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[レビュー]your diary +Hの感想
2017-10-12 Thu 00:00
<作品名>     your diary +H
<製作会社名>   CUBE


your diary _H
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
主人公・智希を「幸せ」にするため、ゆあという神様ががんばる作品。
この作品はどのルートであっても人と人とのつながりが非常に強く、響きや香穂(無印時代はヒロインではなかったので)といったキャラクターもかなり物語に深くかかわってくる。
だからこそ、ともいえるが神様として主人公の幸せを願うゆあだけではなく、誰もがとても優しく、本気になって他の人の事を考えて行動している事が伝わる。
その上それぞれ一人ひとりの心理描写がかなりわかりやすく書かれているため、このゲームの暖かい世界観に浸りやすく、プレイ中の出来事の一つ一つに心を動かされる。
良い作品として必要になる要素が十二分に詰まった素晴らしい作品と言えるだろう。



共通√ 【 S 】  3-4h
紗雪先輩への告白失敗シーンから始まり、ゆあとの出会い、中間テストを超え、屋内プールイベントあたりまでが描かれている。
「+」シリーズ以降の新規攻略キャラ用の選択肢がいくつか追加されているものの、その影響もかなり少ない。
キャラクターの魅力を十二分に生かせるイベントが多く含まれており、各選択肢ではどのキャラの好感度が上がるかのマークがついている丁寧な仕様。
イベント内容としてはそこまで完成度が高いわけではなく、あくまで作品の本質が個別ルートにある事だけは確か。

your diary H ゆあ
ゆあ√ 【 S+ 】  3-4h
古本屋で出会った「幸せの神様」。
力が全く無く、見た目だけではなく言動も幼いことがあり失敗するとひどく落ち込むこともあるが、常にだれかの幸せを考えており、主人公の幸せの記憶で「日記」を埋めるために日々努力している。

個別ルート前半ではゆあと主人公が「幸せ」を探すうちに距離が近くなっていき、ゆあが主人公に対して嫉妬心を抱いてしまうことから仲が進展する。
ゆあを特別溺愛している紗雪を巻き込んでの騒動を経て、二人は「神様」と「人間」が恋をするという問題に立ち向かってゆくことになる。
この√ではゆあの存在理由などがかなり詳しく語られており、物語の根幹ともいえる部分ともなっている。
もちろんいろいろなところに見どころはあるのだが、他の人の幸せを一番に願うゆあの気持ちとその気持ちを汲んで行動する主人公はこの√でしか見られず、だからこそ応援しながら見たくなる物語となっている。
本当に大切なものを見ることができるゆあから見た「幸せ」というテーマについてを描いたこの作品を代表すべき暖かい√と言える。


your diary H 綾瀬紗雪
綾瀬 紗雪√ 【 S+ 】  3-4h
主人公の先輩で図書委員長。全国模試トップの学力を持つが一人でいることが多い。
才色兼備を地でいく人だが、非常に奥ゆかしい性格をしていて、何かと遠慮してしまう。
冒頭シーンでは主人公が『同情』で告白をしそうになったが、その前に紗雪さんが泣き出してしまい有耶無耶になっている。
どのルートでもゆあに釣られて行動する様子が見られる。

付き合うまでに大きな問題のあるヒロインで個別ルートではそこが焦点となっており、その話の関連でゆあの過去や設定が少し明かされたりとゆあの株があがる√でもあるが、その一連の展開では智希の以外のキャラクターが問題解決に協力してくれており、泣きシーンもある素晴らしい√と言える。
付き合った後の後半では、主人公に依存気味の紗雪先輩がみられて少々心配にもなるが、幸せな未来へと進んでいく様子が描かれ、個別ルートとしてもゆあとの話としてもクライマックスを迎えやはり泣ける物となっている。。

このキャラ√はおそらく作中で最も注力されており、この作品のテーマでもある「本当の幸せ」についてを考えさせる√である。
主人公や紗雪からの視点だけではなく、その周りの友人からの視点でこの物語のシーン一つ一つを見たときに受ける印象はまた大きく違い、特にゆあ視点から考えるこの二人というのは言葉や文字に表しきれないものがある。


your diary H 深菜川夕陽
深菜川 夕陽√ 【 S+ 】  3-4h
主人公のクラスメイトであり幼馴染。
母親を亡くしており、主人公の下宿先でもある「夕顔亭」では店の手伝いから家事全般までを幅広くこなし、学校での成績も良い。不平不満をまったく言わず、世話をするのが趣味と言っていいほど尽くしており、主人公へ好意を寄せているが素直に表すことができず、その様子を香穂や響に冷やかされることも多い。

個別ルート序盤ではとある出来事で智希が一歩を踏み出すことで付き合うという真っ当な美少女ゲームの幼馴染√といった体で作られており、物語のクライマックスと言える後半は「夕陽」という理想や完璧に近い存在がただ一人の「女の子」であるというテーマのもと作られている。
完成度こそ高いが冒険した√というわけではなく、あくまで手堅い内容になっている。
もちろん過去回想を含めて泣けるシーンはあり、ハッピーエンドで終わる個別ルートとしての読後感も非常に良い。

この√における「夕陽」とその他の√における「夕陽」という存在はその在り方が決定的に違っているように思う。
失恋シーンであったり、背中を押すシーンだったり、温かく見守るシーンだったりと、攻略キャラでスタンスが変わってはいるものの、どのルートにおいても夕陽の願いは変わらず一つで、だからこそそれが叶わないとわかった後の夕陽の行動と言葉には説得力と感動があるように思う。夕陽にとっては不本意ではあるだろうが、不幸だからこそ輝くキャラクターなのかもしれない。


your diary H 広崎かなで
広崎 かなで√ 【 S++ 】  3-4h
性格が非常におとなしい1年生ヒロイン。奈月の親友でもあり、二人で行動することも多い。主人公の親友である響の妹だが、とある理由によって冷たく接する響の代わりに兄として接していた。主人公たち2年生グループとはどうしても距離ができがちな1年生。主人公からは完全に妹扱いを受けている。

血縁関係どころか義妹ですらないのだけど、わけあって典型的な妹キャラ。基本的におとなしくて、おどおどしているのだけど、主人公の事が好きってことが淡く伝わるという素直にかわいいと言えるキャラクター。
個別ルートでは幼くも真っすぐな愛の言葉を呟く様子に何度もやられることになる。

話としてもかなり完成度の高い個別ルートで、前半では「親友の妹」という立場から「恋人」へ変化するという部分に対して、真っ向から描き切っている。
また後半では主人公とかなでの関係に対して奈月をからめた展開になっており、その際に様々なキャラクターから得られる言葉は思わず涙を流してしまうほど。


your diary H 榎本香穂
榎本 香穂√ 【 S+ 】  2-3h
主人公と同じクラスの女の子で夕陽の親友。「+」シリーズ以降でヒロインに昇格した。
基本的に元気系キャラで夕陽の気持ちを知っているため、響と協力してくっつけようと画策していることがおおく、その性格が災いして各ルートでは騒動の火種になることも。
ことあるごとに夕陽の胸をもむ悪癖と、智希に話しかけるときに顔を異常に近づけてしまう癖がある。

個別ルート前半は、とある事故でお互いに意識し始めるが夕陽の存在を気にして一歩を踏み出せずにいる香穂が描かれている。
夕陽の失恋シーンもあり、涙なしでは見られないこの√の最大の見せ場ともいえる。
個別ルート後半では香穂が過去に部活で行っていたソフトボールをテーマとした少し熱い話になっている。
エピローグもあっさりとしており、非常に読後感の良い話。


your diary H 藤村奈月
藤村 奈月√ 【 S+ 】  2-3h
かなでと同じクラスの感情をあまり表に出さない1年生。かなでとは親友でサブヒロインだったが、「+」以降からはヒロインに追加された。
友人想いでかなでの気持ちを知る奈月は主人公とくっつけるために色々と協力をしている。

個別ルート序盤では転校してしまう奈月をどうにかして阻止するという内容になっており、かなでを始めとして友人同士の暖かいやり取りが描かれており、中盤ではかなでの気持ちを知りつつも主人公のことを好きになってしまった奈月が描かれている。
このときのかなでと奈月のやり取りは涙なしでは見られない。
後半は奈月が「普通の恋愛」というものを目指して試行錯誤する様子が描かれている。
内容的にかなで√や紗雪√の一部の内容が含まれているため、攻略後を推奨したい。


your diary H 一ノ瀬ほとり
一之瀬 ほとり√ 【 S+ 】  2-3h
主人公の隣のクラスの女の子。「+」シリーズ以降でヒロインに追加。妹がいるためか面倒見がよくよく頼みごとをされており、容姿も相まって学園内での人望が非常に厚い。
「シューちゃん」という水色のセキエイインコを飼っている。

物語は殆ど接点のなかったほとりと主人公の仲が「シューちゃん」を通じて深まっていく様子が描かるところから始まっており、その後の展開においてもすれ違いながらもお互いへの想いを深めていく様子がしっかりと描かれた、一般的萌えゲー√。
特徴のない√かと思いきや、クライマックスではゆあと紗雪をからめたシーンなどもあり、その他の√と同じく十二分に感動できる√。
そんな内容のため紗雪√の攻略後に攻略することをお勧めしたい。



[ 主人公 ] 智希
両親の仕事の都合で夕陽の家に下宿しており、その恩返しということで喫茶店でバイトをしていることも多い。
両親との時間がなかったことや、幼い頃に転校した記憶から人とのつながりを大事に考える節があり、そのため良識派ではあるが自分の信念には背かず、親友のために殆どの友達と絶交したり、√によっては停学レベルの騒ぎを起こすことも。
基本的に恋を知らず好意には鈍感だが、意図して無視をしている部分もある。



【推奨攻略順 : 夕陽→香穂→ゆあ→紗雪→ほとり→かなで→奈月 】
基本的にロック等はないので好きな順番からの攻略が可能。
しかしながら、物語の伏線を把握するためにもメインの中の3人(ゆあ、夕陽、紗雪)の3人を早めにプレイすることをお勧めしたい。

CG : 【 S 】
線が細く淡い塗りで全体的に幼さを感じる絵。
完成度は高く枚数に関してもシリーズを通してなのでかなりの枚数になる。
無印との差という意味ではキャラ追加分+数枚程度。
SD絵にも追加がある。

音楽 : 【 S++ 】
BGM22曲、Vo曲4曲(OP2/ED2)
「+」シリーズになってVo曲が2曲追加されており、安定のDucaソングはこのゲームの雰囲気にももちろん合致。
しかしながらやはり前作からあるBGMが素晴らしい。
「ソルフェージュ」のような何気ない日常シーン用BGMのレベルの高さもさることながら、過去回想に使われる「あの頃」の純朴さや、悲しいシーン用の「伝えたいよ」やしっとりとした気持ちにさせる「雨を待っている」、〆シーン用の「若葉のころに」「ありがとう」などなどのBGMは何度も涙を搾り取ってくれた。
自己主張が激しいわけではないが、テキストと合わさってこそ実力を発揮する類のもので、この優しい世界観にマッチした素晴らしいBGMといえる。

お勧め度 : 【 S++ 】
今だからこそ再度お勧めしたい純粋な泣きゲー。
優しい世界観を持ったこの世界をプレイすればもう少しだけ優しくなれる、そんな暖かい作品。
初心者の導入としてはもちろんだが、最近のゲームばかりやってる玄人にこそお勧めしたい。
無印をプレイしたことがある人にとっては少し複雑ではあるが、前回プレイしたのがだいぶ前で内容を忘れているなら、一考の予知があるだろう。

総合評価 : 【 S++ 】
無印をプレイしている方には少しだけ物足りなさを感じるが、取りあえず単体としての評価は非常に高い。


(ぶっちゃけコーナー)
昔とだいぶ印象が違うなぁ…というのも、ある程度設定を覚えているから、2週目のプレイでは少しだけ感想が変わるってのがあるのかもしれない。
昔はプレイ順を順不同にしていたが、そういう意味ではかなり受ける印象が変わってしまうゲームなので、今回は私の順番を提案させてもらっている。
それにしてもキャラクターがすごくかわいいなぁ…攻略されている最中はもちろんだけど、特に他のキャラの攻略時にみえる言動に心を動かされることが多い。
それは可愛さという点もだが、何よりも「ああいう風に思っている」という前提があって、今の行動につながっていることを考えると思わず泣いてしまうシーンもある。
主人公やヒロインだけではなくて、その場その場において視点を変えて物語を眺めてみると感じる感動がまた変わってくる。
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[レビュー]アイよりアオい海の果ての感想
2017-10-05 Thu 00:00
<作品名>     アイよりアオい海の果て
<製作会社名>   AXL



アイよりアオい海の果て

公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
温暖化等で陸上での文明が滅び、大きな母艦の上で生き延びているという設定の作品。
ある日、入ってはいけないとされていた機関室のさらに奥で多くの秘密とそしてコールドスリープ状態であった少女「アイ」と出会うところから物語は始まる。
アイドルという謎の職業を自称するアイと共に失われてしまった「文化的な生活」を復活させるため、主人公たちは奔走することになる。

資源の限定化と作業の効率化が進むうえで廃れていってしまった娯楽という名の「文化」を再度根付かせていく…という作品趣旨。
特に今回は舞台がSF的世界観ということもあり、また物語には秘密にされている重大な事実などもあって、テーマとしても描写としても難しいところも多くあるように思えたが、そのあたりを非常に巧く表せていた事に高い評価をつけている。



共通√ 【 S 】  4-5h
アイとの出会いから文化祭開催までが描かれている。
AXLらしい軽い笑いとテンポで物語が進んでいき、各キャラとのイベントもそれぞれ2回ほどあって、物語の設定や伏線をちりばめつつキャラクターの魅力を伝えるという意味ではある意味見本ともいえる内容になっている。


『アイよりアオい海の果て』ヒロイン
アイ√ 【 S+ 】  2-3h
機関部の奥でコールトスリープしていた少女。
自称「アイドル」を名乗っており、多くのひとを笑顔にするのが好き。歌や踊りが得意でで大昔の『文化』の記憶を持ってはいるが、その他の多くの記憶を失っている。
非常に前向きな性格をしており、どんなときにもめげずにまっすぐ目標に向かって頑張ることができる少女。
個別ルートでは主人公に対して恋愛感情を持つ自分の気持ちと、アイドルとしての立場で板挟みになる様子が描かれており、物語後半ではトラブルに見舞われた船団の中で明かされる真実とそれに立ち向かう主人公、そしてすべてが絶望に覆われる中でも常に前を向き続けるアイの姿が描かれている。
唯一アフターストーリーが他のキャラクターと違うテイストという特徴もあり、AXLらしさの中でも光るものを見たということで高い評価にしている。
この√でだいたいの謎が空かされてはいるものの、詳細は他の√で明かされる真実を含めることで、やっと作品の背景設定がはっきりとする。


『アイよりアオい海の果て』ヒロイン (1)
七海 ナタネ√ 【 S 】  2-3h
唯一、手動操船できる「セブンスター号」の持ち主。
普段は漁業などをしているが、自称「海賊」を名乗るほど自由に海を渡ることにあこがれを持っている。いわゆる元気系キャラクターだが、すこしだけツンデレ要素を持つ。
個別ルート序盤では両想いになり、それまでは意識しなかった「女の子らしさ」という部分について考えたりするシーンが暖かく描かれている。
√後半では他の船団の情報や過去にあった出来事の真相なども明かされ、ナタネの夢とも絡んだ話となっており、ナタネの夢を守るために必死になる主人公が見られる√となっており、ある意味一番AXLらしい√ともいえる。


『アイよりアオい海の果て』ヒロイン (2)
真備 シオン√ 【 S+ 】  2-3h
この船の船団長の一人娘で、その手伝いをしている。
規律を重んじ、時には厳しいことを言ってしまう事も多いが、主人公の前だけでは甘えてしまう正統派ツンデレ、CV青山ゆかり。
個別ルートでは病に倒れた船団長の代わりに仕事をするシオンとそれをサポートする主人公の姿が描かれており、物語後半では明かされる主人公たちの出生の秘密に交えて、船団長とシオンとの親子の絆が描かれた話となっている。
語られる物語は非常に暖かく、特殊な設定ながらも普遍的な内容であり、高い評価にした。


『アイよりアオい海の果て』ヒロイン (3)
一刈盛 サンゴ√ 【 S 】  2-3h
少しだけ年上のお姉さん的存在。
おっとりとした性格をしており、主人公に対しては何かと世話を焼きたがる傾向も。
殆どにおいてドジではあるが、料理と包丁さばきに関してだけは引けを取らず、ナタネがとってきた魚をさばくことが多い。
個別ルート前半ではどうしても弟扱いしてしまうサンゴに対して主人公が熱烈にアタックするシーンが主に描かれており、後半ではサンゴ自身の秘密やそれに関連した船団の過去、そしてそれらを知ったサンゴの決断などがあり、割と重めの話になっている。


[ 主人公 ]静馬 アオ
船では師匠である『じっちゃん』と共に道具の修理・制作を担当している。
機械いじりが趣味で、作業に熱中すると周りの音が聞こえなくなるほどで、特に大昔の遺物である「ロストテクノロジー」には強い関心を抱いている。
リーダー的存在ではないが、温厚でまじめな性格から多くの人からは頼りにされている。


【推奨攻略順 : ナタネ→サンゴ→シオン→ノーマル→アイ 】
どのルートもある程度のネタバレがあるため、攻略順は好きなキャラからでよい。
アイ√とノーマル√のみ、1√攻略後に出現。


CG : 【 S 】
いつのAXLらしい絵。
CGの枚数や質も十二分で全体的なレベルの高さ(安定度)は言うまでもない。
ネタとなるSD絵が豊富なことも魅力の一つだろう。


音楽 : 【 S+ 】
BGM27曲、Vo曲3曲(OP/ED/挿入歌)という構成。
バリエーションの豊富なBGMはコミカルなものから陰鬱なものまで、各シーンに合わせたものがそろっているがどれも印象は薄い。
どちらかというとVo曲の質が高くなっていることが印象的で、各ED用曲がなくなっており数こそ少なくはなっているものの、茶太さんのクセになるテンポのOPやiyunaさんがしっとりと歌い上げた「melody star」は作中で流されていれば思わず涙してしまいそうなほどの出来。
挿入歌では各キャラが歌っており、こちらも必聴。


お勧め度 : 【 S+ 】
今回はSFを基盤とした物語となっていてAXLとしては…というより、物語としても割と珍しい物になっていたが、いつものAXLらしい元気の出る前向きな作品。
AXLファンはもちろんだが、各ルートのシナリオももしっかりと作られており、物語の内容を重視の人でも楽しめるように作られている。


総合評価 : 【 S+ 】
AXLの作品として十二分に良作と言える範囲の作品であり、全体的なレベルの高さは言うまでもない。曲やシナリオはAXLらしさを残しつつ新しい印象を与えるものになっており、その点を高く評価した。


(ぶっちゃけコーナー)
今回、実は評価に関しては結構悩んだ。
シナリオはよくできていたんだけど、泣けたかというとそういうわけでもない。
やっぱり、AXLではファンタジーとかの世界で繰り広げられる暖かい話が結構好きだったりするんだけど、今回はSFでも飛び切りの終末世界設定。
設定もよく作られていたなぁというのが正直な印象で、明かされていない事実や謎の部分、矛盾点も多少あるけれども、作品趣旨として「文化」を根付かせるため学校を作ったり、学園祭と称してライブをやったりと、狭い世界観の中でよく動く作品だった。
特にヒロイン達やサブキャラたちがよく登場し動いてるからこそ、寂しい世界観のなかでもAXLらしい明るさが常にあったように思う。
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[レビュー]茜色の境界線の感想
2017-09-28 Thu 00:00
<作品名>     茜色の境界線
<製作会社名>   ALcot Honey Comb



茜色の境界線
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S- 】


共通√ 【 S- 】  3h
巴との出会いからタタリ討伐あたりまでが描かれている。
戦闘シーンというより、襲われるシーンと一瞬で撃退するシーンがある。
ヒロインとのエピソードもかなり少なく、本当に短いこのシナリオの中に作品の「起」「承」が詰まっている。
ある程度はテンプレのような展開が多いのだが、主人公の友人たちの存在やアドバイザー的役割の人物が複数人おり、それらに対するエピソード等がかなり不足しているため、どうしても上滑りした内容になっていることが多い。

茜色の境界線|Character|ALcotハニカム
巴1√ 【 S 】  1.5h
狐の妖怪で神様になるために400年の間タタリを狩り続けており、ある日戦闘で弱っていた巴を見つけた主人公が家につれて帰ったことから同姓生活が始まる。
つかみどころの無い性格をしており、多くのことを語らないが知っていることを匂わせることが多く、個別√では巴が神になるために私心を捨てなければならないという設定の基で展開してゆく。
戦闘シーンもあるにはあるが一瞬で終わる。


茜色の境界線|Character|ALcotハニカム (1)
尼崎 霞√ 【 S 】  1.5h
悪霊につかれていた主人公を安綱で切り捨て、助けてくれた女の子。
人と妖怪の間に生まれた半妖であり、生きるためにタタリを狩り続けている。
非常にストイックで気を許した相手以外には冷たく接するが、主人公に対しては出会いの負い目からか態度が非常に軟化し、クーデレキャラになった。


茜色の境界線|Character|ALcotハニカム (2)
姫路 紫苑√ 【 S 】  1.5h
主人公に恋する後輩。
主人公に猛烈なアタックを仕掛けるも、綺麗に躱されている。
タタリの標的になったこと以外は最も妖怪関係の話から遠い人物ではあるが、個別ルートではしっかりと関連した話になっている。
なぜ主人公のことを好きなのか、というファクターが重要になっているキャラであり、話としても非常によくできているのだが、文章の描写力が追い付いていない印象がある。



巴2(TRUE)√ 【 S- 】  1.5h
巴√のその後にあたる√。
全キャラクターが協力して問題の解決に当たる。
この√で隠されていた伏線はすべて暴かれることになるのだが正直な所重要度は高くなく、戦闘シーンが少しあるくらい。
TRUE√の展開としては予想できるレベルのもので平凡。



[ 主人公 ] 夢前 柊
すこし前に両親を亡くしている。

【推奨攻略順 : 霞→紫苑→巴1→巴2(TRUE) 】
3キャラ攻略するとTRUE√が解放される
巴√のアフターに当たるので、上記の順番が安定。


CG : 【 S 】
立ち絵では描く人によっての差が大きく感じられ統一感はない。
全体的にしっかりとした絵ではあるものの、いくつか幼さをかなり感じてしまうものもあり、CG間でのイメージの差が大きいほか、いくつかでは質の優劣も見受けられる


音楽 : 【 S 】
BGM20曲、Vo曲2曲(OP/ED1)という構成
BGMでは比較的明るいものが多いイメージでVo曲に関してはOP、EDのどちらもが和テイストの曲となっている。
特筆すべき点がないのが少し悲しいところ。


お勧め度 : 【 S-- 】
萌えと燃えを前面に押し出した作品――という意味でなら全くおすすめはしない。
特に燃えに関してはほとんど感じられる部分がない。
シナリオ自体に加えて文章の描写自体も拙い部分が多く、ミドルプライスという事を考慮しても評価は揺るがない。


総合評価 : 【 S- 】
作品の魅力というべきところがなく、全体的な完成度も低い。
値段的な部分を考慮してこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
物語の設定自体は結構テンプレだけど面白いものを持ってた。
だけど、本当に展開がひどい。
全部予想できてしまう上に、一瞬で読み終えてしまうから感想もない。
値段的なものもあって、こういう長さのシナリオになってしまったのかもしれないが、そうなってしまうのならば「いっそ作らなければいいのでは・・・」という感想が普通に出る、というか出した。
燃えシーンは見当たらないし、萌えゲーとしてもシナリオが薄すぎてキャラに魅力を感じにくい。
システム的にも最新のパッチを当てないとバックログが使えなかったり、文中には何度かミスのコマンドが残っていたりと完成度の低さがうかがえる。
せめて1度自身の手でクリアしてデバッグしてほしいところ。
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