自作の壁紙や泣きゲーレビュー公開しているブログ。チャットルームや自作小説もあります そんな鍵っ子小説家のブログです。
☆★☆★ 毎日0時の定期更新中。現在は壁紙制作・泣きゲーレビューが主活動 ★☆★☆





 


[レビュー]あきゆめくるるの感想
2017-03-25 Sat 00:00
<作品名>    あきゆめくるる
<製作会社名>  すみっこソフト

あきゆめくくる

シナリオ構成
S+
攻略キャラはメイン4人、サブ2人、TRUE√としてエピローグ1本という構成。
共通ルートも比較的量はあるため全体的なボリュームは十分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 柚月(→みはや→ノア)→キス→歩→沙織→TRUE 】
沙織√以降は固定、それ以外は自由。
基本的には沙織√まで自由に攻略してよい作りになっている。

CG
S
線が細く、濃い塗りの絵。
全体的に綺麗ではあるのだが、作中に使われている絵の中では質の上下がある。
SD絵もいくつか存在している。

音楽
S+
BGM21曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
Vo曲はOP・EDともにRitaさんが歌う楽曲、特にOPは作品に不釣り合いと言えるほどテンポの良い明るい歌になっているのだが、特に素晴らしいのは最後のサビに入る前のブリッジであることを付け加えておきたい。
BGMでは”ラブコメ”らしい楽曲がそろっているのだが、緊迫・不安をあおるBGM等が目立つのも作風と言えるだろう。

お勧め度
S+
過去作同様のSF要素たっぷりの”ラブコメ”作品。
とくにコメディ部分においての強化がすさまじく、今までの作品のようなプレイ中の飽きのようなものも殆どなく、それでいてしっかりとSFを感じられるシナリオになっている。
量子力学的な話が作中には出てきますので、しっかりと理解するためにはすこし考える必要がある事に注意。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

量子爆弾によってとある1日をループしている「ルルラン市」そこに連れてこられたのは、とある6人の男女。彼らはここから抜け出すために「ラブコメ」をするのだった――。

同会社による四季作品のうちの3作目である「秋」にあたる作品。
OPの冒頭文字にもある「異常な人たちの送る、普通のラブコメ作品」というのはこの作品をサックリと一言で表した言葉と言えるだろう。

異常な回復力を持つ主人公を筆頭として、境遇・性格・性質、そのどれかが(もしくは、どれもが)イレギュラーな人物ばかりが集まっているのも異常事態だが、何よりも特殊なのは場所の異常性。
主人公はそこから抜け出すためにラブコメをするように提案をするところから物語が始まる――というのが繰り返しになるあらすじともいえる部分なのだが、実際作中でラブコメをするシーンは少なく、どちらかというと「ラブコメ」をするために異常な人たちが試行錯誤する作品と言える。
特にノーパンネタを筆頭としてシモネタが多くみられるのも注目点だろうか。
しかしながら、1作目のような「即! 乱交!」のような狂気性はなく、あくまでプレイヤーが付いて行ける程度の逆セクハラ。
だからこそ、というべきなのかはわからないが、笑いに関しては今までよりもかなり洗練されており、おもわず笑ってしまうシーンが多々あった。
そのおかげもあり、作品は最後の最後までスルっとプレイすることが可能。

作品のキモともいえるSF部分に関して、各所で土織キスを中心とした量子力学的な話(思考実験)が挿入されます。
理解するのが少し難しい部分もありそうですが、基本的には全く知らない人でも理解できるように具体例等を挙げて説明してくれているため、読み取りに苦労は必要ですが戸惑う人は少数で、そのあたりも前作までと比べて広く門戸を開いている印象を受けた。

序盤から謎に包まれていたWSPの正体や町の異常の原因、そしてその解決方法などなど、一部キャラのルートでそれらが徐々に明かされつつ、沙織√以降では作品の設定や主人公の異能なども含めた展開がされており、どんでん返しの驚きのようなものはないが、非常にSF作品としても読み応えのある作品となっている。

コンフィグに関しては問題なく、プレイするのに快適と言って問題ない。

【総括】
誰にでも手に取りやすいSF作品としての評価も高く、全体的な完成度も今までの比ではないため、平均以上のこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
「くるる」とあるように、今までの作品同様ループ物ではあるんだけど、どちらかというと今回は最初から町がループしていることを知っていて、あとは量子力学やら多世界解釈やらそういう話が入ってくるからね、あんまり難しいと思うことはなかったかも。
今までの作品は割とハードルが高かった気がするんだけど、そのあたりが下がって、一般的な√もギャグが豊富で面白いし…。

と、エピローグまでプレイした人にだけ、わかると思うのだがOPのタイトル名は「roop ~遠い世界のキミに贈るたったひとつの恋の歌~ 」なのだが、この歌をあの人視点の歌だと思うと凄く切ない純愛の歌になるんですよね…歌詞も含めてぜひプレイ後に聞いていただきたい。
スポンサーサイト
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]Liber_7 永劫の終わりを待つ君への感想
2017-02-25 Sat 00:00
<作品名>    Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ
<製作会社名>  Lass

Liber7.png

シナリオ構成
S-
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートは比較的長く4-5h程度となっているが、各個別ルートはかなり短く1h程度。
例外として未來√とTRUEに関してはそれなりの分量があり、全体的なボリュームとしては一般程度と言える。

【推奨攻略順 : 紅愛BAD3種→紅愛→萌生→沙綾→未來1(BAD)→未來2→TRUE 】
未來2END後にTRUEが出現する以外のロックはないので未來を最後に回す以外は好きな順番でよいだろう。

CG
S
作風的にバトル描写のCGが多く目立つ。
質の上下がかなりあり、物によってはかなりバランスの崩れたものも存在するのだが、中には目を引くようなきれいなCGもある。
流血CGも一部存在しているので注意。

音楽
S+
BGM38曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
そのボリュームに目を見張るBGMであるが、その内容として特筆しておきたいのが「Girls Talk」だろう。Voの入ったBGMというのは過去にも出会ったことがあるのだが、これほど自己主張の多いBGMに出会ったのは久しぶりである。
作品や場面に合っていたか、というのはBGMとして重要な評価ポイントではあるが、それを置いておいたとしても質の高い物であり、評価したい点である。
Voの入ったBGMはこれ以外にもあるので、作品をプレイして確認してみてほしい。
Vo曲として目を引くのは挿入歌の「Rebel Yell」だろうか、初めからトップギアで始まる今回の曲ではあるがシーンとして沙綾関連のシーン以外で使われなかったのが少し残念なところかもしれない。

お勧め度
S-
ループ系異能バトル作品。
過去作と同じ世界観で作られており、作品の端々に関係者等が出てくるほか、作中の用語にも大量の関係資料が載せられている。
作品自体は設定のつめが甘かったり展開も後出し設定のオンパレードなので、話の内容重視の方やループ設定等が好きだったりする方にもお勧めしずらい。

総合評価
S-

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

この作品を簡単に説明してしまうと、3日間のループする世界に巻き込まれた主人公が記憶の読み込み・書き込みをできる能力を使って味方を増やし、どうにかしてそのループを抜けようとするお話。

シナリオの主軸は悪くないというのが本音、特に後半はある意味驚きの事実もあり、そのあたりの明かし方等も悪くなかったのだが、いかんせん全体的に荒が目立つ。
以降の記事はネタバレを含む内容だが、未プレイの人が読んでも「つじつまが合わない」という事しかわからないようにしているつもりだが、プレイするつもりならぜひプレイ後に読んでほしい。

この物語のメインコンテンツとして挙げられるのが「ループ物」という事。
この事実は最初こそ隠されているものの、7月7日の0時(3日目)でループするということはすぐにわかり、その状況で主人公以外は記憶持ちこせない(ただし主人公が書き込むことで主人公が知っていることのみ更新可能)というもの。
この特に他の作品の多くでも問題となっているのが「人の死」について。
作品の特性上、物語を振興していくと多くの人の死を目撃することになる。
序盤に関して主人公を含む登場人物は、たとえループであろうとも人をむやみに殺すべきではないし、そもそも「ループするから」という前提で動くべきではないと語っている。
なのに3週目を超えるあたりから無駄なループが増えてきているのが事実。
ヒロインとの関係を深めるために…とは体のいい逃げ口上だろう、最終日にエコー音が聞こえるのに全く外に出ないのは不自然と言わざる負えない。
ここですべてを語る事は出来ないのだが、この辺りを含めて主人公やヒロインの行動に一貫性と言えるものがなく、各キャラクターへの魂が全くこもっていないように思えてしまった。
また作中に出てくる能力について。
とある絶対防御についてだが、物理現象を防ぐ盾なのは分かるが、光と音が通ってしまう=波が通る→衝撃波が通る…となると波の性質をすべての物質は持っているのでは…という部分に言及すると、いろいろつじつまが合わない。
太陽光を集光した疑似レーザーについても、通してしまうという説明があったのに終盤で防げるシーンが多い。これはとある効果全無効化の能力についても同様。
能力自体の無効化は可能だが、それによって及ぼされた物理現象は防げないのなら、レーザー光は通してしまうはずなのに…?
というよりそもそも、爆弾に関しても爆発しているのは能力のせいだが、爆発自体は物理現象であるため、能力部分は変換しかしていないのでは…?
と、いろいろと突っ込み部分がある。
作中に出てくる用語辞典についても「無駄な部分」が多すぎる。
不必要に与えられた用語をすべて見てみたが、作品として関連しているのは一握りといえ、結局この作品だけで分かることはほとんどない

以上、シナリオとしての作りこみ度は他のSF作品や科学系作品とは比べるまでもなく、各キャラの作りこみにおいてはほとんどの作品に負けてるといってもよい。

展開の一部に後付けのようなデウスエクスマキナを使ってしまうなど、シナリオの主軸自体はよくても細部がボロボロで評価しずらいというのが正直な干渉。

コンフィグは一通りそろっており、プレイ自体は普通にできる。

【総括】
作りこみが甘く、平均以下の作品と言って問題ないだろう。

(ぶっちゃけコーナー)
ん~厳しいような気もするけど、たくさんあった”つまらない”用語辞典には誤字がいっぱいだし、展開には付いて行けないし(内容は理解できるけど、ココロが付いて行かない)、戦闘シーンは微妙だし、設定はツッコミどころ沢山だし、あれこれはどこ評価すればいいの?ってなる作品。
音楽とかは結構悪くないんだけどなぁ…。
Lassは少し前から質の悪い作品を連打しているイメージが強い。まぁ11eyesのころからツッコミどころは多かったけどなぁ…、あの頃はまだ勢いがあったのに、それすらなくしてるような気が…。
結構ボリューミーで主軸は悪くないんだからちゃんと丁寧に作りこんでほしかった…延期してもこれじゃ…ってなるよ!
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]ISLANDの感想
2016-05-27 Fri 00:00
<作品名>    ISLAND
<製作会社名>  フロントウィング

ISLAND.jpg

シナリオ構成
S++
BADENDを含めてEND数は17個、一瞬で終わるBADがほとんどなのだがそれでもボリュームは十二分な量となっている。

【推奨攻略順 : 夏蓮→紗羅→(ry 】
攻略順は最初の二人をクリアした後は1本道となっている。

CG
S
安定した高品質のCGで立ち絵・イベントCGともに美麗。
全年齢対象ということもあり、一般的なイベントCGの枚数はかなりの量となっている。
特に夜や海の風景が関連したイベントCGは印象的。

音楽
S++
BGM40曲(Voのinst,アレンジ含)、Vo曲3曲(OP/ED2)という構成。
数が多くヴァリエーションが豊富なことは言うまでもないが、そのなかでもSF物らしいBGMが多くそろっているな、というのが最初の印象。その中でも久しぶりにピアノ系BGMで「この感情は使命」は涙腺を刺激してきた。
Vo曲も良曲がそろっており、全体的に質の高さがうかがえる。

お勧め度
S++
タイムトラベル系作品が好きな方には久しぶりにおすすめできるガッツリとした作品。
作中には多くの物理的な話も出てくるのでしっかりと理解するのは少し辛い。
逆に今までの軍事風主人公やその雰囲気が好きな方には別系統なのでお勧めしにくい。

総合評価
S++

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

意味深な始まりに考えを巡らせる暇もなく、破天荒な主人公の行動や言動に驚き通しとなる物語の序盤。その行動にやっと慣れてきたと思えば次に気になるのは舞台やキャラ達の抱える秘密、何よりも主人公の失った過去の内容、そうした疑問に思いを巡らせつつも展開していく現実の物語が複雑に絡まり合っており、いつの間にか物語に引き込まれてしまう、そうしていくうちにこの作品がガチの時間系SF作品だということを知ることとなる。

何が真実であり何が嘘なのか、新事実が発覚しては新しい理論を考え、また新事実が発覚して否定され…特に序盤、夏蓮と紗羅√をクリアするあたりまではこうした繰り返しになり、頭をかなり使うことになる。
もちろんある程度は説明されるが、物語の流れを早めるためなのかテンポを保つためなのか、割と最小限なので何度か読み返す必要もあり、純粋にキャラのかわいさを堪能したい人など、苦手な人は多分敬遠してしまう作品の一つになるだろう。

この作品の魅力として挙げられるのは大きく二つ「大きな論理的破綻がないこと」とそして「展開が予想できないものであること」だろう。
どちらもSF作品としては十二分に大切な要素と言え、特に作中で行われるタイムトラベルの方法論においては、思わずその可能性を信じたくなるものであったほど。
そしてそのタイムトラベルを使った展開は最後までプレイヤーを驚かしてくれ、SF要素以外のストーリー的な魅力と絡めて十二分なセールスポイントと言えるだろう。

主人公を含むキャラクターのユニークさもこの作品の魅力の一つとして欠かせない。主人公は言うまでもなく、ヒロインやサブキャラクターまで暗くなりがちなシナリオを支えるギャグ等

少し残念というか作品の要素として、この作品は”完璧”に「完結」と「解決」はしないという事。それまでに十二分なほどの完成度とシナリオ量であったために、これ以上続けることにもメリットとデメリットが発生してしまうため、無理に続ける必要はなかったと考えるが、一部の人には物足りない終わり方となってしまっているかもしれず、よく言えば余韻のある終わり方、悪く言えば中途半端なものとなっている。

コンフィグやシステムには問題ない、フローチャートもあり攻略も行いやすい。

【総括】
純粋なSF作品として薦めたい作品で、ストーリーはもちろん音楽や演出等、全体的な完成度の高い作品なのでこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
最初にこの作品をやってた時は、割と主人公への忌避感が強かったかも。
そして、明らかに嘘をついているヒロインたちや島の過去に、ホラー作品を見ているような気味の悪さを感じることが多かった、
ただ、そういうことを気にしつつクリアしていったらどんどん明かされる真実に驚き「本当は何が起こっているのか」というのを求めて次から次へと文章を読んでいっている自分がいた。終わったと思えば次から次に新しい事実やシナリオ(続きの√)が出てきたりして、クリア中はすごくワクワクしていた。
作品のネタバレにもつながるから、レビューでも内容にはあまり深く突っ込めなかったが今年一番と言って問題ないレベルのシナリオゲーであることを再度言ってきたい。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]クロノクロックの感想
2015-06-11 Thu 00:00
<作品名>    クロノクロック
<製作会社名>  Purplesoftware

クロノクロック

【さわり?】
5分間だけ過去に戻ることができる懐中時計を手にした主人公。
その力を人生を楽しく生きるために使うことを決め、手始めに彼女を探すことにした。
そして出会ったのは、親友への告白の最中屋上から誤って転落した女生徒。
彼女の極度の上がり症を治す訓練に付き合ううちに、段々惹かれていき――。

シナリオ構成
S++
攻略キャラは6キャラ。
共通・個別√共に一般的な量でキャラ数が多いのだが、短い√もあるため、全体的なボリュームを考えると平均的。

【推奨攻略順 : 真琴→美咲→D・D→満→クロ→みう】
後半2キャラに関してはこの順番でしか攻略できないが、それ以外は自由。
個人的にはこの順番がお勧め。

CG
S
一部気になる立ち絵が存在するが、イベントCGについては総じて非常に美麗という評価以外を受け付けないほどの質であり、枚数に関しても申し分ない。
そんな中で今回は演出がかなり光っていた。
前作からもあったがイベントCGにエフェクトをかけての場面転換も十分に評価できるが、何よりも評価したいのは背景。
波打ち際の様子だけではなく、モノレール車内の細かな動きまで再現されていたことには驚くほかない。

SD絵も存在している。

音楽
S+
BGM27曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
BGMに関しては全体的に質が高いのだが、目立つ曲という意味では乏しい分野。
全体的にやさしい曲が多く、積極的に涙腺を刺激する曲はなく、あくまで物語のサポートという立ち居地であった。
現状でも十分ではあるが、個人的にはもう少し涙腺に来る曲や挿入歌などがほしかったところ。

お勧め度
S++
魅力的なキャラクターが豊富なことはいうまでもなく、万人に勧めやすい。
時間を扱った作品ではあるが、テーマはそれだけに限らず多岐にわたっていおり、じっくり考えられるほどの内容こそないものの、どの√も飽きずにプレイでき十二分に感動し楽しめる作品といえる。

総合評価
S++

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

唐突な回想シーンから始まる今回の作品。
実は印象的な失恋(?)シーンからスタートする作品。

物語り全体を通してなんとなく感じたのは、テーマとして「未来と過去」だけではなく未来に進む「勇気」のようなものも含まれているということ。
無論それだけではなく「生・死」というテーマも√や場面によって少々関連しているが、やはり最もメインといえる部分はそこだろう。
だからこそ、序盤から中盤にかけて登場するキャラクターたちに対する「やり直せるとしたら~」という質問は、なかなかに考えていくと深いものがあるように思える。

なにはともあれ今作の主人公。
お金持ち属性ではあるものの金銭感覚は一般的で俗物的で、5分の過去へ戻れる懐中時計を手に入れた際、最初に考えたことは童貞を卒業するというものだった。
現に序盤は女性に対する高感度をあげるため(確認するため)にその能力を使用している。
ボケも突込みも担当できる彼は、日常シーンではヒロインたちをいじったり、逆にいじられたりして、ニヤリと笑ってしまうようなギャグをかます。
このゆるさが、重くなりがちな物語全体を軽くさせ、読感をよくさせていた。

この作品の面白い部分は、個別分岐からの展開が√によって大きく変わることだろう。
明かされるキャラや設定についての情報についてはもちろんだが、扱われるテーマまでかわり、物語自体の様相を大きく変えている。

モノレールが通る街を舞台として繰り広げられる話は難しいものやひどく悲しい話は殆どなく、基本的には全てハッピーエンドを目指している。
とくにD・D√や満√では涙腺が刺激されるシーンもあり泣きゲーとしても十二分に戦えるものであった。

基本的にこれらの話において「時間逆行」は5分という制限があってか物語の展開のさせ方の一部として使われているのみで、「過去へ戻る事」へ言及するルートは全体を通してほとんど無く、関連している部分に関しては真琴とクロ√がのみとなっている。

物語の一番核心的な部分に迫るクロ√について少しだけ触れておく。
他の時間を扱うSF作品のように綿密な説明というのは期待しない方がよい。
展開のさせ方についても特徴的で、他の√に比べてかなり説明が少なく軽く読み流すだけでは理解が及ばず、せっかくの感動シーンでおいていかれる危険性があった。

そういう意味では最後のみう√もかなり立ち位置の難しい部分。
ある意味物語の執着は最初からここではあったのだが、ここを蛇足と感じてしまう人ももしかしたらいるのかもしれない。

コンフィグに関しては昨日も豊富で、使いこなせばかなり使い易いものとなっている。

【総括】
全体的な質はいうまでもなく高く、シナリオに関してもしっかりとできていた良作で高く評価している。

(ぶっちゃけコーナー)
モノレールがあるこの街はすごくきれいだよなぁ…。
社内の描写がすごくいいなぁとおもってたら、すごく印象的なシーンだった。

上で書きにくかったからここに書くけど、最初に攻略できるキャラ4人に関しては雰囲気がそれぞれ違って、しかもいくつかはちゃんと泣ける話になってるという所が個人的にはお気に入り。
クリア後に印象が変わるあたりも好きだしなぁ。
(そういう意味ではクリア順大切)
ただ後半の2キャラに関してはちょい説明が難しく感じた…というか、言わなくても分かるよね? 感がひどかった。
いや、分かる人もいるかもしれないけど、あえてそこは書いてほしいというか…まぁ物語に幅を持たせるという意味ではいいのかもしれないけれどさ…せっかくの泣きシーンで頭を使うのはしんどかったし、勿体なかった。
クロ√のクライマックスはテキスト次第ではもっといけると思うんだよなぁ…。
頭を使う…とは少し違うけど、みう√はすごく意味があると思うんだよな。
物語の伏線…じゃないけどテーマ的な伏線みたいなのがずっとあって、それを回収したというかなんというか…。
だけど、なんで戻ったの ?とか、その辺りの細かい説明は難しい所だなぁ。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]11月のアルカディアの感想
2015-05-14 Thu 00:00
<作品名>    11月のアルカディア
<製作会社名>  LevoL

11月のアルカディア

【さわり】
異能を持つ人々がひそかに生きる島が舞台の作品。
時間を3日だけ戻すことができる主人公はその事実を隠し、
過去を変えるため皆を裏切ることになるのだが――

シナリオ構成
S
攻略キャラは合計4キャラで、大筋のTRUEルートにむかって順に個別ルートへの分岐が出現する形をとっている。
なので共通ルートといえる部分にボリュームはあるものの、個別ルートは1h~2h程度と少々短い。
しかしながら、全体を通して考えると平均的なボリュームといえるだろう。

【推奨攻略順 : 楓花→愛瑠→心音→瀬奈→TRUE】
攻略順に指定はないものの、この攻略順が一番望ましいだろう。

CG
S
色が全体的に薄く、線は堅い。
プレイしていれば慣れる程度ではあるが少しクセのある絵。
イベントCGの多くは戦闘シーンのものであり、その質葉一般的なレベルだろう。
枚数に関してもシナリオの分量と比べると妥当な範囲。

音楽
S+
BGM30曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
BGMとしては、戦闘用の激しい曲の他に悲しい曲、暗い曲が目立っており、作品自体の全体的な暗さが反映されている。
目立つ曲という物はないものの、著しく作品に合わない曲等もない。

お勧め度
S
時間をあつかった作品ではあるのだが、そういったジャンルを好む人には手放しでお勧めすることはできず、プレイ前に少し注意が必要。
ある程度のバトル要素も含んではいるのだが、いい意味でも悪い意味でも、今回の主人公はあまり目立たない存在で高等な頭脳プレイやな強い能力で敵を圧倒できるわけではないので注意。

総合評価
S

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

最初に申し上げておくが、ストーリーとしては破たんしている部分は少なく、物語としては十分にシナリオ重視の作品と言えるので、その点に関しては安心してほしい。

印象的な冒頭シーンからの始まり、OPまでのシナリオとそれ以降の雰囲気が大きな変化、時間を扱っていることの他に、シナリオの骨組み(TRUEがある等)さらには主人公に声がある事等等、もいやでも期待値が高まってしまう今作。
しかしながら、実際の内容は可もなく不可もなくというふがいない結果に終わった作品。

テキストは非常に無難で、可もなく不可もなくといったところだろうか。
説明等に関しては比較的分かり易く書かれており、分かりにくい所などもほとんどない。

共通ルートについて。
シナリオが進み、少しずつ謎や設定を明らかにすることももちろんだが、雰囲気としては次の分岐ヒロインのための恋愛に至るまでのステップを描いているシーンも兼ねている。

取り扱っているテーマが時間リープを使用した復讐劇なので、どうしても全体的に暗く悲しい話になりがちなのだが、それでも内容がこければ素晴らしい作品と言える。

しかしながら、今回の作品はどこか全体的に上滑りしておりなかなか感情移入しにくい作品となっていた。

一番見せたい部分がバトルなのか、キャラなのか、物語のロジック(設定)なのか。

バトル中心にしては描写は荒く曖昧な部分が多い、キャラを魅せるにしては個別ルートが短く、物語後半に出てくるロジックに関しても想像の範囲内のものだった。

主人公は、いろいろなものを捨てるという覚悟をして復讐劇を始めたものの、実際は冷酷に行動できている部分がかなり少なく、かなり情けない様子が多く描かれている。
このあたりが個人的に好みではなかった為に物語全体としての感情移入もしにくかった所もあるだろう。

物語のまとめとなるTRUE√にかんしても、やはり全体的にグダグダのまま終了してしまった印象。
なんとなくで物語が進んでしまっており、シナリオとしての詰めが甘い部分が見えてしまっていることや、進むべき軸がぶれてしまっているので読み手として、どこをどういう風に受け取っていけばいいのかがかなり曖昧になる。

結果として、このシナリオのないようにして良くも悪くもなく…等という評価に陥ってしまっている。

コンフィグに関しては十分だった。

【総括】
全体的に見どころを上げるのが難しい作品ではあるのだが、それでも減点する部分もないので平均的に楽しめる作品だろう。

(ぶっちゃけコーナー)
期待しすぎたってのはでかいかもなぁ…。
ただ、プレイし終わってみると驚くほど心の中に残ってる物が無い作品。
プレイ中はある程度楽しかったんだけどなぁ。
序盤の雰囲気とかはかなり良かったけど、中盤以降の失速具合が酷過ぎた。
実際、裏切って良心の呵責を覚えたのってノノくらいだし、やるなら徹底的にやってほしいよなぁ。
比べる対象は悪いけど、復讐劇で悲しいものなら装甲悪鬼村正のほうが、密度は数百倍だ。
そういう意味では、難しい異端へ逃げずに、ある程度王道の展開に持っていってもよかった気はするな。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
| 青空の翼と過去の十字架 | NEXT