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[レビュー]アオイトリの感想
2018-03-22 Thu 00:00
<作品名>     アオイトリ
<製作会社名>   Purplesoftware


アイオトリ
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
山の中の女学園、その中のたった一人の男子生徒である白鳥律を主人公とした作品。
登場キャラに吸血鬼がいたり、悪魔がいたり、主人公自身も実は悪の救世主だったりとフィクション要素のある作品であり、作中には宗教関係の話やシェイクスピア、『アオイトリ』なんかを意識したシーンやセリフも登場する。

シナリオとしてはあかり√をゴールとしたシナリオ構成となっており、終盤のための伏線が多数仕込まれており、そのため内容自体は少し難しめのものとなっている。
扱っているテーマも『生と死』であったりと暗く重い内容ではあるのだが、それでもしっかりと物語自体に引き込む力はあるので最後まで無理せずにプレイできるのも特徴的。
しっかりと描かれた背景や雰囲気のあるBGM、良くタイミングを知っている演出、そして作りこまれたシナリオはこの作品を生み出すため土台を支えてくれており、コンスタントに良作を生み出せるキーポイントになっていると言えるだろう。
特にあかり√はシナリオ的にも演出的にも非常によく作りこまれており、伏線の回収だけではなくその内容にもぜひ注目していただきたい内容になっている。
泣ける、というのとはまた別のベクトルの読み込める作品になっている。
また『アマツツミ』や『クロノクロック』といった他のパープル作品ともつながっているところがいくつか示唆されており、そのあたりも歴代のパープル作品をプレイしてきた人にとってはニクイ演出と言えるだろう。


共通√【 S+ 】  2-3h
シナリオでいう「始まりの3日間」+「共通ルート」部分にあたり、体験版第二弾ですべて体験できる範囲になっているため、気になったのなら気軽にプレイできる。
特にメインと言えるのは「始まりの3日間」、それだけでも十二分に舞台に、キャラクターに、そして物語に、引き込まれてしまうだろう内容になっている。
ある意味全てにおいてこういった種類のシナリオになっていることが多く、概ね全体的に暗めの進行で終盤に山場がある。


アオイトリ|Purple software
メアリー・ハーカー√【 S 】  3h
生きることをあきらめていた『100歳の吸血鬼』。
常に前向きで何事にも興味を持ち、誰とでも仲良くなれるそんな明るい吸血鬼。
子供っぽい容姿や行動が多い反面、一瞬見せる大人な態度や不安定な精神は言うまでもなく彼女のチャームポイントと言える。そのしぐさ、発言、行動、どれをとっても主人公がいつも呟いてしまうほど可愛さが詰め込まれた存在である…が、それゆえに良く弄られてしまう立場の娘。

個別√は主人公とメアリーの人間性についてのお話。
他の√に比べるとシナリオの起伏は少なめではあるものの、とにかくお互いを意識し始めてから…癒し始める前からも含めて、いろいろな顔を見せてくれるメアリーがかわいい√
明るく優しく、それでいて笑えるくらいにおっちょこちょいなところもあって、それでいて時に切なく悲しい一面のあるメアリーを堪能していただきたい。


アオイトリ|Purple software (1)
黒崎 小夜√【 S 】  3h
主人公の生き別れた双子の妹であり『悪魔の切り札』。
冒頭では他人の心を許すことが無く誰にでも毒を吐いていたが、ただ一人の家族である主人公にはある程度心を許していた。
物語中盤から後半は主人公の周りにも比較的心を許しており、主人公だけではなく特にMっ気をくすぐるあかりやメアリーなどが被害にあっている。
個別√は『悪魔の想定したシナリオ』に添ったものとなっており、主人公や小夜の母親についても触れられている。

いつもはシニカルな発言や態度が多い反面、攻められると弱い所や強い態度の下にある本音が見えるシーンなどはいわゆるツンデレキャラの魅力そのもの。
いつも振り回されるけども、その芯にある深い愛を感じられる√となっている。


アオイトリ|Purple software (3)
赤錆 理沙√【 S 】  3h
産休により交代で配属された歴史担当の教師。
主人公のクラスメイトである天才「赤錆 美果子」の姉でもあり、学園のOG。
過去の主人公ともかかわりがあり、今の主人公の性格を作り上げた原因でもある人物。
理沙√となっているものの、美果子の登場シーンも多くなっており、二人についてがシナリオの中心となっている。

パープルでは珍しい先生キャラだが、新任教師ということもあり立場という意味では学生の感覚に近い…が本人は年齢を気にするシーンが多く、そのあたりも可愛い所。
立派な先生でありたいという想いとは裏腹に、自分の感情や美果子、律などに翻弄され、結局は誘惑に流されて行ってしまう…そんな理沙の姿が好きな人にとってはたまらない√になっている。


アオイトリ|Purple software (2)
海野 あかり√【 S+ 】  4-5h
主人公の通う学園の1年生で、友人に誘われて夜の『天使』に会いに来ていた。
部活では水泳の高跳びを行っており、本人曰く『堕ちる』のが好きらしく、主人公を含め多くのキャラクターから『危うい性格』と評されており、それゆえに目が離せない存在。
登場キャラクターでは数少ない敬虔な信徒であり、又読書家でもある為いろいろな引用を用いてしゃべる事も多い。そして主人公の屋敷ではなぜかメイド服を着せられており、本人も割と気に入っているらしい。

全ルート攻略後に『あかりシナリオ』としてTOPに表示されるようになることや、また公式HPでも書かれている事からもわかるが、彼女の√こそが本編でありTRUE√。様々な主人公の物語もこの√のために存在していたといっても過言ではない。
彼女の√では彼女の内面がよく描かれており、表層的な魅力ではなく内面的な部分について知ることができるほか、他のヒロインの魅力を再確認できる√にもなっている。



[ 主人公 ] 白鳥 律
神父であり学生であり、闇の救世主。
その境遇ゆえに幼い頃から学園を出ていないため世間知らずな所が多く、またデリカシーの無い発言や行動も多い。
そのことで弄られることも多いが、逆に女の子を虐めるのが好きな隠れSでもある。
数多くの女の子を救ってきたが、その方法がその方法なだけあって、少々歪んでいるところも多いが、普通にエロに関しては興味がある様子。


【推奨攻略順 : 理沙→メアリー→小夜→あかり 】
あかり√のみロックがある、小夜√も比較的本編の内容に迫った物になっているのでこの順番が当たり障りがなさそう。


CG : 【 S 】
線がしっかりとした塗りの濃い絵で艶やか。
特にイベントCGに関しては以前からもある通り非常に力を入れているのがわかり、その分質も量もしっかりとしている。
ただし、赤錆姉妹にかんしては質が少し劣っている印象が強い。
背景の一部を動かす…という特殊な技法も依然として存在しており、水面や暖炉の火など、細部の部分ではあるものの、作品への没入感を高める助けになっていた。
またSD絵も数少ないものの存在している。


音楽 : 【 S+ 】
BGM34曲(inst除)、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
大量のBGMはどれも一つ一つが魅力的で紹介しきれないのだが、各要所で使われた「THEME-朝日の向こう側へ-」は舞台転換という意味でも影響力の高い曲。他に「追いかけるほど遠く』などの少し切なくも美しい旋律の曲も特筆しておきたい。
Vo曲ではなんといっても橋本みゆきさんの歌うOP「アオイトリ」だろう。
暗さを妖しさを感じるAメロ部分の印象とがらっとかわるように歌い上げられたサビ部分の素晴らしさはぜひ聞いて感じてみてほしい所。
また挿入歌に使われている「二人だけのカーテンコール」の歌詞についてもあかり視点から見てみると、また違った印象を受けるだろう。


お勧め度 : 【 S+ 】
扱っているテーマが重めだったり、宗教話なんかも少し登場したり、背後にあるシナリオの設定が少し難しめなところもあるため、ストーリー重視の方にはお勧めしたい作品。
逆に頭を空っぽにして楽しみたい~という人にはメアリー√以外はあまり楽しめないかもしれない。
それでも美麗CGや多彩なBGMなど魅力となるポイントはたくさんあるため、プレイして公開することは少ないだろう作品と言える。


総合評価 : 【 S+ 】
最高とまでは言えないにしても、十二分な良作であり、高い品質を持った作品として全体的な評価とすることができる。


(ぶっちゃけコーナー)
上の方でも語ったけど、作中でアマツツミの言霊を操る一族や終盤ではクロノクロックについても少しだけ触れられた作品なんだけど、それ以外にもシナリオ的に『アマツツミ』の対比としている~みたいな話もあるんだけど、テーマ対比という事らしいな。
まぁ、ネタバレ的な内容はあまりいえないんだけど、アマツツミを楽しめた人は普通にアオイトリも楽しめるとは思う。
アマツツミがほたるを主軸に据えた作品なら、アオイトリはあかりを主軸に添えた作品で、その両者どちらも心に秘めた思いは…ってかんがえると、たしかにいろいろ感慨深いのかも。
特に後半ではあかりの印象もだいぶ変わったしなぁ。
TRUE√やってて、色々な伏線が判明したりしてそのあたりもびっくりだったんだけど、やっぱりあかりの内面的な部分の発見のほうが驚いたのかも?
そのあたりはプレイして貰わないと分からないとは思うけど…。
全体的にちょっと暗い作品だよな、というのは否定しない。
ああ、あと何より、メアリーが可愛いよね。
うん、可愛いよメアリー。
何がいいとかは言いにくいんだけど、夕飯のことを「おゆはん」っていったり、仕草の一つ一つだったり反応だったり…いや、かわいいわぁ(ぉぃ
あかり√では若干空気になっちゃったのがちょっとかわいそうなのよ。
それでもかわいいからいいんだけどね(ぉぃ
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[レビュー]アマツツミの感想
2016-09-30 Fri 00:00
<作品名>    アマツツミ
<製作会社名>  Purplesoftware

アマツツミ
シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ、ほたる1のED後にほたる2EDへの分岐が追加される。
一本の大きな話から各ルートに分岐している形をとっており、共通ルートはかなりの長さになっており、各個別も2-3h程度あるので、全体的なボリュームは十二分と言える。

【推奨攻略順 : こころ→響子→恋→ほたる1→ほたる2 】
ほたる2√以外はロックはないものの、物語の構成上はこの順番に進むのが無難だろう。

CG
S
いつも通りのしっかりと書かれた生々しい肉感を感じさせる絵。
イベントCGでは差分が多いが、各キャラの構図も十二分。立ち絵・イベントCG共に質に関しては言わずもがな、思わず目を止めてしまうものがちらほらと紛れており、クオリティは非常に高い。
背景の水の流れを動的に表すなどの工夫もみられる。

音楽
S++
BGM33曲(Vo曲inst除)、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
BGMでは各キャラのテーマBGMの他幅広い場面に対応できるものをそろえていたイメージだが、Vo曲に対して強く印象に残るものがなかったのが少し残念。
OPの曲名は「こここに響く恋ほたる」とヒロインの名前がすべてはいった曲で、橋本みゆきさんの歌う何かの始まりを感じさせてくれる良曲。挿入歌として扱われた「コトダマ紬ぐ未来」はしっとりとした和テイストの曲で、幾度となく涙腺を刺激してくれた。

お勧め度
S++
シナリオに関しては「言葉」「生と死」をテーマとした作品であり、異能持ちの主人公の恋愛物ということもあり、最初から最後まで非常に読ませる作りになっている他、CGは美麗で、音楽は多彩、と全体的なレベルが高くどの部分でもお勧めしやすい。

総合評価
S++

公式ホームページ
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”言霊”という特殊な力を持つ髪の末裔――主人公たち一族はひっそりと山奥の秘境で静かに暮らしていた。しかし頭の中に響く「いきなさい」という言葉に急かされ、許嫁の愛にも告げず主人公は故郷を飛び出したのだった――。

自分の言葉で相手を縛ることができる”言霊”を操る主人公。
「できないことはない」と作中で語ったように、思考そのものが特殊なために浮世離れした行動を多くとり、織部一家の一員となる流れをふくめて、不安と気味の悪さにも似た感情を抱えて見守ることとなる。
序盤こそ物語に入っていけるか不安になるシーンも多かったが、やはりそこはプロなのか織部一家の問題を超え”人”らしくなってからは自然と物語にのめりこむようになっていた。

今回は物語の構造を変えて、よりシナリオに集中できる形にしたためにより”読ませる”シナリオとなっており、各キャラクター編を含め物語の設定と合わせて非常によく作りこまれている印象を受けた。
ネタバレを避けつつも今回のシナリオについてもっと多くの事を語りたいが、キリがないので特徴的なポイントを一つ上げるとすると、精工に作られた主人公・ヒロインたちのキャラクターだろう。
役割をもって生み出されるそれらは、ともすると作り物っぽくなってしまうことが多いが、今回の作品に関しては今までの作品と比べてその点が大きく向上しており、特にほたる√ではその変化が如実に表れていたといえる。

”言霊”というものを扱い、言葉をテーマにした作品だからこそ、一つ一つの文章がよく吟味されていることを感じることができ、感情移入しにくかった序盤はともかくとして後半にかけては思わず挿入歌の「コトダマ紬ぐ未来」と合わせて泣いてしまうシーンや、思わず惚けてしまうような物語の終わりが多かったのが印象的。
他にはない作品という意味では、よく特色を出しつつ高いレベルまで持って行ったというのが正直な感想であり、その点も高く評価したい。

今回の作品の珍しい部分といえば、主人公が複数のヒロインと関係を持っており、また各ルート後も関係を切ることがあまりないというところだろうか。
(愛の存在上仕方がないともいえるが…)
ともかくとして、この会社の売りである「エロさ」に関してもまったく劣っておらず、むしろ新しい境地に達しているのではないかと言えるほどヴァリエーションが豊か。
そのあたりに関してはプレイして体験してみたほしい。

コンフィグに関しては十二分な機能がそろっており使いやすい。

【総括】
少々特殊な設定を存分に生かした設定で、シナリオだけではなく他の部分に至るまで高レベルに仕上げた作品であり、この評価にすることに迷いはない。

(ぶっちゃけコーナー)
在りし日の「家族計画」を思い出すかのような疑似家族というのもこの作品の要素の一つだろうか。しかしまぁ、状況が少し気持ち悪すぎて、最初のあずきさんのあたりは泣き所なんだろうけど、さすがに泣けなかったなぁ…。
もう少し押せる部分が各所にあったから、そういうところで泣かせるようにしてもいいのかなぁ…と思ったけど、まぁ伝奇物ともいえるし、これくらいでいいのかな。
それにしても性に奔放な作品だった…、まぁあれは主人公のせいか…。
あと主人公の名字は結局「カミ…」何だったんだろう…。なんか見逃してるかなぁ…。
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[レビュー]クロノクロックの感想
2015-06-11 Thu 00:00
<作品名>    クロノクロック
<製作会社名>  Purplesoftware

クロノクロック

【さわり?】
5分間だけ過去に戻ることができる懐中時計を手にした主人公。
その力を人生を楽しく生きるために使うことを決め、手始めに彼女を探すことにした。
そして出会ったのは、親友への告白の最中屋上から誤って転落した女生徒。
彼女の極度の上がり症を治す訓練に付き合ううちに、段々惹かれていき――。

シナリオ構成
S++
攻略キャラは6キャラ。
共通・個別√共に一般的な量でキャラ数が多いのだが、短い√もあるため、全体的なボリュームを考えると平均的。

【推奨攻略順 : 真琴→美咲→D・D→満→クロ→みう】
後半2キャラに関してはこの順番でしか攻略できないが、それ以外は自由。
個人的にはこの順番がお勧め。

CG
S
一部気になる立ち絵が存在するが、イベントCGについては総じて非常に美麗という評価以外を受け付けないほどの質であり、枚数に関しても申し分ない。
そんな中で今回は演出がかなり光っていた。
前作からもあったがイベントCGにエフェクトをかけての場面転換も十分に評価できるが、何よりも評価したいのは背景。
波打ち際の様子だけではなく、モノレール車内の細かな動きまで再現されていたことには驚くほかない。

SD絵も存在している。

音楽
S+
BGM27曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
BGMに関しては全体的に質が高いのだが、目立つ曲という意味では乏しい分野。
全体的にやさしい曲が多く、積極的に涙腺を刺激する曲はなく、あくまで物語のサポートという立ち居地であった。
現状でも十分ではあるが、個人的にはもう少し涙腺に来る曲や挿入歌などがほしかったところ。

お勧め度
S++
魅力的なキャラクターが豊富なことはいうまでもなく、万人に勧めやすい。
時間を扱った作品ではあるが、テーマはそれだけに限らず多岐にわたっていおり、じっくり考えられるほどの内容こそないものの、どの√も飽きずにプレイでき十二分に感動し楽しめる作品といえる。

総合評価
S++

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唐突な回想シーンから始まる今回の作品。
実は印象的な失恋(?)シーンからスタートする作品。

物語り全体を通してなんとなく感じたのは、テーマとして「未来と過去」だけではなく未来に進む「勇気」のようなものも含まれているということ。
無論それだけではなく「生・死」というテーマも√や場面によって少々関連しているが、やはり最もメインといえる部分はそこだろう。
だからこそ、序盤から中盤にかけて登場するキャラクターたちに対する「やり直せるとしたら~」という質問は、なかなかに考えていくと深いものがあるように思える。

なにはともあれ今作の主人公。
お金持ち属性ではあるものの金銭感覚は一般的で俗物的で、5分の過去へ戻れる懐中時計を手に入れた際、最初に考えたことは童貞を卒業するというものだった。
現に序盤は女性に対する高感度をあげるため(確認するため)にその能力を使用している。
ボケも突込みも担当できる彼は、日常シーンではヒロインたちをいじったり、逆にいじられたりして、ニヤリと笑ってしまうようなギャグをかます。
このゆるさが、重くなりがちな物語全体を軽くさせ、読感をよくさせていた。

この作品の面白い部分は、個別分岐からの展開が√によって大きく変わることだろう。
明かされるキャラや設定についての情報についてはもちろんだが、扱われるテーマまでかわり、物語自体の様相を大きく変えている。

モノレールが通る街を舞台として繰り広げられる話は難しいものやひどく悲しい話は殆どなく、基本的には全てハッピーエンドを目指している。
とくにD・D√や満√では涙腺が刺激されるシーンもあり泣きゲーとしても十二分に戦えるものであった。

基本的にこれらの話において「時間逆行」は5分という制限があってか物語の展開のさせ方の一部として使われているのみで、「過去へ戻る事」へ言及するルートは全体を通してほとんど無く、関連している部分に関しては真琴とクロ√がのみとなっている。

物語の一番核心的な部分に迫るクロ√について少しだけ触れておく。
他の時間を扱うSF作品のように綿密な説明というのは期待しない方がよい。
展開のさせ方についても特徴的で、他の√に比べてかなり説明が少なく軽く読み流すだけでは理解が及ばず、せっかくの感動シーンでおいていかれる危険性があった。

そういう意味では最後のみう√もかなり立ち位置の難しい部分。
ある意味物語の執着は最初からここではあったのだが、ここを蛇足と感じてしまう人ももしかしたらいるのかもしれない。

コンフィグに関しては昨日も豊富で、使いこなせばかなり使い易いものとなっている。

【総括】
全体的な質はいうまでもなく高く、シナリオに関してもしっかりとできていた良作で高く評価している。

(ぶっちゃけコーナー)
モノレールがあるこの街はすごくきれいだよなぁ…。
社内の描写がすごくいいなぁとおもってたら、すごく印象的なシーンだった。

上で書きにくかったからここに書くけど、最初に攻略できるキャラ4人に関しては雰囲気がそれぞれ違って、しかもいくつかはちゃんと泣ける話になってるという所が個人的にはお気に入り。
クリア後に印象が変わるあたりも好きだしなぁ。
(そういう意味ではクリア順大切)
ただ後半の2キャラに関してはちょい説明が難しく感じた…というか、言わなくても分かるよね? 感がひどかった。
いや、分かる人もいるかもしれないけど、あえてそこは書いてほしいというか…まぁ物語に幅を持たせるという意味ではいいのかもしれないけれどさ…せっかくの泣きシーンで頭を使うのはしんどかったし、勿体なかった。
クロ√のクライマックスはテキスト次第ではもっといけると思うんだよなぁ…。
頭を使う…とは少し違うけど、みう√はすごく意味があると思うんだよな。
物語の伏線…じゃないけどテーマ的な伏線みたいなのがずっとあって、それを回収したというかなんというか…。
だけど、なんで戻ったの ?とか、その辺りの細かい説明は難しい所だなぁ。
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[レビュー]ハピメア-Fragmentation Dream-の感想
2014-03-22 Sat 12:00
<作品名>    ハピメア-Fragmentation Dream-
<製作会社名>  Purplesoftware

005.jpg


シナリオ構成
S
エンディングと呼ばれるものは4つ存在しているものの、はっきりとしたルートがあるわけではなく、一番最後のENDに向かって分岐する形をとっているほか、√中に様々なミニストーリーが挟まれている。
しかしながら、全体的な長さとしては製品版に負けず劣らずといった所で、体感プレイ時間は平均的な作品~すこし少ないくらいだろう。

【推奨攻略順 : ノーマル→TRUE→舞亜→END】
ある程度固定されているものの、ノーマル・舞亜EDは先にやっておくべき。

CG
S
前作同様の出来で、質は高い。
FDということが関係しているのか、基本的に18禁シーン用のものがおおい。
しかし、通常シーンの物もキャラに偏りがあるものの存在している。
SD絵も豊富。

音楽
S+
新規追加としてはBGM5曲+inst3曲でVo曲がOP1曲、ED2曲。
FDということもあり、やはり和は少なくなっている。
強く評価しているのはOPの「幻想楼閣」。
曲の疾走感やその内容・雰囲気は見事。

お勧め度
S+
前作の「ハピメア」が気に入った方には十分お勧めできる作品。
それ以外の新規の方が楽しむようにはできていないため、「ハピメア」をプレイしたことがない人はそちらからプレイすることを推奨する。

総合評価
S

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【物語について】
前作「ハピメア」のFDであり、続編にもあたる今作。

一般的なFDのように各ルートのアフターが見られるわけではなく、有栖TRUEEND後の話として作品は始まる。
そのため各キャラのアフターはないものの、代わりに√中に様々な話がミニストーリーという形でちりばめられており、その中に各キャラとの追加シーンや18禁シーン等がある。

作品の雰囲気は完全に前回の物を継承しており、新キャラ等の新しい設定もほとんどな井ので、さらに世界観を深めた形で「夢」というものについて再び立ち向かうこととなる。

そのためFDながらもシナリオはかなりしっかりとしており、タイトルにある「Fragmentation Dream」、バラバラになった夢というキーワードもプレイするとすぐに意味が分かることになる。

ただやはりFDという存在であったり、BGMの破壊力のなさ、シナリオの難解さや、作風からくるシーンの盛り上がりにくさなど、前作同様の問題があるため、泣き重視の評価を与える私の評価ではどうしても低くなってしまう。

コンフィグに関しては今回も十分。
しかし、前回同様OPやED等の動画は飛ばしやすいので注意。

【総括】
FDということもあり、高い評価は避けた形。
前作が好きだったのならプレイする価値はあるはず。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
ハピメアをクリアしている人向けのゲームなのはもちろんだけど、懇切丁寧に前回の話を説明はしてくれない事が多いので、プレイ前に前作を軽くプレイしておくと分かり易いかも?
評価の低さに関しては、上に書いたとおりだなぁ…。
前作ともどももう少し評価していいような気もするんだけどな、「ここがすごい!」っていいにくい作品なんだよな、何処となくすごいような気がする作品って、やっぱり評価は低く付けざる負えないしなぁ。

個人的に舞亜は好きだから最後にしたんだけど、あれは失敗した…後味が悪い。
普通にENDでおわらせればいいと思うよ…。
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ハピメアのレビュー
2013-03-22 Fri 00:00
<作品名>    ハピメア
<製作会社名>  Purplesoftware

hapimea.jpg

シナリオ
S+
攻略キャラは5キャラいるが、そのほかにもBAD(ノーマル)ENDがあったりもする。
キャラにより攻略時間に差があるが、一部を除いて総じて3-4h程度、共通もかなりの長さがあるので、ボリュームとしては平均の1,5倍程度だろうか。
舞亜と有栖のみロックがかかっていて、推奨攻略順は「弥生⇒「景子⇒「咲」⇒「舞亜」⇒「有栖(TURE)」が安定だろう。
舞亜√はかなり短く、BADっぽいものなのだが、後味が悪くていいのなら、
個人的には最後の二人を入れ替えた「ここまでは同じ」⇒「有栖(TURE)」⇒「舞亜」がお勧め。

CG
S
少々硬めの線で描かれた、独特のテカリがある安定したパープルの絵。
立ち絵もCGも総じて質が高く、枚数もHシーンのものが多いものの、全体的総数は豊富。
ただ、キャラにより枚数に偏りがある。

音楽
S+
BGM32曲(OPとEDのinst含む)とOP、EDの各1曲ずつ。
BGMのバリエーションも豊富で、層も厚いのだが、作風に合わせて、暗く悲しいもの、妖しいものが多い。
OPもEDも同じく、とくにOPは今までの雰囲気をかえて、暗く不思議な曲になっている。
ただ、破壊力のある曲というのは少々少なかった印象。

お勧め度
S+
安定のパープル作品としてはお勧めできる。
含有ジャンルとしては「夢」「童話や絵本の改編」
かなり、設定には凝っているため、初心者にはお勧めしない。

総合評価
S

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夢の中と現実とを行き来する人物が主人公の「胡蝶の夢」も起こる不思議な舞台設定の物語。
特殊な舞台設定もあり、一応学園に通っているものの、あまり学園物の特色は出ていない。
どちらかというと夢の中の出来事がメインな物語。

物語の根本が複雑で特殊な設定&多くの伏線があることから、
1週目は物語の舞台設定を理解するので精いっぱいの人が多いだろう。
各ルート、物語は絵本や童話にそって展開している事が多く、それに対する説明や
現在の状態への説明をする努力は見えるものの、若干下手。
2週目以降も、伏線は増え、状況も複雑なので、今が夢なのか現実なのか、
理解するのが精いっぱいで、キャラへの感情移入までへいたらない。

根本のネタバレ自体は有栖√で全てわかる事になっているが、予想自体は立てれる程度。
有栖√は全体の締めにもなっている分一番盛り上がり、泣けるルートでもあるのだが、
BGMに破壊力があるものが無かったので、どれだけそれまでに感情移入が出来たのか、どれだけスムーズに世界観を受け入れられたかが勝負だろう。
また、どのルートも状況が分かりやすい展開が無く、長いので途中でダレることもある。

ただ、物語の作りこみはキチンとされているので、非常に読み応えのある作品なのはたしか。
また、各キャラもしっかりと作りこまれており、物語全体がエロと夢の複雑さで押してきているので、
そういうのが好みの方にはお勧めしたい。

コンフィグに関しては十分と言えただろう、ただ、OPとED、それに各場面での語りなど、
クリックで飛ばしやすい事があるのでそこは注意(過去ログからバックは出来ます)
また、起動画面で放置していると6種類の会話が始まる。(おまけで見られる)

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
アリスルートが一番泣けたんだろうけど、う~む、やっぱ俺は泣けないかなぁ…。
複雑すぎる、というか舞台設定に重きを置きすぎて、各ルートの話を曖昧にしすぎた感。
まぁ、夢っていう大賞が少し難しかったのはあるなぁ。
もうすこし、単純化できるところはしてもよかったのかもしれない。
あと、パッチ当てても各所ミスっぽいものは多くみられる。
特に言えば、明らかに女なのに男に見えたとか、せめて主人公の視点と読者の視点を統一化して、CGもそれに変えてくれないと、読者置いていかれるだろうしなぁ…。
ちょっと、凝りすぎて失敗した?感はある。
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