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[レビュー]銀色、遥かの感想
2016-12-03 Sat 00:00
<作品名>    銀色、遥か
<製作会社名>  tone work's

銀色、遥か

シナリオ構成
S++
攻略キャラは5キャラ。共通ルートもかなり長く、各ルートも4h程度となっているため、全体的なボリュームを換算すると過去の作品を含めてもかなり長めの大ボリューム作品となっている。

【推奨攻略順 : 椛→雛多→雪月→瑞羽→ベスリー 】
攻略順に指定はなく、またネタバレもほとんどないため好きなキャラからの攻略で問題ないだろう。

CG
S
立ち絵、イベントCG、背景は品質の変わらない高レベルなものが勢ぞろい。
今までのものと比べると特に目元に特徴が出やすい傾向があるものが多い。
各キャラの構図数はもちろんなのだが差分の数も多いことが特徴的。

音楽
EX--
Vo曲12曲(OP1/挿入歌1/各キャラ用楽曲2)、BGM34曲(inst含)という驚異的なボリューム。
BGMに関しては一部は私の大好きな水月陵さんも参加しており、数は少ないものの「繋がる心」や「小さな足跡」など物語としてのキーポイントで流される大切な曲を作成している。他にもどんまるさん作曲の「雪解け」や「雪降る街」など舞台とした北国をイメージとした曲たちも効果的に作品の世界を作り出していたといえる。
Vo曲については言わずもがな、各曲有名な歌手を起用し各キャラをイメージした曲を作成してもらっているためはずれがなく、いずれも良曲。クリア後にじっくりと聞いてもらいたい曲ばかりがそろっている。

お勧め度
EX--
いままでの「tone work's」作品が好きだった方には安心して進められる作品。他に新規であっても、しっかりとした恋愛学園物が好きな方にはもれなくおすすめできる作品となっている。ボリュームがあるので、物語を読みなれてない初心者等にはお勧めしにくいのは確かなのだが、物語に入ってしまえばしっかりと引き込まれる作りにはなっているので、広く手に取ってほしい作品の一つと言えるだろう。

総合評価
S++

公式ホームページ
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今回は北国、幌路(札幌)を舞台とした作品。
タイトルからもわかる通りあくまでメインとして扱われる季節は冬なのだが、物語は大まかに3つの章【中学編→(キャラ分岐)→学園編→大学・社会編(アフター)】という風に分かれており、特に中学編の選択肢によってクリアするキャラクターが変わるというシステムを採用したのは選択式の物語でどうしても発生してしまう不自然さをカバーできるという観点でも見事というほかない。

とにかく以前の作品から続いていることであるが、本当に描写が丁寧。
各キャラに関してのことはもちろん、十年単位の物語の中で起こる各イベントについても注力するところはしっかりと注力し、省くところはさっぱりと省く。
だからこそ一つ一つのイベントにゆったりと浸ることができる。その中で垣間見えるキャラクターの魅力というものに触れていく上で感情移入が高くなるので、どうあっても感動等が起こりやすいというのも、この作品の特徴なのだろう。

学園編やアフターに関しては各ルートで驚くほど共通点がないのも印象的。
攻略対象としたキャラクターによって物語の展開や中心となる人物は様変わりしていき、無駄な使いまわし等がない。また、各キャラクターの進路や展開についても少々変更され手織り、だからこその物語に不自然さがなく、続いての付き合いができている。
物語として扱うテーマも根本に関しては同じテイストではあるのだが、伝え方を変えて各キャラの人生の縮図ともいえるキャラのシナリオを描き上げている。

ネタバレを防ぐためにもすべての√について語るわけにはいかないが、ここまでバラエティあふれる作品をプレイしたのはそれこそ前作の「星織ユメミライ」以来だろう。
今までの作品もそうなのだが、選択式の恋愛(学園)物としてはほぼ完成の域に達しているといってもいい。その中でこの作品をどう差別化するかというのがこの作品の問題ともいえたのだが、今までの作品と比べるとシナリオ扱っている時間が長く、テーマとして「夢」というものに現実的な肉付けができている。
今までの多くの作品は「アフター」というとどうしてもたくさんの時間が飛ばされ、結果だけを描写されてしまうことが多いが、この作品はその「アフター」にたどり着くまでをしっかりと描き出した作品なのである。
さらにその夢を目指すに至る最初の夢の芽生えやきっかけを描き出すために中学編を追加したことでそれらの感情にリアリティが追加されて、俄然物語としての完成度が高くなっている。
それらは「アフター」へたどり着くためには人間として必要なものであり、それを描き切るからこそ、ボリュームが多くなるのは当然と言える。
無駄なことを多く語ってしまっているが簡潔にまとめると人綴りの人生が凝縮された良い作品という事。

ヒロインたちだけではなく、今回主人公も多種多様な立ち回りをしていた。
だからこそ少しだけ存在感を大きくしてほしいなと思ったのが今回唯一の改善希望が出た場所。割と特殊な環境で過ごした彼なのだが、少しだけ過去の遺恨への振れ方がソフトで、もう少し各ルートで少し触れて扱いを大きくしてもいいのかな、と思った。

ここまで語ったが、意外にも泣きシーンという意味では少ない。
勘違いしてほしくないのは、泣けるところはたくさんあるのだがそのレベルがそこまで高くないというのが正直なところ。
というのも、今回の作品は先ほども語った通り「人生」や「夢の実現」という長いものをテーマとした作品であるため、どしても一つのイベントだけではなく大局的に表現する部分が多く、丁寧に書かれてはいるものの一発の感動という意味ではあまり大きな波を起こせていない。
その代りに読後感や引き込まれる感覚はほかの作品の比ではなくなっている。


システム等に問題はなく、プレイを快適に行えるレベルがそろっている。

【総括】
全体的なレベルが高く、この評価だけではなくそれ以上の評価を付けてもよいのではないかと思ったほど完成度としては高い。

(ぶっちゃけコーナー)
本当に振り返ると各ルートたくさんのことがあったなぁ。
驚いたのはその舞台が幌路だけに収まっていないことで、ベスリーやとあるキャラではその舞台が海外にまで及び、しかも結構書き込まれているという事。
ベスリー√で少し思たが、留学生としっかりと恋に落ちる作品を描いていたのも印象的。
国際結婚の手続きとかね。あとありがちな瑞羽√も他の作品と比べられやすいスポーツものだったけど、うまく自分のテリトリーに持ってきていいシナリオにしていた。
フィギュアという表現の難しいスポーツもED使ったりして効果的に表現してたしな。
あとハルはまじめに学園編当たりから死ぬのかなぁ…って思ってたごめんなさい。安易な泣きに逃げなかったのは本当に評価したいとともに、それに思い至った私は反省します。。。
まだまだ書きたいことがあるけど、これくらいにしておこう。。。
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[レビュー] 見上げてごらん、夜空の星を の感想
2016-02-17 Wed 00:00
<作品名>    見上げてごらん、夜空の星を
<製作会社名>  PULLTOP

見上げてごらん、夜空の星を

シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ。共通も各ルートもボリュームはたっぷりあり、全体的なシナリオ量は十分と言える。
前作「この大空に、翼をひろげて(以下ころげて)」と比べると共通は少し少ない。

【推奨攻略順 : ころな→織姫→沙夜→ひかり】
攻略順に指定はない、個人的に箱の攻略順。
だが最初にもっとも出来の良いひかり√をやるのも方法の一つ。

CG
S
言うまでもなく美麗なCG。
量も多く、一つ一つの質も高い。
SD絵の量が豊富なのも魅力の一つだろう。

他にかける部分がなかったのでここに併せて書かせてもらうが、とにかく星に関する演出が素晴らしい。
星々のキラメキや星座、影絵、星が望遠鏡で見えるシーンなどなど、言い尽くせないほどのシーン演出がなされており、これもゲームの魅力の一つだろう。

音楽
S++
Vo曲2曲(OP/ED)、BGM30曲という構成。
最大の魅力はVo曲が作品の雰囲気と合っている。OPの「Winter diamond」のイントロや「Star Map」のサビといった非常に強い魅力は作品を大いに助けてくれていた。
BGMでも「Planer in the Telescope」全体的に夜空の星をイメージしたキラキラした曲が多い中、「Around the earth」や「Star Gazer」などなどの魅力的なBGMが数多く存在しており、この作品の評価したい部分の一つである。

お勧め度
S++
天文部という青春学園ものという意味でプレイは推奨できる。
一つしてほしくないのは、前作のようなものを期待してしまうという事。
同じ空をテーマにした作品だが、ジャンルは少し別でどちらかというと恋愛に重きを置いた作品になるので、どうしても燃え上がる要素はすくない。
もちろん青春成分も一般作品と比べると大いに豊富。

総合評価
S++

公式ホームページ
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今回の作品は天文部が舞台。
主人公は昔のある出来事から「星を見ない天文部員」ということで校内でも噂になる人物。

今回の作品は過去の出来事が一つのキーとなっており、作中ではよく昔のシーンが挿入されている。それらをもとにして描かれる現在の恋愛や部活(天文に関する活動)の様子は物語の一つの見どころといってよいだろう。

今回の作品も「青春学園物」ということで、前作「この大空に、翼をひろげて」と比べられてしまうことが多い。
そもそものテーマとして空を飛ぶことを目的とした「ソアリング部」と空を見ることを目的とした「天文部」ではスケールの違いがある。
前作感じた、壮大でいてカラッとした爽快感に比べて今回の作品はどことなくこじんまりとした感想を受けてしまうだろう。
それは望遠鏡という小さなツールで広大な空を見てしまうからである。
しかしながら、今回の作品の最大の魅力はそこにあるといってもよい。
望遠鏡が受け取るのは、何十、何百、何千、何万光年と離れた光であり、そこには誰も知らない、知ることのできない神秘があり、莫大な闇があり、それらは特にみる人を混沌へと陥れ不安な気持ちにさてしまう。
しかしながら、そこに確かに存在する惑星や恒星、彗星、流星…etc、人間の目で見ることが叶わなほどのスケール。見上げた空に浮かぶ星々に想いを巡らせ、時に神話を当てはめたりして楽しむ。
そして、誰も知らない宇宙の真理を一つ一つ解き明かしていく…他の人から見ると確かに地味なのかもしれないけれど、それは何よりも壮大でいて、荘厳でいて、圧倒的なモチベーションンを引き出してくれるコンテンツと言えるだろう。

「天文」という難しい分野に関しての作品は多くあるが、ここまでしっかりと星々と向き合い、そして青春物として昇華させた作品は少ない。
今回はさらに恋愛という意味、とりわけ人間の感情に即して描かれており、非常に味わい深い作品となっている。それらの趣旨を理解して音楽をはじめ演出部門の助けも大いにあった。
全体的な調和という意味では前作にも負けていないだろう。
誰もが想像する青春学園ものではなくPULLTOPだけが描ける作品として強く評価したい。

【総括】
全体的なレベルの高さは言うまでもなく、込められたメッセージ性もありこの評価を付けることに迷いはない。

(ぶっちゃけコーナー)
まず驚いたのはやっぱり演出なのかも。
ひかり√後半のあれにはやられたわ…。
沙夜√も他の2√と比べると込められたストーリー性は強いけど、個人的にはひかりが好きだった。時折挿入される過去の話も好きなんだよなぁ。
泣けるシーンもきっちり仕込まれてるし、次回作という意味でも期待できる作品。
そういえば作中に恵風学園や天音さんっぽいのも出てきててから世界はいっしょなんだろうな。
一部√だったけどそういう演出も好きw
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[レビュー]LOVEREC.の感想
2015-08-11 Tue 00:00
<作品名>    LOVEREC.
<製作会社名>  ALcot

LOVEREC.png

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートが比較的短く、どちらかというと個別ルートに重点が置かれている作品で、キャラ数は少ないもののボリュームとしては平均程度といえるだろう。

【推奨攻略順 : 乃梨→千穂→美悠紀→ ヒトミ→ハーレム】
最後のヒトミ√以外に縛りはなく、攻略順は特にないのだが個人的にはこの順番がお勧め。

CG
S
線が細く、淡い塗りのやわらかい絵。
主人公を含めヒロイン以外の一部キャラクターの立ち絵に気になるところはあるものの総じて美麗。
ヒロインのイベントCGはまた立ち絵と違った印象を受ける物も多く、間違いなく美麗ではあるのだが気になってしまう人はいるのかもしれない。

音楽
S
BGM32曲、Vo曲2曲(OP/ED)+(+EDアレンジ1曲)という構成。
割とボリュームはあるためどのようなシーンでも巧く演出は出来ていた。
BGMとしては各ヒロインのイメージソングはもちろん、「夢はきっと叶うから」や「絆」といったある程度涙腺を刺激できるようなBGMまで質のいいものはそろっているが、今回は特に「素直になりた…い訳ないし」を推したい。
まさしくタイトル通りの印象を受ける優しくも、思わずニヤリとしてしまう曲なのは作品をやったからなのかもしれない。
対してのVo曲にあまり印象が残らなかったのは残念。

お勧め度
S+
物語序盤こそ、SFチック名設定が飛び出すがそれ以外に関してはいたってまじめな映研系の青春部活物。
部活物らしく「泣いて、笑って~」との謳い文句はあるものの、あまり競うことをしない作品なので、熱さ成分は不足しがちなため注意が必要。
逆にいうと全体的にゆるい雰囲気は多いのでそういった類の作品を好む方に勧めやすい。

総合評価
S+

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【総括】
タイトルにもあるとおり「●REC」…つまり、ビデオでの録画を活動のメインとした作品。
主人公は超がつくほどのカメラ馬鹿。
そんな主人公の10年の間大切にしていたカメラ「ヒトミ」(型番:H10Mをなぞらえて主人公が名づけた)から精霊が飛び出してきた。
いきなりのことで驚くかと思いきや、意外と受け入れてゆく周りの人々。
そんな問題を抱えつつ物語は「動好会」発足のため、学園紹介ムービーの製作へと展開してゆく。

割と序盤の共通ルートは短いからこそ物語の内容がてんこ盛りで、少々気になるところがあったとしてもすんなりと流し気楽にプレイすることができるだろう。

問題はすぐに訪れる個別ルート。
個人的にはルートが固定されているのではないなら、もう少し各キャラの魅力等を引き出してから選択に移りたかったところだが、そこはあまり大きな問題にはしていない。
物語の構造上、個別ルートでキャラの魅力を見せつつ話を展開させさらに「青春」成分も出していかなくてはならない。
この部分に関してはなかなか達成できていたとは言いがたい。
「青春物」というとかなり幅があるように見えるが、やはりライバルの存在は必須。
そうなるべき映研は存在しているのだが、特に乃梨√などはあまり関連性も無く、そういった√の話では全体的に話がキャラ自身の魅力や展開に比重が置かれてしまい、共通√でそういった部分の解消が行われていないためどうしても話としてだれてしまう。
逆に美悠妃ルートでは主人公やヒロインがもといた映研が絡んでくることもあり、割とほかのルートに比べて「青春」度合いが強い作品。

作品の内容が動画関係だったこともこの問題に大きくかかわっていそう。
作中に難しい言葉や専門的知識が出ないのはもちろんいいことなのだが、だからこそメインコンテンツに深く迫ることができないため、物語の厚みを出すことができず結果として展開の中に「努力」と明確に描写できるシーンが徹夜しか無いという事態につながった。

この作品をただのキャラゲー・萌えゲーとして見るならば十分なシナリオであるといえるのだが、「青春」を押し出した作品であると言い張るのなら、やはりある程度の知識を入れること、そしてわかりやすくそれを伝えることはシナリオを作る側の責任として存在するのだろう。
その上で「青春部活物」に欠かせない王道的シーンを展開させることが必要だったといえる。

とは言いつつ、物語としてまったく価値が無かったわけではない。
むしろ、キャラクターを魅せる部分に関しては鉄板といえるほど磐石な力を持っており、その部分に押され後半では素直に涙するルートもある。
それだけに、上記の部分が改善されていれば、と少し悔しい思いをしてしまったのも事実。

作品終盤、ヒトミ√に関しては悪い点と良い点が混在している。
悪い点に関しては先ほど述べた点が関連しており、またもう1点あるのだがネタバレになってしまうためここでは控える。

コンフィグには基本的な機能はそろっており問題ない。

(ぶっちゃけコーナー)
「青春物」として売り出すにはいまひとつシナリオの力足らずであることは確かだが、作品自体の魅力は十分にありこの評価。

正直最初のほうは「あれ?」と思っていたんだけど、後半から調子を上げてきた作品。
作品的には美悠妃√が一番の正解だったように思う。…いやまぁ、個人的な好みも入ってはいるけどさ。
全体的に後一歩及ばず!ってのがおおかったきがするんだよね、強かった萌え部分に関しても。
青春成分を入れたせいで、どっちつかずになったイメージがある。
それがいいか悪いかはともかくとしてだけど。
ちょっと面白いな、と思ったのは好きなタイミングで作中を「●REC」できることだろう。
リプレイ機能はわりと多くあるが、好きなタイミングという点と物語自体に絡めてるあたりに魅力を感じた。
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[レビュー]蒼の彼方のフォーリズムの感想
2015-01-17 Sat 00:00
<作品名>    蒼の彼方のフォーリズム
<製作会社名>  Sprite

蒼の彼方のフォーリズム

【さわり】
フライングサーカス(通称FC)という架空の飛行競技、とある理由からその世界から引退していた主人公のもとに転校生の明日香がやってくる。
選手としてではなくコーチとしてFCに関わることを決めた主人公は試合を通してFCだけではなく選手たちとも深くかかわる事になる――。

シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ。
共通√は比較的長く、個別も十分な量が用意されているため全体的な分量は十分。
FINALEについてはかなり短いため、あくまでメインは4人のシナリオ。

【推奨攻略順 : 莉佳→真白→みさき→明日香→FINALE】
FINALEは前キャラクリアすると勝手に始まる。
それ以外の攻略指定順は無いものの、この順番がおそらく一番きれい。

CG
S
線画細く淡い色の非常に美麗な絵。
全体的な質は近年まれに見るほど高レベル。
各キャラの枚数もさることながらFC中の絵等も多く、さらに分かり易いように解説用の絵や図等も用意されていた所にも好感。SD絵も数多く存在している。

音楽
S++
鑑賞モードが無いためBGMの曲数不明。Vo曲7曲(OP/挿入歌/ED×5)という構成。
BGMも確実に量は多く、聞いていて久しぶりに「雰囲気を作っている」と感じられる曲が多く、流れるだけで物語自体の流れを変えれるレベルのものがそろっていた。
EDにも各√用のものが用意されていたりと注力具合がうかがえる。
何より絶妙なタイミングで入る挿入歌だろう。
流れた時の涙腺の破壊力はシナリオとあわさった時にかなりのものとなる。

お勧め度
EX--
笑って、泣けて、そしてやっぱり楽しい、そんなスポーツの世界をテーマにした作品。
読後感も爽快な青春学園物、部活物が好きな方には強くお勧めしたい。
ただ、この作品は主人公が試合をして強くなる作品ではなく、あくまでサポートとしてヒロインたちを強くしていく作品なので、その点だけ注意が必要。

総合評価
S++

公式ホームページ
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上記までにも説明したが、人間が靴をはくだけで空を飛べるようになった世界の話。
フライングサーカス(以下FC)という空中でのレース+鬼ごっこのようなスポーツをテーマとした作品。

ある意味オーソドックスともいえる回想シーンを挿入して始まったこの作品だが、その後の展開を含めて物語へと引き込む力はかなりあったように思う。

それでも世界観も少し違う上に、新しいスポーツをテーマとした作品なのでその辺りの説明等に厳しさを感じるかと思ったが、退屈になりそうなルール等の説明も絵等を駆使して簡単に説明したうえ詳しい部分は実践を含めて学んでいけたのでスルリとなじむ事が出来き、ルールや概念が分からなくなるという事はまず無い。

そうやってサクサクと物語は順調に青春の部活物の展開へと向かっていき、まさしく好敵手と言いたくなるキャラが次々と登場してくる。
メインキャラがしっかりと作られているのはもちろんなのだが、サブキャラ達もかなり重要だと言える。どのキャラも愛すべき存在であり、脇役だからと手を抜かずしっかりと中身が作られていた。
各ルートによってメインとなって関わってくるキャラに差はあるが、どのルートにおいてもそれらの脇役が大切で無かった事は無い。

時に助け合い、そして試合では真剣にぶつかりあう。泣いて笑ってを繰り返して友情を深める。そんな風に繰り返される選手たちの交流をしっかりと見れるからこそ、試合ではこちらも手に汗握る事も少なくない。

形は違えと、努力・友情・勝利という青春学園物の三大要素をあまさず描ききったのはさすがというほかない。しかしながらそれでとどまらなかったのがこの作品のすごい所。
勝つということは敗者がいる。そして敗者から勝者へ向けられる嫉妬や絶望といた綺麗とは言い難い感情もこの作品は取り扱った。
誰もが持つ黒い感情に勝つにはどうすればよいか。「試合に勝つ」とは何なのか。「真剣にやることの意味」や「試合をする楽しさ」といったものはどのルートにおいてもテーマとして定義されており、プラスだけではなくマイナスの面も見つめていたのはかなりの高評価を加えたい。

部活だからこそ楽しく、そしてだからこそ真剣に取り組む大切さ。
誰もが忘れていた学園生活での大切なもの、みたいなのを描いていたように思う。

付け加えて言いたいのはテーマとなったFCについて。
ルールを理解しそしてストーリーを進めると分かるのだが、このFCという競技は思った以上に深く作られている。
だからこそ、その枠内で成長していくキャラの様子を見た時は主人公と同じく時に鳥肌が立ち、歓喜した記憶がある。
それ以上に何かを言うつもりはないのだが、後で振り返ってみると良くこの競技を思いついたなぁ…すごく楽しそうだな、というのが正直な感想。

コンフィグに関しては殆ど不満は無い。
ただ、音楽鑑賞が無かったのは少しさびしいかも。

【総括】
絵・シナリオ・音楽・演出、全ての点においてうまくかみ合った高レベルな作品で、この評価でも少し厳しめにつけたと言えるほど。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
もっとこの世界に浸っていたい。
主人公がもっと空をかけるシーンも見たかった。
正直なところ、感想として書くにしてもほとんど子供みたいなことしか書けなかった。
だっていい作品だからほめるしかないよね…。
青春学園物ならここ最近で一番だったかも。部活というのがすごく輝いて見えたわ。
泣きシーンもたくさんあって、挿入歌ではかなり泣いていた気がする。
ただ、強く泣くというよりは少し涙が流れてしまう、という感じでどちらかというと興奮していたシーンとかの方が印象としては強いんだよな。
それでも十分に泣きゲーだと言えるけどね。
うん、ここ最近では一番のお勧めと言えるのはコメントの長さでも分かると思う。
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[レビュー]あの晴れわたる空より高くの感想
2014-10-05 Sun 12:00
<作品名>    あの晴れわたる空より高く
<製作会社名>  チュアブルソフト

あの晴れわたる空より高く

シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ。共通√が比較的長く、個別ルートは一般的。
共通の分でキャラ数が少ない分をカバーできているので総合的にみると一般的分量。

【推奨攻略順 : 那津奈→ほのか→夏帆→有佐→グランド】
各キャラの攻略順にロックはないものの有佐√は最後に回した方がよい。

CG
S-
線は柔らかく色は濃い、少し違和感を感じる絵。
枚数に関しては4キャラと言うこともあり各キャラに対する枚数は多いが質に関して問題があったので減点で立ち絵とイベントCGのどちらにも違和感を感じてしまう絵が多い。
ロケットの絵等、頑張っている部分もあるのは確か。

音楽
S+
BGM24曲、Vo曲3曲(OP1/ED2)
Vo曲はなかなかユニークで評価としてはあまり加味していない。
主な評価はBGMであり、その部分に関してはバランス良くそろっている中で悲しい曲の他にロケット等が登場する壮大なものが際立っている印象を受けた。
その他にも涙腺を刺激する物もしっかりと含まれていたので及第点。

お勧め度
S++
青春学園物のとりわけロケットを扱った作品としてお勧めの作品。
全体的に荒削りで、特に絵などで最初に拒否反応を起こす恐れはありこのあたりでこのみは出てしまうだろう。しかしながら、そこさえ乗り越えればストーリーは笑いあり涙ありの手堅いものとなっており、特に有佐√とグランドの出来は手放しで称賛してもよいほど。
弱点としては難しい理論や話が時折入ってくることだろう。

総合評価
S+

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【物語について】
部員数2名にも満たない廃部寸前の弱小ロケット部「ビャッコ」。そんな部活にロケット知識どころか日々のテストすら赤点スレスレの主人公が入ることになる。

ロケットをテーマにしていると言う事を除けば、非常にありふれた青春学園物の設定。
現実世界と違う点としては日本のロケット技術が他国を圧倒していることやAXIPの存在等が挙げられるが、現実とかなり乖離している点と言う意味では見当たらない。

物語として一番ネックになりがちな専門知識については、序盤からロケットの話が満載。
文章中の特定の単語をクリックすると専門用語のTIPSがでてきたり、主人公が馬鹿設定の為何かにたとえた説明や図説など各種さまざまな方法で教えてくれるため、本当に基本的な事に関しては概ね理解できるはず。
それでも、それらではカバーしきれないその他難しい単語は多く出てくるので注意は必要。

そんな要素もあるので物語としては硬い感じになってしまいがちなのだが、登場人物たちが上手くボケやツッコミを挟んでくるのでギャグ方面から見ても面白い作品で、テンポよく物語を読み進めることができる。
このあたりは登場するキャラクター(特にサブキャラクター)の性格があまりひねくれておらず、行動や心理などが推察し易かったのも幸いしたのではないのだろうか。

ただ序盤だとまだその雰囲気になじめず、どうしても淡々と進んでいる印象を受けるため、いい部分と悪い部分が混在しているのだが、このあたりに関しては後半になり改善されている。

物語としては弱小部活を立て直すストーリーなので、王道の努力・友情・勝利の3要素がしっかりとつまった青春物ではあるのだが、そこにロケットと言う要素を加えた。それだけならば他の類似作品とほとんど差はないと言えるが、この作品の最大の魅力は「ロケットを作り宇宙を目指す」といういかにも綺麗な目標、そこに恐れることなく負の用をを描き出したと言うこと。
ロケット開発に伴う税金の問題やそして打ち上げ時の周囲への影響はこの世界のみならず現実世界でも起こっている問題で、それらを各立場からしっかりと描いてくれている。
特に有佐√では主人公の過去にも触れつつ「家族」というテーマも加えたかなり質のいいストーリーが用意されている。
そこへ破壊力の高いBGMが上手に挿入されるので、涙を流したシーンも1つや2つではこと足りず、他のヒロイン√をも圧倒したこの作品の根本的なルートとも言えるだろう。
そこへきて最後のグランドルート「liftoff!」はある種王道ともいえる全体を巻き込んだ展開で、今まで敵だったキャラなどが味方になったり、思わぬ伏線に気がついたりと、ストーリーとしてはほぼ満点に近い物を見せてくれた。無論、荒削りな演出や描写などはかなり目につくが、それでも高い評価を与えたことは言うまでもないだろう。

コンフィグに関しては少し使いにくい部分もあったものの、概ね使いやすい。
ちなみに主人公は別視点で声が入ることがある。

【総括】
絵や演出、細かいストーリーの部分など未熟なものが見られ、特に序盤では違和感をぬぐえないシーンが多々あり評価は抑え目だが、中盤~後半にかけての展開はさすがと言うほかなく、期待以上の青春学園物を見せてくれていた。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
一応主人公は馬鹿設定だけど、頭は回るらしい。
それにしても有佐√は涙腺的な意味でも可愛さ的な意味でも破壊力高かったなぁ…。
なんというか、今どき珍しい泥くさい青春物なんだけど、だからこそ大切なものを見つけられる作品と言うか、プレイ後の気持ちがすごく良くなる作品で、あるいみ青春学園物の最大の良さみたいな部分をきちんとわかって作られる作品だな。
絵とかで抵抗をうけてプレイしないのは正直もったいないわ。
燃えゲーと泣きゲー好きの人はぜひぜひプレイしていただきたい。
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