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[レビュー]あきゆめくるるの感想
2017-03-25 Sat 00:00
<作品名>    あきゆめくるる
<製作会社名>  すみっこソフト

あきゆめくくる

シナリオ構成
S+
攻略キャラはメイン4人、サブ2人、TRUE√としてエピローグ1本という構成。
共通ルートも比較的量はあるため全体的なボリュームは十分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 柚月(→みはや→ノア)→キス→歩→沙織→TRUE 】
沙織√以降は固定、それ以外は自由。
基本的には沙織√まで自由に攻略してよい作りになっている。

CG
S
線が細く、濃い塗りの絵。
全体的に綺麗ではあるのだが、作中に使われている絵の中では質の上下がある。
SD絵もいくつか存在している。

音楽
S+
BGM21曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
Vo曲はOP・EDともにRitaさんが歌う楽曲、特にOPは作品に不釣り合いと言えるほどテンポの良い明るい歌になっているのだが、特に素晴らしいのは最後のサビに入る前のブリッジであることを付け加えておきたい。
BGMでは”ラブコメ”らしい楽曲がそろっているのだが、緊迫・不安をあおるBGM等が目立つのも作風と言えるだろう。

お勧め度
S+
過去作同様のSF要素たっぷりの”ラブコメ”作品。
とくにコメディ部分においての強化がすさまじく、今までの作品のようなプレイ中の飽きのようなものも殆どなく、それでいてしっかりとSFを感じられるシナリオになっている。
量子力学的な話が作中には出てきますので、しっかりと理解するためにはすこし考える必要がある事に注意。

総合評価
S+

公式ホームページ
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量子爆弾によってとある1日をループしている「ルルラン市」そこに連れてこられたのは、とある6人の男女。彼らはここから抜け出すために「ラブコメ」をするのだった――。

同会社による四季作品のうちの3作目である「秋」にあたる作品。
OPの冒頭文字にもある「異常な人たちの送る、普通のラブコメ作品」というのはこの作品をサックリと一言で表した言葉と言えるだろう。

異常な回復力を持つ主人公を筆頭として、境遇・性格・性質、そのどれかが(もしくは、どれもが)イレギュラーな人物ばかりが集まっているのも異常事態だが、何よりも特殊なのは場所の異常性。
主人公はそこから抜け出すためにラブコメをするように提案をするところから物語が始まる――というのが繰り返しになるあらすじともいえる部分なのだが、実際作中でラブコメをするシーンは少なく、どちらかというと「ラブコメ」をするために異常な人たちが試行錯誤する作品と言える。
特にノーパンネタを筆頭としてシモネタが多くみられるのも注目点だろうか。
しかしながら、1作目のような「即! 乱交!」のような狂気性はなく、あくまでプレイヤーが付いて行ける程度の逆セクハラ。
だからこそ、というべきなのかはわからないが、笑いに関しては今までよりもかなり洗練されており、おもわず笑ってしまうシーンが多々あった。
そのおかげもあり、作品は最後の最後までスルっとプレイすることが可能。

作品のキモともいえるSF部分に関して、各所で土織キスを中心とした量子力学的な話(思考実験)が挿入されます。
理解するのが少し難しい部分もありそうですが、基本的には全く知らない人でも理解できるように具体例等を挙げて説明してくれているため、読み取りに苦労は必要ですが戸惑う人は少数で、そのあたりも前作までと比べて広く門戸を開いている印象を受けた。

序盤から謎に包まれていたWSPの正体や町の異常の原因、そしてその解決方法などなど、一部キャラのルートでそれらが徐々に明かされつつ、沙織√以降では作品の設定や主人公の異能なども含めた展開がされており、どんでん返しの驚きのようなものはないが、非常にSF作品としても読み応えのある作品となっている。

コンフィグに関しては問題なく、プレイするのに快適と言って問題ない。

【総括】
誰にでも手に取りやすいSF作品としての評価も高く、全体的な完成度も今までの比ではないため、平均以上のこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
「くるる」とあるように、今までの作品同様ループ物ではあるんだけど、どちらかというと今回は最初から町がループしていることを知っていて、あとは量子力学やら多世界解釈やらそういう話が入ってくるからね、あんまり難しいと思うことはなかったかも。
今までの作品は割とハードルが高かった気がするんだけど、そのあたりが下がって、一般的な√もギャグが豊富で面白いし…。

と、エピローグまでプレイした人にだけ、わかると思うのだがOPのタイトル名は「roop ~遠い世界のキミに贈るたったひとつの恋の歌~ 」なのだが、この歌をあの人視点の歌だと思うと凄く切ない純愛の歌になるんですよね…歌詞も含めてぜひプレイ後に聞いていただきたい。
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[レビュー]初恋サンカイメの感想
2017-03-18 Sat 00:00
<作品名>    初恋サンカイメ
<製作会社名>  ういんどみる

初恋サンカイメ

シナリオ構成
S
攻略キャラは5キャラ。
各個別ルートは2-3h程度、共通ルートにもある程度の量があるので全体的なボリュームは十分に平均的といってよいだろう。

【推奨攻略順 : エミリア→翠→姫夏→ゆりの→海咲 】
海咲√のみ、誰か一人攻略後に出現。

CG
S
線が細く淡い塗りの絵。
立ち絵・イベントCG共に丁寧ではあるものの、どことなく違和感を感じるものが多く、バランスやパースなどに多少の不備が見られる。
E-moteを採用しており、目パチ口パク機能が追加されている。

音楽
S
BGM27曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
BGMでは「夕涼」や「スタンドアロン」「見つからない探しもの」など単純ではあれど強い旋律をもつBGMが多く印象に残るものが多数存在している。
Vo曲では榊原ゆいさんのED曲「空色スマイル」が一押し、しっとりとはじまる序盤とは対照的にしっかりと歌い上げられるサビは物語の最後に添えられるものとして十分と言える。

お勧め度
S
全体的に不器用さを感じてしまう恋愛学園物で素直におすすめはしにくい。
舞台としての孤島、映画研究部、小さい子と生活、当たりの要素が好きな人はプレイしてみてもいいのかもしれないが、やはりとっ散らかっている物語のイメージが強い。

総合評価
S

公式ホームページ
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甘く切ない初恋を失恋という形で終えた主人公は人工島『霧ヶ峰』で再びもう一人の少女と恋をする。しかし、そんな彼の前に初恋の少女と同じ姿の少女「リン」がやってきて――。

物語の舞台として挙げられている「霧ヶ峰」は電力を電波で飛ばすという近未来のシステムを採用している島で、物語にほんの少しだけ近未来要素を与えている。
この辺りが物語の不思議な部分の根本を担っており、正確な考察や理論等はすべてなげうっているのが前提である。

過去に失恋をして、新しい恋を始める…という形の恋愛作品はこれまでにも数多くのものが出ている。その中でやはり重要になるのが心理描写といえるだろう。
というのも、物語の構造上あまり大きな事件や事故を起こすとメインフレーム以外の部分が目立ってしまい、結局何を伝えたい作品なのかわからなくなるからである。

さて、今回の作品はそういう意味ではかなりの失敗。
一部で大きな問題が抱えられているため、どうしても感情部分の動き以外に目が行くことが多く、おろそかにされているシーンが目に付く。
だからこそ、なのかもしれないが本当に恋愛学園物として不器用な描写ばかり。
付き合うまでの描写では一部のヒロインの魅力が伝わってこないし、告白してくっついてからもそれは変わらず、見えるのはただただ決まっているシナリオに頑張って向かおうとしてしまうこじつけのようなシナリオばかり。
だからこそ、プレイしていて集中して終えられる…というキャラクターがあまり多くなかった。

映研部である事やリンのこと、過去の出来事やキャラクター、舞台や設定…出てくるものはいいのだが、出すだけだして、そのあとの仕舞方に不器用さが出たのだろうか。

個人的な意見ではあるものの、どのルートも扱い次第では現状の2倍、3倍の魅力を発揮できるシナリオばかりである。
しかし、そういった深めるという行為の前提にあるのは物語自体の安定性である。
そのあたりがグラグラとふらついており、共通ルートでは結局何を伝えたかったのかが分からないまま、各個別へと入っていってしまっている。
できるならば、もう少し共通の分量を増やして、現状をしっかりと伝えつつ主人公を含む登場人物たちの行動や心理描写を丁寧に記録していくべきだっただろう。
そうすることで起こるイベントはあるはずだし、そのうえで命のこもったキャラクターをもってしてエミリア√では「好きになる」ということを、翠√では「家族」であるという事、姫夏√では隠されていた「事実」を、ゆりの√では「恋愛」を海咲√では言わずもがな「過去と現在」をそれぞれに一つに絞って深めていくべきだったように思う。

コンフィグに関しては十分な機能がそろっており、プレイに関して困ったことはなかった。

【総括】
全体的にごちゃっとした話。結局プレイ後に何も残ってないタイプの作品で、粗いが元は悪くもないので、一つ一つ丁寧に作ってほしかったという意味も込めてこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
とりあえず、なんでタイトルやらにエミリアはいないの…? いらないなの…?
各ルートでいろいろ驚きの展開みたいなのはあったんだけど、本当にそれだけというか、なんだろう…緩急がないのかな…どこでどう考えて、どう思えばいいのかわからなくなる。
プレイしていて感情の置場がなくなるってのは致命的。
だからと言って自身で考察して深く考えていく作品でもないしなぁ…。
単純な作品ではあるけど、作り手のほうも魅せるポイントが多すぎて結局全部とっ散らかっちゃった…ってかんじなのかなぁ…。
とりあえず、シナリオに関してはそんな感じであまりよろしくない。
エロに関してはわからん!
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[レビュー]Amenity's Life -アメニティーズ ライフ-の感想
2017-03-11 Sat 00:00
<作品名>    Amenity's Life -アメニティーズ ライフ-
<製作会社名>  HOOKSOFT

AmenitysLife.png

シナリオ構成
S+
攻略キャラは5キャラ。
5回のキャラシナリオ選択によって√が分岐する形のシナリオのため共通ルートは2-3hと短いが、各個別ルートに十分のボリュームがあり、全体的なボリュームに関しては十分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 望希→菜瑠→奏→麻帆→美栗 】
各キャラの攻略にロック等はないため、好きなキャラからの攻略で問題ない。

CG
S
線が細く、淡い塗り。
可愛さを前面に出したCGは時折見惚れてしまうものもあり、質・量ともに高レベルであることは言うまでもない。
何より評価したいのは背景だろうか、動くことこそないもののいつもは目立たない1枚1枚に対して、丁寧に書き込まれた事を感じさせられることも多かった。
そのほかSD絵も何枚か存在している。

音楽
S
BGM27曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
全体的に穏やかな学園物らしいBGMをそろえており、奇抜なものというのは存在しない。
あくまでも背景音楽としての役割のみを果たしていたといえる。
Vo曲で注目したいのは挿入歌としても扱われている「恋のパレード」だろうか、テンポのいい楽曲ではあるものの主張はし過ぎず、それでいてサビはどこか耳に残るものとなっており、ぜひ攻略後に落ち着いて聞いてほしいものとなっている。

お勧め度
S+
身の回り擬人化ドタバタ学園恋愛コメディ。
今までの作品より、より一層コメディ要素が強くなっており、全体的に笑いなら最後までプレイできる作品。
内容も擬人化という特殊な要素はあれど、純粋な恋愛学園物から大きくは外れておらず、安定してだれでも楽しめる作品にはなっている。

総合評価
S

公式ホームページ
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ある日、主人公――怜二の持っていたスマホが「女の子」になってしまった。
物が突如として女の子になる擬人化現象はそれで終わらず、家のオーブンやくすり箱、座椅子や掃除機、はてはエレベーターまで…。
そんな出会いは主人公たちだけではなく、周りの人たちも巻き込んでいって――。

物に限らず、動物なども含めれば擬人化作品というのは今までにも複数の作品が世に出されている。(※妖怪等は別にしても)
しかしながら、それらの多くの作品はエロメインの作品であり、純粋な学園恋愛物としての作品は比較的目新しい。
それゆえに…というわけではないが、物語として(シチュエーションとして)不自然な点は数多くあり、そのあたりに関しては舞台を成立させるために目をつぶるほかないのだろう。

全体的に会話中心のテンポがいい物語展開で、レベルの上がったギャグと合わせ、プレイしていて退屈を感じること泣く最後までプレイできる。

擬人化というのが物語の要素として大きなところを占めていそうではあるが、実際のところ中身は純粋な恋愛学園物であり、擬人化部分がシナリオと大きく関連するのは5√中2√で、さらにどうしてこの現象が起きたか等の根本的な話題に踏み込むことはない。

恋愛学園物として重要な「キャラの魅力を伝える力」についてはやはりHOOKSOFTとでもいうべきだろうか、選択制シナリオや告白、ピロートークシーン等々でしっかりとじっくりと描き出しており、時折見せる描写力は手放しでほめられるほど。
この辺りに関しては、全体的な物語の不自然さを鑑みても評価しておきたい。
個人的には外野の様子もわかって少し面白い掲示板機能も、今までと比べてだいぶ便利になっているので注目してほしい。

少し残念と言える部分なのは、全体的に見るとかなり平坦な物語という事だろう。
一つ一つの物語は割と丁寧に作られている印象なのだが、すべてクリア後に心に残っているものが思った以上に少なく、他の作品に埋もれてしまいそう。
個人的には奏でもう少し深く踏み込んだ物語にしてしまってもよかったのではないかなと思ったり、他にも要素として挙げられている擬人化部分をもう少し前面に押し出すことももちろん必要だろう。

コンフィグに関しては非常に使いやすく、プレイしていて困ることはない。

【総括】
ギャグ要素強めのドストレートな恋愛学園物であり、擬人化部分をあまりうまく使えなかったイメージがあるので、平均ともいえるこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
ザックリ言っちゃうと「何で擬人化?」ってのがあんまり伝わってこなかった。
擬人化代表のスマートホンの麻帆√ですらあんまり伝わってこなかったんだから、作品全体にそういう雰囲気があるというのが現状。これなら擬人化じゃなくても同じようなの作れてしまうんじゃないか…とおもってしまう。
『物』に対してもう少し別のアプローチ、「いつも寄り添ってくれる」「大切にしなければ」みたいな、部分も深めていかなければ、人と物にとって本当に快適(アメニティ)な生活はこないんじゃないかな、とうまいこと言ってみたりする。
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[レビュー]Liber_7 永劫の終わりを待つ君への感想
2017-02-25 Sat 00:00
<作品名>    Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ
<製作会社名>  Lass

Liber7.png

シナリオ構成
S-
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートは比較的長く4-5h程度となっているが、各個別ルートはかなり短く1h程度。
例外として未來√とTRUEに関してはそれなりの分量があり、全体的なボリュームとしては一般程度と言える。

【推奨攻略順 : 紅愛BAD3種→紅愛→萌生→沙綾→未來1(BAD)→未來2→TRUE 】
未來2END後にTRUEが出現する以外のロックはないので未來を最後に回す以外は好きな順番でよいだろう。

CG
S
作風的にバトル描写のCGが多く目立つ。
質の上下がかなりあり、物によってはかなりバランスの崩れたものも存在するのだが、中には目を引くようなきれいなCGもある。
流血CGも一部存在しているので注意。

音楽
S+
BGM38曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
そのボリュームに目を見張るBGMであるが、その内容として特筆しておきたいのが「Girls Talk」だろう。Voの入ったBGMというのは過去にも出会ったことがあるのだが、これほど自己主張の多いBGMに出会ったのは久しぶりである。
作品や場面に合っていたか、というのはBGMとして重要な評価ポイントではあるが、それを置いておいたとしても質の高い物であり、評価したい点である。
Voの入ったBGMはこれ以外にもあるので、作品をプレイして確認してみてほしい。
Vo曲として目を引くのは挿入歌の「Rebel Yell」だろうか、初めからトップギアで始まる今回の曲ではあるがシーンとして沙綾関連のシーン以外で使われなかったのが少し残念なところかもしれない。

お勧め度
S-
ループ系異能バトル作品。
過去作と同じ世界観で作られており、作品の端々に関係者等が出てくるほか、作中の用語にも大量の関係資料が載せられている。
作品自体は設定のつめが甘かったり展開も後出し設定のオンパレードなので、話の内容重視の方やループ設定等が好きだったりする方にもお勧めしずらい。

総合評価
S-

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この作品を簡単に説明してしまうと、3日間のループする世界に巻き込まれた主人公が記憶の読み込み・書き込みをできる能力を使って味方を増やし、どうにかしてそのループを抜けようとするお話。

シナリオの主軸は悪くないというのが本音、特に後半はある意味驚きの事実もあり、そのあたりの明かし方等も悪くなかったのだが、いかんせん全体的に荒が目立つ。
以降の記事はネタバレを含む内容だが、未プレイの人が読んでも「つじつまが合わない」という事しかわからないようにしているつもりだが、プレイするつもりならぜひプレイ後に読んでほしい。

この物語のメインコンテンツとして挙げられるのが「ループ物」という事。
この事実は最初こそ隠されているものの、7月7日の0時(3日目)でループするということはすぐにわかり、その状況で主人公以外は記憶持ちこせない(ただし主人公が書き込むことで主人公が知っていることのみ更新可能)というもの。
この特に他の作品の多くでも問題となっているのが「人の死」について。
作品の特性上、物語を振興していくと多くの人の死を目撃することになる。
序盤に関して主人公を含む登場人物は、たとえループであろうとも人をむやみに殺すべきではないし、そもそも「ループするから」という前提で動くべきではないと語っている。
なのに3週目を超えるあたりから無駄なループが増えてきているのが事実。
ヒロインとの関係を深めるために…とは体のいい逃げ口上だろう、最終日にエコー音が聞こえるのに全く外に出ないのは不自然と言わざる負えない。
ここですべてを語る事は出来ないのだが、この辺りを含めて主人公やヒロインの行動に一貫性と言えるものがなく、各キャラクターへの魂が全くこもっていないように思えてしまった。
また作中に出てくる能力について。
とある絶対防御についてだが、物理現象を防ぐ盾なのは分かるが、光と音が通ってしまう=波が通る→衝撃波が通る…となると波の性質をすべての物質は持っているのでは…という部分に言及すると、いろいろつじつまが合わない。
太陽光を集光した疑似レーザーについても、通してしまうという説明があったのに終盤で防げるシーンが多い。これはとある効果全無効化の能力についても同様。
能力自体の無効化は可能だが、それによって及ぼされた物理現象は防げないのなら、レーザー光は通してしまうはずなのに…?
というよりそもそも、爆弾に関しても爆発しているのは能力のせいだが、爆発自体は物理現象であるため、能力部分は変換しかしていないのでは…?
と、いろいろと突っ込み部分がある。
作中に出てくる用語辞典についても「無駄な部分」が多すぎる。
不必要に与えられた用語をすべて見てみたが、作品として関連しているのは一握りといえ、結局この作品だけで分かることはほとんどない

以上、シナリオとしての作りこみ度は他のSF作品や科学系作品とは比べるまでもなく、各キャラの作りこみにおいてはほとんどの作品に負けてるといってもよい。

展開の一部に後付けのようなデウスエクスマキナを使ってしまうなど、シナリオの主軸自体はよくても細部がボロボロで評価しずらいというのが正直な干渉。

コンフィグは一通りそろっており、プレイ自体は普通にできる。

【総括】
作りこみが甘く、平均以下の作品と言って問題ないだろう。

(ぶっちゃけコーナー)
ん~厳しいような気もするけど、たくさんあった”つまらない”用語辞典には誤字がいっぱいだし、展開には付いて行けないし(内容は理解できるけど、ココロが付いて行かない)、戦闘シーンは微妙だし、設定はツッコミどころ沢山だし、あれこれはどこ評価すればいいの?ってなる作品。
音楽とかは結構悪くないんだけどなぁ…。
Lassは少し前から質の悪い作品を連打しているイメージが強い。まぁ11eyesのころからツッコミどころは多かったけどなぁ…、あの頃はまだ勢いがあったのに、それすらなくしてるような気が…。
結構ボリューミーで主軸は悪くないんだからちゃんと丁寧に作りこんでほしかった…延期してもこれじゃ…ってなるよ!
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[レビュー]シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~の感想
2017-02-18 Sat 00:00
<作品名>    シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~
<製作会社名>  Azurite

シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~

シナリオ構成
S++
全7章構成の作品。
1-2章は共通ルートで3章からは各章でキャラ分岐が発生する形となっている。
基本的にキャラ√1h程度と短めになっている。
原則として各章で一つの事件が発生するため、全体的なボリュームは十二分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : ひかり→夏希→沙彩→百合子→萌花BAD→萌花→さくら→TRUE 】
攻略順に指定はないのだが、物語の形状通り、発生した分岐キャラ√をこなしていくのがよいだろう。

CG
S
線と塗りが濃く、肉感の強い絵。
立ち絵やイベントCGは完成度が高く見入ってしまうほどとは言えないものの、独特の質感の絵はエロシーンを含む肌が多く出るシーンで本領を発揮している。
多くはないのだが、バトルシーンだけすこし毛色の違う雰囲気になっているのも特徴的だろうか。

音楽
S++
BGM34曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
幅広くそろえているBGMの中で目を引くのはやはり探偵シーン関連の物。
特に推理シーンを代表とする「真相推理」や犯人決定シーン用の「犯人はお前だ!」などは特有の物だろう。各所で鳥肌物だった「決意の時」も特に素晴らしいBGMとして追記しておく。
Vo曲は高音がクセになるOPやEDのシックでかっこいい雰囲気に誰しもが虜になるだろう。
ちなみにEDに関しては萌花VerとさくらVerがある。

お勧め度
S++
SF推理サスペンスをメインとした青春学園物。
心が読める主人公がとある事件を発端として探偵として数々の事件を解決していくこととなる作品で、推理物、サスペンス物が好きな人には是非にお勧めしたい。
特殊能力も出てくるが、バトル等は基本的にないと思ってよい。

総合評価
S++

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生まれつき他人の心を読んでしまうという能力をもった人物が主人公の今作。
学校行事のために班を組まされることで出会った6人。
感じの悪い委員長系女子、クラスのマドンナ、自称霊感少女、お調子者、スポーツバカ、そして前から気になっていた少女――。
彼らと出会うことで物語は始まった。

この作品を簡単に表すなら、巻き込まれた”事件”を心を読む能力を駆使しつつ解決していく青春学園物なのだろう。
現に最初はヒロインの一人の体操服が盗まれるという事件の犯人に間違われるというシチュエーションで力を発揮する。
それが、クイズイベントになり、殺人事件になり…と章を経るごとにヒートアップしていくのは言うまでもない。

心が読めるということで推理者としては少し邪道な部分もあるが、「心の声」を出したのが誰かわからないという制約があるため、実際に誰が犯人なのかわかることは少なく、あくまで「論拠」の一つとして扱われることが多く、実際に問い詰める際には物証等をきちんと用意している。

シナリオとして推理の質は実はそこまで高くないのだが、ゲームのシステムを巧くつかいそのあたりをカバーしていたことに関しては高い評価をしている。
今まで似たような探偵物や推理物があったけれど、これほどまでに巧くプレイヤーを参加者として推理物の魅力を伝えられた作品は類を見ない。
質が高くない、とはいったものの6章のクイズ等、謎解き物としては一般小説に負けないレベルであることは保証したい。また、後半までは選択肢等を間違えても、何度も挑戦できるあたりも個人的にはうれしかったり。

推理(事件)自体も魅力なのだが、主人公がもともと根暗(能力ゆえに)で無気力な人間だったはずなのだが、物語が進むごとに探偵としての信用を勝ち取っていき人間関係を作っていく様をきちんと描けていることに関しては手放しで称賛したい。
個人的には「犯人はお前だ!」を綺麗に言えない主人公に何度も愛おしさを感じたし、だからこそ人間的な主人公がステップアップしていくごとに自分ことのように喜びを覚えた。

推理論拠の一つとして扱われている「心の声」を各キャラの心理描写として使用しているシーンがあるのも魅力の一つだろう。
一対一での会話などで心の声を聴かせるシーンは作中に多くあり、作品自体が持つ設定を巧く使いキャラクターを作りこめており、だからこそ作中に出てくる班のメンバーすべてに愛着を持つことができる。
作品には魅力的なキャラクターが驚くほど多く出てくるが、その中でも班メンバーはやはり別格といってもよく、そういう雰囲気に持っていけたからこそ、終盤には泣きシーンを作れた部分もあるのだろう。

推理物というと謎解きがメインのように思えたが、セットである「犯行動機」が物語で重要になるようにこの作品では「心」をとても大切に取り扱った作品であり、楽しくもあり、悲しくもある非常に読み応えのある作品に仕上がってたといえる。

コンフィグ等にかんしては基本的な部分についてそろっており、プレイに支障なし。

【総括】
本格的な推理アリの青春学園サスペンス物として不動の地位を築いたといっても過言ではない名作の一つであると自信を持って保証する。

(ぶっちゃけコーナー)
推理物って小説でも結構苦手な部類になるんだけど、これはほんとにおもしろい。
純粋に面白いと思えた作品はそういう意味では久しぶりなのかも。
推理要素以外にも面白いところが多かったのが振り返った感想でもある。
主人公が好きになる作品はやっぱり面白くなりやすいなぁ。
そういえば推理物というと過去にはあかべぇさんとかが作ってたけど、推理の質も違うし、古式迷宮みたいな変な選択肢制度でもないからすごくプレイしやすい。
あとエンドあとに各キャラの声優コメントが聞けるんだが、皆適当なこと言いすぎて笑ってた。くすはらゆいさんが最後の最後まで本当のことを言わな過ぎた…。
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