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[レビュー]Amenity's Life -アメニティーズ ライフ-の感想
2017-03-11 Sat 00:00
<作品名>    Amenity's Life -アメニティーズ ライフ-
<製作会社名>  HOOKSOFT

AmenitysLife.png

シナリオ構成
S+
攻略キャラは5キャラ。
5回のキャラシナリオ選択によって√が分岐する形のシナリオのため共通ルートは2-3hと短いが、各個別ルートに十分のボリュームがあり、全体的なボリュームに関しては十分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 望希→菜瑠→奏→麻帆→美栗 】
各キャラの攻略にロック等はないため、好きなキャラからの攻略で問題ない。

CG
S
線が細く、淡い塗り。
可愛さを前面に出したCGは時折見惚れてしまうものもあり、質・量ともに高レベルであることは言うまでもない。
何より評価したいのは背景だろうか、動くことこそないもののいつもは目立たない1枚1枚に対して、丁寧に書き込まれた事を感じさせられることも多かった。
そのほかSD絵も何枚か存在している。

音楽
S
BGM27曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
全体的に穏やかな学園物らしいBGMをそろえており、奇抜なものというのは存在しない。
あくまでも背景音楽としての役割のみを果たしていたといえる。
Vo曲で注目したいのは挿入歌としても扱われている「恋のパレード」だろうか、テンポのいい楽曲ではあるものの主張はし過ぎず、それでいてサビはどこか耳に残るものとなっており、ぜひ攻略後に落ち着いて聞いてほしいものとなっている。

お勧め度
S+
身の回り擬人化ドタバタ学園恋愛コメディ。
今までの作品より、より一層コメディ要素が強くなっており、全体的に笑いなら最後までプレイできる作品。
内容も擬人化という特殊な要素はあれど、純粋な恋愛学園物から大きくは外れておらず、安定してだれでも楽しめる作品にはなっている。

総合評価
S

公式ホームページ
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ある日、主人公――怜二の持っていたスマホが「女の子」になってしまった。
物が突如として女の子になる擬人化現象はそれで終わらず、家のオーブンやくすり箱、座椅子や掃除機、はてはエレベーターまで…。
そんな出会いは主人公たちだけではなく、周りの人たちも巻き込んでいって――。

物に限らず、動物なども含めれば擬人化作品というのは今までにも複数の作品が世に出されている。(※妖怪等は別にしても)
しかしながら、それらの多くの作品はエロメインの作品であり、純粋な学園恋愛物としての作品は比較的目新しい。
それゆえに…というわけではないが、物語として(シチュエーションとして)不自然な点は数多くあり、そのあたりに関しては舞台を成立させるために目をつぶるほかないのだろう。

全体的に会話中心のテンポがいい物語展開で、レベルの上がったギャグと合わせ、プレイしていて退屈を感じること泣く最後までプレイできる。

擬人化というのが物語の要素として大きなところを占めていそうではあるが、実際のところ中身は純粋な恋愛学園物であり、擬人化部分がシナリオと大きく関連するのは5√中2√で、さらにどうしてこの現象が起きたか等の根本的な話題に踏み込むことはない。

恋愛学園物として重要な「キャラの魅力を伝える力」についてはやはりHOOKSOFTとでもいうべきだろうか、選択制シナリオや告白、ピロートークシーン等々でしっかりとじっくりと描き出しており、時折見せる描写力は手放しでほめられるほど。
この辺りに関しては、全体的な物語の不自然さを鑑みても評価しておきたい。
個人的には外野の様子もわかって少し面白い掲示板機能も、今までと比べてだいぶ便利になっているので注目してほしい。

少し残念と言える部分なのは、全体的に見るとかなり平坦な物語という事だろう。
一つ一つの物語は割と丁寧に作られている印象なのだが、すべてクリア後に心に残っているものが思った以上に少なく、他の作品に埋もれてしまいそう。
個人的には奏でもう少し深く踏み込んだ物語にしてしまってもよかったのではないかなと思ったり、他にも要素として挙げられている擬人化部分をもう少し前面に押し出すことももちろん必要だろう。

コンフィグに関しては非常に使いやすく、プレイしていて困ることはない。

【総括】
ギャグ要素強めのドストレートな恋愛学園物であり、擬人化部分をあまりうまく使えなかったイメージがあるので、平均ともいえるこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
ザックリ言っちゃうと「何で擬人化?」ってのがあんまり伝わってこなかった。
擬人化代表のスマートホンの麻帆√ですらあんまり伝わってこなかったんだから、作品全体にそういう雰囲気があるというのが現状。これなら擬人化じゃなくても同じようなの作れてしまうんじゃないか…とおもってしまう。
『物』に対してもう少し別のアプローチ、「いつも寄り添ってくれる」「大切にしなければ」みたいな、部分も深めていかなければ、人と物にとって本当に快適(アメニティ)な生活はこないんじゃないかな、とうまいこと言ってみたりする。
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[レビュー]フローラル・フローラブの感想
2016-10-14 Fri 00:00
<作品名>    フローラル・フローラブ
<製作会社名>  SAGA PLANETS

フローラル・フローラブ
シナリオ構成
S++
攻略キャラは6キャラ。
共通ルートもしっかりとしたボリュームがあり、各個別ルートも2-3h程度の長さがあるため全体的なボリュームとしては十二分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : アーデルハイト→こはね→愁→七緒→夏乃→Informalnote 】
全キャラ攻略後にInformalnoteが出現するほかに攻略順に指定はないものの、おそらくこの順番の攻略が最もシナリオを楽しむことに向いているだろう。

CG
S
線は細くはっきりとした塗りの絵。
全体的な質のレベルが上がっていることは言うまでもなく、枚数に関しても各キャラの構図数が非常に豊富。
スマホ画面用に独自のスタンプなども用意していたりと、細かいところにまで手を加えている。他にSD絵も数多く存在している。

音楽
S+
BGM36曲(inst除)、Vo曲3曲(OP1/ED2)という構成。
今回のBGMには水月陵さんがかかわっていることもあり、説明するまでもなく安定の質と言える。作中に宗教的な話が入ってくる為か、そういったものをイメージした曲が多いのが印象的。単体として驚く曲というのはあまりないのだが、中でもBGM「キミを待つ夕暮れ」や「innocence song」は文章とよくマッチングできたためか涙腺を非常に刺激してくれる良曲となっていた。
Vo曲もノリのいいOPや「Let there be light」などのしっとりと歌われたEDも素晴らしく作品をプレイしてからもう一度よく聞いてほしいものとなっている。

お勧め度
S++
主軸の話にかなり変化球を含んだ学園恋愛物。
しかしながらその品質はさすがと言えるレベルで今までのファンはもちろん多くの人が楽しめる作品となっている。
なお、シナリオには「天使」等キリスト系の宗教話が多く絡んでくるため、そういった話が苦手な人だけ注意が必要ではあるものの、特に知識を必要することはない。

総合評価
S++

公式ホームページ
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人の善なる心と悪なる心を羽の色として見極めることができる主人公。
その力は、幼き日「天使」を見た時から手に入れたものだった――。

上記にもある通り主人公は特殊な力を持つ設定で、ほかにも忍者のような修行を積んでいるため様々な特技を持つが、幼少期の体験により自身を卑下する癖を持つ。
そんな主人公が様々な経験を経て、悩みを抱えるヒロインとともに問題にぶつかっていく…というのが今回の作品。

今作の見どころの一つとして挙げられるのは序盤の夏乃救出時の展開だろう。
しかし残念というべきか、戦闘関連のシーンは作中にはあまり多くなく、ああいったシーンは以降の展開ではかなり少なくなっている。
むしろ作品としてのメインは心情描写を中心としたものであり、とくに主人公の能力もあってか「善」と「悪」を意識するシーンが多くなっている。
そういったテーマと合わせて(対比させて)宗教話が挿入されていることも多く、そういった話が好みな人にはたまらないだろう。

もう一つの要素として、序盤から隠されている主人公の過去というものがある。
それは主人公の過去だけではなく、物語の真相と言い換えてもいいのだが、クリアをするごとに記憶のピースとしてそれらを手に入れることができ、以降の共通ルートでもすこしだけ話が変化する部分もあり、すべての√をクリアすることで真相へと迫る「Informalnote」が攻略可能になる。
作中では隠されたヒロインの話もそうなのだが、もう一人の主人公といってもいい利成の話がしっかりと描かれており、ヒロインの他にそのほかのサブキャラたちにもスポットが当てられしっかりと締められる最終√となっていた。

泣きシーンにおいても各ルートの各ポイントに存在している。
どちらかというと号泣するよりは、少し泣いてはまた物語に引き込まれて…というのを繰り返す作品であり、勢いこそないがシナリオとしては十分に深く作りこまれており、読ませるシナリオとなっているため、涙腺が緩い人は泣いて、それ以外の人でも読んでいて楽しめる作品となっている。
また読後感が非常に良かったのも評価のポイント

コンフィグに関しては十分に使いやすい物になっている。
しかしながら、右に出るセーブロードの使い方には注意が必要

【総括】
物語としてはかなり難しいジャンルの構造をした作品となっているが、さすがサガプラといったところか全体的に上手くまとめており、全体的に完成度の高い作品としてプレイすることができており、この評価となっている。

(ぶっちゃけコーナー)
意外と話としては突拍子もない物なんだけど、めずらしく? というべきなのか、ほとんど意識せず物語の中に溶け込めた印象がある。
出てくるキャラは特殊で慣れるのに時間がかかるかな…と思いきや、意外とそうでもなかった当たり、全体的な描写の自然さ等のレベルが高かったのだろう。
今回は特に主人公の背負っているものの重さが結構なものだったので、そのあたりをもう少し重点的に攻めれば泣けたのだろうなぁ…という想いもあったのだが、割とそのあたりは流すところは流していた印象。
食器の当りは結構使ってたけど…ネズミは簡単すぎたな。
七緒でしか使わないのならもう少し攻めてもよかったのかも? なんて、全体が高いからこそもっとを求めてしまって、今更ながらにおもったりもする。
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[レビュー]千恋*万花の感想
2016-10-07 Fri 00:00
<作品名>    千恋*万花
<製作会社名>  ゆずソフト

千恋*万花
シナリオ構成
S+
メインヒロイン4人の4√、加えてサブヒロイン2人の合計6√。
共通ルートは比較的量があり、各個人√は2h程度となっており、全体的なボリュームは十二分といえるだろう。
サブキャラ√も比較的量があるのが特徴的だろう。

【推奨攻略順 : 茉子→レナ(→小春→芦花)→ムラサメ→芳乃 】
( )内のサブキャラのみ1ヒロインクリア後に攻略可能な他に攻略順にほぼ指定はないため好きなキャラから攻略するとよいだろう。

CG
S
線が細く淡い塗りの全体的に柔らかい安定した絵。
背景、立ち絵、イベントCGに至るまで全体的に質が安定しており、枚数もキャラが少ないがその代りに一人に対する構図の数は多くなっている。
そのほかSD絵などもかなり豊富に用意されている。

音楽
S++
BGM46曲、Vo曲7曲(OP1/ED6)という構成。
BGMの多くにはVo曲メロディを仕様したものも多く特にOPの「恋ひ恋う縁」は和風でいてアップテンポのリズムの新旧が混ざった象徴的なものとなっている。
この曲はBGMとしてもピアノバージョンや琴バージョンなどがあり、シナリオを大いに盛り上げてくれていた。
この曲を含めてBGMではVo曲のアレンジ曲が目立つのも印象的。

お勧め度
S+
もはや盤石ともいえるレベルにまで到達した萌えゲー会社からの作品。
小京都とも呼ばれる風情ある温泉町を舞台とした少し不思議な恋愛学園物で要素として伝奇的要素が多いに含まれている作品となっている。
シナリオも難しすぎず簡単すぎず、絵も美麗、キャラも可愛く…と広く多くの方にプレイしやすいレベルの作品となっている。

総合評価
S+

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祖父の旅館を手伝いに数年ぶりに帰って来た穂織の町。
ひょんなことから岩に刺さった御神刀を抜いてしまう。突然現れた刀の管理者と名乗る「ムラサメ」という少女や婚約者となる巫女、お手伝いのくノ一や同じく転校してきた留学生たちとの出会いで穂織での新しい生活が始まる――

テーマ(舞台)こそ和テイストにまとめられてはいるものの、作中には祟り神との闘いがあったりと、いつものゆずソフトらしい少し不思議な世界の恋愛学園物。

特に今回は数百年昔からの穂織の町と朝武の家への”呪い”というものが大筋にあり、昔の話がクロスオーバーする機会が多く。各ルートで分割して物語の真相が語られることとなる。
この作品の評価すべきところは、各ルート間で話のつじつまがよく合っていたという事。
テーマとして大きな話を用意している作品の多くは、各個別ルート間で話の祖語などが起きてしまう事が多いが、今作ではそのあたりの調整を巧く行っており、また断片的に語られる過去の出来事によって√順によってあるシーンでの感想が変わってきたり、真相がわかったりと非常によく考えて作られている印象を受けた。

ゆずソフトというとやはりヒロインのかわいさというのがメインのコンテンツとして挙げられるだろう。もちろん各ヒロインは非常に魅力的だが、設定として魅力的なだけで放置することはせず、しっかりとシナリオ中でその良さを描写することで「プレイしていて好きになる」というキャラクターをしっかりと作ってくれている。
特に今回はヒロインだけではなくサブキャラクター達もとても魅力的であり、それは女の子だけではなく、主人公の祖父の玄十郎などの男キャラクターたちも重要なポジションであり作中で本当に生きているように感じるシーンが多くあった。

シナリオにおいて泣きシーンが多かったのも印象的。
個人的にはゆずソフトの作品であまり泣くことはなかったのだが、今回はシナリオもかなり作りこまれており、とくに過去の話が多くわかり各ヒロイン達とも多く触れ合うことができるレナ√などは思わず涙してしまうシーンも一つや二つではなかった。

また作品としてエンディングまでしっかり作りこまれていたのも印象的。
各ルート専用のEDムービーとソングまで用意されており、文字通り作品の最後までがしっかり作品であるということを理解して作られているのだと感じ、非常に高い評価をしている。

どうしても主軸のシナリオはまだまだ書き込みと踏み込みが足りない部分(簡素な部分)が目立ってしまうが、これまでの作品と比べても着実にレベルが上がっているといえるだろう。

コンフィグに関してはかなり使いやすく、ほとんどの機能がそろっている。

【総括】
全体的なレベルの高さは言うまでもなく、細部にまで配慮の行き届いた作品でありこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
意外だったのはレナ√が結構真相に迫っていたという事かなぁ。
だからこそ、この子をクリアする場所で全体的な印象が変わるかも。
サブキャラの二人用の共通ルートがあったのも少し面白い。サブキャラとして適当に処理するだけではなくしっかりと描写してくれているので、メインヒロインとまでは言えないが十二分に満足できるシナリオ量と言えるだろう。
どうしても全ルートで泣ける! とまでは言えないが1ルートでもそういったルートがあり、キャラも可愛く、絵も可愛く…となると評価は高くなる。
あと、最後に…茉子の「あははぁ~♪」にハマったのは俺だけではないはず!
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[レビュー]ここから夏のイノセンス!の感想
2016-06-24 Fri 00:00
<作品名>    ここから夏のイノセンス!
<製作会社名>  クロシェット

ここから夏のイノセンス!

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ、他にEXTRAとしてサブキャラ二人を攻略できる。
共通ルートのボリュームはたっぷりで、個別は2-3h程度なので、全体的なボリュームは一般的と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 寿→ユノ→アリカ→いろは 】
攻略順に指定はない上、どのルートでも開示される情報はほぼ同等なため好きなキャラから攻略することが可能。

CG
S
御敷仁さんから変わったため、前作よりも塗りが薄くなった。
基本的に枚数・質に関して私が言及できるレベルのものではなく、高品質。
特に田舎の背景なども美麗。
あえて言うのならば、イベントCGのいくつかにバランスのミスと立ち絵とイベントCGとの間に受けるキャラのイメージに差があったということくらいだろうか。

音楽
S++
BGM28曲(OPのinst含)、Vo曲3曲(OP/ED2)という構成。
田舎と未来の二つの要素を含んだBGMが多く、前者としては静かな後者としてはハイソな印象を受けるものが多い。BGMでは「胸が自然と高鳴るように」など、恋愛物ではある種一般的ともいえるものの質も高く、どの曲ももう一度聞きたくなってしまうシロモノ。
Vo曲に関しても同様でクリアでいてテンションの上がるOPや勢いがありつつもしっかりと歌い上げられているED等、どれも必聴。

お勧め度
S+
萌え・エロ重視の作品としてはストーリーも十二分に作りこまれており、田舎を舞台とした恋愛物として幅広い層にお勧めしやすい。
田舎のまったりとした雰囲気を感じつつ、SF要素も入っている作品なので、過度な期待は禁物だが要素として気にいるところがあるならプレイしてみるべきかも。

総合評価
S+

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無駄な事が極力省かれた未来の世界、そこで落ちこぼれだった主人公はひょんなことから行く予定のなかった過去の世界へ転送されてしまった。夜の山中に飛ばされ困っていた主人公だが、一匹の蛍が一人の少女へと導いてくれた――

舞台は陸の孤島ともいえる蛍の里「晶生村」と対比として話に上がる「未来の世界」。
未来の世界ではすべての無駄が省かれ、いわゆる娯楽のようなものが一切排除されてしまっている。そういった失われた要素を内包した晶生村の描写は、現在忘れかけている”そのまま”の良さというものを作中の未来人に対してだけではなく、プレイヤーの私たちにも教えてくれているような気がした。

この作品が伝えている魅力としていくつか挙げられるものがある。もちろん上記であげた時間の流れの違いというのがメインではあるが、未来では失われてしまったものがたくさんあるそれは自然だったり、助け合いだったり、恋や結婚や出産…人間が生きる上で失ってはいけないような多くのものに再度触れ感動する未来の人々の反応を楽しみつつも、一歩立ち止まると自分自身の世界にも訪れて不思議ではない展開であることを自覚し、そして主人公やヒロインたちの繰り広げる純粋な「恋」というものに再度そのすばらしさを感じさせてくれる。
作品としては恋だけにはとどまらず次の世代、つまり子供を産むというところまで描写していることが多い、そのあたりにも一本の主張を感じる。

テーマとしても素晴らしい作品ではあったが、物語の作りこみも良い。
この作品では蛍と絡めて「誉問(ほまとい)様」という過去の伝承が登場する。よくある田舎の昔話に当たるものなのだが、物語の趣旨に「過去の調査」という部分があるためか実によく作りこまれたものとなっており、田舎の過疎化問題と絡めて各ルートに程よく絡んでくる。

全体的にシナリオとして実に素晴らしい作品なのだが、いかんせん山と谷の起伏が少ないのが寂しいところ。驚きの展開ももちろんあるのだが、それが後半まで影響することは少なく、ある程度予想できる展開が多いのでどうしても物語が進んでいくうちに飽きが来ることもある。
この作品はあくまでメインが萌えやエロといった部分ではあり、シナリオ自体を主軸とした作品というわけではないので仕方がないのかもしれないが、そういう意味で泣き所も少なく、上記までの要素は十二分に評価したとしてもある程度抑えた物になってしまっている。
しかしながら、前作までとは違いサブキャラにもきちんとシーンを作ったり、サブヒロイン√を用意したりとシナリオ方面の強化がすさまじく、同様の方向への改良を今後も頼みたい。

コンフィグ等に使いにくい部分はなく、十二分な機能がそろっているといえる。

【総括】
シナリオ・絵・音楽すべての要素に対して高品質な作品で誰もが楽しめる作品となっており、平均以上の評価がふさわしい。

(ぶっちゃけコーナー)
とりあえず全部クリアした後にOPのFullを歌詞入りで聞いてほしい。この曲を聴いて、初めてこの作品に関して泣きそうになった。それくらい良い。
恋とかそういうものって確かに無駄なもので形成されてるって言っても問題ないくらいだけど、「無駄」と「いらない」ってのは確かに別なんだよな。
そういう「無駄」なものをギュッと詰め込んである作品だからこそ、今やる価値のあるものだと思うし、プレイ後に考えることも他の作品と少し違うのかも
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[レビュー]ワガママハイスペックの感想
2016-06-10 Fri 00:00
<作品名>    ワガママハイスペック
<製作会社名>  まどそふと

ワガママハイスペック

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートは比較的量があり、個別ルートは一般的な長さ。
全体的なボリュームは平均か少し少ないくらいだろう。

【推奨攻略順 : 未尋→兎亜→アーシェ→かおるこ 】
攻略順に指定はないため、好きなキャラから攻略するのが望ましい

CG
S
線は細く塗りの濃い、艶やかさのある絵。
質の高さは言うまでもなく、萌え・エロ重視のゲームということで、一般イベントCGが不足しがちだがそれでも4キャラそれぞれに10枚前後、SD絵もいくつか存在している。

音楽
S+
BGM28曲(inst含)、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
明るく、騒がしい曲が多く感じ、中でも「進む勇気をくれたのは」など物語の後半(エピローグ部分)で流れるBGMにも好印象。
Vo曲もOPはノリの良い良曲で高評価。

お勧め度
S+
萌えゲー・キャラゲーとしてはもちろんお勧めできるのだが、そこにシナリオを求めている人にもこのゲームを押しておきたい。
ベタな展開こそ多いものの、素直に書かれたシーンは受け入れやすく時に涙するほど。
キャラがしっかりとしており、笑いも多いので飽きが来ないのも評価の一つ。

総合評価
S+

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舞台は元お嬢様学園。
ある日呼び出された生徒会室で主人公が漫画家だということがバレ、さらにヒロインのかおるこが作画担当だったと知る。
そして生徒会に入ることになった主人公はワガママな日々に身を投じていくことに――。

俗にいう生徒会系の恋愛学園物である今回の作品。
そのなかで主力を置いてるのはキャラクターの萌えとエロなのだろう。
そのおかげもあってか、キャラゲーといってもいいほど各ヒロインは完成されている。
なんといっても大切な要素である「ワガママ」で「ハイスペック」が各ヒロインの構成要素として表れている。
「ワガママ」というともすれば嫌われそうな成分であるが、これは作中で言い換えて「主人公に頼る・信頼」として描かれている。
そのせいもあって、各ルート後半は「ワガママ」に巻き込まれて主人公が苦戦する日々が描かれていることが多い。特にアーシェや兎亜√は今までの軽いノリに反して辛くなるシーンが多く、関連したシーンで思わず涙するほど。
もう一つの要素である「ハイスペック」はヒロインのキャラクター性を際立たせるという役割を担っていたほか、アーシェ√では少し違う使い方もされていて、そこも見どころ。

展開としてはどちらかというとベタで予想のしやすい物ではあったのだが、いわゆる王道は安定して書ければそれだけで力の出る効果を得られる。
今回は各キャラクターのキャラが立っていたことに加えて、日常シーンの笑いをしっかりと取れていたりと全体的にシナリオ面でのバランスが取れていたように思える。
そのため各キャラへの感情移入が高くなり、いい意味で「事実以上」の効果を得られたのではないだろうか。
漫画家×作画のペアのかおるこ√も最初こそ一抹の不安を感じたが、ニクイ演出(というよりも表現)である意味この設定の形になった事に納得。

コンフィグも使いやすい。
立ち絵鑑賞もついており、外部画像も読み込めるなど面白い演出もあったのも魅力。
動画やOPとEDは視聴不可。

【総括】
あくまでエロ・萌えゲーであることは否定しないが、シナリオにも十二分に魅力がある良作ということで今回の総評

(ぶっちゃけコーナー)
発売してアニメ化もされている作品ということで注目した人も多いのかも?
個人的にはキャラよし、笑いよし、ストーリーよし、と全体的に満足だったし。
アーシェ√と兎亜√での主人公の頑張りは本当に泣けた。
というか、無理する主人公に今回は泣かされたんだろうなぁ…。
この二つのルートで私は泣いてしまいましたよ。
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