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[レビュー]みなとカーニバルFDの感想
2017-12-14 Thu 00:00
<作品名>     みなとカーニバルFD
<製作会社名>   みなとカーニバル


みなとカーニバルFD
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
タイトル通り、みなとカーニバル作品のファンディスク。
作品自体は麻雀なども含まれるが、今回はゲーム部分のみ評価。

本編は大きく3つの物語に分かれており、タイトル画面から好きな話を選んでプレイすることができる。
ファンディスクらしく、辻堂さんの純愛ロードや姉小路直子と銀色の死神をメインに添えた作品であり、それぞれのキャラクターがそれぞれの話に登場するシーンもあるほか、「カーニバルVS」では姉妹ブランド作品のキャラクターが出てくることもある。
全体的にギャグ色が強く、半分以上がハーレムEDを迎えるなど、前作までのイメージにプラスしてファンディスクっぽくなっている作品と言える。


辻堂さんの純愛ロード 十三番目の天使【 S+ 】  4-5h
「辻堂さんの純愛ロード」にて、ノーマルED後の約1年後の話。
新規追加ヒロインとして由比を迎えた話となっている。
ギャグ要素だけではなく、バトル要素やニヤニヤしてしまう恋愛要素など「辻堂さん」シリーズには欠かせない雰囲気が帰ってきてくれている。
特に今までバトル要素では愛やマキに後れを見せ、どうしても見せ場が少なかった恋奈のシーンがあったのが個人的な高評価。

1周目は強制的に由比√だが、2週目以降にはハーレムEDともいえる恋奈&よい子END、マキ&梓ENDがクリアできるほか、1年越しの愛の√なども存在。
ハーレムEDや愛ENDなどはギャグテイストの強い、BADEND風の物や、後日談が少し変わる程度の物なので期待しすぎには注意。


姉小路直子と銀色の死神 小和田の白い夜【 S 】  3-4h
「姉小路直子と銀色の死神」でのノーマルED後の話。
こちらも新規キャラクター、ローリ(通称ロリ姉)を迎え、一つの事件を切っ掛けとなり小和田を舞台として大きな出来事発展してゆくという内容になっており、「辻堂」シリーズとは違った軍との戦いや、サブキャラクターを含めたバトルシーンは見もの。
もちろんローリENDがあるほか、直子&キルスティのハーレムEND、新規ヒロイン省略した鬼塚ENDもあり、特に鬼塚√はローリと並んで彼女の魅力が多く伝わるボリュームの内容になっていたのが好印象。

なお、「辻堂さんの純愛ロード」とは世界観を同じにしており、愛と大がくっついた後の世界であることが確認できる。


カーニバルVS【 S 】  1h
湘南でのカーニバルがテーマとなっており、みなとカーニバルの過去作からはもちろん、みなとソフトの全作品や、その他多くの関連会社の作品から多くのキャラクターが善悪問わず登場する内容となっている。
バトルシーンなんかも一部含まれてはいるものの、シナリオの内容はほとんどなく、中の人ネタをふくむギャグのオンパレードが中心。
全キャラ分かる…という人は数少ないはず。


【推奨攻略順 : 辻堂さんの純愛ロード→姉小路直子と銀色の死神→カーニバルVS 】
辻堂√に一部ロックがある以外は、攻略順に特に指定はない。
強いて言うなら上記順番にやると問題が少ない。

CG : 【 S 】
線が細く濃い塗りで、硬い印象を受ける絵。
立ち絵等はほとんど過去作からの使いまわしではあるが、新キャラ等も含めて新規立ち絵が一部追加されているキャラも存在。
イベントCGにおいても、新規キャラと同様に今までスポットが当たらなかったキャラクターのCGが多く用意されているイメージ。
質・量ともに全体的にレベルが高いことは言うまでもないだろう。


音楽 : 【 S 】
BGM?曲、Vo1曲(OP)という構成。
正直BGMに関してはどれが新規の曲なのかが不明。
Vo曲ははカーニバルという曲がOPとして使用されている。


お勧め度 : 【 S+ 】
同会社(同系列会社)作品の内容が多分に出てくる作品であり、内容を十分に理解するためには最低でも「辻堂さんの純愛ロード」と「姉小路直子と銀色の死神」のプレイは必須と考えてよいだろう。
逆にその2点をプレイして、みなとカーニバルやみなとそふとの会社作品が好きな方には十二分におすすめしやすいファンディスクとなっている。


総合評価 : 【 S+ 】
みなとカーニバル全体としてのファンディスク作品。ギャグもかわらず面白かったし、ファンディスクの出来としては十二分と言えるだろう。


(ぶっちゃけコーナー)
作品のメインとなるのは十三番目の天使と小和田の白い夜で、カーニバルはほとんどサービスと言ってよさそうだね。
…みなとそふとからだけではなくmiraiあたりからも出て他のは驚いたわ。
個人的には久しぶりに川神あたりの人々が見れたのも嬉しい。
立ち絵を並べると、グラフィックの進歩の歴史が見て取れるのも一つの印象かな。
作中はほんとにいろんなギャグをぶっこんでくるから、やっぱ元祖ギャグゲー…というと、きゃんでぃそふとあたりに怒られそうだが、十二分に古株の力を見せてもらった気がするわ。
作品ではなく会社単位でのFDってのもそういえば珍しいかなぁ、まぁ殆どは辻堂さんと姉小路の2作品の合同FDともいえるけど。
ほんとに会社でいろんなキャラを出すからカオス感がハンパないというのを、作品を通して再度感じたわ。。。
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[レビュー]景の海のアペイリアの感想
2017-11-02 Thu 00:00
<作品名>     景の海のアペイリア
<製作会社名>   シルキーズプラスDOLCE


景の海のアペイリア
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
近未来の東京を舞台として主人公が偶然に自我を持ったAI(強いAI)である『アペイリア』を作ってしまうことから物語が始まる。
主人公たちがアペイリアの機能を使って作られてしまう完全没入型VRMMO「セカンド」がデスゲームになり、主人公はなぜかタイムリープに巻き込まれてしまう。そんな中で数少ないヒントからアペイリアを狙う存在に気が付く――魔法あり科学ありの仮想世界と現実世界で繰り広げられるAIと人間と時間の戦い。

作品は三羽√→ましろ√→久遠√→アペイリア√(TRUE)の順番に構成されており、選択肢等は出現するものの、上記の順番が変わることはない。
一本道の√ではあるものの、上記√はそれぞれしっかりと作られており、全体的なボリュームは一般的な作品とさほど変わりないといえる。

今回の作品で特徴的ともいえる要素が3つある。

一つ目が今作の主人公「零一」。公式的に変態と認定されており、エロに従順で基本的にどのシーンであってもエロ関係の話題でふざけていることが多いことから、基本的な会話は非常にバカっぽく、戦闘シーンの一部でも声があったりと力が入ってはいるのだが、どこかバカバカしいやり取り描かれているのは確か。仮想世界では複数のヒロインやそれ以外の女性キャラと関係をもつこともある。
しかしながら頭脳は非常に優れており、AI関連の知識はもちろんの事、状況把握や作品のメインともいえる頭脳戦のメインを担っていた。

二つ目がシナリオである。
正確に言うとテーマとなっている時間素行やそれに類する伏線で、作品の性質としてシュタインズゲートのような本格派の科学ADVに近い側面を持っている。
これらは非常に高いレベルで作られており、与えられた一つの状況で二転三転する現実を楽しめるのもこの作品の良いところである。
特に時間素行(タイムリープ)に関しても、「そういうもの」として置いておくことなく、量子論等を使った独自の解釈で、できるだけ現実の現象と齟齬がないようにじっくりと説明しており、それに付随した状況説明も作中では多く行われていた。
しかしそれだけに、内容が非常に難しくなっており、特に後半は解説用の図があるといえども理解には何度も読み返す必要があり非常に時間がかかる。

そして最後が魅力的なヒロインたちの存在である。
ある意味これは二つ目と被っている部分も多いのだが、秘密を抱えるヒロイン達と過ごしていき、そして協力して問題を乗り越えるシーン。そしてそのあとに待ち受ける展開。
変態的な主人公ではあるものの、恋愛描写はしっかりと描かれており、よく作られていた伏線と合わせて感動的なシナリオでは思わず泣いてしまうこともあるほど。

総じてすべてのレベルが高いということは言うまでもない。
しかしながら絶望的に相性が悪い要素があったのも事実。
科学ADVとしての側面が強かったところ、主人公がすぐにふざけるため力が抜け、すぐにヒロインたちの感動的なシーンに流れたりもする。
感情の起伏も非常に激しく、とくに冗長となりがちな説明部分で気持ちが置いて行かれる人も多くいるだろう。

上記の点を含めたうえでもシナリオがよくできていることを否定はしないが、最後の広げ過ぎた風呂敷のたたみ方を含めて、改善点は多くあり、泣きゲーとしては高く評価していないというのが今回の総じての感想ともいえる。


【推奨攻略順 : 無し 】
選択肢はあるが1本道の作品。


CG : 【 S 】
線が細く濃い塗りの絵。
枚数に関してはHCGが多めに用意されて入るものの、一般CGもある程度用意されており十分と言える。質もかなり高めで戦闘用のものから、日常シーンのものまで幅広いジャンルのものが多彩に描き出されている。


音楽 : 【 S 】
BGM38曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
BGMは数多く用意されており、現実世界と仮想世界という二つの世界に対応したものが用意されており、他にもAIをテーマとした「アペイリア」を代表とする不思議なBGMなどがあり、特に戦闘シーンや思考シーン等の暗めのBGMが多かった印象。
Vo曲はOPの「アペイリア」が印象的。BGMの同名曲とは違い、暗い雰囲気から始まる走るような旋律は非常にかっこいい。
対してのED「信じられるよ」はゆったりとした曲調。


お勧め度 : 【 S+ 】
時間遡行をテーマとした科学ADV、仮想現実を舞台とした剣と科学のファンタジー、そして恋と青春の物語。
要素としてはかなり含まれているが、もっとも評価できるのは科学ADVとしての側面であり、科学・近未来系、時間系の理論がしっかりと説明されている作品が好きな方にこそお勧めしたい作品。

逆にシナリオを深く読み込むのが苦手の方や、キャラの可愛さなどをしっかりと楽しみたい方にはお勧めしにくい作品。


総合評価 : 【 S+ 】
総じてシナリオはよくできているものの、全体的なバランスがとれておらず、改善点も見られる、泣きゲー重視の評価としてはこの程度。


(ぶっちゃけコーナー)
まず、凄い良く作られてるよね。
スリット実験とかはやっぱりその分野に少しでも興味を持っていた人間ならワクワクするし、ここまでしっかりとタイムリープについて考えていた作品もあんまりないと思う。
ただ、それだけにすごい理解が疲れたけどね。。。
何処に触れてもネタバレしそうだけど1点だけ。
上でも触れてたんだけど、簡単に言うと展開が不自然(というか早い?)。
というか、そうならざるを得ないんだけど、登場ヒロインや主人公たちの心は良く描写出来てはいたんだけど、すごく現実離れした場面だからこそ想像が追い付かないし、その「感情」に根差した「行動」というものにつながりを感じにくかったのかも。
そのへんをもっとはっきりとした…いや、はっきりと書いてはいるんだけど、もうすこしだけプレイヤー側に持ってきてほしかったのかも。
そういう意味では主人公が一番現実離れしてたかも。
まぁ、今回の主人公は感情移入するべきかどうかというのも一つの問題か。。。
時間・仮想世界・人間・AI…いろんなものが詰まった作品だから、最後の終わり方からも色々な解釈ができそうだし。
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[レビュー]茜色の境界線の感想
2017-09-28 Thu 00:00
<作品名>     茜色の境界線
<製作会社名>   ALcot Honey Comb



茜色の境界線
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S- 】


共通√ 【 S- 】  3h
巴との出会いからタタリ討伐あたりまでが描かれている。
戦闘シーンというより、襲われるシーンと一瞬で撃退するシーンがある。
ヒロインとのエピソードもかなり少なく、本当に短いこのシナリオの中に作品の「起」「承」が詰まっている。
ある程度はテンプレのような展開が多いのだが、主人公の友人たちの存在やアドバイザー的役割の人物が複数人おり、それらに対するエピソード等がかなり不足しているため、どうしても上滑りした内容になっていることが多い。

茜色の境界線|Character|ALcotハニカム
巴1√ 【 S 】  1.5h
狐の妖怪で神様になるために400年の間タタリを狩り続けており、ある日戦闘で弱っていた巴を見つけた主人公が家につれて帰ったことから同姓生活が始まる。
つかみどころの無い性格をしており、多くのことを語らないが知っていることを匂わせることが多く、個別√では巴が神になるために私心を捨てなければならないという設定の基で展開してゆく。
戦闘シーンもあるにはあるが一瞬で終わる。


茜色の境界線|Character|ALcotハニカム (1)
尼崎 霞√ 【 S 】  1.5h
悪霊につかれていた主人公を安綱で切り捨て、助けてくれた女の子。
人と妖怪の間に生まれた半妖であり、生きるためにタタリを狩り続けている。
非常にストイックで気を許した相手以外には冷たく接するが、主人公に対しては出会いの負い目からか態度が非常に軟化し、クーデレキャラになった。


茜色の境界線|Character|ALcotハニカム (2)
姫路 紫苑√ 【 S 】  1.5h
主人公に恋する後輩。
主人公に猛烈なアタックを仕掛けるも、綺麗に躱されている。
タタリの標的になったこと以外は最も妖怪関係の話から遠い人物ではあるが、個別ルートではしっかりと関連した話になっている。
なぜ主人公のことを好きなのか、というファクターが重要になっているキャラであり、話としても非常によくできているのだが、文章の描写力が追い付いていない印象がある。



巴2(TRUE)√ 【 S- 】  1.5h
巴√のその後にあたる√。
全キャラクターが協力して問題の解決に当たる。
この√で隠されていた伏線はすべて暴かれることになるのだが正直な所重要度は高くなく、戦闘シーンが少しあるくらい。
TRUE√の展開としては予想できるレベルのもので平凡。



[ 主人公 ] 夢前 柊
すこし前に両親を亡くしている。

【推奨攻略順 : 霞→紫苑→巴1→巴2(TRUE) 】
3キャラ攻略するとTRUE√が解放される
巴√のアフターに当たるので、上記の順番が安定。


CG : 【 S 】
立ち絵では描く人によっての差が大きく感じられ統一感はない。
全体的にしっかりとした絵ではあるものの、いくつか幼さをかなり感じてしまうものもあり、CG間でのイメージの差が大きいほか、いくつかでは質の優劣も見受けられる


音楽 : 【 S 】
BGM20曲、Vo曲2曲(OP/ED1)という構成
BGMでは比較的明るいものが多いイメージでVo曲に関してはOP、EDのどちらもが和テイストの曲となっている。
特筆すべき点がないのが少し悲しいところ。


お勧め度 : 【 S-- 】
萌えと燃えを前面に押し出した作品――という意味でなら全くおすすめはしない。
特に燃えに関してはほとんど感じられる部分がない。
シナリオ自体に加えて文章の描写自体も拙い部分が多く、ミドルプライスという事を考慮しても評価は揺るがない。


総合評価 : 【 S- 】
作品の魅力というべきところがなく、全体的な完成度も低い。
値段的な部分を考慮してこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
物語の設定自体は結構テンプレだけど面白いものを持ってた。
だけど、本当に展開がひどい。
全部予想できてしまう上に、一瞬で読み終えてしまうから感想もない。
値段的なものもあって、こういう長さのシナリオになってしまったのかもしれないが、そうなってしまうのならば「いっそ作らなければいいのでは・・・」という感想が普通に出る、というか出した。
燃えシーンは見当たらないし、萌えゲーとしてもシナリオが薄すぎてキャラに魅力を感じにくい。
システム的にも最新のパッチを当てないとバックログが使えなかったり、文中には何度かミスのコマンドが残っていたりと完成度の低さがうかがえる。
せめて1度自身の手でクリアしてデバッグしてほしいところ。
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[レビュー]シルヴァリオ トリニティの感想
2017-05-06 Sat 00:00
<作品名>    シルヴァリオ トリニティ
<製作会社名>  light

シルヴァリオ トリニティ

シナリオ構成
S
攻略可能キャラは3キャラ。
共通ルートに比較的量があり、各キャラ√も3h程度はあるので、全体的なボリュームに関しては十分か少し物足りない程度。

【推奨攻略順 : アヤ→ミステル→レイン→TRUE 】
3キャラ攻略後にTRUE出現するほか、ロック等は一切なし。
各キャラクター√は完全に個別の話なので、好きなキャラから攻略するとよい。

CG
S
線が堅く濃い塗りの絵。
言わずもがな、戦闘イベントCGが非常に多く、ただの一枚絵として表示するだけではなく、イベントCG部分のキャラだけを切り抜き、配置を工夫することによって、戦闘中などの表現にバラエティを与えている。
特にヒロイン以外のイベントCGが多いのも特徴だろう。
動画表現に関しては、あまり手が込んでいるような印象は受けず、以前の作品と比較してもレベルが落ちているというほかない。

音楽
S++
BGM38曲、Vo曲2曲(OP/ED)
特徴的なのは「」や「」のように、コーラス以上の声が入っているBGMだろう。珍しいという感想ももちろんだが、それ以上に完成度の高さに驚かされる。
Vo曲では特に主題歌の「天翔ケル蝋ノ翼、狂イ哭キテ焔ニ堕ツ」で、作中では要所において挿入歌のように使われるほどの良曲。
そのほかED曲もTRUE√で流れるGrand Verがあるなど、アレンジ曲も存在。

お勧め度
S
前作「シルヴァリオ ヴェンデッタ」の続編作品。
単体で楽しむことはできるが、基本的には上記の作品をプレイしていることを前提と考えておく方がよいシナリオ構成となっている。
前作の雰囲気が気に入っているのなら、購入しても問題ないだろう。

総合評価
S

公式ホームページ
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同会社の前作「シルヴァリオ ヴェンデッタ」の話から3年後のプラーガの町が舞台となっている今回の作品。
作中には前作の設定をもちろん引き継いでいるほか、関係キャラクター等も多く出演を果たしているため、前作プレイ済みの方から見るとニヤリとしてしまうシーンも多い。

逆に今回が初プレイという方でも楽しむことができるように作られてはいるものの、面白さという意味では半減しているほか、設定説明等が非常に薄いので作品について行くのが大変な部分があるのも事実。
以下の感想に関しては当方が前作を未プレイのため、感じ方に違いを大きく感じてしまうひともいるかもしれないので、その点だけ注意をしていただきたい。

基本的なシナリオについては、燃えゲーなのである意味投げっぱなしのような部分があるのは確か。どこまで燃えられるかというのがこういった作品の肝といえるが、今回は善と悪(光と闇)のような対極のそれぞれ視点から物事や心理描写をえがいた”すこし小難しい”話を中心としてバトルを行っている。
基本的なシナリオ自体は単純明快なのだが、その場面で扱っている話題自体は深いといえばわかりがよいかもしれない。
しかしながら、それが良くも悪くも物語のテンポを悪くしており、燃えゲーとしてはデメリット部分が多く働いてしまっているような印象を受けた。

もちろん、勢いだけのような燃えゲーよりは数段マシともいえるが、それにしても燃えゲーとして読んでいて飽きてしまうような作品は良いということはできない。

こういった作品――とくにlight作品において、戦闘シーンで重要となるのが各キャラクタ―の技(or覚醒用)の”詠唱”シーン。
今回も動画等を駆使して表現をしてもらっているものの…好みの問題かもしれないが、この辺りに関しても以前の作品と比べるとどうしても劣化しているようなイメージがある。

前作をプレイしていなかったためか、シナリオへのめりこめる部分が少なかったのも評価の低下へ大きく影響している。作中ではおそらく前作の内容と深く関係するだろう描写を多く見かけるのだが、一言でいうと「多すぎる」のである。
だからこそ、未プレイの人間からすると強い疎外感を覚え、満足に楽しめるシーンが少なくなってしまう傾向があった。そういう意味でも「完全新作」と考えるよりは割り切って「続編」と考えてしまったほうが良いだろう。

アペンドディスクでは前作では明かされなかったヴァルゼライドの顔の傷の理由も明かされている。

コンフィグに関しては基本的に問題はないものの、全体的にもっさりとした動作。

【総括】
基本的には「シルヴァリオ ヴェンデッタ」の続編として成り立つ作品であり、そういう意味では評価を高くできるが単体としてはこの程度。

(ぶっちゃけコーナー)
この作品が嫌い! というわけではなくて、「ヴェンデッタ」なしの単体で見た場合という評価。
しかしまぁ、燃えゲーとしての質はどうも下がってるような気がしてならない…べつにしっかりとしたシナリオがあるのはいいんだけど「相州戦神館學園」の栄光のような感動と驚きのロジックがほしかったりする。
あと、強くなることで発動する異能の段階をあげていく展開なんかもすきだったりする。
こういうのを考えたりすると、やっぱり好みの問題なのかもなぁ…。
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[レビュー]千の刃濤、桃花染の皇姫の感想
2016-12-10 Sat 00:00
<作品名>    千の刃濤、桃花染の皇姫
<製作会社名>  オーガスト

千の刃濤、桃花染の皇姫

シナリオ構成
S++
攻略キャラは5キャラ。ストーリーの形式は朱璃√を本編として各キャラが順に分岐していく形をとっている。
また各キャラ√攻略後にアフター+Hシーンとしての「余談」が追加されるほか、ある程度まで本編を進めるとサブヒロイン3キャラのショートストーリーも追加される。

【推奨攻略順 : 滸→奏海→エルザ→古社音→朱璃 】
本編に向かって順次攻略した場合はこの順番になるが、ロックがあるわけではないので本編を先にやる場合はまっすぐ朱璃√を目指すとよいだろう。

CG
S
べっかんこうさんの安定した絵は質・量ともに言うことなし。
立ち絵の雰囲気を変えることで様々な場面で使いまわす技術は相変わらず存在しており、たしかに作品を力強く支えている。
そのほか今回は半動画のような演出も加えられており、レベルアップが最もみられる部分かもしれない

音楽
S++
BGM53曲、Vo4曲という構成。
まず驚くべきはそのBGMの数だろう。それらすべてが和テイストのものとなっており管・弦楽器、をはじめ太鼓などの楽器を使用することで統一感を高めると共に作品の舞台を形作っていた。1曲1曲の質も高いためクリア後におちついて視聴するのもよいだろう。
Vo曲で気に入ったのは「嗚呼 絢爛の泡沫ゆめが如く」と「月夜に舞う恋の花」
一方は勢いのある和テイストの曲で、おもわず体が動くほどノリよく聞ける良曲。
対して各キャラ√用のEDとして使われた「月夜に舞う恋の花」は和風の歌詞をしっとりと歌い上げた名曲。途中の転調からなども見どころだが、なによりもその歌詞はクリア後に落ち着いて聞くと泣けてしまう。
少し悲しい歌なので本編のグランドEDとしては使用しにくいのだろうが、個人的にはいちばん好きな曲。

お勧め度
S++
雰囲気としてはユースティアに近いバトル多めの作品。
シナリオは割とわかりやすいのに深く作りこまれているので、全体的な質の高さも相まって多くの人が楽しんでプレイできることは間違いないだろう。
はっきりとしたグロシーンはないが、流血シーンが割と多く音なども併せてリアリティはあるので注意する人は注意を。

総合評価
S++

公式ホームページ
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宰相の裏切りによって共和国に占領された皇国。
皇帝である蘇芳帝の一人娘の朱璃は命からがら生き延びて3年後、復讐のために立ち上がる。――簡単に言うと絶対防御を誇る日本だったが、内部の裏切者によってアメリカがやってきて占領される。その騒動で殺された天皇の娘のヒロインが主人公たち「武人」という一騎当千の戦士たちの協力を経て再び国を取り戻す! というお話。

今回はストーリーに自信があったのだろう、本編の朱璃√を主軸としたシナリオ作りにしており、そのかいあってか物語に十二分に集中できた。
残念なのは各キャラの使い捨て感。
物語としてある程度の祖語ができてしまうのは仕方がないとしても、各キャラ√が1-2hといささか短すぎるのは問題。しかしながら、全体的なボリュームが問題なかっただけに攻めにくいところではあるのは確か。

シナリオを上記である程度語っているものの、その本質的な部分に関してはネタバレになるためあまり触れられない。
しかしながら攻略後に再び考えてみると鮮やかな物語の中に一抹の寂しさがあるのが今回の作品であり、テーマとして桃の花を取り上げた事はそういう意味でピッタリだったといえる。もう一つ上げておくと、武人の考え方としても様々なシーンで出てきた「主君のための覚悟」というものは終始どのルートでもついて回っており、その覚悟のために自分が必死にならなくてはならないという考えは言葉だけではなく、シナリオを通して主人公やヒロイン達から何度も何度も伝わって来たものである。

今回は学園物の前作、大図書館とは違いかなりバトル色が強い作品となっており、雰囲気的にはかなりユースティアに近いものとなっている。しかしながら、舞台イメージを日本としていることでファンタジー感が薄れ、より身近になった作品となっている印象がある。
何より進歩を感じたのは物語の描写力、特にエフェクト方面ではかなりの進歩があり、動画のようなシーンを一部挿入することでバトル物に必要な勢いを補っていた。
かといって心理描写などの物語の根本となる部分においても手を抜いておらず、しっかりとけれどわかりやすく描き出してくれていた。

今回の物語が泣けるかどうかは、どこまで作品の物語にのめりこめ、登場人物たちの心に近づけたかによる。
先ほど上で分かりやすく心理描写が書かれている、と表現したがその内容をしっかりと理解しようとすると、この作品の登場人物たちは「綺麗」過ぎるためにどうしても無理が生じる。どこまで彼・彼女らの心を想う事ができるかで泣ける量(シーン)は変わってくるだろう、そういう意味では広く文字を読むのが好きな玄人までおすすめできる作品ともいえるのではないだろうか。

コンフィグに関しては依然同様使いやすい上、タブレットでの起動などの新機能も搭載。

【総括】
全体的なレベルの高さは語るまでもなく、それでいてオーガストらしさを忘れない名作の一つとして記憶に残る作品だろう。

(ぶっちゃけコーナー)
個人的に泣けるシーンはいくつかあったのだけれど、雰囲気に押されて泣くシーンってのがほとんどない。というのも、まぁバトルが結構多いからかも。
どちらかというと作中ではワクワクしながら先に勧めることが多かったから、プレイ時間が結構長い作品なんだけど、作品自体は短く感じたかも。
それでもやっぱり主人公の過去の話とかそのあたりのシーン、それを想った古社音のシーンなんかは結構泣けたのかもなぁ。
あとシナリオ的に笑い入れるのはつらいのかな、と思ったけど結構和気あいあいとやってるのはいいよね。
敵味方がいろいろ入れ替わるのも面白い。
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