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[レビュー]ノラと皇女と野良猫ハート2の感想
2018-02-15 Thu 00:00
<作品名>     ノラと皇女と野良猫ハート2
<製作会社名>   HARUKAZE


ノラと皇女と野良猫ハート2
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
前作『ノラと皇女と野良猫ハート』の続編。
話としてはあるキャラクターのアフター等ではなく、共通ルート後の設定を引き継いでのシナリオとなっており、前作から登場していたヒロイン3人と、新ヒロインのアイリスを加えての4√構成となっている。
相変わらず勢いがあるテンポのいい日常シーンは健在で笑いに関しては最高峰と言っても過言ではないだろう。
もちろんそれだけではなく、Hシーンを含む各イチャラブシーンや泣きシーンといったものまで全てにおいてパワーアップしており、作品の完成度は高い。

会話を中心とした簡単な文章は慣れるまで人を選びはするものの、広く誰にでも楽しめるため最初から最後まで頭を空にして楽しめる。特に前作をプレイした人にとってはストレスなくプレイできる内容と言えるだろう。

ルート間の話はかなり差があり雰囲気も違うため、√によっては新ヒロインのアイリス皇女が空気になっている√も多い。
また、各ルート攻略後にはExtraということで前作ヒロインを含めたショートストーリーや定番の『ネコのお考え』等もたくさんあるのでこちらも見どころ。


共通√ 【 S+ 】  2-3h
新キャラであるアイリスとの出会いのシーンまでが回想シーンとして描かれている。
会話中心のテンポ良い会話と破壊力の高い笑いで構成された日常シーンは非常に魅力的。
シナリオとして新キャラの登場や新設定の存在等の障害はあるものの、基本的に勢いだけで読める文章で難しい部分は後回しという雰囲気が強い作風でもあるので、読みづらさというものは一切ない。
ただ、前作の説明などはかなり簡易的なので1(無印)を飛ばしてのプレイはやはりお勧めしずらい。


ノラと皇女と野良猫ハート2
アイリス・ディセンバー・アンクライ√ 【 S 】  2-3h
今作からの新規追加ヒロイン、アンクライ王国出身の忘却の皇女。
華やかでいつも明るく尊大、まさに皇女といった雰囲気をまとっているが、知識が乏しく空回りしてしまうことも多い。しかしながら非常に前向きな考え方をしており、時にはへこたれもするものの基本的にはすぐに立ち直ってまた前に勧めるそんな子。
彼女自体は割とかなり変なのだが、常識自体はあるので主人公の周りのメンツと絡むとツッコミ役に回ることが多い。

個別√では彼女の出身国『アンクライ』をテーマとしたシナリオになっている。
実はシナリオ自体は結構複雑でよくできているのだが、登場人物が主人公を含めて難しい話についてこれない人たちばかりなので、基本的に流されている。
アイリスについて、彼女がデレるのは割と早く素直ですぐに照れるシーンや前のめり可愛いシーンがふんだんに含まれている。イチャラブMAXともいえるほどシーンも充実しているため、十二分に彼女の魅力を堪能することができるだろう。
もちろん、寒さと寂しさを知っているから優しい彼女の本質的な美しさも見どころの一つと言えるだろう。


ノラと皇女と野良猫ハート2 (2)
高田 ノブチナ√ 【 S++ 】  3-4h
前作からの昇格ヒロイン、主人公の幼馴染でクラスメイト。
相も変わらずぶっとんだ性格の子で、ノラや田中ちゃんや井田とつるんでいることが多い。

個別√ではアンクライ皇女一行が来る前の話となっており、前半は文化祭、後半はそれに加えて高田家の家族や過去の話を絡めた任侠にあふれたシナリオになっている。
彼女の性格上、イチャラブという成分は少ないがその分シナリオの完成度は高く、テーマとして含めた「生と死」や「親子の絆」というものを多くの魅力的なキャラクターとのやり取りで描き出している。
田中ちゃんとの手紙のやり取りや後半のノブチナの心情を吐露するシーンなどなど質の高い泣きシーンも多くあるうえ、テンポの良い笑いシーンもふんだんに含まれており評価としてはかなり高いシナリオと言えるだろう。


ノラと皇女と野良猫ハート2 (3)
ルーシア・オブ・エンド√ 【 S+ 】  3h
前作からの昇格ヒロイン、パトリシアの姉。
姉のパトリシアと距離が近い主人公へを問題視している。

個別√では犬が苦手なルーシアのためにノラが奔走する話から始まり、ケガをしたノラの看病や果ては冥界のガルム一派のお話まで、テンポ良く去れども中身を充実させたシナリオとなっている。
ルーシアの優しさや抱えている闇といった彼女の本質的な部分を過去の出来事と絡めて描いており、彼女のまだ見えない一面が沢山みられる光と愛のお話になっている。
特に看病をする中で見える世話好きな一面やデレてからのルーシアの可愛さは言葉に表すことがほど素晴らしく、萌えて、笑えて、そしてほんの少し泣ける見どころがたくさんある良いシナリオといえるだろう。


ノラと皇女と野良猫ハート2 (4)
ユウラシア=オブ=エンド√ 【 S 】  2h
前作からの昇格ヒロイン、パトリシアの妹。
最近は地上にも慣れて携帯をほしがっている様子。
相変わらず姉のパトリシアとの距離が近い主人公への当りはきつい。

個別√ではとあるきっかけから始まったアイドル活動を中心として、普段あまり交わらないノラとユウラシア二人の時間を描いている。
生意気なところもあるけど、基本は元気いっぱいで無邪気で天真爛漫を地でゆくユウラシアの可愛さがこれでもか、というほど描かれた√となっている。
他にも冥界の母(ユーラシアの母)の思惑なんかが絡んだ√にもなっているのだが、そこまで深い内容ではなく、あくまでユウラシアとノラが恋人のような時間を重ねてゆく様子が描かれた√となっている。


[ 主人公 ] 反田ノラ
前作からの主人公。
基本的にネコになっていることが多いが、時々キスして(されで)戻っていることもある。
今作でも序盤から家が氷漬けになったり、ドラゴンに襲われたりいろいろと巻き込まれている。

【推奨攻略順 : アイリス→ユウラシア→ルーシア→ノブチナ→(他Extra等) 】
攻略順に指定はない。
一部ヒロイン攻略後にExtraとして前作ヒロイン√等が解禁されるほか、一部『ネコのお考え』も追加されるため見ておくこと。


CG : 【 S 】
前作に引き続き、しっかりした線と濃い塗りの絵で立体感と質感のある絵。
前作ヒロイン等の立ち絵に変化はないものの、新キャラやサブキャラ達の追加が多く、また一部動画のような動きのあるシーンや挿入される背景がランクアップされているのも見て取れる。
イベントCGの枚数の枚数も多く、質も高いことから満足度も高い。


音楽 : 【 S 】
BGM複数曲追加、Vo曲7曲という構成。
OPの「クライングハート」は新キャラクターであるアイリスとその従者ノエルのCVをやっている花園めいさんと雨場つかささんが歌っている。
その他にもたくさん作中には挿入歌がふんだんに使われており、どれもシナリオと合わせて聞くと気分を盛り上げてくれたり、泣きシーンの演出補助になっていたり、時には哀しみのシーンを演出したりと多種多様な役割を担っている。


お勧め度 : 【 S++ 】
もちろん、こちら単体で楽しむこともできなくはないが、前作「ノラと皇女と野良猫ハート」をプレイしてから始めることをお勧めしておきたい。
前作が好きだった方は、過去のヒロインが攻略対象でない事のみ注意をしてプレイをしていただきたいが、Extra等でショートストーリーがあるうえ、黒木以外のキャラクターは割とよく出てくるので、そのあたりは心配ないだろう。
それ以外の完成度に関しては言うまでもなく高いので安心してお勧めできる作品である。


総合評価 : 【 S++ 】
全体的な完成度が高く、笑えるだけではなく、泣ける作品にもなっており、続編ということを鑑みてもこの高評価は揺るがない。


(ぶっちゃけコーナー)
何でこんな面白いんだろうなぁ、と思うくらい爆笑シーンがたくさんある。
ツッコミとボケのバランスがいいのかなぁ…新旧ヒロイン達もそうなんだけどサブキャラクターがすごく輝いているのもいいよなぁ。
めちゃくちゃにやっているように見えて、一つ一つにきっちりと魂があって、それ相応の行動と発言をしているから、説得力とかがあるのかも。
ふざけているシーンに見えてもその裏にはかなり重たい設定があったりするし、けれどもそれを引っ張らずに作風らしく明るく笑い飛ばすあたりがこの作品の魅力ともいえるのかも。
それにしても黒木さんがんばってんなぁ…何で海外いるんだろ、出演回数が必然的に少ないのに出てきたらスゲェ笑うわ。
アイリスのツッコミでも同じくらい笑ったけどアイリスと若干キャラ被るからか…? いやまさかな。。。 
意外だったのはノブチナ・ルーシアの√完成度がずば抜けて高かったことかなぁ。
特にノブチナ√はすごくたくさんの要素が詰まってて、すばらしさが正直一言では表せない…というか、ネタバレはあんまりしたくない√だしな。。。
もちろんそれ以外のアイリス√の背景とか、そのあたりもかなり真剣に考えると興味深いし、細かいところだと√によっては井田と田中ちゃんのペアとかそういうところも面白い部分が詰まってる。
いろんな意味で見どころが多くて、久しぶりに純粋に楽しめる作品だった。
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[レビュー]面影レイルバックの感想
2017-12-28 Thu 00:00
<作品名>     面影レイルバック
<製作会社名>   ハイクオソフト


面影レイルバック
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
電車の終着駅である『櫓名』を舞台とした、開発したい吉岡家と土地を守っていきたい櫓名家(地元民)との土地開発の対立と『再会』をテーマとした作品。

テーマとしてはかなりヘビーなものではあるが櫓名の面々は非常にのんびりとしており、そういった雰囲気がちょくちょくと垣間見えるため、プレイ中のストレスは意外と少ないが、全体的に雰囲気を重視するあまりにゴチャっとした文章になっている。
特に地の文の立ち位置(視点)がコロコロと変わるため、状況把握が一歩遅れる部分があり、意味が分かりにくいと言うことはないにせよ、読み手に対する配慮がないことが難点。
状況以上に登場人物がかなり多い作品なので(その割にシナリオは短い)、状況理解と共にそのあたりを把握するのに一苦労すると言うのが現状。

また共通はともかく個別√がかなり短いことも悪価の一つとなっている。
すぐに告白タイムに入ることはもちろんだが、その後に展開にしてもエピソードは基本的にトビトビになっており、全体的なシナリオはかなり乏しいと言って良い。
全キャラ攻略後には冬編ということでショートシナリオが解禁される。
こちらも全部あわせても1hほど、となっている。。

なおプレイ前には「泥亀の月」か特典の「椎名杳子の取材記録」をプレイすることを推奨する。評価が変わる可能性がある。(イロイロな意味で)


泥亀の月

泥亀の月√ 【 S++ 】  2-3h
正確には別作品となるが、面影レイルバックの主人公の父親をメインに添えた8年前からのお話であり、樹里のスタートともいえる作品の前日譚。
内容は非常に無骨なものでありながらも秀逸年かいい用がないシナリオ。
最初こそ驚きが多いが雰囲気に慣れれば、描写は的確でだからこそ自分の好きな部分だけを想像で補うものになっており、クセになる物語。
物語の最初にふさわしい短く濃い話となっており、共通√に入っていないことが悔やまれるレベル。
各サイトで無料配信されており、声が入っていないことが懸念としてあげられるが(特典「椎名杳子の取材記録」にはあるらしい?)、むしろ入っていないことで想像力が掻き立てられる物となっている。


共通√ 【 S-- 】  2-3h
発端となる櫓名の地や人々の紹介、そして主人公と樹里の登場による人間関係の変化、状況こそ簡単ではあるものの登場人物の多さのために分かりにくくなっている部分が描写されている。
そのほかメインの事件も含まれているものの、内容に反して非常に描写の薄いものになっている。
また、各個別ルートはその後の処理などで差分化されている印象を受ける。


面影レイルバック (2)
櫓名 いろは√ 【 S-- 】  1h
櫓名における土地を所有する当主。
過去の強引な地上げによる『吉岡』への敵意を持つ櫓名において、その吉岡の跡取りとなる主人公の正志に一目ぼれをしてしまう。
素直を絵にかいたような少女ではあるが、当主としての使命感は強く、ここぞというときの決断力は見もの。


面影レイルバック (3)
北浜 綾 √【 S-- 】  1h
櫓名では名誉とされる『当主毒味役』として幼い頃からいろはに仕えてきた少女。
当主のために身を捧げることを当然と考えており、無警戒ないろはに代わって警戒をすることもあるためか性格がきつく見える。
しかしながら、駄菓子屋で浪費してしまう可愛い一面も。

何の疑問も抱かずに『毒味役』を担おうとする綾に、樹里が待ったの声をかけたことで、自分に疑問を持った綾は『毒味役』以外の自分を見てほしいということで、一時的にその役を解任してもらい二人で過ごすことになるというお話。
なかなか自分の感情に素直になれない綾だったが、いろはの助言もありすなおになってからは甘い時間を二人で過ごしており、綾のドジで可愛いシーンが多くみられる。
いろはの事が完全に投げ出されていたのが残念。


面影レイルバック
吉岡 樹理√【 S-- 】  1h
吉岡建設最高経営責任者。
主人公の正志を吉岡家の義弟として吉岡建設の跡取りとして迎え入れた張本人。
経営に関してのすさまじいまでの能力があり、その世界にどっぷりと漬かってしまっているせいか少々常識はずれな行動もみられるが、正志の事となると一人の少女として数少ない親友のコービー、カービーとガールズトークをすることもある。

個別√では危機的状況を脱した二人の仲が一気に発展する展開となっている。
樹里の立場や主人公の立場の話がメインとなっているほか、今まで気持ちをため続けていた樹里のタガが外れる√でもある。
シナリオが短い中で精いっぱいいろはについて処理をした事については好印象。


面影レイルバック (1)
塩崎 檸檬√【 S-- 】  1h
吉岡建設における樹里の台頭を支えてきた秘書であり、吉岡邸の家政婦長。
実務能力も高く、代行として樹里の代わりに行動することも多い。
掃除が生き甲斐と言っていいほど好きでそれ以外には興味がない無感情な人間に見えるが、「今期を逃している」と心配を口にする一面もある。

後半の展開でケガをした主人公の面倒を見ることになった檸檬だったが、その行為が掃除と同じくらいに快感を得られることに気が付き…というお話。
無感情に見える檸檬の心がすこしだけ柔らかくなり、甘い雰囲気を感じることができる√。


[ 主人公 ] 吉岡 正志
今作の主人公。
基本的に寡黙っぽい性格で、会話をするシーンは主に地の文描写されており、吉岡のことに関してもそうだが基本的に巻き込まれ体質。
義妹のなのはのことを溺愛している。
同会社作品『さくらさくら』にて登場している。

【推奨攻略順 : 檸檬→綾→いろは→樹里 】
攻略順は基本的に自由だが、いろは&綾(ハーレム)√のみ、ロックがかかっている。
その他各キャラクタールート後に冬編が解禁される。


CG : 【 S 】
線は太く濃い塗りの固めの絵。
全体的な完成度は可もなく不可もなくといったところ。
立ち絵だけではなくイベントCGにも目パチ、口パク機能がある。
SD絵はシナリオに時折挿入される程度の物が一部存在。


音楽 : 【 S 】
BGM曲、Vo曲2曲(OP/ED)と言う構成。
BGMでは全体的に古き良きといった印象を受けるものになっており、特に3つのバリエーションがある「きらめく世界」はどこか懐かしく郷愁を煽るものとなっている。。
Vo曲ではなんといってもタイトル画面でも流れるOP、茶太さんの「面影レイルバック」だろう。どこか懐かしくなるゆったりとしたAメロBメロに対しての不思議なサビはいつまでも聞いていられる名曲。


お勧め度 : 【 S 】
田舎を舞台にしたハートフルなストーリー…ではあるのだが、いかんせん「泥亀の月」の出来に対しての本編のクオリティが低い。
上記の作品が良かったと思っても一歩考える必要があり、10th企画ということではあるのだが、購入にはハードルがある。


総合評価 : 【 S 】
各個別√が壊滅的な作品ということもあり評価としてはまだまだ低くしたいところだが、それを補えるほどの「泥亀の月」のシナリオもありこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
『さくらさくら』くらいしかプレイしたことなく、ハイクオソフト自体には詳しくはないんだけど、半信半疑で「泥亀の月」をプレイした時、「これは!」と久しぶりに思うほど良かったんだよね。
すごく粗野というか無骨というか、そっけない文章なんだけど、だからこそ登場人物の荒々しさみたいなのが如実に描ききれてる感じがした。
泥マサのあまり語らないところも、そこにマッチしてた。
ただ、それで全部行くわけでもなく、なんか中途半端に萌えゲーっぽさというか、かわいさみたいなのを売りにした…といっていいのかわからないけど、すごく中途半端。
まぁ個別のシナリオ分量がまったくないというあたりで「最初でネタ切れだったの?」と思わざるを得ないけれども…。
なんにせよ、根本に光るものが見られる作品ではあったのだけども造りきれなかったと言う感じがする作品。
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[レビュー]ワガママハイスペックOCの感想
2017-12-15 Fri 00:00
<作品名>     ワガママハイスペックOC
<製作会社名>   まどそふと


ワガママハイスペックOC
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
前作「ワガママハイスペック」のヒロイン4人のアフターストーリーとなる4篇と真ヒロインとなった奏恋・千歳・縁の3人のシナリオが追加されたファンディスク。
スタート画面から各ルートを選ぶ仕様になっており、新ヒロインを含めて時期や状況などは完全に別で独立したものになっていて、例えば奏恋√では新キャラの彼女の妹たちに立ち絵が付いたりと新しい要素も多少存在。

前作という大きな前フリがあるおかげか、ヒロインたちだけではなくサブキャラクターも含めて自由に動き回っており、日常シーンやこまかい部分でのキャラ同士の掛け合いが非常に面白くなっており、前作よりもパワーアップしている部分として挙げられるだろう。

各ルートも1hちょっとと割と短めではあるのだが、だからこそ話がコンパクトにまとまっており、話もテンポよく展開していくので見ていて飽きることがない。
何より伝えたい内容がしっかりと伝わってくるのが良い所だろう。
テーマである「ワガママ」ということに対しても各ルートで様々なアプローチをしており、そのあたりもうまく表現できていたと思える部分である。


ワガママハイスペックOC キャラクター
鹿苑寺 かおるこ√ 【 S+ 】  1-2h
かおるこの両親に挨拶したはいいものの、純文学作家と勘違いされてしまい主人公はかおるこの頼みもあって、純文学作家の振りをすることになる…という話。
前半は舞台を田舎のレンタル古民家に移してのイチャラブストーリー。前作にもまして甘々なかおること主人公のやり取りは見ているだけで癒される。
後半はこの√のテーマと言える主人公とかおるこの作品「デレスク」について。
家族に対してワガママになり切れていなかったかおるこの心理描写やかおること千歳のやり取りはいろいろ知った今だからこそ涙が出る話となっており、アフター√として十分に質の良い√になっているといえる。


ワガママハイスペックOC キャラクター1
桜木・ルーフォレット・アーシェ√ 【 S 】  1-2h
アーシェが自分の夢のため、ウィーンに行って1年後のお話。
小旅行としてアーシェに会いに行ったウィーンでの小さな事件や主人公の卒業式がメインになっている。
ウィーンという慣れない土地に来た主人公を気遣っていることや、遠距離恋愛という特殊な関係性もあって、本編よりも優しく描かれているアーシェが特に魅力的。
サクサクとテンポよく色々な話が入っていることや、過去(本編)を振り返りつつ各サブヒロインを上手く登場させるなど、コンパクトにまとまった良い√となっている。


ワガママハイスペックOC キャラク2ター
鳴海 兎亜√ 【 S 】  1-2h
タイトルのワガママハイスペックを体現する兎亜。その性質はアフターになっても変わらず…というよりヒートアップしており、さらに兄への依存度が高まっているエピソードがいくつも詰まっている。
どちらかというと、兎亜に尽くす主人公を眺めるギャグ系のお話。
何事もローテンション・やさしさゼロ、やる気ゼロの兎亜が本当は兄の事が大好き…とわかるシーンは破壊力抜群。


ワガママハイスペックOC キャラクター (1)
宮瀬 未尋√ 【 S 】  1-2h
未尋のアフターストーリー。
付き合って3年経つ二人。一歩先の関係へ進むためになかなか行動を起こさない主人公に未尋が一計を案じる、というお話。
付き合って愛情を確かめ合った後、主人公だけではなく兎亜をも面倒を見る高い母性をもった未尋が繰り広げるワガママなイチャラブコメディ。


ワガママハイスペックOC キャラクター (2)
四月一日 奏恋√ 【 S 】  1-2h
主人公のクラスの委員長で演劇部の副部長で今作からのヒロイン昇格。
ギャルっぽい見た目のせいで軽く見られがちだが、実際は男性経験も乏しくまだ小さい二人の妹の面倒を見るために忙しくしていることも多い。

とあるきっかけで四月一日家によく顔を出すようになり、二人の距離も自然に…という学生同士らしい導入から始まる√。
本作では見られなかった奏恋のイタズラ好きな一面や家庭的な一面、恋をした後の一途な様子や会長へのヤキモチなどなど様々な一面を見せてくれている。
そのほか√後半では「ワガママ」というテーマにたいして、他の√とは違うアプローチをしていたのは見事というほかない。


ワガママハイスペックOC キャラクター (3)
鷹司 千歳√ 【 S+ 】  1-2h
主人公の連載するマンガの担当編集。
辛口なツッコミや厳しいコメントが多く、冷静で冷たい態度が特徴的で、FDから新規ヒロインに昇格することとなった。

主人公の処女作であるインターネット小説「紫苑の君へ」という作品の小説出版が端を発する物語。
主人公の過去の問題であった両親(主に母親)に関連した内容もあり、この作品では珍しく重めな話も少しはいった√となっている。
それだけに主人公が千歳へ送ったメッセージがわかるシーンなどの感動シーンはよく出来ており、思わず涙を流してしまうほどで、押せ押せで責める主人公とどうしても立場や年齢を考えてしまう千歳の攻防や、いつも敵になることが多い妹の名サポートシーンや、主人公の珍しい”ワガママ”等々短いながらも見ていて飽きない内容となっている


ワガママハイスペックOC キャラクター (4)
岩隈 縁√ 【 S 】  1-2h
FDである今作でヒロインに昇格した主人公のクラスの担任。
元ヤンだった過去が原因で若い頃に恋ができず、二十代後半の今は結構願望が異常に高い。

結婚相手を探すための街コンに惨敗し、酔って道を歩いていた縁に捕まった主人公がそのまま…という、どうしようもない流れで関係を持つところから話が始まる。
教師と生徒ということで生徒会メンバーに秘密で恋する二人のシーンや気は強いけど、押されると弱くて流されてしまう縁のかわいらしい一面等々、個別√では本編ではみせきれなかった縁の魅力を、楽しいキャラクター同士の掛け合いたっぷりのお話で、存分に見せてくれている√となっている。


【推奨攻略順 : 未尋→兎亜→アーシェ→縁→奏恋→千歳→かおるこ 】
攻略順に特に指定はないものの、千歳やかおるこなどは後ろに回しているのは内容も考慮したうえでの個人的な好み。


CG : 【 S 】
前作同様の高品質の絵。
量に関してもキャラが増えた分、どうしても一人一人の分量が減ってしまってはいるもののファンディスクということを考えれば十二分に評価できるだろう。
SD絵も各キャラ1枚は入れてくれていることを追記しておく。


音楽 : 【 S++ 】
BGMは26曲、Vo曲9(OP2,ED7)という構成。
「進む勇気をくれたのは」の速弾き等々、懐かしくもすばらしいものはあるがBGMに関しては目新しいものはないため、評価外。
やはり驚きは2つのOPと各キャラEDを用意したVo曲。
特にOPの「Hey Darling!」はテンポよく歌い上げられた良曲でその他も数が多くどれも等しく素晴らしいので他に特定の曲をここで挙げることはしないがとても良い。
各ED曲はすこしだけ各キャラクターを意識した内容になっている。


お勧め度 : 【 S+ 】
まどそふと制作の前作「ワガママハイスペック」のアフターや新ヒロイン3人の話を追加したファンディスク作品。
もちろん内容は前作を引き継いでいるのでプレイは必須ではあるものの、その上でさらに面白くなっていることを約束できる作品。
全体的に短めではあるが、完成度の高い作品なので、前作が好きだった方はぜひプレイしてほしい一品に仕上がっている。


総合評価 : 【 S+ 】
ファンディスクとして、シナリオも十二分に充実しておりその他の部分でも全体的な完成度が高くこの評価とした。


(ぶっちゃけコーナー)
前作ではアーシェ√と兎亜√で泣いたんだけど、今回はかおるこ√と千歳√で泣けてしまった。
とくに千歳√はわりと後付けなのかもしれないけど、ああいう設定を上手く入れてきていたのはニクイなぁ…。
全体的にそうなんだけど、今回は新規追加のヒロインもうまく魅力を出せていた印象が強くて、縁なんかはすごく声優との相性がいいのか、一つ一つのセリフの威力が高くてたまらなくかわいいんだよね。
奏恋√では新規で奏恋の妹二人も出てきてはいるけど、あんまり活躍どころがなかった友人二人の出番もあったりと、全体的にバランスがいいよね。
後は何より、笑いがすごく強くなってるわ。
細かい主人公のツッコミやネタ、キャラ同士の一つ一つの掛け合いが、ああもスルスルと出てきているあたりは感嘆するほかないよ。
だからこそ、普通の話でも面白く感じるんだろうなぁ。
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[レビュー]ことのはアムリラートの感想
2017-12-07 Thu 00:00
<作品名>     ことのはアムリラート
<製作会社名>   SukerasParo


ことのは・アムリラート
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シナリオ : 【 S 】 6-7h
主人公の『高遠 凛』はある日突然異世界に飛ばされて、言葉も通じず困っていたところを天使のような少女『ルカ』に助けられたのだった――。

主人公の飛ばされた異世界は建物や文化などは非常に酷似しており、大きく違うのはピンク色の空と使われている「ユリアーモ」という言語であり、世界に来たばかりで何も知らない凛はルカやレイといった優しい人たちの助けを受けながらもヴィスタント――訪問者として異世界に馴染んでいく過程を描いた作品となっている。

作中のメインともいえるのがエスペラント語という人工言語をもとに作られたゲーム中の言語「ユリアーモ」であり、それらを”学ぶ”シーンや専用のミニゲーム、辞書などが用意されている。
また作中の登場人物の多くはこの「ユリアーモ」で喋る為、一部の会話が理解できないシーンも多々存在している。
いずれかの√クリアで完全訳を表示することができるので、それらの不明な会話を理解したい場合は全体を2週する必要がある。

登場人物からもわかるが全年齢対象の百合ADVとなっており、表現的にもかなり抑えたものになっていることが多く、物語の中心が「言語の習得」という部分にある事から展開や場面においてもそれらが占める割合が多く、イチャイチャシーンのようなものはかなり少なめ。
しかしながら、シナリオとしては異世界に一人で迷い込んでしまった凛の心情を緻密に描き出すなどして、泣きシーンもいくつか存在している。
しかしながら全体として5-6時間で終わってしまう内容であることや、後半の展開については分岐が3√ほどに分かれてはいるものの、共通ルートと同じくボリュームがなく、さくっと終わるものになっており、そのあたりがシナリオ評価を下げた原因にもなっている。


【推奨攻略順 : 残留END→帰還ED→TRUE 】
基本的に攻略順と言えるほどの差分があるわけではなく、後半の選択肢のみで分岐。
攻略順も自由だが、物語的にもこの順番が望ましいだろう。


CG : 【 S 】
線が細く淡い塗りの絵で、線の一部はラフっぽい描き方をされているものもある。
全年齢対象なので、イベントCGも日常シーン用のものが中心で割と数も多めに用意されている印象を受ける。
カットイン描写が多かったのも印象的。


音楽 : 【 S 】
BGM11曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
用意されているBGMの数は少ないものの、作品自体が短いため気にならないともいえる。
全体的に強い印象のあるものはないのだが、「いつか自分たちの世界へ」は切ない旋律が特徴的で、一部の泣きシーンでは効果的に使われていた。
Vo曲としてはOPの「君へと続く道」がアップテンポで、特にエレキのかっこいい良曲。


お勧め度 : 【 S+ 】
全年齢対象の異世界百合ADV。
シナリオに関しては言語学習がメインとなっているため過度な期待をするべきではないが、泣きシーンも確かにあり、短くプレイできる百合ゲーとしては優秀ともいえる。


総合評価 : 【 S 】
シナリオのみでの評価としては、どうしても後半部分に盛り上がりがかけており、少し低めのこの評価となってしまっている。


(ぶっちゃけコーナー)
日本語の教科書のテキストを読み上げるだけで泣いてしまったゲーム。
異世界というすごい特殊な舞台に対して、凄く現実的な側面で描かれたゲームともいえる。

あまり振れなかった凛とルカの関係について。
何でも前向きに挑戦していく主人公の凛側の心の描写などはモノローグで多く表現されていたが、天使のようなやさしさを見せるルカに関しては言語の壁が邪魔をして100%の理解をすることが難しかった。そもそもお互いに惹かれていく様子自体があまり描かれていないものの、2週目ですべてのユリアーモを理解しながらプレイしていくと、不明だったルカ側の気持ち少しだけわかるようになったりとそのあたりは面白い部分。
「言語」だけをテーマとした作品としては非常に珍しく、かさねて百合ゲーであるという事はこの作品だけでしか楽しめない強みともいえる部分だろう。
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レビュー]ゴールデンアワーの感想
2017-11-23 Thu 00:00
<作品名>     ゴールデンアワー
<製作会社名>   NIKO


ゴールデンアワー
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
今作は東京の都心を舞台とした恋愛学園物。
サッカー一本で頑張ってきた主人公が事故に遭い、腐っていたところを不思議な少女ユキとの出会いをきっかけに、学園のマドンナである広瀬夏未との恋を成就するために頑張る…という内容の物。

新ブランドNIKOからの作品となっているが、MORE系列の作品と思っても問題ない。
作中のCGでは「ヒマワリと恋の記憶」の登場キャラクターのCGが使われていたりと、一部世界観を共通しているような描写もあった。

本命であるユキ√に向かって各ヒロイン√が分岐する形となっており、相も変わらず個別√の出来は高くない。
また作中では文章や立ち絵表示のミスが多くみられ、作品の進行を阻害するほどではなかったといえど少々気になるレベルではあった。

この会社の作品の最大の魅力である音楽(挿入歌)を活かしたシナリオは健在。
特に挿入歌「車窓の歌」が流れるシーンは思わず鳥肌が立つほどで、音楽とシナリオの融和性の高さを感じられた。

しかし残念なのは全体的な完成度の低さ。
シナリオ展開が強引な所も多くみられたし、急に説明口調になってしまったりする主人公を含めた登場キャラクターの性格や口調がしっかりと固まっていないため、ブレブレなキャラクターたちが気になるところもあった。
現代をの恋愛学園物テーマとした作品ということもあって、緻密な描写が必要となる部分で弱みを見せてしまったのは痛かったところ。
また全体的にまとまりがないせいなのかもしれないが、演出の下手さも目立つところ。
特にこの会社の系列作品での終盤演出は最も重要といえるが、今回はそのあたりにも粗が目立っていた。
そのせいで、いつもは感動できていた泣きシーンでも泣けないシーンがいくつかあった。

しっかり感動させるところは感動させ、締めるところでは締め、余韻を感じさせたいところではぼかす、とそのシーンごとでやりたいことは違うはずなので、そのあたりを意識して作ってほしかったというのが正直なところ。
鬱屈としたシーンから畳み込むような展開は方法を変えれば、個別√だけでなくユキ√であったとしてもさらにワンランク上の名シーンになっていたように思う。
もちろん現状でも泣きシーンでは涙を流せはしたのだが、テーマや下地、音楽などの素材も合わせれば感動させる要素がこれでもかとそろっていただけにひどく残念。


共通√ 【 S+ 】  2-3h
ユキとの出会いから始まるこの作品。
本編√から各ヒロイン分岐が出現する形をとっているため、メインと言えるのはOPが流れるあたりだろう。
ユキを機転としてサクサクと物語が動いて行くのはかなり新鮮で舞台背景などをいろいろと推察しつつも、様々な予測や展開への期待ができる出来。
特に挿入歌が流れる告白シーンは見もので、ほんのもうひと押しされていれば泣いていた自信がある。


Character ? ゴールデンアワー (2)
七北田 瑠璃√【 S-- 】  1-2h
主人公とは同じクラスでサッカー部のマネージャーだったが全国大会地方予選敗退を機に引退した。その時からサッカー部キャプテンの手塚と付き合っている
好きな人のためになら何でもする、どんなふうにでも変わる…という気質の子。

言わずもがな主人公の事が好きだったが、諦めるために手塚と付き合ったという子で、個別√は言い方を悪くすれば寝取り√となっている。
そのため気の休まることがほとんどなく、居心地の悪いまま展開されていく。
それ以外のシナリオはまったく共通部分と同じとなっており、個別√部分だけをピックアップして考えると肉欲で爛れた日々のみを思い出す。
瑠璃の切ないまでの一途な言動と合わせてみると割と青春まっしぐらの√ではある。


Character ? ゴールデンアワー (5)
砂押 リサ√ 【 A 】  0.1h
サブヒロイン枠の子、すずと同じ読者モデルだが、自分より後輩のすずの人気に嫉妬しており、今回は完全なる悪役として動いている。
この子の√は実質BADEND、特に語ることもない。


Character ? ゴールデンアワー (3)
名取 すず√ 【 S- 】  1-2h
昔は地味でオタク気質だったが、今は人気の読者モデル。
サッカー観戦が趣味のため、モデルになる前から主人公とはサッカーの話で盛り上がっており、たまに主人公の試合や練習の観戦もしていた。

彼女の魅力は控えめな性格とそこに溢れた愛情。主人公の目に留まるようにと努力する姿は何ともいじらしい。
個別√のシナリオとしては本編の流れとは完全に外れ、すずがプロのモデルを目指し、主人公はそれを公私ともに支えてゆく√となっている。
ただ、わりと平坦で特筆すべき点がない√でもある。


Character ? ゴールデンアワー (1)
北上 まりか√ 【 S- 】  2-3h
主人公の幼馴染で元カノ。
主人公がヨーロッパへ行ったことをきっかけに自然消滅してしまっており、以前は気まずい関係だったが、事故の後からは何かと心配をしてくれている。

まりか√も本編から離れたものとなっており、主人公が過去に付き合っていたということや夏未の存在などをテーマとした恋愛学園物となっている。
複雑に絡み合う登場人物の心模様はテーマとして十二分にいいものと言えるだろう。


Character ? ゴールデンアワー
広瀬 夏未√ 【 S 】  1-2h
主人公のクラスメイトで学園のマドンナ。

夏未の個別√ではとある理由により一般的な学園物となっている。
主人公も心機一転大学を目指すことになり、夏未の受験勉強と合わせて過ごす時間が増えるにつれ、深まっていく二人の様子が描かれている。
関係が密になるにつれて心の中の引っ掛かりを覚える二人がそれでも、とお互いを想い合うシーンがメインと言える。
なお共通√で一時登場していたサブキャラクターの梅田千尋が登場しており、終盤では物語のネタバレにつながるような設定を匂わせるシーンがある。


Character ? ゴールデンアワー (4)
ユキ√ 【 S 】  3-4h
街中で何かを感じた主人公に呼び止められた。
なんだかんだで主人公と夏未の恋を手伝ってくれることになった。
本人曰く音楽科所属。

個別√ではユキの魅力ともいえるなかなか素直になれない所や意外と尽くしてくれる意外な一面が少し悲しい雰囲気で描かれている。
ある意味この作品の本体ともいえる√でもあり、この√のための作品と言ってもよい。
内容はさすがに伏せるが、主人公の過去やユキの設定に触れた内容になっており、この√をクリアすることで今までの不自然な点がすべて解決することになる。
もちろん泣きシーンはあり破壊力は作品中で随一と言える。


[ 主人公 ] 石森 雄也
サッカー部のエースで世代別代表に選出されるほどの実力だったが、事故に遭ってけがをしてからはサッカーをやめてゲーセンに入り浸る日々を過ごしていた。
理由は分からないが広瀬夏未の事を何故か気にしてしまう。

【推奨攻略順 : 瑠璃→リサ→すず→まりか→夏未→ユキ 】
シナリオの攻略順はほぼこれで固定。
最悪ユキ√は最後に攻略することをぜひおすすめしたい。


CG : 【 S 】
全体的に固めの質感の絵。
ゴールデンアワーの名のごとく、夕暮れ時のCGが多い印象を受ける。
全体的な質がかなり上下するのだが、これぞという1枚の破壊力が高い。


音楽 : 【 S++ 】
BGM15曲、Vo曲3曲という構成。
全体的に良い意味での古さを感じられるBGMがそろっている中で、タイトルシーンにも使われた「Insomnia」は文章と合わせて思わず涙腺に来る物になっている。
そして何よりも評価したいのは3曲のVo曲。
OPシーンでも使われた「Change The World」はすばらしいイントロが印象的な良曲で唐突に流れると一瞬にして舞台の雰囲気を一掃する。
一部キャラのEDに使われた「ラストタイム」はしっとりと歌われており、攻略後にもういちどじっくりと聞きこんでほしい曲となっている。
中でも最も評価をしたいのがどこか懐かしさを感じる「車窓の歌」。
「あれからどれくらい経ったんだろう」というフレーズから始まる遠い所に住む好きな人に会いに行くための歌は曲単体で泣けてしまう。
各シーンでの挿入歌としても使われていたが、この曲をもう少しうまく使われていたら全体的にもう数ランク上の評価を付けていたと自信をもって言えるほどの良曲。


お勧め度 : 【 S+ 】
正直なところ個人的な好みになる作品で、今までのMORE作品が好きな人でもこれを好きになれるかは微妙な所。
それくらい人によっては(私個人としても)評価が分かれるだろう作品。
しっかりと読み込むタイプの恋愛学園物で、一部暗い雰囲気の作品ではあるのでそういった雰囲気が好きな方にお勧めしたい。


総合評価 : 【 S+ 】
個人的にもう少し下げてしまいたいというのが正直な感想だが、シナリオだけではなくVo曲のレベルの高さや扱ったテーマの良さなどを鑑みてこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
「この恋、青春により。」以来のMORE作品。
まぁあれはSLGでADVではないからそういう意味では「ヒマワリと恋の記憶」以来というべきなのかもしれないが、どちらにしろ1本の√が本命で挿入歌と合わせて感動させる! というつくりは変わってないね。
ただ、威力という意味では落ちたような気がするんだよね。
まぁ、扱っている内容は今までの作品と似たような感じなんだけど、それにしても挿入歌を今回はうまく使いこなせてなかった印象が強い。
もちろん、今回もある程度は泣けたんだけど、今回は「あれ、これで終わり?」ってなった気分が強い。
今までは本当に一気にそこで評価が変わるレベルの作品が多かったからなぁ。
個別√が割と壊滅的なのも似た傾向。
今回は夏未√やまりか√など工夫すれば泣けそうな√もあったし、そのための素材もいろいろとそろっていた事を考えるともったいないという気持ちもある。
かなりの場所で誤字脱字、立ち絵の表示ミスや漢字・セリフで微妙なニュアンスが変な所とかいくらでも見つけられたから、落ち着いて物語全体を見直すとともにそういう細かいところも見直してほしいな、というのが正直なところ。
もちろん個別√を含めて全体的な改善もしてくれるとありがたいけど。
Vo曲はいつも通りレベルが高いな。
「Change The World」はユキ、「ラストタイム」は夏未、「車窓の歌」はまりか、とそれぞれの√のEDで流れる曲はそれぞれのイメージソングともなっていて、攻略後に歌詞を聞きこむとまたイメージが変わるかも。
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