあった。

シナリオに関してはキャラゲー・萌えゲーと言える作品なのであまり深く書かれてはいないのだが、それでいて各ルートで非常に幅広いものをテーマにしている作品なのも確か。
世界観やキャラの背景といった要素をあまりうまく使えてはいなかったものの、各ルートで物語の運び方が大きく違うので、そういう意味では個別ルートで展開に飽きるということがなかったのは評価したい点の一つ。
中でも今回は素晴らしいBGMや挿入歌などの力もあり、一部シーンでは思わず涙してしまうシーンも多く、とくにイザイラ√終盤等は各泣きゲーに迫る勢いであった。
もう少し工夫していればまだまだ質は上げれるのではないかという想いもあったが、メインとして置いているのがシナリオ部分ではないので一定の評価をしつつ、要素の一つと勘定している。

基本的にコンフィグに関しては充実しているが、これだけのボリュームになるとシーンスキップ機能等がそろそろほしいところだろう。

【総括】
音楽が大きく頑張っている作品で、シナリオも各ルートでそれぞれ面白みのあるものであり、一般的な作品よりは少し評価を高くしている。

(ぶっちゃけコーナー)
泣いたり、笑ったり、そういう当たり前の感情が素直に出せる作品、というと少し耳触りが良すぎるかもしれないが、そういいたくなるほど素朴な作品。
舞台がファンタジーということであるが、その点については登場キャラが異種族というところ以外にあまり役に立ってなかったのは確か。
特に主人公自体について語られることも少なく、各世界についても謎が多いままである。
しかしながらあくまでこの作品は「恋愛学園物」であるとするのならば、あまり風呂敷を広げなくてもよいのではないかな、ということでその点についてはあまり評価を下げてはいない。
今はファンディスクとしてジルのアフターも販売されている。
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[レビュー]ナツイロココロログの感想
2016-08-19 Fri 00:00
<作品名>    ナツイロココロログ
<製作会社名>  Hearts

ナツイロココロログ

シナリオ構成
S+
攻略キャラは5キャラ。
共通ルートも十分に量があり、各個別も2h程度のシナリオがあるので全体的なボリュームとしては十分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 綺新→小都音→香奈恵→鈴→久遠 】
攻略にロックはないので、好きなキャラからの攻略が望ましい。

CG
S
線は細く淡い塗りだが瑞々しさを感じる絵。
キャラ数が多めだが、各キャラのCGの質や枚数に手抜きもなく、全体的に高レベル。
立ち絵もイベントCGも可愛く丁寧に作られている印象を受ける。

SD絵もある程度存在している。

音楽
S+
Vo曲2曲、BGM35曲という構成。
OPはノリのいい曲でFullで聞きたくなるものとなっている。EDも落ち着いたものとなっておりプレイ後に聞くものとしては十分レベル。
そしてBGMではいろいろ紹介したいものがあるのだが、なんといっても「追鈴」だろう。
鈴√で明らかになるそのタイトルの意味を含め各ルートで大活躍の泣きソング、他のBGMも質が高いものがそろっているので是非聞いてほしい。
他に特筆すべきは鑑賞画面での各BGMにコメントが付いているという事。
こういった小さい気配りが個人的にはかなり好み。

お勧め度
S+
VR空間を舞台に使った近未来作品で少しひねくれた内容になるかと思いきや、思った以上にストレートな恋愛作品。
少しだけ設定や展開に疑問を持ってしまうかもしれないが、全体を通して考えると新鮮味もあり、ある程度感動もできる作品のため、多くの方にお勧めしやすい作品となっている。

総合評価
S+

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主人公の嘉人はある日とある女生徒から格闘ゲームの対戦を申し込まれる、早速勝負を行うが、上位ランカーであった主人公でも全く歯が立たず、気づけば電脳研究部に入ることになって――。

入り方こそ少し特殊な物語だが、この物語の大筋は大雑把に言うと、少し先の未来でVR空間『マルチシティ』を舞台として、各ヒロインと『疑似恋愛』を行い、それを現実の恋愛とリンクさせるお話。

面白いのはこの『疑似恋愛』、AI開発の一環として各ヒロインは主人公を模したAIと接してもらうという条件で参加してもらっているのだが、実際はAIでもなんでもなく、本物の主人公だという構図。
共通√ではヒロイン4人と同時にデートしつつ、現実でも部活内でそれぞれの好感度を上げていく、そして個別√に入り次第、デートをするのはそのヒロインだけになり、電脳世界でもリアルの世界でも距離が近づいてゆくことになる。

この話でポイントとなるのは主人公が「嘘をついて」ヒロインたちと恋に落ちているという部分、そしてAI相手だからこそ見せる各ヒロインの行動も見どころだろう。
それぞれのルートでも消化不良な部分もあるにはあるが、おおむねきちんと処理をしている。
個別√ではこの「電脳世界」を使った問題が起きることが多々あり、設定と深く絡めた物語の形にしたことにも交換を感じる。
特にそれが色濃く出ていたのが小都音(ライ)√で、対して一般的な恋愛作品色が出ていたのが綺新や久遠√といえる。その他、サブヒロイン枠として香奈恵√も恋愛に慣れない大人の話が面白く描かれている。

そして個人的に一番評価したいのが鈴√。
今までの要素にプラスして「家族」という括りが入った話になる。
実妹√は数多くの作品にあり、それぞれにいろいろな良さがあるが、この作品ほど切なく兄を思い続けていた作品はあるだろうか。
終盤、泣けるBGMの「追鈴」とともに味合うシナリオは涙腺を十二分に刺激してくれ、このルートのためだけでもこの作品をやる価値はあっただろうと思えるほど。

もちろん共通√の展開の強引さや個別√でのテンポの悪さなど(√によってライターが違うためかなりテイストも変わっていることも含めて)気になる部分は多数あるが、それでも萌えゲーとしてだけではなくシナリオゲーとしても通用作品としての評価を加えられる作品であり、全体的にうまくまとめられている高品質の作品といってもよいのではないだろうか。

コンフィグについては問題・ストレスなくプレイできる水準。

【総括】
全体的なテキストの展開や細かいテイスト詰めの甘さなど、物語として完成とは言いにくいものの、物語自体は十分に魅力的でありこの評価となっている。

(ぶっちゃけコーナー)
何度もいうけど鈴√で泣いてしまったわ。
もちろんほかの√の話もいいのは結構あったんだけどね、それでもあの切ない恋心は予想してなかった。BGMと合わせてやられたら泣いてしまうわ。
各ルートで違いがはっきりしていた事や、ライ√等物語の設定自体を活かした√があったのもやっぱりプレイしていて楽しい。
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[レビュー]サクラノモリ†ドリーマーズの感想
2016-08-05 Fri 00:00
<作品名>    サクラノモリ†ドリーマーズ
<製作会社名>  MOONSTONE

サクラノモリ†ドリーマーズ

シナリオ構成
S
攻略キャラは4キャラ、暮羽√からの分岐でBAD√も1つ存在。
共通ルートが長く物語の大部分をしめており、対して個別ルートは暮羽√以外は1-2h程度と寂しいもの。

【推奨攻略順 : 初音→真幌→美冬→(BAD→)暮羽 】
攻略順に特にロック等はないものの、暮羽√のみ他と少し違う物になっているので、最後に回したほうが良いだろう。

CG
S
線が細く、塗りがぺったりとした少し独特の絵。
量も質も一般的ではあるのだが、ヒロイン以外のCGが多く用意されていたことは印象的。
作風からか今回は全体的に暗いCGが多く、中には流血等のCGが存在している。
直視できないよう加工はされているものの、苦手な人は多いかもしれないので注意。
SD絵もかなり少ないが数枚存在

音楽
S
BGM29曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
OPとEDは電気式華憐音楽集団のかなり癖のある曲だが、対しての挿入歌は涙腺を刺激する良曲。
作風もあってかBGMもどちらかというと悲しい曲や暗い曲が目立つものの、量が豊富なこともあって各ヒロインテーマ等の曲も充実している。

お勧め度
S+
怪物と戦ったりと少し普通の学園ものとは違う作品ではあるものの、その設定自体は割と面白く全体的に新鮮な気分でプレイはできる。
テキストや絵を含めてグロ描写があったりと、苦手な人は苦手かもしれない。
そのほかホラーテイストな部分も大いに含んだ作品なので、そういうのが好きな方にはプレイしやすいだろう。基本は本編が共通ルートと言われるような作品。

総合評価
S

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隣に住む幼馴染のまどかに告白をしたその日に何者かに襲われ彼女が死ぬ、という物語の始まり方をする作品。そのため主人公はかなり闇堕ちした状況からスタートすることになるが、それでも様々な理由もあり完全に人間として終わることは最後までない。
ただ、象徴的な出来事として最初の戦いにて自傷行為をためらいなく行ったりと精神的に少し壊れていることはある。

作中にはボダッハと呼ばれる悪霊(死神)や夢の中での戦いなど作品固有の特殊な設定が出てくる。イベントCGも用意されていたため、戦闘シーンが多いかと思っていたのだがそういうわけでもなく、基本は読ませるシナリオで勝負している。

物語自体は11-13章程度であり、そのうちの10章が共通ルートにあたる。
その共通ルートの評価については全体のなかでも非常に高く、特殊な舞台設定の中でもきちんと展開をさせており、プレイしていて十二分に楽しめるものとなっている。
惜しむべくは作り慣れていないだろう雰囲気を醸し出してしまっていたところ。
それは戦闘シーンしかり、敵の最後を描くシーンしかり。
強くなっていく敵に対して、その処理の方法がだんだんと適当になっている雰囲気を強く感じることが多く、とくにラスボスともいえる相手との試合は頑張りこそ感じるものの、どうしても最初の勢いを思い出すと評価が苦しいものとなっている。
ともあれ、共通ルートに関しては評価が高い。

しかしながら、動きのあった共通ルートに対して各個別ルートは蛇足ともいえるほどのつまらないもになっているのが現状。
大きな敵を倒した反動ともいえるが、各ヒロインの問題が発生しているのは確かなのだが、どうしても「とりあえず」という感覚が抜けず、結果として下手な学園恋愛ものを見ている気分になってしまっている。できることなら今まで使っていた舞台設定をもっと効果的に使った話を追加するべきだっただろう。
暮羽√に関してはそのあたりがかなりマシだったが、どうしても共通ルートの続きというイメージが抜けず、個別ルート自体の話という意味では評価を変えられない。

コンフィグに関しては特に問題なくプレイできるが、できればシーンスキップがほしかったところ。

【総括】
設定自体は面白く、それでいてしっかりとかけている部分はかけている。
泣きシーンも一応ある作品ではあるのだが、それでも慣れない作品のためか不器用な展開も目立つ作品であり、良くも悪くも新鮮な作品であり、この評価が妥当。

(ぶっちゃけコーナー)
まぁ、夢に潜って戦うという設定はわかし面白かった。
特に最初の戦いはいろいろと楽しい部分が多かっただけに、後の展開のハードルが高くなってしまったかな。
まどかの扱いに関しては上手だったように思う、泣きゲーならもう少ししっかりと書きこむべきところもあっただろうけど、今回のメインはそれじゃないだろうしね。
ただ、主体をどこに置いてどこをもっと魅せたいのかは考えていかなきゃいけないのかも、ただのキワモノ作品になってしまわないためにも。
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[レビュー]こころリスタ! cocoro Restarter!の感想
2016-07-08 Fri 00:00
<作品名>    こころリスタ! cocoro Restarter!
<製作会社名>  Q-X

こころリスタ!

シナリオ構成
S+

【推奨攻略順 : メルチェ→真理歩→さち→雪音→星歌→アルファ 】
攻略キャラは6キャラ。
共通ルートに割とボリュームがあるが、個別ルートは短く2h程度となっている。
攻略キャラ数の関係もあり、全体的なボリュームは十分といえ

CG
S
線が細く、淡い塗りの絵。
キャラ数の関係からから一人に対する枚数は少なめだが、総じて質は安定。
誤解を恐れずに言うと、どことなく昔の雰囲気を感じる絵。
特にその中でもアルファのCGに関しては質のいいものがそろっているように感じた。

音楽
S
BGM31曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
全体的にやさしい曲が多い印象で「気味の笑顔を一生見たい」や「ぬくもり、重ねて」等、聞いていると心地のいい曲が多い反面、涙腺を刺激する曲が少ないのも確か。
OPに関してはどこか懐かしさを感じるアップテンポな曲と、しっかりと占めてくれるEDがそろっている。
印象に強く残るかというと微妙なところが悲しい。

お勧め度
S+
電脳世界を舞台とした作品は意外と少なく、その中でもしっかりとシナリオが作られている作品はさらに少ない。今回はシリーズ作ということもあり、その続きでプレイされる方はもちろん今回が初めてという方にもお勧めしやすい作品になっている。
どちらかというと恋愛作品としての色が強いので、その点を踏まえてのプレイを推奨します。

総合評価
S

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同会社制作の過去作品「こころナビ」という作品の数年後が舞台。
設定等を多く引き継ぐほか作中には上記作品からの人物も少し登場しているが、基本的に前作の知識がなくても十二分に楽しんでプレイすることはできる。

科学技術が発達した少し未来を舞台として、かつて世間をにぎわせた「こころナビ」という電脳世界に入れるアプリ、ひょんなことからそれと同じような機能を持つアプリを手に入れた主人公はアルファという少女に「真実の恋」を見つけるように言われ――。

ざっと言ってしまえば、引きこもりだった主人公が「恋」を知るために割と自分の頑張りだけで脱リア充になるお話。
最初こそ会話が苦手な雰囲気を醸し出していたが、もともと持ち合わせていたものなのか次々と出会う少女たちにも普通に立ち会うことができており、友人のヤナ君にも尊敬されている。「電脳世界に入るため」という餌があるものの、そのあたりに少し不自然さは感じてしまうところで、何かもう一つイベントを起こすなり、そのあたりはもう少し詰めて考えてほしかったところ。

メルチェ以外のルートは期限となっているクリスマスイブに告白するところから個別ルートへと侵入する。そのあたりは少し強制的な感じを受ける方も多いかもしれない。
ただ、それはそれとして恋愛描写は驚くほど素直。
もちろん作中には電脳世界を絡めたイベントも少しあるが、途中から「こころリスタ」が使えなくなる影響もあってか、ほとんどの√においてそれはオプション程度のものになってしまっている。そのためか、メルチェのような少し特殊な状況のキャラクターにおいてもその描写自体は奇をてらわず、自然と思われるものを選択している。
ある意味面白みのないルートが多いのだが、2時間程度という短さもありコンスタントにクリアすることで飽きる前に物語が終わる印象。
逆に言うと印象には残りにくいものになっているかもしれない。

もう一つ評価したいのは二人の妹√。
妹であることをどう処理するかというのが一つの見どころではあるものの二人とも同じ話ではつまらないな、と考えていたが雪音√では上記の、星歌では雪音の主人公への想いをテーマとして、しっかりと差別化ができており、又問題に対してしっかりと向き合っていたところは評価したい。

電脳世界が深くかかわる√として挙げられるのはやはりアルファ√。
前作の設定なども少し引きずっているので、今作が初めてという方には「?」となるところも多いが、ほとんどは説明されるため問題はない。
ラストシーンはさすがと言えるほど涙腺を刺激するものになっていたが、BGMの押しの弱さがあってか決壊というところまでいかなかったのは残念。

コンフィグに関しては十分にそろっており問題ない。

【総括】
丁寧に作られてはいるものの全体的に印象には残りにくい。ただ、それでも十分にプレイする価値はあり、楽しめるものとなっているため平均かそれより少し高いこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
全体的にバランスがよく、どこが悪いというわけではないが如何せん素直過ぎた作品かも。ただ一つ一つを見直していけばきちんとポイントは拾っているので
もっと楽しむためには前作の「こころナビ」をプレイしたほうがいいのだろう、作中でやはり少し気になるやり取りもあったため興味を誘ってくる。
ところで、どうして主人公の家の玄関はあんなに段ボール多いんだろう…アマゾン…? そんな描写あったかな…。
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[レビュー]ここから夏のイノセンス!の感想
2016-06-24 Fri 00:00
<作品名>    ここから夏のイノセンス!
<製作会社名>  クロシェット

ここから夏のイノセンス!

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ、他にEXTRAとしてサブキャラ二人を攻略できる。
共通ルートのボリュームはたっぷりで、個別は2-3h程度なので、全体的なボリュームは一般的と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 寿→ユノ→アリカ→いろは 】
攻略順に指定はない上、どのルートでも開示される情報はほぼ同等なため好きなキャラから攻略することが可能。

CG
S
御敷仁さんから変わったため、前作よりも塗りが薄くなった。
基本的に枚数・質に関して私が言及できるレベルのものではなく、高品質。
特に田舎の背景なども美麗。
あえて言うのならば、イベントCGのいくつかにバランスのミスと立ち絵とイベントCGとの間に受けるキャラのイメージに差があったということくらいだろうか。

音楽
S++
BGM28曲(OPのinst含)、Vo曲3曲(OP/ED2)という構成。
田舎と未来の二つの要素を含んだBGMが多く、前者としては静かな後者としてはハイソな印象を受けるものが多い。BGMでは「胸が自然と高鳴るように」など、恋愛物ではある種一般的ともいえるものの質も高く、どの曲ももう一度聞きたくなってしまうシロモノ。
Vo曲に関しても同様でクリアでいてテンションの上がるOPや勢いがありつつもしっかりと歌い上げられているED等、どれも必聴。

お勧め度
S+
萌え・エロ重視の作品としてはストーリーも十二分に作りこまれており、田舎を舞台とした恋愛物として幅広い層にお勧めしやすい。
田舎のまったりとした雰囲気を感じつつ、SF要素も入っている作品なので、過度な期待は禁物だが要素として気にいるところがあるならプレイしてみるべきかも。

総合評価
S+

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無駄な事が極力省かれた未来の世界、そこで落ちこぼれだった主人公はひょんなことから行く予定のなかった過去の世界へ転送されてしまった。夜の山中に飛ばされ困っていた主人公だが、一匹の蛍が一人の少女へと導いてくれた――

舞台は陸の孤島ともいえる蛍の里「晶生村」と対比として話に上がる「未来の世界」。
未来の世界ではすべての無駄が省かれ、いわゆる娯楽のようなものが一切排除されてしまっている。そういった失われた要素を内包した晶生村の描写は、現在忘れかけている”そのまま”の良さというものを作中の未来人に対してだけではなく、プレイヤーの私たちにも教えてくれているような気がした。

この作品が伝えている魅力としていくつか挙げられるものがある。もちろん上記であげた時間の流れの違いというのがメインではあるが、未来では失われてしまったものがたくさんあるそれは自然だったり、助け合いだったり、恋や結婚や出産…人間が生きる上で失ってはいけないような多くのものに再度触れ感動する未来の人々の反応を楽しみつつも、一歩立ち止まると自分自身の世界にも訪れて不思議ではない展開であることを自覚し、そして主人公やヒロインたちの繰り広げる純粋な「恋」というものに再度そのすばらしさを感じさせてくれる。
作品としては恋だけにはとどまらず次の世代、つまり子供を産むというところまで描写していることが多い、そのあたりにも一本の主張を感じる。

テーマとしても素晴らしい作品ではあったが、物語の作りこみも良い。
この作品では蛍と絡めて「誉問(ほまとい)様」という過去の伝承が登場する。よくある田舎の昔話に当たるものなのだが、物語の趣旨に「過去の調査」という部分があるためか実によく作りこまれたものとなっており、田舎の過疎化問題と絡めて各ルートに程よく絡んでくる。

全体的にシナリオとして実に素晴らしい作品なのだが、いかんせん山と谷の起伏が少ないのが寂しいところ。驚きの展開ももちろんあるのだが、それが後半まで影響することは少なく、ある程度予想できる展開が多いのでどうしても物語が進んでいくうちに飽きが来ることもある。
この作品はあくまでメインが萌えやエロといった部分ではあり、シナリオ自体を主軸とした作品というわけではないので仕方がないのかもしれないが、そういう意味で泣き所も少なく、上記までの要素は十二分に評価したとしてもある程度抑えた物になってしまっている。
しかしながら、前作までとは違いサブキャラにもきちんとシーンを作ったり、サブヒロイン√を用意したりとシナリオ方面の強化がすさまじく、同様の方向への改良を今後も頼みたい。

コンフィグ等に使いにくい部分はなく、十二分な機能がそろっているといえる。

【総括】
シナリオ・絵・音楽すべての要素に対して高品質な作品で誰もが楽しめる作品となっており、平均以上の評価がふさわしい。

(ぶっちゃけコーナー)
とりあえず全部クリアした後にOPのFullを歌詞入りで聞いてほしい。この曲を聴いて、初めてこの作品に関して泣きそうになった。それくらい良い。
恋とかそういうものって確かに無駄なもので形成されてるって言っても問題ないくらいだけど、「無駄」と「いらない」ってのは確かに別なんだよな。
そういう「無駄」なものをギュッと詰め込んである作品だからこそ、今やる価値のあるものだと思うし、プレイ後に考えることも他の作品と少し違うのかも
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