自作の壁紙や泣きゲーレビュー公開しているブログ。チャットルームや自作小説もあります そんな鍵っ子小説家のブログです。
☆★☆★ 毎日0時の定期更新中。現在は壁紙制作・泣きゲーレビューが主活動 ★☆★☆





 


[レビュー]Re:LieF ~親愛なるあなたへ~の感想
2017-01-07 Sat 00:00
<作品名>    Re:LieF ~親愛なるあなたへ~
<製作会社名>  RASK


ReLieF.png

シナリオ構成
S+
攻略キャラは4キャラ、アイ√は個別というよりはグランド√に近く、その他のルートより少し内容が厚め。
共通も個別ルートも比較的量は一般的なのだが、読ませる内容であるために


【推奨攻略順 : 流花→もも→日向子→アイ 】
アイ√は最後に固定されており、それ以外は攻略順にロックなし。
どのルートでもある程度ネタバレがあり、わかる人にはわかってしまうので好きな順番でよいだろう。

CG
S
純粋な”絵”として、これほどまでに他の作品から抜きんでた作品はない。
おもわず一つ上のランクを作ろうかと思ったほどで、一つ一つの絵のクオリティが非常に高く、立体感はもちろん、色感やエフェクトに至るまですこしの妥協もなく作りこまれていることがわかる。はっと目を止めてしまうCGが10枚や20枚ではきかないのがその証拠。
近年様々な方法で『見せる』技術は発展してきているが、平面での『魅せる』という技術の限界に挑戦しているといっても過言ではなく、文句なしで評価したい。
言うまでもなく立ち絵の質も高い。

音楽
S+
Vo曲4曲(OP1/ED2/挿入歌1)、BGM37曲という構成。
BGMでは作品の内容に併せているのかピアノの旋律を使っているものが多く、ピアノ曲以外も全体的に静かで綺麗めの曲が目立つ。
Vo曲では「DaisY BelL-AlphA-」など、聞く人が聞けば思わず鳥肌が立つ曲を使用するなどのニクイところも。
ただ、あくまで作品の内容をメインにしているため、あまり曲で泣かせるような演出や物を使用していない。

お勧め度
S++
「Deep learning」など最近の話題も取り入れたガッチガッチのSF作品。
読み込ませる内容でシナリオもしっかり組まれているため、特に矛盾点がない事からもその筋の人たちには好かれるだろう。
逆に深く考えず、かわいいキャラとイチャイチャしたいだけの人などは少々つらいかもしれない。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

「もう一度やり直す」ということを可能にした『トライメント計画』。
それは離れ小島で、人生に行き詰った人などを集めてもう一度「学園生活のやり直し」を行わせる計画だった。

現代の社会問題として発生している様々な問題を受け止めるために、というような社会福祉的な設定で生まれた今回の舞台。
選ばれたのは仕事でうまくいかなかったり、とある事情で青春が過ごせなかったり、普通の学生生活が送りにくい人だったり…という人々。
そういった人たちが再び集まって小さな島でもう一度学園生活を送る…というのが今回の作品の舞台であり、物語の冒頭で語り部として選ばれていた日向子もそういった人物の一人だった。

物語の中盤までは彼女が立ち直る姿を描いたものになっている。
しかしながら真実の主人公は…。
あまり語るとなんでもネタバレになってしまうのであまり多くは語らず、この先は自分で確かめてほしい。

作品としての魅力を上げるのならば、最初に言うべきはやはりグラフィック素晴らしさだろう。
何も言わず公式HPを見ればわかるだろうが『美麗』『圧倒的描画力』という言葉がここまで似合う作品も珍しい。
特にCGに対して何か特別な演出をするということはないのだが、単体としてここまでの破壊力があるCGが、この枚数量産されているということ自体が称賛に値し、内容を置いておいたとしても十二分に購入者へのリターンはあるだろう。

もう一つ特徴的なのは、ヒロインとして登場しているのが一度学園生活を体験している『大人』であるという事。
キャラクターによっては一人でお酒を飲んでいたりと、普通の学園物とはすこし違う大人の女性というリアル(?)なキャラクター性が垣間見える。

そしてなんといてもシナリオの根幹にあるSF要素だろう。
ある意味これを言ってしまう事こそネタバレのような気がするが、作品の要素の一つとしてはしっかりと伝えておきたい。
泣かせるシナリオもあるにはあるのだが、基本的にはしっかりと物語として読ませるSF作品として受けたった方がよいだろう。

コンフィグに関しては基本的に問題はない。

【総括】
がっつりとしたSF作品としては最大限に評価したいのだが、ここまでくると何かもうひと押しほしかったというのが正直な感想であり、最終的な作品の総評となった。

(ぶっちゃけコーナー)

タイトルにもなっている「ReLieF」は救済という意味らしい。まぁ、この辺りは結構ストレートかも。
「Daisy Bell」の話が出てきたときに、「R.U.R.U.R.U」をやってた人は思わずあのシーンを思い出してしまったかもしれない。
さすがに曲としてはWHIET-LIPSさんの「誓いの言葉」には負けているような気がするが(勝ち負けの話じゃないけど)、それでもやっぱ少し鳥肌。
テーマとして最近こっち(伏せます)の方面での話題ってのも増えてきてるから、そういう意味では時代の流れに乗っている作品でもあるし、いろいろ考えていくと深い内容でもあるのかもな。物語の内容自体はそこまで難しい話でもないので、文系の人でもある程度楽しめるだろうし(時々整理しないときついかもだけど…)、広く楽しんでほしいというのが個人的な意見。
記憶には残るんだけど、最後が結構すんなり終わりすぎたのが悲しいかなぁ…。
スポンサーサイト
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]愚者ノ教鞭の感想
2016-12-31 Sat 00:00
<作品名>    愚者ノ教鞭
<製作会社名>  あかべぇそふとすりぃ


愚者ノ教鞭

シナリオ構成
S

【推奨攻略順 : ノーマル→レイナ→泉→織野 】


CG
S
立ち絵・イベントCG共にミドルプライスとしては十分な量。
ハッとするほどのものはないけれど淡い塗りの高品質の絵がそろっている。
全体的にロリなのが特徴的。
立ち絵には瞬きアリ。

音楽
S
BGM16曲、Vo曲1曲(OP)という構成
珍しい男性ボーカル起用、すこしまったりとした曲調なのが特徴的。
どうにも印象に残る…というものは少ない。

お勧め度
S
シナリオ重視のミドルプライス作品。
いつものごとく、過去の名作と比べると…というものではあるが、価格を考えると妥当な範囲にはなるのかも?
登場人物のすべてが”子供”なので、そういった年代のテーマが好きな人にはお勧めできるかも?

総合評価
S

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

親や大人に対する不満、そういったものを抱えた「子供たち 対 大人」という構図を描いた作品。

テーマから登場人物はまるで小○生…と言いたくなるくらい絵はもちろん、言動などが幼く描かれている。

シナリオの主軸は不満を持った子供たちの言い分を聞いてもらえるまで、山の上の廃ラブホテルに籠城するというもの。
例をあげると過去に作品となっている「ぼくらの七日間戦争」とかなり酷似した作品となっている。

珍しい点といえば登場人物に多くの男キャラが出てくることだろう。
作中での籠城の主力火力となることはもちろん、物語に重要となる笑いの部分の多くを占めてくれているのが彼らであり、そういった意味では作中でもっともよく描かれているキャラなのではないかと思えるほど。
もちろん各ヒロインのことを本当好きだったり、好かれていたり…というようなドロドロの関係になったりはしないので安心してもらいたい。

作中に出てくる大人は基本的に「悪」として描かれていることが多く、それは便宜上「悪」としているだけのキャラ(本当はいい人)や本物の「悪」が混在しており、それらが初期状態ではすべて敵対関係なのだが、籠城を通してどうやって「悪」を改変、ないしは排除するかが物語のメインともいえる部分。

各個別ルートではもちろんその部分が最も描かれている。
これらの流れからもわかることだが、この作品では心理描写というものが非常に重要になる作品であり、主人公はもちろん、ヒロイン、出てくる大人に至るまでの心理描写を”リアリティを保ちつつ”はっきり行う必要がある。
物語の長さ的にそういったことはできておらず、どこか空虚に感じてしまう部分が多い。
そういった意味では少しミドルプライスには重い作品だったかもしれない。

また作品の端々にかこの「あかべぇそふと」ブランドの匂いを感じる部分があり、そういった部分もかなり好き嫌いが分かれるだろう。

コンフィグに関しては基本問題なし、少しバックログが読みにくい部分はある。

【総括】
ミドルプライス作品なので、とは言いたくないがそこまで質が高いわけではなく、その他の多くの作品と同じレベルと言ってしまえる作品。

(ぶっちゃけコーナー)
上の方で少し語ったけど、なんかよんでると過去のあかべぇっぽいところがちょいちょい出てくるんだけど、あれは突きとおしてるからいいのであって、ちょこちょこ出すものじゃないよ…結局戦闘シーン(笑)みたいになってたし。
もともとオリジナリティはあるんだから、へんに引きずらないでもう少し真剣に物語を作りこんでしまったほうがよかったのかも。
…といってもかなり似た作品があるからそれと比べられてしまうけどね…。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]千の刃濤、桃花染の皇姫の感想
2016-12-10 Sat 00:00
<作品名>    千の刃濤、桃花染の皇姫
<製作会社名>  オーガスト

千の刃濤、桃花染の皇姫

シナリオ構成
S++
攻略キャラは5キャラ。ストーリーの形式は朱璃√を本編として各キャラが順に分岐していく形をとっている。
また各キャラ√攻略後にアフター+Hシーンとしての「余談」が追加されるほか、ある程度まで本編を進めるとサブヒロイン3キャラのショートストーリーも追加される。

【推奨攻略順 : 滸→奏海→エルザ→古社音→朱璃 】
本編に向かって順次攻略した場合はこの順番になるが、ロックがあるわけではないので本編を先にやる場合はまっすぐ朱璃√を目指すとよいだろう。

CG
S
べっかんこうさんの安定した絵は質・量ともに言うことなし。
立ち絵の雰囲気を変えることで様々な場面で使いまわす技術は相変わらず存在しており、たしかに作品を力強く支えている。
そのほか今回は半動画のような演出も加えられており、レベルアップが最もみられる部分かもしれない

音楽
S++
BGM53曲、Vo4曲という構成。
まず驚くべきはそのBGMの数だろう。それらすべてが和テイストのものとなっており管・弦楽器、をはじめ太鼓などの楽器を使用することで統一感を高めると共に作品の舞台を形作っていた。1曲1曲の質も高いためクリア後におちついて視聴するのもよいだろう。
Vo曲で気に入ったのは「嗚呼 絢爛の泡沫ゆめが如く」と「月夜に舞う恋の花」
一方は勢いのある和テイストの曲で、おもわず体が動くほどノリよく聞ける良曲。
対して各キャラ√用のEDとして使われた「月夜に舞う恋の花」は和風の歌詞をしっとりと歌い上げた名曲。途中の転調からなども見どころだが、なによりもその歌詞はクリア後に落ち着いて聞くと泣けてしまう。
少し悲しい歌なので本編のグランドEDとしては使用しにくいのだろうが、個人的にはいちばん好きな曲。

お勧め度
S++
雰囲気としてはユースティアに近いバトル多めの作品。
シナリオは割とわかりやすいのに深く作りこまれているので、全体的な質の高さも相まって多くの人が楽しんでプレイできることは間違いないだろう。
はっきりとしたグロシーンはないが、流血シーンが割と多く音なども併せてリアリティはあるので注意する人は注意を。

総合評価
S++

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

宰相の裏切りによって共和国に占領された皇国。
皇帝である蘇芳帝の一人娘の朱璃は命からがら生き延びて3年後、復讐のために立ち上がる。――簡単に言うと絶対防御を誇る日本だったが、内部の裏切者によってアメリカがやってきて占領される。その騒動で殺された天皇の娘のヒロインが主人公たち「武人」という一騎当千の戦士たちの協力を経て再び国を取り戻す! というお話。

今回はストーリーに自信があったのだろう、本編の朱璃√を主軸としたシナリオ作りにしており、そのかいあってか物語に十二分に集中できた。
残念なのは各キャラの使い捨て感。
物語としてある程度の祖語ができてしまうのは仕方がないとしても、各キャラ√が1-2hといささか短すぎるのは問題。しかしながら、全体的なボリュームが問題なかっただけに攻めにくいところではあるのは確か。

シナリオを上記である程度語っているものの、その本質的な部分に関してはネタバレになるためあまり触れられない。
しかしながら攻略後に再び考えてみると鮮やかな物語の中に一抹の寂しさがあるのが今回の作品であり、テーマとして桃の花を取り上げた事はそういう意味でピッタリだったといえる。もう一つ上げておくと、武人の考え方としても様々なシーンで出てきた「主君のための覚悟」というものは終始どのルートでもついて回っており、その覚悟のために自分が必死にならなくてはならないという考えは言葉だけではなく、シナリオを通して主人公やヒロイン達から何度も何度も伝わって来たものである。

今回は学園物の前作、大図書館とは違いかなりバトル色が強い作品となっており、雰囲気的にはかなりユースティアに近いものとなっている。しかしながら、舞台イメージを日本としていることでファンタジー感が薄れ、より身近になった作品となっている印象がある。
何より進歩を感じたのは物語の描写力、特にエフェクト方面ではかなりの進歩があり、動画のようなシーンを一部挿入することでバトル物に必要な勢いを補っていた。
かといって心理描写などの物語の根本となる部分においても手を抜いておらず、しっかりとけれどわかりやすく描き出してくれていた。

今回の物語が泣けるかどうかは、どこまで作品の物語にのめりこめ、登場人物たちの心に近づけたかによる。
先ほど上で分かりやすく心理描写が書かれている、と表現したがその内容をしっかりと理解しようとすると、この作品の登場人物たちは「綺麗」過ぎるためにどうしても無理が生じる。どこまで彼・彼女らの心を想う事ができるかで泣ける量(シーン)は変わってくるだろう、そういう意味では広く文字を読むのが好きな玄人までおすすめできる作品ともいえるのではないだろうか。

コンフィグに関しては依然同様使いやすい上、タブレットでの起動などの新機能も搭載。

【総括】
全体的なレベルの高さは語るまでもなく、それでいてオーガストらしさを忘れない名作の一つとして記憶に残る作品だろう。

(ぶっちゃけコーナー)
個人的に泣けるシーンはいくつかあったのだけれど、雰囲気に押されて泣くシーンってのがほとんどない。というのも、まぁバトルが結構多いからかも。
どちらかというと作中ではワクワクしながら先に勧めることが多かったから、プレイ時間が結構長い作品なんだけど、作品自体は短く感じたかも。
それでもやっぱり主人公の過去の話とかそのあたりのシーン、それを想った古社音のシーンなんかは結構泣けたのかもなぁ。
あとシナリオ的に笑い入れるのはつらいのかな、と思ったけど結構和気あいあいとやってるのはいいよね。
敵味方がいろいろ入れ替わるのも面白い。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]乙女が彩る恋のエッセンスの感想
2016-09-16 Fri 00:00
<作品名>    乙女が彩る恋のエッセンス
<製作会社名>  ensemble

乙女が彩る恋のエッセンス

シナリオ構成
S
共通ルートは一般的な量、各キャラの個別ルートも2h程度。
各ヒロインクリア後には短いアフターストーリーが追加される。

【推奨攻略順 : 芹香→皐月→乃亜→あかり→咲夜(→菱川 琴枝) 】
攻略順に指定はないので好きなキャラからでいいが、しいて言えばこの順番。
菱川琴枝に関しては咲夜、乃亜のクリア後に出現。

CG
S
今までよりもより繊細な印象を受けるCG。
枚数に関しては平均程度、質に関しては一部イベントCGでバランスの崩れたものが見受けられるが、同時にハッとするようなCGも多くなっており、立ち絵等を含めて総じて高いと言えるだろう。
過去作品のキャラクター等と比べることも多く、より進歩をうかがえる。

音楽
S
BGM19曲Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
DucaさんのVoはさすがというほど安定しており、繰り返し聞くことで耳になじむ良曲。
BGMに関しては全体的に安定した”ensemble”らしいものをそろえてはいたものの、今回はどうしても埋もれてしまったようなイメージが強い。
「ぬくもりを感じながら」等、いいものはあるのだが、押しが弱かったのが少し残念。

お勧め度
S+
ensembleらしい女装学園物。
今回はいわゆる生徒会活動のほかに料理というものが主人公の仕事として与えられている。
今までの作品に忠実で丁寧に作られているが、少しだけ今までとは違い冒険をした√も存在しており、そういう意味で少し評価を高くしている。
今までこの会社の作品が好きだった人は、過去キャラも多く登場する珍しい作品でもあるので、そういった意味でもお勧めしたい。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

主人公は料理学校に通いながら、屋敷でセカンドコックとして働いている。
しかしながら、屋敷の主人の娘が通う女学園に生徒兼女子寮コックとして転入することになるのだが…。

最初の不審者侵入イベントや、初めての女装等の一般的な(?)女装イベントはだいぶこなれてきたのか、流れるように行っており、序盤~中盤にかけては舞台設定の説明をかねてサラサラと進められている。
中盤~分岐にかけての料理と生徒会活動に関しても、各キャラの魅力をしっかりアピールしつつきっちりとまとめられた物語を安定して進めている。
この辺りにあまり冒険はないので、ともすると飽きを感じるかもしれないが、その前に各個別分岐に入ることになるだろう。

個別ルートに関しては各個人の問題を解決しつつ~という一般的な流れで、どのルートにおいてもあまり物語に起伏がなかったというのは正直なところ。
今後作りこんでいくのならばこの辺りをもう少し見直してほしいところである。

しかしながら少し見直してしまったのは、あかり√の終盤のイベントCG。
今回はあまり涙腺を刺激するものもない中で、絵のみの力で泣きそうになったのは久しぶりだった。
もう一つ追加で、シナリオ方面でも改善がみられた。
今までならばこれですべてが終わっていたのだが、今回は各ルートクリア後にアフター√とシークレット√(菱川琴枝√)が解放される。
各アフターについては言うまでもなく平凡なアフターなのだが、菱川√に関してはある意味驚きの展開が待っており、思わず涙してしまった。
確かにあかり√や咲夜√を含め各ルートで違和感を感じていたキャラだけに、きちんと伏線を張って展開させた部分に関しては高く評価したい。
無論改善点があるのは承知だが、新しい一歩として好意的な解釈を個人的には行った。

そのほか作中に「お出迎え会」ということで旧女装主人公シリーズ作品から多くのキャラクターが登場している。シナリオに大きくかかわるということは残念ながらないのだが、懐かしいキャラクターも出てくるのでこの辺りもチェックしていただきたい。

コンフィグに関してはいつも通り、プレイに問題ないレベル。

【総括】
全体的に安定したつくりであり少しの冒険も見られたが、一般作品より上か? と問われればやはり否定するほかなく、この評価。

(ぶっちゃけコーナー)
各キャラが本当に懐かしいなぁ。
今回の登場キャラクターは5キャラだけどそれぞれの√で女装バレ(ばらし)がある。
各々の好みがあるだろうが、今回でいうとあかりや咲夜√のような「失ってから気づく大切さ」のようなものを体感させるお話が好きだったり。
あとやっぱり菱川√関連の話は結構ぐっと来たな。
もうないと思ってたから完全に油断してた、流れとしては咲夜√の後なのでそのあとにプレイするといいかも?(だから最後に咲夜→菱川とプレイしてほしい)
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]恋×シンアイ彼女の感想
2016-09-02 Fri 00:00
<作品名>    恋×シンアイ彼女
<製作会社名>  Us:track

恋×シンアイ彼女

シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ。
全編4章仕立てで、共通・個別ルート共に十二分なシナリオ量。
全ルートクリア後に若干短めの終章が存在している。

【推奨攻略順 : 凜香→ゆい→彩音→星奏→終章 】
終章のみロックがかかっているが作品の雰囲気を十二分に味わうためにはこの順番が最も良いだろう。

CG
S
線は細く、微細かつ美麗な塗り。
色彩の鮮やかさを感じることが多く、1枚のイベントCGでため息が出るほどの品質のものが数多く存在していることを含めてかなり高い評価。
本当に多くのことを語りたいのだが、1枚解説をするなら星奏・主人公・彩音が教室で座っているシーンの彼らの表情に注目してほしい、これだけですべての関係性が何となくわかる作品も面白い。

音楽
S++
BGM22曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)
水月陵さんの手がけたBGM22曲はとにかく綺麗。
特に作品のメインテーマはプレイ後に聞いてしまうと泣いてしまうほどの出来。
強く感情に訴えてくるようなものではなく、あくまで優しくイメージされた世界観で包み込むような楽曲たちは作品自体を助けていたのは言うまでもなく、この作品の評価へ強く貢献しているといっても過言ではない。
一つ一つすべてのBGMに対しての感想を述べたいところだが、とりあえず全部聞いてみてほしい。一つたりとも聞き逃しのできない超弩級の品ぞろえである。
Vo曲もOP「記憶×ハジマリ」の爽快感や「GloriousDays」の爽やかなロックの雰囲気、ED「東の空から始まる世界」の切なくも明るくなれるリズム…どれも記憶に残る良曲となっている。
作品中に聞いたBGMは音楽鑑賞画面で作者のコメントが見られる私の好きなシステムが搭載されているのも魅力の一つ。

お勧め度
S++
王道の純粋な恋愛学園物…それ”だけ”を求めている人にはお勧めできない。
作品としての「恋愛学園物」、読み物としてしっかりと受け止められる人々にこそお勧めしたい今回の作品。
基本の王道恋愛学園物の3つのルートに加えて、大きな話のうねりがある今回の作品は好き嫌いが出るかもしれないが、作品を、文学を愛する人にこそ読んでほしい。

総合評価
S++

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

最初にプレイした時の感想は「漠然」というのが正しいのだろうか。
実はネタバレをすでにされてプレイしていたのだが、もしもそうされずにプレイしていたらどれほどのショックを受けただろうか、それほどこの作品の最後に訪れるエンディングは衝撃的、とネタバレを防ぐためにここではこれだけにとどめておく。

今回の作品の主人公はとある出来事から「恋愛」というジャンルだけが書けなくなった小説家を目指す少年。
三つの高校の統廃合によりヒロインたちと出会いそして再開する事で物語は動き出す。

とにかく物語は丁寧。
強引な展開は一切なく、公式が公言しているようにそこには等身大の出来事が細やかな心理描写とともに切実に描き出されている。
そういった描写が小説家の主人公と相性が良かったのもポイントだろう。

作品中のシナリオで大きく分かれているのは凜香・ゆい√と彩音・星奏√。
物語のテーマはそれぞれ大きく違うのだが、前者は新しく出会い、後者は再会を果たしたルートとなり、物語自体の毛色が違う。
新しい一歩として動き出す前者二人のヒロイン√、特にゆい√は家族をテーマとした物語でもあり中盤~終盤にかけては何度も泣けるシーンがある。
シナリオの丁寧さ、BGMの綺麗さ、その融合は決して他の名作たちに劣ることはない。

物語のキモとなるのはやはり過去もリフレインする彩音・星奏√。
ダブルヒロインの作品にありがちな雰囲気が流れるかと思いきや、ほとんど修羅場はなく恋愛場面としてはとても静かに進行する。
とくに恋愛学園物として彩音ルートの各シーンは見どころで、主人公と彩音の気持ちが通じ合うシーンなどは過去も含めて考えると思わず涙があふれた。
個別√自体もしっかりとしたものとなっており、安定して飽きることなく楽しめる。

問題は星奏√、そして終章。
多くの事は語らない(語れない)が、この√があったからこそこの作品はほかの作品とは大きく違う「恋愛学園物」となっている。
公式はこの作品を王道の恋愛学園物と語っており、作品タイトルのシンアイも親愛と解釈するのならばやはりそれだけは大きな間違いだろう。
特に物語の終盤の流れ…その結末については賛否両論あるが、個人的には【物語】的ではなくともあくまでも真摯な【文学】的結末だったといえる。

本当はこの後に少しだけ感想を入れていたのですが、あまりにも個人的過ぎたのでぶっちゃけコーナーへ。
少しネタバレにも抵触しているのでお気を付けください。

コンフィグに関しては十分に機能がそろっていた。
何度も言うがBGMの作者コメントが載っているのは個人的にうれしい。

【総括】
シナリオ・音楽・CGともにすべてトップクラスの安定した作品であることに間違いはなく、また他の作品との差別化もできている物ももつ作品だったためこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
BGM水月さん作は本当にいい…一つ一つが各作品でトップクラスと張り合える出来のBGMはそもそもよかったシナリオを何倍にもよくしてくれていた。
各サブキャラもいい味出してたな、立ち絵のないキャラにまですこし特徴を持たせてたのは好印象だし、あと地味に主人公の天然なボケとかそういう笑いのセンスもよかった。
CGもきれいだったし、初心者もそうだけど玄人こそ、最近こういうまじめな恋愛学園物が少ないから楽しめるかも。

さてさて星奏√についてだけど、おそらくプレイ後には彼女の事を嫌いになる人間も多くいるだろう。たしかに他のヒロイン達とも大きく違う思いの形を持つ人間であり、主人公が評したように「結局自分が可愛いだけ」なのかもしれない。
ただ、この物語で伝えたかったことはそれだけだったのかと考えてしまう。
作中で彼女や主人公が時折口にしていた言葉、『想いを伝えるのは難しい』ということ。
つまり、簡単に受け取った内容は本当に彼・彼女が思っていたことなのか、もしその通りであれば彼はなぜ終章であのような行動をとっていたのか。
私はシンアイを「信愛」という言葉に置き換えると少しわかりやすいのじゃないかという、そういう意見だけを残して今回は締めたいと思います。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
| 青空の翼と過去の十字架 | NEXT