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[レビュー]9-nine-ここのつここのかここのいろの感想
2017-06-22 Thu 00:00
<作品名>     9-nine-ここのつここのかここのいろ
<製作会社名>   ぱれっと



9-nine-ここのつここのかここのいろ

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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
今作はパレット初のシリーズもの、「nine」シリーズの第1作ということで、都√のBADとGOODENDのみであり、攻略時間は6-7hとかからないだろう。
ボリュームとしても普通の作品の共通ルート+個別ルートといった程度。
話のテーマは意外にもサスペンス要素ありの異能モノ。
作中では全く明かされない伏線や踏み込まれないキャラクターもいるため、そのへんに関してはどうしてももどかしさがある。
わりと暗くなりがちなシナリオ進行ではあるが、キャラクター同士の軽快なやり取りが大変面白く、飽きることなく最後までプレイ可能。
単体での評価が非常に難しい物ではあるが、次回作に十二分に期待は持てるものとなっている。

【 主人公 】新海 翔
妹が一人おり、それ以外に関してはかなり平均的な少年。
『ソフィーティア』に最初に気が付いた人物であり、「ユーザー」であるらしいのだが、能力が不明。
声アリの主人公。

9 nine ここのつここのかここのいろ

九條 都 【 S 】
アーティファクトのユーザーの一人。
大企業「コロナグループ」の令嬢。
しかし金銭感覚は庶民であり節約が趣味と言ってもいいほど。
成績優秀、料理も得意…とある意味理想の女の子ではあるが、その立場から壁を作られがちであり、そのことを気にしている。
類稀なる責任感を持っており、自分の得た能力を使って街で起こった事件を解決したいと思っており、主人公に依頼する事から物語が始まる。
個別ルートでは都の魅力を伝えると共に町で発生した事件に迫る内容となっている。
涙こそはないものの、萌え部分だけではなくシリアスな場面もしっかりと描かれており、読み物として自体は非常に興味深い。
しかしながら、如何せん短く消化不良となってしまうつくりであり、終盤はしっかりとGOODENDではあるものの、次回へのつなぎを残しての終了となっている。

【推奨攻略順 : 都BAD→GOOD 】
完全に一本道。迷うことはないはず。


CG : 【 S 】
和泉つばすさん原画という点が最大の魅力。
質に関しては言うまでもなく、量に関しても意外なほど豊富。
驚いたところはHシーンでの前編動画化だろうか…全CGが動くとまでは思っていなかった。
SD絵も何枚か存在している。


音楽 : 【 S 】
BGM13曲、Vo曲2曲(OP1/ED1)という構成。
BGMに関しては全体的に怪しいorくらい雰囲気の曲が多い。
数を聞くとどうしても少ない印象を受けるが、シナリオ自体が短いのでプレイ中はあまり気にならないはず。
OPの「ReAliZe」不思議な雰囲気を醸し出しつつも凛と歌い上げられた楽曲に対してEDの「ふたり」はすっきりと歌われており、終わりというよりは区切りの歌という印象が強い。


お勧め度 : 【 S- 】
正直単体でのおすすめ度は低い、どれくらいのスパンで今後の商品が出てくるか次第であり、次回作を待ってからでもよさそう。


総合評価 : 【 S 】
これ単体での評価という意味ではどうしても抑え気味になってしまう。
今後に期待するほかない。


(ぶっちゃけコーナー)
シリーズものの最初の評価ってのは難しい、特にこの作品は短すぎるってのがある。
一個の作品としてみるのは難しいしなぁ…。
レイラインくらい分量があれば正しい評価もできそうなものだけど。
とりあえずはどれくらいの期間をかけて出るかだなぁ…。
エロシーンに関しては普通に驚いたわ…その情熱を他のところに向けてほしいと思うのはやっぱり俺だけなのか…。
攻略可能なキャラクターに関してもそこまでいないはずだし、どれくらいで完結するのか謎。
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[レビュー]トリノラインの感想
2017-06-15 Thu 00:00
<作品名>     トリノライン
<製作会社名>   minori



トリノライン

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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
RCCという研究所があり、実験的にアンドロイド等の先進技術の研究がおこなわれている島が舞台の作品。
作品としての要素はたくさんあるのだが、全体を通してみてみるとはよくあるSF小説みたいな内容。
序盤に関しては展開に強引なところも見られ、登場人物に感情移入するのが難しいところが多くみられるが次第と改善されていき、各ルートごとではしっかりと伝えたい話は存在しており、物語自体もうまく組み立てられているため、読んでいて苦痛になることは少ないはず。
物語としての完成度が高いのは頷けるのだが、しっかりと纏まりすぎていて延長性や人の心に踏み込んでくる「なにか」がないのもまた事実であり、この作品ならではの魅力というものに少し欠けてきているのではないかとも思う。


【 主人公 】七波 舜
幼い頃…とは言えなくなってきた頃に妹「白音」を亡くしたことにより、時折落ち込む様子をみせてはいるものの、それ以外では平均的な少年。
割と優柔不断で心が弱い面が描かれており、シロネにいわせると「非常に人間らしい」。
しかしながら、やはり魅力に欠ける主人公という表現に否定はできず、人によって非常に好き嫌いが激しそうなキャラクターではある。

トリノライン1
七波 シロネ 【 S+ 】
主人公の妹の記憶を引きついぎ高度人工知能「トリノ」を持つ存在。
沙羅に作られ「主人公を幸せにする」という目的のもと、主人公の元へやってきた。
主人公の事は「お兄ちゃん」と呼んでいる。
個別ルートのテーマは「永遠の命」と「恋」。
「トリノ」というアンドロイドとしての恋を真正面から描くと共に、その想いの所在や記憶との関連性など、このテーマの作品では欠かせない部分をメインとして取り上げている。
後半にかけて非常に盛り上がる内容となっており、アンドロイドの目線から描く特に永遠に続く恋については同時に非常に考えさせられる物となっていた。
シナリオとしても物語としても完成度が高く、思わぬところで涙してしまうこともある。
終盤やエピローグに関しては賛否両論が出そうではあるが、雰囲気ゲーともいわれるこの作品においてはとても親和性の高い、そして相性の良い内容であった。

トリノライン2
宮風 夕梨 【 S 】
主人公の幼馴染であり1歳年下の後輩、序盤から確実に主人公の事が好きな雰囲気を醸し出しており、笑顔が多く明るく元気なキャラクターとして描かれている。
個別ルートでは主人公に忘れられた立場を利用して恋仲になるなど、非常に押しの強い展開となっているが、彼女自身の問題が露呈した後の中盤~後半にかけては驚くほど雰囲気が変化する。
もちろん人工知能である「トリノ」を利用した展開もあり、この√に非常に深くかかわった内容となり、後半で主人公が語った「ユウリは自分自身である」という言葉は、この√のテーマ以上に深く根差した主題の一つと言える。

トリノライン3
柚木 沙羅 【 S 】
主人公の幼馴染の一人であり、白音が亡くなった後は連絡が取りづらくなっていたが、ある日シロネを連れて主人公の前に現れた。
現在は主人公の父親である七波博士を師と仰ぎ、そのたぐいまれなる才能でアンドロイドに関する画期的な発明を次々と発表している。
白音√や夕梨√では完璧で冷徹(?)な研究者として描かれている。
個別ルートでは今までにもましてSF小説の体を深めた作品となっており、陰謀なども登場しつつアンドロイド及び人工知能についてを中心的なテーマとして扱った物語なのだが、ある意味使い古された内容のリピート…と取れる部分もあり、評価としては抑えめになる。


【推奨攻略順 : 夕梨→シロネ→沙羅 】
沙羅√はほかの2キャラの√クリア後なので、夕梨とシロネのクリア順のみの自由度。
どちらでも構わないが、物語の深度的にシロネが後ろの方がいいかも…?

CG : 【 S 】
前作に引き続き、並んでの登校シーンや振り向きシーンなど一部で動画のような演出を多用しており、立ち絵だけではなく、イベントシーンにいたっても目パチ口パク。
イベントCG・立ち絵に関しては非常に完成度が高く、枚数も多い。
非常に美麗で動く部分も多いイメージ、業界内でも屈指と言えるだろう。
しかし同会社作品と比較して演出方法の進歩があまり見られないのも確か。

音楽 : 【 S 】
BGM50曲、Vo曲4曲(OP/ED3)という構成。
BGMに関しては「swim」や「forest」等繊細かつ綺麗な旋律の曲が多いイメージであり、同時に「reconciled」等の静かで物悲しい曲も多く、作品の雰囲気づくりに関しては他の会社を寄せ付けないレベル。
Vo曲に関しては原田ひとみさんの歌うOP「Tetra」を代表として、しっとりと情熱的に歌いあげられた曲が多く、質は保証できる。

お勧め度 : 【 S+ 】
SF小説、特にアンドロイドや人工知能物が好きな人には手に取ってほしい作品。
物語としても十二分によくできた作品ではあるので、興味を持った方、または雰囲気が好きだという方はそのままプレイしても後悔することはないだろう。

総合評価 : 【 S 】
物語の完成度は高く、見どころもあったのだが、されど心動かすものではない。
厳しい評価ではあるが正直な感想としてこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
シロネ√では確かに評価したい部分もあったのだが、それを超えての沙羅√ではやっぱりそれを超えてほしいのがプレイヤー側の意見。
SF小説的なものは世にたくさんあって、その中で戦うというのはもちろん悪い選択ではないのだけれど(王道は素晴らしい)、だからと言ってその中に埋没してしまっては元も子もない。
どうしても話が小さくなりがちな雰囲気があったのは確かだし、主人公の言動も右往左往しすぎだし、感情移入がしにくかったのも原因かも。
雰囲気ゲーといわれていたこの会社の作品であり、今回もその評価にたがわぬ作品ではあったのだが…それ”以上”の実力を持ってるのは確かなので、もう少しいいところを見てみたい…というところもあってこの評価。
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[レビュー]はるるみなもに!の感想
2017-06-08 Thu 00:00
<作品名>     はるるみなもに!
<製作会社名>   クロシェット



はるるみなもに!

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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
攻略キャラは5キャラで、共通√、個別√共に一般的な長さであるため平均的な分量か少し多い程度と言えるだろう。

昔からの信仰が残る神楽谷と近代化が進む地方都市の玉津江が舞台となる今回の作品はメインヒロインだけではなく、妹も現人神として存在する事から非常に「人」と「神(人ならざるもの)」との距離が近い作品であり、遥か昔、人と神の距離が近かった時代の事を思わせる非常に心地いい雰囲気が流れている作品。
そういう点を考えると、やはりクロシェットほど田舎を舞台にした作品を高品質で作れる会社はあまりないと言えるだろう。
もちろん萌えゲーらしく登場キャラクターもかわいく、メインヒロイン意外のキャラクターについても面白さを持っていたりと評価したい所は多い。
またメインは萌えゲーとして作られた作品ではあるが、話の内容としても割と凝っており展開としても多種多様なため、どの√においても飽きることなく楽しむ事ができる。

【 主人公 】山神 立貴
妹が神という特殊な境遇で育った神社の息子。
「神である妹のため」という精神のもと、神事やそれに類するすべての事柄において真摯に向き合ってきた。
そのため基本的にていねいな物腰であり、どんな神様であってもしっかりと敬う事を忘れないため、多くの神からも好かれやすい。
基本的なスペックは平均的であり、恋愛に対して鈍感なところはあるものの、総じて勇気があり、行動力も伴っている見本ともいうべき主人公キャラクター。

はるるみなもに!1
春ヶ崎 叶√ 【 S+ 】
今作のメインヒロイン。
元は体の弱い女の子であったがある事件を経て現人神とり玉津江の海神として新しく赴任されてきた。
何故か不幸に巻き込まれる性質を持ち、ドジなところも目に付くが、常に元気で前向きで素直、問題とまっすぐ向き合う心を持つ。
個別ルートでは「恋」の感情を認識する叶の様子をしっかりと描きつつ、合間に神として成長していく姿が描かれている他、「家族」をテーマにした話も一部入っており、思わず涙しそうになることも…また、エピローグではかなりの伏線を回収していることも注目したい。

はるるみなもに!2
山神 水緒里√ 【 S 】
主人公の妹でありながら、生まれながらにしての神楽谷の2代目山神。
イタズラ好きで「うん、知ってる」が口癖なブラコン妹。
個別ルートでは主人公の持つ力の秘密に迫ったりと最も作品の深部に関連した√となっているが、実状は妹を孕ませて問題が解決するお話。
ところどころで感じる、古からの人と神との関わり方を書き方や兄妹という問題に対して逃げずに真正面から描き切った√であることを踏まえて、同じ評価ではあるが一つ飛び抜けてると思っていただきたい。

はるるみなもに!3
松房 英麻√ 【 S 】
実家が和菓子屋の幼馴染であり、一番の理解者。
非常に広い抱擁力と優しさを持った女の子であり、その気質からか実家には「(元)貧乏神」と「芽以」が話の流れで居候してしまうほど。
個別ルートでは意識しないようにしていた男女の感情を踏み越え、二人で絆を深めていく様子がメインで描かれている。
「神様」というテーマからは少し遠いが、玉津江の前海神が絡んだりと意外なところにつながっていることにも注目。

はるるみなもに!4
幡上 芽以√ 【 S 】
雷から生まれた雷神の女の子。つまり生まれつきの神、名は主人公につけてもらった。
最初のイメージは生真面目で猪突猛進。
個別ルート序盤では芽以自身の立場や能力と向き合いながら、主人公と共に行動することで仲を深めていくこととなっており、その部分の比重が重い。
ほかの√でも大概デレている様子が見えるキャラクターなのだが、付き合った後に関しては、これでもか! というほど甘くなるのが特徴的。
桐谷華さんのあまあまを超えた超絶に甘いセリフはこの作品のこのキャラじゃなきゃ聞けないので好きな方には注目してほしい。

はるるみなもに!5
伊吹 明日海√ 【 S 】
最初はトゲトゲしい印象の同級生であり共通ルートの話で最も活躍するキャラクター。
個別ルートでは主人公との恋愛がしっかりと描かれており、恋人関係になった後の素直クールともいえる性格により受ける印象が一気に変わるだろう。
後半の展開に関しては共通で張られていた伏線をしっかりと回収し、テーマともいえる「神」という存在と「明日海」というパーソン自体を巧く絡めたものになっており、展開としても最もドラマティックかつ壮大なものになっている。
完成度自体は高いが泣けるという方向性ではないため評価は抑えめ。


【推奨攻略順 : 明日海→芽以→英麻→水織里→叶 】
攻略に際して、とくにロック等はないため好きな順番出の攻略で良い。


CG : 【 S 】
濃い塗りで線に硬さのある瑞々しい絵。
特に大きな胸をセールスポイントとしたCG群の完成度は文句がないほど高く、枚数に関してもHCGの比重が重めではあるがのストーリー量と比較すると十二分と言えるだろう。
アイキャッチのバリエーションが多かったのも個人的には好印象。
またシステム方面とも関連しているが、全体的なスキンが和風をイメージしたものとなっており、非常に丁寧に作りこまれていることがうかがえ評価したい。

音楽 : 【 S+ 】
BGM30曲、Vo曲3曲(OP1/ED2)という構成。
全体的に完成度の高いBGMがそろっており、特にテーマBGMともいえる「鼓動に合せて晴れわたれ」は旋律がとても気持ちがよく、場面の好転換用BGMとして使われる「可能性の扉」や「たまつえ」は一瞬にして雰囲気を変える力を持っていたと言える。
Vo曲は文句なしでOPの「Be With You」が高評価であり、サビの部分については思わず口ずさんでしまうほど。
そのほかEDの「Hello!」の独特のリズムもクセになるものがあり評価が高い。

お勧め度 : 【 S+ 】
シナリオの質、絵の質、それ以外の部分の質も高く、死角がない。
萌えゲーとしてだけではなくシナリオも十分楽しめる事から、初心者から玄人まで幅広く楽しめる作品となっており、期待している部分に関しては十二分にこたえてくれるだろう作品となっている。


総合評価 : 【 S+ 】
シナリオは平均的なものに毛が生えた程度なのだが、全体的な質をかんがみてこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
萌えゲーということでシナリオに機体しすぎるのはだめなんだとは思うけど、だからと言って捨てた物でもないのは確か。
というか、個人的な弱点もあるけど実際にウルウルきそうになるシーンはあったしなぁ。
共通で少し気になっていた伏線もいろいろな√で回収してくれていたし、どのルートもあまり展開がかぶらないのが魅力的だったわ。
後はやっぱり、キャラのかわいさを伝えるのが本当にうまいなぁ・・・というところ。
絵や文字もなんだろうけど、特殊な技術こそ使ってない演出なんかも地味にがんばってるんだろうなぁ・・・。
その辺を考慮して少し甘めの評価にはなっているかかも?
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[レビュー]水葬銀貨のイストリアの感想
2017-06-01 Thu 00:00
<作品名>     水葬銀貨のイストリア
<製作会社名>   ウグイスカズラ



水葬銀貨のイストリア

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キャラクター・シナリオ : 【 S 】

人々から涙が奪われた水の街「アメマドイ」が舞台の作品
ポーカー等のカードゲームが要素として強く入っており、全体的な雰囲気は基本的に重くハッピーな展開というのはほとんどない。
全体的に暗く平均的な物語で推移していくため、どちらかというと物語を読むのが得意な方にのみ楽しめるような作りともいえる。
シナリオ自体に関して、各個別において伏線を大量に敷き詰めており、しっかりとTRUE√で回収しているので前作と同じような雰囲気を味わうことができるかもしれない。

しっかりと作られている作品ではあるのだが、全体的に非常に粗い文章でほとんど見直されていないことが伝わる。
主人公の性格・言動がブレブレだったり、誤字脱字が多かったり。
セリフの当て間違えがあったりと製品としてはかぎりなく失格レベルの頻度。
そういう意味でシナリオの価値が著しく下がっているのは確か。


【 主人公 】茅ヶ崎 英士
実の父に夕桜、小夜と共に監禁された過去を持つが、性格としては暗めではあるもののいたって普通。
玖々里やゆるぎを助けた時のように時折衝動的な行動に出ることも。
カードゲーム全般に強く、特にポーカーを得意としている。。
丁寧語キャラではあるのだが場面によりブレブレ。
恋愛方面の行動では過去の出来事やしがらみのため積極的に行動することはない。
基本的には小夜の事を第一に考えて行動することが多い。

水葬銀貨のイストリア  CHARACTER
煤ヶ谷 小夜√ 【 S 】
今作のダブルメインヒロイン枠の√。
主人公と共に監禁された影響で、英士の事を実の兄のように慕っている少女。
父親を”CA”に殺されており、彼にのみ強い憎しみを抱いている。
夕桜を見捨てることで小夜・玖々里共通シナリオに入り、さらに玖々里を振る事で個別ルートに突入する。
小夜・玖々里共通シナリオでは、選択による事後処理と祈吏に絡まれるシーンがメインとなっている。
重要そうなキャラではあるが個別√自体は非常に短く、主人公の小夜に対する「秘密」をテーマとして描かれているが実際に明かすことはなくすんなりと終ってしまうためシナリオとして特に語ることはない。

水葬銀貨のイストリア  CHARACTER:汐入玖々里
汐入 玖々里√ 【 S 】
今作のダブルメインヒロイン枠の一人。
アメマドイの街で唯一涙が流せる「人魚」であり、その境遇から他のキャラに負けない不幸を背負って生きている。
とある手引きによって主人公と一緒に暮らすことになる。
主人公に対して素直に感情を表現することはないツンデレだが、英士を常に信じ続けるという一点に対してはほかのヒロインに負けない。
夕桜を見捨て小夜を振る事で個別ルートに突入可能。
シナリオは「人魚」であるということを活かしたものというわけではなく、今までの選択による玖々里の心情をメインで描いている。
そのほかで特に語れることはない。

水葬銀貨のイストリア  CHARACTER:茅ヶ崎夕桜
茅ヶ崎 夕桜√ 【 S 】
主人公の実妹、監禁事件の被害者の一人。
かの事件から少し頭のネジが飛んだ行動をすることが多いが、おおむね明るい性格。
兄の事を慕っているものの、だからこそ許せないところもあるらしい。
小夜、玖々里を見捨てることで、夕桜・ゆるぎ共通シナリオへと進むことができ、ゆるぎを振ることでことで個別ルートに入る。
夕桜・ゆるぎ共通シナリオでは主人公のゲームによる奪い合いがメインで描かれている。
個別ルートでは兄弟である事を絡めつつ、最大の障害として祈吏を絡めてきている。
しかしながら、思った以上に簡単に決着がついてしまう。
割と全体的に重めな√であり、シナリオ量もある。

水葬銀貨のイストリア  CHARACTER:小不動ゆるぎ
小不動 ゆるぎ√【 S 】
ヒーローを目指し、カードゲームで主人公に救われた後輩であり、数少ない夕桜の友達。
元気ではあるが、猪突猛進な部分もあり、それにより問題を起こしてしまうことも。
「花火部」の部員であり、ヒロインの中ではいちばん”幸せ”な境遇。
夕桜同様、小夜と玖々里を見捨て、夕桜を振ることで個別ルートに入る。
個別ルートでは彼女や主人公の事ではなく、花火部の部長である和奏と花火についてがメインとして描かれている。
ある意味一番健全な√であり、分量も他の√と比べると豊富。
しかしながら、ある意味一番本質からは遠い√。

TRUE√【 S+ 】
全ルートクリア後に出現する√。
今まで敷き詰められていた伏線をすべて回収し、さらに新しい謎とその答えを明かす√でもあるため、分量としてはほかの√に比べて一番多い。
伏線が改修されていく流れは怒涛ともいえるもので、今まで謎だった部分が空かされるのはある種の快感。だからこそ作品全体の評価にもつながる部分であったのだが、どうにもあと一押しが足りないというのが正直な印象。
シナリオの内容的にも感じ入ることがある人もいるとは思うが、大多数にとってはあまり共感できないかもしれず、評価としてはかなり分かれてしまうだろう。


【推奨攻略順 : ゆるぎ→夕桜→玖々里→小夜→TRUE 】
大別してゆるぎ・夕桜√、玖々里・小夜√に別れた後、各個別ルートへと分岐する。
各個別にそこまでのネタバレはないため好きな攻略順で構わないだろう。
全キャラクリア後にTRUEが出現する形となっている。

CG : 【 S 】
線が細く、淡い塗りの絵。
遠近感に乏しい絵やバランス・パースの崩れた絵が多くみられる。
一方で目を引かれるほどきれいなイベントCGもあり、一概に非難することもできない。

音楽 : 【 S 】
BGM23曲、Vo曲1曲(OP)という構成。
全体的に静かな曲調のものでそろえられている印象が強い。
前作では強い印象を受けるBGMがあった分、少し残念。
OPの「アズライトの棺」は静かでありながらも、サビではしっとりと歌い上げられた曲でいうまでもなく良曲なのだが、どちらかというとEDが存在しないことを残念に思う気持ちが強い。

お勧め度 : 【 S 】
非常に人を選ぶゲーム。
前作が好きだったからと言って安易に手を伸ばしていい類の作品でもない。
少なくとも初心者やストーリーを重視しない人にとってはあまり評価を得られない作品。
舞台が気に入り、重めのストーリーが好きな人にお勧めしたい作品。

総合評価 : 【 S 】
シナリオの内容はともかく、細部の表現や誤字・脱字の多さは目に余る。
そのほかの部分に関しても一般的であり、特に評価点もないことからこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
TRUEまでやって最終的に思ったことが、宗名さんがすごくいい人だってこと。
この作品の登場人物はすごく心情が複雑で、みんな何かを隠して生きているからこそ、凄く表現が難しいんだろうなぁ。
そういう部分があまりうまく描けていなかった印象。
ストーリーの流れやその展開のさせ方とかは綺麗だったのでなおの事そのあたりの心理描写の粗が目立っていたイメージ。
こういう作品は後半で化けてくるんだと思ってたんだけど、その期待がでかすぎたからなのか、どうしても感動することもできなかった。
評価としては厳しいような気がしたけれど、素直な感想としてはこんな感じなんだよな。
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[レビュー]星恋*ティンクルの感想
2017-04-08 Sat 00:00
<作品名>    星恋*ティンクル
<製作会社名>  きゃべつそふと

星恋*ティンクル

シナリオ構成
S-
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートは比較的短く、各キャラ√も1-2hと短め。
TRUE√も長いとは言えないので、全体的なボリュームは少し不足と言える。

【推奨攻略順 : 咲良→珠希→そらは→凪→TRUE 】
凪は3キャラ攻略後、TRUEはその後に出現する。
基本的にそれ以外は自由だが、そらは√は最後に回したほうが良いかもしれない。

CG
S
繊細で煌びやかな色彩が目に付く恵。
量に関しては申し分ないのだが、全体的な質に関してはかなり上下があると言わざるを得ず、ハッとしてしまうほど美麗なCGがある一方で、作品に強く影響するほどではないにしろ、顔を中心にバランスの崩れた物があるのも確か。
SD絵も多数存在している。

音楽
S
BGM20曲、Vo曲3曲(OP1/ED2)という構成。
Vo曲とBGMともにやはり目立つのは「ぼくらの星座」だろう。
OPに使われていることは言うまでもないが、アレンジとして使用されているピアノ・オルゴールVerそれぞれのBGMは、シナリオの重要な部分のすべてに使用されており、その旋律は十二分に力がある事を主張している。

お勧め度
S-
田舎を舞台とした恋愛学園物で少し不思議な話が出てくる程度なのかと思っていたが、各ルートとも後半からはわりとがっつりと不思議系の話で埋め尽くされている。
正直なところ初心者が付いて行けるほど受け入れやすく、楽しいと評すのも難しく、逆に玄人が楽しめるほど作りこまれているかと聞かれると、それも難しい。

総合評価
S-

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体の弱い妹の療養のため、叔母の家がある田舎『渚沙町』へとやってきた。
そこには『ナギ』という、その街でしか見えない星があり、閉鎖的なその町の中だけでひっそりと守り崇められてきたのだが――。

物語自体はナギと同じ名前を持つ凪と出会ってから動き始めるのだが、共通部分の大部分は各キャラの自己紹介を含めたショートエピソードを超えつつ田舎の生活に慣れていく、というものであり、その後すぐに各キャラ分岐が発生する。
物語の性質を考えると、やはりこの辺りに関しては短すぎると苦言を呈さなければならないだろう。

キャラの魅力が何たるかの2割も伝えられぬままに各キャラ分岐を選ばされることもそうなのだが、その後の個別ルートにおいてもシナリオ分量は不足しているためキャラの魅力を十二分に伝えられているとはいいがたい。
特に今回は『神技』と呼ばれる特殊能力が絡んでいたり、町の古き因習を匂わせていたりと、主人公とヒロイン以外の問題も多く立ち上がっている。
それらを扱ってるうちに、メインキャラクターへの感情描写や細かい展開などがおろそかになっており、全体的に粗雑な物語が出来上がってしまっている。
シナリオの本質から遠い方へ配置されていた咲良√や珠希√などを見てもそれらははっきりとわかるだろう。

シナリオのメインともいえる凪(+TRUE)√等はそれらの影響を強く受けたといえる。
本質的なことを言うと、根本ともいえるシナリオの流れにも問題が無いと言い切ることができないのだが、それを置いても書き手の『こうしたい!』という展開の方向性がダダ漏れで、無理な物語の方向転換や粗雑な状況描写などが続き、すっかりとプレイヤーの心は外れたうえでの、さらに突飛な展開。
深夜テンションで書き上げた作品をそのまま見せられるような感覚といえばわかりやすいのかもしれないが、勢い以外のパラメーターが著しく低い作品となっている。

一部のCGに問題はあるものの全体的には美麗なイベントCGを使用しており、BGMとしての「ぼくらの星座~Piano arrange~」は主張力が強く、雰囲気をリードする力があった。
それだけの要素があるにもかかわらず、シナリオ方面が壊滅的だった為にうまく使いこなせていないイメージがあった。

コンフィグに関しては十分にそろっており、プレイするのに問題はなかった。

【総括】
全体的に見るとそうでもないが、シナリオに関しては低評価なため、その部分を重視してこの評価とした。

(ぶっちゃけコーナー)
まぁ、最初の期待値が高かったから酷評になったような気もする。
というか、OP~序盤とかはすごくいい雰囲気だったのに、シナリオが進むにつれて驚くほどに悪くなる謎。
物語の真相を知った今となっては根本的な流れもちゃんと考え直した方がよさそうだけど、とりあえずちゃんとキャラの関係とかその内面を作りこんで書いた方がいいのかもしれない、みんなの行動が支離滅裂に感じてしまう。
後立ち絵で胸が時々見えてしまうのは、あれは意味があったのか…? あそこまで行くと不自然さしか感じなかったんだが、喜ぶ人がいたのかなぞい。
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