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[レビュー]景の海のアペイリアの感想
2017-11-02 Thu 00:00
<作品名>     景の海のアペイリア
<製作会社名>   シルキーズプラスDOLCE


景の海のアペイリア
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
近未来の東京を舞台として主人公が偶然に自我を持ったAI(強いAI)である『アペイリア』を作ってしまうことから物語が始まる。
主人公たちがアペイリアの機能を使って作られてしまう完全没入型VRMMO「セカンド」がデスゲームになり、主人公はなぜかタイムリープに巻き込まれてしまう。そんな中で数少ないヒントからアペイリアを狙う存在に気が付く――魔法あり科学ありの仮想世界と現実世界で繰り広げられるAIと人間と時間の戦い。

作品は三羽√→ましろ√→久遠√→アペイリア√(TRUE)の順番に構成されており、選択肢等は出現するものの、上記の順番が変わることはない。
一本道の√ではあるものの、上記√はそれぞれしっかりと作られており、全体的なボリュームは一般的な作品とさほど変わりないといえる。

今回の作品で特徴的ともいえる要素が3つある。

一つ目が今作の主人公「零一」。公式的に変態と認定されており、エロに従順で基本的にどのシーンであってもエロ関係の話題でふざけていることが多いことから、基本的な会話は非常にバカっぽく、戦闘シーンの一部でも声があったりと力が入ってはいるのだが、どこかバカバカしいやり取り描かれているのは確か。仮想世界では複数のヒロインやそれ以外の女性キャラと関係をもつこともある。
しかしながら頭脳は非常に優れており、AI関連の知識はもちろんの事、状況把握や作品のメインともいえる頭脳戦のメインを担っていた。

二つ目がシナリオである。
正確に言うとテーマとなっている時間素行やそれに類する伏線で、作品の性質としてシュタインズゲートのような本格派の科学ADVに近い側面を持っている。
これらは非常に高いレベルで作られており、与えられた一つの状況で二転三転する現実を楽しめるのもこの作品の良いところである。
特に時間素行(タイムリープ)に関しても、「そういうもの」として置いておくことなく、量子論等を使った独自の解釈で、できるだけ現実の現象と齟齬がないようにじっくりと説明しており、それに付随した状況説明も作中では多く行われていた。
しかしそれだけに、内容が非常に難しくなっており、特に後半は解説用の図があるといえども理解には何度も読み返す必要があり非常に時間がかかる。

そして最後が魅力的なヒロインたちの存在である。
ある意味これは二つ目と被っている部分も多いのだが、秘密を抱えるヒロイン達と過ごしていき、そして協力して問題を乗り越えるシーン。そしてそのあとに待ち受ける展開。
変態的な主人公ではあるものの、恋愛描写はしっかりと描かれており、よく作られていた伏線と合わせて感動的なシナリオでは思わず泣いてしまうこともあるほど。

総じてすべてのレベルが高いということは言うまでもない。
しかしながら絶望的に相性が悪い要素があったのも事実。
科学ADVとしての側面が強かったところ、主人公がすぐにふざけるため力が抜け、すぐにヒロインたちの感動的なシーンに流れたりもする。
感情の起伏も非常に激しく、とくに冗長となりがちな説明部分で気持ちが置いて行かれる人も多くいるだろう。

上記の点を含めたうえでもシナリオがよくできていることを否定はしないが、最後の広げ過ぎた風呂敷のたたみ方を含めて、改善点は多くあり、泣きゲーとしては高く評価していないというのが今回の総じての感想ともいえる。


【推奨攻略順 : 無し 】
選択肢はあるが1本道の作品。


CG : 【 S 】
線が細く濃い塗りの絵。
枚数に関してはHCGが多めに用意されて入るものの、一般CGもある程度用意されており十分と言える。質もかなり高めで戦闘用のものから、日常シーンのものまで幅広いジャンルのものが多彩に描き出されている。


音楽 : 【 S 】
BGM38曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
BGMは数多く用意されており、現実世界と仮想世界という二つの世界に対応したものが用意されており、他にもAIをテーマとした「アペイリア」を代表とする不思議なBGMなどがあり、特に戦闘シーンや思考シーン等の暗めのBGMが多かった印象。
Vo曲はOPの「アペイリア」が印象的。BGMの同名曲とは違い、暗い雰囲気から始まる走るような旋律は非常にかっこいい。
対してのED「信じられるよ」はゆったりとした曲調。


お勧め度 : 【 S+ 】
時間遡行をテーマとした科学ADV、仮想現実を舞台とした剣と科学のファンタジー、そして恋と青春の物語。
要素としてはかなり含まれているが、もっとも評価できるのは科学ADVとしての側面であり、科学・近未来系、時間系の理論がしっかりと説明されている作品が好きな方にこそお勧めしたい作品。

逆にシナリオを深く読み込むのが苦手の方や、キャラの可愛さなどをしっかりと楽しみたい方にはお勧めしにくい作品。


総合評価 : 【 S+ 】
総じてシナリオはよくできているものの、全体的なバランスがとれておらず、改善点も見られる、泣きゲー重視の評価としてはこの程度。


(ぶっちゃけコーナー)
まず、凄い良く作られてるよね。
スリット実験とかはやっぱりその分野に少しでも興味を持っていた人間ならワクワクするし、ここまでしっかりとタイムリープについて考えていた作品もあんまりないと思う。
ただ、それだけにすごい理解が疲れたけどね。。。
何処に触れてもネタバレしそうだけど1点だけ。
上でも触れてたんだけど、簡単に言うと展開が不自然(というか早い?)。
というか、そうならざるを得ないんだけど、登場ヒロインや主人公たちの心は良く描写出来てはいたんだけど、すごく現実離れした場面だからこそ想像が追い付かないし、その「感情」に根差した「行動」というものにつながりを感じにくかったのかも。
そのへんをもっとはっきりとした…いや、はっきりと書いてはいるんだけど、もうすこしだけプレイヤー側に持ってきてほしかったのかも。
そういう意味では主人公が一番現実離れしてたかも。
まぁ、今回の主人公は感情移入するべきかどうかというのも一つの問題か。。。
時間・仮想世界・人間・AI…いろんなものが詰まった作品だから、最後の終わり方からも色々な解釈ができそうだし。
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[レビュー]月に寄りそう乙女の作法2.1 E×S×PAR!!の感想
2017-08-17 Thu 00:00
<作品名>     月に寄りそう乙女の作法2.1 E×S×PAR!
<製作会社名>   Navel


月に寄りそう乙女の作法2.1
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】

turi (1)
エスト・ギャラッハ・アーノッツ アフター√ 【 S 】  4h
本編、 エスト・ギャラッハ・アーノッツ
前半ではお互いの両親への紹介や彼女の故郷そして思い出の地を訪ねたりと主従としてだけではなく恋人としてつながりを深め、中盤以降では新学年になったフィリア女学院(日本校)での1年を描いている。
二人にとっての新しいデザイナーとしてのあり方などについてお互いの心理描写を密に描き出し、アフタールートの中でもよりエストとの将来的な関係性について踏み込んで行くような内容となっている。
サブ要素として伊瀬也とジャスティーヌの仲の進展も描かれている。


turi (3)
銀条春心(パル子) アフター√ 【 S+】  2.5h
主に特別編成クラスと一般クラスの和解やパル子らの所属するネットショップ「ぱるぱるしるばー」での活動、そしてパル子の体質についてをメインとして語られている。
Navelとして、ギャクテイストの文章は一切緩めず、笑いながらサクサク進められるつくりとなっており、重要な場面でもうまく雰囲気を切り替えてしっかりと締めるところで締める√。
特に一番最後のED演出はさすがと言う他ない。
パル子の事をもっと好きになれるような、アフタールートらしい作りになっている。

turi (2)
月に寄りそう乙女の作法0 【 S+】  2.5h
「月に寄りそう乙女の作法 」シリーズの原点、大蔵衣遠視点で描かれた彼の学生時代のお話。
八千代の他にジャンやラフォーレなど新旧の関係者が登場する他、新キャラクターを交えて展開される。
1作目の衣遠から伝わる強い意思の原点であり、苛烈な覇道の始まりともいえる部分は全作通してのプレイをしているからこそ描けると言っても過言ではなく、√中では思わず涙を流しそうになるほどのシーンも。
彼の境遇やその心境をより詳細に知れたことによって各作品での彼の行動についての理由が分かり、だからこそ一番最初の衣遠へ対する感情が本当に信じられないほど昇華する事が出来る。
この√をもって皆に愛されるような一つのキャラクターとして完成したといっても過言ではないだろう。

【推奨攻略順 : パル子→エスト→つり乙ゼロ 】
パル子とエストはどちらでも最初に攻略可能。
両ルートを攻略後につり乙ゼロが攻略可能となる。


CG : 【 S 】
FD扱いとなっているこの作品ではあるが、枚数としては割と多い。
背景や新キャラクター等も登場しているため、立ち絵も増えている。
上記の事を考えると十二分と言えるだろう。


音楽 : 【 S++ 】
新規追加BGM4曲、Vo曲2曲(ED)という構成。
BGMでは「こんがり夕焼け色ベルギーワッフル」がつり乙ゼロ√において、泣きシーン等の要所で良い働きをしていた。
何よりも特筆しておきたいのはVo曲2曲。
どちらもテイストの違う曲ではあるものの、特徴的な動画と共に流れるそれは名曲と言わざるを得ず、単体でも十分に価値のあるものとなっている。

お勧め度 : 【 S++ 】
エストとパル子の二人アフタールートをメインに添えた「つり乙2」のアフター作品。
言うまでもなく、完成度は非常に高くFDと言うよりは続編と言ってしまったほうが御幣がない。
ギャグテイストをメインとしながらも各登場キャラクターの心理描写に深く踏み込んだ描き方をするシナリオは健在。
全キャラクリア後に攻略化脳になる「月に寄りそう乙女の作法ゼロ」に関しても、このシリーズのファンなのならばプレイすべき√と言える。
上記の事柄を鑑みて続編ながらもお勧め度を高く評価しておいた。

総合評価 : 【 S+ 】
名作の域、安定して高品質の作品をコンスタントに生み出すメーカーにも賞賛を送りたい。

(ぶっちゃけコーナー)
「つり乙」や「乙りろ」を含めると、今回で5作目。
シリーズ物としても服飾というテーマでの作品としても最終段階といえる作品。
今回も文句のつけどころがないほどの完成度だったので、だからこそ同シリーズの続編を求める心もあるのだが、
やはり心機一転の新シリーズを開始してほしい気持ちもある。
なんにせよずるずると過去の栄光に引っ張られて、惰性で物語を作るだけ。。。と言う危険性もあるため、綺麗な記録のまま保存しておきたい、今回の作品でそんな事を考えました。
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[レビュー]ニュートンと林檎の樹の感想
2017-08-03 Thu 00:00
<作品名>    ニュートンと林檎の樹
<製作会社名>  Laplacian


ニュートンと林檎の樹
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】


共通√ 【 S 】
タイムスリップ後にニュートン(アリス)と出会い、そしてその仲間たちと親交を深めつつつ、変わってしまった歴史や自分の時代への帰還という二つの目標の達成に対して行動する主人公たちの姿がメインで描かれている。
主軸として上記の物語があり、その物語から各キャラ√が分岐する形を取っている。
ギャグテイストの文章で非常に読みやすく、サクサクと進む部分が多いのだが、タイムスリップの原理関係の話題が出ると、どうしても難しくなる部分があるのは確かで、
展開力自体はあるのだが、泣きシーンへの導入がかなり強引でサクッと終わってしまうことなど、不自然さが多く物語り全体がぎこちなくなっている。


nyu- (2)
一二三 四五√ 【 S 】  1.5h
主人公の幼馴染で測量が趣味。
知識量も主人公が羨望するほど豊富なのだが、感情すら「定義」してしまうほど融通のきかないタイプでもある。
個別√では彼女が秘めていた主人公への想いという物にフォーカスを当てている。
主人公を最初から想っており、立ち位置や過去の約束なども含めるとメイン中のメインキャラクターとも言えるのだが、どちらかと言うとBADENDのようなルート。
主人公の挫折の理由なども語られており、わりと短いルートではあるが重要な要素が語られている。
本人√よりも他ヒロインの√での姿に心動かされることも多いキャラクター。

nyu- (4)
ラビ・ジエール√ 【 S 】  1.5h
テンプリッジ大学に居座っているつかみどころのない科学者。
母親が現代日本以上の科学力を持っていっために魔女扱いされ、共に亡命してきた過去を持っている。
理解力は高く、好奇心も旺盛で、いわゆるマッドサイエンティスト。
個別√はラビの母親に関連したエピソードをきっかけに付き合うことになる。
物語の展開としては「タイムスリップ作品のBAD√」といった物になっており、お世辞にも後味は良くない。また、彼女だけ2週目の攻略において一部の台詞が変化する。
個別√で流れる動画の「コレジャナイ」感は半端ない。
ちなみに彼女の正体はアリス√の後半で判明する。

nyu- (3)
九十九 春√ 【 S 】  1.5h
同じ日本の血が流れる天文学を専門とした優しい年上のお姉さん。
アリスの親友でもあり、いつか日本を見ることを夢見ている。
個別ルートにいたるまでは春の未来での正体やアリス(ニュートン)との関係、プリンキピアの出版経緯に絡んだ問題が析出する。
ここにラビの影響が強くかかわっていることもかなり印象深く、四五など、攻略後のヒロインに関してもしっかりと行動させているあたりは好印象。
しかし個別ルートに入った後はいつも通りイチャイチャしつつ、すこし引っかかりを覚える終わり方をする。


nyu- (5)
エミー・フェルトン√ 【 S 】  1h
アリスたちの暮らす寮の管理をしているメイドであり、無類のイモ好き。
時折論文等を読んでいることから科学的な素養もあるらしい。
個別ルートにいたるまでにアリス自身について非常に掘り下げられる所であり、科学者としての面だけではなく、人間的な闇の部分にも言及している。また、割と衝撃の事実が判明する。
エミー√に入ってからはいつも通りの流れでエミー自身については書くべきところがほとんどないのだが、四五との別れ方が印象的。


nyu- (1)
アリス・ベッドフォード√ 【 S+ 】  1.5h
修二と四五がタイムスリップして初めて出会う少女であり、ニュートンというペンネームで論文をいくつも寄稿していた物語の中心ともいえる人物。
ニュートンの人物像はほとんどが想像であり、実際は生意気な金髪ロリっ子
彼女の個別ルートではもともとの目的であった「歴史改変」「現代への帰還」という二つの目標を達成するための√。
基本的にはギャグ路線のこの作品ではあったが、彼女の√にかんしてはどうしても悲しさが漂い、挿入される動画もどちらかというとそういった作りになっている。
このルートのために作られた作品でもあるため、思わず涙してしまう場面もあり、つくりとしても全体的にみれば突出している。
しかしながら、素材としてもうすこしの展開を期待していた部分もあり、表かとしては抑えめ。攻略後に「強くてニューゲーム」という半ばパロディーアフター√がある。


nyu- (6)
[ 主人公 ]
ノーブル物理学賞(※正確には違う)を受賞した祖父をもつ青年。
昔は祖父の下で四五と共に科学を学んでいたが、とある出来事により挫折、音楽の道へと進んでいたが、お世辞にもうまくいってはいなかった。
基本的には対応力が高く好奇心旺盛なのだが、どこか自分の能力に対してネガティブなところがある。


【推奨攻略順 : 四五→ラビ→春→エミー→アリス 】
1周目で攻略可能なのが四五とラビ、ラビ攻略後にほかのキャラクターが攻略可能となる。
シナリオの構成的にも基本的にこの順番が堅い。

CG : 【 S 】
細い線、濃い塗りに薄く特殊なエフェクトをかけている絵。
質に関しても総じて綺麗なのだが、どことなくバランスに危うさがある部分も。
全体的にはアップのCGよりは引いて描かれたもののほうが綺麗な印象。
SD絵も多数存在している。

音楽 : 【 S 】
BGM11曲、Vo曲2曲(OP/ED)+αという構成。
非常に少ないBGMは物語へのバリエーションという意味では不足だった。
「贅沢な日々」などに代表される、華やかで時代を感じさせる音楽が印象的な他、「ノブレス・オブリージュ」や「抱きしめたその手で」のような、誇らしくも一抹の悲しさが残るBGMが印象的であった。
曲として特筆しておきたいのはイントロが非常に素晴らしいOPの「風の唄」。
また、「+α」に関しては、各キャラに専用の動画が用意されており、その中で軽いラップ…のような音楽があるため、このような表記とした。

お勧め度 : 【 S+ 】
物理学史にとって重要な1687年にタイムスリップするという、「コミカル・タイムトラベル」作品。
基本的にはエロを交えたギャグテイスト中心の作品となっており、難しいことや矛盾には一切手を触れないように作られているため、真剣にタイムスリップ作品をプレイしたい人は注意が必要。
笑えて、すこし泣けて…という宣伝には偽りなし。


総合評価 : 【 S 】
ギャグ中心の作品でありながらストーリーもそこそこ作りこまれており、評価としては安定しているがあと一歩が足りないのも確か。

(ぶっちゃけコーナー)
全部終わった後に「まぁ、史実がこんなのでも面白いかもな」と思わせてくれる程度にはよくできている作品。
それだけに、やはりもう一歩踏み込んだものを作ってほしかったのも確か。
ストーリーとギャグのバランスが難しかったのもある。
ギャグ自体にそこまで破壊力がないのでストーリーで補っているのだが、そのせいでギャグが寒くなっていたり、逆にギャグのせいでストーリーに集中できなかったり。。。
個別ルートが適当だったのもやはりつらいところ。
展開として不器用で強引なところがあるのを見逃しておくとしても、、短いし展開として似すぎている。
四五やラビ、アリスなどは心の描写をもっと深めていけば全然違うテイストで重要シーンには入れていたんじゃないかなぁ…。
この作品に出てくるサブキャラも含めて意外と面白いんだから、そのへんは活かしてほしかったかも。BGMのバリエーションの少なさも気になるし…。
動画のテイストも「そうじゃないんだよな…」という感じが否めない。
あれは民安さんの歌唱力があってこそだったんだよ…。
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[レビュー]キミの瞳にヒットミーの感想
2017-05-24 Wed 00:00
<作品名>    キミの瞳にヒットミー
<製作会社名>  戯画

キミの瞳にヒットミー

シナリオ構成
S
攻略キャラは4キャラ。
共通ルートは全6章からなっており、各章は20-30min程度とわりとボリュームはある。
各ヒロイン√は8-12章構成となっており、また各章の長さもまちまちであるためボリュームには差があるが2h~4h程度。
全体的なボリュームとしては一般的な作品より少々短い程度。

【推奨攻略順 : 瞳→詩菜→つばさ→みこ→ノーマル 】
攻略順に特に指定はないので好きな順番から攻略するとよいが、個人的には上記√の順番がおすすめ。
非常に短いBADEND扱いではあるものの、締めがよいのでノーマルを最後にしておきたい。

CG
S
線が細く、淡い塗りの絵。
時折バランスに問題を感じることはあるものの、総じての完成度は高い。
枚数に関しては4キャラということもあって、1キャラに対する枚数は多めなのだがHシーン用の割合が多い。
SD絵に関しても少数ながら存在している。

音楽
S
BGM23曲、Vo曲2曲(OP1/ED1)という構成。
BGMは非常にバリエーションあふれるラインナップとなっており、作品の中でも非常にレベルが高く感じられた部分の一つ。
特に「Fine Day」の途中から入る力強いエレキの旋律や「Share the joy」の静かなオケ、EDのオルゴールVer等...使い方さえ間違えなければ各場面で間違いなく有力な戦力となりえるものがそろっている。
Vo曲に関してはOPもEDもどちらも勢いのあるものが使われている。

お勧め度
S+
ドストレートな部活をテーマとした青春恋愛学園物。
キャラに非常に濃い人物がそろっており、ギャグ方面の力が強いためギャグゲーとしても楽しみやすい作品でもあり、笑えて少し泣けて…という青春が詰まった作品とも言える。
文章がしっかりしているので初心者の方へ主におすすめしたい。

総合評価
S

公式ページ
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季節は春、廃部寸前の文芸部室に4人の”問題児”が集められた。
「委員長」と多くの人からは呼ばれ、実直かつ真面目だけれど、エロには割りと素直な主人公――そんな主人公と4人の”問題児”が織り成すハチャメチャな青春部活ラブコメディ作品。

ちなみに、ヒロイン「瞳」の名前がタイトルとして含まれているが、彼女がメインと言うわけではない。詳しくは本編で判明する。

作品全体としては非常にストレートな恋愛学園物と言える。
特殊なのはやはり、舞台(テーマ)である部活の『シェア部』という点。
文芸部・お笑い部・素敵発見部・世界征服部・青春部という、一切関係ない部活を希望していた主人公・ヒロインたちが『シェア部』を作り上げていく様子はまさに青春物。

さすが戯画というべきなのかシナリオライターやその他スタッフのおかげなのか、全体的な安定度が非常に高く、細かい描写・演出などで安定して作品の品質を高めている。

シナリオでは特に共通ルートにおいて各キャラクターとの掛け合いが多く、瞳やつばさを中心としたギャグシーンが多く、その質もかなり高いものとなっている。
そんな軽快なテキストに助けられてか、各個別√の終盤にいたるまで飽きることなくプレイが可能となっているため、幅広い層に受け入れてやすい物にはなっている。

ただしテキストが軽快なのは確かなのだが、どうしても展開に無理やりさが滲み、他にも地の文やキャラクターの台詞にも矛盾点や不審点があるのも確かで、もう一歩全体的なブラッシュアップが必要といえるだろう。

各ルートのシナリオの質自体にかなり差があるのも難点の一つ。
個人的に一番良いと思えたのはみこ√で『シェア部』という他にはない利点を中心として回しつつ、他のキャラクターとも絡めたボリューミーなシナリオは思わず泣きそうになるシーンもあるほどだったのだが、対しての詩菜や瞳√では短く、世界観も殆ど二人に限定されてしまっているのでどうにも盛り上がりに欠けてしまっていた。
素材となる下地やBGM等はあるので、告白シーンをもう少し盛り上げたり、話に強弱をつけて泣きシーンを作ったり、もう一段上の作品となるために出来ることはまだある。

コンフィグに関しては詳細に設定を決められるので便利。

【総括】
全体的にしっかりとした恋愛学園物なのだが、あと一歩が踏み込めなかった作品でもある。
全体的な完成度をもう少し高くするか、他の作品にない「これ」と言えるものを提示していればもう一段階上の評価だった。

(ぶっちゃけコーナー)
つかさ√、みこ√は割と泣けそうたんだけど、それ以外が結構無難なんだよなぁ。
同じようなレベルを他の2キャラにも求めたかった。
話の素材自体は問題なかったし、BGMとか良いのそろってたんだから、しっかりと作ってれば絶対泣けたとは思うんだけどなぁ…。
あとシェア部ってのが作中に出てきたけど、ちょっと出現位置が適当過ぎたかな…決定前に主人公が呟いちゃってたし…。
全体的には完成度が高く見えがちだけど、細かいところにミスがあったりしてそういう点でもやっぱりもう一つ物足りないのかも。
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[レビュー]あきゆめくるるの感想
2017-03-25 Sat 00:00
<作品名>    あきゆめくるる
<製作会社名>  すみっこソフト

あきゆめくくる

シナリオ構成
S+
攻略キャラはメイン4人、サブ2人、TRUE√としてエピローグ1本という構成。
共通ルートも比較的量はあるため全体的なボリュームは十分と言えるだろう。

【推奨攻略順 : 柚月(→みはや→ノア)→キス→歩→沙織→TRUE 】
沙織√以降は固定、それ以外は自由。
基本的には沙織√まで自由に攻略してよい作りになっている。

CG
S
線が細く、濃い塗りの絵。
全体的に綺麗ではあるのだが、作中に使われている絵の中では質の上下がある。
SD絵もいくつか存在している。

音楽
S+
BGM21曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
Vo曲はOP・EDともにRitaさんが歌う楽曲、特にOPは作品に不釣り合いと言えるほどテンポの良い明るい歌になっているのだが、特に素晴らしいのは最後のサビに入る前のブリッジであることを付け加えておきたい。
BGMでは”ラブコメ”らしい楽曲がそろっているのだが、緊迫・不安をあおるBGM等が目立つのも作風と言えるだろう。

お勧め度
S+
過去作同様のSF要素たっぷりの”ラブコメ”作品。
とくにコメディ部分においての強化がすさまじく、今までの作品のようなプレイ中の飽きのようなものも殆どなく、それでいてしっかりとSFを感じられるシナリオになっている。
量子力学的な話が作中には出てきますので、しっかりと理解するためにはすこし考える必要がある事に注意。

総合評価
S+

公式ホームページ
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量子爆弾によってとある1日をループしている「ルルラン市」そこに連れてこられたのは、とある6人の男女。彼らはここから抜け出すために「ラブコメ」をするのだった――。

同会社による四季作品のうちの3作目である「秋」にあたる作品。
OPの冒頭文字にもある「異常な人たちの送る、普通のラブコメ作品」というのはこの作品をサックリと一言で表した言葉と言えるだろう。

異常な回復力を持つ主人公を筆頭として、境遇・性格・性質、そのどれかが(もしくは、どれもが)イレギュラーな人物ばかりが集まっているのも異常事態だが、何よりも特殊なのは場所の異常性。
主人公はそこから抜け出すためにラブコメをするように提案をするところから物語が始まる――というのが繰り返しになるあらすじともいえる部分なのだが、実際作中でラブコメをするシーンは少なく、どちらかというと「ラブコメ」をするために異常な人たちが試行錯誤する作品と言える。
特にノーパンネタを筆頭としてシモネタが多くみられるのも注目点だろうか。
しかしながら、1作目のような「即! 乱交!」のような狂気性はなく、あくまでプレイヤーが付いて行ける程度の逆セクハラ。
だからこそ、というべきなのかはわからないが、笑いに関しては今までよりもかなり洗練されており、おもわず笑ってしまうシーンが多々あった。
そのおかげもあり、作品は最後の最後までスルっとプレイすることが可能。

作品のキモともいえるSF部分に関して、各所で土織キスを中心とした量子力学的な話(思考実験)が挿入されます。
理解するのが少し難しい部分もありそうですが、基本的には全く知らない人でも理解できるように具体例等を挙げて説明してくれているため、読み取りに苦労は必要ですが戸惑う人は少数で、そのあたりも前作までと比べて広く門戸を開いている印象を受けた。

序盤から謎に包まれていたWSPの正体や町の異常の原因、そしてその解決方法などなど、一部キャラのルートでそれらが徐々に明かされつつ、沙織√以降では作品の設定や主人公の異能なども含めた展開がされており、どんでん返しの驚きのようなものはないが、非常にSF作品としても読み応えのある作品となっている。

コンフィグに関しては問題なく、プレイするのに快適と言って問題ない。

【総括】
誰にでも手に取りやすいSF作品としての評価も高く、全体的な完成度も今までの比ではないため、平均以上のこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
「くるる」とあるように、今までの作品同様ループ物ではあるんだけど、どちらかというと今回は最初から町がループしていることを知っていて、あとは量子力学やら多世界解釈やらそういう話が入ってくるからね、あんまり難しいと思うことはなかったかも。
今までの作品は割とハードルが高かった気がするんだけど、そのあたりが下がって、一般的な√もギャグが豊富で面白いし…。

と、エピローグまでプレイした人にだけ、わかると思うのだがOPのタイトル名は「roop ~遠い世界のキミに贈るたったひとつの恋の歌~ 」なのだが、この歌をあの人視点の歌だと思うと凄く切ない純愛の歌になるんですよね…歌詞も含めてぜひプレイ後に聞いていただきたい。
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