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[レビュー]王の耳には届かない!の感想
2017-02-11 Sat 00:00
<作品名>    王の耳には届かない!
<製作会社名>  AXL

王の耳には届かない!

シナリオ構成
S+
ヒロインは4人、共通ルートは3-4h程度と短めだが、各個別ルートが3h程度となっており、全体的なボリュームは十分。シズルとジーニア√にのみBADENDが存在。
そのほかノーマルEDも2種類存在している。

【推奨攻略順 : (ノーマル→)コーリオ→シズル→ジーニア→ピオニィ 】
ピオニィ√のみ、誰か一人攻略後に攻略可能。
基本的には√間でのシナリオの干渉がないため、攻略順に指定はない。

CG
S
いつも通り塗りが濃く、硬い質感の絵。
独特ともいえる質感はいつものAXLらしいといえ、全体的に安定した品質であることは言うまでもない。また、いつも通りSD絵も豊富に存在している。

音楽
S+
BGM28曲、Vo曲5曲(OP1/ED4)という構成。
いわずもがな、各場面各種のBGMをそろえているが、その中でも今までに比べ戦闘用やそれに類するシーン用のBGMが多いのが印象的。
Vo曲は茶太さんのOPの他に各ヒロイン用にEDが用意されており、どれも良曲なので十二分に高評価を付けられる。

お勧め度
S+
田舎が舞台の勧善懲悪作品、AXLの定番の作品ともいえる
全体的なレベルは言うまでも無く高く、AXLファンは十二分に楽しめるだろう。
シナリオも安定しているので、AXLファン以外の初心者にもお勧めしやすいのが特徴。

総合評価
S+

公式ホームページ
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戦場で死んだ親友コルの遺言で、主人公のキャスはいつもいい風が吹く国境の田舎『バーレ村』に向かい、彼の祖母にその遺品を渡した。
そして、用心棒として静かにその村を守っていくことを誓ったのだが――。

共通ルート序盤、物語の始まりはかなりゆったりとしており、主人公やヒロイン達の登場後は基本的にゆったりとした物語を楽しむことができる。
終盤にかけて一つ大きな問題が発生し、それを解決することで各個別ルートへと分岐する。

全体的にはいままでのAXL作品とさほど大きく変わらない物語構造で、特に驚くべきところはないのだが、強いて言うと共通ルートだけではあまり物語に盛り上がりがない印象があった。今までの作品では共通ルートにかなり大きな問題を持ってきていたので、それと比較した場合にどうしても見劣りするものがある。
しかしながら、いろいろな伏線をきちんと残しており、各個別ルート(一部の√だが)できちんと回収をする形になっており、今までと比べると共通ではなく個別ルートに大きな盛り上がりが存在している。

再度認識したことだが、各ヒロイン√においてシナリオを展開させることはもちろん重要だが「ヒロインの魅力」を伝えていくことも一つの大きな役割である。
その点においてこの作品は巧く表現できていたように思う。
ヒロインの魅力をきちんと伝えているからこそ、プレイヤーは感情移入して作品をプレイできるし、だからこそ後半の物語において心を動かされる。
正直に言わせてもらうと、各ヒロイン√においてのシナリオは決して質のいいものとはいいがたく、どちらかというと無難な展開で安定した物語運びと言ってしまえる物だろう。
しかしながら、それまでの前節をしっかりと書き込めているためにそれ以上の効果を発揮し、泣いて笑える勧善懲悪作品に昇華できている。
それでいて朴訥とした素朴な雰囲気をけさないようにしっかりと形作っていることに関しては素直に称賛したい。
長く質のよい作品を安定して出していける秘訣がこの辺りにあるような気がしてしまう。

先ほどはヒロイン√はたいして盛り上がりのないものだ、と失礼なことを言ったが、今までの同系統作品と比べるとどのルートも異質と言えるのは確かで、ある意味その部分がこの作品と他の作品と分けている部分ともいえるだろう。
すべての√が少しずつ物語の根幹部分にかかわっているために、全キャラをクリアしないと物語全体の背景をすべて把握することはできず、これと言えるグランドエンドは存在しない。
どのルートからの攻略でもネタバレにならないあたり(※主題としている問題が違うため)はシナリオとしてうまく作られている印象を受けた。

コンフィグに関しては非常にプレイしやすい環境をそろえてくれており、チャート等もあるので攻略もしやすいだろう。

【総括】
全体的に安定した平均より上の作品で、AXLらしい素朴な良作という評価を安心してつけられる。

(ぶっちゃけコーナー)
評価のところではシナリオ部分しか語ってないのだけれど、歌とかに関してもそれ単体で商品となるくらいにいいものだし、絵に関しても安定していて時折ハッとするものも混ぜられていたりとやっぱりこれも質が高い。
シナリオももちろん重要だとは思うけれど、こういうバックグラウンドあってこその作品なんだろうなと思う。
長く愛される会社だとは思うけれど、飽きられないか心配なのも確か。
どこかでブレイクスルーのような作品が作られてくるのではないかと個人的には期待している。
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[レビュー]恋する乙女と守護の楯~薔薇の聖母~の感想
2016-04-07 Thu 00:00
<作品名>    恋する乙女と守護の楯~薔薇の聖母~
<製作会社名>  AXL

恋する乙女と守護の楯 ~薔薇の聖母~

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ、共通√は比較的長いものの個別√は割とあっさりとしている印象。
4キャラということもあわせて、ボリュームを考えると一般的か少し物足りない程度だろう。

【推奨攻略順 : 真愛→麻衣→ソーニャ→莉里→BAD→希望】
攻略順にロックはないものの、莉里と希望√は物語の核心に迫る部分が多く含まれているため、後半に回すのが良いだろう。

CG
S
いつものAXLらしい、塗りが濃く線の硬い絵。
4キャラのためか通常のイベントCGの枚数が豊富だったのか印象的。
他にはSD絵があり、こちらに関しても数は多い。

音楽
S++
BGM28曲、Vo曲6曲(OP1/ED4/挿入歌1)という構成。
驚くほどVo曲の充実した作品で、その質は言わずもがなで特に「Shield nine new overdrive ver.」は流れてきたときに全身の血が騒ぐほどだった、選曲を含めファインプレーだったと言わざる負えない。
BGMはどちらかというと暗めのものや、戦闘用のものが目に付く。
特筆するBGMがないことだけすこし寂しい。

お勧め度
S
恋する乙女と守護の楯ということで、言わずもがなぜんさくをやっていたほうが十二分に楽しめる作品となっている。もちろん未プレイでも楽しむことは出来ると思うが、割と密接に前回の話が出てくる部分が多く、そういった意味でお勧め度を控えめにしている。
要素として、お嬢様物(一部)、バトル、女装主人公等は引き続き入っている。

総合評価
S+

公式ホームページ
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9年の時を経て発売された「恋する乙女と守護の楯」の続編に当たる作品。
物語の設定としては、すべての問題を解決した後、前作ヒロインとは誰とも結ばれず、設子はアイギスとして外国で活動している状態である。
作中には一部ルートで大人(?)になった雪乃のCGが出てくるほか、話にも若干のかかわりを見せている。

舞台は再びお嬢様学校、過去にはあのテレジアとも比べられた学校であるが、今は一般生徒も通っている学校であり、そこに「生徒会選挙をやめなければ~」という内容の脅迫状が届いたことにより、「妙子」として再び学園に潜入することになる主人公。

設定を含めて懐かしい雰囲気で送られる作品で、これでこそ「恋楯」と言わざるを得ないこんかいの作品、ただ女装主人公物としての醍醐味という意味では、潜入二回目ということもあり、主人公が女装慣れをしてきている部分があるため、その成分は前回よりだいぶ薄れている。シーン自体もカットされていたりするためどうしても、その要素をメインで楽しみにしていた人にとっては少しつまらない内容になっているかもしれない。

戦闘要素に関しては前回と同程度、そもそもがバトル描写のうまい会社ではないので、派手な演出こそないものの、前作のOPアレンジである挿入歌『shield nine new overdrive ver.』 を流すシーンなどは否応にも興奮させられる。

いいところもあるのだが、シナリオに関してはどうしても全体的にごたついたイメージがあった。脅迫状の差出人も然り因縁の人物や真犯人等々、全体的に行き当たりばったりなイメージがあり下地が作られていなかったため、どうしても真実が発覚した時の驚きよりも困惑のほうが勝ってしまっていた。
またどのルートも展開がワンパターンだったのもいただけない。
内容こそ違うのだが展開する物語の起伏の形が同じであるため、どうしても展開を予想しやす状態になっており、そういう意味ではTRUE扱いとなる希望√のみが変則的だったともいえる。

AXLの作品の良さは「わかりやすさ」「明るさ」の二点にあると個人的には考えているのだが、今回の作品はそういう意味では、良くも悪くもいつものAXLらしくない作品であり、続編ということで引っ張っているイメージもあるのだろうが、AXLとしての個性が少し薄れたイメージがある。

コンフィグに関して使いにくい部分はなく、問題はなかった。

【総括】
全体的に続編の要素は強いので、一見にはお勧めしにくいが、1度プレイして好きになっている人ならば十二分に楽しめる内容となっているためこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
恋盾って実は結構好きな作品だったけど、そもそも前作も最近のAXLの雰囲気とは少し違う作品だったようなきがする。燃え成分はわりとどのゲームにもある気がするけれど、まじめなバトルシーンや女装があるのはこの作品くらいではないだろうか。
なんにせよ、前作をプレイしている人にはお勧めしやすい作品ではあるが、この作品からプレイして前作へ…というのはネタバレも含まれているためお勧めしない。
作品を楽しめるかどうかは、どこまで後付け設定を許せるかどうかにゆだねられている。
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[レビュー]百花繚乱エリクシルの感想
2015-08-04 Tue 00:00
<作品名>    百花繚乱エリクシル
<製作会社名>  AXL

百花繚乱エリクシル

シナリオ構成
S+
攻略キャラは5キャラで他のAXL作品同様、共通ルートが割と長く個別ルートも2-3h程度の分量がある。

【推奨攻略順 : ノーマル→ジャスミン→バジル→アンドロメダ→カトレア→マーガレット】
攻略順にロックは指定はないため、好きな順番で攻略するのが望ましい。

CG
S
CGについては安定したAXLらしい線が硬い独特の絵。
枚数・質派どちらも通常通りの品質といえる。
今回は若干の流血CGもあるため、ほんの少しだけ注意。

音楽
S+
BGM29曲、Vo曲6曲(OP1/ED5)という構成。
Vo曲では各ルートに専用のEDソングがある豪勢な仕様で、どの曲も質に関しては高水準の良曲。
BGMは全体的に素朴な雰囲気のものが目立つが、中でも場面の要所要所で使われる「触れ合う心」は雰囲気をがらりと変えることのできるものだった。
後半の

お勧め度
S+
いつも通りのファンタジー世界を舞台とした作品。
ある意味一番AXLらしい元気のある作品で、基本的に勧善懲悪を貫く。
主人公にクセはあるものの、登場人物などを含めた世界観の優しさは相変わらずで、ストーリーもうまくまとまっている印象をうけた。

総合評価
S+

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巡察使という職業に就く主人公の作品。
この世界の巡察視というのは現在で言う観察のような仕事で、いわば地方領主などの貴族が不正を行っていないか調べる職業で、この作品自体に深くかかわることになる。
巡察視になるにはいくつか条件があり、そのひとつが孤児か貴族(長兄以外)であること、となっている。
また、続けることにも条件がありそのうちの最大のキーとなっているのが「結婚をすることができない」というのものである。

いまだに賄賂がはびこる国の中で主人公は大真面目な巡察視として、帝都にて武術以外の部分で優秀な成績を収めていたが、とある大貴族の不正に手を出したため偏狭の地へと飛ばされることになる部分から作品は始まる。

この作品の魅力のひとつはやはり、主人公の地方改革。
これは共通ルートの基本的なコンテンツのひとつといえる。
飛ばされた地方の領地『ミルトス』では、信じられないほどお金についての扱いが甘く、主人公は何度か気を失ったほど。
しかしそんな状況の中、ヒロインである領主(代理)をはじめ領民一人ひとりの意識を改革していき、復興させていく過程はまさにサクセスストーリー。
艱難辛苦を乗り越えての成功は、使い古された王道といえども十二分に楽しめる。

個別ルートでは主に焦点は復興から主人公をミルトスにできるだけ長く滞在させるための物となっている。
その上で重要なのが主人公の「結婚できない」という巡察視の決まり。
そのあたりを焦点として主人公やヒロインは大きく悩むことになる。
残念ながらこのあたりの部分に関しては毎度の事ながら弱いといわざるを得ない。

登場するキャラが多くよく性格も作りこまれているため、共通ルートでは見事な働きをしてくれているのだが、それがなぜか個別ルートでは発揮されない。
さすがにどのルートでもそれを行うとシナリオ量が膨大になるため、できれば1キャラのTRUEのようなものを作ってほしいな、と思ってしまう。

コンフィグに関しては問題なし。

【総括】
AXLらしい明るく楽しい作品で良くも悪くも平均的ではあるため、もう少しを期待してのこの評価にしたが、おおむね作品のレベルが高いことは認めている。

(ぶっちゃけコーナー)
私はこの次の作品「レーシャル・マージ」をプレイした後にこの作品をプレイしたのだが、本当に対照的な作品。
前者が田舎から都会へ行き、その真心を持って皆を変えていく作品だった。
今回の作品は都会から田舎へ向かい、その空気に触れつつ自分もよい変化を受けた上で皆を変えていく作品といえる。
最終的に主人公の向かう先が同じように思えるのも面白いところだろう。
個人的にはレーシャルマージのほうがすきなのが悩みどころなんだけどね。
この作品にしても奏だけど、田舎?の魅力みたいなものを語ってるよね「あやかしコントラクト」に関しても舞台は田舎だったし。
そういうテーマもあるのかなぁ。
あとはこの英雄譚として締める終わり方も結構好きだったり。
世界観自体が結構魅力的だからなぁ。
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[レビュー]あやかしコントラクトの感想
2015-07-21 Tue 00:00
<作品名>    あやかしコントラクト
<製作会社名>  AXL

あやかしコントラクト

【冒頭】
小さいころから転勤が多く、友達のできなかった主人公。
両親の海外転勤を期に親戚の家に行くことになったのだが、道中の森で迷いガケから落ちてしまう。
そんな主人公を助けたのは妖怪、森の主だった。
助けられた代わりに、その森にすむ妖怪たちを助けてほしいと力を分けてもらうことになって――。

シナリオ構成
S
攻略キャラは5キャラ。
共通ルート、個別ルートともにも比較適量があり、短いながらもBADも複数あるため全体的なボリュームは十二分といえる。

【推奨攻略順 : 杏奈→碧→晴歌→紬→巳凪】
基本的には攻略順はなくロックもないため自由でよいのだが、あえて言うならば上記の順番がいいだろう。

CG
S
濃い塗りのAXLらしいどことなく硬い印象を受ける絵。
いつもながらに安定しており、質・量ともに言うことはない。
今回はほかの同社ゲームと比べるとHシーンが多く、それ用のCGもその分多くなっている印象があるが、それでも一般CGの量がいつもより不足していると感じることはないはず。
SD絵も多数存在。

音楽
S++
BGM27曲、Vo曲6曲(OP1/ED5)という構成。
各ルートのEDに個別Vo曲がつくという豪華な仕様。
BGMに注目すると、全体的にゆったりとした曲が多く、作中の盛り上がりという観点から見ると、どうしても押しが弱く感じてしまうのも確か。
Vo曲はどの局も質が高く魅力的で、一聴の価値あり。

お勧め度
S+
話としてはいつも通りのAXL作品という感じで、全体的に明るめのハートフルストーリー。
妖怪などとの設定とともに異能なども出てくるがバトルシーンといえるほどのものはなく、あくまで純粋に田舎を舞台とした人と妖怪のふれあいをテーマにした作品なので、そのジャンルへまったく興味を持たない方に強く推奨することはない。
ただやはり、個人的にはこういう全体的に明るい話は好き。

総合評価
S

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今回の作品は妖怪の手助けをする主人公ということで、幼少期から友達があまりできずにいた彼が妖怪を通して友人を作り、そして人としても成長していくハートフルな作品となっている。

序盤から終盤にかけて基本的に妖怪の絡まない話はなく、
物語の大まかな形を崩さずにうまく設定を使いこなせていた印象を受ける。
しかしながら、「妖怪の手伝い」という面と「恋愛学園物」という面、二束のわらじを履くストーリーは少々バランスが難しかったといえる。
今回の作品はどちらかというと恋愛方面に少し重点が言っており、妖怪関係についてはある程度のラインで留まっている。

作品中ではいつも「妖怪」という要素が作品に深くかかわっていたため、その妖怪自体にどれくらいの設定を練りこめるかがある意味一番の勝負であったとも言える。
その点に関して考えると、妖怪についてある程度書かれていたのは4~5キャラ程度で、
それ以外に関しては名前もなくSD絵はあるものの存在としては少々不安定なものとなっていた。
全体的に登場した妖怪の数は10以上であることを考えるとある程度書かれていると考えることもできるのだが、できればもう少し妖怪よりに作品の重点を置いてみてもストーリー的には面白かったのかもしれない。

その前提を踏まえて、この作品のキーといえる部分は最初に出会う妖怪でもある化け狸『ショージ』の存在だろう。
主人公と最後までともに行動することになるある意味で一番主人公に近いキャラクター。
持ち前の明るさから物語の盛り上げ役をこなしつつ、話を展開させるキーになる役割も果たしている。だからこそ、ストーリーの質を上げるならもう少し前面に出してほしかったという気持ちがある。

特にヒロイン分岐前に大きな山場があるが、そのあたりがテキスト、演出、CGを含めて少々から周り気味だっただけに、どこかで巻き返すシーンは必要だったように思う。。

対しての恋愛学園物という面について考えると、驚くほど無個性。
もちろん妖怪の存在を絡めてなかなか全体的に面白い特色は出ているものの、それはあくまで妖怪という要素に頼った結果で、一部のルートではその妖怪的な要素と恋愛的な要素がうまくマッチングしていなかったため、全体的にだれて終わってしまう部分が多かった。
そちらに重心を置くのであれば、キャラクター自身の魅力を磨くためにもう少しシーンが必要だった用に思う。
特に一部のキャラクターに関してはキャラクター分岐部分にて、どうして主人公を好きになったのかよくわからないキャラクターが複数いた。
サブキャラクターを含め、基本的には魅力的な部分が多い人物が登場しているので、そのあたりをうまく使いこなしてほしかった。

コンフィグに関して機能は十分。
チャート機能もあるため攻略も比較的容易。

【総括】
全体的に質は高いものの、ストーリー的な部分において壁に突き当たった印象を受ける作品。特色は十分あったため、その中でよりよくストーリーを展開させていく必要を感じ、現状ではこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
自分の中で「見たいのは妖怪を絡めたストーリー面で、主人公とヒロインのイチャイチャが邪魔!」という流れになっていたのが一番怖かった。
ある意味そう言わしめるほど、妖怪の出てくる話という面では面白かったのだと思う。
AXLは中盤の話(共通ルート終盤)が結構面白かったりするけど、今回はちょっとそのあたりで失速したのが一番痛かったのかも。
印象深かったのは巳凪ルートだけど、ショージがうまく使いこなせてたらもっと鳴けてたとは思う。
基本的にいい要素は多い作品なんだけど、それを一つ一つうまく使いこなせていなかった感じなんだよなぁ。
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[レビュー]レーシャル・マージの感想
2015-04-19 Sun 00:00
<作品名>    レーシャル・マージ
<製作会社名>  AXL

レーシャル・マージ

【さわり】
ファンタジーな世界が舞台の作品。
田舎で育った主人公ウィルは難しい試験を合格し、王都にある学院に入学することになった。同級生には同じ平民だけではなく、王妹や大貴族の三男坊のような貴族もいる学院でウィルは持ち前の親切心を発揮しながら様々な問題にぶち当たってゆく。

シナリオ構成
S+
攻略キャラは5キャラ。
共通は比較的ボリュームがあるが、個別ルートは一般的な長さで総じての分量としては一般的な作品の範疇に収まるだろう。

【推奨攻略順 : エルル→モリー→アリシア→フィリス→メリル】
攻略順は特に指定は無く重大なネタバレもほとんど存在しないため、好きな順番でもよいだろう。

CG
S
AXLらしいクセのある、線のしっかりとしたCG。
量に関しても質に関しても十二分な安定感があり、特に光と草の入ったCGは美麗。

SD絵も多く存在。

音楽
S+
BGM28曲、Vo曲6曲(OP1/ED5)という豪華な構成。
BGMに関してはかなりバランスよく制作されており、同様の雰囲気に使えるものが3~4曲存在している。
Vo曲もそれぞれのキャラEDに付けられている等、基本的には豪勢。
個人的には、本当に心に響く曲が無かったのが残念ではある。

お勧め度
S+
魔法などがちょっと出てくるファンタジーが舞台の王道作品で、シナリオも深い設定や驚きの展開などは少ない。
主人公やヒロインたちを中心として、発生した問題にみんなで力を合わせてどんどん解決していく形式の作品で、底抜けに明るい展開が多い。
そのため明るい気分になりたい方や初心者にはかなりお勧めしやすい内容になっている上、今までの作品とは違ってある程度の雰囲気作りもなされているため、玄人にも楽しめる作品となっている。

総合評価
S+

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今回の作品は、魔法が”あった”という設定のファンタジー世界を背景とした作品で、特に舞台となっている学院には貴族と成績優秀な平民が通っている。

今回の主人公はとても田舎物で一言で言えばとても「良い人」。
都会の常識を知らないことはもちろん、「家に病気の娘が…」と乞食から騙されてお金を取られたと知って「良かった、病気の娘はいなかったんだ」という大部の底抜けに前向きな明るい性格の主人公。

作品を始めた当初は世界観の把握や主人公の性格等に驚かされながらも、次々と登場するキャラクターに困惑を覚えるかもしれない。
しかし、安定してぶれないシナリオによって徐々に把握が追いつくと、驚くほどに作品の世界に引き込まれることとなる。

この作品の最も素晴らしい見どころは共通√である。
登場する人物は当初、主人公に対してよい印象を持っていなかったり、自信に問題を抱えていたりと良い状態であるとは言い難かったが、主人公がそんな一癖も二癖もある登場人物たちに影響を与え、変わっていく様子はこの作品の最大の見どころと言える。

愚直なまでも素直で王道な展開は、分かってはいても思わず涙してしまうシーンもあるほどで、この点に関してはとても評価している。

良くも悪くも「本当の悪人」が出てこない作品だからこそ、常に作品は前向きで諦めない姿勢を教えてくれているような気がする。

なので、プレイ後の読後感もかなり総会で良いものとなるだろう。

惜しい点を挙げるとするならば、シナリオの作りこみがまだ足りてないという所。
(というより、説明がなされていないという事)
主人公の過去やある登場人物との関係性等、とくに過去の方面に関して、ある√では少し触れられることもあるのだが、それでも事実を全て知るには足りない。
かなり深い設定がありそうだからこそ気になってしまう。

もう一つは、個別ルートに入ってから物語が失速してしまうという事。
共通√では登場するキャラクターが一致団結して問題を解決していく。
この点に関しては個別ルートでも大きな変化はないのだが、それでも共通であおられた期待感にこたえるほどの展開や物語が無かったということに関しては少々惜しいと感じざるを得ない。

ただ、それでも共通ルートから個別ルートに至るまできちんとキャラをないがしろにせずにいたことに関してはかなり評価している。

コンフィグに関してはスキップ機能なども充実しており十分と言える。

【総括】
AXLらしい前向きな作品で、以前よりもよくシナリオが作りこまれており、万人に勧められる作品であることから、評価として平均以上の物を付けることに一切の抵抗はなかった。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
個人的にすごく主人公が好きだなぁ…。
だからこそ、彼の過去は本当に気になっていたわ。
今回の主人公は完全に恋愛に対して受け身だったということも特徴の一つかも。
まぁ、設定上そういうことに疎い主人公なのだから仕方が無いとは思うけどな。ただやっぱり、決断した後の行動力なんかは見ていて爽快だし、その辺の展開も安定してよかったと思うわ。
特に泣けたのはメリルルートかなぁ…まぁ、当初からあいつが関わってくる√があるのは分かってたけど、それでも感動せずにはいられないな。
全体的に前向きで、大きく躍進することはないけれど、どのルートも大きくこけることが無い本当に安定したいい作品だった。
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