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[レビュー]金色ラブリッチェの感想
2018-04-12 Thu 00:00
<作品名>     金色ラブリッチェ
<製作会社名>   SAGA PLANETS


金色ラブリッチェ
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S 】
幼いころに出会っていた王女様と再会する――というどこかで見たような設定の今作。
『ゴールデンタイム』という『人生において光り輝く時間』というものをテーマとしたシナリオとなっている。
妃√など一部泣けるシーンもあるにはあるが、基本的には萌えゲー作品で難しい設定や重いシーンなどはあまり無く、長いシナリオもサクサクとプレイすることが出来る。

人手間加えた萌えゲー作品…と言う感想をこれでもかというほど打ち破ってくれたのが、作品の最後にプレイをすることになる理亜√。。
他の作品とは少しシナリオの雰囲気も違い、切なく悲しい話も多い内容となっており、特に√後半関しては涙を流していない時間が無いといってもよいほど。
名シーンも多く存在しており、作品自体の価値を一段と押し上げる物となっている。
シナリオロジックや仕組み・流れ自体に素晴らしいものがあるわけではないものの、ストレートに物語の内容で心を動かす、渾身の泣きシナリオを体験して久しぶりに『泣きゲー』作品に出会えたように思える。


共通√【 S 】  3h
シルヴィとの出会いから学園への転入、そしての環境になじむまでの日々を描いている。
キャラクターの性格や環境の説明、そして主人公の抱えている問題の一部が分かる内容となっており、分かりにくい設定等もないためボーイ・ミーツ・ガール物の作品導入部としては非常に一般的な内容になっている。


金色ラブリッチェキャラクター紹介
シルヴィア・ル・クルスクラウン・ソルティレージュ・シスア√【 S 】  3h
ソルティレージュ王国の第9王女で主人公を学園に転入させた張本人。
少し世間知らずなところもあるけれど、とても無邪気で元気いっぱいだが、天真爛漫で時折暴走しては周りを困らせることも多い。
食べ歩きが趣味で、主人公とは幼い頃に出会っている。

個別√においては、序盤は二人の気持ちがすれ違う様子をメインに、後半では主人公の過去に重点を置いた話になっている。
王女という立場もありあまり二人の時間がとれないが、それだけに二人きりに慣れたときの真っすぐな主人公への好意は表裏がない彼女だからこその魅力といえる。
リア√の伏線を一部明かす役割も果たしている。


金色ラブリッチェキャラクター紹介 (2)
エロイナ・ディ・カバリェロ・イスタ√【 S 】  3h
シルヴィの護衛を務める女騎士。
生真面目な性格で、お転婆なシルヴィにいつも振り回されては困らされているものの、その忠誠心は本物で、主従以上の絆がある。
主人公の事を警戒する一方で、シルヴィの客人として尊重しながら、主人が迷惑をかけた相手として心配してくれたりする面も。

個別シナリオのメインテーマとなっているのはエロイナとシルヴィアの出自に関わるお話となっているため、ほんの少しだけ重めの話ではあるのだが、二人で過ごすシーンでは作中でもっともまったりできるものになっており、イチャイチャして過ごすシーンが多く、ともに時間を過ごす中で絆が深まっていくのを感じることができる。
人生のやらなくてよい事を大切で黄金に輝かせるため、そんな暖かくて少しだけ切ないシナリオ。


金色ラブリッチェキャラクター紹介 (1)
妃 玲奈√【 S+ 】  3h
主人公のクラスメイト。
学園には珍しい庶民出身で言動もいわゆる「ギャル」と呼ばれるタイブだが、バランスをとるのが巧く空気も読めるため誰とでも仲良くなれる。
特にシルヴィアと特別仲が良い。

主人公の抱える過去の問題についてがテーマになっている玲奈の個別シナリオ。
ギャルっぽい玲奈の持つ母性が爆発する√となっており、主人公の抱える過去を優しく包み込むように受け止める。
主人公が抱える感情を吐露するシーンは思わず涙が浮かびそうになるほど。
中盤では驚きの展開の関係で、絢華とのHシーンも存在しており、彼女に対してのマイナスイメージも払拭されるシナリオとなっている。


金色ラブリッチェキャラクター紹介 (4)
栗生 茜√【 S 】  1-2h
学園の1年生で主人公と同じ女子寮に下宿している。
唯一の金髪ではないヒロイン。
いつも元気で、誰にも壁を作ることなく接することができる子で、主人公に対しても最初から興味津々で接しており、朝のラジオ体操に誘ってきていた。
本人はお嬢様ではなく、陸上での活躍が認められノーブル学園に所属している。

個別√では、彼女自身のケガからの復帰の話がメインとなっている。
どんな境遇に立たされても真っすぐ揺らぐことのない志を持ち、前向きに物事をとらえることができる茜の魅力がよくわかる内容となっている。


金色ラブリッチェキャラクター紹介 (3)
僧間 理亜√【 S++ 】  3h
主人公の隣の部屋に住む金髪の少女。
誰に対しても不愛想で、学園の屋上ではタバコを吸っていたりと素行不良が目立つが、主人公に対してはフランクに接してくれる数少ない人種。

全ルート攻略後、スタート画面の「GOLDEN TIME」を選択することで始まる。
シナリオの内容は、各ルートで一部の謎を残していた理亜の事を中心としており、中盤で特に印象的な告白シーンではぐっと来てしまう人も多いはず。
キャラクターとしては男性的でツン成分の多かった理亜、しかしながら告白後はリミッターが外れたようにデレるため印象が変わり、犬のように甘えてくるリアに魅力を感じる人も多くいるはず。。加えてシナリオでは切なくも感動的なシーンも多いと言うこともあり、とても完成度の高い√となっている。


[ 主人公 ] 市松 央路
とある事情により高校を辞め街をさまよっていたが、ある日シルヴィアを”勘違い”で助けたことで、お金持ちのための学園である『私立ノーブル学園』へと通うことになった。
あまり注目を浴びるのが好きではないが、学園や寮で問題が発生した際等は裏方として率先的に動く積極性を持っている。


【推奨攻略順 : 玲奈→茜→エロイナ→シルヴィ→理亜 】
茜ルートは1キャラ、、理亜ルートが全キャラ攻略後に開放される。
明かされる内容等を鑑みると基本的にはこの順番で良いはず。


CG : 【 S 】
線が細く、比較的濃い塗りの絵。
立ち絵に関しては総じて美麗でイベントCGに関しては時折バランスに危うさを感じるものはあるものもある。
SD絵も多数存在している。


音楽 : 【 S++ 】
BGM30曲、Vo曲3曲(OP1/ED2)という構成。
全体的にバランス良くそろえており、特に落ち着いた曲調のものが多く中でも「しあわせの坂道」「fortune」「GOLDEN TIME」の3曲に関しては単体でのインパクトこそないが、理亜√等のシナリオと合わさった時の破壊力が非常に高い。
Vo曲の「Golden Mission」は独特なアップテンポのOPで作品の最初で流れたときは少し驚くかもしれないが、何度も聞くことで馴染むタイプの曲。
ED曲「Shining! our life」はしっかりとしたバラード曲で特にサビが光る曲。


お勧め度 : 【 S++ 】
近年のサガプラ作品の中では強くお勧めしたい作品。
キャラクターはもちろんかわいいし、シナリオについても変な変化球が無く、萌えゲーとしても泣きゲーとしてもストレートな構成となっており、初心者から玄人まで幅広く楽しめる作品となっている。


総合評価 : 【 S++ 】
全体的な完成度の高さや理亜√の出来の良さからこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
サガプラの泣きゲーっていうと「ナツユメナギサ」を思い出すんだけど、あの作品以降はちょっと手を加えた萌えゲーって言う印象が強かったかな。
今回の作品は、主人公こそちょっと抱えている物がありそうだったけど、それ以外は「昔一緒に遊んだ王女様と再び再会して~」みたいな、どこかにありそうな設定で、テーマの「ゴールデンアワー」とかもいまいちパッとしないなぁ、なんて思ってた。
だけど、そんな感想もリア√のプレイで吹っ飛んだね。
いやまぁ、あれはある意味でズルイよね。
そりゃ泣くよね、ってシナリオだから嫌いな人はいるだろうし、こういう作品が無かったかと言われると、今までにも似たよな設定の作品はあったと思う。
だけど、すごく真っ直ぐなシナリオでもって、やさしいBGMと共に描かれる世界で、登場人物の一人一人が共に過ごす”時間”をとても大切にしていることが分かるんだよね。
そこは『光輝く瞬間』みたいなテーマともすごく合致したし、だからこそ後半のリアの台詞では良く泣いてしまうんだよなぁ・・・。
泣けるところは後半かなりあるんだけど、そういえば脇役も良かった。
特に玲奈√でしかスポットの当たりにくい絢香は割と泣かせにくるね…今までの積み重ねがあるからなおさらだわ。
後は最後までがんばった主人公とそれに声を掛けた玲奈とエロイナにも泣かされたし…金色の輝きと人の温かさを感じられる√だったわ。
こういう作品が作れるから、サガプラは侮れないんだよな。。。
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[レビュー]月に寄りそう乙女の作法2.2 A×L+SA!!の感想
2018-03-29 Thu 00:00
<作品名>     月に寄りそう乙女の作法2.2 A×L+SA!!
<製作会社名>   Navel


月に寄りそう乙女の作法22
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
「月に寄りそう乙女の作法2.1」に続くファンディスク作品の2作目で基本的にルミネアフター・朔莉アフター・アトレ√の3本構成となっている。
アフタールートに関しては本編の続きの作品ではあるのだが、今回評価すべきはアトレ√だろう。
展開のうまさに驚くというのが一つある。
基本的には「乙女理論」の時と同じような流れではあるのだが、だからこそアトレ√の内容にもリフレインさせるような内容が多分に含まれて、今まで『前の世代』についての面影を感じることが少ない作品だったために、あの懐かしき暖かさと躍動感のようなものを感じるシーンがあったことは非常に喜ばしい。
またどん底にいる才華という新しい環境でのシーンということもさることながら、紅葉や九千代にスポットを当ててみたり、アトレ自身の新しい一面だったりが見れたりとただのファンディスクとしてではなく一つの新しいシナリオというものがこの作品の中に完成しているように思えた

また、全部クリア後に公開されるおまけ√について。
こちらは「月に寄りそう乙女の作法2.1」の購入も必要になる√であるが、中身に関してはYoutube等でも公開されているエイプリールフール企画の物になっている。
しかしながら後半にアトレ√も含めた上でのルナ様登場シーンがあり、こちらがまた泣かせる内容になっていることも付け加えておきたい。


朔莉アフター キャラクター|『月に寄りそう乙女の作法2 2 A×L SA 』 (1)
大蔵 瑠美音√【 S 】  2h
フィリコレを終え新学期が始まるまでのアフターストーリー。
弟である才華をこよなく愛するルミネの様子がこれでもかというほど描かれており、姉ぶりたいルミネの暴走や発言は魅力と言わずになんとすればよいのか。
同時に弟っぽい才華がよく出る√でもある。
最終場面の演出もわりと良かったりして、ルミネと才華、二人の将来をより明るく考えることができるようになるそんな√になっている。


朔莉アフター キャラクター|『月に寄りそう乙女の作法2 2 A×L SA 』
八日堂 朔莉√【 S 】  2h
フィリコレを終え新学期が始まるまでのアフターストーリー。
朔莉のフェチは依然として存在しており、作中でも才華の白銀の毛を存分に楽しんでいる変態シーンがたくさんある、というかネタにされまくっていて、エロシーンですらもうエロくないのはこの会社の作品らしいところでもある。
ギャグ要素が強い本編ではあるけど、朔莉の進路についての問題とそれによって揺れ動く才華の心と行動を描いたお話。
ちょっと周りを巻き込んだハッピーエンドな√。


アトレルート キャラクター|『月に寄りそう乙女の作法2 2 A×L SA 』
桜小路 亜十礼√【 S++ 】  4-5h
本編BAD√後の世界を描いたもの。
アトレの裸を見たことで、妹への情欲を意識してしまうことから物語が始まる。
BAD√とアトレEDの2本があり、基本的な流れは同じであるが、前者は多少短くなっていて、紅葉√ともいえる内容になっている。

本編でもほとんど焦点の当たることがなかった主人公の妹であるアトレではあったが、この√ではメインということもありその心情や行動についてが驚愕の展開(解説)と共に非常に良く描かれている。
テーマとなるのは「兄妹との禁断の恋」であり、他の作品がなぁなぁで済ませてしまう部分において、この√では真剣に二人の心情や周りの反応を含めて描き切っている。
特にアトレ以外の登場人物である桜屋敷のメンバーである紅葉やアトレの付き人である九千代についてもしっかりと触れられており、辛く悲しい話でありながらも今まで以上に「月に寄りそう乙女の作法」という世界の暖かさにについて考えさせられるシナリオとなっている。
何より、あの二人の子供なのだということを感じさせられる√になっているという点においては最大の評価をしたい。


【推奨攻略順 : 朔莉→瑠美音→亜十礼→おまけ 】
朔莉とルミネ√をクリアするとアトレ√が出現し、さらにそれが終わるとおまけが出現するので、基本的にはその順番で問題ない。


CG : 【 S 】
線が細く硬い、淡い塗りの絵。
判子絵と言われてしまうような物もあるにはあるのだが、それでも美麗なものは本当に美麗でおもわず見入ってしまうものも数多く存在している。
特に九千代のイベントCGなどは思わずこちらも涙を流してしまうほど。


音楽 : 【 S 】
新規BGMは数曲のみでVo曲は1曲。
基本的には前作までのBGMで作品を形作っていると思ってもらってよい。
新規追加のOP曲「散りゆく桜に願いをこめて」は上品で優雅でそれでいて寂しさのあるしっとりとした名曲になっている。


お勧め度 : 【 S++ 】
内容的にも「月に寄りそう乙女の作法」シリーズはプレイ必須、単体では楽しめない。
「月に寄りそう乙女の作法2.1」自体はやってなくても良いのだが、おまけの内容も素晴らしいのでぜひそちらもプレイしてほしい所。
正直シリーズものが続いているのでどのあたりで切るのか、というのが勝負になる作品でもある。
しかしまぁファンディスクとして、あの桜舞い散る世界を「まだまだ足りない!」と思える方は楽しめる内容になっているように思う。



総合評価 : 【 S++ 】
ファンディスクとしての出来は非常によく、この評価を付けるのに迷いはない。


(ぶっちゃけコーナー)
「月に寄りそう乙女の作法」シリーズとしては6作目、「月に寄りそう乙女の作法2」のファンディスクとしては2作目の作品。
蛇足に思える人にとっては仕方がないのだけれど、それでもやっぱりあの両親とこの兄妹のつながりのようなものがほしくて、それを補完してくれたという意味でもこの作品は個人的に気に入っているのかも。
特に衣遠がアトレに詰め寄るシーンでのフラッシュバック、九千代の本心と涙、紅葉を代表とする桜屋敷の人々の才華とアトレへの想い等々、感情の芯の部分に訴えかけるシーンが多くやはりこの辺りは思わず涙を流してしまう。
そして数々の名シーンを支えるBGMも心強い。
新しい名曲があまり出てないというのは少々寂しいところだけど、この曲たちがあるからこその「つり乙」なんだよなぁ…。
ああ、そういえばあまり触れなかったけれどギャグシーンは相変わらずと言っていいほどスゲェ笑える。まぁ、これはもう言わなくてもわかるだろうけど。
次にどういう作品が生まれてくるのか純粋に楽しみになる。
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[レビュー]アオイトリの感想
2018-03-22 Thu 00:00
<作品名>     アオイトリ
<製作会社名>   Purplesoftware


アイオトリ
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
山の中の女学園、その中のたった一人の男子生徒である白鳥律を主人公とした作品。
登場キャラに吸血鬼がいたり、悪魔がいたり、主人公自身も実は悪の救世主だったりとフィクション要素のある作品であり、作中には宗教関係の話やシェイクスピア、『アオイトリ』なんかを意識したシーンやセリフも登場する。

シナリオとしてはあかり√をゴールとしたシナリオ構成となっており、終盤のための伏線が多数仕込まれており、そのため内容自体は少し難しめのものとなっている。
扱っているテーマも『生と死』であったりと暗く重い内容ではあるのだが、それでもしっかりと物語自体に引き込む力はあるので最後まで無理せずにプレイできるのも特徴的。
しっかりと描かれた背景や雰囲気のあるBGM、良くタイミングを知っている演出、そして作りこまれたシナリオはこの作品を生み出すため土台を支えてくれており、コンスタントに良作を生み出せるキーポイントになっていると言えるだろう。
特にあかり√はシナリオ的にも演出的にも非常によく作りこまれており、伏線の回収だけではなくその内容にもぜひ注目していただきたい内容になっている。
泣ける、というのとはまた別のベクトルの読み込める作品になっている。
また『アマツツミ』や『クロノクロック』といった他のパープル作品ともつながっているところがいくつか示唆されており、そのあたりも歴代のパープル作品をプレイしてきた人にとってはニクイ演出と言えるだろう。


共通√【 S+ 】  2-3h
シナリオでいう「始まりの3日間」+「共通ルート」部分にあたり、体験版第二弾ですべて体験できる範囲になっているため、気になったのなら気軽にプレイできる。
特にメインと言えるのは「始まりの3日間」、それだけでも十二分に舞台に、キャラクターに、そして物語に、引き込まれてしまうだろう内容になっている。
ある意味全てにおいてこういった種類のシナリオになっていることが多く、概ね全体的に暗めの進行で終盤に山場がある。


アオイトリ|Purple software
メアリー・ハーカー√【 S 】  3h
生きることをあきらめていた『100歳の吸血鬼』。
常に前向きで何事にも興味を持ち、誰とでも仲良くなれるそんな明るい吸血鬼。
子供っぽい容姿や行動が多い反面、一瞬見せる大人な態度や不安定な精神は言うまでもなく彼女のチャームポイントと言える。そのしぐさ、発言、行動、どれをとっても主人公がいつも呟いてしまうほど可愛さが詰め込まれた存在である…が、それゆえに良く弄られてしまう立場の娘。

個別√は主人公とメアリーの人間性についてのお話。
他の√に比べるとシナリオの起伏は少なめではあるものの、とにかくお互いを意識し始めてから…癒し始める前からも含めて、いろいろな顔を見せてくれるメアリーがかわいい√
明るく優しく、それでいて笑えるくらいにおっちょこちょいなところもあって、それでいて時に切なく悲しい一面のあるメアリーを堪能していただきたい。


アオイトリ|Purple software (1)
黒崎 小夜√【 S 】  3h
主人公の生き別れた双子の妹であり『悪魔の切り札』。
冒頭では他人の心を許すことが無く誰にでも毒を吐いていたが、ただ一人の家族である主人公にはある程度心を許していた。
物語中盤から後半は主人公の周りにも比較的心を許しており、主人公だけではなく特にMっ気をくすぐるあかりやメアリーなどが被害にあっている。
個別√は『悪魔の想定したシナリオ』に添ったものとなっており、主人公や小夜の母親についても触れられている。

いつもはシニカルな発言や態度が多い反面、攻められると弱い所や強い態度の下にある本音が見えるシーンなどはいわゆるツンデレキャラの魅力そのもの。
いつも振り回されるけども、その芯にある深い愛を感じられる√となっている。


アオイトリ|Purple software (3)
赤錆 理沙√【 S 】  3h
産休により交代で配属された歴史担当の教師。
主人公のクラスメイトである天才「赤錆 美果子」の姉でもあり、学園のOG。
過去の主人公ともかかわりがあり、今の主人公の性格を作り上げた原因でもある人物。
理沙√となっているものの、美果子の登場シーンも多くなっており、二人についてがシナリオの中心となっている。

パープルでは珍しい先生キャラだが、新任教師ということもあり立場という意味では学生の感覚に近い…が本人は年齢を気にするシーンが多く、そのあたりも可愛い所。
立派な先生でありたいという想いとは裏腹に、自分の感情や美果子、律などに翻弄され、結局は誘惑に流されて行ってしまう…そんな理沙の姿が好きな人にとってはたまらない√になっている。


アオイトリ|Purple software (2)
海野 あかり√【 S+ 】  4-5h
主人公の通う学園の1年生で、友人に誘われて夜の『天使』に会いに来ていた。
部活では水泳の高跳びを行っており、本人曰く『堕ちる』のが好きらしく、主人公を含め多くのキャラクターから『危うい性格』と評されており、それゆえに目が離せない存在。
登場キャラクターでは数少ない敬虔な信徒であり、又読書家でもある為いろいろな引用を用いてしゃべる事も多い。そして主人公の屋敷ではなぜかメイド服を着せられており、本人も割と気に入っているらしい。

全ルート攻略後に『あかりシナリオ』としてTOPに表示されるようになることや、また公式HPでも書かれている事からもわかるが、彼女の√こそが本編でありTRUE√。様々な主人公の物語もこの√のために存在していたといっても過言ではない。
彼女の√では彼女の内面がよく描かれており、表層的な魅力ではなく内面的な部分について知ることができるほか、他のヒロインの魅力を再確認できる√にもなっている。



[ 主人公 ] 白鳥 律
神父であり学生であり、闇の救世主。
その境遇ゆえに幼い頃から学園を出ていないため世間知らずな所が多く、またデリカシーの無い発言や行動も多い。
そのことで弄られることも多いが、逆に女の子を虐めるのが好きな隠れSでもある。
数多くの女の子を救ってきたが、その方法がその方法なだけあって、少々歪んでいるところも多いが、普通にエロに関しては興味がある様子。


【推奨攻略順 : 理沙→メアリー→小夜→あかり 】
あかり√のみロックがある、小夜√も比較的本編の内容に迫った物になっているのでこの順番が当たり障りがなさそう。


CG : 【 S 】
線がしっかりとした塗りの濃い絵で艶やか。
特にイベントCGに関しては以前からもある通り非常に力を入れているのがわかり、その分質も量もしっかりとしている。
ただし、赤錆姉妹にかんしては質が少し劣っている印象が強い。
背景の一部を動かす…という特殊な技法も依然として存在しており、水面や暖炉の火など、細部の部分ではあるものの、作品への没入感を高める助けになっていた。
またSD絵も数少ないものの存在している。


音楽 : 【 S+ 】
BGM34曲(inst除)、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
大量のBGMはどれも一つ一つが魅力的で紹介しきれないのだが、各要所で使われた「THEME-朝日の向こう側へ-」は舞台転換という意味でも影響力の高い曲。他に「追いかけるほど遠く』などの少し切なくも美しい旋律の曲も特筆しておきたい。
Vo曲ではなんといっても橋本みゆきさんの歌うOP「アオイトリ」だろう。
暗さを妖しさを感じるAメロ部分の印象とがらっとかわるように歌い上げられたサビ部分の素晴らしさはぜひ聞いて感じてみてほしい所。
また挿入歌に使われている「二人だけのカーテンコール」の歌詞についてもあかり視点から見てみると、また違った印象を受けるだろう。


お勧め度 : 【 S+ 】
扱っているテーマが重めだったり、宗教話なんかも少し登場したり、背後にあるシナリオの設定が少し難しめなところもあるため、ストーリー重視の方にはお勧めしたい作品。
逆に頭を空っぽにして楽しみたい~という人にはメアリー√以外はあまり楽しめないかもしれない。
それでも美麗CGや多彩なBGMなど魅力となるポイントはたくさんあるため、プレイして公開することは少ないだろう作品と言える。


総合評価 : 【 S+ 】
最高とまでは言えないにしても、十二分な良作であり、高い品質を持った作品として全体的な評価とすることができる。


(ぶっちゃけコーナー)
上の方でも語ったけど、作中でアマツツミの言霊を操る一族や終盤ではクロノクロックについても少しだけ触れられた作品なんだけど、それ以外にもシナリオ的に『アマツツミ』の対比としている~みたいな話もあるんだけど、テーマ対比という事らしいな。
まぁ、ネタバレ的な内容はあまりいえないんだけど、アマツツミを楽しめた人は普通にアオイトリも楽しめるとは思う。
アマツツミがほたるを主軸に据えた作品なら、アオイトリはあかりを主軸に添えた作品で、その両者どちらも心に秘めた思いは…ってかんがえると、たしかにいろいろ感慨深いのかも。
特に後半ではあかりの印象もだいぶ変わったしなぁ。
TRUE√やってて、色々な伏線が判明したりしてそのあたりもびっくりだったんだけど、やっぱりあかりの内面的な部分の発見のほうが驚いたのかも?
そのあたりはプレイして貰わないと分からないとは思うけど…。
全体的にちょっと暗い作品だよな、というのは否定しない。
ああ、あと何より、メアリーが可愛いよね。
うん、可愛いよメアリー。
何がいいとかは言いにくいんだけど、夕飯のことを「おゆはん」っていったり、仕草の一つ一つだったり反応だったり…いや、かわいいわぁ(ぉぃ
あかり√では若干空気になっちゃったのがちょっとかわいそうなのよ。
それでもかわいいからいいんだけどね(ぉぃ
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[レビュー]ヤミと祝祭のサンクチュアリの感想
2018-03-15 Thu 00:00
<作品名>     ヤミと祝祭のサンクチュアリ
<製作会社名>   あざらしそふと零


ヤミと祝祭のサンクチュアリ
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
主人公の幼馴染、亜梨栖の姉を探すためにお金持ちや高い能力をもった子女があつまる特殊な島『新座島』の学園へ転入するというお話。
舞台となる「新座島」は様々な謎や噂がある孤島で、様々な立場の人による思惑が渦巻いている他、作中には『怪異』という妖怪やそれに類する化物も多く登場しており、主人公操る『出雲龍古流武術』での格闘シーンも数多くある。
バトルありサスペンスありの伝奇よりの作品。

舞台設定は少々謎が多く、分かりにくそうなところも多いものの、そのあたりは登場人物である亜梨栖が宗司に説明するという体で適宜説明を入れてくれるほか、文章自体も割とすっきりしたものなので、読み飽きるということはないはず。
また各シーンにて伏線が比較的上手に張られており、√中盤~後半での回収が上手な印象を受けるほか、戦闘シーンの描写も甘い部分はあるもののBGMの助けなどもあり盛り上がりとしては十二分なものと言え、伝奇作品としてもバトル物としても楽しめる作品になっている。
ただ各シーンでの泣けるような盛り上がりシーンは非常に弱く、あくまで物語として楽しむための作品という印象が強い。




共通√【 S 】  3h
亜梨栖と共に新座島へ赴き、そしていくつかの『課題』を達成するまでが描かれており、一部BADENDっぽいものも存在している。
ハーレム物のようなある程度和やかな雰囲気もあるにはあるものの、どうしても裏にある謎が醸し出す不安が物語全体に暗めの印象を与えている。
多くの伏線が張られている他、主人公の規格外な所を印象付ける戦闘シーンも始めから割と登場している。
基本的には「起」「承」の部分ではあるものの、クローデットの性格(?)がコロリと変わったりと展開としては多め。


あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」
姫神 亜梨栖√【 S 】  3h
姉を探すため、宗司を伴って新座島へと訪れた『姫神財閥』のご令嬢。
幼い頃に宗司に助けられてからは幼い時分を共に過ごしてきた。
作中ではブレイン的役割を果たす事が多く頭脳明晰で、自身も少しだけ宗司と同じ武術をたしなんでおり、その他自活能力等も高くスキがない。

個別√ではENDが3種類あり、TRUEに向けて分岐する形をとっており、一部√では彩夏ENDっぽいものも存在している。
もちろんテーマの中心は作品の根幹に関わる設定部分のお話であり、姉の行方だけではなく、『静』の正体や新座島の成り立ち、他の√も含めて謎だった部分が判明する√となっている。
基本的に常にクーデレであり、その性格や能力の高さから常に冷静沈着ともいえる亜梨栖が、どことなく強がりながらも恋愛のステップを踏み仲を深めていく様子が描かれている。


あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」 (1)
綺堂 悠里√【 S 】  3h
おっとりとして引っ込み思案な性格が特徴のやや世間知らずなお嬢様。
亜梨栖とは古くからの友人で、島に慣れない二人に対してもよくサポートしてくれていた。
名前が似ていることからユーリエと仲が良くなったこともあり、形式上はユーリエの派閥に所属している。

個別√では彼女自身の能力についてと、とある『怪異』との対決について描かれている。
共通ルートでは皆から一歩引いた位置にいることが多い悠里だったが、個別√では主人公である宗司に並ぶようにして活躍するシーンも多く、見た目や共通ルートからの印象を変えられる人も多いはず。
また、恋愛方面においてはお互いに照れながらも愛情を素直に表現しようとする二人の様子が見ることができる√でもある。


あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」 (2)
ユーリエ・フォン・フェルトベルグ√【 S 】  3h
ドイツ貴族末裔の令嬢で非常に人当たりがよく、同学年ではクローデットと同じ規模の派閥を築いているが、本人はあまり気にしていない。
日本をはじめとするサブカルチャーが好きで、当初は主人公を『ニンジャマスター』と呼び憧れの目線を向けてきていた。

協力相手としてクローデットではなくユーリエを選ぶことで彼女の個別√に入る。
前半は彼女のかかえる秘密について、後半は予科の生徒である雪那を絡めた『この世ならざる者』を主題に置いた√となっており、巻き起こる問題に主人公とユーリエの二人で立ち向かってゆき、同時に愛を深めてゆく内容となっている。


あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」 (3)
クローデット・ベルフラウ√【 S 】  3h
フランス大財閥の令嬢でベルフラウ家は姫神家とライバル関係にあり、クローデットと亜梨栖も幼い頃にいくつものコンクールで競い合っていた過去がある。
尊大な態度に感じるが、それに見合う立場と能力を有した人物であり、学園では一大派閥を形成している。

クローデットに協力を申し出ることで個別√に入る。
テーマとしては彼女の家の問題を中心とした内容になっており、終盤ではさらに大きな存在についても示唆されるものとなっている。
態度が軟化してからは主人公に媚びるようなギャグテイストのキャラクターになっているものの、個別√内では彼女の真っすぐな志やその気高さ、他人を思いやる思慮深さといった面が全面に出されており、見直す人も多いはず。


[ 主人公 ] 出雲 宗司
人外に対するための武術『出雲龍古流武術』の継承者であり、ずば抜けた実力だが田舎育ちであるため世間に疎く純粋で人に騙されやすい一面も。
幼い頃に亜梨栖を救っており、そこから幼い時分を時折一緒に過ごしており、今回も亜梨栖の手助けのために学園へとやってきた。
朴念仁のようではあるが、それは護衛としての仕事が最優先だからで、基本的に彼女がほしかったり性的な興味がある事は確か。


【推奨攻略順 : クローデット→ユーリエ→悠里→亜梨栖ED3種 】
攻略順に特にロック等はないものの、亜梨栖EDは最後に回したほうが良いだろう。
また攻略後にはフラグメントという形で各AFTER等のSSが読める。

CG : 【 S 】
塗りが淡く、線がしっかりとした少し硬さを感じる絵。
質・枚数共に不足不満はなく十二分と言える。
シーン中にはグロい描写も若干あるのだかCGに関してはそういったものはない。
SD絵も多数存在。


音楽 : 【 S 】
BGM30曲、Vo曲2曲(OP1/挿入歌1)という構成。
全体的に暗めの雰囲気のBGMが目立ってはいるものの、その他のBGMについても強い旋律のものが多く、クローデットシーンでよく使われる「気高く咲く一輪の華」等はその代表ともいえるだろう。またEDがBGMだったのは少しだけ意外。
Vo曲についてはどちらもしっとりとした落ち着いたもので、亜梨栖TRUENDの最終盤で流れる挿入歌もDucaさんお得意のバラード調で泣かせそうなものになっている。


お勧め度 : 【 S+ 】
サスペンスをメインとしており、読み物としては十二分に高品質だがそれ以外の怪異とのバトルシーンにも見どころがあり、誰にでも広く楽しめる作品にはなっている。
ただし、ストーリー面に関して、あまり期待しすぎるのは禁物。


総合評価 : 【 S 】
全体的な完成度こそ高いものの、どうしてもあと一歩が足りずに一般的な作品に埋もれてしまっているイメージが強い。


(ぶっちゃけコーナー)
良く出来てはいるんだが…評価に悩んだ作品ではあるんだよな。
サスペンス部分というべきか、ストーリー自体は伝奇物よりで読み応えも結構ある。各ルートでのテイストも結構違うから飽きはこないんだけど…どっかで見たことある話だと言われればそれまでな気もしなくはない。
なんといえばいいのだろう、王道ではないからかもしれないけれど泣きシーンも燃えシーンも波が弱かったイメージがあるんだよな。
だから、物語としては楽しいけれど、過ぎ去ってみると印象がうすい作品になってしまっているのかも。
作中で泣かせようとしているな~と思えるシーンはいくつかあったんだけど、感情移入度が少なかったからなのか、それとも演出の問題なのかどうしても泣けなかったな。
戦闘シーンは、まぁこれは専門じゃなさそうだし文章のみでの表現がメインってのがあるから、何とも言い難いけど、俺TUEEEは嫌いじゃないからそのへんは楽しめた気がする。
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[レビュー]夜巡る、ボクらの迷子教室の感想
2018-03-08 Thu 00:00
<作品名>     夜巡る、ボクらの迷子教室
<製作会社名>   SAMOYED SMILE


夜巡る、ボクらの迷子教室
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
死に掛けの父親から遺産の4億円のために夜間学校の教師になる…という非常に特殊な設定から始まる今回の作品。
主人公が教師である作品は多々あるが、舞台が夜間学校である作品は非常に乏しい。
その中でヒロインとして集まる生徒たちは、環境だけではなく心にもにも問題を持っていそうな人々で、主人公自身にも家族や過去の出来事に問題を抱えている。
心や過去や境遇…どこかに問題をもっていて、主人公と似ている部分がある登場人物たちが一度はじき出された世間へともう一度立ち向かうため、未来に向かって邁進しようとするシーンを描いた作品。

描写としては甘い部分や急展開な部分があったり、内容としても傷のなめ合いのようなシーンも多く、好みが分かれそうなシナリオではあるが、問題と真剣に立ち向かい、色々な形で答えを出す姿には何度か泣かされることもあるはず。
同じ未来へ向かい再度立ち上がる内容ではあるものの、特に各ルートでかなり作品のテイストが変わるのも非常に印象的で好印象。
扱っているテーマが過去の陰惨な出来事や家庭環境、家族の問題だったりと重めの作品でどうしても全体的に鬱っぽい雰囲気が漂う作品ではあるものの、それだけに後半の盛り上がりシーンでのカタルシスは筆舌に尽くしがたいものがある。


共通√【 S 】  3-4h
主人公の夜間学校の教師就任から始まり、問題を抱えた人たちがそれぞれが『生徒』となるまでを描いている。
3人とも複雑そうな問題を抱えていることを匂わせるシーンが多くあり、毎日の授業だけではなくそれ以外の時間をあてて、生徒であるヒロイン達だけではなく、教師である主人公を含めて全員が心をを通わせてゆく様子がじっくりと描かれている。


夜巡る、ボクらの迷子教室 (0)
小清水 はやて√【 S+ 】  3-4h
夜間学校に通う生徒の一人。
警戒心が強くだれにでもツンツンしており、前任の教師からは問題児とされていた。
素直になれない事は多いが、感情が顔に出やすかったりと何かとスキも多い。
夜に徘徊しているところを主人公に見つかり、家に居候することになる。
アイスが好物でよくコンビニで買い求めている。

彼女の√は家族問題をテーマにしている。
心ではなく取り巻く環境としての家族をテーマとしており、それは小清水家だけではなく主人公と父親の確執にも迫る√となっている。
また、他の二人ほど心に傷を持っているわけではなく、家族の問題を除けば一般的な女の子なので、デレてからは愛情を素直に表現するシーンも多く非常に魅力的で非常に穏やかで心温まる√となっている。


夜巡る、ボクらの迷子教室 (1)
新島 きな√【 S++ 】  3-4h
夜間学校に通う生徒の一人。
明るく、誰にでも人懐っこい性格の女の子。
しかし夜間学校ではぶっちぎりで頭が悪く、難しい問題に突き当たるといつも頭をショートさせており、時折、学園がかなり下のりこに勉強を教えてもらっているシーンも。
しかしながら、料理を代表として家事全般が得意で女子力は高い。

きなの過去に受けた傷をテーマとした物語。
不幸への反逆と復習の物語であり、涙なくしては語れないシーンが多々存在している。
ネタバレを避けたいので詳しくは語ることないが、一つ一つが鋭いナイフのように心に刺さるシーンの々は主人公のみならず、誰もが抱える過去の傷に対してのアプローチ。
いつも元気なきなが抱える問題は主人公たちの問題でもあり、どうしようもなく間違ってしまった人たちがもう一度立ち上がり、そうして前を向いてゆくその大切さと苛烈さと辛さを描いた名シナリオといえる。


夜巡る、ボクらの迷子教室 (2)
門倉 りこ(+綾子√)√【 S+ 】  3-4h
夜間学校に通う門倉綾子の一人娘で特別に授業に参加している。
幼い頃は祖父母の家に預けられて育ったためか、母親とは違いしっかりしている。
元気で明るく無邪気な女の子で、それでいてわがままを一切言わず、日々家事や身の回りの手伝いを進んでするよくできた子。

門倉家の事情に深く関わってゆくことで個別√に入ることになる。
りこ√とはなっているものの、母親である綾子も深く関わっており、母子の関係、りこ自身が抱える心の問題、そして後半では主人公の心にも鋭く切り込んだシナリオ。
すべてがうまくいかない3人が織りなす「やり直し」の物語は苦しく、心苦しくなるシーンがたくさんあり、だからこそその中で描かれる希望の光は儚く尊い。
泣けるシーンも割とあるレベルの高い√となっている
基本はりこ√であるが、終盤の選択肢によって短いシナリオの親子丼√に分岐する。


[ 主人公 ] 藤原晴生
以前は私立学園で教鞭をとっており、その学園の劣悪な環境によって理想をうち破られ投げやりな生活を送っていたが、今回は父親の経営する夜間学校の後処理役として呼び出され、金銭目的で再び教師として働くこととした。
ひねくれた性格をしているが、見て見ぬ振りができないことがあり、世話焼き。


【推奨攻略順 : りこ→きな→はやて 】
特に攻略順に指定はないので好きなキャラクターから攻略するとよいだろう。

CG : 【 S 】
しっかりとした線と淡い塗りで描かれた絵で、攻略ヒロインが3キャラであるためか一人ひとりに対しての枚数は多い。
立ち絵とCGで多少イメージの違うものとなっており、特に一部シーンでは物語の内容とそぐわないほどキラキラとしたエフェクトが印象的だったりもするが、総じて高品質。
立ち絵には目パチ口パクがあり、Hシーンではすべて動きのあるものが採用されているのも印象的。

音楽 : 【 S++ 】
BGM18曲、Vo曲4曲(OP1/ED3)という構成。
数こそ少ないものの、作中の要所要所で使われていた「出口の無い街」や「黄昏」「思い出」といった、寂しくも心に訴えかけてくるようなBGMたちが非常に作風にマッチしており、高評価。
そして何より、各ヒロイン用に個別EDまで用意しているVo曲は、すべてが良曲で作品として十二分に価値を引き上げてくれていた分野と言って問題ないだろう。


お勧め度 : 【 S++ 】
テーマとして非常にダークなものを取り上げた、ダウナー系の作品になるので、頭を空っぽにして楽しみたい方や萌えゲーをしたい方にはお勧めしにくい。
その代りにシナリオを楽しみたい方や重いテーマを取り扱ったものが好きな方、主人公が教師が好きな方などには、珠玉の作品としておすすめしたい作品。


総合評価 : 【 S++ 】
全体的に簡素な作りではあるものの、そこにすっきりとしたテキストとエネルギーのあるBGMや曲が非常にマッチしており、作品のレベルは高い。


(ぶっちゃけコーナー)
Vo曲の一部がBUMP OF CHICKENに似ている…という事でも話題になった作品。
そう噂になるほど曲の完成度は高く、他のVo曲であればOP「メモリー」のサビ部分は誰しもが口ずさんでしまいそうになるほど。

作品のコンフィグ等の機能見ても全体的にシンプルな印象が強い作品ではある。
だからこそ、静かだけども存在感のあるBGMと不器用なほどにまっすぐな描写が程よく良い効果を与えあっていたように思う。

もちろんシナリオ単体でみても高い評価。
登場人物はみな一様に不幸で、何も悪いことをしていないのにこんな境遇にさらされている…そんなどうしようもない状況の中で、もう一度前を向こうとするヒロインや主人公たちの姿は愛おしいほど美しく、良いシーンが多々存在している。。
また、キャラクターに魂がこもってるからなのか、一つ一つのセリフにもすごくエネルギーがあって心揺さぶられたりすることも多い。
もちろんまったく文句がないかというと、展開が少し強引だったり、良いシーンだったのに余韻無く次のシーンに移ってしまったりとまだまだ改善点はあるのだが、それらを無視できるほど根本にあるものは素晴らしく、深く誰しもが心に残す作品だと思う。
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