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[レビュー]処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダーの感想
2019-02-21 Thu 00:00
<作品名>     処女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー
<製作会社名>   キャラメルBOX


処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー
公式ホームページ
↑クリックすると公式HPに飛びます。

キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
タイトルからもわかる通り、女学院女装潜入物の金字塔となった『処女はお姉さまに恋してる』シリーズの2作目。
今作でももちろん主人公はヒロインを含めても最も可愛く、様々な点で完璧な理想の女の子となるのだ、同時にヒロインの一人である薫で語られるシーンのあるダブルヒロイン(主人公)作品となっている。

前作とは3年ほどの月日が月日が流れており、前作登場キャラクターのほぼ全員が入れ替わっており、シナリオとしては前作をプレイしていなくても楽しめる(※もちろんプレイしていた方がより楽しめる)作品となっている。

共通ルートは前作同様の大ボリュームだが、対しての個別シナリオは共通の合間に挿入される短いシーンと卒業間際に挿入される0.5-1h程度のミニシナリオから構成されている。
魅力あふれるヒロインが多いが各キャラシナリオの中身が割と簡素な事、共通ルートの完成度自体は非常に高い事がこの作品の評価を難しくしている。
特に高い評価を得ている前作と比較するとたしかにスケールダウンしている部分が多分にあり、そのために辛い評価を受けることも多いのだろう。

個人的にはその難しい状況の中で恐れずに物語を描き、作風自体を壊すことなく一定のレベルの物語を描いたことに相応の評価をしたい。

追記として、全キャラ攻略後に追加シナリオのような形で各シーンにおける舞台裏でのシナリオも描かれている。
作中では前半以外にスポットが当たりずらく、それでも重要なキャラとして描かれた聖や茉清といったサブキャラクターのシナリオもあるのでぜひ見ておきたい。


共通√【 S++ 】  8h
千早の入学から卒業までの1年間を描いており、選択肢によって各シーンの展開が2通りほど変化するほか、個別キャラクターのシナリオが挿入される形となっている。

『前作』という高い壁がある中で、『お嬢様学校』や『女装物』といった特有の舞台を活かしたシナリオ作りは健在。
しっかりと前作との差別化をしつつ、豊富な登場キャラクターらとともに綴られる物語は大変にボリュームがあり、それでも繊細な心理描写も忘れていない。
特に千早の問題を含め、個別√に含まれない各キャラクターにまつわるシナリオは非常に秀逸で泣きシーンもいくつか存在している。
ある意味この作品の真骨頂はこの共通ルートにあるといっても過言ではないだろう。


キャラクター 七々原 薫子 処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー~
七々原 薫子√【 S 】  1h
学院の寮に住む2年生。
長身かつスポーツ万能で周囲からは『騎士の君』という二つ名で呼ばれ、千早と共に第75代のエルダーシスターに選ばれている。
実家の事業に対してコンプレックスを持っており、千早の性別を知った後も実家の件を交換条件に協力を申し出ている。

実は前作のヒロインである奏と姉妹であり、作中でも前作の匂いをもっとも感じさせるキャラクターの薫。
そんな彼女の個別√はもちろん実家を絡めた話となっている。
ドロドロとした話ではなく、千早の活躍なども良く描かれてた純愛よりのさっぱりとしたシナリオであり、読後感が非常に良いのは特徴といえるだろう。


キャラクター 度會 史 処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー~
度會 史√【 S 】  1h
幼い頃から主人公に仕えてきた侍女で元々は自宅通いだったが、主人公のサポートのために寮生活をしている。
祖母の教えもあり、家事を初めとした奉仕のスキルは非常に高く、本人も仕事熱心なのだが主人である千早が割と万能な為、仕事があまりなく不満に思っている。
常に滅私の心で仕えており感情が分かりにくいが、千早にだけは何となくわかる。

史√は常に侍女として千早のそばで過ごす史の抱える心情がテーマとなっており、短い話ではあるものの、彼女が真情を吐露しそして祖母に会いに行くまでの展開は史の今までの心情を鑑みるとなかなかに切ないシーンであり、だからこそ泣けるシーンとなっている。
シナリオとは関係ないが、ちなみに彼女の好感度は最初からMAXであるためか、選択肢を適当に選んでも史√に行くほどで多少ネタにされることがある。


キャラクター 神近 香織理 処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー~
神近 香織理√【 S 】  1h
千早や薫子らと同じ寮生で、学院の3年生
すぐに千早の性別を看破したがある事を条件に秘密を守ってくれており、それ以後はサポートを買って出てくれている。
非常に大人っぽい雰囲気があるが、親しい友人をからかう癖があり、舌戦に強い千早ですらタジタジさせられることも。
下級生に手をだすことがあり、親しい人達以外やシスターからの覚えは良くない。

香織理√では彼女自身の話はもちろんではあるが、千早の実家の話も重要なテーマの一つとなっており、それぞれの抱える悩みについて一つ答えを出す部分が描かれている。
千早の活躍というものはあまり見られないのだが、お互いがお互いの指標となっていき、軛から放たれ自由になってゆく姿には一種のカタルシスがある。


キャラクター ケイリ・グランセリウス 処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー~
ケイリ・グランセリウス√【 S 】  1h
褐色肌のハーフの2年生。
イギリスと日本を往復する生活をしており、そのためなのか不思議な言動とそれに見合った雰囲気がある。
集団生活になじんでいないため、様々な問題を起こすが本人はそれすらも楽しんでいる。

彼女のルートは内容やテキストの雰囲気も併せて、この世界観ではかなり異質でイレギュラーなルートとなっている。
ケイリ自身は不思議と魅力あるキャラクターではあるものの、世界観に合ったシナリオではないため好き嫌いが分かれそう。
手放しでは褒められないが、各登場キャラクターの心理描写棟には光る部分もあり一定の評価はしたい√。


キャラクター 冷泉 淡雪 処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー~
冷泉 淡雪√【 S 】  1h
学院の2年生で華道部員。
なにかと千早のことをライバル視しており、特に華道に関しては熱血に立ち向かってくる。
両親は日本人だが隔世遺伝で綺麗な金髪をしている。

この作品のヒロインでは珍しく主人公に対して反抗的(?)な態度をとり続けていたキャラクター。
ともすればツンデレのように見られがちだが、実際は熱血精神あふれたまっすぐな心根の少女。
シナリオ自体は雅楽乃√と被ることが多い、華道や実家の話関連になるのだが、境遇が重なることも多い千早と淡雪だからこそ、共に過ごすことでお互いを高めあっていけるようなシナリオとなっている。


キャラクター 哘 雅楽乃 処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー~
哘 雅楽乃√【 S 】  1h
学院の2年生で華道部の部長。
お淑やかな仕草やその見た目から周囲から「御前」とよばれており、同学年の中では次期エルダー候補との呼び声もあるほど人気。
とあるきっかけから千早にだけ甘えるようになる。

いつもは大和撫子な彼女が「お姉さま」と慕い甘えてくる姿はとにかくかわいいの一言に尽きる。
個別ルートは淡雪とセットとなっており話の内容もかなりかぶり、華道を含めた実家の問題のお話となっている。
花にすべてをささげてきた雅楽乃は淡雪との対比が非常によく出たキャラクターであり、だからこそ終盤の自由な彼女の姿にも感慨深いものがある。


キャラクター 妃宮 千早 処女はお姉さまに恋してる ~2人のエルダー~
[ 主人公 ]妃宮 千早
本名は『御門千早』。
以前通っていた学校では雰囲気が合わず登校になったが、それを見かねた母親は強制的に聖應女学院に通わせることにした。
家事やスポーツ、勉学に至るまでを一定以上のレベルで収めており、その美麗な見た目も相まって、薫と共に第75代のエルダーシスターとなった。


【推奨攻略順 : 雅楽乃→淡雪→ケイリ→香織理→史→薫子 】
攻略順に特に指定はないが、雅楽乃と淡雪、ケイリと香織理、史と薫子はそれぞれペアで攻略したほうがシナリオの混乱が少なくてよい。


CG : 【 S 】
CGや立ち絵に関して、全体的に美麗ではあるものの、同時に硬くどこか人工的な生気を感じにくい印象を受ける絵が多い。
背景などはブラッシュアップされつつも昔の物を参考にした風景が多く登場しており、その中にはもちろん知らない角度からの描写もある。
SD絵ももちろん一定枚数存在している。


音楽 : 【 S 】
BGM36曲、Vo曲6曲(OP1/ED1/挿入歌4)という構成。
一見すると非常に大ボリュームだが、BGMの多くや挿入歌のうちの2曲は全作品のものを使用している。
特にBGMでは各キャラテーマなど新規曲としてある一方、前作のものも多くの重要なシーンで起用されている。
特に泣きシーンにおいては前作のものが非常に目立っており、純粋に今作の評価としずらいのが正直な感想と言える。


お勧め度 : 【 S+ 】
おとボクシリーズの2作目となる今回の作品。
前作から数年たっているということもあり、関連キャラクターこそほとんど出ないものの、舞台等は同じのために名残を各所に感じられる設定となっている。
しかしながら物語としては繋がりも無く、女装物作品としての完成度も十二分に高いため単品で楽しむこともできるだろう。
もちろん、前作プレイ済みであり気に入っていた方には思わずあの時の記憶を刺激するようなシーンもあり、さらに楽しめることは言うまでもないだろう。


総合評価 : 【 S+ 】
個別√等に若干の難はあるが、前作を引き継いでの共通ルートは雰囲気や完成度も高く十分評価できるレベルなのでこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
『処女はお姉さまに恋してる』続編で2作目となる作品だけど、
いつもはFDでもない限り、『続編』としてみないで単体作品として評価するんだけど、今回だけは別だったわ。
理由はいくつかあって、一つは前作が狭い界隈において伝説になりつつある作品という事、もう一つは作中における舞台や共通ルートでの展開、シーンを演出する音楽方面を中心として、前作を感じられる部分が多くある事。
この辺りを鑑みるとどうしても前作とは切って離せない。
もちろん、この作品が初めての人もいるだろうけど、私自身はもう前作をプレイしてしまっているので(というか直前なので)、そのあたりどうしても評価に加えてしまう。
というか、泣いたシーンの多くが1作目のBGMや挿入歌を使うところだったりするんだけど…うん、というか榊原ゆいさんの『いとしいきもち』が強すぎるわ。
千歳の設定を始めとして基となるシナリオは確かにいいんだけど、それ以上にあの挿入歌流れるだけで、一気に雰囲気が変わるからなぁ…。
…まぁだから贔屓目に見てしまうところもあるんだよな。
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[レビュー]処女はお姉さまに恋してるの感想
2019-02-14 Thu 00:00
<作品名>     処女はお姉さまに恋してる
<製作会社名>   キャラメルBOX


処女はお姉さまに恋してる
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
祖父の遺言により「聖應女学院」というお嬢様学校に通うことになってしまった主人公。
幼馴染のまりやの協力を経て何とか生活しているうちに、いつの間にか学園の代表である「エルダーシスター」になってしまうことになって――というシナリオ導入。

シナリオの完成度に関しては言うまでもなく高レベル。
やはり目を見張るのはこの特殊すぎる設定と、学園自体の設定の作りこみ、そして登場する多くのキャラクターだろう。
わりと重めな設定であるにもかかわらず、それらを破綻させずも一連の話を作っており。その中で展開もしっかりしているというのは驚きである。
特に登場するキャラクターのそれぞれが抱える想いやストーリーをしっかりと描いており、その世界観にしっかりと根付く「生きたキャラクター」として動かしている。
そうしたことを感じられる作品は今の世の中でも貴重であり、それが一つの世界観のなかでしっかりと表現しきれていることには驚きしかない。

泣きシーンに関してもBGMやVo曲挿入歌などを活かしてしっかりと演出しており、現代の作人に慣れた人間がプレイしても思わず涙してしまうシーンなどもいくつかあり、やはりレベルの高さを再認識させられる。

全キャラ攻略後にあるおまけシナリオでは、本編で紹介しきれなかった人々の舞台裏が描かれている他、とあるシナリオではかなり自由にやっている印象があり、個人的にメタネタで笑うシーンなどもあっておすすめである。


共通√【 S 】  4-5h
瑞穂が学園に入学する6月頃から、卒業式までを大きく描いており、その合間に各キャラクターの個別√が少しずつ入る形になっている。
また攻略しているキャラクターによっては共通ルートの細部が変わる内容となっている。

基本的には学園イベント(特にこの学院独自の物)や女装をテーマにしている内容が多く、舞台を活かした展開の豊富さやボリュームははもちろん、特殊な環境であるにもかかわらずに不自然な点を感じさせずに物語を展開る、女性の園という幻想を守りつつも、時にはコミカルな笑いと時にはシリアスなシーンで物語に緩急をつけていることや、数多く登場するユニークなキャラクターも自然と覚えられるような描き方になっている部分、それらは十二分な評価に値する。


chara_img03a.jpg
御門 まりや√【 S 】  2h
瑞穂の幼馴染であり、女装をさせた張本人の一人で瑞穂と同じ学園寮に住んでいるため、瑞穂の危険な学園生活をサポートしている。
元陸上部でもあり、元気でボーイッシュな性格。基本的にサバサバしているが学院の中ではある程度お淑やかな振りをしている。
ちなみに由佳里の(学園上における)姉でもある。

個別√では『幼馴染』という特別な距離感にあるまりやと瑞穂の二人をテーマにしており、近すぎた二人の距離感を恋愛という形に昇華させるためのシナリオとなっている。
自身を置いてどんどん変わってゆく瑞穂に対して、想いをめぐらせるまりやの姿はいつもとは違った、女性らしい一面を見せてくれている。
瑞穂とまりやへの罰、そして彼女が最終的に導き出した答えは、やっぱり彼女らしいさっぱりとした結末となっている。


chara_img05a.jpg
上岡 由佳里√【 S+ 】  2h
瑞穂と同じ寮から学園に通っている1年生で、まりやの"妹"として世話をしているほか、彼女も陸上部に所属している。
自分自身は女の子らしい部分が無いことにコンプレックスを持っているが、料理が得意。

共通ルートの合間に入る由佳里との日々は陸上部の問題などが発生しつつもにぎやかで穏やかなシーンとして描かれている。しかしながらそんな由佳里が勇気を出して『瑞穂』に告白をしようとしたときにおこる悲しい事件から物語が一気に様相を変えてゆく。
一人の少女の心を傷つけてしまう。
必然ともいえる結末は容易に想像のつく展開ではあるものの、その中で描かれている一人一人の心理描写は秀逸であり、事件が起きた際の瑞穂を取り巻く周りの反応がすごく良い。
特にヒロインではない一子に関連したシーンや、彼女と由佳里との絆などは代表的。


chara_img07a.jpg
高島 いち子√【 S+ 】  1h
学院の生徒であったが、在学中に病死して幽霊となり、時を経て瑞穂の住む部屋に現れた。また、瑞穂の母親である幸穂とも縁がある。
基本的に難しいことは考えない明るい性格で、特に好きなことになると暴走しがち。一方でシーンによってはロマンチストで一途な面をみせることも。

個別√と言えるものはほとんどなく、一部共通ルートになし崩し的なHシーンがいくつかある事、そして終盤の展開が用意されていることくらいだろう。
キャラクター的には由佳里を初めとしたその他の√で特に活躍しており、どのルートでも瑞穂のよき理解者でありつつ、女の子たちのサポートにもあたる健気な所が見どころ。
特に彼女が『幽霊』となっていることについて悩むシーンの数々は秀逸と言える。


chara_img06a.jpg
厳島 貴子√【 S 】  2h
聖應女学院の生徒会長であり、瑞穂が転校するまではエルダーに最も近かった女生徒であり、エルダーとして選出された瑞穂とは対立しがち。
真面目で規律に厳しく融通が利かない一面が目立ち、まりやからなどは冷血漢と評されるが、中盤から後半にかけてはいわゆるツンデレキャラに属する。
なお、実家の厳島グループは瑞穂の鏑木家とは敵対関係にあたる。

共通でいわゆる「ツン」部分を見せていた貴子だが、文化祭の一見から「デレ」成分が前面に出たシーンが多い。
そのため個別√においても、瑞穂にすこし言い寄られただけで失神してしまう『乙女』な貴子が詰まった内容になっている。
イチャラブストーリーを中軸としつつも割と今作の中では真っ当な学園物の内容となっている√、
彼女たちの実家の話などが少し薄くなっていたのが残念なところ。


chara_img04a.jpg
周防院 奏√【 S+ 】  2h
学院の1年生であり、寮で瑞穂の”妹”ととなった大きなリボンをした少女。
基本的には引っ込み思案であがり症であわてるとドジな所などもあるが、その小さくてかわいい姿は上級生から好かれやすい。
演劇部に所属するほか、実は努力家な一面があり、勉強に関してもトップクラスの成績。

奏√では概ね貴子√の展開をを辿る事となる。そのため貴子と奏の関係が物語に絡んでくるほか、貴子自身の印象も大きく変えられるシナリオとなっており、瑞穂との出会いで成長した貴子はこの√でこそもっとも強く感じられるだろう。
また、いくつかの名シーンがあるのも奏√の特徴で、真実を知った奏が「それでも」と瑞穂との思い出をリフレインするシーンは特に秀逸。
年下である奏が抱く瑞穂への純真な想いを全体的にシナリオの設定を活かして描いている。


chara_img02a.jpg
十条 紫苑√【 S+ 】  2h
旧華族の一人娘で、前年のエルダー・シスターだったが、病による長期入院で瑞穂たちと同学年となった。
ミステリアスな印象やお嬢様然としつつも隙を見せない立ち居振る舞いから、貴子とは違う意味で人を寄せ付けない雰囲気ある。しかしながら本人は周りとの交流を望んでおり、それを実現させてくれた瑞穂には感謝しており、瑞穂が男性だという事にいち早く気付くも、周囲に漏らさず協力を申し出てくれた。

個別√は彼女の境遇についてがメイン。
全キャラの中で最もイチャイチャしているシーンが少ないキャラクターであるが、この√では彼女の今までの謎の行動(仕草)や考えがわかる√となっており、今までのような完全性が薄れ、いい意味で紫苑の人間らしい部分が描かれているのが印象的。
物語後半では彼女の心を動かすシーンも特徴的で、古典的な流れにある王道的な感動的は『聖應女学院』としての集大成のような展開と言える。


chara_img01a.jpg
[ 主人公 ]宮小路 瑞穂
本名は『鏑木 瑞穂』であり、国内有数の『鏑木グループ』の嫡子。
もともとは進学校に通っていたが、祖父の遺言により女子校である聖應女学院に女装して通うこととなった。
幼い頃から勉強・礼儀作法・武術に至るまでを高いレベルで身に着けているものの、元来の気弱な性格が出てしまっており、幼馴染であるまりやなどには押し切られてしまう事も多い。
ちなみに、立ち絵と声が存在。(ゲームのバージョンによる?)


【推奨攻略順 : まりや→由佳里→一子→貴子→奏→紫苑 】
攻略順は上記を推奨。
基本的にはどの順番でも問題なさそうなのだが、紫苑や奏は後ろのほうが良いかも。
また展開的に似た貴子と奏√はセットが良いだろう。


CG : 【 S-- 】
枚数に関しては割と多めなのだが、質に関しては時代的なものもありどうしても完成度は低いと言わざるを得ない。
しかしながらSD絵はグラフィッカーの名前がついた『ヨダ絵』と呼ばれ、多くの人に親しまれている。


音楽 : 【 S++ 】
Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)、BGM18曲。
強いメロディで奏でられるBGMはどうしても時代感を感じるが、だからこそ感動できるシーンでのメッセージ性は随一。その中でもBGM『確かな想い』はOPのmusicboxVerと並ぶ名BGMといえる。
Vo曲はどれもすばらしく、各シーンで使用された『いとしいきもち』なども候補にあがるが、ここやはりYURIAさんの歌うOP『You make my day!』を推したい。
インストやサビで使われるメロディは時代を経てもいまだに輝きに溢れており、まだまだ愛されるものであり、歌詞と共に合わせて聞きたい名曲である。


お勧め度 : 【 S+ 】
女装物、とみに女学園という形をとった作品の始祖ともいえる作品。
この後に人気が出た設定であり、この作品自体も3部作となった。
なによりその設定に負けないほどの中身の詰まったシナリオは魅力以外の何物でもなく、時間がたった今プレイしても、その展開は十二分に楽しめるものとなっている。
もちろん、CG部分や音楽などで忌避感を覚える人もいるだろうが、設定が好きだという人には機会があればプレイを推奨したい。


総合評価 : 【 S++ 】
過去の名作と言われる作品に違いはなく、時代がたった今でも十二分に楽しめる内容となっている。


(ぶっちゃけコーナー)
結局何度も同じことを言っているんだけど、女装学園物の最初ともいえる(調べたら本当に最初ってわけではなさそう?)作品。
まぁ、色々ありそうだけど、この作品が契機になったというのは間違いない。
それくらいしっかりと作りこまれている作品なんだよなぁ…。
正直、絵とかは結構忌避感を感じるし、BGMとかも結構古いんだよね…いやまぁ、古い作品だから仕方がないんだけど、Vo曲とかはすごい良くて思わず流れて泣くシーンなんかも多かった。
特に一子の話は結構悲しいのが多いんだよな。
彼女自身の√の話というよりはやっぱ共通ルートでの一子の話が結構泣けるんだよな…誰ともフラグを起てなかったら最終的に一子√にいってたりして、そのあたりの話を聞くとまた涙が出そうになる。

どうしても主人公中心になる、こういうゲームでは珍しいと思うんだけど、主人公である瑞穂以外の関係ってのもこの作品で追うべきものの一つ。
まりやと由佳里、由佳里と一子、貴子と奏、紫苑と貴子、そのあたりに注目して作品を見てると、結構受けるものも違うんだよね…。
もちろん、今名前を上げなかったサブキャラクターにも結構ストーリーがあるし、ボリューム以上の内容がそこにはあると思う。
そのあたりを上手く描いているあたりはやっぱりうまいんだろうね。
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[レビュー]ラズベリーキューブの感想
2019-02-07 Thu 00:00
<作品名>     ラズベリーキューブ
<製作会社名>   まどそふと


ラズベリーキューブ
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
とある事情により引っ越してきた主人公は遠縁の親戚のアパートに身を寄せることにしたのだが、そこにいたのは借金取りで――。
なぜか悪戯してくる少女やコアな趣味をひた隠しにしている隣の席の住人や隙があったら農業させてこようとする後輩などユニークなヒロインたちによって繰り広げられる学園ラブコ作品。

基本的に前半から物語の最後に至るまで明るく作られており、どんな展開になってもある程度笑いを忘れない内容となっている。
また物語のテンポや雰囲気もコロコロ変わる為、どのルートであっても飽きることなく最後までプレイできるのも良さの一つだろう。

この作品の最大の魅力と言えるのがヒロインの可愛さ。
これはもう一級品と言ってもよく、そのキャラクターに即したシナリオがきちんと用意されているとも高評価のポイント。
また、そのヒロインに相対する主人公も悪くはなかった。
個別√によってその雰囲気を変え、日常シーンにおけるボケやツッコミの位置を上手く入れ替えておりそれでも性格はあまり破綻し(ブレ)ないようにしていた。

少し残念だったのは各個別√での内容があまりにも違うため、他キャラが出て来る余地がなかったという事であり、全ヒロインが集まって何かをするシーンがなかったのは少し寂しく感じた。


共通√【 - 】  0.5h
主人公の転校と各ヒロインの出会い程度。
評価できるほど分量がなく、すぐに個別分岐へと入る。


キャラクター ラズベリーキューブ
桜庭・ヴィクトリア・瑠莉√【 S+ 】  3-4h
引っ越してきたばかりの主人公に悪戯を繰り返す謎の少女。
実は学園の生徒会長でその実務を一人で請け負っており、生徒からは尊敬と恐れを集めている。感情をあまり表に出さずその行動も相まってが謎の多い。

個別√では、突っかかってくる瑠莉とそれに対し反発する主人公という、鏡合わせのようにいがみ合う二人、自分の中の正体不明の感情に振り回される二人の姿はまさに青春といえるだろう。だからこそ二人があの場所で自身の中にある気持ちに気が付いたシーンは作品屈指の名シーンとなっている。
そして中盤以降のデレた瑠莉は、個別√前半とは打って変わった非常に可愛さのあふれるキャラクターとなっており、愛で暴走して振り回される主人公という学園ラブコメがここに完成している。
後半では主人公の『人助け』にも根差した話となっており、ある意味この作品のグランドルートのような内容にもなっている。


キャラクター ラズベリーキューブ (1)
海道 美琴√【 S 】  3-4h
主人公の遠い親戚であり、母を亡くして行先に困った主人公を家族で経営しているアパートに呼んだが、経営は芳しくなく父親も300万の借金を残して蒸発している。
そんな中でも笑顔で毎日を過ごしているポジティブでメンタルの強い少女。
誰からも好かれる優しい性格で包容力も高い一方で、異性への警戒心が薄く、普段の行動で主人公を悩ませている。

個別シナリオはアパートがシナリオにおける舞台の中心となっており、美琴だけではなくアパートに住む濃いメンツとの極貧生活が日常シーンとなっている。
借金取りが襲来したりと凄まじい環境ではあるものの、天然で距離感の近い美琴のしぐさに翻弄される主人公や、主人公の無意識な行動に意識し始める美琴の様子が優しい描かれている。
特にデレてからの後半は美琴の悪戯好きな一面も見れたりしてイチャラブ成分が満載の内容となり、立ちはだかる障害や発生するイベントを笑いに変えながら、二人の幸せな未来へ向かってゆくシナリオとなっている。


キャラクター ラズベリーキューブ (2)
結月 悠√【 S 】  3-4h
主人公と同じクラスで出席率の悪いギャルっぽい少女。
実は家がミリタリーショップ&カフェを経営しているのだが、学園にはその件を隠しており他人との壁を感じさせるクールで少し怖い人と認知されている。
見た目とは裏腹にドジでポンコツな部分がにじみ出ており、主人公に良く弄られている。

個別√では悠の実家でもあるカフェをメインの舞台としている。
シナリオ前半はミリタリーオタばかりが集うカフェを今時のオシャレなカフェにする、という希望を持つ悠と共にバイトに精を出すこととなる。
共に時間を過ごすごとに主人公に惹かれてゆくが素直に感情を表現できずにいる悠の姿が非常に良く描かれており、ベタではあるものの王道の恋愛描写がここにある。
物語後半は悠とのイチャラブを前面に出しつつも、店でのイベントや町を騒がせるとある事件とその顛末など、短いもののしっかりとしたストーリーがあり、見栄っ張りでポンコツだけれども、基本的にはすごくいい子である悠の一面がうかがえる個別√となっている。


キャラクター ラズベリーキューブ (3)
狩野 みなと√【 S 】  3-4h
学園の1年生であり唯一の園芸部員で、登校初日に部活動を手伝ってくれた主人公をグイグイと勧誘してくる女の子。
基本的に元気いっぱいだが、人の話を聞かず暴走することが多く、日夜カノウアヅマファーム(本人命名)を広げようと画策している。

主人公が園芸部に所属することから始まる個別√。
グイグイと距離感を詰めてくるみなとは独特の雰囲気を持つ少女で、テンポのいい会話や矢継ぎ早に飛んでくるギャグ等、比較的起伏の無いシナリオであってもいつの間にかクセになってしまう個別シナリオとなっている。。
一方で恋愛に関してはポンコツぶりを発揮するところもまた愛らしく、だからこそ物語中盤での純愛は非常に良い物語のアクセントとなっていた。
物語後半では部活問題や彼女の祖母についてが一部描かれているが、イチャラブメインの農業系ストーリーを邁進する部分は変わらない。


[ 主人公 ] 吾妻 悟
両親が離婚しており、主人公を引き取った母も亡くなっている。
とある事情から『一日一善』の人助けを信条としているが…非常に見た目がいかつく、初対面の人からは怖がられることも多い。
相手によって対応を非常に変える面があり、ツッコミはもちろんボケもこなす。


【推奨攻略順 : みなと→悠→美琴→瑠莉 】
すぐにキャラ分岐するため攻略順などはあまりないのだが、瑠莉√を最後にするのが比較的綺麗かもしれない。


CG : 【 S 】
細い線、淡い塗りの絵で全体的に柔らかさを感じる絵。
質は安定しており、量に関しても4キャラということもあり1キャラに対する枚数は多い。
SD絵も各キャラ数枚存在している。


音楽 : 【 S 】
BGM30曲、Vo曲5曲(OP1/ED4)という構成。
まんべんなくそろえられている印象が強いBGMは学園ラブコメに必要な空気の転換部分を良く担っていたように思う。
Vo曲では各キャラ用EDももちろん良いのだが、やはりOPの「raspberry cube」がリズムもテンポ良く明るい曲になっているので、この作品にあったものになっている。


お勧め度 : 【 S+ 】
萌え良し、ストーリー安定、ギャグ面白し、キャラ可愛い…という非常に安定したまどそふと作品らしい学園ラブコメとなっている。
キャラが4キャラということで少な目に感じるものの、ボリュームはかなりたっぷり。なのに最後までプレイしていて飽きることがないクオリティとなっており、誰にでもお勧めしやすい作品となっている。


総合評価 : 【 S+ 】
全体的に非常に安定した作品となっておりこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
個人的に好きな√を上げろ、と言われると瑠莉√だろう。
自身のプレイで泣きそうになったのは美琴√とその瑠莉√となのだが、上記の感想でも少し触れたように、彼女の√における告白シーンはやはり印象的。
そこに持ってくるまでの流れ、そのシチュエーション、BGM、セリフの内容、声優さんの演技、そのすべてがかみ合っての名シーンとなっていた。

信条がラブコメにあるためか、割とさくっと流されてはいるけれども、この作品って泣きゲーにしようと思ったら結構できるところ多いんだよな…それでなくても泣けるシーンって微妙にあるんだけれども。

そしてその振れ幅があるからこそ、デレた後の瑠莉がすごい可愛いのなんのって…。
この辺りはプレイしてから確かめてほしい。

プレイ前と後で印象が変わったキャラはみなとだろうな。
これに関しては瑠莉も当てはまるのだが、一番衝撃を受けたのはみなと√だった。
初見もそうだし、他の√とかプレイしちゃうと『こいつなんだよ…』ってなるんだけれども、彼女の√プレイすると普通にかわいいんだよな。
「後輩っていいな」って素直に想わせるゲームってのも珍しい気がする。

その他のキャラも結構、魅力が詰まっているので、やっぱり萌えゲーやキャラゲーが好きな人にもプレイしてみてほしいかもな。
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