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[レビュー]サクラノ詩の感想
2016-02-10 Wed 00:00
<作品名>    サクラノ詩
<製作会社名>  枕

サクラノ詩

シナリオ構成
S++
攻略可能なキャラは百合も含めて6キャラ。
各キャラの長さに差はあるもののボリュームはたっぷりで、全体をクリアするのには少々時間を必要とする。

【推奨攻略順 : 真琴→稟→優美&里奈(百合)→里奈→雫→藍→TRUE】
周回ごとにクリアできるキャラが増えるタイプ。
最初に2キャラが攻略できる自由度がある以外は殆ど直線といってもよい。

CG
S
どことなくラフ画のような印象を受ける線は細く、淡い塗り。
全体的に安定した美麗さで、枚数も多い。
SD絵もいくつか存在しており、自然と評価は高くなるだろう。

音楽
S++
この作品でシナリオと同等に評価できる部分。
攻略後に確認できるのはBGMだけで42曲。そのボリュームもさることながら質もケタ外れ。
「この櫻ノ詩の下」のようなピアノ曲が最も光っており、「君が立つ大地だ」「美しい音色で世界が鳴った」等の名曲ぞろい。なかでも「夢の歩みを見上げて」は作中で何度も涙を誘うBGM。さらにOPや各ルートのEDがあったりと、Vo曲も素晴らしいが、ここは特にBGMについて評価しておきたい。

お勧め度
S++
作品が美術・文学関連の話になっており、さらっと読むのは難しい作品のため、じっくりとシナリオを読み込む方にこそお勧めしたい作品。
シナリオ重視の作品では今年一番の出来といっても過言ではない。
泣ける作品でもあるのだが、本当にいろいろと考えさせられる作品である。

総合評価
S++

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

作品の舞台は、同社の過去作である「√aaa」と同世界、というよりその作品中にも一部が描かれています。
もともと会社のデビュー作として作ろうとしていた作品ですが、事情により数年温められていたそうな。

そんなこんなで、今回の主人公は俺様系。
父が有名な芸術家で、本人ももともと絵を描いていた過去があり「櫻の芸術家」等と呼ばれることも、現在は筆を追っているそうです。
そこに稟という昔の幼馴染が転校してくるところから作品は始まります。

最初に読んだ感覚は「どこかで見たことある…」というものでした。
理由に関しては上記でも示した通り同じ世界だったからなのですが、そういう助けもあって作品自体には割ときれいにはいれました。
ただ、出てくるキャラクターが主人公を含めて一癖も二癖もありそうなので、ちょっと慣れるまではかかるかもしれません。
また、大量に伏線がまかれているのでそういったこともある程度気にしつつの攻略になるかと思います。

全体的にかなり難しい話が多く、内容も絵画だけにとどまらず美術史・美術観や小説などなど対象としているのは一部ではありますがかなり豊富。
すべてを理解しきるのは少し大変ではあるものの、理解するとよりよく作品を楽しむことはできるかと思います。

前半攻略できるキャラクターから後半にかけて攻略できるキャラクター√において、すべて何らかのテーマがあるのが面白いところです。
それはとある絵画であったり、昔話であったり、短編であったり。
それらを完全にオマージュしているわけではないのですが、折に触れてそういった作品に触れて物語自体を展開させていくのは独特といっていいものでした。

そして周回を重ねるごとにはっきりしていく過去や主人公自身の事。
最終√にたどり着いたときに、あったのは「幸せとは何か?」という問いかけでした。
これ以上はネタバレになるのであまり深くは書きませんが、この作品はそういう意味では中途半端なところで終わっているのかもしれません。
続編として「サクラノ刻」というものが予定されているので、いくつかの未回収な伏線はそれらを使ってくる可能性もあるでしょう。

【総括】
シナリオは言うまでもなくしっかりと作られており、全体的な完成度もさすがというほかなく、十二分に名作と言える作品だろう。


(ぶっちゃけコーナー)
感想かけったって難しいよね。
ここが感激だった~とか、そういうのは言えるんだけど。
この作品の本質はそうじゃなくて…「幸せ」の意味というか、それを掴んでる時というか…割と革新的な部分については最後のほうで少し語られたけど…。
本当はいろいろ言いたいことがある、あのシーンの一瞬のキラメキだとか、あそこからの展開で燃えてくるところだとか、ただそうして言葉にすることすら躊躇われるほど圧倒的な質感と綺麗さで描かれた作品で、作品自体が完成された一つの絵画のようであった。
何を感じるかは本当に人それぞれだと思うけれど、人の人生観を変えるに相応しい作品の一つ。
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向日葵の教会と長い夏休み のレビュー
2013-04-27 Sat 12:00
<作品名>    向日葵の教会と長い夏休み
<製作会社名>  枕

himawarikyoukai.jpg

シナリオ
S+
攻略キャラは4キャラ、OPは個別に入る少し前で流れるため、共通としては若干短く感じるかもしれないが、キャラによって、ルートの出来や長さが違い、特に雛桜√が長くて本命。
全体的なボリュームは一般程度といえる。攻略順には雛桜のみロックがかかっており、
お勧め攻略順は、金剛石→ルカ→詠→雛桜1→雛桜2でおそらく鉄板。
(少なくとも他→詠→雛)

CG
S
線がかなり細く、淡めの色遣いで独特の印象を受ける。
前作までの作品よりも確実に腕を上げてきた印象。
まだ、立ち絵やCGのところどころにミスを感じるが、枚数も多く満足といえる。
なお、安定の背景(空・向日葵)の美麗さはぶれない。

音楽
S++
BGM33曲、Vo曲はOPや各ED等を含めると5曲程度だろうか。(BGMにはVo曲アレンジ多数)
Vo曲の素晴らしさはもちろんだが、特にBGMのレベルの高さが目立つ。
Vo曲系のピアノアレンジ等、ピアノの目立つ良曲が多く、
曲単体での涙腺への破壊力も大したものだったと言える。

お勧め度
S+
独特な雰囲気げーではあったが、ギャグはそこそこ走っており、キャラ萌え、真となる詠&雛桜√の出来も十分だったので、ほとんどの人が楽しめるだろう。
もう一つランクを上げたかったところだが、期待しすぎない程度の気持ちがこのゲームには必要なのでこの評価。
なお含有成分「田舎」「ちょっとふしぎ」「光源氏(ロリ的な意味で)」等など。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

夏休み、久しぶりに帰ってきた故郷で懐かしの少女たちと出会う。
イケメン、スポーツ万能、頭脳明晰な人物が主人公のこの作品。
序盤で主人公の立ち絵が出てくるが(声なし)、基本的には別視点時のみでCGにもちょくちょく顔は出てくる。

物語序盤の物語の入り方は急で、引き込まれるか否かでその後の印象は若干変わる。
個別ルートが始まるOPまでに慣れればよいのだが、テンポも早く、いかんせん短い。
とにかく独特なテキスト&雰囲気に慣れてから、詠→雛桜と行けばこの作品がわかるほど、この2つのルートの出来が他と決定的であり、長さも違う。
これはおそらくシナリオライターが違うことから生じたのだろうが、金剛石・ルカ√に関しては全体的にレベルの低い作品だったと言える。
なので、犠牲のようで申し訳ないが、十分に楽しみたいのなら、金剛石で作品に慣れ、ルカで物語の不思議なところを感じつつ、本編に入るのが望ましいだろう。
また全ルート共通して、山越え→付き合う→ED→エピローグ(H三昧)の流れは不変。

(以降は詠、雛桜シナリオの雰囲気について語っている)

詠ルートはほとんど物語の謎という謎はすべて解けてしまうため、ある種この作品の主役ではある。
隠された設定自体は、なかなか分かり易いが、意外にも深く、その完成度は高い。
それに相応した泣きシーンも1~2か所用意されているものの、特にテキスト・演出方面での役不足がたたり、思い切り涙を流すほどのシーンではなかった。
とにかくどのルートでもそうなのだが、雰囲気重視なのは日常だけ、
感動のシーンで急に音楽を変えたり、展開していったり、余裕・余韻がほとんどない。
BGMに関してはかなりのものがそろっているのだから、無音を駆使して、タメを作ったり、シナリオならばもう少し踏み込んだ展開、セリフ等が必要だったと言える。
また、上記でも述べたように、複数のシナリオライターがいる事もあり、キャラのブレが激しく、セリフに不安定さを感じる場面もいくつか。

そういった欠点はいくつか抱えているが、それでも、詠シナリオの舞台設定のうまさ、
そして雛桜√の雰囲気はかなり評価してもよいだろう。
特にヒナ√に関しては、子供シナリオ好きな自分の私情もあり、高評価。
持ち味の田舎の雰囲気を描きつつ、義理の親子についての様々な問題について良い視点から描かれていた印象を受ける。

特に、他のルートを全員やってきているだけあって、キャラ達の掛け合いなども10年たつとかなり良い味を出してきており、ここにきて、やっとになるが、魅力も十二分に引き出せていたのではないだろうか。

ただやはり泣きシーンに関しては踏み込みがもう少し欲しかったのが正直な感想。

これを超える作品は多々あるだろうが、平均を超えている作品であるのは確かで、期待しすぎなければ、だれでも楽しめる作品の一つとしてこの評価をつけたい。

コンフィグに関しては最低限がそろっている感じだろうか。
もう少し機能が増えてもいいところ。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
作品の雰囲気知るだけなら詠やればいい、全体知りたいなら雛桜をその後にやればいい。
そういいたくなるほど、他のルート空気だった…。
まぁいろいろ伏線はあるんだけどさ…。
ただ、ダイヤ→ルカ→~とどんどんシナリオの完成度が高くなっていく感じが個人的にはよい感覚だった。
設定が詰まった詠と10年分の重みがあるヒナどっちがいいかは完全に好みだな。。
泣きシーンはやっぱもっと踏み込んでもよかったと思うんだよ、感動できなかったわけじゃないんだけどね。
期待しすぎなければ、良作、これを何度も伝えたい。
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H2O √after and another Complete Story Edition のレビュー
2012-08-13 Mon 00:00
<作品名>    H2O √after and another Complete Story Edition
<製作会社名>  枕

H20.jpg

シナリオ
S+
H20とファンディスクが一体化したもの。
共通がそこそこあり、各ヒロインのシナリオもほぼ同一なため、物語ごとの差異は少ない。
攻略キャラはAFTERを含め4人だが、ATO-GAMEなど、その他のキャラの話もよく出てくる。

CG
S
枚数はそこそこあり、SD絵などを駆使しつつ、丁寧に書かれたように思う。
少しバランスの崩れたCG、立ち絵があったが気にならないレベルである。

音楽
S+
BGMには数曲目を引くピアノ・オルゴール調の曲が存在する。
OP・ED・挿入歌については2作が合体しているものなので、数多く存在し、把握するだけでも一苦労。
どの曲もレベルは高い、が涙腺破壊という意味では物足りないと言わざる負えない。

お勧め度
S+
アニメ化にもなった作品(話の内容はだいぶ変わってしまったが)なので
一般人にも受け止めやすい部分はあるが…。
いかんせん台詞、物語の雰囲気に最初の方は戸惑うかもしれない。

総合評価
S+

ストーリー
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ケロQの姉妹ブランドで、『H2O』と『√after and another』を1本のソフトにしたもの。
そのため、各会社のキャラが少し出ていたりと、世界を共有している。
ヒロインはもともと3人だったがAfterの関係で少し攻略キャラが増えている。
物語の大筋は「始まり」→「再会」→「さらにAfter」というながれなのだが、
本作の物語の大筋が1本である以上、各キャラの物語の差が少なく、「再会」から物語の差が出る。
なので、作品の中盤はかなり共通が多くなってくるので、ダレてくる場合がある。
盲目の主人公設定なので、システム「Blindness Effect」が存在し、使用するとCGの色素が薄れ白黒表示っぽくなる。
(他人の視線などになると元に戻る)
キャラが少々ぶっ飛んだキャラが多いのだが、そのテンションに乗っていけないとつらい部分はある。
この物語の主軸が1本である事は述べたが、その真相は容易に想像できてしまうため、驚きの展開、
ということはあまり期待しない方がいい。
物語を進めていくうえで、物語の疑問点などは埋めていくことができる。
全体的にこの作品がメインにおいているのが、各キャラの心の変化、トラウマの克服であるため
ルート間での大きな物語的な展開の差は見受けられない、しかしながら
その心象をとらえた描写は光るものがあり、そこだけは必見といえる。


(追記あらためぶっちゃけコーナー)
泣きゲーとしても結構な評価があり、人気があったのか、アニメ化されている。
ただ、アニメ版とはリンクしているものの、違う作品として受け止めた方がよさそうである。
完全の作品に乗れれば面白いのだが、1度置いていかれるとちょっとつらくなる作品かも。
シナリオ自体は結構興味のあるものなのだが…。
話自体が難しいわけではないので、後はこのみの問題。
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