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[レビュー]星恋*ティンクルの感想
2017-04-08 Sat 00:00
<作品名>    星恋*ティンクル
<製作会社名>  きゃべつそふと

星恋*ティンクル

シナリオ構成
S-
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートは比較的短く、各キャラ√も1-2hと短め。
TRUE√も長いとは言えないので、全体的なボリュームは少し不足と言える。

【推奨攻略順 : 咲良→珠希→そらは→凪→TRUE 】
凪は3キャラ攻略後、TRUEはその後に出現する。
基本的にそれ以外は自由だが、そらは√は最後に回したほうが良いかもしれない。

CG
S
繊細で煌びやかな色彩が目に付く恵。
量に関しては申し分ないのだが、全体的な質に関してはかなり上下があると言わざるを得ず、ハッとしてしまうほど美麗なCGがある一方で、作品に強く影響するほどではないにしろ、顔を中心にバランスの崩れた物があるのも確か。
SD絵も多数存在している。

音楽
S
BGM20曲、Vo曲3曲(OP1/ED2)という構成。
Vo曲とBGMともにやはり目立つのは「ぼくらの星座」だろう。
OPに使われていることは言うまでもないが、アレンジとして使用されているピアノ・オルゴールVerそれぞれのBGMは、シナリオの重要な部分のすべてに使用されており、その旋律は十二分に力がある事を主張している。

お勧め度
S-
田舎を舞台とした恋愛学園物で少し不思議な話が出てくる程度なのかと思っていたが、各ルートとも後半からはわりとがっつりと不思議系の話で埋め尽くされている。
正直なところ初心者が付いて行けるほど受け入れやすく、楽しいと評すのも難しく、逆に玄人が楽しめるほど作りこまれているかと聞かれると、それも難しい。

総合評価
S-

公式ホームページ
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体の弱い妹の療養のため、叔母の家がある田舎『渚沙町』へとやってきた。
そこには『ナギ』という、その街でしか見えない星があり、閉鎖的なその町の中だけでひっそりと守り崇められてきたのだが――。

物語自体はナギと同じ名前を持つ凪と出会ってから動き始めるのだが、共通部分の大部分は各キャラの自己紹介を含めたショートエピソードを超えつつ田舎の生活に慣れていく、というものであり、その後すぐに各キャラ分岐が発生する。
物語の性質を考えると、やはりこの辺りに関しては短すぎると苦言を呈さなければならないだろう。

キャラの魅力が何たるかの2割も伝えられぬままに各キャラ分岐を選ばされることもそうなのだが、その後の個別ルートにおいてもシナリオ分量は不足しているためキャラの魅力を十二分に伝えられているとはいいがたい。
特に今回は『神技』と呼ばれる特殊能力が絡んでいたり、町の古き因習を匂わせていたりと、主人公とヒロイン以外の問題も多く立ち上がっている。
それらを扱ってるうちに、メインキャラクターへの感情描写や細かい展開などがおろそかになっており、全体的に粗雑な物語が出来上がってしまっている。
シナリオの本質から遠い方へ配置されていた咲良√や珠希√などを見てもそれらははっきりとわかるだろう。

シナリオのメインともいえる凪(+TRUE)√等はそれらの影響を強く受けたといえる。
本質的なことを言うと、根本ともいえるシナリオの流れにも問題が無いと言い切ることができないのだが、それを置いても書き手の『こうしたい!』という展開の方向性がダダ漏れで、無理な物語の方向転換や粗雑な状況描写などが続き、すっかりとプレイヤーの心は外れたうえでの、さらに突飛な展開。
深夜テンションで書き上げた作品をそのまま見せられるような感覚といえばわかりやすいのかもしれないが、勢い以外のパラメーターが著しく低い作品となっている。

一部のCGに問題はあるものの全体的には美麗なイベントCGを使用しており、BGMとしての「ぼくらの星座~Piano arrange~」は主張力が強く、雰囲気をリードする力があった。
それだけの要素があるにもかかわらず、シナリオ方面が壊滅的だった為にうまく使いこなせていないイメージがあった。

コンフィグに関しては十分にそろっており、プレイするのに問題はなかった。

【総括】
全体的に見るとそうでもないが、シナリオに関しては低評価なため、その部分を重視してこの評価とした。

(ぶっちゃけコーナー)
まぁ、最初の期待値が高かったから酷評になったような気もする。
というか、OP~序盤とかはすごくいい雰囲気だったのに、シナリオが進むにつれて驚くほどに悪くなる謎。
物語の真相を知った今となっては根本的な流れもちゃんと考え直した方がよさそうだけど、とりあえずちゃんとキャラの関係とかその内面を作りこんで書いた方がいいのかもしれない、みんなの行動が支離滅裂に感じてしまう。
後立ち絵で胸が時々見えてしまうのは、あれは意味があったのか…? あそこまで行くと不自然さしか感じなかったんだが、喜ぶ人がいたのかなぞい。
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[レビュー]彼女と俺の恋愛日常の感想
2017-04-01 Sat 00:00
<作品名>    彼女と俺の恋愛日常
<製作会社名>  parasol

彼女と俺の恋愛日常

シナリオ構成
S
攻略キャラは4キャラ。共通ルートは短く、各キャラ√も2-3hと短めなので、全体的なボリュームは少し不足と言える。

【推奨攻略順 : 遥→しずか→アリス→結花 】
攻略順にロック等はないので好きに攻略するとよいだろう。

CG
S
線ははっきりとしているが、淡い塗りの絵。立ち絵を中心に顔付近が少しふっくらとした印象もつ特徴的な絵。
全体的に綺麗ではあるのだが多少バランスの乱れがイベントCGを中心にみられる。
特筆しておきたいのはSD絵がとてもキュートでかわいいという事。。

音楽
S+
BGM25曲、Vo曲6曲(OP1/ED4/挿入歌1)
BGMは幅広く一般的なものをそろえたイメージなのだが、サブキャラ用のテーマBGMまで存在しているのは非常に珍しいといえる。
そして何よりも注目すべきは驚きのVo曲数だろう。特に各ED曲は各ルートを意識した歌詞の内容となっているので、クリア後にじっくりと聞いてほしい。

お勧め度
S
一般的な恋愛学園物。
すこし内容が薄く、エロ方面にウェイトを置きがちなので中身の期待しすぎに注意は必要だが一般的なだけあり、広く受け入れられる内容になっているはず。
一部√では同会社の過去の作品キャラ(or関係)が登場することも。

総合評価
S

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絵画コンクールに入選するために主人公は、特定のヒロインと行動を共にすることで外側だけではなく内面を描き出しすことにする、というのが物語のスタート。
基本的な作品の主軸としては、行動を共にすることでヒロインの抱える悩み――主に自分の能力と未来に対しての不安――の解決をし、学園祭を経てコンクールで金を取るというお話。

話によって大きくシナリオの雰囲気が変わるのはライターが3人いるからなのか、特に
アリスと結花√、遥√、しずか√でそれぞれ少し作風が変わるのが特徴的。
中でも実妹と恋をするしずか√はギャグの多いかなりはっちゃけた妹LOVEの√であり、過去の作品に出てきたキャラクター等の存在をよく匂わせている。
対してアリスや結花√等は堅実なシナリオとなっている。

良くも悪くも全体的に共通していることとして、主人公の基本スタンスが流されという事である。特に告白やHシーン、そのほか悩みの解決に至るまで、各部分で流されるうちにシナリオが進んでいることがあり、あまり主体性のない印象を受けた。

恋愛学園物としてメインに来るのが「恋愛」というのは言うまでもないのだが、その点に関してこの作品はタイトル通り「恋愛をしている日常」を淡々と描き出しているような印象が強く、あまり空気を読まずに唐突なHシーンを繰り返し挿入されるので(1キャラに付き6シーンあるので、仕方がないともいえるが…)そのあたりを真剣に読んでいる身としては、なおざりに作られた印象を受ける部分が多く、そのせいもあってか殆どの√において感情移入をすることができなかった。

もう一つ特筆すべき点として、「この作品でなければ伝えられないこと」と言える信念のようなものがぶれていたという事。
タイトルを踏襲して「恋愛日常」を描くのであれば、出会いから恋人になってからのやり取りをしっかりと描く必要があったように思うのだが、残念ながらその描写力に関しては他の一般的な萌えゲーに届かず、といったもの。
アクセントを加えるにしろなんにしろ、主軸をはっきりとさせて全体的な流れを決定したうえでしっかりと各キャラ√を作るべきだったのかな、と思わなくもない。
3人のシナリオライターをかかえて作品を作るうえではそのあたりの全体的な俯瞰的視点が不足していたような気がしなくもない。

コンフィグに関しては十分に機能がそろっており、プレイするにおいて困ることはない。

【総括】
一般的な恋愛学園物であり、それ以上でもなくそれ以下でもない、というのが現状の評価。

(ぶっちゃけコーナー)
ん~全体的に見ると普通の恋愛学園物なんだけど、ほんとにワンシーンワンシーンでいいものを持ってたりするのは確か。
ただ、凄く細かい表現とかが気になってしまうんだよなぁ…あとはもう個人的なレベルかもしれないけど、どうしても主人公が好きになれないんだよな。
自分本位で行動しすぎなのに、肝心なところは人任せ(ヒロイン任せ)みたいなのがちょっと多すぎた、あと芸術を扱うのはいいだけど、それもほんとにシナリオの一つってだけで作品として使いきれていないのも感じられたしなぁ。。。
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[レビュー]あきゆめくるるの感想
2017-03-25 Sat 00:00
<作品名>    あきゆめくるる
<製作会社名>  すみっこソフト

あきゆめくくる

シナリオ構成
S+
攻略キャラはメイン4人、サブ2人、TRUE√としてエピローグ1本という構成。
共通ルートも比較的量はあるため全体的なボリュームは十分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 柚月(→みはや→ノア)→キス→歩→沙織→TRUE 】
沙織√以降は固定、それ以外は自由。
基本的には沙織√まで自由に攻略してよい作りになっている。

CG
S
線が細く、濃い塗りの絵。
全体的に綺麗ではあるのだが、作中に使われている絵の中では質の上下がある。
SD絵もいくつか存在している。

音楽
S+
BGM21曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
Vo曲はOP・EDともにRitaさんが歌う楽曲、特にOPは作品に不釣り合いと言えるほどテンポの良い明るい歌になっているのだが、特に素晴らしいのは最後のサビに入る前のブリッジであることを付け加えておきたい。
BGMでは”ラブコメ”らしい楽曲がそろっているのだが、緊迫・不安をあおるBGM等が目立つのも作風と言えるだろう。

お勧め度
S+
過去作同様のSF要素たっぷりの”ラブコメ”作品。
とくにコメディ部分においての強化がすさまじく、今までの作品のようなプレイ中の飽きのようなものも殆どなく、それでいてしっかりとSFを感じられるシナリオになっている。
量子力学的な話が作中には出てきますので、しっかりと理解するためにはすこし考える必要がある事に注意。

総合評価
S+

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量子爆弾によってとある1日をループしている「ルルラン市」そこに連れてこられたのは、とある6人の男女。彼らはここから抜け出すために「ラブコメ」をするのだった――。

同会社による四季作品のうちの3作目である「秋」にあたる作品。
OPの冒頭文字にもある「異常な人たちの送る、普通のラブコメ作品」というのはこの作品をサックリと一言で表した言葉と言えるだろう。

異常な回復力を持つ主人公を筆頭として、境遇・性格・性質、そのどれかが(もしくは、どれもが)イレギュラーな人物ばかりが集まっているのも異常事態だが、何よりも特殊なのは場所の異常性。
主人公はそこから抜け出すためにラブコメをするように提案をするところから物語が始まる――というのが繰り返しになるあらすじともいえる部分なのだが、実際作中でラブコメをするシーンは少なく、どちらかというと「ラブコメ」をするために異常な人たちが試行錯誤する作品と言える。
特にノーパンネタを筆頭としてシモネタが多くみられるのも注目点だろうか。
しかしながら、1作目のような「即! 乱交!」のような狂気性はなく、あくまでプレイヤーが付いて行ける程度の逆セクハラ。
だからこそ、というべきなのかはわからないが、笑いに関しては今までよりもかなり洗練されており、おもわず笑ってしまうシーンが多々あった。
そのおかげもあり、作品は最後の最後までスルっとプレイすることが可能。

作品のキモともいえるSF部分に関して、各所で土織キスを中心とした量子力学的な話(思考実験)が挿入されます。
理解するのが少し難しい部分もありそうですが、基本的には全く知らない人でも理解できるように具体例等を挙げて説明してくれているため、読み取りに苦労は必要ですが戸惑う人は少数で、そのあたりも前作までと比べて広く門戸を開いている印象を受けた。

序盤から謎に包まれていたWSPの正体や町の異常の原因、そしてその解決方法などなど、一部キャラのルートでそれらが徐々に明かされつつ、沙織√以降では作品の設定や主人公の異能なども含めた展開がされており、どんでん返しの驚きのようなものはないが、非常にSF作品としても読み応えのある作品となっている。

コンフィグに関しては問題なく、プレイするのに快適と言って問題ない。

【総括】
誰にでも手に取りやすいSF作品としての評価も高く、全体的な完成度も今までの比ではないため、平均以上のこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
「くるる」とあるように、今までの作品同様ループ物ではあるんだけど、どちらかというと今回は最初から町がループしていることを知っていて、あとは量子力学やら多世界解釈やらそういう話が入ってくるからね、あんまり難しいと思うことはなかったかも。
今までの作品は割とハードルが高かった気がするんだけど、そのあたりが下がって、一般的な√もギャグが豊富で面白いし…。

と、エピローグまでプレイした人にだけ、わかると思うのだがOPのタイトル名は「roop ~遠い世界のキミに贈るたったひとつの恋の歌~ 」なのだが、この歌をあの人視点の歌だと思うと凄く切ない純愛の歌になるんですよね…歌詞も含めてぜひプレイ後に聞いていただきたい。
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[レビュー]初恋サンカイメの感想
2017-03-18 Sat 00:00
<作品名>    初恋サンカイメ
<製作会社名>  ういんどみる

初恋サンカイメ

シナリオ構成
S
攻略キャラは5キャラ。
各個別ルートは2-3h程度、共通ルートにもある程度の量があるので全体的なボリュームは十分に平均的といってよいだろう。

【推奨攻略順 : エミリア→翠→姫夏→ゆりの→海咲 】
海咲√のみ、誰か一人攻略後に出現。

CG
S
線が細く淡い塗りの絵。
立ち絵・イベントCG共に丁寧ではあるものの、どことなく違和感を感じるものが多く、バランスやパースなどに多少の不備が見られる。
E-moteを採用しており、目パチ口パク機能が追加されている。

音楽
S
BGM27曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
BGMでは「夕涼」や「スタンドアロン」「見つからない探しもの」など単純ではあれど強い旋律をもつBGMが多く印象に残るものが多数存在している。
Vo曲では榊原ゆいさんのED曲「空色スマイル」が一押し、しっとりとはじまる序盤とは対照的にしっかりと歌い上げられるサビは物語の最後に添えられるものとして十分と言える。

お勧め度
S
全体的に不器用さを感じてしまう恋愛学園物で素直におすすめはしにくい。
舞台としての孤島、映画研究部、小さい子と生活、当たりの要素が好きな人はプレイしてみてもいいのかもしれないが、やはりとっ散らかっている物語のイメージが強い。

総合評価
S

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甘く切ない初恋を失恋という形で終えた主人公は人工島『霧ヶ峰』で再びもう一人の少女と恋をする。しかし、そんな彼の前に初恋の少女と同じ姿の少女「リン」がやってきて――。

物語の舞台として挙げられている「霧ヶ峰」は電力を電波で飛ばすという近未来のシステムを採用している島で、物語にほんの少しだけ近未来要素を与えている。
この辺りが物語の不思議な部分の根本を担っており、正確な考察や理論等はすべてなげうっているのが前提である。

過去に失恋をして、新しい恋を始める…という形の恋愛作品はこれまでにも数多くのものが出ている。その中でやはり重要になるのが心理描写といえるだろう。
というのも、物語の構造上あまり大きな事件や事故を起こすとメインフレーム以外の部分が目立ってしまい、結局何を伝えたい作品なのかわからなくなるからである。

さて、今回の作品はそういう意味ではかなりの失敗。
一部で大きな問題が抱えられているため、どうしても感情部分の動き以外に目が行くことが多く、おろそかにされているシーンが目に付く。
だからこそ、なのかもしれないが本当に恋愛学園物として不器用な描写ばかり。
付き合うまでの描写では一部のヒロインの魅力が伝わってこないし、告白してくっついてからもそれは変わらず、見えるのはただただ決まっているシナリオに頑張って向かおうとしてしまうこじつけのようなシナリオばかり。
だからこそ、プレイしていて集中して終えられる…というキャラクターがあまり多くなかった。

映研部である事やリンのこと、過去の出来事やキャラクター、舞台や設定…出てくるものはいいのだが、出すだけだして、そのあとの仕舞方に不器用さが出たのだろうか。

個人的な意見ではあるものの、どのルートも扱い次第では現状の2倍、3倍の魅力を発揮できるシナリオばかりである。
しかし、そういった深めるという行為の前提にあるのは物語自体の安定性である。
そのあたりがグラグラとふらついており、共通ルートでは結局何を伝えたかったのかが分からないまま、各個別へと入っていってしまっている。
できるならば、もう少し共通の分量を増やして、現状をしっかりと伝えつつ主人公を含む登場人物たちの行動や心理描写を丁寧に記録していくべきだっただろう。
そうすることで起こるイベントはあるはずだし、そのうえで命のこもったキャラクターをもってしてエミリア√では「好きになる」ということを、翠√では「家族」であるという事、姫夏√では隠されていた「事実」を、ゆりの√では「恋愛」を海咲√では言わずもがな「過去と現在」をそれぞれに一つに絞って深めていくべきだったように思う。

コンフィグに関しては十分な機能がそろっており、プレイに関して困ったことはなかった。

【総括】
全体的にごちゃっとした話。結局プレイ後に何も残ってないタイプの作品で、粗いが元は悪くもないので、一つ一つ丁寧に作ってほしかったという意味も込めてこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
とりあえず、なんでタイトルやらにエミリアはいないの…? いらないなの…?
各ルートでいろいろ驚きの展開みたいなのはあったんだけど、本当にそれだけというか、なんだろう…緩急がないのかな…どこでどう考えて、どう思えばいいのかわからなくなる。
プレイしていて感情の置場がなくなるってのは致命的。
だからと言って自身で考察して深く考えていく作品でもないしなぁ…。
単純な作品ではあるけど、作り手のほうも魅せるポイントが多すぎて結局全部とっ散らかっちゃった…ってかんじなのかなぁ…。
とりあえず、シナリオに関してはそんな感じであまりよろしくない。
エロに関してはわからん!
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[レビュー]Amenity's Life -アメニティーズ ライフ-の感想
2017-03-11 Sat 00:00
<作品名>    Amenity's Life -アメニティーズ ライフ-
<製作会社名>  HOOKSOFT

AmenitysLife.png

シナリオ構成
S+
攻略キャラは5キャラ。
5回のキャラシナリオ選択によって√が分岐する形のシナリオのため共通ルートは2-3hと短いが、各個別ルートに十分のボリュームがあり、全体的なボリュームに関しては十分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 望希→菜瑠→奏→麻帆→美栗 】
各キャラの攻略にロック等はないため、好きなキャラからの攻略で問題ない。

CG
S
線が細く、淡い塗り。
可愛さを前面に出したCGは時折見惚れてしまうものもあり、質・量ともに高レベルであることは言うまでもない。
何より評価したいのは背景だろうか、動くことこそないもののいつもは目立たない1枚1枚に対して、丁寧に書き込まれた事を感じさせられることも多かった。
そのほかSD絵も何枚か存在している。

音楽
S
BGM27曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
全体的に穏やかな学園物らしいBGMをそろえており、奇抜なものというのは存在しない。
あくまでも背景音楽としての役割のみを果たしていたといえる。
Vo曲で注目したいのは挿入歌としても扱われている「恋のパレード」だろうか、テンポのいい楽曲ではあるものの主張はし過ぎず、それでいてサビはどこか耳に残るものとなっており、ぜひ攻略後に落ち着いて聞いてほしいものとなっている。

お勧め度
S+
身の回り擬人化ドタバタ学園恋愛コメディ。
今までの作品より、より一層コメディ要素が強くなっており、全体的に笑いなら最後までプレイできる作品。
内容も擬人化という特殊な要素はあれど、純粋な恋愛学園物から大きくは外れておらず、安定してだれでも楽しめる作品にはなっている。

総合評価
S

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ある日、主人公――怜二の持っていたスマホが「女の子」になってしまった。
物が突如として女の子になる擬人化現象はそれで終わらず、家のオーブンやくすり箱、座椅子や掃除機、はてはエレベーターまで…。
そんな出会いは主人公たちだけではなく、周りの人たちも巻き込んでいって――。

物に限らず、動物なども含めれば擬人化作品というのは今までにも複数の作品が世に出されている。(※妖怪等は別にしても)
しかしながら、それらの多くの作品はエロメインの作品であり、純粋な学園恋愛物としての作品は比較的目新しい。
それゆえに…というわけではないが、物語として(シチュエーションとして)不自然な点は数多くあり、そのあたりに関しては舞台を成立させるために目をつぶるほかないのだろう。

全体的に会話中心のテンポがいい物語展開で、レベルの上がったギャグと合わせ、プレイしていて退屈を感じること泣く最後までプレイできる。

擬人化というのが物語の要素として大きなところを占めていそうではあるが、実際のところ中身は純粋な恋愛学園物であり、擬人化部分がシナリオと大きく関連するのは5√中2√で、さらにどうしてこの現象が起きたか等の根本的な話題に踏み込むことはない。

恋愛学園物として重要な「キャラの魅力を伝える力」についてはやはりHOOKSOFTとでもいうべきだろうか、選択制シナリオや告白、ピロートークシーン等々でしっかりとじっくりと描き出しており、時折見せる描写力は手放しでほめられるほど。
この辺りに関しては、全体的な物語の不自然さを鑑みても評価しておきたい。
個人的には外野の様子もわかって少し面白い掲示板機能も、今までと比べてだいぶ便利になっているので注目してほしい。

少し残念と言える部分なのは、全体的に見るとかなり平坦な物語という事だろう。
一つ一つの物語は割と丁寧に作られている印象なのだが、すべてクリア後に心に残っているものが思った以上に少なく、他の作品に埋もれてしまいそう。
個人的には奏でもう少し深く踏み込んだ物語にしてしまってもよかったのではないかなと思ったり、他にも要素として挙げられている擬人化部分をもう少し前面に押し出すことももちろん必要だろう。

コンフィグに関しては非常に使いやすく、プレイしていて困ることはない。

【総括】
ギャグ要素強めのドストレートな恋愛学園物であり、擬人化部分をあまりうまく使えなかったイメージがあるので、平均ともいえるこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
ザックリ言っちゃうと「何で擬人化?」ってのがあんまり伝わってこなかった。
擬人化代表のスマートホンの麻帆√ですらあんまり伝わってこなかったんだから、作品全体にそういう雰囲気があるというのが現状。これなら擬人化じゃなくても同じようなの作れてしまうんじゃないか…とおもってしまう。
『物』に対してもう少し別のアプローチ、「いつも寄り添ってくれる」「大切にしなければ」みたいな、部分も深めていかなければ、人と物にとって本当に快適(アメニティ)な生活はこないんじゃないかな、とうまいこと言ってみたりする。
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