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[レビュー]グリザイア ファントムトリガー 第3話の感想
2017-11-09 Thu 00:00
<作品名>     グリザイア ファントムトリガー 第3話
<製作会社名>   フロントウィング


GRISAIA Phantom Trigger Vol3
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
グリザイア ファントムトリガーシリーズの第三作目(3話目)。
今回のメインは学園でマークスマン(スナイパー)をやっている獅子ヶ谷桐花。
フィリピン山中でのシーンがメインとして描かれている。
それに付け加えて続きということもあって、前作でスポットが当たっていたマキの様子がレナと共に描かれているのも特徴と言えるだろう。


値段も相まって、シナリオはかなり短く3-4h程度。
いつもと変わらないノリですらすらと読める内容となっており、もちろん得意の重火器関連、サバイバル関連等々のコアな知識がいっぱい詰め込まれている作品。

それ以外に新しい要素として飯テロも辞さない覚悟で描かれていた食べ物の描写。
特に牛丼・ラーメンのシーンは時間によっては本当にお腹が減ってしまいそうなほど…。
同時にカエ○○レーなどのゲテモノなんかも紹介されている。

今までのキャラクターに加えて多くの新キャラも登場する、笑いあり、ほんの少しだけ泣きアリのそんな作品。


【推奨攻略順 : 選択肢無 】


CG : 【 S 】
時間に対しての枚数は割と多め。
質も安定して高く、SD絵もいくつかあります。


音楽 : 【 S 】
BGMについての追加がいくつあるのかは不明。
Vo曲は変わらず2曲(OP/ED)


お勧め度 : 【 S 】
ファントムトリガーシリーズの3作目、もちろん1-2作目をやっていないと楽しめない。
まとめて買う人はもう少し待ってもいいのかも?
次はクリスらしい。

総合評価 : 【 S 】
いわゆる分割商法作品ということもあって正式な評価はしにくい作品でありこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
楽しんでプレイはできるんだけどね、もうすこしまとめてほしいというのが正直な感想。
単体で楽しむことはできないので、結局プレイするとなると全部買う必要がある。
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[レビュー]景の海のアペイリアの感想
2017-11-02 Thu 00:00
<作品名>     景の海のアペイリア
<製作会社名>   シルキーズプラスDOLCE


景の海のアペイリア
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
近未来の東京を舞台として主人公が偶然に自我を持ったAI(強いAI)である『アペイリア』を作ってしまうことから物語が始まる。
主人公たちがアペイリアの機能を使って作られてしまう完全没入型VRMMO「セカンド」がデスゲームになり、主人公はなぜかタイムリープに巻き込まれてしまう。そんな中で数少ないヒントからアペイリアを狙う存在に気が付く――魔法あり科学ありの仮想世界と現実世界で繰り広げられるAIと人間と時間の戦い。

作品は三羽√→ましろ√→久遠√→アペイリア√(TRUE)の順番に構成されており、選択肢等は出現するものの、上記の順番が変わることはない。
一本道の√ではあるものの、上記√はそれぞれしっかりと作られており、全体的なボリュームは一般的な作品とさほど変わりないといえる。

今回の作品で特徴的ともいえる要素が3つある。

一つ目が今作の主人公「零一」。公式的に変態と認定されており、エロに従順で基本的にどのシーンであってもエロ関係の話題でふざけていることが多いことから、基本的な会話は非常にバカっぽく、戦闘シーンの一部でも声があったりと力が入ってはいるのだが、どこかバカバカしいやり取り描かれているのは確か。仮想世界では複数のヒロインやそれ以外の女性キャラと関係をもつこともある。
しかしながら頭脳は非常に優れており、AI関連の知識はもちろんの事、状況把握や作品のメインともいえる頭脳戦のメインを担っていた。

二つ目がシナリオである。
正確に言うとテーマとなっている時間素行やそれに類する伏線で、作品の性質としてシュタインズゲートのような本格派の科学ADVに近い側面を持っている。
これらは非常に高いレベルで作られており、与えられた一つの状況で二転三転する現実を楽しめるのもこの作品の良いところである。
特に時間素行(タイムリープ)に関しても、「そういうもの」として置いておくことなく、量子論等を使った独自の解釈で、できるだけ現実の現象と齟齬がないようにじっくりと説明しており、それに付随した状況説明も作中では多く行われていた。
しかしそれだけに、内容が非常に難しくなっており、特に後半は解説用の図があるといえども理解には何度も読み返す必要があり非常に時間がかかる。

そして最後が魅力的なヒロインたちの存在である。
ある意味これは二つ目と被っている部分も多いのだが、秘密を抱えるヒロイン達と過ごしていき、そして協力して問題を乗り越えるシーン。そしてそのあとに待ち受ける展開。
変態的な主人公ではあるものの、恋愛描写はしっかりと描かれており、よく作られていた伏線と合わせて感動的なシナリオでは思わず泣いてしまうこともあるほど。

総じてすべてのレベルが高いということは言うまでもない。
しかしながら絶望的に相性が悪い要素があったのも事実。
科学ADVとしての側面が強かったところ、主人公がすぐにふざけるため力が抜け、すぐにヒロインたちの感動的なシーンに流れたりもする。
感情の起伏も非常に激しく、とくに冗長となりがちな説明部分で気持ちが置いて行かれる人も多くいるだろう。

上記の点を含めたうえでもシナリオがよくできていることを否定はしないが、最後の広げ過ぎた風呂敷のたたみ方を含めて、改善点は多くあり、泣きゲーとしては高く評価していないというのが今回の総じての感想ともいえる。


【推奨攻略順 : 無し 】
選択肢はあるが1本道の作品。


CG : 【 S 】
線が細く濃い塗りの絵。
枚数に関してはHCGが多めに用意されて入るものの、一般CGもある程度用意されており十分と言える。質もかなり高めで戦闘用のものから、日常シーンのものまで幅広いジャンルのものが多彩に描き出されている。


音楽 : 【 S 】
BGM38曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
BGMは数多く用意されており、現実世界と仮想世界という二つの世界に対応したものが用意されており、他にもAIをテーマとした「アペイリア」を代表とする不思議なBGMなどがあり、特に戦闘シーンや思考シーン等の暗めのBGMが多かった印象。
Vo曲はOPの「アペイリア」が印象的。BGMの同名曲とは違い、暗い雰囲気から始まる走るような旋律は非常にかっこいい。
対してのED「信じられるよ」はゆったりとした曲調。


お勧め度 : 【 S+ 】
時間遡行をテーマとした科学ADV、仮想現実を舞台とした剣と科学のファンタジー、そして恋と青春の物語。
要素としてはかなり含まれているが、もっとも評価できるのは科学ADVとしての側面であり、科学・近未来系、時間系の理論がしっかりと説明されている作品が好きな方にこそお勧めしたい作品。

逆にシナリオを深く読み込むのが苦手の方や、キャラの可愛さなどをしっかりと楽しみたい方にはお勧めしにくい作品。


総合評価 : 【 S+ 】
総じてシナリオはよくできているものの、全体的なバランスがとれておらず、改善点も見られる、泣きゲー重視の評価としてはこの程度。


(ぶっちゃけコーナー)
まず、凄い良く作られてるよね。
スリット実験とかはやっぱりその分野に少しでも興味を持っていた人間ならワクワクするし、ここまでしっかりとタイムリープについて考えていた作品もあんまりないと思う。
ただ、それだけにすごい理解が疲れたけどね。。。
何処に触れてもネタバレしそうだけど1点だけ。
上でも触れてたんだけど、簡単に言うと展開が不自然(というか早い?)。
というか、そうならざるを得ないんだけど、登場ヒロインや主人公たちの心は良く描写出来てはいたんだけど、すごく現実離れした場面だからこそ想像が追い付かないし、その「感情」に根差した「行動」というものにつながりを感じにくかったのかも。
そのへんをもっとはっきりとした…いや、はっきりと書いてはいるんだけど、もうすこしだけプレイヤー側に持ってきてほしかったのかも。
そういう意味では主人公が一番現実離れしてたかも。
まぁ、今回の主人公は感情移入するべきかどうかというのも一つの問題か。。。
時間・仮想世界・人間・AI…いろんなものが詰まった作品だから、最後の終わり方からも色々な解釈ができそうだし。
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[レビュー]サクラノモリ†ドリーマーズ2の感想
2017-10-26 Thu 00:00
<作品名>     サクラノモリ†ドリーマーズ2
<製作会社名>   MOONSTONE


サクラノモリ†ドリーマーズ2
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
『サクラノモリ†ドリーマーズ』(以下「1」)の個別√分岐地点からの続編を描いた作品となっており、公式曰くファンディスクではない。
シナリオはその続編部分とまどか√とが交互に描かれる形をとなっている。

シナリオは一本道で攻略時間も6-7時間とかなり短めで全部攻略後に各キャラ(+ハーレム)のHシーンが解放される。
それを含めても10時間もあれば終わってしまう作品なので、ボリュームとしてはかなり乏しいといってよいだろう。
主人公やヒロインの数に増減もないのだが、まどか以外は各個別√というものも存在せず、まどか以外のヒロインにおいてはあまり活躍シーンがない。

内容はもちろんホラー・グロ方面の話で、全て片付いたはずの桜之杜であらたな事件が発生するところから始まっており、前作同様お得意のホラー・グロシーンも多くある。
前作まででは「ボダッハ」や「いにしえのもの」といった、ある種の自然災害のようなものとの闘いという側面も強かったが、今回は人災と言える部分が多い。
また上記の点に付け加えて、こちらにも戦力があるので『仄暗き時の果てより』のような死に掛けの緊迫感や訳の分からない怖さのようなものは抑えられている。

2ということで、「1」の内容を把握していることは最低限(シナリオ内でも軽く回想はあるが、それでもすべてを把握することはできない)で、中には「1」からのキャラだけではなく、「仄暗き時の果てより」のキャラも登場したりもするため、発言の真意を理解するためにはそちらのプレイも必要となるだろう。
「1」からの登場キャラの背景設定なんかも出てきてたりはするので、続編的立ち位置ともいえるのだが「まどか救済措置」「ハーレームゲー化」という要素が強いのは確か。


【推奨攻略順 : 無 】
シナリオが一本道です。


CG : 【 S 】
独特の塗りの絵。
一般的なCGや立ち絵にかんしてはちょっと固めの筆質で書かれており、その出来も少々上下があるのが特徴的(特に男に関しては)。
ホラー&グロCGに関しては手放しでほめられる質となっている。


音楽 : 【 S 】
BGMは前作からのものを多く多用しており、どれが使われていなかったのかは判別不可能。
Vo曲にかんしては前作からのものも一部使われているが、OPとEDがそれぞれ1曲ずつ追加。
世界観にあわせた妖しい雰囲気の曲である。


お勧め度 : 【 S+ 】
残念ながらグロ・流血耐性の無い方、ホラーが苦手な方はプレイを推奨しない。
また、前作『サクラノモリ†ドリーマーズ』をプレイしていない方のプレイも推奨はしにくいだろう。
あくまで前作を気に入った方がプレイすると、という評価。
上記でも述べたが中には『仄暗き時の果てより』の登場人物も出てくるため、プレイしておいて損はないかもしれない。


総合評価 : 【 S 】
全体的な完成度は高いのだが、いかんせんFD的要素が強すぎて評価としてはこの程度。


(ぶっちゃけコーナー)
ホラーゲーってあんまりないジャンルだから、普通にプレイしていて面白いよね。
ただ本編は面白いんだけど、相変わらず個別√が光らない。
「仄暗き時の果てより」では結構いい感じの分岐があったように思えたんだけど、この内容だとどうなんだろう…。
まぁ、グリザイアみたいにシリーズにするのもええのかもしれんけどなぁ。
それにしてもあの終わり方は…少しふざけてるのかと思ったくらいだわ。
陰鬱な雰囲気こそすべて! とまではいかないけれど、なんか最後強引に「萌え?」にもっていってた気がして、そのへんが気になったなぁ。
一応伏線はいろいろ残してたし、土台的には3をやることもできるんだけど、どうなんだろうなぁ…「2」を作ってること自体びっくりだったし、「1」ではまどかがかわいそうだったから、その救済措置としての「2」はまだ受け入れられるんだけどこれ以上はさすがに冗長かなぁ…という想いもなくない。
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[レビュー]虚ノ少女の感想
2017-07-27 Thu 00:00
<作品名>     虚ノ少女
<製作会社名>   Innocent Grey


虚ノ少女
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シナリオ : 【 S+ 】
前作「殻ノ少女」の続編にあたる作品で前作から2年の年月を経て発生した事件から物語は始まる。

この作品には過去に発生した「六識事件」とは別に、富山のとある集落で発生した戦前からの事件も登場しており、それらの事件が複雑に絡み合うことで一つの物語となっている。
そのため作品では過去編がシーンとして多く登場しており、主人公以外の他者視点(主に主人公となるのは雛神理人)が多くなっている。

登場人物も飛躍的に増えており、過去と現在を合わせるとある程度のシナリオをクリアした後でも人兼関係を把握するのにも一苦労する。
前作同様、作品ではADVパートと推理パート、捜査パートがあり、その過程で手帳に書き込まれる人物・証拠等の情報も上書きされていくため、適宜確認して進むとよいだろう。

事件自体はある程度進めることで「真相」はおおよそ推理・把握することが可能であり、そこまで複雑なトリック等が出てくるわけではない。
この作品を読み込める推理作品として押し上げているのは、登場人物の心。
主人公はそれを「偏執(パラノイア)」と表しており、時に暴き、時に解決することで事件に対して向き合っていく。
前作以上に作りこまれた物語の中で人々の心は複雑な色模様を見せ、そして前作を経て「朽木冬子」というパラノイアに取りつかれた主人公もまた、様々な事件を通して心を変えてゆく。
続編としての質は十二分に高く見どころも非常に多い作品となっている。

[ 主人公 ]
前作同様に新宿で探偵業を営んでおり、前作の事件から2年間は冬子の行方を探る日々を過ごしていた。

【推奨攻略順 : - 】
ある程度のロックは存在しており、そこに従って進めばよい。


CG : 【 S 】
前作から最もレベルが上がった所の一つ。
繊細な線で描かれた絵に色のはっきりとした丁寧な塗りはそれだけで商品となるレベル。
キャラ個別√が存在しない代わりに枚数もかなり多く用意されている。
無論、流血・グロシーンのCGも多く存在しているので注意。


音楽 : 【 S+ 】
BGM52曲、Vo曲3曲(OP2/ED1)という構成。
BGMにはおそらく「殻ノ少女」殻のものも存在(少なくとも同じメロディラインのもの)している。シリーズのイメージを壊さない静かで妖しい印象を受けるものが多く、特に和テイストにまとめられている印象を受けることも多い。
Vo曲もBGM同様なのだが、やはり力を入れているのはED曲。
TRUEENDで流れる「ソレノイド」は「瑠璃の鳥」に比べるとどうしても威力が劣るがそれでも名曲であることは否めない。


お勧め度 : 【 S+ 】
前作「殻ノ少女」からのシリーズ、3部作のうちの2作目。
推理作品だが、メインは相変わらず心理描写の繊細さにある。
前作をプレイしていなくてもシナリオ自体は理解できるが、「殻ノ少女」をプレイして行うことが作品を楽しむための最低条件であることは間違いない。
まだ完結していない(当方プレイ時:2017年春)ので、完結してからすべてをプレイしたい人は注意。


総合評価 : 【 S+ 】
絵の表現力もかなり向上しており、シリーズ物であることを鑑みても名作のうちの一つであることは言うまでもなく、この評価。


(ぶっちゃけコーナー)
ネタバレしないで、というと何を語れば…ってなるんだけど。
タイトル画面に出ていた「雪子」について少し語りたい。
今作のメインヒロインなのかなぁ~と勝手に思ってたんだけど、時坂さんには冬子がおるからね(杏子もおるけど)、そういう立ち位置ではなかった。
どっちかというと事件の中心…というか、この子と砂月についてがこの作品で起きた事件の「本質」…というかメインといえるよな。
ただ、それだけにとらわれず、登場した一人ひとりがどんな行動をしてどういう思いで行動していたのかを考えながらプレイすると、心へ去来する想いってのも変わってきそう。
基本的に2週するような作りになってるのはそういう意味でえらい。
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[レビュー]殻ノ少女の感想
2017-07-20 Thu 00:00
<作品名>     殻ノ少女
<製作会社名>   Innocent Grey


殻ノ少女
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シナリオ : 【 S+ 】
終戦後の東京が舞台の本作品、「カルタグラ ツキ狂イノ病」の続編にあたる。
ある春の日に井之頭公園で出会った朽木冬子という女学生から「私の正体を探ってほしい」という依頼を受けるところから物語は始まり、作中では2度の大きな猟奇殺人事件に立ち向かうことになる。

エンディングとしては5種類。
BAD√ENDも含めるとさらに数は増え1つの事件に対しての分量も非常に多い。
しかしながら共通部分が多くあるため2週目以降からはかなりの速度で攻略が可能となっており、全体的なシナリオ量としては一般作品と同程度と見積もってもよいだろう。

作品はシナリオパートの中に時折MAP選択や操作パート、推理パートなどの選択シーンが登場し、作品の中での展開等を大きくつかさどる重要な部分となっている。
自分が推理しなくてはならないため作品への没入感は高まるのだが、どうしても展開のテンポは悪くなるため諸刃の剣ともいえるだろう。システム面が整備されていないため今作では後者の効果がより色濃く出た印象がある。

シナリオとしてはまさしく推理小説というべき物。
どうしても行動の理由としても甘い部分があったり、展開の強引さがみられる部分はあったものの、発生した悲惨な猟奇殺人を解決していくことで明らかになる入り組んだ人間関係やそれぞれの思惑、そして描かれる心理描写はほかの作品では得難いものだと言える。
その中でも特にメインヒロイン枠である「朽木冬子」の心情を考えると、彼女とのシーン、とくに言葉のやり取りや細かい描写については思わず涙してしまう人もいるだろう。

どのエンディングに関しても2つの事件のおおすじに関しては変わる事無く、関係人物の顛末(生死を含む)が変化するものとなっている。
その中でのシナリオなのでどうしても変化に乏しいように思えるのだが、周回をこなしエンディングを経るごとで分かっていく登場人物の心や行動の理由等には感じられる人にとっては深い意味を持つ。
とあるエンディングのみ最後のEDにて「瑠璃の鳥」が流れるのだが、その時自然と流れる涙はどういった経緯のものなのか自身でも説明しがたいものがある。


[ 主人公 ]時坂 玲人
新宿で探偵業を営む今作の主人公。
本作の六年前に起きた「六識事件」で恋人を失っている。
作中では成り行きで女学校にて歴史学の教師として教鞭を振るうことも。

CG : 【 S 】
2008年ということで少し昔の作品になるが、線が細く濃い塗りで描かれたイベントCGは繊細でいつまでも輝きを失わない。
バランスの危うさや、古さは感じるもののハッとする美しさを感じることも多い。
また作中には大量のグロCGも存在するので注意。

音楽 : 【 S++ 】
BGM26曲、Vo曲1曲(テーマ曲)という構成。
BGMとしては作風もあってか暗い曲や落ち着いた曲が目に付くが、一曲一曲の旋律がとても強く印象に残る。
そして何よりもEDとして使われている「瑠璃の鳥」の威力。
イントロのサックスは今なお褪せず、鮮烈な印象を与える霜月はるかさんの名曲。根強い人気のあるこの曲の評価は最高ランク。

お勧め度 : 【 S 】
推理・サスペンス物が好きな方にはお勧めしやすい過去の名作。
グロシーン等があるので苦手な方は注意。
また余裕があるのならこのシリーズはきちんとしたプレイ順があるので注意しておきたい。

総合評価 : 【 S 】
Innocent Grey発の名作であり、数少ない推理物作品の一つ。
特に心理描写に重きを置いている作品でもあるので、その質も考慮してこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
殻ノ少女シリーズという、「殻ノ少女」→「虚ノ少女」→「第三作目」の1作目にあたる作品であり、上記で説明した「カルタグラ」の舞台から4年後の作品。
作中にはカルタグラ関連の人物も数多く登場しており、しっかりとプレイしておきたいのならばそこからプレイするとよいだろう。
基本的には推理小説のような作品なのだが、各キャラクターの心理描写に非常に重きを置いているため男性だけではなく女性にも人気が高いだろうと思われる作品(というより、お勧めしたい)
完成度という意味でも高く、グロ耐性があるのならばぜひプレイしてほしい。
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