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[レビュー]蒼の彼方のフォーリズムEXTRA1の感想
2017-09-21 Thu 00:00
<作品名>     蒼の彼方のフォーリズムEXTRA1
<製作会社名>   sprite



蒼の彼方のフォーリズムEXTRA1
公式ホームページ
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シナリオ : 【 S+ 】
蒼の彼方のフォーリズムのFD1作目、「有坂真白」をメインに据えた今回の作品でシナリオも基本的には本編のアフター。
内容としては本編でスポットが当てられていた真白の努力を今度は恋愛方面に全振りで描いたものとなっており、戸惑い悩みながらも主人公とイチャチャする様子がこれでもかというほど描かれている。

それだけで萌えゲーとして十二分にレベルの高い作品とはなっているが、邪魔になりがちなヒロイン(真白)以外のキャラクターの絡ませ方がうまかったのは一つの評価ポイント。
イチャラブシーン以外では個性豊かなキャラクターを巧く使い笑いをふんだんに取り入れて飽きを越させないようにしつつ、主人公と真白のデートのためにアドバイスを行うなど、物語の展開を助けるシーンも見られた。

FDという立場ではあったが、本編で伝え切れなかった真白の諦めず前に向かって行く姿勢というのをしっかりと描き出したシーンは感じ入るところが大いにあり、短い物語の中ではあったがその点に関しては十二分に伝えられているといえる。

【推奨攻略順 : 無 】
選択肢が1回出てくるが、その後に影響は一切ない。


CG : 【 S 】
立ち絵等は前作とほぼ同じだが、ヒロインである真白に関しては何枚か新しいものが追加されている。
CGに関しては1枚1枚が珠玉と言っても過言でないほど高いレベルで仕上げられている。
美麗・丁寧に描かれている事はもちろんだが、シーンによっては髪型を変えたりとバリエーションを豊富にしていることも評価しているところの一つ。
ギャグシーンにおいてのSD絵等や、それ以外にも料理シーンでの描写の一つ一つなど、細かいところにも手を加えていて最も評価したい分野の一つと言える。
作品を根幹から支えている部分と言っても過言ではない。


音楽 : 【 S 】
BGMは新規に11曲追加されているが、ゲーム内での視聴は不可。
全体的にゆったりした曲が多く泣かされそうになるものも存在している。
Vo曲としてはKOTOKOさんの歌うOPの「One Small Step」が印象的。


お勧め度 : 【 S++ 】
言うまでもないがFDなので、本編未プレイの方は全く楽しめないといえる。
本編が好きだった方には十二分に楽しめるものとなっているが、本編自体がだいぶ前なので真白√のみをやり直してからのプレイを個人的にはお勧めしたい。
FDとしての完成度が高いことは保証できる。


総合評価 : 【 S+ 】
FDという形ではあるものの、シナリオ・CG・演出等、全体的に完成度が高くこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
とりあえず延期とかはいろいろあったけど、それだけによく作りこまれてるなぁと思うわ。
特にCGに関しては1枚1枚が目を奪われるレベル、それを何枚も出すからすごいよなぁ…。
後はキャラがよく動くようになった気がする。
上記の部分も併せて、シナリオ的にはすごく笑いが強くなった印象がある。それだけにずっと楽しくプレイできていて、だからこそ感動するシーンでは心に来るものがあるわ。
真白以外のキャラの立ち位置は難しいところだけど、ぶっちゃけ二人だけの世界に入っちゃうとシナリオ的には面白くないんだよね、だからと言ってから見過ぎると微妙だし…っていうジレンマを今回はうまく躱してたかも。
アドバイザーということで一歩引きつつ、しっかりと絡むところは絡んでいって、
短いような気もするけど、完成度が高ければ、まぁこれでも許すよね…。
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[レビュー]キミの瞳にヒットミーの感想
2017-05-24 Wed 00:00
<作品名>    キミの瞳にヒットミー
<製作会社名>  戯画

キミの瞳にヒットミー

シナリオ構成
S
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートは全6章からなっており、各章は20-30min程度とわりとボリュームはある。
各ヒロイン√は8-12章構成となっており、また各章の長さもまちまちであるためボリュームには差があるが2h~4h程度。
全体的なボリュームとしては一般的な作品より少々短い程度。

【推奨攻略順 : 瞳→詩菜→つばさ→みこ→ノーマル 】
攻略順に特に指定はないので好きな順番から攻略するとよいが、個人的には上記√の順番がおすすめ。
非常に短いBADEND扱いではあるものの、締めがよいのでノーマルを最後にしておきたい。

CG
S
線が細く、淡い塗りの絵。
時折バランスに問題を感じることはあるものの、総じての完成度は高い。
枚数に関しては4キャラということもあって、1キャラに対する枚数は多めなのだがHシーン用の割合が多い。
SD絵に関しても少数ながら存在している。

音楽
S
BGM23曲、Vo曲2曲(OP1/ED1)という構成。
BGMは非常にバリエーションあふれるラインナップとなっており、作品の中でも非常にレベルが高く感じられた部分の一つ。
特に「Fine Day」の途中から入る力強いエレキの旋律や「Share the joy」の静かなオケ、EDのオルゴールVer等...使い方さえ間違えなければ各場面で間違いなく有力な戦力となりえるものがそろっている。
Vo曲に関してはOPもEDもどちらも勢いのあるものが使われている。

お勧め度
S+
ドストレートな部活をテーマとした青春恋愛学園物。
キャラに非常に濃い人物がそろっており、ギャグ方面の力が強いためギャグゲーとしても楽しみやすい作品でもあり、笑えて少し泣けて…という青春が詰まった作品とも言える。
文章がしっかりしているので初心者の方へ主におすすめしたい。

総合評価
S

公式ページ
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季節は春、廃部寸前の文芸部室に4人の”問題児”が集められた。
「委員長」と多くの人からは呼ばれ、実直かつ真面目だけれど、エロには割りと素直な主人公――そんな主人公と4人の”問題児”が織り成すハチャメチャな青春部活ラブコメディ作品。

ちなみに、ヒロイン「瞳」の名前がタイトルとして含まれているが、彼女がメインと言うわけではない。詳しくは本編で判明する。

作品全体としては非常にストレートな恋愛学園物と言える。
特殊なのはやはり、舞台(テーマ)である部活の『シェア部』という点。
文芸部・お笑い部・素敵発見部・世界征服部・青春部という、一切関係ない部活を希望していた主人公・ヒロインたちが『シェア部』を作り上げていく様子はまさに青春物。

さすが戯画というべきなのかシナリオライターやその他スタッフのおかげなのか、全体的な安定度が非常に高く、細かい描写・演出などで安定して作品の品質を高めている。

シナリオでは特に共通ルートにおいて各キャラクターとの掛け合いが多く、瞳やつばさを中心としたギャグシーンが多く、その質もかなり高いものとなっている。
そんな軽快なテキストに助けられてか、各個別√の終盤にいたるまで飽きることなくプレイが可能となっているため、幅広い層に受け入れてやすい物にはなっている。

ただしテキストが軽快なのは確かなのだが、どうしても展開に無理やりさが滲み、他にも地の文やキャラクターの台詞にも矛盾点や不審点があるのも確かで、もう一歩全体的なブラッシュアップが必要といえるだろう。

各ルートのシナリオの質自体にかなり差があるのも難点の一つ。
個人的に一番良いと思えたのはみこ√で『シェア部』という他にはない利点を中心として回しつつ、他のキャラクターとも絡めたボリューミーなシナリオは思わず泣きそうになるシーンもあるほどだったのだが、対しての詩菜や瞳√では短く、世界観も殆ど二人に限定されてしまっているのでどうにも盛り上がりに欠けてしまっていた。
素材となる下地やBGM等はあるので、告白シーンをもう少し盛り上げたり、話に強弱をつけて泣きシーンを作ったり、もう一段上の作品となるために出来ることはまだある。

コンフィグに関しては詳細に設定を決められるので便利。

【総括】
全体的にしっかりとした恋愛学園物なのだが、あと一歩が踏み込めなかった作品でもある。
全体的な完成度をもう少し高くするか、他の作品にない「これ」と言えるものを提示していればもう一段階上の評価だった。

(ぶっちゃけコーナー)
つかさ√、みこ√は割と泣けそうたんだけど、それ以外が結構無難なんだよなぁ。
同じようなレベルを他の2キャラにも求めたかった。
話の素材自体は問題なかったし、BGMとか良いのそろってたんだから、しっかりと作ってれば絶対泣けたとは思うんだけどなぁ…。
あとシェア部ってのが作中に出てきたけど、ちょっと出現位置が適当過ぎたかな…決定前に主人公が呟いちゃってたし…。
全体的には完成度が高く見えがちだけど、細かいところにミスがあったりしてそういう点でもやっぱりもう一つ物足りないのかも。
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[レビュー]銀色、遥かの感想
2016-12-03 Sat 00:00
<作品名>    銀色、遥か
<製作会社名>  tone work's

銀色、遥か

シナリオ構成
S++
攻略キャラは5キャラ。共通ルートもかなり長く、各ルートも4h程度となっているため、全体的なボリュームを換算すると過去の作品を含めてもかなり長めの大ボリューム作品となっている。

【推奨攻略順 : 椛→雛多→雪月→瑞羽→ベスリー 】
攻略順に指定はなく、またネタバレもほとんどないため好きなキャラからの攻略で問題ないだろう。

CG
S
立ち絵、イベントCG、背景は品質の変わらない高レベルなものが勢ぞろい。
今までのものと比べると特に目元に特徴が出やすい傾向があるものが多い。
各キャラの構図数はもちろんなのだが差分の数も多いことが特徴的。

音楽
EX--
Vo曲12曲(OP1/挿入歌1/各キャラ用楽曲2)、BGM34曲(inst含)という驚異的なボリューム。
BGMに関しては一部は私の大好きな水月陵さんも参加しており、数は少ないものの「繋がる心」や「小さな足跡」など物語としてのキーポイントで流される大切な曲を作成している。他にもどんまるさん作曲の「雪解け」や「雪降る街」など舞台とした北国をイメージとした曲たちも効果的に作品の世界を作り出していたといえる。
Vo曲については言わずもがな、各曲有名な歌手を起用し各キャラをイメージした曲を作成してもらっているためはずれがなく、いずれも良曲。クリア後にじっくりと聞いてもらいたい曲ばかりがそろっている。

お勧め度
EX--
いままでの「tone work's」作品が好きだった方には安心して進められる作品。他に新規であっても、しっかりとした恋愛学園物が好きな方にはもれなくおすすめできる作品となっている。ボリュームがあるので、物語を読みなれてない初心者等にはお勧めしにくいのは確かなのだが、物語に入ってしまえばしっかりと引き込まれる作りにはなっているので、広く手に取ってほしい作品の一つと言えるだろう。

総合評価
S++

公式ホームページ
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今回は北国、幌路(札幌)を舞台とした作品。
タイトルからもわかる通りあくまでメインとして扱われる季節は冬なのだが、物語は大まかに3つの章【中学編→(キャラ分岐)→学園編→大学・社会編(アフター)】という風に分かれており、特に中学編の選択肢によってクリアするキャラクターが変わるというシステムを採用したのは選択式の物語でどうしても発生してしまう不自然さをカバーできるという観点でも見事というほかない。

とにかく以前の作品から続いていることであるが、本当に描写が丁寧。
各キャラに関してのことはもちろん、十年単位の物語の中で起こる各イベントについても注力するところはしっかりと注力し、省くところはさっぱりと省く。
だからこそ一つ一つのイベントにゆったりと浸ることができる。その中で垣間見えるキャラクターの魅力というものに触れていく上で感情移入が高くなるので、どうあっても感動等が起こりやすいというのも、この作品の特徴なのだろう。

学園編やアフターに関しては各ルートで驚くほど共通点がないのも印象的。
攻略対象としたキャラクターによって物語の展開や中心となる人物は様変わりしていき、無駄な使いまわし等がない。また、各キャラクターの進路や展開についても少々変更され手織り、だからこその物語に不自然さがなく、続いての付き合いができている。
物語として扱うテーマも根本に関しては同じテイストではあるのだが、伝え方を変えて各キャラの人生の縮図ともいえるキャラのシナリオを描き上げている。

ネタバレを防ぐためにもすべての√について語るわけにはいかないが、ここまでバラエティあふれる作品をプレイしたのはそれこそ前作の「星織ユメミライ」以来だろう。
今までの作品もそうなのだが、選択式の恋愛(学園)物としてはほぼ完成の域に達しているといってもいい。その中でこの作品をどう差別化するかというのがこの作品の問題ともいえたのだが、今までの作品と比べるとシナリオ扱っている時間が長く、テーマとして「夢」というものに現実的な肉付けができている。
今までの多くの作品は「アフター」というとどうしてもたくさんの時間が飛ばされ、結果だけを描写されてしまうことが多いが、この作品はその「アフター」にたどり着くまでをしっかりと描き出した作品なのである。
さらにその夢を目指すに至る最初の夢の芽生えやきっかけを描き出すために中学編を追加したことでそれらの感情にリアリティが追加されて、俄然物語としての完成度が高くなっている。
それらは「アフター」へたどり着くためには人間として必要なものであり、それを描き切るからこそ、ボリュームが多くなるのは当然と言える。
無駄なことを多く語ってしまっているが簡潔にまとめると人綴りの人生が凝縮された良い作品という事。

ヒロインたちだけではなく、今回主人公も多種多様な立ち回りをしていた。
だからこそ少しだけ存在感を大きくしてほしいなと思ったのが今回唯一の改善希望が出た場所。割と特殊な環境で過ごした彼なのだが、少しだけ過去の遺恨への振れ方がソフトで、もう少し各ルートで少し触れて扱いを大きくしてもいいのかな、と思った。

ここまで語ったが、意外にも泣きシーンという意味では少ない。
勘違いしてほしくないのは、泣けるところはたくさんあるのだがそのレベルがそこまで高くないというのが正直なところ。
というのも、今回の作品は先ほども語った通り「人生」や「夢の実現」という長いものをテーマとした作品であるため、どしても一つのイベントだけではなく大局的に表現する部分が多く、丁寧に書かれてはいるものの一発の感動という意味ではあまり大きな波を起こせていない。
その代りに読後感や引き込まれる感覚はほかの作品の比ではなくなっている。


システム等に問題はなく、プレイを快適に行えるレベルがそろっている。

【総括】
全体的なレベルが高く、この評価だけではなくそれ以上の評価を付けてもよいのではないかと思ったほど完成度としては高い。

(ぶっちゃけコーナー)
本当に振り返ると各ルートたくさんのことがあったなぁ。
驚いたのはその舞台が幌路だけに収まっていないことで、ベスリーやとあるキャラではその舞台が海外にまで及び、しかも結構書き込まれているという事。
ベスリー√で少し思たが、留学生としっかりと恋に落ちる作品を描いていたのも印象的。
国際結婚の手続きとかね。あとありがちな瑞羽√も他の作品と比べられやすいスポーツものだったけど、うまく自分のテリトリーに持ってきていいシナリオにしていた。
フィギュアという表現の難しいスポーツもED使ったりして効果的に表現してたしな。
あとハルはまじめに学園編当たりから死ぬのかなぁ…って思ってたごめんなさい。安易な泣きに逃げなかったのは本当に評価したいとともに、それに思い至った私は反省します。。。
まだまだ書きたいことがあるけど、これくらいにしておこう。。。
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[レビュー] 見上げてごらん、夜空の星を の感想
2016-02-17 Wed 00:00
<作品名>    見上げてごらん、夜空の星を
<製作会社名>  PULLTOP

見上げてごらん、夜空の星を

シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ。共通も各ルートもボリュームはたっぷりあり、全体的なシナリオ量は十分と言える。
前作「この大空に、翼をひろげて(以下ころげて)」と比べると共通は少し少ない。

【推奨攻略順 : ころな→織姫→沙夜→ひかり】
攻略順に指定はない、個人的に箱の攻略順。
だが最初にもっとも出来の良いひかり√をやるのも方法の一つ。

CG
S
言うまでもなく美麗なCG。
量も多く、一つ一つの質も高い。
SD絵の量が豊富なのも魅力の一つだろう。

他にかける部分がなかったのでここに併せて書かせてもらうが、とにかく星に関する演出が素晴らしい。
星々のキラメキや星座、影絵、星が望遠鏡で見えるシーンなどなど、言い尽くせないほどのシーン演出がなされており、これもゲームの魅力の一つだろう。

音楽
S++
Vo曲2曲(OP/ED)、BGM30曲という構成。
最大の魅力はVo曲が作品の雰囲気と合っている。OPの「Winter diamond」のイントロや「Star Map」のサビといった非常に強い魅力は作品を大いに助けてくれていた。
BGMでも「Planer in the Telescope」全体的に夜空の星をイメージしたキラキラした曲が多い中、「Around the earth」や「Star Gazer」などなどの魅力的なBGMが数多く存在しており、この作品の評価したい部分の一つである。

お勧め度
S++
天文部という青春学園ものという意味でプレイは推奨できる。
一つしてほしくないのは、前作のようなものを期待してしまうという事。
同じ空をテーマにした作品だが、ジャンルは少し別でどちらかというと恋愛に重きを置いた作品になるので、どうしても燃え上がる要素はすくない。
もちろん青春成分も一般作品と比べると大いに豊富。

総合評価
S++

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今回の作品は天文部が舞台。
主人公は昔のある出来事から「星を見ない天文部員」ということで校内でも噂になる人物。

今回の作品は過去の出来事が一つのキーとなっており、作中ではよく昔のシーンが挿入されている。それらをもとにして描かれる現在の恋愛や部活(天文に関する活動)の様子は物語の一つの見どころといってよいだろう。

今回の作品も「青春学園物」ということで、前作「この大空に、翼をひろげて」と比べられてしまうことが多い。
そもそものテーマとして空を飛ぶことを目的とした「ソアリング部」と空を見ることを目的とした「天文部」ではスケールの違いがある。
前作感じた、壮大でいてカラッとした爽快感に比べて今回の作品はどことなくこじんまりとした感想を受けてしまうだろう。
それは望遠鏡という小さなツールで広大な空を見てしまうからである。
しかしながら、今回の作品の最大の魅力はそこにあるといってもよい。
望遠鏡が受け取るのは、何十、何百、何千、何万光年と離れた光であり、そこには誰も知らない、知ることのできない神秘があり、莫大な闇があり、それらは特にみる人を混沌へと陥れ不安な気持ちにさてしまう。
しかしながら、そこに確かに存在する惑星や恒星、彗星、流星…etc、人間の目で見ることが叶わなほどのスケール。見上げた空に浮かぶ星々に想いを巡らせ、時に神話を当てはめたりして楽しむ。
そして、誰も知らない宇宙の真理を一つ一つ解き明かしていく…他の人から見ると確かに地味なのかもしれないけれど、それは何よりも壮大でいて、荘厳でいて、圧倒的なモチベーションンを引き出してくれるコンテンツと言えるだろう。

「天文」という難しい分野に関しての作品は多くあるが、ここまでしっかりと星々と向き合い、そして青春物として昇華させた作品は少ない。
今回はさらに恋愛という意味、とりわけ人間の感情に即して描かれており、非常に味わい深い作品となっている。それらの趣旨を理解して音楽をはじめ演出部門の助けも大いにあった。
全体的な調和という意味では前作にも負けていないだろう。
誰もが想像する青春学園ものではなくPULLTOPだけが描ける作品として強く評価したい。

【総括】
全体的なレベルの高さは言うまでもなく、込められたメッセージ性もありこの評価を付けることに迷いはない。

(ぶっちゃけコーナー)
まず驚いたのはやっぱり演出なのかも。
ひかり√後半のあれにはやられたわ…。
沙夜√も他の2√と比べると込められたストーリー性は強いけど、個人的にはひかりが好きだった。時折挿入される過去の話も好きなんだよなぁ。
泣けるシーンもきっちり仕込まれてるし、次回作という意味でも期待できる作品。
そういえば作中に恵風学園や天音さんっぽいのも出てきててから世界はいっしょなんだろうな。
一部√だったけどそういう演出も好きw
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[レビュー]LOVEREC.の感想
2015-08-11 Tue 00:00
<作品名>    LOVEREC.
<製作会社名>  ALcot

LOVEREC.png

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートが比較的短く、どちらかというと個別ルートに重点が置かれている作品で、キャラ数は少ないもののボリュームとしては平均程度といえるだろう。

【推奨攻略順 : 乃梨→千穂→美悠紀→ ヒトミ→ハーレム】
最後のヒトミ√以外に縛りはなく、攻略順は特にないのだが個人的にはこの順番がお勧め。

CG
S
線が細く、淡い塗りのやわらかい絵。
主人公を含めヒロイン以外の一部キャラクターの立ち絵に気になるところはあるものの総じて美麗。
ヒロインのイベントCGはまた立ち絵と違った印象を受ける物も多く、間違いなく美麗ではあるのだが気になってしまう人はいるのかもしれない。

音楽
S
BGM32曲、Vo曲2曲(OP/ED)+(+EDアレンジ1曲)という構成。
割とボリュームはあるためどのようなシーンでも巧く演出は出来ていた。
BGMとしては各ヒロインのイメージソングはもちろん、「夢はきっと叶うから」や「絆」といったある程度涙腺を刺激できるようなBGMまで質のいいものはそろっているが、今回は特に「素直になりた…い訳ないし」を推したい。
まさしくタイトル通りの印象を受ける優しくも、思わずニヤリとしてしまう曲なのは作品をやったからなのかもしれない。
対してのVo曲にあまり印象が残らなかったのは残念。

お勧め度
S+
物語序盤こそ、SFチック名設定が飛び出すがそれ以外に関してはいたってまじめな映研系の青春部活物。
部活物らしく「泣いて、笑って~」との謳い文句はあるものの、あまり競うことをしない作品なので、熱さ成分は不足しがちなため注意が必要。
逆にいうと全体的にゆるい雰囲気は多いのでそういった類の作品を好む方に勧めやすい。

総合評価
S+

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【総括】
タイトルにもあるとおり「●REC」…つまり、ビデオでの録画を活動のメインとした作品。
主人公は超がつくほどのカメラ馬鹿。
そんな主人公の10年の間大切にしていたカメラ「ヒトミ」(型番:H10Mをなぞらえて主人公が名づけた)から精霊が飛び出してきた。
いきなりのことで驚くかと思いきや、意外と受け入れてゆく周りの人々。
そんな問題を抱えつつ物語は「動好会」発足のため、学園紹介ムービーの製作へと展開してゆく。

割と序盤の共通ルートは短いからこそ物語の内容がてんこ盛りで、少々気になるところがあったとしてもすんなりと流し気楽にプレイすることができるだろう。

問題はすぐに訪れる個別ルート。
個人的にはルートが固定されているのではないなら、もう少し各キャラの魅力等を引き出してから選択に移りたかったところだが、そこはあまり大きな問題にはしていない。
物語の構造上、個別ルートでキャラの魅力を見せつつ話を展開させさらに「青春」成分も出していかなくてはならない。
この部分に関してはなかなか達成できていたとは言いがたい。
「青春物」というとかなり幅があるように見えるが、やはりライバルの存在は必須。
そうなるべき映研は存在しているのだが、特に乃梨√などはあまり関連性も無く、そういった√の話では全体的に話がキャラ自身の魅力や展開に比重が置かれてしまい、共通√でそういった部分の解消が行われていないためどうしても話としてだれてしまう。
逆に美悠妃ルートでは主人公やヒロインがもといた映研が絡んでくることもあり、割とほかのルートに比べて「青春」度合いが強い作品。

作品の内容が動画関係だったこともこの問題に大きくかかわっていそう。
作中に難しい言葉や専門的知識が出ないのはもちろんいいことなのだが、だからこそメインコンテンツに深く迫ることができないため、物語の厚みを出すことができず結果として展開の中に「努力」と明確に描写できるシーンが徹夜しか無いという事態につながった。

この作品をただのキャラゲー・萌えゲーとして見るならば十分なシナリオであるといえるのだが、「青春」を押し出した作品であると言い張るのなら、やはりある程度の知識を入れること、そしてわかりやすくそれを伝えることはシナリオを作る側の責任として存在するのだろう。
その上で「青春部活物」に欠かせない王道的シーンを展開させることが必要だったといえる。

とは言いつつ、物語としてまったく価値が無かったわけではない。
むしろ、キャラクターを魅せる部分に関しては鉄板といえるほど磐石な力を持っており、その部分に押され後半では素直に涙するルートもある。
それだけに、上記の部分が改善されていれば、と少し悔しい思いをしてしまったのも事実。

作品終盤、ヒトミ√に関しては悪い点と良い点が混在している。
悪い点に関しては先ほど述べた点が関連しており、またもう1点あるのだがネタバレになってしまうためここでは控える。

コンフィグには基本的な機能はそろっており問題ない。

(ぶっちゃけコーナー)
「青春物」として売り出すにはいまひとつシナリオの力足らずであることは確かだが、作品自体の魅力は十分にありこの評価。

正直最初のほうは「あれ?」と思っていたんだけど、後半から調子を上げてきた作品。
作品的には美悠妃√が一番の正解だったように思う。…いやまぁ、個人的な好みも入ってはいるけどさ。
全体的に後一歩及ばず!ってのがおおかったきがするんだよね、強かった萌え部分に関しても。
青春成分を入れたせいで、どっちつかずになったイメージがある。
それがいいか悪いかはともかくとしてだけど。
ちょっと面白いな、と思ったのは好きなタイミングで作中を「●REC」できることだろう。
リプレイ機能はわりと多くあるが、好きなタイミングという点と物語自体に絡めてるあたりに魅力を感じた。
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