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[レビュー]緋のない所に烟は立たない -緋修離と一蓮托生の女たち-の感想
2017-04-22 Sat 00:00
<作品名>    緋のない所に烟は立たない -緋修離と一蓮托生の女たち-
<製作会社名>  暁WORKS

緋のない所に烟は立たない -緋修離と一蓮托生の女たち-

シナリオ構成
S
下記にもあるが、共通√として1つの√が提供されており、その後クリアできるキャラクターは3人。共通√を含め各シナリオは2-3h程度なので、ミドルプライス作品相当のボリュームと言える。

【推奨攻略順 : 共通→津希→小夜→由利 】
1周目は強制的に共通ルート、その後好きなキャラクターのシナリオが選択可能。
由利√のみ、かなりグランドEDに近い終わり方をする√なので、一番最後に回すことをお勧めする。

CG
S
枚数こそ少な目ではあるが、硬い線質でしっかりと書かれた絵は高い品質を保っている。
主人公の立ち絵・イベントCGが豊富であることも特徴的な点と言える。

音楽
S+
BGM21曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
一番評価したいのは作品の雰囲気をリードし、しっかりと世界観を作り上げていたBGMだろう。「霧追い」等を代表とした落ち着いた雰囲気のものや「Truth Reason」等の”オシャレ”な曲はこの作品を構成するうえで欠かせないものと言える。

お勧め度
S+
日本伝奇作品を主体とした推理・サスペンス作品を一味ちがうものとして仕上げた作品。
全体的にスタイリッシュに作られている作品ではあるが、文体がかなり特徴的。
体験版で肌に合った方は徹頭徹尾最後まであの雰囲気を貫いてくれているので、お勧めしやすいが、肌に合わなかった方は素直に辞める作品。

総合評価
S

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

―あらすじ割愛――

あっぷりけ制作「月影のシミュラクル」と同様のライトビジュアルノベルという形で発売された作品。
今回は4つある√のうち、共通ルートともいえる主人公――緋√(津希との出会いの話)を丸々無料でプレイすることができる。

内容自体はプレイすることが一番早く理解できるであろうが、かなり特徴的な内容なのは言うまでもない。
主人公の生業とする「かたり屋」はいわば「言葉」を使い、この世ならざる者に対抗する除霊師等にかなり近い物(本人は否定するが)。
各シナリオではそれぞれガシュウと呼ばれる妖怪を退治し、同時に物語の裏に隠れていた真相を語り終えるところまでがワンセットとなっている。

登場するキャラクターはかなり異質で特徴的。
その中でも主人公の緋は昨今珍しい声あり主人公であり、そのあり方は作中で「不思議の国のアリス」のチェシャ猫とたとえられる。
人を馬鹿にしているようで本質を見つめ、語る言葉は軽薄でありそうで真実を貫いている、という一癖も二癖もあるキャラクターなので、しゃべり方を含めて好き嫌いがかなり出る存在。
そのほかヒロイン達を含め作中では軽快な語り口調を中心としてユーモアあふれる雰囲気を演出しており、初心者から玄人まで楽しめるものにはなっているが、同様に嫌う人も出るタイプの作品と言えるだろう。
注意点として一つ上げられるのは、作中で扱っている言語がかなり幅広く、読み解くのにすこし力がいるという点だろう。
頭を空っぽにして楽しめる作品ではなく、じっくりと読み解くタイプの作品であることだけは注意しておきたい。

ミドルプライス作品という点で見れば、十二分によく作られている内容ではあるが、作中では明かされない主人公の過去や事実、人物その他もろもろを放置しているのも現状。
作中のポイントとなる部分に関しては明かしてくれているので、本当に気になるほどではないのだが、その結果如何ではFDを含む続編も作りやすいような作品となっている。

コンフィグに関しては言う事はなく、十二分な機能がそろっているといえる。

【総括】
非常に記憶に残る作品にはなっているが、ミドルプライス作品ということを含めてもう少しシナリオの内容を付けてほしかった、という意味でこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
主人公の語り口調を含めて、かなり気取った作品なので好き嫌いが出そうだなぁ…自分はそのどちらでもないように感じたけど、なんというかそれだけに注視してシナリオの内容が割と薄かった気もしなくない。
物語のパターンとして決まり切ってしまっていたから、作品の雰囲気に慣れてしまうと少し飽きてしまいそうだったしなぁ…。
由利√を先にやってしまうと後の√が壊滅的に面白くない…等々、物語として破綻しかねない構造になっているのも注意が必要かなぁ…。
嫌いじゃない、よくできている作品なんだけど、素直にはお勧めしにくい、そこにミドルプライス作品っていう要素も入っているからなおさらかも…。
まぁとりあえず、無料でプレイできる部分でたのしめるなら、後もずっと楽しめることだけは何度も言っておきたい、
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[レビュー]月影のシミュラクル -解放の羽-の感想
2017-04-15 Sat 00:00
<作品名>    月影のシミュラクル -解放の羽-
<製作会社名>  あっぷりけ

月影のシミュラクル -解放の羽-

シナリオ構成
S++
シナリオは一本道、TRUEENDを含めると全14ENDのミドルプライス作品。
全体的なプレイ時間は10h程度と値段対比を見れば十分量

【推奨攻略順 : 一本道(選択肢はアリ) 】
基本的に各ENDを見なければ新しい選択肢が出現しないつくりになっているので、その範囲内であれば好きな順番で良いだろう。

CG
S
あっぷりけらしい、しっかりとした線と淡い塗りの絵。
全体的に癖が強い絵ではあるものの、シナリオ二影響するほどではないだろう。
流血CGが複数枚に含まれているため、注意が必要。

音楽
S+
BGM21曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
全体的に和テイストでまとめられているBGMは作品に重要となる「妖しさ」を十二分に引き立ててくれていた用に思う
Vo曲に関しては、OP・EDともに少し影の薄い印象を受けたと言うのが正直なところ。
挿入歌の用に使ったりと工夫は見られたのだが、今一歩破壊力が足りず。

お勧め度
S++
日本伝奇物としてこれほど綺麗にまとまっている作品は珍しく、ミドルプライスと言う事を置いても、広くプレイしやすい作品となっている。
特に今回は14ENDのうち、序盤の2ENDを「月影のシミュラクル」で無料で公開する「ライトヴィジュアルノベル」という新しい形式での発表を行っており、作品の雰囲気をつかみやすいと言う意味でもお勧め。

総合評価
S++

公式ホームページ
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田舎の儀式に参加するために、幼い頃を過ごした伊沢に戻ってきた主人公。
親戚にあたる如月の家でお世話になる事になっているのだが、その屋敷には『生き人形』の伝説があり――という、いかにもな日本伝奇物。

今回の主人公は殺人現場を目撃する事で急速に物語へと巻き込まれる事になるのだが、本当に簡単に死ぬ。14個のエンディングのうち、幸せになれたのは片手で数えられるほどで、基本的にBADルートが多いのがこの作品の特徴だろう。
また、BAD(DEAD)ENDであったとしても唐突な終わりとしてだけではなく(※そういうENDもあるが)きちんと後日談描ききる事で、ひとつの物語の終わり方として完成させている姿勢に関しては賞賛せざるを得ない。

今回、やはり注目すべきは「ライトヴィジュアルノベル」という形式――多くの無料部分を見せた後の販売というころ――というのが会社の言い分だろう。
早い話が大ボリュームの体験版がある作品だと思えば分かりやすい。
10h程度短い作品のうち、1-2h程度を見せると言うのは正直なところ勇気のいる決断ではあるが、実際のシナリオとして2ENDだけでは作品の真髄の1%にも触れていない。
同系統の販売方法として思い当たる「ココロ@ファンクション」においては、体験盤が2G超えの1ルート分丸々の公開だったことは記憶に新しいが、これと比べると遥かにハードルが低く、初めての試みとは言いがたい。
しかしながら、長い体験版でつかむ事ができる文のリズムや物語の雰囲気などは購入作品を選ぶ際の重要なファクターのひとつとして機能するだけではなく、18禁要素の抜けた作品として体験版を発表する事ができると言うのは、プレイ人口を広げると言う意味においても重要な役割を果たしたと言え、結果はともかく評価できる点と言える。

さて、作品のシナリオ自体にもう少しだけ言及しておきたいが、伝奇物としての他にサスペンス物としての側面も持つ今回の作品。
和テイストなBGMも含めて妖しい雰囲気が漂う序盤空漂っており、雰囲気作りにおいては完璧だったといえる。
短い物語、また状況も特殊において、各キャラクターの登場回数が限られる中で描ききったそれぞれの登場人物たちも驚くほど良く描かれているのがプレイ後に分かった事のひとつである。
本来なら個別ルートをしっかりと作ってほしい所なのかもしれないが、作品本体の時間が短い事を考慮すれば、ある意味この程度の踏み込みでおいておいたのはファインプレイと言えるだろう。
タイトルに入る「シミュラクル」等の設定も十分に練られており、時間を忘れてプレイし飽きも来ないままエンディングを迎えられたのは本当に久しいといえる。
ぎっしりと濃縮に詰まったシナリオの中で、『心』を大切に扱い丁寧に描写↓この作品は、涙こそ流せないものの、多くの人に読んでほしい作品となっている。

コンフィグは十二分にそろっており、プレイするのに不都合はない。

【総括】
ミドルプライス作品としてはかなりの良作と言ってもよく、特に日本伝奇物としてはフルプライス作品に十二分に対抗できる作品であり、この評価とした。

(ぶっちゃけコーナー)
最初はかなり侮っていた、と言うのが正直なところ。
2ENDだけは終わらせていたけど、かなり展開も強引なように感じていたし、あんまり続きが気になるようなものでもなかった。
だけど、中盤以降から転がるように物語が展開していくのがこの作品の面白いところ。
特にループ物のように、主人公が繰り返すことによって知識を得ていくわけではなく、「一度きりの生」の中で得た展開だからこそ描ける雰囲気は昨今の作品ではなかなか見られないな。
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[レビュー]千恋*万花の感想
2016-10-07 Fri 00:00
<作品名>    千恋*万花
<製作会社名>  ゆずソフト

千恋*万花
シナリオ構成
S+
メインヒロイン4人の4√、加えてサブヒロイン2人の合計6√。
共通ルートは比較的量があり、各個人√は2h程度となっており、全体的なボリュームは十二分といえるだろう。
サブキャラ√も比較的量があるのが特徴的だろう。

【推奨攻略順 : 茉子→レナ(→小春→芦花)→ムラサメ→芳乃 】
( )内のサブキャラのみ1ヒロインクリア後に攻略可能な他に攻略順にほぼ指定はないため好きなキャラから攻略するとよいだろう。

CG
S
線が細く淡い塗りの全体的に柔らかい安定した絵。
背景、立ち絵、イベントCGに至るまで全体的に質が安定しており、枚数もキャラが少ないがその代りに一人に対する構図の数は多くなっている。
そのほかSD絵などもかなり豊富に用意されている。

音楽
S++
BGM46曲、Vo曲7曲(OP1/ED6)という構成。
BGMの多くにはVo曲メロディを仕様したものも多く特にOPの「恋ひ恋う縁」は和風でいてアップテンポのリズムの新旧が混ざった象徴的なものとなっている。
この曲はBGMとしてもピアノバージョンや琴バージョンなどがあり、シナリオを大いに盛り上げてくれていた。
この曲を含めてBGMではVo曲のアレンジ曲が目立つのも印象的。

お勧め度
S+
もはや盤石ともいえるレベルにまで到達した萌えゲー会社からの作品。
小京都とも呼ばれる風情ある温泉町を舞台とした少し不思議な恋愛学園物で要素として伝奇的要素が多いに含まれている作品となっている。
シナリオも難しすぎず簡単すぎず、絵も美麗、キャラも可愛く…と広く多くの方にプレイしやすいレベルの作品となっている。

総合評価
S+

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祖父の旅館を手伝いに数年ぶりに帰って来た穂織の町。
ひょんなことから岩に刺さった御神刀を抜いてしまう。突然現れた刀の管理者と名乗る「ムラサメ」という少女や婚約者となる巫女、お手伝いのくノ一や同じく転校してきた留学生たちとの出会いで穂織での新しい生活が始まる――

テーマ(舞台)こそ和テイストにまとめられてはいるものの、作中には祟り神との闘いがあったりと、いつものゆずソフトらしい少し不思議な世界の恋愛学園物。

特に今回は数百年昔からの穂織の町と朝武の家への”呪い”というものが大筋にあり、昔の話がクロスオーバーする機会が多く。各ルートで分割して物語の真相が語られることとなる。
この作品の評価すべきところは、各ルート間で話のつじつまがよく合っていたという事。
テーマとして大きな話を用意している作品の多くは、各個別ルート間で話の祖語などが起きてしまう事が多いが、今作ではそのあたりの調整を巧く行っており、また断片的に語られる過去の出来事によって√順によってあるシーンでの感想が変わってきたり、真相がわかったりと非常によく考えて作られている印象を受けた。

ゆずソフトというとやはりヒロインのかわいさというのがメインのコンテンツとして挙げられるだろう。もちろん各ヒロインは非常に魅力的だが、設定として魅力的なだけで放置することはせず、しっかりとシナリオ中でその良さを描写することで「プレイしていて好きになる」というキャラクターをしっかりと作ってくれている。
特に今回はヒロインだけではなくサブキャラクター達もとても魅力的であり、それは女の子だけではなく、主人公の祖父の玄十郎などの男キャラクターたちも重要なポジションであり作中で本当に生きているように感じるシーンが多くあった。

シナリオにおいて泣きシーンが多かったのも印象的。
個人的にはゆずソフトの作品であまり泣くことはなかったのだが、今回はシナリオもかなり作りこまれており、とくに過去の話が多くわかり各ヒロイン達とも多く触れ合うことができるレナ√などは思わず涙してしまうシーンも一つや二つではなかった。

また作品としてエンディングまでしっかり作りこまれていたのも印象的。
各ルート専用のEDムービーとソングまで用意されており、文字通り作品の最後までがしっかり作品であるということを理解して作られているのだと感じ、非常に高い評価をしている。

どうしても主軸のシナリオはまだまだ書き込みと踏み込みが足りない部分(簡素な部分)が目立ってしまうが、これまでの作品と比べても着実にレベルが上がっているといえるだろう。

コンフィグに関してはかなり使いやすく、ほとんどの機能がそろっている。

【総括】
全体的なレベルの高さは言うまでもなく、細部にまで配慮の行き届いた作品でありこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
意外だったのはレナ√が結構真相に迫っていたという事かなぁ。
だからこそ、この子をクリアする場所で全体的な印象が変わるかも。
サブキャラの二人用の共通ルートがあったのも少し面白い。サブキャラとして適当に処理するだけではなくしっかりと描写してくれているので、メインヒロインとまでは言えないが十二分に満足できるシナリオ量と言えるだろう。
どうしても全ルートで泣ける! とまでは言えないが1ルートでもそういったルートがあり、キャラも可愛く、絵も可愛く…となると評価は高くなる。
あと、最後に…茉子の「あははぁ~♪」にハマったのは俺だけではないはず!
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[レビュー]あけいろ怪奇譚の感想
2016-04-21 Thu 00:00
<作品名>    あけいろ怪奇譚
<製作会社名>  シルキーズプラス_WASABI

あけいろ怪奇譚

シナリオ構成
S++
攻略キャラは5キャラ。
キャラによっては共通する話は多く、個別√は割と短めの作品で、全体的なボリュームは一般的といえる。

【推奨攻略順 : 美里→葉子→るり&るか→ベルベット→佳奈→TRUE】
攻略順にはある程度指定があり、TRUE√は最後に攻略可能。
基本的に内容はこの順番に深くなっていくが、前のほうは入れ替え可能。

CG
S
妖艶という言葉がよく似合う独特の丸みがある絵は健在。
扱っている内容が内容なのだが、かなり抑えられている。
前作同様一部グロいものも。。。

音楽
S++
BGMは47曲、Vo曲は6曲(OP1/ED5)という構成。
BGMは47曲と記しているが、実際はInstやMusicBoxなどが前作のVo曲もあわせて数曲存在している。多彩なものがそろっていることは言うまでもないが、意外なのは穏やかな曲が数多く存在していることで、もちろん同程度の怖い曲なども存在している。
Vo曲に関しては前作と比較するとあまり破壊力はなく、OPなどは特に作品に合わせしっとりしつつもどこか妖しいものとなっている。

お勧め度
S++
タイトルからは予想しにくいが、前作「なないろリンカネーション」からの続編。
これ単体でも楽しむことはできそうだが、前作の登場人物などがよく出てくるため、十分に楽しむためにはやはりプレイは必須だろう。
前作が好きだった方には特におすすめしやすい作品となっている。

総合評価
S++

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今回の作品は公式的には同シリーズの新作と言われているが、実質的には「なないろリンカネーション」の続編にあたる作品で、作品自体のテーマもほぼ同様となっているが今回の舞台は学校ということもあり怪談、中でも七不思議等がメインになっている。

前作から2年後が舞台の隣町にて、飛び降り自殺で4人が死んだ。
霊感の全くなかった主人公はその事件に巻き込まれることとなり、吸血鬼や霊感のある少女(前作関係者)等と一緒に謎を解くことになるという作品。

扱っているテーマが怪談ということもありホラーシーンや悲しい話ががあるのは確かだが、ホラー作品としての「恐怖」ではなく「不思議」のほうにスポットを当てており、全員が協力して物語を進めていくその姿や、テンポよく挟まれるギャグ等に助けられて、全体を通して明るい気分でプレイでき、全体を通しての読後感もどちらかというと良い部類に入るだろう。
ストーリー中にはもちろん感動できるシーンも存在している。しかし、テーマ的な問題やBGM等を含め前作には劣る事も含めて感動度としては少し低い。その代り、しっかりと描かれているシーンが多いのでどの場面も安心して見ることができ、完成度の高さを感じる。中には前作同様に衝撃的なシーン(グロCG)等もいくつか存在しているため苦手な方にはその部分に関してのみ注意が必要。

前作で一番問題視されていた√間の差についてはだいぶ解消された印象があり、扱っているテーマは同じで、共通√も多いが、それでもかなり√間のシナリオの区別化が行われており、どのルートにもそれぞれの良さがあったように思う。
攻略順によってキャラに対して受ける印象が変わる作品というものがあるが、今回はどちらかというとそれに類する作品で、√によってはだいぶシナリオの核心部分に近いものをだすところもあるので、そこには注意が必要かもしれない。
むろん楽しみ方はいろいろだが。

コンフィグを含め、多くの機能が豊富にそろっており不便を感じることはないだろう。

【総括】
怪奇を扱った作品は多くなくその中でもさらに質のよい作品で、一部注意は必要だが多くの人にプレイしていただきたい作品なのでこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
前作は大好きだったけど、泣き成分は弱くなったかなぁ。そのかわりに怪談物の色を濃くしていっている感じ。どちらに進んでも面白くはなるのだと思う。
ぶっちゃけ曲に関してはそこまで…という感じもする。もともと戦闘シーンが豊富なわけでもないし、作品も明るいテーマのものとは言えないので、今回使用した「緋色の空」のようなしっとりとした曲が合うのだろうけど、作中にするっと流せる強い挿入歌とそれに合うシーンみたいなのはほしいのかも、完全に個人的な好みだけどね。。。
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[レビュー]あやかしコントラクトの感想
2015-07-21 Tue 00:00
<作品名>    あやかしコントラクト
<製作会社名>  AXL

あやかしコントラクト

【冒頭】
小さいころから転勤が多く、友達のできなかった主人公。
両親の海外転勤を期に親戚の家に行くことになったのだが、道中の森で迷いガケから落ちてしまう。
そんな主人公を助けたのは妖怪、森の主だった。
助けられた代わりに、その森にすむ妖怪たちを助けてほしいと力を分けてもらうことになって――。

シナリオ構成
S
攻略キャラは5キャラ。
共通ルート、個別ルートともにも比較適量があり、短いながらもBADも複数あるため全体的なボリュームは十二分といえる。

【推奨攻略順 : 杏奈→碧→晴歌→紬→巳凪】
基本的には攻略順はなくロックもないため自由でよいのだが、あえて言うならば上記の順番がいいだろう。

CG
S
濃い塗りのAXLらしいどことなく硬い印象を受ける絵。
いつもながらに安定しており、質・量ともに言うことはない。
今回はほかの同社ゲームと比べるとHシーンが多く、それ用のCGもその分多くなっている印象があるが、それでも一般CGの量がいつもより不足していると感じることはないはず。
SD絵も多数存在。

音楽
S++
BGM27曲、Vo曲6曲(OP1/ED5)という構成。
各ルートのEDに個別Vo曲がつくという豪華な仕様。
BGMに注目すると、全体的にゆったりとした曲が多く、作中の盛り上がりという観点から見ると、どうしても押しが弱く感じてしまうのも確か。
Vo曲はどの局も質が高く魅力的で、一聴の価値あり。

お勧め度
S+
話としてはいつも通りのAXL作品という感じで、全体的に明るめのハートフルストーリー。
妖怪などとの設定とともに異能なども出てくるがバトルシーンといえるほどのものはなく、あくまで純粋に田舎を舞台とした人と妖怪のふれあいをテーマにした作品なので、そのジャンルへまったく興味を持たない方に強く推奨することはない。
ただやはり、個人的にはこういう全体的に明るい話は好き。

総合評価
S

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今回の作品は妖怪の手助けをする主人公ということで、幼少期から友達があまりできずにいた彼が妖怪を通して友人を作り、そして人としても成長していくハートフルな作品となっている。

序盤から終盤にかけて基本的に妖怪の絡まない話はなく、
物語の大まかな形を崩さずにうまく設定を使いこなせていた印象を受ける。
しかしながら、「妖怪の手伝い」という面と「恋愛学園物」という面、二束のわらじを履くストーリーは少々バランスが難しかったといえる。
今回の作品はどちらかというと恋愛方面に少し重点が言っており、妖怪関係についてはある程度のラインで留まっている。

作品中ではいつも「妖怪」という要素が作品に深くかかわっていたため、その妖怪自体にどれくらいの設定を練りこめるかがある意味一番の勝負であったとも言える。
その点に関して考えると、妖怪についてある程度書かれていたのは4~5キャラ程度で、
それ以外に関しては名前もなくSD絵はあるものの存在としては少々不安定なものとなっていた。
全体的に登場した妖怪の数は10以上であることを考えるとある程度書かれていると考えることもできるのだが、できればもう少し妖怪よりに作品の重点を置いてみてもストーリー的には面白かったのかもしれない。

その前提を踏まえて、この作品のキーといえる部分は最初に出会う妖怪でもある化け狸『ショージ』の存在だろう。
主人公と最後までともに行動することになるある意味で一番主人公に近いキャラクター。
持ち前の明るさから物語の盛り上げ役をこなしつつ、話を展開させるキーになる役割も果たしている。だからこそ、ストーリーの質を上げるならもう少し前面に出してほしかったという気持ちがある。

特にヒロイン分岐前に大きな山場があるが、そのあたりがテキスト、演出、CGを含めて少々から周り気味だっただけに、どこかで巻き返すシーンは必要だったように思う。。

対しての恋愛学園物という面について考えると、驚くほど無個性。
もちろん妖怪の存在を絡めてなかなか全体的に面白い特色は出ているものの、それはあくまで妖怪という要素に頼った結果で、一部のルートではその妖怪的な要素と恋愛的な要素がうまくマッチングしていなかったため、全体的にだれて終わってしまう部分が多かった。
そちらに重心を置くのであれば、キャラクター自身の魅力を磨くためにもう少しシーンが必要だった用に思う。
特に一部のキャラクターに関してはキャラクター分岐部分にて、どうして主人公を好きになったのかよくわからないキャラクターが複数いた。
サブキャラクターを含め、基本的には魅力的な部分が多い人物が登場しているので、そのあたりをうまく使いこなしてほしかった。

コンフィグに関して機能は十分。
チャート機能もあるため攻略も比較的容易。

【総括】
全体的に質は高いものの、ストーリー的な部分において壁に突き当たった印象を受ける作品。特色は十分あったため、その中でよりよくストーリーを展開させていく必要を感じ、現状ではこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
自分の中で「見たいのは妖怪を絡めたストーリー面で、主人公とヒロインのイチャイチャが邪魔!」という流れになっていたのが一番怖かった。
ある意味そう言わしめるほど、妖怪の出てくる話という面では面白かったのだと思う。
AXLは中盤の話(共通ルート終盤)が結構面白かったりするけど、今回はちょっとそのあたりで失速したのが一番痛かったのかも。
印象深かったのは巳凪ルートだけど、ショージがうまく使いこなせてたらもっと鳴けてたとは思う。
基本的にいい要素は多い作品なんだけど、それを一つ一つうまく使いこなせていなかった感じなんだよなぁ。
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