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[レビュー]月に寄りそう乙女の作法2.2 A×L+SA!!の感想
2018-03-29 Thu 00:00
<作品名>     月に寄りそう乙女の作法2.2 A×L+SA!!
<製作会社名>   Navel


月に寄りそう乙女の作法22
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
「月に寄りそう乙女の作法2.1」に続くファンディスク作品の2作目で基本的にルミネアフター・朔莉アフター・アトレ√の3本構成となっている。
アフタールートに関しては本編の続きの作品ではあるのだが、今回評価すべきはアトレ√だろう。
展開のうまさに驚くというのが一つある。
基本的には「乙女理論」の時と同じような流れではあるのだが、だからこそアトレ√の内容にもリフレインさせるような内容が多分に含まれて、今まで『前の世代』についての面影を感じることが少ない作品だったために、あの懐かしき暖かさと躍動感のようなものを感じるシーンがあったことは非常に喜ばしい。
またどん底にいる才華という新しい環境でのシーンということもさることながら、紅葉や九千代にスポットを当ててみたり、アトレ自身の新しい一面だったりが見れたりとただのファンディスクとしてではなく一つの新しいシナリオというものがこの作品の中に完成しているように思えた

また、全部クリア後に公開されるおまけ√について。
こちらは「月に寄りそう乙女の作法2.1」の購入も必要になる√であるが、中身に関してはYoutube等でも公開されているエイプリールフール企画の物になっている。
しかしながら後半にアトレ√も含めた上でのルナ様登場シーンがあり、こちらがまた泣かせる内容になっていることも付け加えておきたい。


朔莉アフター キャラクター|『月に寄りそう乙女の作法2 2 A×L SA 』 (1)
大蔵 瑠美音√【 S 】  2h
フィリコレを終え新学期が始まるまでのアフターストーリー。
弟である才華をこよなく愛するルミネの様子がこれでもかというほど描かれており、姉ぶりたいルミネの暴走や発言は魅力と言わずになんとすればよいのか。
同時に弟っぽい才華がよく出る√でもある。
最終場面の演出もわりと良かったりして、ルミネと才華、二人の将来をより明るく考えることができるようになるそんな√になっている。


朔莉アフター キャラクター|『月に寄りそう乙女の作法2 2 A×L SA 』
八日堂 朔莉√【 S 】  2h
フィリコレを終え新学期が始まるまでのアフターストーリー。
朔莉のフェチは依然として存在しており、作中でも才華の白銀の毛を存分に楽しんでいる変態シーンがたくさんある、というかネタにされまくっていて、エロシーンですらもうエロくないのはこの会社の作品らしいところでもある。
ギャグ要素が強い本編ではあるけど、朔莉の進路についての問題とそれによって揺れ動く才華の心と行動を描いたお話。
ちょっと周りを巻き込んだハッピーエンドな√。


アトレルート キャラクター|『月に寄りそう乙女の作法2 2 A×L SA 』
桜小路 亜十礼√【 S++ 】  4-5h
本編BAD√後の世界を描いたもの。
アトレの裸を見たことで、妹への情欲を意識してしまうことから物語が始まる。
BAD√とアトレEDの2本があり、基本的な流れは同じであるが、前者は多少短くなっていて、紅葉√ともいえる内容になっている。

本編でもほとんど焦点の当たることがなかった主人公の妹であるアトレではあったが、この√ではメインということもありその心情や行動についてが驚愕の展開(解説)と共に非常に良く描かれている。
テーマとなるのは「兄妹との禁断の恋」であり、他の作品がなぁなぁで済ませてしまう部分において、この√では真剣に二人の心情や周りの反応を含めて描き切っている。
特にアトレ以外の登場人物である桜屋敷のメンバーである紅葉やアトレの付き人である九千代についてもしっかりと触れられており、辛く悲しい話でありながらも今まで以上に「月に寄りそう乙女の作法」という世界の暖かさにについて考えさせられるシナリオとなっている。
何より、あの二人の子供なのだということを感じさせられる√になっているという点においては最大の評価をしたい。


【推奨攻略順 : 朔莉→瑠美音→亜十礼→おまけ 】
朔莉とルミネ√をクリアするとアトレ√が出現し、さらにそれが終わるとおまけが出現するので、基本的にはその順番で問題ない。


CG : 【 S 】
線が細く硬い、淡い塗りの絵。
判子絵と言われてしまうような物もあるにはあるのだが、それでも美麗なものは本当に美麗でおもわず見入ってしまうものも数多く存在している。
特に九千代のイベントCGなどは思わずこちらも涙を流してしまうほど。


音楽 : 【 S 】
新規BGMは数曲のみでVo曲は1曲。
基本的には前作までのBGMで作品を形作っていると思ってもらってよい。
新規追加のOP曲「散りゆく桜に願いをこめて」は上品で優雅でそれでいて寂しさのあるしっとりとした名曲になっている。


お勧め度 : 【 S++ 】
内容的にも「月に寄りそう乙女の作法」シリーズはプレイ必須、単体では楽しめない。
「月に寄りそう乙女の作法2.1」自体はやってなくても良いのだが、おまけの内容も素晴らしいのでぜひそちらもプレイしてほしい所。
正直シリーズものが続いているのでどのあたりで切るのか、というのが勝負になる作品でもある。
しかしまぁファンディスクとして、あの桜舞い散る世界を「まだまだ足りない!」と思える方は楽しめる内容になっているように思う。



総合評価 : 【 S++ 】
ファンディスクとしての出来は非常によく、この評価を付けるのに迷いはない。


(ぶっちゃけコーナー)
「月に寄りそう乙女の作法」シリーズとしては6作目、「月に寄りそう乙女の作法2」のファンディスクとしては2作目の作品。
蛇足に思える人にとっては仕方がないのだけれど、それでもやっぱりあの両親とこの兄妹のつながりのようなものがほしくて、それを補完してくれたという意味でもこの作品は個人的に気に入っているのかも。
特に衣遠がアトレに詰め寄るシーンでのフラッシュバック、九千代の本心と涙、紅葉を代表とする桜屋敷の人々の才華とアトレへの想い等々、感情の芯の部分に訴えかけるシーンが多くやはりこの辺りは思わず涙を流してしまう。
そして数々の名シーンを支えるBGMも心強い。
新しい名曲があまり出てないというのは少々寂しいところだけど、この曲たちがあるからこその「つり乙」なんだよなぁ…。
ああ、そういえばあまり触れなかったけれどギャグシーンは相変わらずと言っていいほどスゲェ笑える。まぁ、これはもう言わなくてもわかるだろうけど。
次にどういう作品が生まれてくるのか純粋に楽しみになる。
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[レビュー]月に寄りそう乙女の作法2.1 E×S×PAR!!の感想
2017-08-17 Thu 00:00
<作品名>     月に寄りそう乙女の作法2.1 E×S×PAR!
<製作会社名>   Navel


月に寄りそう乙女の作法2.1
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】

turi (1)
エスト・ギャラッハ・アーノッツ アフター√ 【 S 】  4h
本編、 エスト・ギャラッハ・アーノッツ
前半ではお互いの両親への紹介や彼女の故郷そして思い出の地を訪ねたりと主従としてだけではなく恋人としてつながりを深め、中盤以降では新学年になったフィリア女学院(日本校)での1年を描いている。
二人にとっての新しいデザイナーとしてのあり方などについてお互いの心理描写を密に描き出し、アフタールートの中でもよりエストとの将来的な関係性について踏み込んで行くような内容となっている。
サブ要素として伊瀬也とジャスティーヌの仲の進展も描かれている。


turi (3)
銀条春心(パル子) アフター√ 【 S+】  2.5h
主に特別編成クラスと一般クラスの和解やパル子らの所属するネットショップ「ぱるぱるしるばー」での活動、そしてパル子の体質についてをメインとして語られている。
Navelとして、ギャクテイストの文章は一切緩めず、笑いながらサクサク進められるつくりとなっており、重要な場面でもうまく雰囲気を切り替えてしっかりと締めるところで締める√。
特に一番最後のED演出はさすがと言う他ない。
パル子の事をもっと好きになれるような、アフタールートらしい作りになっている。

turi (2)
月に寄りそう乙女の作法0 【 S+】  2.5h
「月に寄りそう乙女の作法 」シリーズの原点、大蔵衣遠視点で描かれた彼の学生時代のお話。
八千代の他にジャンやラフォーレなど新旧の関係者が登場する他、新キャラクターを交えて展開される。
1作目の衣遠から伝わる強い意思の原点であり、苛烈な覇道の始まりともいえる部分は全作通してのプレイをしているからこそ描けると言っても過言ではなく、√中では思わず涙を流しそうになるほどのシーンも。
彼の境遇やその心境をより詳細に知れたことによって各作品での彼の行動についての理由が分かり、だからこそ一番最初の衣遠へ対する感情が本当に信じられないほど昇華する事が出来る。
この√をもって皆に愛されるような一つのキャラクターとして完成したといっても過言ではないだろう。

【推奨攻略順 : パル子→エスト→つり乙ゼロ 】
パル子とエストはどちらでも最初に攻略可能。
両ルートを攻略後につり乙ゼロが攻略可能となる。


CG : 【 S 】
FD扱いとなっているこの作品ではあるが、枚数としては割と多い。
背景や新キャラクター等も登場しているため、立ち絵も増えている。
上記の事を考えると十二分と言えるだろう。


音楽 : 【 S++ 】
新規追加BGM4曲、Vo曲2曲(ED)という構成。
BGMでは「こんがり夕焼け色ベルギーワッフル」がつり乙ゼロ√において、泣きシーン等の要所で良い働きをしていた。
何よりも特筆しておきたいのはVo曲2曲。
どちらもテイストの違う曲ではあるものの、特徴的な動画と共に流れるそれは名曲と言わざるを得ず、単体でも十分に価値のあるものとなっている。

お勧め度 : 【 S++ 】
エストとパル子の二人アフタールートをメインに添えた「つり乙2」のアフター作品。
言うまでもなく、完成度は非常に高くFDと言うよりは続編と言ってしまったほうが御幣がない。
ギャグテイストをメインとしながらも各登場キャラクターの心理描写に深く踏み込んだ描き方をするシナリオは健在。
全キャラクリア後に攻略化脳になる「月に寄りそう乙女の作法ゼロ」に関しても、このシリーズのファンなのならばプレイすべき√と言える。
上記の事柄を鑑みて続編ながらもお勧め度を高く評価しておいた。

総合評価 : 【 S+ 】
名作の域、安定して高品質の作品をコンスタントに生み出すメーカーにも賞賛を送りたい。

(ぶっちゃけコーナー)
「つり乙」や「乙りろ」を含めると、今回で5作目。
シリーズ物としても服飾というテーマでの作品としても最終段階といえる作品。
今回も文句のつけどころがないほどの完成度だったので、だからこそ同シリーズの続編を求める心もあるのだが、
やはり心機一転の新シリーズを開始してほしい気持ちもある。
なんにせよずるずると過去の栄光に引っ張られて、惰性で物語を作るだけ。。。と言う危険性もあるため、綺麗な記録のまま保存しておきたい、今回の作品でそんな事を考えました。
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[レビュー]乙女理論とその後の周辺 -Belle Epoque-の感想
2016-07-29 Fri 00:00
<作品名>    乙女理論とその後の周辺 -Belle Epoque-
<製作会社名>  Navel

乙女理論とその後の周辺

シナリオ構成
S+
ANOTHER√としてブリュエット√が1本(2-3h)
そのほかりそな、メリル、ブリュエットの各After√が1本ずつ(1-2h)用意されている。
ファンディスクなので全体的なボリュームは少ない。

【推奨攻略順 : ブリュエットANOTHER→ブリュエット→メリル→りそな 】
ブリュエットafterのみ、another√攻略後のロックがかかっているが、それ以外の攻略は自由のため、好きなキャラからのプレイで問題ないだろう。

CG
S
安定の硬い質感の絵で、HCGにいつも通りエロさもない。
各キャラの枚数は少ないものの、ブリュエットやアンソニーのイベントCGが多いのが特徴だろうか。

音楽
S
新規追加はVo2曲(OP/挿入歌)、、BGM4曲となっている。
OPは今までのメロディを少し含めたものとなっているので、どことなく懐かしい。
BGMではやはりコレクション時に流れるものが目を引くだろうか、こういったとがった音楽はほかではあまり流れないので、特に新鮮と言える。
もう一つ特徴的なのはBGMの長さが長いところ、基本的にBGMといえば2-3分というのが多いのだが、今回作られているBGMはどれも5分超。曲数の関係もあり正確な評価を下すことはできないが、最後までしっかりと作りこまれたBGMは一聴の価値があるだろう。

お勧め度
S+
このシリーズが好きな人はもちろんプレイをお勧めできるが、あくまでファンディスク。
感動できる部分も多いものの、逆にこのシリーズを続けることはそろそろ無理じゃないだろうか、と感じられる内容でもあり、ある意味シリーズ最後の作品として受け入れるためのものとなるだろう。

総合評価
S

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シリーズ関連ではなんと4作目になる今回の作品。
見どころである各キャラクターの軽快な掛け合いは健在。

再度確認したのは、特徴的なキャラクターを作るのが本当に上手であるという事。
今回だと「難儀ですね」と繰り返し言ってくるあの方でしょうか。
ルビを使ったりと様々な手法によって掛け合いの方法を工夫してくるあたりには一種の尊敬すら覚えてしまうだろう。

もう一つ評価する点といえば、ある意味これがファンディスクの役目の一つだといってもいいかもしれないが、スポットの当たらなかったキャラにスポットを当てるという事。
今回だとアンソニーにスポットが当てられており、今まで語られなかった彼の事をもう少しだけよく知ることができるようになっている。
彼だけではなく当然ではあるが大蔵の親類に関しての話はどのルートでも多く出てきており、ここまでくるといわゆる乙女ゲーに近くなってしまってしまっているかもしれないが、主人公があんな感じなのでさもありなん。
どちらにしろ、サブキャラクターを大切にするというのは、作品をしっかりと形作るうえでおろそかにすることはできないだろう。

少しややこしいのが、√によって明らかになっている事実が異なっていることであり、それによって同じキャラクターであっても、√間で大きく正確(見える部分が)変わっているという事。
作りこみ、という意味でそのあたりをきっちりと仕上げていることには交換を覚える一方で、どうしても気になってしまう裏の顔が見えるところもあるので注意が必要。

全体的に感動できるシーンも多かったのだが、それでも革新的なものという意味では目新しさがないのも事実で、テーマとしてはやり切った感がある。

コンフィグに問題はなく、使いやすかった。

【総括】
ファンディスクということもあり、その中で新しい事があったかどうかを鑑みても、今回はどうしても評価は抑えてしまう。

(ぶっちゃけコーナー)
さすがに4作目ということもあって、残弾が少なくなってきているような気がするわ。
まぁ、今まで以上にいろいろなキャラについて踏み込んでくれたのはうれしいけど、もうそろそろ終わりにしなきゃな、とは思う。
どこかのD.C.みたいなことだけはしてほしくないんだけどなぁ…。
別にあれがすべて悪いとまではいわないけど、新しいものを愛す人間としては、この作品があったうえでまた新しい物を見てみたい、というのが正直な感想。
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[レビュー]月に寄りそう乙女の作法2の感想
2015-01-07 Wed 00:00
<作品名>    月に寄りそう乙女の作法2
<製作会社名>  Navel

月に寄りそう乙女の作法2

【さわり】
『月に寄りそう乙女の作法』の世界から約十数年後の同舞台で繰り広げられる、全主人公とヒロインルナの間に生まれた息子のお話。前作とほぼ同様のシナリオ作りになっており、主人公は女装をしつつ、メイドとして服飾をフィリア日本学校にて学ぶことになる。

シナリオ構成
S++
本編の攻略キャラは4キャラ。合わせてノーマル√としてBADENDのようなもの物を合わせた計5ルートの構成。
個別ルートの長さも十二分にあるのだが、個別ルートに至るまでの共通の量も多い。
決して長くは無いのだがアペンドとしてルナアフターアフターストーリー(以下AAS)やエイプリルフールに話題になった作品なども追加できる。

【推奨攻略順 : 春心→朔莉→ルミネ→エスト→(ルナAAS)】
攻略順に関して指定は無い。
ルナAASは一番最初にやってもよさそう。

CG
S-
ある種いつも通りの出来。
ただ、二人の方が絵を描いているのでその差に少し違和感を覚えることもある。
特にあるイベントCGではかなり違和感を覚える絵が複数あった為、そういった所には注意が必要。枚数としては各キャラに十二分な枚数が用意されていた。

音楽
S+
BGM30曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
このほかにも同シリーズ作品のBGMなどは作中に登場している。
今回のBGMの雰囲気は同シリーズの流れをよく組んでおり、「歓びの詩」に始まり多くの曲で華やかさと上品さがあらわせていたように思える。
その他にも、破壊力こそないもののストーリーと合わせることにより反応する曲も存在しており、そのバリエーションや全体の質に関しては他の作品に全く引けを取らない。

お勧め度
S++
前シリーズ作品である「月に寄りそう乙女の作法」や「乙女理論とその周辺」をプレイした人になら十二分にお勧めできる作品。
ただ、まったくプレイしていない方となると少々お勧めするハードルという物は高くなる。扱っているテーマが服飾であり、舞台として「女装」等が出てくる今回の作品に興味を持ったのなら、先にそちらをプレイすることを推奨したい。
無論、それらをプレイしなくてもある程度は楽しめるように出来てはいる。

総合評価
S++

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プレイして最初に思ったのは懐かしい「つり乙」の世界がきちんと表現されていた事。
それは前作まででも使用された背景から始まり、同系統のBGMやギャグが多くテンポの良いテキスト等、各部分に現れていた。

背景などはあまり改変が見られないものの、前シリーズでの登場人物などはサブキャラから立ち絵の無いモブキャラまで一部アレンジを加えられて登場している。ただ、ほとんどのメインキャラクターは容姿の関係もあり存在のみが伝えられることが多い。
ただし、関係者や親せきなどが数多く出てきてはいる。

前作「月に寄りそう乙女の作法」がかなり良い部類に入る作品だっただけにその「2」となると容赦なくハードルが上がり、なおかつ舞台設定もそれに喧嘩を売るようにかなり似たようなものになっていた。
しかしながら、そういった期待や不安をすべて吹き飛ばしてくれる良い作品だったとシナリオの面からは素直に褒めることができる。

全体的にかなり長めのシナリオではあるのだが、それでも退屈さを感じさせないテンポの良いギャグや展開はさすがというほかなく、前作の雰囲気を継いだままという事が猶の事そのすごさを際立てている。

「つり乙」た「乙りろ」あたりでもメインとなっていた服飾というテーマについて、これまた違う雰囲気の主人公が新しい服を作ると言うことへの考えやそれに絡めた人生観を皆と協力して見つけていく過程は涙なしでは語る事が出来ない。

正直なところ、主人公の性格は前作の主人公+ルナというものだったので一癖も二癖もあるものとなっており、そこに関してはかなり好き嫌いの分かれるのだが、それでもストーリーに関して特にルミネ√とエスト√に関しては非常によくできており、感動して涙を流してしまったシーンもある。
共通ルートでも泣きそうになってしまうシーンはいくつかあったのだが、各ルートの後半部分、上記であげたようなキャラは特に非常によくBGMとシナリオがマッチングしており、最大限の力を発揮できていたと言える。

コンフィグに関しては特に言うこともなく、十分だったと言える。
システムボイスも各キャラのものがクリア後に使えるようになっていた。

【総括】
前作からの流れをくんだ評価にはなるものの、その前シリーズを超えてくる勢いの作品であり、単体として評価しても十二分に素晴らしい作品であることを保証できる。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
全体的に質が高かったけど、やっぱまずはBGMの統一感がいいよなぁ。
もちろん、全体的にいろいろな種類があるんだけど、シリーズを通してみるときちんと同系統になってるのが不思議。だから混ぜても違和感が無いんだろうな。
そのあたりはCGとかも一緒だろうけど。
読後感の良さという意味でも押しておきたい作品だなぁ。
朝日やルナが好きな人にとってもルナAAFでちゃんと出てくるし(朝日声入り)、前シリーズのキャラもほとんど出てくるし、そのうえつり乙、乙りろと今回の作品がどのようにつながっているかという説明なんかもされる。なので、先にこちらをプレイするのは全然ありかなぁ…。
ギャグゲーとしても推せるし、やっぱり全体的に高評価のいい作品だと思う。
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乙女理論とその周辺-Ecole de Paris- の感想
2013-08-28 Wed 12:00
<作品名>    乙女理論とその周辺-Ecole de Paris-
<製作会社名>  Navel

111.png

シナリオ構成
S++
前作BADENDからの続きとなっており、おまけのようなEND2つを含めると、全5ルートの構成。
各ルートの長さにはばらつきがあり、りそなルートが比較的長い。その他は2-3hと中程度のながさ。共通ルートは長く、OPまでの道のりも長く、全体的なボリュームは一般程度かそれ以上といえるだろう。

【おすすめ攻略順 : ブリュエット→メリル→(デートリンデ→衣遠&駿河)→りそな→前作各ルートアフター】
※( )でくくられているものは、おまけみたいなルートなので好きなところで攻略推奨。

CG
S
前作同様線は細く、色は淡い、しかし独特の癖のある曲線のCG・立ち絵。
メインヒロインが少ないことから、一人一人のCGの枚数は多いもののCG総数を考えると一般程度の枠に収まってしまう。
どうしてもCGには癖があるので慣れないかもしれない。

音楽
S++
今回新たに追加されたのはBGM15曲、Vo曲3曲(OP・ED・挿入歌)。無論作中では前作のBGMも流れるが、鑑賞できるのはこの18曲のみ。
どれも質が高いのだが、特に今回はBGMが素晴らしい。
好転のイメージを受ける「光を」もお気に入りなのだが、前作OPのBGMアレンジ「DESIR」が今回特に涙腺を破壊するほどの威力を持っている。
ぜひ作中で流れるシーンを期待してほしい。

お勧め度
S++
むろん、前作を気に入った人にとって、という前提が付くため、万人にこの評価というわけではない。ただ、前作の雰囲気が気に入った方なら、この作品をかなり気に入るだろうことは予想できる。
前作の設定等も明かされ、物語としての完成度も高くなるため、ぜひプレイしてほしい。

総合評価
S++

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【物語について】
今作は、前作「月に寄りそう乙女の作法」のBADルート続編となっているため前作のプレイが必須となっているので注意してもらいたい。

前作同様、相変わらずの女装主人公・お嬢様・服飾学校もの。
その世界観は、さすがに2作目ということもあり、かなり作りこまれているため、しっかりとした世界観が確立されている。

前作もそうなのだが、今回は特に海外ということもあり国民性の違いや各国の言葉が飛び交うのだが、その辺りの作りこみ方も妥協しない所など、各部分から文章力を感じる。

作品の全体的な雰囲気もほとんど同じといってよいのだが、それに加えて、笑いも、話に引き込む力もある。物語自体はテンポ良く進む。
そして、登場する各キャラクターの確立の仕方も見事といっていいだろう。
1シーン1シーンにこだわりが見られ、それぞれ脇役まで愛すことができる。

さらに共通ルートに特に見られるのだが、今回、泣きはしないのだがホロリときてしまうシーンが多々ある。
これは前作からの積み重ねがあるため実現可能な雰囲気であり、そういった状況をうまく使えていたことにも高評価。
ただ、相変わらずそういったシーンでも容赦なく切るアイキャッチは健在。


ただ、物語後半にかけて各キャラクターの心境の変化や展開速度が粗雑になってくる(特にりそなルート以外)。各キャラクタールートの後半はかなり短くこれまでの展開とは打って変わった小さな展開しかないと言える。
まるでせかしたような展開には、そうなってしまっても仕方が無いボリュームがあるとはいえ、それまでの完成度と比べてしまうと、どうしても質の低下のようなものが感じられる。

ただ、それらの不満を一気に解消したのがりそなルート。
特に後半にかけて前作の登場キャラが出てきたあたりからは、評価を口にするのも馬鹿らしいほど素晴らしかったと言える。
また、その過程で明かされている主人公やその周辺の設定には驚きの連続であり、このゲームの世界観がさらに確立されて行くことと共に、前作の各場面の理解・印象の受け方まで変えていったことは非常に評価できる。
さらには終盤のショーのシーンの演出も前作同様の最高の出来である。
詳しく述べるとネタバレになるため、控えるが前作が好きだった人は期待していてほしい。

ここまで来ると、朝日(主人公)の声が無いのだけが残念である。

【総括】
前作の続きということもありしっかりと雰囲気の継承が出来ていた事、泣きシーンが強化により、じんわりと来るものから強い泣きまで、複数の感動があったのは今作の中で一番評価したところ。
全体的な完成度をとってみても、その他の作品とは一線を画す出来であることに加え、伏線等を前作から仕込んでいたという事を考えるとこの評価を付けることに迷いはない。

単体ではなく前作プレイ済みということを前提の評価であることは忘れないでほしい。

ちなみに…
付属のパッチにより前作の主人公の声が追加+各ルートアフターも増える。
これらはこの作品をプレイ後にやることを推奨する。
ちなみに今作に朝日の声はない。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
ルナ様はもうあれだな…神だな…。
彼女のシーンで涙を流すとは思ってなかった、本当に。
残念な部分が各ルートの最後の方なんだけど、それもりそなルートで払拭してくれたなぁ…。このゲームの後前作を再プレイしたんだけど、ホント受ける印象が全然違う。
(なのでレビューも書き換えました)
特に変わったのが衣遠への印象だな…嫌いだったけど、今は大好きだわ。
BGMの質もすごくいいし、何処を褒めてもほめ足りない。
知らない人は前作からぜひプレイしてほしいなぁ…。
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