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[レビュー]ぼくの一人戦争の感想
2015-03-27 Fri 00:00
<作品名>    ぼくの一人戦争
<製作会社名>  あかべぇそふとつぅ


【さわり】
最後の一人になるまで終わらない、そんな戦争のお話。

シナリオ構成
EX--
選択肢なしの1本道の作品。ゆえに物語としてのボリュームは一般作品の半分程度。

【推奨攻略順 : 選択肢なし】

CG
S
線は細く、濃い塗りの絵。
瑞々しさがうかがえる質の高い絵がそろっているが、一部バランスに疑問を覚える立ち絵はある。量に関してはシナリオに比例下物がそろっている。

音楽
S++
BGM35曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)
まず何といっても、BGMの質の高さだろう「ふたりの果て-ピアノ独奏-」をはじめとした綺麗な旋律のピアノ曲から、「決意の目」を代表とするギターの力強い旋律はただでさえ良いシナリオに緩急を付け、十二分な雰囲気を作ってくれていた。
暗い曲も多いのだが、だからこそ「End of sacrifice」のような曲は非常に燃える。
そしてVo曲は言うまでもないだろう。
OPの疾走感、そして挿入歌の涙腺破壊力、そしてEDのまとめ方…手堅く、それでいて素晴らしいものがそろっている。

お勧め度
S++
るーすぼーい作品ということで、過去の作品をいくつか思い浮かべる方もいるかもしれないが、万人にお勧めできる作品で無いことは先に伝えておく。
まず、雰囲気がすごく暗く鬱ゲーに近いものがある、それでいて話も少し難しいうえ、すっきりと終わらない部分もある。ヒロインも基本的に一人なので、その辺りも好き嫌いが出てしまうかもしれない、
ただ、これだけの負を抱いているからこそ泣ける。
これだけは絶対である。
初心者にはお勧めせず、玄人の方にプレイしてほしい作品である。

総合評価
EX--

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

ネタバレはしたくないのでGOODENDやBADENDであるかも伝えないようにしたいのでふんわりとしてしまうが、ご容赦したい。

まず文章なのだが、OPまではまるで小説を読んでいるかのような気分に浸れるが、OP以降は少し雰囲気が変わるので、このあたりまででまず一つのるーすぼーいらしさ、みたいなものは感じられるのかもしれない。

ただ、らしさを感じられたのはそれまでかも。
今までの作品などと比べるととにかく中盤からが暗く、プレイするのすら苦しい作品だっで、進むごとに泥沼にはまって言っているかのような間隔を覚える。
合い間に入る賢いやり取りなんかには少し救われるのだが、それでも物語全体の雰囲気の暗さには勝てない。

物語の雰囲気からバトルモノのような気もしてしまうかもしれない。そういったシーンがある程度あることは否定しないが、それもほんの少しであり、どちらかというと人間の心理をメインに置いた作品で、このあたりも今までの作品とはだいぶ違うのかなぁ…というのが正直な感想。

予想外の展開とか、そういうのを期待する人もいるのかもしれないんだけど、そういう類の作品じゃなくて、人の心や人と人のつながり、人自体などそういった本質的なものに迫る作品で、やっぱり読み込んでいかないと理解が難しい作品。
状況も少しややこしいミステリ要素みたいなものもあるので、そういった点からも流し読みをして簡単に泣ける作品とは言い難い。

今までの作品のように下手に√を作らずに、完全に人と人の関係が最初から固定されている。無論、話が進むうちにそれぞれの関係は変わっていくのだが、それでも根本的な所を固定してしまったからこそ、物語に幅は無いものの非常に大きな安定感が生まれている。
一癖も二癖もある登場人物たちを扱うならこの方がいいかな、とやはり私も思ってしまったし、クリアしていくうちに各キャラクターがよく絡み、そしてちゃんと中身が作られて行くので最終的な感動も大きくなったように思える。

コンフィグは必要なものはすべてそろっているが、簡素。
システムボイスはなし。

【総括】
物語はひとことでは言い表せない山と谷と絶望の連打。
暗く、悲しく、苦しいが、だからこそ立ちあがると燃えるし、そして最後にはド級の泣きシーンも存在しているので、泣きゲープレイヤーならプレイすべき1品。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
これだけ書いたけど、結局言いたいのは…やると暗い気分になるけど、何故だかそれでもやらなきゃいけなくて、進んでいるうちに立ちあがる心は何時も折られていって…。
だからこそ、その中で進んでいく主人公に共感を超えた畏敬の念みたいなものが出てくるのかもしれない。
贅沢かもしれないけど、もっと見たかった。
短すぎるくらいだよ、この世界を書き込むには短すぎる。
でも逆にそれがよかったのか、自分の中での意見が支離滅裂になるほど、心に衝撃を与えてくれて、プレイしてほんとによかったと思うけど、今度はさびしくなって、ああ、良い作品に出会うと自分のボキャブラリーの無さにいつも悩む。それくらい訳の分からない気持ちが自分の中に渦巻いていて、その感情の一部をここに書き記している次第。
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[レビュー]サツコイ~悠久なる恋の歌~の感想
2014-09-23 Tue 12:00
<作品名>    サツコイ~悠久なる恋の歌~
<製作会社名>  ALcot Honey Comb

サツコイ~悠久なる恋の歌~

シナリオ構成
S-
攻略キャラはすくなく3キャラ。
OPまでのシーンは比較的長いが、選択肢が現れるキャラ分岐点までを考えると短く、各個別ルートの長さ自体も短いので、全体としてのボリュームがかなり乏しい作品。

【推奨攻略順 : 直→瑠璃→悠】
悠ルートのみ2キャラ攻略後。他2キャラは順番を入れ替えてもOK。

CG
S
線は細くやわらかい、塗の淡い絵。
全体的に美麗でその点のみは非常に評価できる。
枚数に関してはシナリオの量と比較すると一般的と言えるだろう。
SD絵もいくつか存在している。

音楽
S
BGM15曲、Vo曲2曲(OP/ED)と言う構成。
作品に合わせてBGMは静かな曲、悲しい曲調のものが目立っていた。
ただ、どうしても全体に押しの弱さがみられ、これと言う作品がなかったのは残念。

お勧め度
S
値段をみると納得できるものではあるのだが、そのせいで総じて中途半端になってしまっている印象も受けるので質を優先するならお勧めはしないかも。
ちなみに、微グロシーンもあるため注意。

総合評価
S

公式ホームページ
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【物語について】
生きるのが苦手な主人公。自分を「人魚」だと語る彼女
『捕食するもの』と『捕食されるもの』の話。

物語には「人魚」という強靭な肉体と生命力を持つ種が登場する。
人魚はつがいで生まれ、そしてある時期になると雌は雄を捕食し成魚となる。
現実世界と設定として違うのは上記の点のみであり、ストーリーもこの設定から予想できる通りである意味ではひねりのない展開が続く。

テキストはさっぱりとした雰囲気を感じさせるもので、日常シーンではメタ的なギャグ等も挟みつつ軽快なテンポでサクサクと読み進むことができる。
しかしながらこういったシーンは序盤のワンシーンのみで終了してしまい、以降はテーマでもある生や死といったものを扱う、どちらかと言うと暗く重い話が続く。

個人的に苦手な雰囲気の作品でもあった為、どうにも全体的にしっくりこない感じが続いており、普段は気にしないような所でも目についてしまう部分が多かった。そのため評価としてはどうしても低くしてしまいがちなのだが、中でも残念なのはテキスト量だろう。値段的にも仕方がない所ではあるものの、短い文章では伝えきれないほどの重いテーマであったため、結果として主題が十二分に伝わってこない作品となってしまっている。
これはテーマを伝える、と言う事だけに限らず「感情移入」という点においてもマイナスに働いている。
ただでさえ特殊な状況下にある主人公やヒロイン達であるため、各キャラの性格やその心理の描写はいくらあってもたりないほどで、特にこういった重いテーマを扱う作品は猶の事その傾向が強い。
無論この作品にもそういった心理描写がなされてはいたものの、やはり量不足感は否めない。

コンフィグに関しては十分使い易かったと言える。

【総括】
よく言えば短くまとまった、悪く言えば少し物足りない作品。
鬱ゲーに近く、泣きゲーとはまた違う作品なのでそういう意味でも評価は抑え目。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
完全に個人的な話をすると、やっぱり山の無い作品ってのはつらいんだよな。
この作品は個別に入ってからがずっと鬱状態だから、程度の差はあれど盛り上がりができにくかったんだろうなぁ。
あと、細かいところではあるんだけど、微妙なバトルシーンとか声優の泣き叫ぶ演技がちょっと気になってしまったかなぁ…。
短いながらもちゃんとヒロインの特徴を出したり設定を飲みこませたりと、評価したい部分があるのも確かなんだけどね。
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君と彼女と彼女の恋。 の感想
2013-07-21 Sun 12:00
<作品名>    君と彼女と彼女の恋。
<製作会社名>  NitroPlus

sasa_20130720214642.jpg

シナリオ構成
S+
シナリオ構成が他のゲームと大幅に違っているため(詳しくは下記で記述する)攻略は非常に難しい。評価が難しいが、内容量自体はそこまで多くないため、”正規プレイ”をする方は普通のゲームの半分程度の労力で良いだろう。
個人的には10h程度でおわっている。

お勧め攻略順がないものの、大まかに美雪→アオイ→???と進めば問題ない。

CG
S
独特のくすみがある、細い線・淡い色使いのCG。
どの絵もレベルは高く、差分が少ないものの、イベントCGの枚数も結構な数が用意されている。ただ、2キャラということもあり、全体的にみるとどうしても少なく感じるかもしれない。
ただ、スクリプトを使用しての画面演出に関しては、かなりのレベル。
それだけでも一見の価値はあるだろう。
(CGギャラリーで全部のCGを見る方法は、チート番号入力以外不可)

音楽
S+
31曲中3曲ほどVo曲が用意されている。
全体的に静かなものが多く、そのなかでも作品に合わせて少々緊迫したシーン用のものが目立つか。
Vo曲はどれも、ケバケバしさのない一般曲に類似したもののイメージがピッタリで比較的レベルは高いと言えるだろう。
(Musicギャラリーで全部の音楽を見る方法は、チート番号入力以外不可)

お勧め度
S
大雑把にいってしまえば、メタ+三角関係物。
ただ、グロ・NTR・ループ・難攻略・重い内容
…と、特殊な設定であることもかさね、かなり上級者向けの内容。
そのため、低めの設定としてある。
ただ、玄人がプレイする場合は十分な下調べ無しに飛び込んでプレイしてみた方が面白いかもしれない。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

「ととの」と略されるこの作品。
先にこの作品の特殊性について説明したいのだが、そうするといわゆる「ネタバレ」部分に触れてしまうため、一番下部にて、「とのの」の攻略のポイントと合わせて説明しておく。
まだこれからプレイ予定があり、作品自体の雰囲気について知りたい方は、その部分ネタバレ部分以外だけを読んでほしい。

【物語について】
タイトルからわかるとおり、ヒロインが二人しかおらず、幼馴染ツンデレと電波不思議少女…この二人のいわゆる三角関係者物にに分類されてしまうのだろうか。
1週目のプレイはおそらく、そう言った重い雰囲気は感じないだろう。
独特のCG・背景と静かなBGM。そして数は少ないものの、意外ににコミカルなキャラクター達。織りなす笑いも、そこそこのレベルといったところか。
序盤からでも多少の特殊性は感じるだろうが、物語のテンポもわるくなく、よく展開しているので、すいすい進められる。なので、驚くほど純愛な普通のゲームとして受け入れられるかもしれない。

ただ、この作品が化けるのは2週目終盤からである。
多くは語れないのだが、ある種のプレイヤーへの挑戦状のようなもので、悲しく心えぐられる話から・恐怖状態に陥る展開、はてはループ状態に陥ることもあり、諦めてしまう方も居るかもしれない。
それでも最後までたどり着いたなら、迷ってでも自分なりの答えが出るだろう。
そしてその時、何故このゲームに攻略が存在しなかったのかも自然と分かる事になる。
その終盤のシーンを泣きシーンと見るか、また別のシーンと見るかは本当にその人の考え方次第になってしまうだろう。

今まで語ってきた(or下記で語る)ように、かなり斬新な設定を持ってきており、訴えかけている内容も深い。
ただ、それにごまかされているものの、物語自体の内容は結構薄い。
他のゲームでも見かけたようなものなので、そこに期待するのは間違いかもしれない。
いろいろとあたら

【総括】
本当に人を選ぶゲーム。内容をもう少し吟味すればさらなる名作にも化けたかもしれない。
ただ、これを書いている今でも混乱するほど、考えさせられる内容ではあるので、骨のある作品を探していた方には満足してもらえるだろう。
個人的評価で大きく変わってしまうこの作品だが、まだ伸びしろはあるものの、平均よりは上と判断しこの評価にした。

コンフィグに関しては不問とする。
そういう問題ではないレベルであった。(設定的に)

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
正直、内容としてはかなり重いし、なんかゲーム制作者の、プレイヤーへの挑戦状って感じがするよな。
個人的にゲームの内容=主人公の物語を第三者視点で見ている。という考え方だから、実は結構この作品と俺は合わなかったり。
まぁ、それでも最後はグッときたけどさ…。
怖かったけど、その裏の愛を考えたらさ、さすがにほだされるわ…あの一途さは。
まぁ、クリア出来た人は最後の選択肢の後、タイトル画面で数秒放置してほしい。
OPが変わるからな。
その後、もう一度やるかどうかは…作品で語られてた通り君の自由だしねぇ…。
俺はもうやらなかったよ、皆の言うとおり別のルートやるのに罪悪感出たし…。
そんな元気もなかったしな。

 
(君と彼女と彼女の恋。攻略・参考・設定・ネタバレ)文字反転しています

この作品が何度も訴えかけ、そして設定にまで手を加えて伝えたいことは、『人生に「IF」なんて無い』ということであるだろう。
そのため、ある部分からセーブ&ロードが不可になり(セーブフォルダ削除にてのやり直しレベルしか不可能)、またヒロインの片方しかクリアできないというギミックがある。

また、攻略にはランダム要素や固有数字遊び等も含まれているため、攻略しにくい方も何人かいるだろう。
個人的に攻略中に少しメモした物を乗せているので参考にしてほしい。ただ、乗せる予定はなかったため、順番が前後している可能性もあり、あくまで参考にしてほしい。
ちなみに私は美雪を最後にクリックしたが、それ以外はかなり美雪に対して酷い選択肢ばかり選んでいる。

序盤、美雪ルートにいくために、美雪優先&現実的な選択肢を選ぶ(ただし、世界の書き換えは行う?)そうすると自然とクリア。

2週目はアオイルートにいくために、アオイ中心の選択肢を選ぶ。特に猫拾って行方不明になった当たりでしつこく学校探せばOKかな? これでクリアのはず。

そうこうしてる間に監禁。
1度目のループは、美幸がいない間にメモリ覗いたりして繰り返してたら、(選択肢はすべて美雪の意志にそぐわないもの)何日か経ってて、何回も繰り返して…→(外に出る?)
途中キスをやたら迫ってくるけど、ここあたりでもずっと、美雪にとってダメな選択肢を選びまくる…。そこで殺されたりするけど、何度か再起動→同じ選択肢繰り返してる間に先に進む。

→世界の書き換え
(番号とか入れたけど、間違えって言われた)

2度目のループはいろいろやったけど、本屋→料理の本→料理→自分で作る→追い出す→小袋→電話帳→質問10個応えるでOK?(ランダム要素あり・他の攻略役に立たず?)
それで先に進む。

→コード入力はめっちゃ丁寧に説明してくれるし、間違えてもOK、説明自体も何度もしてくれるから落ち着いて入力。(ここら辺は他人の攻略見ない方がいいランダム要素あり)

これで、最後まで行けた。
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ユメミルクスリ の感想
2013-05-22 Wed 12:00
<作品名>    ユメミルクスリ
<製作会社名>  ruf

sasa (1)_R

シナリオ
S+
ルートは3本、共通も比較的短く、各ルートの長さも2-3h程度なので、今のゲームからすると非常に短め。ただ、昔の物、と考えればある程度妥当な長さかもしれない。
攻略順に指定はないものの、あえか√は最後に回した方が作品がより楽しめるだろう。
個人的なお勧め攻略順は「ねこ子→弥津紀→あえか」

CG
S--
立ち絵も、イベントCGも淡い色遣いで、線も細い。
何処となく絵に丸みがあり、やはり違和感があるものの見苦しいほどではなく、CG枚数も3キャラという事でそこそこの量がある。時代も考慮すると比較体よい評価。
背景はすごく質素な雰囲気で作風にいい味を与えている。

音楽
S+
BGM17曲、Vo曲(OP)1曲というコンパクトなボリューム。
ただ、OP曲の「せかいにさようなら」はあまりにも有名で質も良い。
BGMは全体的に暗いor緊迫シーン用のものが多くみられる。
BGMのうちの一つ、OPアレンジの「ゆめみる世界に」は涙腺破壊力の高い1曲で、量は少ないものの、少々高めのこの評価に。

お勧め度
S
全体的に物語は暗く、狂気をはらんでいる。
「ドラッグ」「脱法ハーブ」「いじめ」などの話を含んでいるので、好き嫌いはかなり分かれるだろうし、文字に慣れていなければなかなか受け入れがたい物語の一つ。
ただ質はなかなかに高いので、初心者ではなく、玄人にならお勧めしたい1品。

総合評価
S+

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優等生で『良い子』の主人公・加々見公平は単調な日常にある種のおびえを抱きながら生きてきたが、ある3人の少女と出会い変わっていく。

上記にも書いたとおり、全体的にゆったりとしつつも、扱っているテーマは重く、それ以上の狂気が何処となく感じられる。
特に物語の序盤から唐突に物語が始まり、その独特な文章と物語展開、そして哲学者や心理学者などの人物や専門用語をネタとするギャグなども相まってカオスに感じるほど。

それをさらに強めているのが、ヒロインや主人公。特にヒロインのなかにはまともなキャラがおらず、中でも「ケットシー・ねこ子」はタイトルの通り「ユメミルクスリ」を体現したかのようなキャラクター。
そのほかにも一筋縄ではいかないヒロインがそろっており、主人公も負けず劣らずの狂人属性である。
ただ、本当の狂人が誰なのか「あえか√」を終えて、深く考えてしまう。

文章自体は余計なものをほとんど省いており、洗練された文章のみが表示されているように感じるほど、中には名言クラスの良い発言などもあり、そう言った発見が多かったのもこのゲームの特徴か。それにもかかわらず、スラスラと読める印象で、内容こそアレだが、レベルという点では高いのではないだろうか。
ただ、そのせいもあってか、文章の流れが速く、おいていかれるシーンも多々あり、特に女の子と付き合いだすシーンは唐突に始まる上、重要シーンもサックリと書いてしまっているので、そういった重要なところはじっくりと描いてほしいところ。

ただ、それでも文章自体はに不思議なパワーがあり、醜い「現実」と立ち向かっているその、ふっとした瞬間に「ゆめみる世界に」のBGMと合わせて涙腺が破壊される。
(私の場合だとあえか√、後半屋上シーンでなぜか泣けた…)

好き嫌いはあるのだろうが、ゲームが終わってからも何かを考えさせる物語、という点では理想的で、非常に印象に残る良いゲームだったのではないのだろうか、と思い、他の部分でいろいろ足りないものがあるものの、総合評価ではこの評価を付けた。
たしかに、うわさ通り過去の名作といって恥ずかしくない1本であろう。

システムにはやはり、不足があるのは否めない(時代的なもの)
OPは起動してすぐ流れるので注意。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
まぁ、作品については深い…暗い…としか言いようがないなぁ…。
名言は特にメモとらなかったけど、なかなかに鋭かったし、見てみるといいかも?
そういえば、このゲーム脇役もなかなか多くて特に”20歳以上”の妹綾香。
彼女の本心はこれまた「あえか√」ではっきり分かるんだが、本当にかわいそうというか主人公に振り回されて不憫すぎると、しばらく笑ってしまった(ぁ
家族に関してはいい印象なのだが、クラスメイトの印象は最終的に最悪になる。
社会の『闇』を真正面から見つめ、逃げたり、立ち向かったりを疑似的に描いた良作で、骨のある作品に久々に出会えた気分だ。
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僕が天使になった理由のレビュー
2013-03-20 Wed 00:00
<作品名>    僕が天使になった理由
<製作会社名>  OVERDRIVE

bokuten.jpg

シナリオ
S++
攻略キャラは4人、ENDはアイネが1本、その他のキャラは2本。
大きく6章に分かれており、6章後半からがが個別ルートとなっており、個別に関しては2-3hというところで、全体的なボリュームは一般的といえるだろう。
アイネルートのみロックがかかっており、他の3キャラを攻略しないと攻略不可。
よって推奨攻略順は百合→みなも→奈留子→アイネが安定。

CG
S
線は堅めだが、塗は淡めの絵、イベントCGは良く立体感が出ていたのが印象的。
魅力的なCGが多く、枚数も多かった。ただ少々、バランス等が悪いところもあったのも確か。
それでも高評価にして良い出来だろう。

音楽
S+++
BGMは35曲、Vo曲はOP1つ、各キャラにED2つ。
アイネのみ挿入歌とED1つずつの合計9曲。
この会社の特徴的な部分。良質で多様性のあるのバンド曲をそろえてきている。
歌手は全部「CaS」、EXランクに乗せるべきだが、押しが足りない所もあったのも確か。
しかしながら、他の「S++」ランクの作品と比べても飛びぬけているのは確か。
なので特別にプラスを足した。

お勧め度
S++
良曲が入っているゲームが好きな方、天使が好きな方、深い恋愛もの、重いシナリオ、等が好きな方に満足いただける作品だろう。
ただ、鬱になれるルートばかりで、少々耐性が必要な展開もあるので注意は必要。

総合評価
S++

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歴代のOVERDRIVE作品らしく、良曲のそろった作品。
舞台は坂道が多い街、または夜景で有名な長崎。

少々特殊な話の進め方で、1話につき一つのカップルの話を解決していく形で、シナリオが進んでいく。
なので、登場人物の数もかなりのものとなっていたが、
アナザービュー等を多用して、各キャラの心情をうまく描写し、
それぞれちゃんと書きこんであったのには正直感服せざる負えない。

また、それぞれのカップルの恋愛の形をうまく差別化し、描き出せていた事も好印象。
ただ、物語全体に言える事なのだが、この作品はプラス方面以外の事、
「何かを手に入れる裏で何かを犠牲にしている」という部分をかなりシビアに書いている。
よって、それぞれの話も選択肢により終わり方が2つあるが、どちらもGOODENDとは言い難い。
これは1-6話の前半までに限らず、個別にも言える事で、
どのルートの終わり方も2つあるものの、GOODENDとも、BADENDとも言えない終わり方をする。

そういった、さまざまな恋愛の形を題材にしたのはかなり良かったと言えるだろう。
展開も、予想外なものから王道的なものまで、興味を引きつつ安定した流れを保っていた。
ただ、シーンによっては少々淡泊に書きすぎているところが多かったように見受けられる。
大切なシーンはもう少しじっくりと描写してほしい、というのが正直な意見。
良曲ぞろいで、展開もよかっただけに、泣ける要素が十二分にあった割に、
シーン描写が淡泊なので泣けなかったのはシナリオ的にも、個人的にも少々残念だった。
ただ、展開は上手だったし、アイネ√の終盤の書き方等、
満足いく出来だったのは確かなので総合的にはこの評価に。

歌を前面に出してはいるものの、アイネ√で挿入歌が入ったのみで、
ほとんどはENDで使われていたので、演出に関して言うならば、キラ☆キラには及ばない事を追加しておく。
あくまで演出に関してのみだが。

コンフィグに関しては十分だったと言えるだろう。
ただ、キーボードショートカットがない?
ちなみに、おまけモードは放置したり、いろいろなところをクリックしたりすると変化があり、
こっているなぁ、と思わせる作りとなっている。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
普通に行った事がある場所が舞台で驚いた作品。
OPが流れた時は普通に鳥肌が立つレベルの良曲持ちの作品だが、
全体的にすごく深く、辛く、切なく、やるせなく、それでいてやっぱ進まなくちゃいけない。
そんなジレンマを抱えてしまう作品で、やはり全体的に暗いので、苦手な方は素直にやめておいた方がいいかも?
ただ、恋愛の形というのをここまで正直に、ある意味綺麗に、残酷に描き出した作品はすきないだろう。
あー…それでもやっぱ、アフターストーリーとかで幸せなエンドみてぇよwwwwwww
いや、幸せじゃないとは言わないけどさ…うん…このもやもやをプレイして気持ち共有してぇ…。
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