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[レビュー]アマツツミの感想
2016-09-30 Fri 00:00
<作品名>    アマツツミ
<製作会社名>  Purplesoftware

アマツツミ
シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ、ほたる1のED後にほたる2EDへの分岐が追加される。
一本の大きな話から各ルートに分岐している形をとっており、共通ルートはかなりの長さになっており、各個別も2-3h程度あるので、全体的なボリュームは十二分と言える。

【推奨攻略順 : こころ→響子→恋→ほたる1→ほたる2 】
ほたる2√以外はロックはないものの、物語の構成上はこの順番に進むのが無難だろう。

CG
S
いつも通りのしっかりと書かれた生々しい肉感を感じさせる絵。
イベントCGでは差分が多いが、各キャラの構図も十二分。立ち絵・イベントCG共に質に関しては言わずもがな、思わず目を止めてしまうものがちらほらと紛れており、クオリティは非常に高い。
背景の水の流れを動的に表すなどの工夫もみられる。

音楽
S++
BGM33曲(Vo曲inst除)、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
BGMでは各キャラのテーマBGMの他幅広い場面に対応できるものをそろえていたイメージだが、Vo曲に対して強く印象に残るものがなかったのが少し残念。
OPの曲名は「こここに響く恋ほたる」とヒロインの名前がすべてはいった曲で、橋本みゆきさんの歌う何かの始まりを感じさせてくれる良曲。挿入歌として扱われた「コトダマ紬ぐ未来」はしっとりとした和テイストの曲で、幾度となく涙腺を刺激してくれた。

お勧め度
S++
シナリオに関しては「言葉」「生と死」をテーマとした作品であり、異能持ちの主人公の恋愛物ということもあり、最初から最後まで非常に読ませる作りになっている他、CGは美麗で、音楽は多彩、と全体的なレベルが高くどの部分でもお勧めしやすい。

総合評価
S++

公式ホームページ
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”言霊”という特殊な力を持つ髪の末裔――主人公たち一族はひっそりと山奥の秘境で静かに暮らしていた。しかし頭の中に響く「いきなさい」という言葉に急かされ、許嫁の愛にも告げず主人公は故郷を飛び出したのだった――。

自分の言葉で相手を縛ることができる”言霊”を操る主人公。
「できないことはない」と作中で語ったように、思考そのものが特殊なために浮世離れした行動を多くとり、織部一家の一員となる流れをふくめて、不安と気味の悪さにも似た感情を抱えて見守ることとなる。
序盤こそ物語に入っていけるか不安になるシーンも多かったが、やはりそこはプロなのか織部一家の問題を超え”人”らしくなってからは自然と物語にのめりこむようになっていた。

今回は物語の構造を変えて、よりシナリオに集中できる形にしたためにより”読ませる”シナリオとなっており、各キャラクター編を含め物語の設定と合わせて非常によく作りこまれている印象を受けた。
ネタバレを避けつつも今回のシナリオについてもっと多くの事を語りたいが、キリがないので特徴的なポイントを一つ上げるとすると、精工に作られた主人公・ヒロインたちのキャラクターだろう。
役割をもって生み出されるそれらは、ともすると作り物っぽくなってしまうことが多いが、今回の作品に関しては今までの作品と比べてその点が大きく向上しており、特にほたる√ではその変化が如実に表れていたといえる。

”言霊”というものを扱い、言葉をテーマにした作品だからこそ、一つ一つの文章がよく吟味されていることを感じることができ、感情移入しにくかった序盤はともかくとして後半にかけては思わず挿入歌の「コトダマ紬ぐ未来」と合わせて泣いてしまうシーンや、思わず惚けてしまうような物語の終わりが多かったのが印象的。
他にはない作品という意味では、よく特色を出しつつ高いレベルまで持って行ったというのが正直な感想であり、その点も高く評価したい。

今回の作品の珍しい部分といえば、主人公が複数のヒロインと関係を持っており、また各ルート後も関係を切ることがあまりないというところだろうか。
(愛の存在上仕方がないともいえるが…)
ともかくとして、この会社の売りである「エロさ」に関してもまったく劣っておらず、むしろ新しい境地に達しているのではないかと言えるほどヴァリエーションが豊か。
そのあたりに関してはプレイして体験してみたほしい。

コンフィグに関しては十二分な機能がそろっており使いやすい。

【総括】
少々特殊な設定を存分に生かした設定で、シナリオだけではなく他の部分に至るまで高レベルに仕上げた作品であり、この評価にすることに迷いはない。

(ぶっちゃけコーナー)
在りし日の「家族計画」を思い出すかのような疑似家族というのもこの作品の要素の一つだろうか。しかしまぁ、状況が少し気持ち悪すぎて、最初のあずきさんのあたりは泣き所なんだろうけど、さすがに泣けなかったなぁ…。
もう少し押せる部分が各所にあったから、そういうところで泣かせるようにしてもいいのかなぁ…と思ったけど、まぁ伝奇物ともいえるし、これくらいでいいのかな。
それにしても性に奔放な作品だった…、まぁあれは主人公のせいか…。
あと主人公の名字は結局「カミ…」何だったんだろう…。なんか見逃してるかなぁ…。
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[レビュー]トラベリングスターズの感想
2016-09-23 Fri 00:00
<作品名>    トラベリングスターズ
<製作会社名>  HOOKSOFT

トラベリングスターズ

シナリオ構成
S+
攻略キャラはメイン6キャラ、サブ4キャラ(3√)という構成。
共通ルートも比較的量があり、各個別ルートも2-3h程度の長さがあるため、全体的なボリュームはかなり豊富。

【推奨攻略順 : フィン→イライザ→ベアトリス→パスカル&さっちん先生→ミーシャ→レア→クロエ→紗彩→ジル 】
攻略順にほぼロックはなく、ベアトリスのみ、イザイラ攻略後となっている。
そのため好きなキャラクター順に攻略すればよいだろう。

CG
S
線は細く、少し濃い塗りのCGで比較的一般的。
立ち絵に関しては非常に安定しており美麗なのだが、イベントCGについては時折バランスの崩れた物があったりなど少しだけ不安定。
枚数に関しても十分量だが基本的にはHCGが多いのが特徴的。
また、サブキャラに関してはCGが乏しい。
立ち絵には目パチ機能付き。

音楽
S+
Vo曲2曲(OP、ED)。
EDと記載しているが、実際は一部ルートでの挿入歌等に使われている。
BGMは種類として26曲だが、OPやBGMのアレンジ等を含めると50曲にも上る。
特にイザイラのテーマ(バトルアレンジ)等涙腺に来る曲も多く存在しており、量だけではなく質としては決して低くない。
OPは力強い名曲であることに対して、EDの「Melody」は優しくも涙腺を刺激する曲でぜひぜひ聞いてみてほしい曲となっている。

お勧め度
S+
ファンタジーの世界を舞台とした恋愛学園物。
各ルートでかなり特色が出ており、広く浅くといった印象を受ける作品であるため初心者へ特にお勧めしやすい作品になっている。
基本はハーレムもの主人公なので、そのあたりに苦手意識がある方のみ注意。

総合評価
S+

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舞台はアルティールという名前の浮島。
ある日人間界とつながってしまった異世界のサンサルネ、その住人と人間が文化交流を目的にできた空中都市。
数年前から特別にサンサルネで生活していた主人公は二つの世界の調整役として奔走することになるのだが――。

舞台は完全なSFというHOOKSOFTには珍しい作品。
しかしながら内容は王道学園物にふさわしい一般的なものとなっている。
魅力としてはやはり異種族の女の子たちと恋愛できることだろうか。
幼馴染の人間から始まりハイエルフのお姉さん、昼はだるそうな吸血鬼や小さい悪魔、どこかぼんやりとした天使。魔女を名乗る人間などなど、キャラゲー・萌えゲーにふさわし特色のある女の子たちがそろっている。

HOOKSOFTの特徴といえばやはり各イベントを通しての女の子とのやり取り、今までのガーリートーキングやリアルタイムクリック等などの他にナイトスクール等今まで通りの仕組みでできるだけ多くのイベントを通して各キャラへの感情を高めさせてくれる。

しかしながら、逆に言うとだらだらとした日常シーンが続くことが多く、好きなキャラでない場合などは非常にだれてしまうことが多く、退屈に感じてしまうシーンも多い。
共通ルートも長いので、最初こそはテンポ良くクリアしていけるのだが、スキップシーンの充実などがあまりないためか、周回を重ねるごとに店舗が悪くなってしまうため、そのあたりでも心が離れてしまう、という危険性はあった。

シナリオに関してはキャラゲー・萌えゲーと言える作品なのであまり深く書かれてはいないのだが、それでいて各ルートで非常に幅広いものをテーマにしている作品なのも確か。
世界観やキャラの背景といった要素をあまりうまく使えてはいなかったものの、各ルートで物語の運び方が大きく違うので、そういう意味では個別ルートで展開に飽きるということがなかったのは評価したい点の一つ。
中でも今回は素晴らしいBGMや挿入歌などの力もあり、一部シーンでは思わず涙してしまうシーンも多く、とくにイザイラ√終盤等は各泣きゲーに迫る勢いであった。
もう少し工夫していればまだまだ質は上げれるのではないかという想いもあったが、メインとして置いているのがシナリオ部分ではないので一定の評価をしつつ、要素の一つと勘定している。

基本的にコンフィグに関しては充実しているが、これだけのボリュームになるとシーンスキップ機能等がそろそろほしいところだろう。

【総括】
音楽が大きく頑張っている作品で、シナリオも各ルートでそれぞれ面白みのあるものであり、一般的な作品よりは少し評価を高くしている。

(ぶっちゃけコーナー)
泣いたり、笑ったり、そういう当たり前の感情が素直に出せる作品、というと少し耳触りが良すぎるかもしれないが、そういいたくなるほど素朴な作品。
舞台がファンタジーということであるが、その点については登場キャラが異種族というところ以外にあまり役に立ってなかったのは確か。
特に主人公自体について語られることも少なく、各世界についても謎が多いままである。
しかしながらあくまでこの作品は「恋愛学園物」であるとするのならば、あまり風呂敷を広げなくてもよいのではないかな、ということでその点についてはあまり評価を下げてはいない。
今はファンディスクとしてジルのアフターも販売されている。
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[レビュー]乙女が彩る恋のエッセンスの感想
2016-09-16 Fri 00:00
<作品名>    乙女が彩る恋のエッセンス
<製作会社名>  ensemble

乙女が彩る恋のエッセンス

シナリオ構成
S
共通ルートは一般的な量、各キャラの個別ルートも2h程度。
各ヒロインクリア後には短いアフターストーリーが追加される。

【推奨攻略順 : 芹香→皐月→乃亜→あかり→咲夜(→菱川 琴枝) 】
攻略順に指定はないので好きなキャラからでいいが、しいて言えばこの順番。
菱川琴枝に関しては咲夜、乃亜のクリア後に出現。

CG
S
今までよりもより繊細な印象を受けるCG。
枚数に関しては平均程度、質に関しては一部イベントCGでバランスの崩れたものが見受けられるが、同時にハッとするようなCGも多くなっており、立ち絵等を含めて総じて高いと言えるだろう。
過去作品のキャラクター等と比べることも多く、より進歩をうかがえる。

音楽
S
BGM19曲Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
DucaさんのVoはさすがというほど安定しており、繰り返し聞くことで耳になじむ良曲。
BGMに関しては全体的に安定した”ensemble”らしいものをそろえてはいたものの、今回はどうしても埋もれてしまったようなイメージが強い。
「ぬくもりを感じながら」等、いいものはあるのだが、押しが弱かったのが少し残念。

お勧め度
S+
ensembleらしい女装学園物。
今回はいわゆる生徒会活動のほかに料理というものが主人公の仕事として与えられている。
今までの作品に忠実で丁寧に作られているが、少しだけ今までとは違い冒険をした√も存在しており、そういう意味で少し評価を高くしている。
今までこの会社の作品が好きだった人は、過去キャラも多く登場する珍しい作品でもあるので、そういった意味でもお勧めしたい。

総合評価
S+

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主人公は料理学校に通いながら、屋敷でセカンドコックとして働いている。
しかしながら、屋敷の主人の娘が通う女学園に生徒兼女子寮コックとして転入することになるのだが…。

最初の不審者侵入イベントや、初めての女装等の一般的な(?)女装イベントはだいぶこなれてきたのか、流れるように行っており、序盤~中盤にかけては舞台設定の説明をかねてサラサラと進められている。
中盤~分岐にかけての料理と生徒会活動に関しても、各キャラの魅力をしっかりアピールしつつきっちりとまとめられた物語を安定して進めている。
この辺りにあまり冒険はないので、ともすると飽きを感じるかもしれないが、その前に各個別分岐に入ることになるだろう。

個別ルートに関しては各個人の問題を解決しつつ~という一般的な流れで、どのルートにおいてもあまり物語に起伏がなかったというのは正直なところ。
今後作りこんでいくのならばこの辺りをもう少し見直してほしいところである。

しかしながら少し見直してしまったのは、あかり√の終盤のイベントCG。
今回はあまり涙腺を刺激するものもない中で、絵のみの力で泣きそうになったのは久しぶりだった。
もう一つ追加で、シナリオ方面でも改善がみられた。
今までならばこれですべてが終わっていたのだが、今回は各ルートクリア後にアフター√とシークレット√(菱川琴枝√)が解放される。
各アフターについては言うまでもなく平凡なアフターなのだが、菱川√に関してはある意味驚きの展開が待っており、思わず涙してしまった。
確かにあかり√や咲夜√を含め各ルートで違和感を感じていたキャラだけに、きちんと伏線を張って展開させた部分に関しては高く評価したい。
無論改善点があるのは承知だが、新しい一歩として好意的な解釈を個人的には行った。

そのほか作中に「お出迎え会」ということで旧女装主人公シリーズ作品から多くのキャラクターが登場している。シナリオに大きくかかわるということは残念ながらないのだが、懐かしいキャラクターも出てくるのでこの辺りもチェックしていただきたい。

コンフィグに関してはいつも通り、プレイに問題ないレベル。

【総括】
全体的に安定したつくりであり少しの冒険も見られたが、一般作品より上か? と問われればやはり否定するほかなく、この評価。

(ぶっちゃけコーナー)
各キャラが本当に懐かしいなぁ。
今回の登場キャラクターは5キャラだけどそれぞれの√で女装バレ(ばらし)がある。
各々の好みがあるだろうが、今回でいうとあかりや咲夜√のような「失ってから気づく大切さ」のようなものを体感させるお話が好きだったり。
あとやっぱり菱川√関連の話は結構ぐっと来たな。
もうないと思ってたから完全に油断してた、流れとしては咲夜√の後なのでそのあとにプレイするといいかも?(だから最後に咲夜→菱川とプレイしてほしい)
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[レビュー]恋する気持ちのかさねかたの感想
2016-09-09 Fri 00:00
<作品名>    恋する気持ちのかさねかた
<製作会社名>  ensemble

恋する気持ちのかさねかた

シナリオ構成
S-
攻略キャラは5キャラ(追加パッチで+1キャラ)。
共通ルートは短く、各個別ルートも2h程度なので、キャラ数は多いものの全体的なボリュームは一般的か少し少ない程度。

【推奨攻略順 : 朱子→由希江→ひより→美桜→沙織(→一花) 】
攻略順に指定はないため、好きなキャラからの攻略でよいだろう。
一花√は1h程度の短いもので、追加パッチを入れなければ攻略不可能。

CG
S
線が細く、色彩豊かで独特の艶がある絵。
全体的にバランスはよく、質の悪い立ち絵やイベントCGはない。
枚数に関してもキャラ数を鑑みればこの程度だろうといえる。

音楽
S+
BGM20曲、Vo曲3曲(OP2/ED1)という構成。
なんといってもDucaさんのVo曲3曲が素晴らしい。
それぞれ爽快感を感じる良曲なので、Duca好きの方にはおすすめしやすい。
BGMは「安定」の2文字、世界観を邪魔するほどではないものの、どうしても目立たない。
ただ「おでかけは上機嫌」等いつもの”ensemble”らしさを感じる曲があるのは魅力かもしれない。

お勧め度
S
いつもの女装シリーズではない今回の作品。
学校の統廃合をメインの出来事としておいた作品ではあるものの、全体的に暗い話はほとんど出てこないため軽い気持ちでプレイすることはできる。
逆に言うとあまりストーリー性がないともいえるので、その点には注意。

総合評価
S-

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昨今の少子化の影響で統廃合することとなった、清桜学園と白羽学園。
清桜学園の理事長の弟ということでいろいろと手伝いをしていた主人公はうことになったのだが――。

主人公は女装こそしていないものの、お金持ち・イケメン・スポーツ万能・頭いい、とほとんどのステータスがMAXの人間。
そんな人間が統廃合に伴って発生する問題を各ヒロインとともに解決していくお話。

物語として一つの問題点は各キャラクターまでの分岐が非常に短い事。
基本的にどのルートへ進めばどのような問題が発生するのか、それすらも知らずにキャラクターを選ぶことになるので、初めてプレイするプレイヤーにとっては完全に手さぐりになるのがいたいところ。
もう少し各ヒロインの性格紹介とともに抱える問題などを説明してもよかったのかな、というのが正直な感想。

もう一つの問題点は各ルートの問題が完全に孤立しているという事。
キャラクター間で差別化を図ることは悪い事ではないのだが、今回の話は学園全体の話であるために、どうしても各ヒロイン達との連携も見てみたかったところなのだが、個別ルートへ入った瞬間に他のヒロインがほとんどといっていいほど出てこなくなるので、どうしても物語としての盛り上がりや展開に限界が出てしまっていた。
また、シナリオライターを分けて書いた問題点の一つでもあるのだが、各ヒロイン間での話の統一性をあまり持たせられなかった事も悲しい点。

ensembleといえば女装して女子寮に…というのが定番であったが、今回の主人公は普通(?)の男であったため、そのあたりであまり接点を作りにくかったのかな、というのが正直な感想。
ただ中盤以降の展開は共通して、ヒロインとは基本的に主人公の家で同棲することになる。

駄目な点ばかりを上げてしまったので、最後に言い点を一点。
特にどこを評価したいかというと、やはり魅力的なキャラクターを量産しているという点。
少し意外だったのは王道ヒロインともいえる沙織ではなく、朱子や由希江が特に魅力的に見えたことだろう。
こういったキャラは個人的に特に好きになる、ということはなかったのだけれど、今回は特に目を引く存在だったといえる。それだけキャラクターを”描く”ということに力があるのだろう。
それだけにほかの√であまり生かせなかったのは悲しい。

コンフィグに関しては通常プレイするうえで十分であった。

【総括】
いわゆる安定した恋愛学園物なのだが、山がない作品なので他の作品と比べた場合にどうしても差別化されておらず忘れられやすいかもしれず、この評価…だったが実は追加でランクを一つ下げてある、理由としては「告白シーン」にある。恋愛学園物として外せないシーンのはずなのだが、今回の作品はどうもそのあたりがなし崩しなところが多かった。その点を考慮してこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
まぁやっぱりストーリーの中身がどうしても薄かったよね。
テーマ自体は悪くないし、特に美桜√とかは深めていけばかなりいいルートになったんだと思うけどな。
言い方は悪いが、ここでもう一歩不幸になれば、そこからの展開でかなり泣けるのに…! というところで踏みとどまって、なぁなぁで済ませてしまうのがこの作品だからね。
基本ができているのだからやはりもう少し冒険はしてほしいというのが一人のプレイヤーとしての切実な願いである。
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[レビュー]恋×シンアイ彼女の感想
2016-09-02 Fri 00:00
<作品名>    恋×シンアイ彼女
<製作会社名>  Us:track

恋×シンアイ彼女

シナリオ構成
S++
攻略キャラは4キャラ。
全編4章仕立てで、共通・個別ルート共に十二分なシナリオ量。
全ルートクリア後に若干短めの終章が存在している。

【推奨攻略順 : 凜香→ゆい→彩音→星奏→終章 】
終章のみロックがかかっているが作品の雰囲気を十二分に味わうためにはこの順番が最も良いだろう。

CG
S
線は細く、微細かつ美麗な塗り。
色彩の鮮やかさを感じることが多く、1枚のイベントCGでため息が出るほどの品質のものが数多く存在していることを含めてかなり高い評価。
本当に多くのことを語りたいのだが、1枚解説をするなら星奏・主人公・彩音が教室で座っているシーンの彼らの表情に注目してほしい、これだけですべての関係性が何となくわかる作品も面白い。

音楽
S++
BGM22曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)
水月陵さんの手がけたBGM22曲はとにかく綺麗。
特に作品のメインテーマはプレイ後に聞いてしまうと泣いてしまうほどの出来。
強く感情に訴えてくるようなものではなく、あくまで優しくイメージされた世界観で包み込むような楽曲たちは作品自体を助けていたのは言うまでもなく、この作品の評価へ強く貢献しているといっても過言ではない。
一つ一つすべてのBGMに対しての感想を述べたいところだが、とりあえず全部聞いてみてほしい。一つたりとも聞き逃しのできない超弩級の品ぞろえである。
Vo曲もOP「記憶×ハジマリ」の爽快感や「GloriousDays」の爽やかなロックの雰囲気、ED「東の空から始まる世界」の切なくも明るくなれるリズム…どれも記憶に残る良曲となっている。
作品中に聞いたBGMは音楽鑑賞画面で作者のコメントが見られる私の好きなシステムが搭載されているのも魅力の一つ。

お勧め度
S++
王道の純粋な恋愛学園物…それ”だけ”を求めている人にはお勧めできない。
作品としての「恋愛学園物」、読み物としてしっかりと受け止められる人々にこそお勧めしたい今回の作品。
基本の王道恋愛学園物の3つのルートに加えて、大きな話のうねりがある今回の作品は好き嫌いが出るかもしれないが、作品を、文学を愛する人にこそ読んでほしい。

総合評価
S++

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最初にプレイした時の感想は「漠然」というのが正しいのだろうか。
実はネタバレをすでにされてプレイしていたのだが、もしもそうされずにプレイしていたらどれほどのショックを受けただろうか、それほどこの作品の最後に訪れるエンディングは衝撃的、とネタバレを防ぐためにここではこれだけにとどめておく。

今回の作品の主人公はとある出来事から「恋愛」というジャンルだけが書けなくなった小説家を目指す少年。
三つの高校の統廃合によりヒロインたちと出会いそして再開する事で物語は動き出す。

とにかく物語は丁寧。
強引な展開は一切なく、公式が公言しているようにそこには等身大の出来事が細やかな心理描写とともに切実に描き出されている。
そういった描写が小説家の主人公と相性が良かったのもポイントだろう。

作品中のシナリオで大きく分かれているのは凜香・ゆい√と彩音・星奏√。
物語のテーマはそれぞれ大きく違うのだが、前者は新しく出会い、後者は再会を果たしたルートとなり、物語自体の毛色が違う。
新しい一歩として動き出す前者二人のヒロイン√、特にゆい√は家族をテーマとした物語でもあり中盤~終盤にかけては何度も泣けるシーンがある。
シナリオの丁寧さ、BGMの綺麗さ、その融合は決して他の名作たちに劣ることはない。

物語のキモとなるのはやはり過去もリフレインする彩音・星奏√。
ダブルヒロインの作品にありがちな雰囲気が流れるかと思いきや、ほとんど修羅場はなく恋愛場面としてはとても静かに進行する。
とくに恋愛学園物として彩音ルートの各シーンは見どころで、主人公と彩音の気持ちが通じ合うシーンなどは過去も含めて考えると思わず涙があふれた。
個別√自体もしっかりとしたものとなっており、安定して飽きることなく楽しめる。

問題は星奏√、そして終章。
多くの事は語らない(語れない)が、この√があったからこそこの作品はほかの作品とは大きく違う「恋愛学園物」となっている。
公式はこの作品を王道の恋愛学園物と語っており、作品タイトルのシンアイも親愛と解釈するのならばやはりそれだけは大きな間違いだろう。
特に物語の終盤の流れ…その結末については賛否両論あるが、個人的には【物語】的ではなくともあくまでも真摯な【文学】的結末だったといえる。

本当はこの後に少しだけ感想を入れていたのですが、あまりにも個人的過ぎたのでぶっちゃけコーナーへ。
少しネタバレにも抵触しているのでお気を付けください。

コンフィグに関しては十分に機能がそろっていた。
何度も言うがBGMの作者コメントが載っているのは個人的にうれしい。

【総括】
シナリオ・音楽・CGともにすべてトップクラスの安定した作品であることに間違いはなく、また他の作品との差別化もできている物ももつ作品だったためこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
BGM水月さん作は本当にいい…一つ一つが各作品でトップクラスと張り合える出来のBGMはそもそもよかったシナリオを何倍にもよくしてくれていた。
各サブキャラもいい味出してたな、立ち絵のないキャラにまですこし特徴を持たせてたのは好印象だし、あと地味に主人公の天然なボケとかそういう笑いのセンスもよかった。
CGもきれいだったし、初心者もそうだけど玄人こそ、最近こういうまじめな恋愛学園物が少ないから楽しめるかも。

さてさて星奏√についてだけど、おそらくプレイ後には彼女の事を嫌いになる人間も多くいるだろう。たしかに他のヒロイン達とも大きく違う思いの形を持つ人間であり、主人公が評したように「結局自分が可愛いだけ」なのかもしれない。
ただ、この物語で伝えたかったことはそれだけだったのかと考えてしまう。
作中で彼女や主人公が時折口にしていた言葉、『想いを伝えるのは難しい』ということ。
つまり、簡単に受け取った内容は本当に彼・彼女が思っていたことなのか、もしその通りであれば彼はなぜ終章であのような行動をとっていたのか。
私はシンアイを「信愛」という言葉に置き換えると少しわかりやすいのじゃないかという、そういう意見だけを残して今回は締めたいと思います。
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