自作の壁紙や泣きゲーレビュー公開しているブログ。チャットルームや自作小説もあります そんな鍵っ子小説家のブログです。
☆★☆★ 毎日0時の定期更新中。現在は壁紙制作・泣きゲーレビューが主活動 ★☆★☆





 


[レビュー]あきゆめくるるの感想
2017-03-25 Sat 00:00
<作品名>    あきゆめくるる
<製作会社名>  すみっこソフト

あきゆめくくる

シナリオ構成
S+
攻略キャラはメイン4人、サブ2人、TRUE√としてエピローグ1本という構成。
共通ルートも比較的量はあるため全体的なボリュームは十分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 柚月(→みはや→ノア)→キス→歩→沙織→TRUE 】
沙織√以降は固定、それ以外は自由。
基本的には沙織√まで自由に攻略してよい作りになっている。

CG
S
線が細く、濃い塗りの絵。
全体的に綺麗ではあるのだが、作中に使われている絵の中では質の上下がある。
SD絵もいくつか存在している。

音楽
S+
BGM21曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
Vo曲はOP・EDともにRitaさんが歌う楽曲、特にOPは作品に不釣り合いと言えるほどテンポの良い明るい歌になっているのだが、特に素晴らしいのは最後のサビに入る前のブリッジであることを付け加えておきたい。
BGMでは”ラブコメ”らしい楽曲がそろっているのだが、緊迫・不安をあおるBGM等が目立つのも作風と言えるだろう。

お勧め度
S+
過去作同様のSF要素たっぷりの”ラブコメ”作品。
とくにコメディ部分においての強化がすさまじく、今までの作品のようなプレイ中の飽きのようなものも殆どなく、それでいてしっかりとSFを感じられるシナリオになっている。
量子力学的な話が作中には出てきますので、しっかりと理解するためにはすこし考える必要がある事に注意。

総合評価
S+

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

量子爆弾によってとある1日をループしている「ルルラン市」そこに連れてこられたのは、とある6人の男女。彼らはここから抜け出すために「ラブコメ」をするのだった――。

同会社による四季作品のうちの3作目である「秋」にあたる作品。
OPの冒頭文字にもある「異常な人たちの送る、普通のラブコメ作品」というのはこの作品をサックリと一言で表した言葉と言えるだろう。

異常な回復力を持つ主人公を筆頭として、境遇・性格・性質、そのどれかが(もしくは、どれもが)イレギュラーな人物ばかりが集まっているのも異常事態だが、何よりも特殊なのは場所の異常性。
主人公はそこから抜け出すためにラブコメをするように提案をするところから物語が始まる――というのが繰り返しになるあらすじともいえる部分なのだが、実際作中でラブコメをするシーンは少なく、どちらかというと「ラブコメ」をするために異常な人たちが試行錯誤する作品と言える。
特にノーパンネタを筆頭としてシモネタが多くみられるのも注目点だろうか。
しかしながら、1作目のような「即! 乱交!」のような狂気性はなく、あくまでプレイヤーが付いて行ける程度の逆セクハラ。
だからこそ、というべきなのかはわからないが、笑いに関しては今までよりもかなり洗練されており、おもわず笑ってしまうシーンが多々あった。
そのおかげもあり、作品は最後の最後までスルっとプレイすることが可能。

作品のキモともいえるSF部分に関して、各所で土織キスを中心とした量子力学的な話(思考実験)が挿入されます。
理解するのが少し難しい部分もありそうですが、基本的には全く知らない人でも理解できるように具体例等を挙げて説明してくれているため、読み取りに苦労は必要ですが戸惑う人は少数で、そのあたりも前作までと比べて広く門戸を開いている印象を受けた。

序盤から謎に包まれていたWSPの正体や町の異常の原因、そしてその解決方法などなど、一部キャラのルートでそれらが徐々に明かされつつ、沙織√以降では作品の設定や主人公の異能なども含めた展開がされており、どんでん返しの驚きのようなものはないが、非常にSF作品としても読み応えのある作品となっている。

コンフィグに関しては問題なく、プレイするのに快適と言って問題ない。

【総括】
誰にでも手に取りやすいSF作品としての評価も高く、全体的な完成度も今までの比ではないため、平均以上のこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
「くるる」とあるように、今までの作品同様ループ物ではあるんだけど、どちらかというと今回は最初から町がループしていることを知っていて、あとは量子力学やら多世界解釈やらそういう話が入ってくるからね、あんまり難しいと思うことはなかったかも。
今までの作品は割とハードルが高かった気がするんだけど、そのあたりが下がって、一般的な√もギャグが豊富で面白いし…。

と、エピローグまでプレイした人にだけ、わかると思うのだがOPのタイトル名は「roop ~遠い世界のキミに贈るたったひとつの恋の歌~ 」なのだが、この歌をあの人視点の歌だと思うと凄く切ない純愛の歌になるんですよね…歌詞も含めてぜひプレイ後に聞いていただきたい。
スポンサーサイト
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]スキとスキとでサンカク恋愛の感想
2017-01-21 Sat 00:00
<作品名>    スキとスキとでサンカク恋愛
<製作会社名>  ASa Project

スキとスキとでサンカク恋愛

シナリオ構成
S
メインヒロインは4人で、各ルートの攻略時間は2時間程度。
サブヒロインも二人存在しており、それぞれ1h程度のシナリオが存在。
全体的なボリュームは平均か少し少ない程度。

【推奨攻略順 : 志衣菜→真帆→茜→カーラ→七瑠→すず 】
攻略順に指定はないため、好きなキャラからの攻略で問題ない。

CG
S
今までの作品のようなビビットな印象はなく、一般的な作品に近づいたイメージ。
特に色使いは全体的に淡くなっており、よく言えばこなれており、悪く言えば個性が失われた。

音楽
S
Vo曲2曲、BGM24曲という構成。
BGMはまんべんなく、各キャラテーマを含め各場面用のものがそろっている。Vo曲としてはOPの佐咲紗花さんが歌う「Heart beat」は爽快感のある良曲で、独特のメロディが心地よい。

お勧め度
S+
三角関係成分も入っている学園物だが、やはりメインはギャグ。
今までのASaProjectのギャグ成分が好きだった方は十二分に楽しめるだろう。
いつも通り、多分野の作品やメタネタなど笑いに関してはタブーがなく、スタートから終わりまで一貫してネタを多用している。

総合評価
S

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

親の再婚からずっと一緒にいる義理の妹と幼い頃に一緒にいた実妹。
ずっと一緒にいる幼馴染と一目ぼれをしてきた先輩。
それぞれの三角関係の頂点として主人公を置き描かれる今回の作品。

舞台はB研というオタクたちの集まる部活で、主人公を含め登場人物はそれぞれ何かしらのオタクである。

上記の事からわかる通り、登場キャラクターたちは一人ひとりがとても『濃い』存在であり、作中を所狭しと暴れまわる。
もちろん、恒例ともいえるネタキャラ枠も存在しているが、今回に関してはどのキャラクターもギャグ成分が深くなってる気もしなくはない。

この各キャラオタク設定はこの作品のメインともいえるギャグ成分にも深くかかわっており、オタク的な言動をネタとして扱うことがかなり多く、それに次いで他作品からの引用ギャグ、その次にメタネタというギャグの比率になっている。

作品のメインともいえるギャグ事態については、数うちゃ当たる戦法でもあるのでどこかでは引っかかり笑える部分はある。
しかしながら過去のASaPro作品とくらべるとその質が落ちてきているような気もしなくはない。もう一歩踏み込んで笑いが取れるところで踏み込むのをやめてしまった印象である。

作品の要素の一つとして入っている三角関係についてはおまけ程度に考えておくとよいだろう。恋愛描写ではヒロインの個別ルートにおいて各キャラを対比させてシナリオを進めているがあくまでその点に限った部分であり、内容自体について何か踏み込むということはなく、失恋シーンを描く程度にとどめている。
(例えば、実妹問題とかを深く掘り下げてはいない)

作品自体のテンポがよく笑いも多いので飽きることなくプレイすることはできる。
この会社の作品をプレイしたのが初めての人ならば十分に楽しめるだろう。
しかしながら恋愛0キロメートルからプレイを続けている人にとってはどこか物足りなく感じる作品であるのも確かで、このまま同じような作品を作る場合にどこかテコ入れを入れる必要性を感じる作品でもあった。

甘利かこの作品と比べるということをしたくはないけれど、ただ笑える作品というだけではなく、この作品だからこそ表せる、という確たるテーマ等を見せてほしかったというのが正直なところ。


コンフィグに関して大部分は問題ないのだが、セーブ機能がかなり特殊で慣れるまでプレイしずらいという問題はある。

【総括】
ギャグメインの作品で、シナリオ自体が深いというわけではないのでこの程度。

(ぶっちゃけコーナー)
昔より笑いのレベルは確実に落ちてる気がするんだよね…まぁ面白いんだけど。
それだけで終わっちゃうってのが今回の作品な気がする。
昔のは「面白かった!」という気持ちがもう少し強かったのかも?
笑いだけにするには余計な成分が多かったのか、キャラが動かしにくかったのか…。
原因が定かでないのが気になるなぁ。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]アイドル魔法少女ちるちる☆みちる(後編)の感想
2016-10-21 Fri 00:00
<作品名>    アイドル魔法少女ちるちる☆みちる(後編)
<製作会社名>  フロントウィング

アイドル魔法少女ちるちる☆みちる(後編)
シナリオ構成
S
全体のプレイ時間は3-4h程度。

【推奨攻略順 : 選択肢無 】

CG
S
いつもの品質の絵。
全体的に安定しており、前作からのCGも何枚か存在。
長さに併せた分量しかないが、決して少ないわけではない。

音楽
S+BGM32曲、Vo曲3曲(OP1/ED2)という構成。
BGMに関してはグリザイアシリーズや前作からのものが数多くあるため、オリジナルがどれだけあるのかは未調査。
Vo曲に関しても前作からの者OP/ED)があるが、グランドEDは今回が初登場。
基本的にノリやテンポがよく良曲。

お勧め度
S
グリザイアシリーズからキャラのみを引っ張ってきた作品。
前編をプレイした人のみの攻略を推奨したい。

総合評価
S

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

アイドル魔法少女ちるちる☆みちる(前編)の続きの作品。
基本的にノリなどは前作と同様。

内容的には最終話まで行くのだが、テーマとして結構重そうなものもあるのだが、ギャグテイストなのであまり深く考えることにはならないだろう。
あくまでもギャグゲーの範疇。

新キャラなどもほとんど出てこず、驚くべき展開というものもあんまり存在しないため、前編ほどの驚きや新鮮味を感じることはできないので、その点だけ注意。

コンフィグに関しては特に問題なし。

【総括】
好きな人は好き…という内容で評価しにくいため、平均評価。

(ぶっちゃけコーナー)
とりあえず最初から最後まで爆笑はしてた。
真面目に作れる部分はまじめモードに入っても良かったとは思うんだけどなぁ…。
戦闘シーンも少しあったりして、普通に楽しめるのは楽しめる。
作品自体がすごく短いのでそれだけが残念です。
クリア後はおまけボイス等がdownload可能。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]LAMUNATION!の感想
2016-08-26 Fri 00:00
<作品名>    LAMUNATION!
<製作会社名>  WhitePowder

ラムネーション!

シナリオ構成
S
攻略キャラ自体は4キャラで、√はアフターも含めて4fm本。
共通ルートは短く

【推奨攻略順 : らむね→レイラ&アイリス→陽菜→ハーレム 】
攻略順にロックはないが、陽菜√は最後にクリアするように指示があるため、この順番が望ましい。

CG
S
線は細く淡い塗り。
立ち絵もイベントCGも、時折崩れるところはあるが総じて美麗。
(同じ顔と揶揄されることもあるが、ある程度はどこの会社も似たようなものです…)
特に躍動感を感じさせるような物が多かったことが印象的。
SD絵もいくつか登場している。

音楽
S+
Vo曲5曲、BGM?曲
クリア後にBGMを聞くことはできないため、Vo曲以外の評価はしない。
Vo曲に関してはどれもノリがいい良曲で、特に1stOPの「FaV (F*** and Vanguard)」はイントロの走り出しやサビの疾走感は女性Vo曲の中でも1,2を争うほどの良曲。

お勧め度
S
普通の恋愛学園物…と言いたいところだが、かなりとがった作品。
基本的には馬鹿なテンションで突き進む作品なので、メタネタや他の作品のパロディ等も多く含むギャグ作品と言える。
世界観もいろいろなものを複合しつつ、話自体は破綻しているので深く考えれば負け、という作品のため初心者にはお勧めしにくい。
ゲテモノを好む玄人にこそ手に取ってほしい一品。

総合評価
S

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

超天然な謎の人物が主人公の作品。
物語の舞台は企業都市SA(セントアリア)市、すべてがハッピーな夢の島。
現実の舞台でいうとドバイのような雰囲気を想像していただけると自然だろう。

基本的に物語はギャクテイスト。
らむね以外は基本ボケる。らむねも時々ぼける。
唯一の共通点と言える部分は主人公が好きである事で、基本的に物語もハーレムのような流れが多く、各ヒロイン同士も好き合っているため、修羅場等はない。

物語の主軸ともいえる笑いの範囲は他作品をはじめとして、シモネタ、時事ネタ、メタネタ…etcある意味なんでもござれで、作品をプレイ中に「飽きる」という選択肢だけは存在しない。
登場人物はもちろん一癖も二癖もある人物ばかり。天然と評されるだけの主人公にもほかにかなりの設定があるほか、ヒロインを含めて謎の多い人物が多く、物語のカオスへ大きく貢献している。

設定だけの話ではなく、シナリオの流れからも同様のことが言える。
例えばそれはAの話をしていて、唐突にBの話が挟まり、とんでEの話が終わる…という、文章で考えれば到底考えられないような突拍子もない展開や話を持ってくるのが得意で、作中ではSFシーンや時間関連(やプレイヤーの選ぶ選択肢)の話もいくつか出てきている。

個人的にもプレイ中は疑問に思う部分が出てきても、ギャグとして展開させる部分や、まじめに展開させる部分、あいまいにぼかしている部分、いろいろ理由はあるのだろうと思いつつプレイをしていたが、結果的に何も考えていなかったのがこの作品。
だからこそ人によってかなりの好みの差が出てしまっている。

ラムネ√とアイリス&レイラ√で物語の基本を理解し、陽菜√で物語の真相を知り、ハーレム√でただイチャイチャするのがこの作品の流れだが、陽菜√の真相については他の部分の設定がぶっ飛び過ぎているため、思考が停止しており驚くことはなかった。

シナリオ以外では演出部分で多くの努力が見られており、特にOPを挿入歌としたらむね√の後半はなかなかに良い雰囲気であったといえる。
ただ本当にシナリオ全体はカオス。

コンフィグは十分そろっており、プレイで支障が出ることはない。

【総括】
シナリオのカオス具合が原因でかなり人を選ぶ、先鋭的な作品になっているが、個別化という意味では成功。ただ、作品自体の質のレベルという意味ではこの評価が適当。

(ぶっちゃけコーナー)
いろいろと物議を醸し出している作品だけど、素直な気持ちでやっている分には”楽しい”作品だった。何にも考えずにやると…って意味だけど。
シナリオだけはぶっ飛んでるけど、ただ普通にOPはよかったし、ギャグもまぁまぁいけるし、キャラはネタに使われててひどいから萌えとかそういう概念はないけど、それでもまぁ受け入れられる人はいるだろうなぁ…悪く言えば適当、ともすれば前衛芸術。
こうすればいいのに…っていうのがだいたいの作品ではあるんだが、この作品はそういう範疇にもないしなぁ…、表かは難しいけど、ある意味記憶には残るから、そういう意味ではいい作品なんだろうね。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
[レビュー]ノラと皇女と野良猫ハートの感想
2016-05-06 Fri 00:00
<作品名>    ノラと皇女と野良猫ハート
<製作会社名>  HARUKAZE

ノラと皇女と野良猫ハート

シナリオ構成
S++
共通ルートは平均よりも少なく、攻略キャラも4キャラ。
各キャラの攻略時間も比較的短く3h程度なので全体的なボリュームに関しては乏しい。

【推奨攻略順 : 未知→ユウキ→シャチ→パトリシア】
攻略順に指定はないものの、パトリシア√のみ最後のクリアを推奨したい。

CG
S
濃い塗りで、みずみずしさを感じるCG
立ち絵・イベントCGともに完成度は高め。
4キャラということもあり、1キャラに対しての枚数は多いがトータルで見ると少し物足りない量かもしれない。
SD絵も数少ないが存在している

音楽
S++
BGM46曲Vo曲5曲(OP1/ED&挿入歌4)というかなり豪華な構成。
BGMのほうにはアレンジなども含めているとはいえかなりのボリューム、もちろんバリエーションあふれるものがそろっていることは言うまでもなく、その中でも月に関連した落ち着いたBGMや物語に欠かせないギャグ用(日常用)のものの質が高かった。
Vo曲は疾走感あふれるOPの「野良猫ハート」も評価したいが、パトリシア√で涙腺を刺激した「月」も強く推しておきたい。

お勧め度
S++
前作「らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!」に引き続き、ギャグ要素の強い作品。
学園物でありつつメインは主人公の猫化によるエピソードが多く、割と短めの話の中にギュッと中身が詰まっているので、飽きることなく最後まで一気にプレイできる作品。
初心者から玄人まで広くお勧めしやすい作品。

総合評価
S++

公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

ある朝、桜の下で出会った少女は冥界の皇女だった。
勘違いでコクハクを受けて少女の眷属として猫となってしまった主人公「ノラ」は愉快でユニークな仲間とともに賑やかな日々を過ごしていく。

冥界という言葉が出てきているように、ある程度非現実的な展開は多いが痛快なギャグとテンポの良い展開が気にする暇を与えない。
サクサクと進んでいく話は単純なようで少しだけ深い一面を見せつつ各ヒロインルート話へと分岐していく。
各ヒロイン√の話でガラリと物語の雰囲気が変わるのは面白いところ。
もちろん主人公が猫になっていることをうまく使っているのだが、各ヒロインの抱える悩みや状況などを魅力を引き出しつつもコンパクトに演出してくれていた。

特に印象を受けるのは挿入歌を遠慮なく使っていたところ。
BGM関しても、この割と短めの作品のなかでよくこれだけの種類が使えたな、というほどバリエーションが豊富だが、挿入歌も各ルートのものが用意されている。
それらを流せるシーンがあれば遠慮なく使っていく姿勢は、演出として手抜きと言われるのかもしれないが、個人的には高評価。

この作品の魅力として上記の部分と重なるところもあるのだが、雰囲気を変えるのが早く、そして上手であるということ。普通の作品ならば、つらいシーンならばつらいシーンばかりが続く機関というのが存在しているが、この作品はそういうシーンが来ても少し後にはギャグが入っていたりして、必要以上に落ち込まない。それでいて挿入歌などを使って、ちゃんと泣かせるところで泣かせてきてくれるのでプレイしていて充実感を強く感じる。

基本的にはいい評価を与えている部分しかないことを前提に、どうしても気になるところはあるか、と尋ねられた場合のことを考えると、シャチ√が少しだけ気になってしまった。
どのルートも主人公と恋人になった後、性格が魅力的に変化する事はもちろん、後半では割と重大な話を解決したりとプレイ中に受ける驚きも大きかったのだが、シャチ√だけはすんなりと終ってしまったイメージ、結構ムリのある謎設定をつけていたので、そのあたりをよく使った√を作ってほしかったな、というのは少し贅沢な要求だったのかもしれない。

何はともあれ全体的な評価としては十二分に良作といえる。

コンフィグに関しては充実しており使いやすい。


【総括】
シナリオ・絵・音楽・演出、どれもが平均以上の結果を出し、さらにそれらがうまく溶け込んでいる今回の作品はこの評価が相応しい。

(ぶっちゃけコーナー)
最後にレビューの中に「作品のボリュームが少ない」と何度か評しているが、実際は一般程度のボリュームはあったのかもしれない、ただ物語が割と面白くて相乗効果でかなり短く、いい意味で物足りなく感じてしまっていた。
拍手する
別窓で開く | ゲームのレビュー | この記事へコメントをする:0 | トラックバック:0 | top↑
| 青空の翼と過去の十字架 | NEXT