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[レビュー]トリノラインの感想
2017-06-15 Thu 00:00
<作品名>     トリノライン
<製作会社名>   minori



トリノライン

公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
RCCという研究所があり、実験的にアンドロイド等の先進技術の研究がおこなわれている島が舞台の作品。
作品としての要素はたくさんあるのだが、全体を通してみてみるとはよくあるSF小説みたいな内容。
序盤に関しては展開に強引なところも見られ、登場人物に感情移入するのが難しいところが多くみられるが次第と改善されていき、各ルートごとではしっかりと伝えたい話は存在しており、物語自体もうまく組み立てられているため、読んでいて苦痛になることは少ないはず。
物語としての完成度が高いのは頷けるのだが、しっかりと纏まりすぎていて延長性や人の心に踏み込んでくる「なにか」がないのもまた事実であり、この作品ならではの魅力というものに少し欠けてきているのではないかとも思う。


【 主人公 】七波 舜
幼い頃…とは言えなくなってきた頃に妹「白音」を亡くしたことにより、時折落ち込む様子をみせてはいるものの、それ以外では平均的な少年。
割と優柔不断で心が弱い面が描かれており、シロネにいわせると「非常に人間らしい」。
しかしながら、やはり魅力に欠ける主人公という表現に否定はできず、人によって非常に好き嫌いが激しそうなキャラクターではある。

トリノライン1
七波 シロネ 【 S+ 】
主人公の妹の記憶を引きついぎ高度人工知能「トリノ」を持つ存在。
沙羅に作られ「主人公を幸せにする」という目的のもと、主人公の元へやってきた。
主人公の事は「お兄ちゃん」と呼んでいる。
個別ルートのテーマは「永遠の命」と「恋」。
「トリノ」というアンドロイドとしての恋を真正面から描くと共に、その想いの所在や記憶との関連性など、このテーマの作品では欠かせない部分をメインとして取り上げている。
後半にかけて非常に盛り上がる内容となっており、アンドロイドの目線から描く特に永遠に続く恋については同時に非常に考えさせられる物となっていた。
シナリオとしても物語としても完成度が高く、思わぬところで涙してしまうこともある。
終盤やエピローグに関しては賛否両論が出そうではあるが、雰囲気ゲーともいわれるこの作品においてはとても親和性の高い、そして相性の良い内容であった。

トリノライン2
宮風 夕梨 【 S 】
主人公の幼馴染であり1歳年下の後輩、序盤から確実に主人公の事が好きな雰囲気を醸し出しており、笑顔が多く明るく元気なキャラクターとして描かれている。
個別ルートでは主人公に忘れられた立場を利用して恋仲になるなど、非常に押しの強い展開となっているが、彼女自身の問題が露呈した後の中盤~後半にかけては驚くほど雰囲気が変化する。
もちろん人工知能である「トリノ」を利用した展開もあり、この√に非常に深くかかわった内容となり、後半で主人公が語った「ユウリは自分自身である」という言葉は、この√のテーマ以上に深く根差した主題の一つと言える。

トリノライン3
柚木 沙羅 【 S 】
主人公の幼馴染の一人であり、白音が亡くなった後は連絡が取りづらくなっていたが、ある日シロネを連れて主人公の前に現れた。
現在は主人公の父親である七波博士を師と仰ぎ、そのたぐいまれなる才能でアンドロイドに関する画期的な発明を次々と発表している。
白音√や夕梨√では完璧で冷徹(?)な研究者として描かれている。
個別ルートでは今までにもましてSF小説の体を深めた作品となっており、陰謀なども登場しつつアンドロイド及び人工知能についてを中心的なテーマとして扱った物語なのだが、ある意味使い古された内容のリピート…と取れる部分もあり、評価としては抑えめになる。


【推奨攻略順 : 夕梨→シロネ→沙羅 】
沙羅√はほかの2キャラの√クリア後なので、夕梨とシロネのクリア順のみの自由度。
どちらでも構わないが、物語の深度的にシロネが後ろの方がいいかも…?

CG : 【 S 】
前作に引き続き、並んでの登校シーンや振り向きシーンなど一部で動画のような演出を多用しており、立ち絵だけではなく、イベントシーンにいたっても目パチ口パク。
イベントCG・立ち絵に関しては非常に完成度が高く、枚数も多い。
非常に美麗で動く部分も多いイメージ、業界内でも屈指と言えるだろう。
しかし同会社作品と比較して演出方法の進歩があまり見られないのも確か。

音楽 : 【 S 】
BGM50曲、Vo曲4曲(OP/ED3)という構成。
BGMに関しては「swim」や「forest」等繊細かつ綺麗な旋律の曲が多いイメージであり、同時に「reconciled」等の静かで物悲しい曲も多く、作品の雰囲気づくりに関しては他の会社を寄せ付けないレベル。
Vo曲に関しては原田ひとみさんの歌うOP「Tetra」を代表として、しっとりと情熱的に歌いあげられた曲が多く、質は保証できる。

お勧め度 : 【 S+ 】
SF小説、特にアンドロイドや人工知能物が好きな人には手に取ってほしい作品。
物語としても十二分によくできた作品ではあるので、興味を持った方、または雰囲気が好きだという方はそのままプレイしても後悔することはないだろう。

総合評価 : 【 S 】
物語の完成度は高く、見どころもあったのだが、されど心動かすものではない。
厳しい評価ではあるが正直な感想としてこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
シロネ√では確かに評価したい部分もあったのだが、それを超えての沙羅√ではやっぱりそれを超えてほしいのがプレイヤー側の意見。
SF小説的なものは世にたくさんあって、その中で戦うというのはもちろん悪い選択ではないのだけれど(王道は素晴らしい)、だからと言ってその中に埋没してしまっては元も子もない。
どうしても話が小さくなりがちな雰囲気があったのは確かだし、主人公の言動も右往左往しすぎだし、感情移入がしにくかったのも原因かも。
雰囲気ゲーといわれていたこの会社の作品であり、今回もその評価にたがわぬ作品ではあったのだが…それ”以上”の実力を持ってるのは確かなので、もう少しいいところを見てみたい…というところもあってこの評価。
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[レビュー]カミカゼ☆エクスプローラー!の感想
2017-05-25 Thu 00:00
<作品名>     カミカゼ☆エクスプローラー!
<製作会社名> クロシェット


カミカゼ☆エクスプローラー!

公式ページ
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シナリオ : 【 S 】
攻略キャラは5キャラ。
共通ルートにも比較的量があるが、各ルート3h程度とボリュームに関しては十二分。
『メティス』という異能が一部の人間に発現したという設定を舞台とした作品。
部活動『アルゴノート』の一員として日々発生する能力由来の問題や事件を解決してゆく話の作品で、メインはキャラゲー・萌えゲー作品なのだが、どのルートにもその能力設定がうまく利用されており、シナリオとしての完成度も驚くほど高い。
特に能力に関してはよく考えられており、異能バトル物ではないものの興味を持つ人が出ても不思議ではないほどしっかりと描かれている。
物語の裏には『とある真相(黒幕)』が隠されており、どのルートも程度や展開の差はあれど、その事実と向き会うことになるのだが特にメインとなっているのは風花・美汐・沙織の3キャラであり、良くも悪くもこの三人のどれかをプレイすることで基本的にすべて把握できてしまう。
物語の裏にあるのは一つの事実ではあるものの、どのルートも展開をしっかりと変えており、どのルートから攻略しても楽しみを残す形としているのは評価したい点。
もちろん、メインと言える恋愛描写等に関しても質の高いものが用意されており、どの分野に関しても期待を裏切られる…ということはない。
メインがそこにある分、シナリオがあまり深刻な展開にならずプレイ後の読後感もすっきりと気持ちいいのも作品の一つの魅力と言えるだろう。

【 主人公 】 速瀬慶司
コピー能力持ちの主人公。
好奇心旺盛で洞察力・観察力にも優れており、特に各能力を巧く使うことに関しては秀でている。
エロに関しても控えはするものの興味はある様子なのだが、恋愛に関しては(無)意識的に”しないように”しているらしい?

カミカゼ☆エクスプローラー! CHARACTER (1)
姫川風花√ 【 S 】
圧縮空気による絶対防御の使い手。天然で少しドジだけど面倒見のいいクラス委員長であり、この作品のメインヒロインともいえる立ち位置にいるキャラクター。
ストーリーに関しては、沙織・美汐√とは違った展開で全登場キャラクター協力のもと黒幕がしっかりと判明・捕縛されており、主人公と風花の能力についてや『メティス』という能力の存在自体にも少しだけ触れた内容になっている。
しかしながらあくまでメインはやはり風花というキャラクターについてであり、意識し始めてから付き合うまでの恋愛描写は王道というべき程オーソドックスでありながら、しっかりと描写されており、この作品の魅力ともいえる部分だろう。
ちなみにタイトル回収√でもある。

カミカゼ☆エクスプローラー! CHARACTER
祐天寺美汐√ 【 S 】
過去にであったことがあるらしい後輩、気弱ななんちゃって女王様。凄腕の炎使い。
大財閥のお嬢様ではあるものの、押しの弱い性格をしているがとある理由により尊大に振るまっており、そのため風紀委員の沙織とは敬遠の仲になってしまっている。
ちなみに、その実情に関しては早瀬兄妹には一瞬でばれている。
ストーリーとしては沙織と同じく物語の真相へしっかりと迫った内容になっており、恋愛方面とあわせて成長していく様子が比較的よく描写されている。

カミカゼ☆エクスプローラー! CHARACTER (2)
速瀬 まなみ√ 【 S 】
主人公の実妹で極度のブラコン。メティスの局所集中による貫通能力持ち。
ストーリー自体はわりとテンプレな兄弟物で、盛り上がりはしないけれど、評価を下げるほどの展開もなく無難。
実妹であると言うことに関しては比較的親権に向き合うが、それもおまけ程度。
共通で出現した複線を驚くほど回収し手はいるものの、一部は判明しておらずあくまで作品の裏にある大筋の流れに関してのものまでとなっている。
恋愛方面に関しては妹スキーのための√といってよく、キャラゲー・萌えゲーの代表的シナリオと言える。

カミカゼ☆エクスプローラー! CHARACTER (3)

沖原琴羽√ 【 S 】
ツンデレ系幼馴染、水中での活動能力を向上させる能力持ち。
実際は幼い頃から主人公の事が好きで、付き合ってからは前面にそれが出ている。
ストーリーとしては最も事態の真相から遠い内容となっており、そういう意味では彼女との恋愛を楽しみやすい内容にもなっている。もちろん√終盤では能力を生かしたシーンもあり、作品の導入にはふさわしい√ともいえる。

カミカゼ☆エクスプローラー! CHARACTER (4)
宇佐美沙織√ 【 S+ 】
気の強いまじめな先輩風紀委員でツンデレ枠、影から疑似生命を生み出せる能力持ち。
基本的には嫌われているような状態からなりゆきで恋人みたいな関係になっており、恋愛部分においてはそのあたりの描写がメインとなっている。
ストーリーに関しては、沙織の持つ能力と彼女の過去に関連した内容となっている。
特に沙織能力に関しては非常に深く踏み込んでおり、美汐√と並んで物語の真相を別の側面から見つめている。
後半にかけては盛り上がりを見せ、能力と心理描写を絡めたシナリオは泣けはしないものの、非常に読み込める内容の深いものとなっているため、全キャラのなかでも評価を高くしている。

【推奨攻略順 : 琴羽→まなみ→沙織→美汐→風花 】
攻略に際して特にロック等はないので好きな順番での攻略が望ましい

CG : 【 S 】
線質が硬く、濃い塗りの絵。
キャラクターが5キャラではあるものの、1キャラに対して用意されているCGは多く特にHCGに関してはこれだけ揃えていれば十分というほかない。
質に関しても安定して高く、時折目を見張るものも存在しており、作品としての価値を高めている部分と言えるだろう。

音楽 : 【 S 】
BGM20曲、Vo曲3曲(OP1/ED2)という構成。
BGMのバリエーションは物語の量と比較すると驚くほど少なく、いささか残念なところ。
一般的な品ぞろえではあるものの印象に残るものも多く、質は低くない。
Vo曲に関しても特筆すべき点はないが、「believe in love」のサビが「赤いスイートピー」のサビを彷彿とさせる。

お勧め度 : 【 S+ 】
クロシェットの代表的ともいえる作品。
萌えゲー・キャラゲーとしての評価だけでなく、その他の方面に関しても平均してレベルの高い作品となっている。
そのため広くお勧めしやすい作品となっており、特にこの会社の作風を知るうえでは参考になるだろう明るいタイトルとなっている。

総合評価 : 【 S 】
全体的に完成度は高いものの、どうしても個人的な評価方法でキャラゲー・萌えゲーは評価が低くなりがち。
実際はもう少し評価を高くしたいところなので、各評価の詳細をしっかりと見てほしい。

(ぶっちゃけコーナー)
どうしても真相にたどり着いてしまわないと不自然だから、どのルートに進んでもだいたいのことがわかっちゃんだよね。
そういう意味では物語の進め方は自然なんだけど、展開を変えてもストーリーの質として似てしまっているのが残念なところ。
能力を生かした展開等はすごく好きで、ここにもう一つストーリーとして深い部分を作ってくれれば…と思わなくもないけれど、メインは萌え・キャラゲーなんだし、それは酷だよな…。

この作品には関係ないけど今回から評価の分類を少し細分化しました。
各ルートについてもう少し詳しくかけたらいいけど、欠き方が安定するまではちょこちょこ変わるかも。
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[レビュー]空のつくりかた -under the same sky,over the rainbow-の感想
2017-05-23 Tue 00:00
<作品名>    空のつくりかた -under the same sky,over the rainbow-
<製作会社名>  COSMIC CUTE

空のつくりかた

シナリオ構成
S+
攻略可能キャラは4キャラで、オマケ程度のノーマルEDを含めるとED数は5つ。
ハル√へ向けて各キャラ分岐が発生する形のシナリオ。
キャラ数は少ないものの、各ルートの長さや本編自体の長さも十二分であり、全体的なボリュームも相応のものとなっている。

【推奨攻略順 : 和葉→ユリカ→ノア→ノーマル→ハル 】
攻略順に指定はないものの、シナリオの構造的に上記の攻略順が一番きれいに攻略できるはず。

CG
S
線がしっかりとした、塗りの濃い絵。
質に関しては多少の乱れはあるものの、総じての完成度は非常に高い。
また、立ち絵・イベントCGの両方において目パチ機能が付いているのも特徴的だろう。
SD絵もいくつか存在している。

音楽
S+
BGM25曲、Vo曲2曲(OP1/ED1)という構成。
今回使用されているBGMのイメージは舞台にあせて基本的にジャズテイストに統一されているが、「Majestic trip」や「刹那ライフル」のような明るく豪華なイメージのものや、泣きシーンで主に使われた「果てのない世界」のような思わずグッとくるものなど非常に多種多様であり、世界観をしっかりと作ってくれていた。
Vo曲で目を引くのはやはりOPの「JACK KEEPER」だろう。
様々あるシナリオ中であっても明るく突き抜けるような曲であり、非常に素晴らしい楽曲となっている。

お勧め度
S+
『便利屋』のような探偵が主人公が助手の魔法使いハルや仲間によって持ち込まれる事件に巻き込まれる魔法・科学アリアリのドタバタ作品。
少々作りこみ度が甘くはあるものの、読み物として十二分に作りこまれている作品であり、特に初心者にお勧めしやすい作品。
特に舞台や絵・音楽の雰囲気などが気に入った方には安心して楽しんでもらえるだろう。

総合評価
S+

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地方都市『ナオカ』の『ミッドリア』で探偵事務所を開く主人公はある日交通事故に巻き込まれて、魔法使いの少女「ハル」と出会うことになるのだが、彼女との出会いもそこそこに事件に巻き込まれることとなり――。

と、以下でシナリオの話(や評価)をしてしまいたいところだが、少し特殊な主人公について説明の補足を加えておく。
探偵業の――実際は『便利屋』と呼ばれるが――なんでも請け負う今作の主人公。
作中の主人公CGにヒゲがあるため30-40代のように見えるが、序盤のユリカのセリフ曰く20台後半くらいの年齢であり、厳密にはおじさん主人公ではない。

そんな主人公が主に”巻き込まれる”事件の数々が作品部分となっている。
シナリオは助手である魔法使い『ハルとの出会い』となる話から始まり、『数葉の話』、『ユリカの話』、『ノアの話』、そして最後に再び『ハルの話』という順番で進行していき、各話で各キャラ√が分岐する形となっている。
一つ一つの話にはきっちりと起承転結があり、話自体も独立しているので舞台の特殊性も相まってマフィアや魔法、錬金術に…と要素だけの混沌さならほとんどの作品に負けない。

学園物でないとい点だけではなく、主人公や舞台等を鑑みても作品として非常に珍しいものであることは言うまでもないだろう。
それだけに表現として難しい部分があったようには思えるが、プレイしていて違和感等を感じることはほとんどなかったといえる。

探偵業ということで謎解き部分があるのかと思いきや、基本的には巻き込まれた物語を何とかかんとか解決していく『便利屋』成分が強くサスペンス成分はかなり薄い。
作中の序盤ではいろいろと伏線等もあるのだが、他の作品と比べるとあくまで『秘密にしているだけ』という印象を受けるものが多い。
各キャラ話に関しても、関連している部分があるのは確かであり、そのあたり巧いとは思うものの、全体を通して…というものでもないので過度な期待は禁物。

この作品で評価したい部分はいろいろあるのだが、先に語った物語の『異常性』意外の部分で上げるなら各キャラクターについてだろう。
登場するキャラクターの多くは、マフィアの跋扈するような舞台に似合わず柔らかい印象のキャラクターが多く、例外的なユリカに関してもギャップ的に可愛い部分が多く、暗くなりがちな(?)シナリオでは何度も彼女たちに癒されることになる。
また個別ルートであっても、二人だけの世界にこもらずきちんと各ヒロインが登場しているので、物語としての多様性が小さくなっていないのも魅力。
ヒロインだけではなく、サブキャラクターにおいても一癖も二癖もある人物ばかりで、物語においても各話で重要な役割を担うことが多いので注目しておきたい部分でもあり、又評価している部分でもある。

演出自体に甘さがあり、どうしても号泣とはいかなかったが、シナリオ自体がしっかりしているせいか、泣き部分も後半につれ増えてくるので、泣きゲーが好きな人にも手に取ってほしい作品である。

コンフィグは少しもっさりしているものの、基本的には問題ない。
どちらかというと、インターフェイス系がかなり特殊で慣れるまではつらい。

【総括】
特殊な世界感で描いた作品であり、そういう意味では他の作品にはない魅力をいかんなく発揮した作品といえ、この評価とした。

(ぶっちゃけコーナー)
今回は本当に感想が書きにくい…。
なんだろう、特殊な舞台ってのもあるんだけどこの作品の魅力ってのが結構複雑なんだよな…。
ぶっちゃけ書く能力がないだけなんだとは思うけれど…各キャラの魅力等々書き切れていない部分はあるから、やっぱりプレイして楽しんでほしいかも。
体験版やってその雰囲気が好きになった人は終盤まで楽しめるし、最初でダメな人はきっと最後までダメ。
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[レビュー]竜騎士 Bloody†Sagaの感想
2017-05-22 Mon 00:00
<作品名>    竜騎士 Bloody†Saga
<製作会社名>  あかべぇそふとすりぃ

竜騎士BloodySaga

シナリオ構成
S-
ハレームENDのみのシナリオは一本道。
全体の攻略時間は6-7h程度とかなり短い。
功略語にはほぼHシーンのみの各キャラアフターが出現する。

【推奨攻略順 : 】
選択肢はシナリオに影響無し。

CG
S
瑞々しさのある塗りのはっきりした絵。
イベントCGは全体的な完成度が高く、立ち絵には瞬き・口パク機能付き。。
グロ描写のあるイベントCGも多数あるため、苦手な人は注意していただきたい。
(※一応、設定で表示しないようにも出来る)

音楽
S
BGM37曲、Vo曲2曲(OP1/挿入歌1)と言う構成。
BGMに関しては非常によく揃えられており、各場面でしっかりと世界観を作る手助けをしてくれていたし、Vo曲はOPも挿入歌もどちらも同じ雰囲気の荘厳でありつつ、しっかりと歌い上げられた。
ただ、特筆すべき点があまりないのが現状で、挿入歌があるのはうれしかったのだが、やはりEDがただのBGMというのは寂しい。

お勧め度
S
恒例の騎士系作品であり、俺TUEEE系ハーレム作品。
抜きゲー(グロゲー)ではあるものの同会社の「略奪者の淫宴」の続編部分にあたる作品であるが、単体としても十分にシナリオは分かりやすい。

総合評価
S-

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人食い竜に襲われる国『ヴィルディルン』へやってきた『薬草師』のロイ。
竜による被害を受けた街の復興を手伝うため、騎士段所属の4人の騎士たちと過ごすことになる――。

主人公は同会社の「略奪者の淫宴」の主人公でもあったロイ。
当方は上記作品をプレイしていないのだが、前作で守れなかったヒロインたちの事もあってか『殺す事』を極力禁じ、自分の実力を隠しつつ薬草師として過ごしてきたそうな。
その過去と関連しているのかは不明だが、非常に控えめな正確でありながら作中ではほぼ最強。BADENDもない事から安心して見ていられる俺TUEEE系作品といえる。

シナリオのおおまかな流れは、竜の襲来によって被害を受けた街の復興を手伝いつつ竜討伐をめざす…というものなっているが、実際は子供の竜を育てたり、魔剣を探しに行ったり、妖しい集団と戦ったりと短いながらもバラエティに富んでおり、展開も速いので最後までサクサク読める事が特徴的。
しかしながらフルプライスであるにもかかわらず10h足らずで攻略出来てしまうシナリオ量については、言うまでもなく最大の欠点。

物語のメインとも言えるバトル描写はかなり無難。
読みにくくもないが評価できるほどの燃えシーンもなく、淡々とシーンが過ぎてしまうイメージがあり、終盤に至ってもそれは変化しないため、どうしても盛り上がりに欠けていた。
特に途中に挿入される謎の悪人たちとの戦いについては、敵の背後関係が一切判明しないまま始まり、なんとなく倒して終わってしまうと言うお粗末な物になっている。
バトル自体の描写も大切ではあるものの、主人公を含め全員の『戦っている理由』というのをまったく書いていないという部分に付いてはフォローのしようがない。
ただ時折挿入されるグロ表現やグロCGがアクセントを効かせており、そういったものに興味のある方にとっては入門程度にはなるかもしれない。

恋愛描写においても評価を付けがたいのが現状で、基本はすべて受身の主人公ということ意外は特筆すべき点もなく、失敗こそしていないが、いい部分を探すのも難しい。

強いて言うならば、ファンタジー世界であると言う事を利点に生かし、一夫多妻制の国を舞台としている点はわりと新鮮なのだが、だからこそ功略後のキャラクター間の関係を描写する難易度が上がっていたように感じたことだろうか。

主人公に声を入れていたり、きっちりとイベントCGを作っていたり、重要シーンで挿入歌を流したり…努力している点はしっかりと伝わっているのだが、いかんせん悪い部分が多く魅力と言える部分においても『コレ』といえる強みがないので全体評価が下がる。

コンフィグに関しては基本的なものがそろっており、プレイするのに問題はない。

【総括】
読みやすい異世界系作品ではあるものの、分量が足りないことや内容の盛り上がりのなさは致命的であり、すこし厳しいこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
続編だったと言うことに後から気が付いたくらいには、単体で違和感のない作品なんだけど、もともとシナリオのスタイルが背後関係を一切無視して進むタイプの作品だったので、主人公の過去とかどうでも良くなってたなぁ。
なまじテキストが読みやすいだけに良くも悪くも「俺TUEEE」を頭空っぽにして楽しむ作品って事になってしまうかも。
キャラとかは意外にストレートで魅力的だったし、敵キャラを含めてしっかりと書ききれていれば割りといい作品になった気もしなくはない…。
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[レビュー]スイセイギンカの感想
2017-05-20 Sat 00:00
<作品名>    スイセイギンカ
<製作会社名>  暁WORKS

スイセイギンカ

シナリオ構成
S
攻略キャラは4キャラ。
各√で3-4h程度、共通ルートにもある程度のボリュームがあるため全体的にみても十分なシナリオ量と言えるだろう。

【推奨攻略順 : ノーマル→青香→マリア→桃BAD→桃→いざな 】
いざな√のみが他3キャラの攻略後のロックがかかっているため、それ以外は自由。
上記は個人的な攻略順。

CG
S
線のしっかりとした、少し硬質感のある絵。
質に関しては言うまでもなくかなり安定しており、立ち絵・イベントCG共に高品質の良いものがそろっているように思える。
枚数に関してはHCGを除くとかなり乏しくなるのが現状だが、全体的なボリュームは概ね平均的ともいえる。

音楽
S+
Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)、BGM30曲(アレンジを含めると42曲)、という構成。
BGMに関しては平均的なものをまんべんなく取りそろえた印象があり、”コレ”と言える代表的な物がないのは痛手だった。
Vo曲に関して、EDや挿入歌のようにしっかりと歌い上げられた曲は非常に物語の挿入歌としてマッチしており、効果的な演出ができていたように思う。

お勧め度
S
シナリオ「森崎亮人」の手掛けた暁WORKS作品であり、歴代過去作とは雰囲気がかなり違った作品であるため、過去作の雰囲気を求めている方にはお勧めしずらい。
作品自体の質が特に高いわけでもないので個人的に特にお勧めすることもない。

総合評価
S

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10年前、瑞穂で起こった不可解な事件に巻き込まれ死んだと思われていた主人公が再び瑞穂に戻ってくることで物語が動き出す。

この作品の感想を言う前に言わなくてはならないことがある。
それは圧倒的な描写力の「無さ」、もしくは「適当さ」である。
誤字がある事はまだ許せるにしても、物を書く人間として必要な「伝える力」というのが今作品では決定的にかけているように感じた。
物語中に多くある視点変更のわかりにくさや、各人の行動の仔細、言葉の使い方の間違え(例:借りた借りを返す)等々、例を挙げるとキリがなく目も当てられないお粗末な文章がそこかしこにちりばめられており、評価を著しく下げている。
おそらく書き手が書いたときに見直していないか、第三者の立場で読めていないのが原因だとは思われるのだが――シナリオライターの担当した過去作を見てみると描写力の無さはいつもの事だったらしい。
扱っている素材自体は悪くないのだからもう少し何とかしてほしいところ。

それはともかくとして作品について。
要素として「異能バトル」成分はあるのだが御多分に漏れず緊迫感や文章的描写力が圧倒的に足りない。
メインとして扱っていないのならこの程度と考えることもできるが、伝奇物やサスペンスのような不思議さや推理シーンみたいなものもないので、結果として作品の主体がかなり薄く感じられてしまうのが現状。
一応は「友情」もメインにある…みたいなのだが、いざなとの特殊な関係を除けばどのあたりをそう評価すればいいかも謎。

そんな中でも各登場キャラクターは魅力的に描かれていたのが印象的。
かなり特殊でじゃじゃ馬なキャラクターが多い中で、しっかりと各キャラの特徴をとらえつつ、イベントを通してその作りこみを深めていく手際は見事というほかなく、そういった点に関しては高く評価したい。

作品の中核となる不思議な現象自体について、事実上グランドEDともいえるいざな√でもすべての謎が解けるわけではなく多くの謎が残されたままとなっている。
それ自体は問題ないのだが、そういった作品自体は他の会社でもすでに多く出されている展開であり、その中でこの作品だからこそ出せる「色」のようなものがなかったのが残念なところであり、大きく評価を下げている部分でもある。

音楽や絵、そして土台としてあった下地がよかっただけに、描写力の無さや物語のふら付き、特色性の無さで台無しにしてしまっている印象。

コンフィグに関しては文句なし、シナリオセレクトができるのも便利。

【総括】
シナリオに難あり、それ以外は平均以上ともいえるので、少し惜しいともいえる作品。

(ぶっちゃけコーナー)
ん~、この人のシナリオが苦手! みたいなのはどうしてもある。
基本的にはそういう人の作品ををやらないか、考えずに評価する…ようにしてるつもりなんだけど、さすがにこの作品では気になりすぎたわ…。
一時期、パクリ疑惑がでた作家でもあるんだよなぁ…この作品もアンバークォーツとか、似た作品は山ほどあるし、こういうことがあるとどうしても疑いたくなるのは仕方がないような気もしなくない…。
できるだけ考えたくないことだけどなぁ。
作品自体の「心」をもっと持たせてくれていればこんなにぶれることはなかったのかも。
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