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[レビュー]幕末尽忠報国烈士伝-MIBURO-の感想
2018-04-05 Thu 00:00
<作品名>     幕末尽忠報国烈士伝-MIBURO-
<製作会社名>   Inre


幕末尽忠報国烈士伝-MIBURO-
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
Inreの3作目となる作品。
舞台は幕末、京で人斬り集団と恐れられた「新選組」をメインとした作品。
歴史物という点は今までと変わらないのだが、前作までのようなタイムスリップ物ではなく、史実を基にして新選組の一隊士から見た結成とその終焉までを描いたシナリオとなっている。

物語序盤の関しては把握することも多くどうしても辛い部分があり、物語自体も割と穏やかなので、どうしても飽きが来そうになる。しかしながら、中盤から後半の盛り上がりはさすがというほかなく、特に最も長く戦い抜いた土方歳三のエピソードについては心の底が滾るような熱く燃えるシーンが多く、思わず惚れてしまいそうになるほど。
そしてその分泣けるシーンも多く存在している。
何よりも素晴らしいのは史実をここまで調べて作っている事実だろう。
個人的にあまり詳しくはないので各設定についてWeb等で調べているが、比較的丁寧に史実がわかりやすく描かれたシナリオになっており、中には近年の発見についても触れられている。
また、作品では分かりにくい所を解説するためにMAPや豆知識、人物図鑑が適宜解放されてゆくようになっており、自身で調べなくてもある程度の流れは十二分にわかるようになっているところも評価が高い。

上記でも述べたが、基本的に史実をもとにしているので、感情移入した多くの人物が最終的には死ぬことになり、そういう意味では救いのない√が多い。
そんな中で今回の作品は「新選組」の隊士一人一人について重点的に描き、それぞれの√でのエピソードを挿入している。それらにはまた違った魅力がたくさん詰まっており、個別√の一つとして作品自体の魅力を一段と引き上げる役割を果たしている。

多くの栄光と悲劇が巻き起こった幕末の人きり集団である「新選組」。
彼らの持つ『誠』の魂を時を超えて今の人々に伝えたい…そんな気持ちがダイレクトに伝わる素晴らしい作品と言える。

なお作品の終盤では自作へのつながりと思えるシーンも存在している。


共通√【 S++ 】  15h
見田健という青年が新選組に出会い、加入し、歴史の流れをたどり、物語も終盤の流山に至るあたりまでを描いている。
史実に基づいて描かれたシナリオは非常に分量があり、池田屋事件を代表とする皆の良く知る”新選組”としての部分が最もよく描かれている。
もちろん見せ場となるシーンが多く、殺陣シーンだけではなく泣きシーンも存在。


幕末尽忠報国烈士伝MIBURO 沖田 総司
沖田 総司√【 S 】  1h
流山にいかず、総司に付き添うことに決めた際の√。
新選組と分かれて過ごす沖田についてのエピソードを描いた刹那の幸せと復讐のお話。
史実とは多少違った内容となっており、沖田の戦闘シーンや主人公の戦闘シーンもある。
なお別れた後の近藤や土方についても多少言及されている。


幕末尽忠報国烈士伝MIBURO 近藤 勇
近藤 勇√【 S++ 】  1-2h
流山の時点、近藤勇投降時に身代わりを立てて江戸に向かう√。
史実を独自の解釈により「近藤勇が秘密裏生きている」としたうえで、沖田√とは違った『江戸から見た一連の流れ』を詳しく描いている。
戦闘シーンこそないが、悲しく切ない「忠臣」のお話になっている。また尾形俊太郎の消息など、調べると面白い近年の発見等の情報もある√となっている。


幕末尽忠報国烈士伝MIBURO 斎藤 一
斎藤 一√【 S+ 】  1-2h
仙台に行かずに斎藤と共に会津に戻ることで突入。
斎藤一の行動を史実通りにたどる√となっており、とくに鶴ヶ城(若松城)での戦いを詳細に描いた話となっている。また、後半からは『会津藩士たちから見た事件の顛末』が描かれており、心に新選組の炎をともしながらも明治維新の新しい潮流に飲み込まれ賊軍と官軍の間を行き来する斎藤の人生を体験できる。
鶴ヶ城では頼母家や白虎隊のエピソードが、後半では岡田以蔵などの面々が登場している。


幕末尽忠報国烈士伝MIBURO 土方 歳三
土方 歳三√【 S++ 】  1-2h
戊辰戦争の最後の舞台である箱館戦争を描いた物語。
舞台を五稜郭へと移し、榎本武揚や大鳥圭介らが主な登場人物となっている。
今までももちろんかっこよかったのだが、新選組のこの人に惚れなくて誰に惚れればよいのだろうというほどカッコいい生き様が描かれている。
戦場である二股口の戦いなどを経て鬼と恐れられた土方歳三の魅力的過ぎる一生が描かれたシナリオであり、だからこそ最終場面では泣きシーンもある。

全ルートクリア後に土方END2が存在。
一魅が登場して伏線を回収してゆくシナリオとなっており、短いものの土方歳三の殺陣シーンもある。その前の土方歳三のセリフは演出であるOPも含めて鳥肌物。
全ての謎が解けるわけではなく、「あれ? これでおわり?」となってしまう部分もあるのが残念な所。


幕末尽忠報国烈士伝MIBURO 山南 敬助
山南 敬助√【 S 】  1h
大津において山南と逃げることを決めたアナザー√。
山南と主人公が庄内藩へと向かうことになっており、山南と共に戊辰戦争を奥州で無敵を誇った庄内藩からみたシナリオとなっている。
シナリオ的には山があまりないものの、早々に歴史から姿を消した新選組の一員である山南の救済√ともいえる無いようになっている。


幕末尽忠報国烈士伝MIBURO 藤堂 平助
藤堂 平助√【 S 】  1h
「油小路の変」で藤堂が生きていた場合のお話。
近藤や土方に並び新選組で名の上がることが多い藤堂平助に存在している”生存説”を短めのアナザーストーリーとして描いた話となっている。
ある意味伝説のような話ではあるものの、若くして亡くなった素晴らしい才能の持ち主だったからこそ「こうだったらいいのに…」と誰しもが思ってしまうような、そういうストーリーができるのだろうと思わせてくれる話になっている。


幕末尽忠報国烈士伝MIBURO 永倉 新八
永倉 新八√【 S++ 】  1-2h
新選組と袂を分かった永倉についてゆくアナザーストーリー。
原田ら共に『靖兵隊』立ち上げ戊辰戦争に関わる一連の流れやその後の永倉新八の人生をたどって行くシナリオとなっている。
作中では笑い担当のキャラであったが、数少ない生き残った隊士であり「新選組」をこの世の中へ刻み込む運動を行った新八のためのシナリオ。
史実と違いそうな部分も多分に入っているため、願望ともいえる内容もあるにはあるが、それでもそのシナリオ完成度は高い。


[ 主人公 ] 見田 健
「玉」という相手の弱点を見破る特殊能力をもっており、妹の鞘不定浪人に襲われた際にこの力が開花することで人を一人きり殺す。
その後、気を失うがその力を認められ新選組入りする。
その後は史実にあまり触れない形で各ルートの体験型観察者のような立場をとる。土方√をプレイすることで一部設定のバックボーンが市村鉄之助であることが分かる他、その他√でも各史実上の人物に役割を変えて存在している。


【推奨攻略順 : 沖田→斎藤→土方1→山南→藤堂→永倉→土方2 】
初回プレイは『誠の道』のみがプレイ可能で、沖田・斎藤・土方の3√を攻略後にアナザールートとして山南・藤堂・永倉の3√が攻略可能になり、そのすべてをクリアすると最終√として土方2√が解放される。
基本的には上記のロックがあるため、それにしたがっていればよい。


CG : 【 S 】
硬い線と濃い塗りの絵。
登場キャラが多いこともあり、各キャラ用のイベントCGという意味では数は少なめだが、戦闘(殺陣)シーンのものが非常に多く存在している。
質に関してはかなり上下があるのは確か。
ただ殺陣シーンでの豊富な立ち絵を登場させ動かしたり、刀だけを細かく動かしたり、瞳を細かく動かしたり…絵以外の部分においても非常に努力が見られる。
一部背景は舞台が同じであるため過去作の物も流用。


音楽 : 【 S+ 】
BGM23曲+、Vo曲2曲(OP/ED)と一部Vo曲アレンジBGMを追加したもので構成。
戦闘シーン用のBGMが多い中で時代と合わせたクラッシック曲である「夢路より」などがあったり、「一陣の風」のように非常に泣かせるBGMも存在。
Vo曲については、燃えるOPである「艶麗ブラックアウト」も素晴らしいのだが、なんといってもEDの「天燃ゆ先へ -天明-」は山南さんの声優も務めた三代眞子が歌っており、アレンジ曲も含めて切なく泣ける曲で泣きシーンでもよくつかわれていた。
プレイ後は歌詞もぜひじっくり感じてほしい。


お勧め度 : 【 S++ 】
Inreの三作目であり、2作目でも登場した幕末の新選組をメインした作品ではあるが、単体で十二分に楽しめる作品になっている。
歴史物がどうしても苦手な方、流血シーンが多いのでそういうのが苦手な方には仕方がないが、それ以外の人――特に「新選組」についてまったく知識のない方には強くお勧めしたい作品で、史実に基づいた熱い誠の魂を感じることができる稀有な作品。
なお作中の一部に1作目、2作目からの登場人物・設定があるため完全に楽しむなら1作目と2作目のプレイも推奨したい。(順不同)


総合評価 : 【 S++ 】
さすがInreというべき歴史作品で、その情報の精度やシナリオの組み立て方、その他演出やエピソードの選択等々を鑑みても十二分にこの評価を満たす。

(ぶっちゃけコーナー)
いやぁ…Inreの葉山こよーてさんは本当にすごいな…あの情熱を傾けたのは忠臣蔵だけじゃなかったのな…あのレベルのものを新選組で見られるとは…。
これをクリアしてから、自分の中で新選組ブームが起こるほどだわ。
土方さんはまじかっけぇ…この人に惚れずに誰に惚れたらいいんだってくらいかっこいいわ。戦闘シーンとかじゃなくて生き方に惚れてしまう。
これが本当に事実であったというのがすごい…この一言に尽きるわ。
山南さんとかは切なすぎるしなぁ…。山南といえばあと意外に注目したいのが島田魁か…あの人の日記があってのこの作品ってのもあるしなぁ…。
記録という意味では新八√もいいよなぁ…子供はずるいよ…うん。
また全ルートのEDで流れる「空燃ゆ先へ」が切ないんだよな、聞いてるだけで泣きそうになる。
刀から銃…そしてそれらを捨てて生きなきゃいけなかった最後の武士たちの話なのかも。
幕末っていうとるろ剣くらいしかイメージになくて、新選組にすごい悪いイメージがあったんだけど、これ見てたら普通に明治維新のほうが嫌いになりそうだ。
長い作品だからプレイするのは大変だけど、興味ない俺でここまでハマれたんだからぜひプレイしてほしいなぁ…。
うん、いい作品だった。
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[レビュー]グリザイア ファントムトリガー 第3話の感想
2017-11-09 Thu 00:00
<作品名>     グリザイア ファントムトリガー 第3話
<製作会社名>   フロントウィング


GRISAIA Phantom Trigger Vol3
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
グリザイア ファントムトリガーシリーズの第三作目(3話目)。
今回のメインは学園でマークスマン(スナイパー)をやっている獅子ヶ谷桐花。
フィリピン山中でのシーンがメインとして描かれている。
それに付け加えて続きということもあって、前作でスポットが当たっていたマキの様子がレナと共に描かれているのも特徴と言えるだろう。


値段も相まって、シナリオはかなり短く3-4h程度。
いつもと変わらないノリですらすらと読める内容となっており、もちろん得意の重火器関連、サバイバル関連等々のコアな知識がいっぱい詰め込まれている作品。

それ以外に新しい要素として飯テロも辞さない覚悟で描かれていた食べ物の描写。
特に牛丼・ラーメンのシーンは時間によっては本当にお腹が減ってしまいそうなほど…。
同時にカエ○○レーなどのゲテモノなんかも紹介されている。

今までのキャラクターに加えて多くの新キャラも登場する、笑いあり、ほんの少しだけ泣きアリのそんな作品。


【推奨攻略順 : 選択肢無 】


CG : 【 S 】
時間に対しての枚数は割と多め。
質も安定して高く、SD絵もいくつかあります。


音楽 : 【 S 】
BGMについての追加がいくつあるのかは不明。
Vo曲は変わらず2曲(OP/ED)


お勧め度 : 【 S 】
ファントムトリガーシリーズの3作目、もちろん1-2作目をやっていないと楽しめない。
まとめて買う人はもう少し待ってもいいのかも?
次はクリスらしい。

総合評価 : 【 S 】
いわゆる分割商法作品ということもあって正式な評価はしにくい作品でありこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
楽しんでプレイはできるんだけどね、もうすこしまとめてほしいというのが正直な感想。
単体で楽しむことはできないので、結局プレイするとなると全部買う必要がある。
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[レビュー]グリザイア ファントムトリガー 第1-2話の感想
2017-06-29 Thu 00:00
<作品名>     グリザイア ファントムトリガー 第1-2話
<製作会社名>   フロントウィング



ファントムトリガー1-2話

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シナリオ : 【 S 】
舞台をグリザイアシリーズと同じとした美浜学園に置いた作品で前作までで人気を博したシーンやテーマなどを引き続き使用。

1話では主人公…らしきハルト目線で語られることはなく、新任教師「有坂」から見た作品となっている。
物語の導入部分的な意味合いが強く、一つの事件を解決すると終了してしまう。
そのためキャラクター狂気性以外の過去や状況などは基本的に判明しない。
また、銃や戦闘に関する専門用語・知識などがもたくさん飛び出るため、一部の人間にとっては嬉しく、そうでない人にはあまり楽しく内容になっているかもしれないが、このグリザイアでは平常運転と言える。

2話からが今作との本番と言える内容となっており、視点も主にハルトから見たものとなっているが、わりとコロコロ変えてきており、第三者視点で考えることの方が多いかもしれない。
今作でメインとなっているのがレナであり、彼女の過去等と共に前作までの魅力であった銃撃(格闘)戦やカーチェイス等等燃えるシーンが多く入れられている。
また、懐かしいキャラクター(や話)も時々話に出てきたりもするため、見どころは多い。

【推奨攻略順 : 選択肢無 】
選択肢がないので…。


CG : 【 S 】
前作までのものと比べると立体感が薄れ、塗りが一段と淡くなった印象を受ける絵。
シリーズものということもあり、どうしても分量は少なめではあるが、質は確か。
SD絵も多数存在する。


音楽 : 【 S 】
BGM15曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
前作に似たBGMのものもあるが、基本的には新規…のはず、作中では前作で使われていたBGMも何曲か登場しているのを確認している。
内容としては戦闘シーンのものが目立つが、以外にも日常シーンで使われる落ち着いた雰囲気のBGMに質の良いものがそろっているイメージ。
Vo曲は個人的にEDがしっかりと歌われている感じがして好き。
OPでもいいくらいすっきりとしているので是非聞いてみてほしい。


お勧め度 : 【 S 】
グリザイアスタッフの手掛ける新シリーズ。
1話、2話ともに攻略時間が各3-4h程度と非常に短いが、内容としては十分に詰まっているためグリザイアシリーズが好きだった人はプレイしても損はないはず。


総合評価 : 【 S 】
シリーズものなので評価としてはこの程度ではあるが、内容は保証したい。


(ぶっちゃけコーナー)
グリザイアスタッフ制作ということで、やっぱりあの3作品くらいのレベルを期待してしまうんだけど、シリーズものってのは評価難しいよなぁ。
前回の評価でもいってたけどどれくらいのスパンなのかが気になる。
あと1作で完成してるわけではないってのもなぁ…。
面白くはあるんだけど、こういうのが増えるのはそれはそれで複雑な気分だわ…。
そういえばEDは…アレはなんなんだろう…ホント。
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[レビュー]千の刃濤、桃花染の皇姫の感想
2016-12-10 Sat 00:00
<作品名>    千の刃濤、桃花染の皇姫
<製作会社名>  オーガスト

千の刃濤、桃花染の皇姫

シナリオ構成
S++
攻略キャラは5キャラ。ストーリーの形式は朱璃√を本編として各キャラが順に分岐していく形をとっている。
また各キャラ√攻略後にアフター+Hシーンとしての「余談」が追加されるほか、ある程度まで本編を進めるとサブヒロイン3キャラのショートストーリーも追加される。

【推奨攻略順 : 滸→奏海→エルザ→古社音→朱璃 】
本編に向かって順次攻略した場合はこの順番になるが、ロックがあるわけではないので本編を先にやる場合はまっすぐ朱璃√を目指すとよいだろう。

CG
S
べっかんこうさんの安定した絵は質・量ともに言うことなし。
立ち絵の雰囲気を変えることで様々な場面で使いまわす技術は相変わらず存在しており、たしかに作品を力強く支えている。
そのほか今回は半動画のような演出も加えられており、レベルアップが最もみられる部分かもしれない

音楽
S++
BGM53曲、Vo4曲という構成。
まず驚くべきはそのBGMの数だろう。それらすべてが和テイストのものとなっており管・弦楽器、をはじめ太鼓などの楽器を使用することで統一感を高めると共に作品の舞台を形作っていた。1曲1曲の質も高いためクリア後におちついて視聴するのもよいだろう。
Vo曲で気に入ったのは「嗚呼 絢爛の泡沫ゆめが如く」と「月夜に舞う恋の花」
一方は勢いのある和テイストの曲で、おもわず体が動くほどノリよく聞ける良曲。
対して各キャラ√用のEDとして使われた「月夜に舞う恋の花」は和風の歌詞をしっとりと歌い上げた名曲。途中の転調からなども見どころだが、なによりもその歌詞はクリア後に落ち着いて聞くと泣けてしまう。
少し悲しい歌なので本編のグランドEDとしては使用しにくいのだろうが、個人的にはいちばん好きな曲。

お勧め度
S++
雰囲気としてはユースティアに近いバトル多めの作品。
シナリオは割とわかりやすいのに深く作りこまれているので、全体的な質の高さも相まって多くの人が楽しんでプレイできることは間違いないだろう。
はっきりとしたグロシーンはないが、流血シーンが割と多く音なども併せてリアリティはあるので注意する人は注意を。

総合評価
S++

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宰相の裏切りによって共和国に占領された皇国。
皇帝である蘇芳帝の一人娘の朱璃は命からがら生き延びて3年後、復讐のために立ち上がる。――簡単に言うと絶対防御を誇る日本だったが、内部の裏切者によってアメリカがやってきて占領される。その騒動で殺された天皇の娘のヒロインが主人公たち「武人」という一騎当千の戦士たちの協力を経て再び国を取り戻す! というお話。

今回はストーリーに自信があったのだろう、本編の朱璃√を主軸としたシナリオ作りにしており、そのかいあってか物語に十二分に集中できた。
残念なのは各キャラの使い捨て感。
物語としてある程度の祖語ができてしまうのは仕方がないとしても、各キャラ√が1-2hといささか短すぎるのは問題。しかしながら、全体的なボリュームが問題なかっただけに攻めにくいところではあるのは確か。

シナリオを上記である程度語っているものの、その本質的な部分に関してはネタバレになるためあまり触れられない。
しかしながら攻略後に再び考えてみると鮮やかな物語の中に一抹の寂しさがあるのが今回の作品であり、テーマとして桃の花を取り上げた事はそういう意味でピッタリだったといえる。もう一つ上げておくと、武人の考え方としても様々なシーンで出てきた「主君のための覚悟」というものは終始どのルートでもついて回っており、その覚悟のために自分が必死にならなくてはならないという考えは言葉だけではなく、シナリオを通して主人公やヒロイン達から何度も何度も伝わって来たものである。

今回は学園物の前作、大図書館とは違いかなりバトル色が強い作品となっており、雰囲気的にはかなりユースティアに近いものとなっている。しかしながら、舞台イメージを日本としていることでファンタジー感が薄れ、より身近になった作品となっている印象がある。
何より進歩を感じたのは物語の描写力、特にエフェクト方面ではかなりの進歩があり、動画のようなシーンを一部挿入することでバトル物に必要な勢いを補っていた。
かといって心理描写などの物語の根本となる部分においても手を抜いておらず、しっかりとけれどわかりやすく描き出してくれていた。

今回の物語が泣けるかどうかは、どこまで作品の物語にのめりこめ、登場人物たちの心に近づけたかによる。
先ほど上で分かりやすく心理描写が書かれている、と表現したがその内容をしっかりと理解しようとすると、この作品の登場人物たちは「綺麗」過ぎるためにどうしても無理が生じる。どこまで彼・彼女らの心を想う事ができるかで泣ける量(シーン)は変わってくるだろう、そういう意味では広く文字を読むのが好きな玄人までおすすめできる作品ともいえるのではないだろうか。

コンフィグに関しては依然同様使いやすい上、タブレットでの起動などの新機能も搭載。

【総括】
全体的なレベルの高さは語るまでもなく、それでいてオーガストらしさを忘れない名作の一つとして記憶に残る作品だろう。

(ぶっちゃけコーナー)
個人的に泣けるシーンはいくつかあったのだけれど、雰囲気に押されて泣くシーンってのがほとんどない。というのも、まぁバトルが結構多いからかも。
どちらかというと作中ではワクワクしながら先に勧めることが多かったから、プレイ時間が結構長い作品なんだけど、作品自体は短く感じたかも。
それでもやっぱり主人公の過去の話とかそのあたりのシーン、それを想った古社音のシーンなんかは結構泣けたのかもなぁ。
あとシナリオ的に笑い入れるのはつらいのかな、と思ったけど結構和気あいあいとやってるのはいいよね。
敵味方がいろいろ入れ替わるのも面白い。
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[レビュー]果つることなき未来ヨリの感想
2016-03-02 Wed 00:00
<作品名>    果つることなき未来ヨリ
<製作会社名>  フロントウィング

果つることなき未来ヨリ

シナリオ構成
S+
共通√が長くボリュームとしてはそこだけで十分といえるほどで逆に個別ルートは、2-3hと少し短め。全体的に考えると分量は十分といえる。

【推奨攻略順 : ユキカゼ→リア→メルティナ→アイラ】
1週目は強制的にユキカゼ√、次週から残り3人のヒロインをクリアする形になる。
面白いものを出来るだけ広範にもってくるタイプの人ならこの攻略準を推奨。

CG
S
いつも通りの高品質の絵。
全年齢対象ということもあって過激なものは少ないが、文章の描写として乱暴な部分もあることと同様にいろいろな意味できわどいものは多数。

音楽
S+
BGM51曲、Vo曲6曲の構成。
さすがというほかがない圧倒的ボリュームで、高く評価したい。
BGMでは全体的に戦闘用の気持ちを鼓舞するようなものが目を引く。
Vo曲についても、それぞれ雰囲気の違うレベルの高いものがそろっている。

お勧め度
S+
全年齢対象ということで、全体的なハードルは下がっているが、シーンとしての流血シーンはあまりないものの、過激(グロ含む)な文字表現はいくつかあり注意は必要。
軍事物が好きな方にはお勧めしやすいが、グリザイアを意識しつつのプレイは推奨しない。

総合評価
S+

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今作の主人公はゼロ戦パイロット、海軍所属の”三森一郎”。
敵艦への特攻を観光した瞬間、異世界の砂漠へと飛ばされ、ユキカゼと出会うシーンから作品は始まる。

良くも悪くも尊大な主人公はグリザイアの主人公を髣髴とさせ、異世界ではあるものの、戦争を中心とした得意の軍事系作品の雰囲気を十二分に持つ作品となっている。

物語の魅力は序盤~ヒロイン分岐にかけての共通ルート。
各地を回り、豊富なキャラクターとのテンポのよい会話やシナリオ進行、起こっている問題を強引とも言える手法で解決していくその手法などはさすがというほかない。
初回のユキカゼ√までを含めて一つの作品として評価しやすい作品である。

少し残念なのは各ヒロイン√を含めて書ききれていない部分が多かったところだろうか、特に主人公の元の世界での話などは扱いが少しぞんざいでもったいないような気もする。
(キャラクターとして「元の世界に戻る=死」が決まっているので、そこを広げるのは酷かもしれないが…)

各ヒロインとの交流があまりなかったのも残念なところの一つ。
序盤~中盤にかけては、それぞれやり取りがあることもあったのだが、特に固定√に突入した後は特定のヒロインと周囲のサブキャラクターしかやり取りがないことが多く、そのあたりがかなり不完全燃焼な部分ともいえる。
物語自体の結末も作品によっては聊か辛いものがあったりするので、そういった部分をあわせて評価が下がってしまうこともある。
各ヒロイン√について、付け加えるならば短さもデメリットとなっているだろう。
明らかに中盤~ヒロイン分岐地点とその後では物語の質が違う。最終的に同じような結末を迎えるという前提の作品だとしても、他のレベルから類推してもう少し出来たことはあるのではないだろうかと思ってしまう部分もある。
それでも、メル√やアイラ√には感動できる部分もあり、その部分は十分に評価している。

よかったと思えるのは特にCG部分、イベントCGももちろんだが、今回は異世界の背景や特に空の上空の景色など、美麗なCGを活かしたシチュエーションが多く登場しており、世界観を形作る良い要素となっている。

コンフィグ藻十分に使いやすく、不備はない。

【総括】
全体的に質が高い作品ではあるものの、もう一歩を踏み出せなかった作品で、良くも悪くも良作止まりのこの評価となった。

(ぶっちゃけコーナー)
グリザイアを意識しすぎて、いい作品なのに評価されにくいように感じる。
これはこれとして受け止めるといいのかなぁ。
各EDでハッピーなものもあればそうでないものもあって、賛否両論なのかもしれないが、個人的に今回はそういう終わり方もありなのかな、と思えるものだった。
伊勢買い物は多数、それこそいろんな媒体で出ているがその範疇を越えられたか、というと少し微妙なところで、やはり「この作品にしかない」見たいなところを見せてほしかった。軍事物~といえばそれまでなんだけどね。
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