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[レビュー]紅い瞳に映るセカイの感想
2017-12-16 Sat 00:00
<作品名>     紅い瞳に映るセカイ
<製作会社名>   Favorite


紅い瞳に映るセカイ
公式ホームページ
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シナリオ : 【 S- 】
「いろとりどりのセカイ」から始まり、FDであり続編の「いろとりどりのヒカリ」のさらに後の作品にあたるアフターファンディスク。

タイトルの「赤い瞳」から分かるように真紅に重点をおいたシナリオとなっており、前半は再び戻ってきた嵐山荘を舞台として、シリーズまでの仲間と一緒に過ごすイチャラブ系の話となっている。

後半はいろセカシリーズらしい、ほんの少しシリアス要素の入った展開となっている。
しかしながら、ストーリーとしてはオチが非常に弱い物となっており、終盤のメインとなっている部分と言うこともあり評価を著しく下げている部分と言える。

なお作中にはヒロイン以外にも敷島の祖母などの新キャラ(?)や異世界での登場人物も出てきており、短いシーンではあるものの懐かしいキャラを見ることが可能。


【推奨攻略順 : 選択肢無 】
選択肢は無く、一本道。


CG : 【 S 】
前作までと同様、細い線淡い色で塗られた絵。
総じて美麗であり、新規イベントCGについても主に真紅で固められているためファンであれば満足できる内容となっている。
SD絵も数は少ないが存在。

音楽 : 【 S+ 】
BGM10数曲(Inst含)、Vo曲5曲(OP1/ED1/その他3)という構成。
BGMに関しては鑑賞モードに過去の曲も含まれていることや、OP/EDのアレンジ、inst等が含まれているため純粋なBGMとしての曲数が不明。
新規追加に関しては、既存曲同様で全体的に落ち着いたものが多い印象。
Vo曲に関してはさすがOPの「growing world~輝きのセカイへ~」が今までの楽曲等を踏襲した良曲。
他にも真紅演じる、澤田なつさんの歌うOPや「サンクチュアリ」等も存在。

お勧め度 : 【 S 】
作品の物語は「いろとりどりのヒカリ」の続きになっているものの、続編扱いだった前作とは違い完全にFD寄りの内容となっている。
もちろん、前作までの内容が豊富に必要となるため、プレイ済みの方でも再プレイの後の攻略を推奨したい。
シナリオ評価だけならば低いものの、真紅のファンなら買っても満足できる内容にはなっている。


総合評価 : 【 S 】
FDとして一般的な評価。


(ぶっちゃけコーナー)
いろセカシリーズの3作目。
「いろとりどりのセカイ」、「いろとりどりのヒカリ」の2編についてはストーリーがしっかりしておりFD扱いもしていなかったが、今回の作品は続編ではあるけど、正直ストーリーは「そのオチつかっちゃうか・・・」という、シナリオ的に限りなくタブーに近い落とし方をした。
そのあたりの考慮・・・ってわけでもないけど、真紅ファン以外にとっては割りと暇になってしまうゲームなのかも。
ギャクに真紅が好き~と言う人にとっては最初から最後まで真紅や青空の話がついて回るので、楽しめるのかなぁ・・・。
そういえば1週目と2週目で一部演出が違うとか何とか。。。
さすがにプレイしてないので、気になった方は確認してもいいかもしれない。
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[レビュー]ワガママハイスペックOCの感想
2017-12-15 Fri 00:00
<作品名>     ワガママハイスペックOC
<製作会社名>   まどそふと


ワガママハイスペックOC
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
前作「ワガママハイスペック」のヒロイン4人のアフターストーリーとなる4篇と真ヒロインとなった奏恋・千歳・縁の3人のシナリオが追加されたファンディスク。
スタート画面から各ルートを選ぶ仕様になっており、新ヒロインを含めて時期や状況などは完全に別で独立したものになっていて、例えば奏恋√では新キャラの彼女の妹たちに立ち絵が付いたりと新しい要素も多少存在。

前作という大きな前フリがあるおかげか、ヒロインたちだけではなくサブキャラクターも含めて自由に動き回っており、日常シーンやこまかい部分でのキャラ同士の掛け合いが非常に面白くなっており、前作よりもパワーアップしている部分として挙げられるだろう。

各ルートも1hちょっとと割と短めではあるのだが、だからこそ話がコンパクトにまとまっており、話もテンポよく展開していくので見ていて飽きることがない。
何より伝えたい内容がしっかりと伝わってくるのが良い所だろう。
テーマである「ワガママ」ということに対しても各ルートで様々なアプローチをしており、そのあたりもうまく表現できていたと思える部分である。


ワガママハイスペックOC キャラクター
鹿苑寺 かおるこ√ 【 S+ 】  1-2h
かおるこの両親に挨拶したはいいものの、純文学作家と勘違いされてしまい主人公はかおるこの頼みもあって、純文学作家の振りをすることになる…という話。
前半は舞台を田舎のレンタル古民家に移してのイチャラブストーリー。前作にもまして甘々なかおること主人公のやり取りは見ているだけで癒される。
後半はこの√のテーマと言える主人公とかおるこの作品「デレスク」について。
家族に対してワガママになり切れていなかったかおるこの心理描写やかおること千歳のやり取りはいろいろ知った今だからこそ涙が出る話となっており、アフター√として十分に質の良い√になっているといえる。


ワガママハイスペックOC キャラクター1
桜木・ルーフォレット・アーシェ√ 【 S 】  1-2h
アーシェが自分の夢のため、ウィーンに行って1年後のお話。
小旅行としてアーシェに会いに行ったウィーンでの小さな事件や主人公の卒業式がメインになっている。
ウィーンという慣れない土地に来た主人公を気遣っていることや、遠距離恋愛という特殊な関係性もあって、本編よりも優しく描かれているアーシェが特に魅力的。
サクサクとテンポよく色々な話が入っていることや、過去(本編)を振り返りつつ各サブヒロインを上手く登場させるなど、コンパクトにまとまった良い√となっている。


ワガママハイスペックOC キャラク2ター
鳴海 兎亜√ 【 S 】  1-2h
タイトルのワガママハイスペックを体現する兎亜。その性質はアフターになっても変わらず…というよりヒートアップしており、さらに兄への依存度が高まっているエピソードがいくつも詰まっている。
どちらかというと、兎亜に尽くす主人公を眺めるギャグ系のお話。
何事もローテンション・やさしさゼロ、やる気ゼロの兎亜が本当は兄の事が大好き…とわかるシーンは破壊力抜群。


ワガママハイスペックOC キャラクター (1)
宮瀬 未尋√ 【 S 】  1-2h
未尋のアフターストーリー。
付き合って3年経つ二人。一歩先の関係へ進むためになかなか行動を起こさない主人公に未尋が一計を案じる、というお話。
付き合って愛情を確かめ合った後、主人公だけではなく兎亜をも面倒を見る高い母性をもった未尋が繰り広げるワガママなイチャラブコメディ。


ワガママハイスペックOC キャラクター (2)
四月一日 奏恋√ 【 S 】  1-2h
主人公のクラスの委員長で演劇部の副部長で今作からのヒロイン昇格。
ギャルっぽい見た目のせいで軽く見られがちだが、実際は男性経験も乏しくまだ小さい二人の妹の面倒を見るために忙しくしていることも多い。

とあるきっかけで四月一日家によく顔を出すようになり、二人の距離も自然に…という学生同士らしい導入から始まる√。
本作では見られなかった奏恋のイタズラ好きな一面や家庭的な一面、恋をした後の一途な様子や会長へのヤキモチなどなど様々な一面を見せてくれている。
そのほか√後半では「ワガママ」というテーマにたいして、他の√とは違うアプローチをしていたのは見事というほかない。


ワガママハイスペックOC キャラクター (3)
鷹司 千歳√ 【 S+ 】  1-2h
主人公の連載するマンガの担当編集。
辛口なツッコミや厳しいコメントが多く、冷静で冷たい態度が特徴的で、FDから新規ヒロインに昇格することとなった。

主人公の処女作であるインターネット小説「紫苑の君へ」という作品の小説出版が端を発する物語。
主人公の過去の問題であった両親(主に母親)に関連した内容もあり、この作品では珍しく重めな話も少しはいった√となっている。
それだけに主人公が千歳へ送ったメッセージがわかるシーンなどの感動シーンはよく出来ており、思わず涙を流してしまうほどで、押せ押せで責める主人公とどうしても立場や年齢を考えてしまう千歳の攻防や、いつも敵になることが多い妹の名サポートシーンや、主人公の珍しい”ワガママ”等々短いながらも見ていて飽きない内容となっている


ワガママハイスペックOC キャラクター (4)
岩隈 縁√ 【 S 】  1-2h
FDである今作でヒロインに昇格した主人公のクラスの担任。
元ヤンだった過去が原因で若い頃に恋ができず、二十代後半の今は結構願望が異常に高い。

結婚相手を探すための街コンに惨敗し、酔って道を歩いていた縁に捕まった主人公がそのまま…という、どうしようもない流れで関係を持つところから話が始まる。
教師と生徒ということで生徒会メンバーに秘密で恋する二人のシーンや気は強いけど、押されると弱くて流されてしまう縁のかわいらしい一面等々、個別√では本編ではみせきれなかった縁の魅力を、楽しいキャラクター同士の掛け合いたっぷりのお話で、存分に見せてくれている√となっている。


【推奨攻略順 : 未尋→兎亜→アーシェ→縁→奏恋→千歳→かおるこ 】
攻略順に特に指定はないものの、千歳やかおるこなどは後ろに回しているのは内容も考慮したうえでの個人的な好み。


CG : 【 S 】
前作同様の高品質の絵。
量に関してもキャラが増えた分、どうしても一人一人の分量が減ってしまってはいるもののファンディスクということを考えれば十二分に評価できるだろう。
SD絵も各キャラ1枚は入れてくれていることを追記しておく。


音楽 : 【 S++ 】
BGMは26曲、Vo曲9(OP2,ED7)という構成。
「進む勇気をくれたのは」の速弾き等々、懐かしくもすばらしいものはあるがBGMに関しては目新しいものはないため、評価外。
やはり驚きは2つのOPと各キャラEDを用意したVo曲。
特にOPの「Hey Darling!」はテンポよく歌い上げられた良曲でその他も数が多くどれも等しく素晴らしいので他に特定の曲をここで挙げることはしないがとても良い。
各ED曲はすこしだけ各キャラクターを意識した内容になっている。


お勧め度 : 【 S+ 】
まどそふと制作の前作「ワガママハイスペック」のアフターや新ヒロイン3人の話を追加したファンディスク作品。
もちろん内容は前作を引き継いでいるのでプレイは必須ではあるものの、その上でさらに面白くなっていることを約束できる作品。
全体的に短めではあるが、完成度の高い作品なので、前作が好きだった方はぜひプレイしてほしい一品に仕上がっている。


総合評価 : 【 S+ 】
ファンディスクとして、シナリオも十二分に充実しておりその他の部分でも全体的な完成度が高くこの評価とした。


(ぶっちゃけコーナー)
前作ではアーシェ√と兎亜√で泣いたんだけど、今回はかおるこ√と千歳√で泣けてしまった。
とくに千歳√はわりと後付けなのかもしれないけど、ああいう設定を上手く入れてきていたのはニクイなぁ…。
全体的にそうなんだけど、今回は新規追加のヒロインもうまく魅力を出せていた印象が強くて、縁なんかはすごく声優との相性がいいのか、一つ一つのセリフの威力が高くてたまらなくかわいいんだよね。
奏恋√では新規で奏恋の妹二人も出てきてはいるけど、あんまり活躍どころがなかった友人二人の出番もあったりと、全体的にバランスがいいよね。
後は何より、笑いがすごく強くなってるわ。
細かい主人公のツッコミやネタ、キャラ同士の一つ一つの掛け合いが、ああもスルスルと出てきているあたりは感嘆するほかないよ。
だからこそ、普通の話でも面白く感じるんだろうなぁ。
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[レビュー]みなとカーニバルFDの感想
2017-12-14 Thu 00:00
<作品名>     みなとカーニバルFD
<製作会社名>   みなとカーニバル


みなとカーニバルFD
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
タイトル通り、みなとカーニバル作品のファンディスク。
作品自体は麻雀なども含まれるが、今回はゲーム部分のみ評価。

本編は大きく3つの物語に分かれており、タイトル画面から好きな話を選んでプレイすることができる。
ファンディスクらしく、辻堂さんの純愛ロードや姉小路直子と銀色の死神をメインに添えた作品であり、それぞれのキャラクターがそれぞれの話に登場するシーンもあるほか、「カーニバルVS」では姉妹ブランド作品のキャラクターが出てくることもある。
全体的にギャグ色が強く、半分以上がハーレムEDを迎えるなど、前作までのイメージにプラスしてファンディスクっぽくなっている作品と言える。


辻堂さんの純愛ロード 十三番目の天使【 S+ 】  4-5h
「辻堂さんの純愛ロード」にて、ノーマルED後の約1年後の話。
新規追加ヒロインとして由比を迎えた話となっている。
ギャグ要素だけではなく、バトル要素やニヤニヤしてしまう恋愛要素など「辻堂さん」シリーズには欠かせない雰囲気が帰ってきてくれている。
特に今までバトル要素では愛やマキに後れを見せ、どうしても見せ場が少なかった恋奈のシーンがあったのが個人的な高評価。

1周目は強制的に由比√だが、2週目以降にはハーレムEDともいえる恋奈&よい子END、マキ&梓ENDがクリアできるほか、1年越しの愛の√なども存在。
ハーレムEDや愛ENDなどはギャグテイストの強い、BADEND風の物や、後日談が少し変わる程度の物なので期待しすぎには注意。


姉小路直子と銀色の死神 小和田の白い夜【 S 】  3-4h
「姉小路直子と銀色の死神」でのノーマルED後の話。
こちらも新規キャラクター、ローリ(通称ロリ姉)を迎え、一つの事件を切っ掛けとなり小和田を舞台として大きな出来事発展してゆくという内容になっており、「辻堂」シリーズとは違った軍との戦いや、サブキャラクターを含めたバトルシーンは見もの。
もちろんローリENDがあるほか、直子&キルスティのハーレムEND、新規ヒロイン省略した鬼塚ENDもあり、特に鬼塚√はローリと並んで彼女の魅力が多く伝わるボリュームの内容になっていたのが好印象。

なお、「辻堂さんの純愛ロード」とは世界観を同じにしており、愛と大がくっついた後の世界であることが確認できる。


カーニバルVS【 S 】  1h
湘南でのカーニバルがテーマとなっており、みなとカーニバルの過去作からはもちろん、みなとソフトの全作品や、その他多くの関連会社の作品から多くのキャラクターが善悪問わず登場する内容となっている。
バトルシーンなんかも一部含まれてはいるものの、シナリオの内容はほとんどなく、中の人ネタをふくむギャグのオンパレードが中心。
全キャラ分かる…という人は数少ないはず。


【推奨攻略順 : 辻堂さんの純愛ロード→姉小路直子と銀色の死神→カーニバルVS 】
辻堂√に一部ロックがある以外は、攻略順に特に指定はない。
強いて言うなら上記順番にやると問題が少ない。

CG : 【 S 】
線が細く濃い塗りで、硬い印象を受ける絵。
立ち絵等はほとんど過去作からの使いまわしではあるが、新キャラ等も含めて新規立ち絵が一部追加されているキャラも存在。
イベントCGにおいても、新規キャラと同様に今までスポットが当たらなかったキャラクターのCGが多く用意されているイメージ。
質・量ともに全体的にレベルが高いことは言うまでもないだろう。


音楽 : 【 S 】
BGM?曲、Vo1曲(OP)という構成。
正直BGMに関してはどれが新規の曲なのかが不明。
Vo曲ははカーニバルという曲がOPとして使用されている。


お勧め度 : 【 S+ 】
同会社(同系列会社)作品の内容が多分に出てくる作品であり、内容を十分に理解するためには最低でも「辻堂さんの純愛ロード」と「姉小路直子と銀色の死神」のプレイは必須と考えてよいだろう。
逆にその2点をプレイして、みなとカーニバルやみなとそふとの会社作品が好きな方には十二分におすすめしやすいファンディスクとなっている。


総合評価 : 【 S+ 】
みなとカーニバル全体としてのファンディスク作品。ギャグもかわらず面白かったし、ファンディスクの出来としては十二分と言えるだろう。


(ぶっちゃけコーナー)
作品のメインとなるのは十三番目の天使と小和田の白い夜で、カーニバルはほとんどサービスと言ってよさそうだね。
…みなとそふとからだけではなくmiraiあたりからも出て他のは驚いたわ。
個人的には久しぶりに川神あたりの人々が見れたのも嬉しい。
立ち絵を並べると、グラフィックの進歩の歴史が見て取れるのも一つの印象かな。
作中はほんとにいろんなギャグをぶっこんでくるから、やっぱ元祖ギャグゲー…というと、きゃんでぃそふとあたりに怒られそうだが、十二分に古株の力を見せてもらった気がするわ。
作品ではなく会社単位でのFDってのもそういえば珍しいかなぁ、まぁ殆どは辻堂さんと姉小路の2作品の合同FDともいえるけど。
ほんとに会社でいろんなキャラを出すからカオス感がハンパないというのを、作品を通して再度感じたわ。。。
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[レビュー]ことのはアムリラートの感想
2017-12-07 Thu 00:00
<作品名>     ことのはアムリラート
<製作会社名>   SukerasParo


ことのは・アムリラート
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シナリオ : 【 S 】 6-7h
主人公の『高遠 凛』はある日突然異世界に飛ばされて、言葉も通じず困っていたところを天使のような少女『ルカ』に助けられたのだった――。

主人公の飛ばされた異世界は建物や文化などは非常に酷似しており、大きく違うのはピンク色の空と使われている「ユリアーモ」という言語であり、世界に来たばかりで何も知らない凛はルカやレイといった優しい人たちの助けを受けながらもヴィスタント――訪問者として異世界に馴染んでいく過程を描いた作品となっている。

作中のメインともいえるのがエスペラント語という人工言語をもとに作られたゲーム中の言語「ユリアーモ」であり、それらを”学ぶ”シーンや専用のミニゲーム、辞書などが用意されている。
また作中の登場人物の多くはこの「ユリアーモ」で喋る為、一部の会話が理解できないシーンも多々存在している。
いずれかの√クリアで完全訳を表示することができるので、それらの不明な会話を理解したい場合は全体を2週する必要がある。

登場人物からもわかるが全年齢対象の百合ADVとなっており、表現的にもかなり抑えたものになっていることが多く、物語の中心が「言語の習得」という部分にある事から展開や場面においてもそれらが占める割合が多く、イチャイチャシーンのようなものはかなり少なめ。
しかしながら、シナリオとしては異世界に一人で迷い込んでしまった凛の心情を緻密に描き出すなどして、泣きシーンもいくつか存在している。
しかしながら全体として5-6時間で終わってしまう内容であることや、後半の展開については分岐が3√ほどに分かれてはいるものの、共通ルートと同じくボリュームがなく、さくっと終わるものになっており、そのあたりがシナリオ評価を下げた原因にもなっている。


【推奨攻略順 : 残留END→帰還ED→TRUE 】
基本的に攻略順と言えるほどの差分があるわけではなく、後半の選択肢のみで分岐。
攻略順も自由だが、物語的にもこの順番が望ましいだろう。


CG : 【 S 】
線が細く淡い塗りの絵で、線の一部はラフっぽい描き方をされているものもある。
全年齢対象なので、イベントCGも日常シーン用のものが中心で割と数も多めに用意されている印象を受ける。
カットイン描写が多かったのも印象的。


音楽 : 【 S 】
BGM11曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
用意されているBGMの数は少ないものの、作品自体が短いため気にならないともいえる。
全体的に強い印象のあるものはないのだが、「いつか自分たちの世界へ」は切ない旋律が特徴的で、一部の泣きシーンでは効果的に使われていた。
Vo曲としてはOPの「君へと続く道」がアップテンポで、特にエレキのかっこいい良曲。


お勧め度 : 【 S+ 】
全年齢対象の異世界百合ADV。
シナリオに関しては言語学習がメインとなっているため過度な期待をするべきではないが、泣きシーンも確かにあり、短くプレイできる百合ゲーとしては優秀ともいえる。


総合評価 : 【 S 】
シナリオのみでの評価としては、どうしても後半部分に盛り上がりがかけており、少し低めのこの評価となってしまっている。


(ぶっちゃけコーナー)
日本語の教科書のテキストを読み上げるだけで泣いてしまったゲーム。
異世界というすごい特殊な舞台に対して、凄く現実的な側面で描かれたゲームともいえる。

あまり振れなかった凛とルカの関係について。
何でも前向きに挑戦していく主人公の凛側の心の描写などはモノローグで多く表現されていたが、天使のようなやさしさを見せるルカに関しては言語の壁が邪魔をして100%の理解をすることが難しかった。そもそもお互いに惹かれていく様子自体があまり描かれていないものの、2週目ですべてのユリアーモを理解しながらプレイしていくと、不明だったルカ側の気持ち少しだけわかるようになったりとそのあたりは面白い部分。
「言語」だけをテーマとした作品としては非常に珍しく、かさねて百合ゲーであるという事はこの作品だけでしか楽しめない強みともいえる部分だろう。
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[レビュー]アオイロノートの感想
2017-11-30 Thu 00:00
<作品名>     アオイロノート
<製作会社名>   ad:lib


アオイロノート
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キャラクター・シナリオ : 【 S- 】
一部、比較的良い√(美空、玲央√)があるのも認めるが、正直なところ製品としてはなかなか認めにくいレベルで低レベルな作品。
一つはバグの多さ。
システム面としての不足というのもそうだが、既読スキップが機能として存在しているのに全スキップになっていたりする致命的な不備や、テキストとしても不自然な展開・ご都合主義な展開・異常なまでのシナリオの少なさとそれに付随した折りたためなくなった物語などなど、他にもいくつかのシーンではセリフが抜けているんじゃないかと思うほど前後がつながらない部分が一部あったり、声が入ってなかったり…。
上げだすとキリがない。
特にシナリオ部分においてはどのルートにおいても展開が急すぎる。
事前準備もなく盛り上がりシーンや泣きシーンに入り、浸る暇もなく次のシーンへ渡るという暴挙はプレイヤーを作品で楽しませようという想いが一切伝わってこない演出と言っても過言ではないはず。


共通√ 【 S- 】  2-3h
高校進学と新しい生活への描写もそこそこに数日後のある日、ある出来事から美空が「軽音同好会」を立ち上げようとするところから物語は始まる。

シナリオとしては入学の春~夏あたりを描いたものとなっており、それだけに一つ一つのイベント自体は普通に展開するのだが、日数が非常に早く流れてゆくのが印象的。
青春ラブコメディと銘打った作品ということもあり、ギャグをしつつ(あまり印象に残ってないが)、イベント消化と各キャラの説明や伏線をしっかり敷くことをメインとしており、ボリュームがかなり乏しいので、それのみを行っている印象。


アオイロノート キャラクター
青空 美空√【 S+ 】  2h
主人公のクラスメイト。
非常に美人で、近づきづらい雰囲気をしていたため友達ができなかった可愛そうな子。
友達を作るため「軽音同好会」を立ち上げようとしていたところ主人公と出会う。

個別√では体調を崩した美空にお見舞いをするところから仲が発展する。
控えめな性格とは裏腹に、謎のアグレッシブさで仲を深めようとしていく美空が印象的ではあるが、無知なゆえに純粋になんであっても楽しむことができる美空だからこそ味わえる恋愛の楽しさというものがある気がする。
シナリオとしてどこを触れてもネタバレになるため言及がむずかしいが、青春とは別のベクトルであり、昨今の作品としては珍しいほどにスッパリとした√ともいえる。
終盤の泣きシーンでは玲央も深く関わっており、この作品としては最大の見せ場ともいえるだろう。
いかんせん尺がかなり短かったことだけが残念。


アオイロノート キャラクター (1)
山吹 玲央√ 【 S 】  2h
主人公の幼馴染でクラスメイト。
運動神経がよく、明るい性格も相まって誰からも人気が高い。
主人公の事を異性として意識している部分もあるが、素直に感情に表せない様子。
ちなみに双子の弟である真央も同様に美人で運動神経もよいが、あくまで男である。

彼女の√は非常にストレートな恋愛学園物と言える内容になっている。
どの√でも失恋シーンが描かれているキャラクターだけに、結ばれた後はひとしお。
シナリオとしては主に終盤の展開だけが本編といえる。
美空の事情にも深く踏み込んだ内容になっており、主人公や美空の事が好きな玲央だからこそ起こった出来事をテーマにしており、まさに青春劇と言えるべきもの。
ところどころに急展開や不器用な部分はあるものの総じて安定した√であり、この作品を代表する√と言ってよいだろう。


アオイロノート キャラクター (2)
綾部 唯子√ 【 A 】  2h
学園の2年生で沙織と同じ元演劇部所属の先輩。
おっとりとした性格をしており、なぜか初対面のときから主人公に対して思うところがある様子だった。

個別√では何かと主人公を気に掛ける彼女にたいして、主人公も意識をしてゆくところから仲が発展してゆく。
付き合いだしてからは主人公の身を案じつつ、お姉さん属性でアグレッシブに仲を深めようとする一方で、初めての恋に浮かれ、また恥ずかしがるシーンも見られる。

唯子√のシナリオは他の√と決定的に雰囲気が違い、結構SFチックな話になっている。
やはり気になったのは物語のシステムや雰囲気と絶望的に合わないという事。
シナリオ自体は悪くないのだが、終盤のシーンでは尺が足りないためなのか、前提の雰囲気づくりが失敗したのか、純粋に作りこみが足らなかったのか…様々な原因が考えられるが、とにもかくにも主人公と唯子の言う事や考えがごっちゃになっており、結局作り手の「このシナリオがやりたい!」という想いだけが先行した内容になってしまっており、キャラクターに一切の命が吹き込まれていない。
展開的には十二分に感動する要素もあったのだが、本当にあっけなく展開してしまうので難の感想も抱かず物語が終わるイメージ。
なにより、話の整合性が全く取れないというSF√にとってあるまじき内容になっており、到底物語として完成しているといいがたい。


アオイロノート キャラクター (3)
中島 沙織√ 【 S 】  2h
学園の2年生、唯子と同じ元演劇部所属の先輩。
気が強く、男性が苦手なこともあり初対面だった際は非常に警戒された。
母子家庭のため、多くのバイトをこなしている。

個別√にて恋人関係になってからは、いつもはキツイ性格の沙織が慣れない異性に対してアタフタしたり、ドキドキするシーンが多くみられ、テンプレ的なツンデレの魅力と言えるだろう。

シナリオ自体は彼女の家庭の問題についてがテーマとなっており、どこかで聞いたことがあるようなそんなありふれた設定。
盛り上げシーンをきちんと用意してあったりとシナリオに緩急はあるのだが、如何せん展開にぎこちなさを感じる√。
特に主人公は「わかんないけど」が口癖なのかと思うほど、勢いだけで行動や発言を行っているシーンが多くあり、そのあたりに疑問を感じる√でもある。


[ 主人公 ] 柿谷 拓也
地味で目立たない風貌で、勉強もそこそこ。幼い頃から山吹姉弟と一緒におり、その尻拭いをしているという面倒見のいい性格している。
両親が単身赴任で不在のため、マンションの隣に住む山吹家の手を借りつつ一人暮らしを行っている。
あまり理性的な考えの持ち主ではなく、口下手で感情で動くシーンも多くみられている。


【推奨攻略順 : 沙織→唯子→玲央→美空 】
攻略順に指定はないものの、玲央と美空√は後に回したほうが楽しめるかも。


CG : 【 S 】
アドリブらしいアニメ絵。
CGの枚数は多くなく、丈夫に強い光があるのが印象的。
アオイロ劇場などにSD絵のような立ち絵も存在。
ちなみに、立ち絵にのみ目パチ、口パク機能付き。


音楽 : 【 S++ 】
BGM曲、Vo曲4曲(OP1ED3)という構成
「星が見え始める」を代表として素朴で懐かしいメロディーが多い印象のBGM。
他にも「夏の夜空」などの名BGMもいくつか存在。
Vo曲はどれもアップテンポの勢いのある曲が使われており、特にEDの「ONLYONE」はサビの部分のリズムと歌詞がとても好み。

お勧め度 : 【 S-- 】
正直、シナリオ面に関してお勧めすることはあまりない。
それでもアドリブ関連作品(特にアオリオ)や「ボクラはピアチェーレ」などから設定やキャラクターが登場しているため、アドリブファンなら楽しめるかも。


総合評価 : 【 S- 】
全体的な評価は少しましだが、時にシナリオ部分やシステム関連は壊滅的なので個人的な評価が低め。


(ぶっちゃけコーナー)
ん~とりあえず、全体的にボロボロという印象。
この物語を起承転結で言い表すなら、共通が「起承」部分で個別が「転結」なんだけど、ともかく全部シナリオが短い!
前10章仕立てが4時間(共通抜くと)1時間そこらで終わるって…そりゃ物語も変になるよ。。。
出来の悪い短編小説ってのもそうなんだけど、そのくせ設定したシナリオは結構頑張ってるから目も当てられないものになってるんだよな…。
いっそ、美空と玲央√以外は消す…とかそういうのでもよかったわ。。。
唯子√なんてきゅうに雰囲気変わってSFだからね…いや、青春どこ行った! と言いたい。
それを言い出したら美空√も青春でもなんでもないけどな…。
後やっぱ、誤字系やテキスト不備系は見てて褪めるからやめてほしい。
1カ所ならまだしも、5カ所以上見つけると、絶対テストプレイしてないことがわかる。
そう思うと製品レベルではない…といいたくなるわなぁ。。。
根本にあった話は、どこかで見た話だけど、良い設定なのはたしかだからただただ残念。
音楽とかも結構よかったのになぁ。。。
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