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[レビュー]FLOWERS -Le volume sur ete-の感想
2018-08-16 Thu 00:00
<作品名>     FLOWERS -Le volume sur ete-
<製作会社名>   Innocent Grey


FLOWERS 夏篇
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】  7-8h
FLOWERSシリーズ2作目、前作のTRUEEND後から秋口あたりまでを描いた夏の物語。

全6チャプターから構成され、各々にグリム童話のタイトルが付けられているのが特徴で前作と同様にいくつかの事件や問題が発生し、それを主人公が謎解くことで物語が展開してゆく形となっている。
また今作では前作の主人公であった白羽蘇芳から八重垣えりかに交代しており、そのシニカルな視点や男性的な語り口調の効果もあってか、前作より全体的にすっきりとした質感のテキストになっている。

推理部分に関しては前作のような知識を問うようなものは少なくなっており、一般的なミステリ寄りになっている他、前作主人公が真実を追い求めることに重点を置いていたのに対し、えりかは物事に対処することに種を置いているため、推理は”建て前”と”真実”の2段階の推理を行うこととなっており、この辺りから彼女の性質というものが見えてくる部分もあるだろう。

『孤独と静寂を愛する少女が初めて恋を識る』…というテーマの通り、他人に対し壁を作るえりかが、アミティエとの衝突を繰り返し、そして同じ数の苦難を乗り越えることで、千鳥に、そしてクラスへとなじみ他人のために行動するようになってゆく様子が描かれており、その過程こそがこの作品の最大の魅力と言ってもよいだろう。
その心情描写と合わせての出来は言うまでもなく高品質でテキストの効果もあってか、前作よりもより分かりやすく感動しやすいシナリオになっているのも特徴だろう。

特に今作での主だったイベントとして挙げられる朗読劇やバレエ発表会といったもので、朗読劇のシーンは演出が秀逸でそのシーン自体が手放しでほめられる物であると同時に主人公と千鳥の心情の変化が感じられる作中屈指の名シーンとなっている。

選択肢によって終盤の展開が変わる他、推理を間違えた場合のBADENDも多数存在しており、CG収集も含めて全編攻略後にはオーディオコメンタリなども閲覧可能となる。


FLOWERS2_2.png
考崎 千鳥√【 - 】  1h
学院に中途編入してきた芸術家肌の変わり者で主人公のアミティエになる。
あまり感情が顔に出ず態度も冷たいため人からは距離を置かれがちで、本人も空気が読めないことがあったりと、騒動の原因になることもある。
転入するまでは芸能活動を行っていたため、その下地であるバレエや歌唱といった分野に関しては学院屈指。

序盤における主人公との関係は、控えめに言っても最悪と言えるものだったが、さまざまな出来事やイベントを経て、お互いの事を知ってゆくうちに惹かれあう二人の様子が精密な心理描写にて描かれている。
特に印象的なのは主人公へ自身の問題を吐露するシーンで、今まで壁があった千鳥とえりかの関係が大きく変わってゆく様子は前作にもないこの作品ならではの魅力。
だからこそ最後のシーンでようやくお互いの心が通じ合った時の情動は言葉に表せないものとなっている。


FLOWERS2.png
ダリア=バスキア√【 - 】  1h
前作から登場している主人公たち1年生の担任で、主人公の入浴補助なども行っている。
生徒からは姉のように慕われているおっとりとした先生で、バレエに精通しているため学院ではバレエの講師も務めるほか、第二外国語や礼節といった教科も教えており、時には厳しく指導するシーンもある。
自身の行動全てが善意で成り立っているため悪意が通じず、あの主人公をして『憧れ』を抱かせるほどの善人。

どの場面においても基本的にはサポートの立場にいることが多いが、今作では学院での事件調査などのシーンで同行することもあり、その際には無邪気にはしゃぐ子供っぽい一面も見ることができる。
ダリアには世話をしてもらっているためかエリカ自身も強く出られないことが多く、ガーデニングやバレエ関連の個別のシーンでは、ダリアの純粋な反応に振り回される珍しい場面も多くあり、ダイア以外のキャラクター性というものを感じることができる。
終盤、主人公が感情を吐露するシーンは神聖の一言に尽きると言っても過言ではないほどで、他のEDとは違う”憧れ”に相対するためのシナリオになっている。


TRUE+EXTRA√【 - 】  0.5h
TRUEは恋人EDと呼ばれる千鳥√のさらに先の短いエピソード。
かなり短いシーンではあるものの、穏やかなその内容からはこの作品でシリーズにおいてのえりかの役割をしっかりと終えた事を知ることができる。

EXTRAは蘇芳視点で見たこの作品となっている。
しっかりと続く自作への伏線が張られており、その内容は期待をかなり大きくするものとなっている。


FLOWERS2_1.png
[ 主人公 ]八重垣 えりか
男性的なしゃべり方をする車いすの少女。
前作の主人公、白羽蘇芳の書痴仲間であり、彼女に負けず劣らずの知識量や書籍、映画を出典としたセリフ回しが多い。
また極度人嫌いで初対面の人間にはシニカルな態度をとることが多いが、蘇芳にだけは胸襟を開いており、匂坂マユリの一件で彼女の事を心配している。


【推奨攻略順 : 恋人→友達以上(ry→離別→ダリア→TRUE→EXTRA 】
TRUEは恋人ED後、EXTRAは全攻略後に出現。
基本的に物語は1本なので、話の流れに沿っていればよいだろう。


CG : 【 S 】
繊細な線と淡い色使いで描かれた絵。
前作同様の高品質なCG揃いで、1枚1枚が非常に丁寧に描かれている。
また飯テロと言わしめるほど食事シーンの食べ物が良く描かれているのも印象的。


音楽 : 【 S+ 】
BGM16曲、Vo曲2曲(+1曲)という構成。
雰囲気のあるBGMを前作と同じレベルで用意しており、特にピアノ系のBGMは静かでありつつもしっかりとした旋律のある良曲ぞろいで、各Vo曲のヴァイオリンアレンジもずっと聞いていられるほど落ち着いた非常に素晴らしい曲となっている。
Vo曲ではEDの「chaleur」、霜月はるかさんのしっとりとして、透明感のある声で歌われたこの曲は、フランス語で”暖かさ”を表すように、その奥にある人のぬくもりを伝えてくれるような気がする1曲となっている。


お勧め度 : 【 S+ 】
FLOWERSシリーズ物の2作目ということで、単体では楽しむことができず、前作プレイは必須の作品。
前作をプレイした人はもちろんこの作品もプレイするとは思うが、その質に関して劣化は見られないため安心してほしい。前作で評価を得にくかったミステリシーンなども改善がみられることや、主人公が交代していること等、いくつか注意点がある事に留意が必要。


総合評価 : 【 S+ 】
シリーズ物ということで評価は少しだけ抑えめだが、シナリオの完成度は前作より高くなっており、単体で見るならばもう1段上の評価でもよいくらい。


(ぶっちゃけコーナー)
FLOWERSシリーズ物も折り返し地点という今作。
作品の主人公が蘇芳からえりかに移って、少し寂しいような気持ちで始まった今作だけれども、千鳥という新キャラを加えてまた新しい印象を受ける作品になったかな。
特に普段のテキストではシニカルではあるもののセリフも多く、特徴的な口調も併せて割と読みやすくなっていたのかも。
ミステリ部分に関しても、ジャンルとしては前作と同様と言えるのだけれども、絶対に分からないようなものではなくなっていた当たりは好印象かな。

やっぱり見どころは、壁を作っていたえりかがだんだんとクラスに馴染み、そして千鳥と心を通わせていく様子だろう。
この辺はダリアとのやり取りも一緒なんだけど、友情や愛情の間で揺れ動き、自分の制御が及ばない心というもののの動きについて、非常によく考えさせられる作品だったな。
だからこそ、感情溢れてつい出てしまう言葉に心動かされるシーンが多くあったように思う。
「他人を想う」というのは言葉で書くのは簡単だが、こうしてシナリオにしっかりと書き表されるとそのすばらしさが非常によくわかるものとなっている。
この辺りの良さが出たのも、えりかと千鳥をメインに置いたからだろうなぁ。

マユリがいなくなった謎…について、蘇芳が追ってたのも彼女らしい。
次回作はまたメインが変わるだろうから、どのように展開していくかが純粋に楽しみになっている。
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[レビュー]FLOWERS -Le volume sur printemps-の感想
2018-08-09 Thu 00:00
<作品名>     FLOWERS -Le volume sur printemps-
<製作会社名>   Innocent Grey


FLOWERS春
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
FLOWERSシリーズの1作目、タイトルにも『春篇』と書かれているように、舞台の季節を春とした作品で、全寮制のミッションスクールを舞台とした百合ゲーである。

選択肢によりシーンが変わる部分があるものの、物語は大まかに1本となっており、チャプターで大まかに別れたシナリオの中には、いくつかの謎解きシーンがあるのも特徴。

この作品で最も重視されている女学院の雰囲気、百合の世界観について。
作品の舞台となるのはまさに『秘密の園』というべき全寮制のミッションスクールで、閉鎖空間での人と人の交わりをメインに描いている。
作品の趣旨は百合ゲーであるものの、過度にそういった雰囲気を作ってしまわないよう比較的現実的に書かれているシーンが多く、癒しを追求したテキストは主人公の心理描写を主軸としてしっとりと描かれている印象が強い。
特に乙女たちの心の機微ついては重視しており、主人公のモノローグだけではなく、吹き出しを使用した心理描写、各キャラの視点シーンなどを活用して、一つの発言が他の人に与える影響を考えさせるようなシーンがあったり、人と人の適切な距離であったり、それぞれの抱える悩みであったりが柔らかなタッチで描き出されている。

こうした繊細な描写から描かれる落ち着いた世界観は、感動する…と言えるほど情動の大きいシーンこそないものの、美麗なシーンが心に残るようなシナリオになっている。

作品に登場するミステリー部分に関して。
公式において『おまけ』と公言されているものの、作品を構成する重要なファクターと言えるだろう。
ミステリー部分自体は伏線からの推理ではなく、既存の知識を組み合わせることで答えが出る類のものとなっており、プレイヤーが推理するのは不可能なレベルのものが多いが、学院で発生した事件の謎を解くことにより、登場人物たちが成長していったり、関係性を変えてゆく様はこの作品の一つの魅力といえるだろう。

シリーズ作品の1作目であるので、作品としては次回につなぐためなのか非常にキリの悪い、謎を残しつつのエンディングとなっている。


共通√【 S+ 】  6-7h
主人公が全寮制のミッションスクール「聖アングレカム学院」に入学するところから、聖母祭(文化祭みたいなもの)後までを描いている。
舞台となる季節はもちろん春であり、入学したての主人公――蘇芳が学院での謎ときやクラスメイト達とのやり取りを通して成長する様子が仔細に描いている。
なお謎解きシーンで失敗すると即BADENDとなる。


FLOWERS1.png
匂坂 マユリ√【 - 】  1-2h
主人公のアミティエの一人。
明るい性格で社交的なため周囲からも慕われているクラスの中心人物で、ふとした瞬間に漏れる笑顔は周りをさらに明るくする、と主人公も評している。
少しボーイッシュではあるもののお菓子作りが趣味だったり、バレーが苦手だったりと親しみやすさがある。

選択肢次第で共通ルートにおいて彼女と過ごすシーンが何度か挿入されるものの、基本的にシナリオは1本であり個別√と題されるほどの量はない。
シリーズ作品の1作目であるためか物語は大きな謎を残したまま終了している。


FLOWERS1_2.png
花菱 立花√【 - 】  1h
主人公のアミティエの一人。
規律を重んじる委員長タイプではあるものの、自身の趣味である紅茶を友人にふるまうお茶会を開いていたりと、誰にでも優しく面倒見がよいためマユリと同程度の影響力がある。
成績が学院1位であることや彼女の性格もあってクラス委員長にも任命されている。

マユリ√攻略後に選択可能で、共通√後半から分岐している。
続編のありそうなマユリルートに対して、立花√では春のさわやかな風を感じさせるさっぱりとしたエンディングで締められている。


FLOWERS1_1.png
[ 主人公 ]白羽 蘇芳
新しい友達を作るために学院への入学を希望した少女。
長く祖父と二人で暮らしていた事や、小心者で人見知りなため、何をするにしても戸惑ってフリーズしてしまうことが多いが、その綺麗な見た目によって周りからは落ち着いたクールな大人と認識されている。

映画鑑賞や読書に造詣が深く、発言でよく引用する癖がある。また、そこからくる知識や推理力には目を見張るものがあり、学院での様々謎を解き明かしてゆく。
何故か女の子との触れ合いに羞恥を感じることが多く、また経験不足が目立ち絶望的なまでに要領がよくないのも特徴。


【推奨攻略順 : マユリ→立花 】
この順番以外での攻略は不可能。
なお、各BADENDも順次取得する必要があり、エンディングリストを全て埋めると、オーディオコメンタリや4コマなどが閲覧可能となる。


CG : 【 S 】
極細の線で描かれた繊細な絵はそれだけで商品になるレベルといえる。
特に質に関してはかなり安定しており、イベントCGにおいては思わず見入ってしまうようなものも数枚存在している。
また複数キャラを描いたイベントCGが多いのが印象的で、作品の雰囲気作りを十二分に担っていると言ってよいだろう。


音楽 : 【 S 】
BGM17曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
作品の舞台に併せて落ち着いたものが主であり、「祈り」を代表としたピアノ系のBGMや「マーガレット」等の弦楽器の粋を極めた美麗なものも印象的。
OPのピアノアレンジや謎解きシーンで使われる「ミスティア」なども名曲だろう。
Vo曲について、霜月はるかさんの歌う「FLOWERS」は透き通るような透明感のある曲で、コーラスとして参加している鈴湯さんの声も非常にマッチしている。
EDの「花の頁」も同様に透明感のある曲ではあるのだが、OPにくらべてゆったりと歌われており、こちらも違った魅力があるので、ぜひクリアして聞いてほしい。


お勧め度 : 【 S+ 】
百合ゲー、4部作シリーズ、シナリオ(雰囲気重視)と言うところを抑えていただけたのならお勧めしやすいゲームではあるが、万人にお勧めできる作品とは言いがたい。
それでも、興味を持ってプレイするならば世界に引き込んでくれる、そんな強さのある作品。


総合評価 : 【 S+ 】
雰囲気ゲーとしてはほぼ満点に近い作品であり、テキストに関しても一定の評価が出来るであろう作品なのでこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
4部作のFLOWERSシリーズが完結し、もともと興味もあったためプレイ。
Innocent Greyといえば同社の作品シリーズ『殻の少女』が印象的で、そこはかとなく恐怖を感じるミステリ作品、という印象があったけど、今作ではミステリ要素はそこそこで、百合要素をプラスした雰囲気ゲーという印象だろうか。

久方ぶりに”雰囲気ゲー”と書いても問題がないレベルで作りこまれている世界観。それを作りえたのは清廉なテキスト、繊細なCGたち、そしてしっかりと作られたBGMのおかげだろう。それぞれの相性がすごくよく、お互いを高め合っている。

作品自体は百合ゲーなんだけれども、プラトニックにそういった部分を描写しているのも評価したい。
この作品の心理描写は結構緻密でいて、読んでいて飽きないというのが不思議な所。
ただ、今作の主人公である蘇芳が結構引っ込み思案でウジウジしているタイプの子だから、そのあたりで好き嫌いが出そう。個人的にはそんな子が謎をバシバシ解いていく姿は結構爽快感はあったかも。

まだまだ1作目であるためにシリーズの方向性というか、どういう展開になるのかはまったく分からないのだけれど、それでも十分に満足はしたし続きが気になる作品である。
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[レビュー]雲上のフェアリーテイルの感想
2018-08-02 Thu 00:00
<作品名>     雲上のフェアリーテイル
<製作会社名>   COSMIC CUTE



雲上のフェアリーテイル

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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
タイトルにもある通り、空の上のフェアリーテイル…「おとぎ話」をイメージとした作品。
銃声や爆発音が絶えない空に浮かぶ街「カグヤ」を舞台として、様々な種族の登場人物が毎日のようにトラブルを起こしたり、巻き込まれたりするお話。

ストーリーはおおまかに各話でわかれており、毎度起こる大きな問題に対して、対処していくことになるのだが、そのすべてがハッピーエンドで終わることを史上最大のテーマとしているため、作品が重くなり過ぎないのが特徴的。
また、ストーリーはシーンをカットする描写が多いため非常にテンポよく進み、作品の内容と比べるとテキスト量が少なくサクサクと手軽に読める内容になっている。
上記のような点は強みである反面、ストーリーに対しての深みがなくなっているため、読み応えのある内容にはなっていないというのが残念な所。

なお登場人物等からもわかると思うが、同会社作品の「空のつくりかた」と世界観が共通してい。※作品的なつながりがあるかどうかはプレイしてからのお楽しみで。


共通√【 S 】  3-4h
プロローグから1話までは完全共通となっており、いくつかの騒動を通して舞台の軽い説明や登場人物たちの雰囲気を掴むことができるようなシナリオとなっている。
2話~4話では各話ごとに特定ヒロインをメインに添えた事件が発生し、それを解決する過程で個別√選択肢が登場する形となっている。
1-2時間程度どの話もさっくりと読みやすく、状況的に悪くなることは多いものの、雰囲気を重くし過ぎないのも特徴。


登場人物紹介│雲上のフェアリーテイル【COSMIC CUTE】
ナツ√【 S 】  2-3h
店の前で空腹で倒れていた、「しまった~!」が口癖の元気系ドジっ子魔女。
甘いものがあれば深くは考えないタイプで体重計が最大の敵。
誰とでもすぐに仲良くなれるコミュ力お化けで友達が少ない真琴と親友。

個別ではいつも自信満々なのに、恋愛のこととなると怖気付いてしまうナツがよく描かれており、付き合ってからお菓子のように甘くデレデレする様子は前作のあのキャラをほうふつとさせる。
この作品の実質メインヒロインということもあって、√中で起こるイベントも作中で最大のものとなっている。そんな問題に対して、いつもの仲間と「愛」の力で何とかしてしまうハッピーエンドストーリー。

登場人物紹介│雲上のフェアリーテイル【COSMIC CUTE】 (1)
安養寺 真琴√【 S 】  2h
主人公とは幼馴染の街で最強の剣士。
心優しい娘だけれども、積極的になれないことが多く友達を募集中。
普段は骨董店を営んでおり、その真贋を見分ける目は一級品。

引っ込み思案であまり自分を出すことがない真琴なので、共通ルートを含めて印象は薄目だったが、3話目で個別√へと分岐する。
個別√では主人公が幼くなってしまったり、付き合うまでにひと騒動あったりはするものの、付き合ってからはゆったりと柔らかな時間が流れるのを楽しめる。


登場人物紹介│雲上のフェアリーテイル【COSMIC CUTE】 (2)
常盤木 雪√【 S 】  2h
主人公の妹で兄(主人公)を探しに街にやってきた。
世間知らずの典型的なお姫様だったが、暮らす事で徐々に毒されていっている。
優しく思いやりがあるが怒ると怖い。ちなみに家事等では一切役に立たない。

3話からの分岐で個別√に入ることになる。
序盤での世間知らずなお姫様というのは鳴りを潜め、芯が強く怒らせると怖い面印象が強かった雪だが、個別√では妹らしく甘えるシーンが多くなっている。
シナリオでは市長の宿願に彼女と主人公の故郷が絡んできたりと、割と大きく展開するもののいつも通り皆が笑顔で終わるエンディングとなっている。


登場人物紹介│雲上のフェアリーテイル【COSMIC CUTE】 (3)
ダリア√【 S 】  2h
妖艶な雰囲気を漂わせるエルート(獣人)。
町一番の高級クラブの歌姫で、その歌声で他人に状態異常を与えることもできる。
可愛い子をからかうのが大好きで、ナツ達はよく巻き込まれている。

2話での事件の後から分岐する個別√。
なんといっても主人公とダリアが醸し出す雰囲気は大人。けれども普段は余裕をまとったダリアがふとした瞬間に見せる初心なところに誰しもが魅力を感じてしまうはず。
意外と一途で尽くすタイプだというところも評価を得るだろう。
シナリオ自体は一部シーンがスキップされているところもあるが、全体的にすっきりとした話になっており読後感も悪くないハッピーエンドの話となっている。


[ 主人公 ]常盤木 司
カフェ「アメリア」の店主で、面倒ごとが嫌いな口の悪い青年。
しかしながら、人情があり面倒見がよく、結局面倒なことに巻き込まれてしまうことが多々ある。
裏では「ペイ・バック」と呼ばれる裏の家業を行っており、市長をはじめとするさまざまな人物からの依頼にこたえている。


【推奨攻略順 : ダリア→真琴→雪→ナツ 】
ツリー状の選択肢になっており、ナツ√に向かって分岐していく形をとっている。シナリオの内容を鑑みてもこの順番が最も自然になるはず。


CG : 【 S 】
しっかりとした線と濃い塗りの絵。
全体的に質が高く、また立ち絵では瞬き機能も搭載。
枚数に関してはHシーン用の物の比率が多く、一般シーンのものは少な目。
SD絵も多数存在している。


音楽 : 【 S 】
BGM20曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
OPやBGMを合わせて特に印象的なのはタイトルBGMとして使用されている「Under the sky」だろう、かなりテンポの早いピアノはこのシリーズに非常に合う。
全体的にあわただしい印象の(音の多い)BGMが多く、この作品の舞台であるカグヤやアメリアの面々を彷彿とさせる良曲が多い。


お勧め度 : 【 S+ 】
舞台的なつながりもあるし、作品の雰囲気もそっくりなので前作の「空のつくり方」をプレイして楽しかった人にはお勧めしたい。
ただ単体でも十分に楽しめる作品にはなっている。
ドタバタ系ファンタジー作品…とは少し違うかもしれないが、それに類する作品ではあるので舞台やキャラクターが好きな方はプレイするとよいだろう。
もちろん、これをプレイしてから前作をプレイするのも良い。


総合評価 : 【 S 】
完成度という意味ではもう一段上の評価でもよさそうだが、やはりストーリーの薄さというのはあるのでこの評価。

(ぶっちゃけコーナー)
今回の作品は舞台こそ特殊だけれども、中身は結構テンプレな印象。
ヒロインと主人公が1m以上離れられなくなったり、主人公が幼くなってしまったり…もちろんそれ以外でも舞台である「カグヤ」や「魔法」を絡めたシナリオはあるので読んでいて飽きが来るわけではないんだけど、最後の方はさくっとハッピーエンドに持っていくのでストーリーとしての重みみたいなものはないのかな。
それを読みやすいととらえるか、中身がないと切り捨てるかは本当に人次第かも。

前作の「空のつくり方」と比べてしまうけれど、どちらかというとストーリーよりもキャラクターの萌え部分に振った感じなのかな。
まぁ、イチャラブシーンというよりはHシーンの方が多いから、そのあたりをどう評価するかだけれども…。
それでもトラブルメーカーのナツとかすごく懐かしくなるようなあの前作でもあった、どこかワクワクしてしまう雰囲気はしっかりと出てたから、その当たりが好きだった人はプレイしてもよさそうだよなぁとは思う。
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