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[レビュー]銀色、遥かの感想
2016-12-03 Sat 00:00
<作品名>    銀色、遥か
<製作会社名>  tone work's

銀色、遥か

シナリオ構成
S++
攻略キャラは5キャラ。共通ルートもかなり長く、各ルートも4h程度となっているため、全体的なボリュームを換算すると過去の作品を含めてもかなり長めの大ボリューム作品となっている。

【推奨攻略順 : 椛→雛多→雪月→瑞羽→ベスリー 】
攻略順に指定はなく、またネタバレもほとんどないため好きなキャラからの攻略で問題ないだろう。

CG
S
立ち絵、イベントCG、背景は品質の変わらない高レベルなものが勢ぞろい。
今までのものと比べると特に目元に特徴が出やすい傾向があるものが多い。
各キャラの構図数はもちろんなのだが差分の数も多いことが特徴的。

音楽
EX--
Vo曲12曲(OP1/挿入歌1/各キャラ用楽曲2)、BGM34曲(inst含)という驚異的なボリューム。
BGMに関しては一部は私の大好きな水月陵さんも参加しており、数は少ないものの「繋がる心」や「小さな足跡」など物語としてのキーポイントで流される大切な曲を作成している。他にもどんまるさん作曲の「雪解け」や「雪降る街」など舞台とした北国をイメージとした曲たちも効果的に作品の世界を作り出していたといえる。
Vo曲については言わずもがな、各曲有名な歌手を起用し各キャラをイメージした曲を作成してもらっているためはずれがなく、いずれも良曲。クリア後にじっくりと聞いてもらいたい曲ばかりがそろっている。

お勧め度
EX--
いままでの「tone work's」作品が好きだった方には安心して進められる作品。他に新規であっても、しっかりとした恋愛学園物が好きな方にはもれなくおすすめできる作品となっている。ボリュームがあるので、物語を読みなれてない初心者等にはお勧めしにくいのは確かなのだが、物語に入ってしまえばしっかりと引き込まれる作りにはなっているので、広く手に取ってほしい作品の一つと言えるだろう。

総合評価
S++

公式ホームページ
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今回は北国、幌路(札幌)を舞台とした作品。
タイトルからもわかる通りあくまでメインとして扱われる季節は冬なのだが、物語は大まかに3つの章【中学編→(キャラ分岐)→学園編→大学・社会編(アフター)】という風に分かれており、特に中学編の選択肢によってクリアするキャラクターが変わるというシステムを採用したのは選択式の物語でどうしても発生してしまう不自然さをカバーできるという観点でも見事というほかない。

とにかく以前の作品から続いていることであるが、本当に描写が丁寧。
各キャラに関してのことはもちろん、十年単位の物語の中で起こる各イベントについても注力するところはしっかりと注力し、省くところはさっぱりと省く。
だからこそ一つ一つのイベントにゆったりと浸ることができる。その中で垣間見えるキャラクターの魅力というものに触れていく上で感情移入が高くなるので、どうあっても感動等が起こりやすいというのも、この作品の特徴なのだろう。

学園編やアフターに関しては各ルートで驚くほど共通点がないのも印象的。
攻略対象としたキャラクターによって物語の展開や中心となる人物は様変わりしていき、無駄な使いまわし等がない。また、各キャラクターの進路や展開についても少々変更され手織り、だからこその物語に不自然さがなく、続いての付き合いができている。
物語として扱うテーマも根本に関しては同じテイストではあるのだが、伝え方を変えて各キャラの人生の縮図ともいえるキャラのシナリオを描き上げている。

ネタバレを防ぐためにもすべての√について語るわけにはいかないが、ここまでバラエティあふれる作品をプレイしたのはそれこそ前作の「星織ユメミライ」以来だろう。
今までの作品もそうなのだが、選択式の恋愛(学園)物としてはほぼ完成の域に達しているといってもいい。その中でこの作品をどう差別化するかというのがこの作品の問題ともいえたのだが、今までの作品と比べるとシナリオ扱っている時間が長く、テーマとして「夢」というものに現実的な肉付けができている。
今までの多くの作品は「アフター」というとどうしてもたくさんの時間が飛ばされ、結果だけを描写されてしまうことが多いが、この作品はその「アフター」にたどり着くまでをしっかりと描き出した作品なのである。
さらにその夢を目指すに至る最初の夢の芽生えやきっかけを描き出すために中学編を追加したことでそれらの感情にリアリティが追加されて、俄然物語としての完成度が高くなっている。
それらは「アフター」へたどり着くためには人間として必要なものであり、それを描き切るからこそ、ボリュームが多くなるのは当然と言える。
無駄なことを多く語ってしまっているが簡潔にまとめると人綴りの人生が凝縮された良い作品という事。

ヒロインたちだけではなく、今回主人公も多種多様な立ち回りをしていた。
だからこそ少しだけ存在感を大きくしてほしいなと思ったのが今回唯一の改善希望が出た場所。割と特殊な環境で過ごした彼なのだが、少しだけ過去の遺恨への振れ方がソフトで、もう少し各ルートで少し触れて扱いを大きくしてもいいのかな、と思った。

ここまで語ったが、意外にも泣きシーンという意味では少ない。
勘違いしてほしくないのは、泣けるところはたくさんあるのだがそのレベルがそこまで高くないというのが正直なところ。
というのも、今回の作品は先ほども語った通り「人生」や「夢の実現」という長いものをテーマとした作品であるため、どしても一つのイベントだけではなく大局的に表現する部分が多く、丁寧に書かれてはいるものの一発の感動という意味ではあまり大きな波を起こせていない。
その代りに読後感や引き込まれる感覚はほかの作品の比ではなくなっている。


システム等に問題はなく、プレイを快適に行えるレベルがそろっている。

【総括】
全体的なレベルが高く、この評価だけではなくそれ以上の評価を付けてもよいのではないかと思ったほど完成度としては高い。

(ぶっちゃけコーナー)
本当に振り返ると各ルートたくさんのことがあったなぁ。
驚いたのはその舞台が幌路だけに収まっていないことで、ベスリーやとあるキャラではその舞台が海外にまで及び、しかも結構書き込まれているという事。
ベスリー√で少し思たが、留学生としっかりと恋に落ちる作品を描いていたのも印象的。
国際結婚の手続きとかね。あとありがちな瑞羽√も他の作品と比べられやすいスポーツものだったけど、うまく自分のテリトリーに持ってきていいシナリオにしていた。
フィギュアという表現の難しいスポーツもED使ったりして効果的に表現してたしな。
あとハルはまじめに学園編当たりから死ぬのかなぁ…って思ってたごめんなさい。安易な泣きに逃げなかったのは本当に評価したいとともに、それに思い至った私は反省します。。。
まだまだ書きたいことがあるけど、これくらいにしておこう。。。
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[レビュー]アマツツミの感想
2016-09-30 Fri 00:00
<作品名>    アマツツミ
<製作会社名>  Purplesoftware

アマツツミ
シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ、ほたる1のED後にほたる2EDへの分岐が追加される。
一本の大きな話から各ルートに分岐している形をとっており、共通ルートはかなりの長さになっており、各個別も2-3h程度あるので、全体的なボリュームは十二分と言える。

【推奨攻略順 : こころ→響子→恋→ほたる1→ほたる2 】
ほたる2√以外はロックはないものの、物語の構成上はこの順番に進むのが無難だろう。

CG
S
いつも通りのしっかりと書かれた生々しい肉感を感じさせる絵。
イベントCGでは差分が多いが、各キャラの構図も十二分。立ち絵・イベントCG共に質に関しては言わずもがな、思わず目を止めてしまうものがちらほらと紛れており、クオリティは非常に高い。
背景の水の流れを動的に表すなどの工夫もみられる。

音楽
S++
BGM33曲(Vo曲inst除)、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
BGMでは各キャラのテーマBGMの他幅広い場面に対応できるものをそろえていたイメージだが、Vo曲に対して強く印象に残るものがなかったのが少し残念。
OPの曲名は「こここに響く恋ほたる」とヒロインの名前がすべてはいった曲で、橋本みゆきさんの歌う何かの始まりを感じさせてくれる良曲。挿入歌として扱われた「コトダマ紬ぐ未来」はしっとりとした和テイストの曲で、幾度となく涙腺を刺激してくれた。

お勧め度
S++
シナリオに関しては「言葉」「生と死」をテーマとした作品であり、異能持ちの主人公の恋愛物ということもあり、最初から最後まで非常に読ませる作りになっている他、CGは美麗で、音楽は多彩、と全体的なレベルが高くどの部分でもお勧めしやすい。

総合評価
S++

公式ホームページ
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”言霊”という特殊な力を持つ髪の末裔――主人公たち一族はひっそりと山奥の秘境で静かに暮らしていた。しかし頭の中に響く「いきなさい」という言葉に急かされ、許嫁の愛にも告げず主人公は故郷を飛び出したのだった――。

自分の言葉で相手を縛ることができる”言霊”を操る主人公。
「できないことはない」と作中で語ったように、思考そのものが特殊なために浮世離れした行動を多くとり、織部一家の一員となる流れをふくめて、不安と気味の悪さにも似た感情を抱えて見守ることとなる。
序盤こそ物語に入っていけるか不安になるシーンも多かったが、やはりそこはプロなのか織部一家の問題を超え”人”らしくなってからは自然と物語にのめりこむようになっていた。

今回は物語の構造を変えて、よりシナリオに集中できる形にしたためにより”読ませる”シナリオとなっており、各キャラクター編を含め物語の設定と合わせて非常によく作りこまれている印象を受けた。
ネタバレを避けつつも今回のシナリオについてもっと多くの事を語りたいが、キリがないので特徴的なポイントを一つ上げるとすると、精工に作られた主人公・ヒロインたちのキャラクターだろう。
役割をもって生み出されるそれらは、ともすると作り物っぽくなってしまうことが多いが、今回の作品に関しては今までの作品と比べてその点が大きく向上しており、特にほたる√ではその変化が如実に表れていたといえる。

”言霊”というものを扱い、言葉をテーマにした作品だからこそ、一つ一つの文章がよく吟味されていることを感じることができ、感情移入しにくかった序盤はともかくとして後半にかけては思わず挿入歌の「コトダマ紬ぐ未来」と合わせて泣いてしまうシーンや、思わず惚けてしまうような物語の終わりが多かったのが印象的。
他にはない作品という意味では、よく特色を出しつつ高いレベルまで持って行ったというのが正直な感想であり、その点も高く評価したい。

今回の作品の珍しい部分といえば、主人公が複数のヒロインと関係を持っており、また各ルート後も関係を切ることがあまりないというところだろうか。
(愛の存在上仕方がないともいえるが…)
ともかくとして、この会社の売りである「エロさ」に関してもまったく劣っておらず、むしろ新しい境地に達しているのではないかと言えるほどヴァリエーションが豊か。
そのあたりに関してはプレイして体験してみたほしい。

コンフィグに関しては十二分な機能がそろっており使いやすい。

【総括】
少々特殊な設定を存分に生かした設定で、シナリオだけではなく他の部分に至るまで高レベルに仕上げた作品であり、この評価にすることに迷いはない。

(ぶっちゃけコーナー)
在りし日の「家族計画」を思い出すかのような疑似家族というのもこの作品の要素の一つだろうか。しかしまぁ、状況が少し気持ち悪すぎて、最初のあずきさんのあたりは泣き所なんだろうけど、さすがに泣けなかったなぁ…。
もう少し押せる部分が各所にあったから、そういうところで泣かせるようにしてもいいのかなぁ…と思ったけど、まぁ伝奇物ともいえるし、これくらいでいいのかな。
それにしても性に奔放な作品だった…、まぁあれは主人公のせいか…。
あと主人公の名字は結局「カミ…」何だったんだろう…。なんか見逃してるかなぁ…。
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[レビュー]そして初恋が妹になるの感想
2016-07-15 Fri 00:00
<作品名>    そして初恋が妹になる
<製作会社名>  ALcot Honey Comb

そして初恋が妹になる

シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートに比較的量はあるものの個別ルートは2-3h程度なので、全体的には平均より少し短い程度の作品となっている。

【推奨攻略順 : 遊花→寧々子→忍→翼 】
翼以外に攻略順の指定はないため自由な攻略順でよいだろう。
クリア後にExtraとしてアフター√が解放される。

CG
S
線が細く、とても淡い塗りの絵。
全体的に安定はしているものの、はっと驚くような絵は少なく、昨今の作品の中では評価をしにくい部類に入るのかもしれない。
個人的にはなるのだが、男性の書き方に関しては好き。

音楽
S++
BGM29曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
最初に言っておくが今回の評価は完全にBGMによるもので、残念なことにOPとEDにあまり強い印象を受けなかった。
対してのBGMは宝の山といってもいいほどで「Dreams and reality」や「二人の距離」「咲き誇れ!」など、一つ一つとってみれば意外と破壊力は高くないのだが、これが今回のじっくりと書かれる繊細な心理描写などのシナリオと完全にマッチングしていた。
純粋で素朴なBGMの数々はしっかりと世界観を持っており、作品としての質を格段に上げてくれていたように思う。

お勧め度
S++
「妹もの」というには本物の妹が存在作品ではあるものの、他の妹ものよりもよっぽど妹物らしい作品。
難しい設定等もほとんどなく、しっかりと物語が作られているので初心者から玄人まで誰であっても純粋に楽しめる作品で、泣きゲーとして久しぶりに自信をもっておすすめできる作品。

総合評価
S++

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幼い頃、親にひどい扱いを受けた主人公は同じ境遇の忍を「妹」と偽り生きてきた。
学園の理事長の計らいもあり、学生寮に住まわせてもらい学校とバイトの繰り返しの日々だったが、とある事件からもう一人「妹」が増えることになり――。

タイトルに「妹」というキーワードが入っているものの、実妹はおらずいわゆる「偽妹」が二人出てくる作品。
主人公を含めてそれぞれの境遇には割と暗いものがあるものの、序盤はそこまで重く扱うこともなく、笑いとともに軽快なテンポでシナリオを展開する。
注意点としてはメタネタを扱うことが多いということで、「春季限定ポコ・ア・ポコ」との関連を深く感じることが多く、学園の名前やキャラクターの名前等も時折出てくるほか、理事長など関係者も登場している。(シナリオに深くかかわることはない)

全体的なシナリオの印象として緩急がはっきりしているという事、そしてサブキャラクターまでしっかりと作られていることが作品の質の向上につながっているように思える。
普段は軽く緩い学生寮の友人たちだが、しっかりと締めるところは締め、それぞれの立場から主人公やヒロインを助けてくれている。
それが如実に出てきていたのが忍√だろう。

個人的に一番評価しているのも忍√で、主人公の抱えた過去の闇を含めて、あえてほかの√ではあまり触れなかった部分にしっかりと触れ、何とかしようとするその姿にはBGMも含めて何度も涙を流してしまうシーンがあった。
主人公とは一番付き合いが長く純粋に一番「好き」だからこそ、ああいう話になったのだろうと思えるものになっている。

最終の翼√は主人公の過去のアプローチが少し違い「家族」を絡めてきていたが、主軸は忍√と一緒でここまでくると、この作品の本質が「妹」なのではなく「本当に大切な人のために出来ること」であるような気がした。
お互いがお互いを想い合う素朴でいて純粋な掛け合いや、時折挿入される他人視点を含めた繊細な心理描写はこの作品の魅力としてしまってもよいだろう。

少し残念なのは各ルートで少し話の祖語があったという事。
主人公の好きなコーヒーの種類等、細かいところは気が付いただけで2点あり、ここまでの完成度の作品だからこそ、もう少しだけ詰めてほしかったというのも正直な感想。

コンフィグに関しては十二分に使いやすい物となっている。

【総括】
特にシナリオとBGMの相互効果が高く、質の高い作品となっているためこの評価を付けることに迷いはなかった。妹だけではない家族を扱った作品として名作。

(ぶっちゃけコーナー)
いやぁ、忍√をやると翼が少し嫌いになりそうなくらい忍の愛がすごかった。
あの子は最後の最後まで主人公の事しか考えてなかったし、だからこそ幸せになってほしかったのに最後はああいう選択肢を選ぶんだからいじらしい。
完全にファンになったわ。。。
と言いつつ翼√はあれはあれでよかったしな、駄妹4代目襲名もしてるし。
それにしても作中はポコ・ア・ポコの出現率高かったなぁ…
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[レビュー]なないろリンカネーションの感想
2014-10-11 Sat 12:00
<作品名>    なないろリンカネーション
<製作会社名>  シルキーズプラス WASABI

なないろリンカネーション

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ、END数は5個。
共通√は比較的多いのだが、個別ルートは大部分の流れが同じなので短く、エロシーンを除くとかなり短いため、全体としてのボリュームは一般的な作品の5~7割程度。

【推奨攻略順 : 梓→由美→伊予→琴莉END1→琴莉END2】
攻略順に指定は無く、1週目ならどのルートでもネタバレは防がれるようになっている。

CG
S
線が太く色の濃い、目もとに艶めかしさのある独特な絵。
ヒロイン以外の主要キャラが4キャラほどいるため、ばらつきが生じていることもあるがCGの多くが18禁シーンのものとグロシーンのものなので、一般的なイベントCGと言う意味では少ない。
特徴的な絵ではあるものの質としては一定でバランスが崩れる事はあまりないのでいくつか見て違和感を感じなければ大丈夫だろう。

音楽
S+
BGM32曲、Vo曲2曲(OP1曲/ED1曲)
BGMはVo曲のインストやアレンジ等の6曲をも含めた数となっている。
全体的にバランス良くそろえられているイメージだが、特に目を引くのがVo曲のアレンジ系BGMでそのいくつかは涙腺を破壊するのに十分な威力を持っている。

お勧め度
S+
かなり直接的なグロCGが出てくる作品なので注意は必要。
ただ泣きゲーファン、特に幽霊が出てくる系統の作品が好きな方にはお勧めしたい。
エロゲー要素の強い短い作品ではあるものの泣きゲーとしてはかなりの良作。

総合評価
S+

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【物語について】
鬼を従え、使役し、街にさまよう霊たちを成仏させると言う設定のお話。

物語は懐かしい回想から始まるが、いってんドタバタのコメディシーンが続く。
続いて物語の設定が淡々と語られることとなる。
設定としてはかなり特徴的ではあるもののその仕組みは結構単純で、説明も段階を踏んで徐々に明かされて行く形式なので、少なくとも設定においていかれることはない。

公式に【涙あり笑いありのホームコメディADV】といううたい文句は一切の間違い無く、「鬼」とよばれる可愛い少女(?)たちと疑似家族を形成しながら、時折持ってこられる依頼をこなすと言う形になっている。
作中で「霊能探偵」と主人公の行動を名付けていたが、大きな違いはなく、幽霊や異能こそ出てくるが推理(サスペンス)系の作品の雰囲気に近い。

特に序盤から中盤にかけてはテンポよく話が進み、日常シーンでは特徴あるキャラが生き生きと動くため笑いも多く、そして締めるシーンでは時には不安をあおり、ときには驚きの展開や涙を浮かべてしまうようなシーンをしっかりと演出している。
物語の導入部分とも言うべき大切なシーンやその後の展開を含めても、無駄が省かれ短くまとまっており完成度の高さがうかがえる。

そういった状況の中で今作で扱っている事件に猟奇殺人があり、殺人シーンの描写こそないがかなり直接的なイベントCGがあるため、そういったものへの耐性が低い方にはプレイに注意が必要。
また設定的にエロゲー的な設定があり、攻略ヒロイン以外のキャラと行為へ移ることが何度もある。そういった行動に抵抗がある方もまた注意が必要だろう。

物語自体はどのルートも大きな一つの流れから変わることなく、1周してしまえば展開はある程度読みやすい。特に後半は短くまとめるためなのか展開にばたつきがみられ、前半部分のような完成度の高さが失われていたのは残念。また、それに関連して全体的にボリューム不足に陥ってしまったことも懸念の一つとしてあげておくべきだろう。

もう一つ残念な所は攻略対象となっているヒロインは人間+αだけで主人公につき従う鬼たちを攻略することは不可能であると言うことで、シナリオ的にも難しいことは分かるが、そういうルートも見てみたかったのは確か。

コンフィグにあまり不備はなかったものの、少しスキップが遅い。

【総括】
笑って泣けて少し悲しい、そして少し暖かい物語に仕上がってはいたが、ボリューム不足で不完全燃焼。ただ、続きが気になると言う意味では間違いなく良作で、短さに対して濃度の濃い平均以上の作品といっていい。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
短いなりに綺麗にまとまった話だな~と言うのが正直な感想。プレイ中はすごく面白かったし、サクサクプレイできた、そしてちゃんと終盤は目頭が熱くなったしね。
ただ、一つの話に頼りすぎたかなぁ…というのがどうしても気になった。
これ以上の評価となるとあと一息、グランドルートみたいなものがほしかったなぁ。
贅沢だとは思うけど中盤にもう少し話とか盛り込んで全体的な長さを濃くしたり、各ルートで最後の担当する事件が違ったりとやりようはいくらでもあっただろうしな。
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[レビュー] 我が家のヒメガミさまっ!の感想
2013-12-11 Wed 12:00
<作品名>    我が家のヒメガミさまっ!
<製作会社名>  チュアブルソフト

我が家のヒメガミさまっ!


シナリオ構成
S
攻略キャラは4キャラだがルートはハーレム√を含む5本になる。
共通は一般程度ではあるものの、個別ルートはヒメ√のみが長く、その他4ルートに関しては1本当たり30分程度の長さである。
そのため全体のボリュームとしては一般より少し短い程度といえる。

【おすすめ攻略順 : 恵→椿姫→史織→ハーレム→ヒメ】
すべてにおいて攻略のロックはないものの、ひめルートはグランドルート扱い。
その点に注意して攻略するとよい。

CG
S
イベントCGは濃い塗ではあるものの、丸い印象を受ける絵。
ルートの長さもありヒメのCGが多いが、Hシーンのものが比較的多い。
立ち絵などは総じてレベルが高いものの、いくつか気になるイベントCGや背景にはポリゴン質な硬さが残っていることもあり、減点すべき点が無いわけではない。
SD絵はヒメに関してのみ多数存在している。

音楽
S+
BGM24曲、Vo曲2曲(OP・ED)という構成。
全体的にバランスよく作られている印象。
ただ、作品に合わせられた曲もいくつか見受けられ、BGM「明日晴れるかな」などは破壊力こそないものの、かなり秀逸でこの作品をあらわした1曲ともいえるだろう。。

お勧め度
S
幼いヒメとのやり取りを楽しみたい方にとっては良い作品であるだろう。
ただ、その他のルートに関してはストーリーが薄いため、大きく評価を下げるほどのものではないものの、期待しすぎてプレイすると痛い目を見る。

総合評価
S

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【物語について】
神様の子供(?)が家に居候、という設定が根幹にあるこの作品。
設定自体はそのほかの作品にもよくみられるものではあるので、そこまでの特殊性はなく、田舎を舞台とした日本伝奇的なストーリーが少しだけ背景にある。
そのため設定説明等に難しい部分がなく、特に序盤の文章に関しては笑いやその他の物語へ引き込む力があるわけではないのだが、すらすらと読み進めることができる。
ただ、数か所話が進み過ぎておいていかれそうになる部分もないわけではない。

ただ、複数個所にキャラクターを動かす上で不器用なシーンが見られる。これは複数ライターであるがための弊害なのかもしれないが、特に各個別ルートにて序盤とは整合性の取れない発言や行動等を起こしてしまう事が多く、大きく減点される内容となっている。
特にヒメルートを除くルートに関しては、シナリオよりもエロシーンに重きが置かれており、ストーリーがかなり薄い。
中でも、ヒメ√から分岐した瞬間の展開はただのエロゲーそのものであり、ハーレム物という側面があるのも驚きであった。

ことヒメルートに関してはグランドルート扱いされているということもあり、全体的な出来は良かったと言える。
特に各キャラの失恋シーンをきちんと描ききった上で、その他のキャラもからめて最終的な展開へ持ってきたことには好感を覚えた。
ただ、その展開に至るまでの共通~個別中盤までの描写が荒く・少ないため、名シーンをを活かしきれていなかったのが非常に残念。
これはその他の個別ルートにも言えるのだが、もう少し他キャラを絡めつつ笑い・萌えを重視した日常シーンを増やすとともにもう1~2個、話の山を作り、各キャラの設定を深め最終的な話へと絡めるような工夫が必要だったように思う。

【総括】
ヒメルートのみ評価する形になってはいるものの、共通ルートもさして目を引く部分はなく、総評としてはやはり厳しめになっておりこの評価。

(追記あらためぶっちゃけコーナー)
まぁ、あれだよな…うすい。
登場キャラはどこかで見たようなものばっかりだし、設定も一応類似作品があるくらいだから、ある意味では安定したものが見れるのかなと思っていたんだが、思った以上に個別が薄い…あれじゃ、ただの質の悪いエロゲじゃん…。
だからなのか、よかったはずのヒメルートの評価も高く出来なかったしなぁ…。
ヒメルートにロックかけて、他の√をもっと深くして…って作業が最低でも必要だったかもなぁ…。
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