自作の壁紙や泣きゲーレビュー公開しているブログ。チャットルームや自作小説もあります そんな鍵っ子小説家のブログです。
☆★☆★ 毎日0時の定期更新中。現在は壁紙制作・泣きゲーレビューが主活動 ★☆★☆





 


レビュー]消えた世界と月と少女の感想
2018-06-07 Thu 00:00
<作品名>     消えた世界と月と少女
<製作会社名>   ひよこソフト



消えた世界と月と少女
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S 】
がっつりとSF要素の入った和風ミステリ物。
体験部分でもある序盤、一般的な田舎を舞台とした萌えゲーテイストな雰囲気から、一気に猟奇的な雰囲気を孕んだ怪しい伝奇物に変化した当たりは見事というほかない。
多くの謎を持ったまま物語を進めることになる今作。

やはり、中盤といえる各キャラ√の冗長さがネックといえる。
シナリオロジック的には仕方がないが、「謎」といいつつほとんど明かされない各個別√は、テキストこそ読みやすいものの、山なしオチなしに近いところがあり、どうしても序盤のインパクトと比べると普遍的な物語となっている。

しかしながらそこを超えてたどり着ける終盤は「さすが」と言える内容。
序盤を含む各ルートで謎だった部分の伏線回収はもちろん、驚きの設定やその後の泣きシーン等々、長めのシナリオに見合ったものがあるのは確か。


共通√【 S 】  3h
体験版として公開されている部分が作品の共通部分となっており、主人公の学校編入や幼馴染たちとの再会といった平和な日常シーンとそれが崩れゆくまでが描かれている。
序盤は一般的な学園物のテイストなのだが、後半部分はどこか仄暗さのあるミステリー物となっており、CGを含めたその雰囲気の対比、使い分けはなかなかの物。


character01.png
御石 美衣奈√【 S 】  3h
主人公の居候先でもあり、幼馴染の少女。
少し引っ込み思案なところもあるが、天然で明るくお人よし。
ガーデニングが趣味で動物と会話しながら、自宅の庭園を世話している。

かぐや姫伝説の『仏ノ御石ノ鉢』の難題に擬えた√となっており、共通√で垣間見えた彼女の秘密を解き明かすことになるシナリオ。
もともと主人公へ好意を寄せていたキャラということもあり、くっつくまではスムーズな物語の展開となっているが、彼女の性質から来る主人公への想いやその行動は少しだけ彼女への印象を変えるはず。また、ネタバレにつながる彼女の秘密は置いておくとしても、予想以上に不可解な物語の真相が垣間見える√でもある。


character02.png
火鼠谷 杏子√【 S 】  h
美衣奈の親友で、一年後輩の少女。
気が強く口よりも手よりも足が出るタイプの女の子で、幼馴染の武留ともよく喧嘩をしているほど男勝りな性格をしている。
しかしながら意外と乙女趣味なところもある様子。


個別√はかぐや姫伝説の『火鼠ノ皮衣』の難題に擬えた√となっており、村の背後にある謎の集団についての解明がメインとなっている。
この√では、ひょんなことから杏子と共に謎の集団である『十二単衣』の一員となって活動することになっており、様々な能力を持ったキャラクター達も登場する。


character03.png
子安 つばめ√【 S 】  2h
村の神社で巫女として働いているお姉さん。
非常におっとりとした性格をしており、幼馴染グループでは良識ある大人ポジションとして暴走しがちな皆をいさめることも多い。
主人公の初恋の相手でもある。

『燕の子安貝』を擬えた個別√は彼女の性格の豹変の謎をテーマとしている。
恋人関係になる下地のようなものはあり、勘違いから進展する展開が多く起用されている印象が強い。
他の√とは少し違って村や設定の謎をメインとしているわけではなく、彼女自身の問題がテーマとなっている。


character04.png
五色 瑠衣√【 S 】  2h
図書館で出会った探偵のような恰好をしている少女。
洞察力・推理力がすさまじく、その好奇心からか村に伝わる伝承等、色々なことを調べているらしい。見た目は幼いものの立派な女性であり主人公たちよりは年上。

『龍ノ顎の五色ノ珠』と題された瑠衣√では、村に伝わる謎や主人公たちの持つ「能力」について解明してゆく√となっている。
彼女の抱える秘密等も明らかにされる他、ある意味で一番物語の深い所に触れようとしている反面、一番謎が多く残る√にもなっている。


character05.png
麗 輝久夜√【 S+ 】  2h
主人公が村に戻る際に出会った謎の少女。
着物を着ており幼い風貌である他は殆ど謎でミステリアスな存在。
主人公の事を「お兄ちゃん」と呼んできて懐いている様子。

4つの√クリア後に自動的に『蓬莱ノ珠ノ枝』へと進むことになる。
彼女の√ではほとんどすべての伏線回収を担う√となっており、後半では√が二分されており、それぞれで物語の展開が大きく違う。
特に一部シーンでは泣きシーンと呼べるところもあり、作品の根本を担う部分と言ってよい内容となっている。


[ 主人公 ] 沖名 誠司
今作の主人公。
母の謎の死を調べるために、村へと舞い戻ってきた。
父とは長い事話しておらず確執がある様子で、戻ってきてからは美衣奈の家にお世話になっている。


【推奨攻略順 : 美衣奈→杏子→つばめ→瑠衣→輝久夜(TRUE1→TRUE2) 】
輝久夜√のみ、他の4キャラクリア後となっている。
基本的には順番は自由なので、流れに沿いつつ好きなキャラから攻略するとよい。


CG : 【 S 】
濃い塗りで線質の硬い絵。
攻略キャラが5キャラと多い方に入るが、各人のCG数自体は割と多めで質に関しても十分。
特に絵の質が違うものが数枚入っており、作中で効果的に使われていたのが印象的。


音楽 : 【 S++ 】
BGM曲30曲、Vo曲5曲(OP2/ED2/挿入歌1)。
和テイストなBGMが多いのはもちろんだが、妖しい雰囲気のものや落ち着いた田舎を現したBGMなど、曲の種類としては豊か。
Vo曲は作中でクリア後に聞くことはできないが、一部の曲は公式HPで閲覧可能。全体的に和テイストの曲が多く中でも「星霜の轍」は泣きゲーに必要な要素を持ちつつも、その質自体が非常に高い良曲ことを特筆しておきたい。


お勧め度 : 【 S 】
田舎を舞台とした伝奇物…かと思いきや、結構SF要素の多いタイムリープ系作品。
舞台が好き…という気持ちでプレイしている人も中盤の中だるみでイヤになりがちな作品ではあるが、終盤の纏まり方は割とよく、そういった点では評価できる。
システム面の不備が目立つところも取っつきにくい所。


総合評価 : 【 S 】
作品として残念な所はあるものの、確かに光る部分もあり、最後まで乾燥できた場合においては駄作ということもできないためこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
シナリオは期待したものと違う…と感じる人もいるのかもしれないけれど、先入観を持たずにプレイすればなかなかの大作に感じるのではないだろうか。
各個別ルート自体の出来は中だるみのようで悪いのだが、雰囲気の作りかたや場面転換、伏線回収や個別で見た場合の泣きシーンなど、確かに良作になりえた要素を持ってた。

誰しもが上げるであろうこの作品の悪いところは操作性が非常に悪い事。
セーブにかんしてはクラウドセーブ機能等新しいものを揃えてはいるものの、コンフィグは適当だし、シナリオを読むうえで重要になる機能は付いていないことの方が多い。
全体的に動作がもっさりとしていることも評価を大きく下げていることの一つ。
操作性が悪いと物語自体を読むことも困難になり、評価を下げる要因となっている。このようにシナリオとは関係ないところで評価を下げてしまっているというのは残念な所。


スポンサーサイト
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]厨二姫の帝国の感想
2018-05-31 Thu 00:00
<作品名>     厨二姫の帝国
<製作会社名>   ウシミツソフト



厨二姫の帝国
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S-- 】
現代の日本を舞台とした、少しだけファンタジー要素アリの作品。
いつの間にか旧ラブホテルに住み着いた住人達は異世界の住人で、ひょんなことから『勇者』として契約してしまうことから作品は始まる。

勇者や魔王というものが作中に出てくる等、設定としては上記のものを主軸としていて、共通√や各ヒロイン√においてもそこを前提条件としているものが多いものの、ストーリーとして大きく取り上げている√は無くあくまでキャラクターや舞台を登場させるための道具として使われている印象。

キャラクターは異世界人や中二病を患った幼馴染など、どこか常識から外れているメンバーがそろっている。
ギャグよりの作品というほど掛け合いに面白みはなく、萌えゲーというほどキャラクターやシチュに魅力はない。

またシーン展開に無理のあるものが多い他、さらには説明を飛ばしてシーン転換する場合もあり、作中に多大に含まれている言葉の誤用・誤字から書き手の能力不足や時間の無さ(?)のようなものが類推される。


共通√【 S 】  2h
4人との出会いから、勇者契約を経て、4人との関係がある程度進展するまでが描かれている。


ウシミツソフト オフィシャル ウェブ サイト
厨二姫√【 S- 】  2h
ラブホテル『カルフォルニア』に住み着いた自称お姫様。
日々ネットゲームなどをしてニートさながらの生活を続けているが、その正体は王族であり、勇者契約を行う『契約姫』という役割を担っている。

個別√では魔王の正体がわかってから、その正体を彼女の姉である『征服姫』から秘匿するための工作として、映画製作を行う日々が描かれている。
映画製作の傍ら、駄菓子屋の店番や野球観戦など現実世界に馴染んでゆくと同時に主人公との距離が近づく様子をメインとした√。


ウシミツソフト オフィシャル ウェブ サイト (1)
ステラ・セルテート√【 S- 】  2h
騎士の格好をしており、厨二姫の護衛を名乗っているものの、ドジでヘタレなため戦いには向いておらず、またメンタルも弱いためすぐに凹んだりしてしまう。
作中で主人公の祖母に「チョロイン」と評されるほどのちょろい性格をしている。

厨二姫の手引きもあってこちらの世界ではラノベ作家として活動をしており、個別√ではそれに絡んだシナリオとなっている。
異世界――魔王にかんしても終盤に登場するものの、あっさりと終っており、他よりも異世界ファンタジー感は薄い√となっている。


ウシミツソフト オフィシャル ウェブ サイト (2)
ラグナセカ√【 S- 】  2h
厨二姫に仕える亜人のメイド。
比較的無感情ではあるが、お願いされたことは基本的に断らない奉仕の精神がある。
バイトをいくつも掛け持ちしているほか、ホテルカリフォルニアでの家事一切を担っている。

個別√では勇者の力、魔王の力についてが少しだけテーマになっている。
『恋愛』という感情自体を知らない彼女と共に過ごすことでほんの少しずつ関係性が変わってゆくシーンがメインとなっており、そのあとは基本的にラグナセカに甘えさせてもらうようなシーンが続いている。


ウシミツソフト オフィシャル ウェブ サイト (3)
碓氷 鈴華√【 S-- 】  2h
主人公の幼馴染。
幼い頃に一緒に遊んだことはあったものの、しばらく見ないうちに中二病に侵されてしまっており、自分の事を大いなる錬金術師だと自称しているが、作中では唯一の一般人でもある。ちなみに実家は板金工房。

基本的に中二病ではあるものの、主人公の事が昔から好きであった様子であることは非常にわかりやすい。
個別√では二人で本物の勇者らしくなるため、『レベリング』という名のアニメ鑑賞や地域へのボランティア活動等いわゆる”デート”をして過ごすシーンがメイン。
イチャラブ以外についての内容が全くなく、打ち切りENDのような終わり方をするのが特徴。


[ 主人公 ] 太刀風 柾
基本的に正常な人物として挙げられてはいるものの、スペック等はあまり高くない。
異常に時代劇が好き。


【推奨攻略順 : ステラ→鈴華→ラグナセカ→厨二姫 】
好きな攻略順でよい、ネタバレもロックもない。


CG : 【 S- 】
立ち絵に関しては非常に安定している。
CGに関しては全体的に劣悪で遠近感やパースがくるっているものが見られ、商用レベルに達していない。
背景は安っぽいCGが中心で、場面によってはテイストも違う。
SD絵は1枚存在。


音楽 : 【 S-- 】
BGM22曲、Vo曲1曲(ED)という構成。
BGMは音量の問題もあってか全体的にしずかで印象に残らない。
ED曲は電波系。


お勧め度 : 【 A++ 】
ストーリーや音楽、画像、設定…なに一つとってもおすすめはできないし、しない。


総合評価 : 【 A++ 】
取りあえず完成させた…という感じの作品であり、商用レベルというよりは同人に毛が生えたような作品でありこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
割と上の方で正直に語っているのだけれど、ストーリーに関してはとりあえずボロボロと言っていいだろう。
話を完成させてはいるものの「え、ここで終わるの?」ってものがあったり、話に矛盾があったり、都合が良すぎる展開だったり…。
いや、ある程度なら許せたりはするんだけどこれはひどすぎる。
中身も本当に無いといっていいくらい中身がないしな。
感想書くのに苦労するレベルだった…うん。

誤字も目に付きすぎるくらいだし、文字が画面からはみ出してる部分も1カ所じゃなかったからなぁ…少なくとも誰一人テストプレイをしていないことは分かるレベルのミスが目に付く。
CGも急いで書きました! みたいなのがわかってしまうわ…本当に綺麗なのは立ち絵と一部宣伝用CGみたいなところだけだからなぁ…。
システム面も割と原始的なところが多かったし、これを商用って言って出すのはほかの作品に少し失礼なのかも…。
まぁ1作目だし…というのもあるんだけど、それでもやっぱり誰か一人テストプレイくらいはやらないとなぁ…。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]彼女は天使で妹での感想
2018-05-03 Thu 00:00
<作品名>     彼女は天使で妹で
<製作会社名>   ALcot Honey Comb



彼女は天使で妹で
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S 】
攻略キャラ4キャラ、各ルート2h程度の中規模作品。
タイトルにもあるとおり、天使や死神、そして神と言った存在が出てくる作品で、主人公自体も『神様候補』としての日々を過ごしている。
日常シーンではメタ発言を中心としたギャグな会話が印象的で、恋愛シーンにおいても基本的には準萌えゲーな雰囲気が漂う作品なのだが、各ルートの終盤では泣きシーンも演出されている。
しかしながら、どうしても展開が急な部分もあり、読者がついていけないことが多い。
各ルートのBADENDを超えてゆくことで、次の√へと進める仕組みになっており、最終√である十花はグランド√といっても過言ではない。
物語としてはしっかりと締められているため、泣きは出来ないにしろ、ただの萌えゲーだと一笑に付してしまうことも出来ない作品。


共通√【 S 】  2h
物語の設定や主人公の現在の状況、各ヒロイン達の説明ついでのちょっとしたイベントを経て、主人公が”覚醒”するまでを描いている部分。
ギャグシーンは多いもののどこか滑りがちで、伏線はいろいろと張られているものの


高橋未亜
高橋 未亜√【 S 】  2h
学園の二年生。
非常に美人で、構内でも人気上昇中の現役アイドルとしても有名。
その容姿を鼻にかけることもなく、人懐っこい性格をしている。
主人公より少し早くに天使候補生になったが、1年ほど前に主人公より先に「天使」として覚醒した。

物語は彼女が抱える『天使になった理由』と『優しい嘘』のお話。
彼女のアイドルとしての立場を利用した良いシナリオであり、シナリオ後半に関しては泣けそうなシーンもある、…のだがいかんせん深みがなく、また設定としてどうしても無理がある部分も感じられ、評価しがたい。


相羽一海
相羽 一海√【 S 】  2h
学園の3年生で生徒会長も務めている。
容姿端麗、文武両道、無口な性格も相まってクールビューティーと思われることが多いが、実際には真面目で、面倒見の良い一面もある。
そのスペックの高さから『神様候補』として期待されていたが、今は本人の意思で『死神』をやっている。

個別√では一海を選び、共に過ごすことで死神の仕事を間近で見ることになった主人公は、『死者を送る』という役目について学ぶことになる。
それらの要素を合わせ、新要素として登場する彼女の『家族』の話を中心とした物語となっている。
見所はやはり終盤で物語としては盛り上がるものの、どこか置いてけぼりになっているところがあるのも確か。


源恵理那
源 恵理那√【 S 】  2h
学園の2年生で主人公の幼馴染。
男勝りな性格をしており、痴漢に遭う主人公を助けることも多々。
日常シーンでは涼と共に
今作では唯一の全うな人間ヒロイン。

唯一の人間であり、幼馴染ヒロインでもあるため、一般的な流れになるのかと思いきや、3週目キャラと言うこともあり、内容は非常に物語の根本に近い物になっている。
クリアすることになるヒロインであるため、今までの流れから作品についての設定や一部キャラクターの設定等について大体の把握ができる頃であり、作品の内容に関してもそれらを踏襲するような物になっている。


仁科十花
仁科 十花√【 S 】  2h
人生に絶望していた主人公を拾った天使。
天使の中でも一番偉い天使長という役職についており、全ての天使と死神の統括を行っていたが、主人公に神様の素養を見出し、主人公の妹として現世に紛れ込み、学園の1年生として共に生活することとなった。

作品のグランド√と言ってもよい内容の√。
いつも前のめりに迫っていた十花が主人公への本当の愛を自覚してしおらしくなるあたりは一般的であるが、基本的には今までの内容を踏まえたシナリオとなっている。
盛り上がりシーンも終盤にあるのだが、それよりも意外な物語の締め方だろう。
賛否はありそうだが読後感としては意外に良く、切なくもやさしい物語に仕上がっている。


[ 主人公 ] 仁科 優希
学園の二年生。
人気俳優の父と女優の母のもとに生まれたため、容姿に恵まれているものの美少女寄りなため痴漢にあったりと、どちらかというと男性から好意を持たれがち。
本人は目立つのを嫌っており、お人よしで押されると流されてしまうタイプ。
心はとても純真で、とあるきっかけからその事を天使長の十花に見染められ「天使候補生」としての道を歩むことになった。


【推奨攻略順 : 未亜→海→恵理那→十花 】
未亜か海については好きな順番で攻略可能だが、恵理那と十花に関してはこの順番と決まってしまっている。

CG : 【 S 】
線が繊細で淡い塗りの絵。
時折パースの狂っているものも散見されているが、評価を著しく下げるほどの物はなく、総じて美麗と言っても良いレベル。
枚数に関しても一般的。


音楽 : 【 S+ 】
BGM30曲、Vo曲2曲(OP/ED)と言う構成。

全体的に悲しい曲や落ち着いた雰囲気のBGMが多いが、『黒翼の天使』や『全ての命に祝福を』など、優しい曲調のものも目立っている。
OPは天使たちの賛美歌をイメージしたようなコーラスの仕様になっており、作品の雰囲気に非常にあった良曲。
贅沢を言うならばグランドED用のVo曲もほしかったところ。


お勧め度 : 【 S 】
シナリオとしては一般的な恋愛物から少し外れたものとなっており、好きな人が偏る内容にはなっているものの、内容自体は非常にストレートなものが多く、ちょっと泣ける話が好きな人に手に取ってほしい作品。
良シナリオではあるのだが、強いて進める点が無い作品でもある。


総合評価 : 【 S 】
完成度自体は低くないのだが、シナリオにどことなくぎこちなさがあり、高評価とまではいかなかった。

(ぶっちゃけコーナー)
基本的にこの会社の作品は嫌いではないのだけれど、今回はちょっと世界観を偏らせ過ぎた感じがする。
現実の恋愛物を切実に描き出すにはいいテキストなんだけど、特殊な世界設定のもとではそのあたりが足を引っ張ってしまっている感じがする。
だからこそ、やはり痛かったのは各ルートでの自分勝手な盛り上がりだろう。
個人的に刺さらなかっただけなのかもしれないけれど、やっぱり泣きゲーとしては演出力不足と言うべきか、テキストの力が足りてないというべきなのか…
どちらにしろ万人向けのシナリオというわけではない。
しかしながらマイナスの部分だけではなく、作品の終盤である十花√での物語の締め方やシナリオ自体の着眼点などについては光るものもあり、物語としては良くも悪くも…というランクにとどまった。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]景の海のアペイリア ~カサブランカの騎士~の感想
2018-04-26 Thu 00:00
<作品名>     景の海のアペイリア ~カサブランカの騎士~
<製作会社名>   シルキーズプラスDOLCE



景の海のアペイリア ~カサブランカの騎士~
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

シナリオ : 【 S 】

現実世界へ帰って来た零一のその後を描いた話となっており、前作ではサブキャラクター扱いだった沙羅と七海がメインヒロインとなっている。
前作でヒロインだった4人に関してはかなり搭乗時間が少なくなっているため、その点だけは注意が必要となっている。

共通部分は3-4h、各キャラシナリオも2h程度しかなく全体的なボリュームとしては比較的少なめだが、FDとしてみれば十分量。

内容としては、前作同様の科学SF物となっており、短いシナリオも手伝ってか非常にわかりやすく、それでもしっかりとしたロジックが組まれている。
また、ギャグシーンに関しても割と力を出してきている印象が強く、ギャグゲーとしての要素もある作品と言える。
作中では重要人物であるシンカーが出てきたりはするものの、前作の不明だった点の補足シナリオという意味合いはそこまで強くなく、沙羅と七海を中心としてそれぞれの抱える問題にスポットを当てつつ、前作で『ハーレム』という選択肢を選んだ主人公に対しての作品ととらえるのが妥当だろう。


【推奨攻略順 : 沙羅→七海 】
途中の選択肢により各ルートに分岐するが、最終的に二つとも選ぶことになっており、シナリオ自体は一本道。


CG : 【 S 】
線は細く塗りの淡い絵。
追加枚数は多いとまでは言えないものの、1枚1枚の質がシッカリとしているのが特徴的と言える。


音楽 : 【 S 】
基本的には前作のBGMを使用することが多いため、追加BGM数は不明。
Vo曲としては2曲ほど追加されているが、質自体は悪くないはずなのだが、作品中で目立つシーンが後半に固まっているためか印象としては薄い。


お勧め度 : 【 S 】
ゲームを始める際にも出てくるが、前作『景の海のアペイリア』のプレイが必須になる作品であり、単品で楽しむのは不可能と言ってよいだろう。
前作のシナリオロジックや雰囲気が気に入った方には十二分にお勧めできるが、前作の補足を求めてプレイする方には注意が必要である事だけは付け加えておく。


総合評価 : 【 S 】
シナリオ自体は良くできている部分がある反面、物足りないものもある。FDであるということも前提であるため抑えめでこの評価に。


(ぶっちゃけコーナー)
取りあえず、単体で手に取ることなかれってことだね。
まぁFDらしいFDというべき作品なのかもなぁ、前作の雰囲気というか強みである近未来を舞台とした科学SF系の設定を活かしつつ、あまり難しくないロジックを展開させたのは素直に好感が持てるし、時折入るギャグシーンでも結構笑えた。
あんまり上の方では書いてないけれど、各ヒロインパートも意外に深いところまで書かれていたりして、沙羅と七海が好きだった人にとっては特にいい作品かも。
どうしても、前作の最後の方はさくっと終わってしまっているシーンもあって、物足りない人もいるだろうしそのへんの補足は結構ほしい所なんだけど、ただまぁ…どうしてもアペイエリアがいると無敵感がでるし、前作のシナリオがしっかりとしていた分、期待値は高くなっちゃうから続編という考え方は難しいのかも?
そういう意味では無難なFDという印象もある。
出来は良かったけどね。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]ヤミと祝祭のサンクチュアリの感想
2018-03-15 Thu 00:00
<作品名>     ヤミと祝祭のサンクチュアリ
<製作会社名>   あざらしそふと零


ヤミと祝祭のサンクチュアリ
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S 】
主人公の幼馴染、亜梨栖の姉を探すためにお金持ちや高い能力をもった子女があつまる特殊な島『新座島』の学園へ転入するというお話。
舞台となる「新座島」は様々な謎や噂がある孤島で、様々な立場の人による思惑が渦巻いている他、作中には『怪異』という妖怪やそれに類する化物も多く登場しており、主人公操る『出雲龍古流武術』での格闘シーンも数多くある。
バトルありサスペンスありの伝奇よりの作品。

舞台設定は少々謎が多く、分かりにくそうなところも多いものの、そのあたりは登場人物である亜梨栖が宗司に説明するという体で適宜説明を入れてくれるほか、文章自体も割とすっきりしたものなので、読み飽きるということはないはず。
また各シーンにて伏線が比較的上手に張られており、√中盤~後半での回収が上手な印象を受けるほか、戦闘シーンの描写も甘い部分はあるもののBGMの助けなどもあり盛り上がりとしては十二分なものと言え、伝奇作品としてもバトル物としても楽しめる作品になっている。
ただ各シーンでの泣けるような盛り上がりシーンは非常に弱く、あくまで物語として楽しむための作品という印象が強い。




共通√【 S 】  3h
亜梨栖と共に新座島へ赴き、そしていくつかの『課題』を達成するまでが描かれており、一部BADENDっぽいものも存在している。
ハーレム物のようなある程度和やかな雰囲気もあるにはあるものの、どうしても裏にある謎が醸し出す不安が物語全体に暗めの印象を与えている。
多くの伏線が張られている他、主人公の規格外な所を印象付ける戦闘シーンも始めから割と登場している。
基本的には「起」「承」の部分ではあるものの、クローデットの性格(?)がコロリと変わったりと展開としては多め。


あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」
姫神 亜梨栖√【 S 】  3h
姉を探すため、宗司を伴って新座島へと訪れた『姫神財閥』のご令嬢。
幼い頃に宗司に助けられてからは幼い時分を共に過ごしてきた。
作中ではブレイン的役割を果たす事が多く頭脳明晰で、自身も少しだけ宗司と同じ武術をたしなんでおり、その他自活能力等も高くスキがない。

個別√ではENDが3種類あり、TRUEに向けて分岐する形をとっており、一部√では彩夏ENDっぽいものも存在している。
もちろんテーマの中心は作品の根幹に関わる設定部分のお話であり、姉の行方だけではなく、『静』の正体や新座島の成り立ち、他の√も含めて謎だった部分が判明する√となっている。
基本的に常にクーデレであり、その性格や能力の高さから常に冷静沈着ともいえる亜梨栖が、どことなく強がりながらも恋愛のステップを踏み仲を深めていく様子が描かれている。


あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」 (1)
綺堂 悠里√【 S 】  3h
おっとりとして引っ込み思案な性格が特徴のやや世間知らずなお嬢様。
亜梨栖とは古くからの友人で、島に慣れない二人に対してもよくサポートしてくれていた。
名前が似ていることからユーリエと仲が良くなったこともあり、形式上はユーリエの派閥に所属している。

個別√では彼女自身の能力についてと、とある『怪異』との対決について描かれている。
共通ルートでは皆から一歩引いた位置にいることが多い悠里だったが、個別√では主人公である宗司に並ぶようにして活躍するシーンも多く、見た目や共通ルートからの印象を変えられる人も多いはず。
また、恋愛方面においてはお互いに照れながらも愛情を素直に表現しようとする二人の様子が見ることができる√でもある。


あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」 (2)
ユーリエ・フォン・フェルトベルグ√【 S 】  3h
ドイツ貴族末裔の令嬢で非常に人当たりがよく、同学年ではクローデットと同じ規模の派閥を築いているが、本人はあまり気にしていない。
日本をはじめとするサブカルチャーが好きで、当初は主人公を『ニンジャマスター』と呼び憧れの目線を向けてきていた。

協力相手としてクローデットではなくユーリエを選ぶことで彼女の個別√に入る。
前半は彼女のかかえる秘密について、後半は予科の生徒である雪那を絡めた『この世ならざる者』を主題に置いた√となっており、巻き起こる問題に主人公とユーリエの二人で立ち向かってゆき、同時に愛を深めてゆく内容となっている。


あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」 (3)
クローデット・ベルフラウ√【 S 】  3h
フランス大財閥の令嬢でベルフラウ家は姫神家とライバル関係にあり、クローデットと亜梨栖も幼い頃にいくつものコンクールで競い合っていた過去がある。
尊大な態度に感じるが、それに見合う立場と能力を有した人物であり、学園では一大派閥を形成している。

クローデットに協力を申し出ることで個別√に入る。
テーマとしては彼女の家の問題を中心とした内容になっており、終盤ではさらに大きな存在についても示唆されるものとなっている。
態度が軟化してからは主人公に媚びるようなギャグテイストのキャラクターになっているものの、個別√内では彼女の真っすぐな志やその気高さ、他人を思いやる思慮深さといった面が全面に出されており、見直す人も多いはず。


[ 主人公 ] 出雲 宗司
人外に対するための武術『出雲龍古流武術』の継承者であり、ずば抜けた実力だが田舎育ちであるため世間に疎く純粋で人に騙されやすい一面も。
幼い頃に亜梨栖を救っており、そこから幼い時分を時折一緒に過ごしており、今回も亜梨栖の手助けのために学園へとやってきた。
朴念仁のようではあるが、それは護衛としての仕事が最優先だからで、基本的に彼女がほしかったり性的な興味がある事は確か。


【推奨攻略順 : クローデット→ユーリエ→悠里→亜梨栖ED3種 】
攻略順に特にロック等はないものの、亜梨栖EDは最後に回したほうが良いだろう。
また攻略後にはフラグメントという形で各AFTER等のSSが読める。

CG : 【 S 】
塗りが淡く、線がしっかりとした少し硬さを感じる絵。
質・枚数共に不足不満はなく十二分と言える。
シーン中にはグロい描写も若干あるのだかCGに関してはそういったものはない。
SD絵も多数存在。


音楽 : 【 S 】
BGM30曲、Vo曲2曲(OP1/挿入歌1)という構成。
全体的に暗めの雰囲気のBGMが目立ってはいるものの、その他のBGMについても強い旋律のものが多く、クローデットシーンでよく使われる「気高く咲く一輪の華」等はその代表ともいえるだろう。またEDがBGMだったのは少しだけ意外。
Vo曲についてはどちらもしっとりとした落ち着いたもので、亜梨栖TRUENDの最終盤で流れる挿入歌もDucaさんお得意のバラード調で泣かせそうなものになっている。


お勧め度 : 【 S+ 】
サスペンスをメインとしており、読み物としては十二分に高品質だがそれ以外の怪異とのバトルシーンにも見どころがあり、誰にでも広く楽しめる作品にはなっている。
ただし、ストーリー面に関して、あまり期待しすぎるのは禁物。


総合評価 : 【 S 】
全体的な完成度こそ高いものの、どうしてもあと一歩が足りずに一般的な作品に埋もれてしまっているイメージが強い。


(ぶっちゃけコーナー)
良く出来てはいるんだが…評価に悩んだ作品ではあるんだよな。
サスペンス部分というべきか、ストーリー自体は伝奇物よりで読み応えも結構ある。各ルートでのテイストも結構違うから飽きはこないんだけど…どっかで見たことある話だと言われればそれまでな気もしなくはない。
なんといえばいいのだろう、王道ではないからかもしれないけれど泣きシーンも燃えシーンも波が弱かったイメージがあるんだよな。
だから、物語としては楽しいけれど、過ぎ去ってみると印象がうすい作品になってしまっているのかも。
作中で泣かせようとしているな~と思えるシーンはいくつかあったんだけど、感情移入度が少なかったからなのか、それとも演出の問題なのかどうしても泣けなかったな。
戦闘シーンは、まぁこれは専門じゃなさそうだし文章のみでの表現がメインってのがあるから、何とも言い難いけど、俺TUEEEは嫌いじゃないからそのへんは楽しめた気がする。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
| 青空の翼と過去の十字架 | NEXT