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[レビュー]お家に帰るまでがましまろですの感想
2017-11-16 Thu 00:00
<作品名>     お家に帰るまでがましまろです
<製作会社名>   ま~まれぇど


お家に帰るまでがましまろです
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S+ 】
行き倒れていた主人公を花音が拾い「Marshmallow tree」という閑古鳥の泣いている地元のケーキ屋さんに連れていくことから物語が始まる。
様々な問題を乗り越えて成長していく「Marshmallow tree」を中心とした物語。

今までの作品と比べても特にエロ描写を強くしており、ヒロイン4キャラに7-8つのシーンを用意するほどであり、描写やセリフはもちろんの事シュチュエーションでも抜きゲーと比較しても問題ない程度のものが存在していたりもする。

もちろん、キャラゲー・萌えゲーとしての力も存分に発揮しており、ゲームとして魅力的なCGやかわいいSD絵、可愛い文字(表現)を使って雰囲気や下地を作ることはもちろん、様々なシーンを共通√・個別√ともに用意して各ヒロインの魅力を十二分に伝えている。

対してのシナリオ自体の内容は少し弱くなった印象。
共通√においてはイベントの起こし方に強引さが見られる部分もあったが、豊富な登場キャラクターを活かして非常にたくさんのイベントを用意しており、特に下記の共通部分後半においては思わず涙してしまうシーンもある一方で、一部の個別√ではせっかくの下地(舞台であるケーキ屋や追加の学園要素、主人公の過去)などを活かしきれていない印象があった。
またそれらに触れている√もあったものの、あまり踏み込まずにさらっと流してしまっている印象が強い。


共通√ 【 S+ 】  5-6h
花音との出会いから「Marshmallow tree」の一員ではなかった紗々と礼羽が一緒に働くことになる部分までが描かれている。
各キャラとの出会いイベントの他にも、全体を通してのイベントが2~3度あり、共通√としてのボリュームは割と多め。
他にも各キャラ個別ショートシナリオが選択形式で用意されている。
ところどころわざとらしい部分や強引さ、違和感を感じる部分はあったものの、世界観や設定の説明、個別√までの各キャラの魅力を伝えるという役目は十二分に果たしている。
特に終盤での礼羽関係のシーンはこのゲームの中で唯一涙してしまうほどであり、質としての高さは保証しやすい。


お家に帰るまでがましまろです (1)
春日部 花音√ 【 S 】  2-3h
両親を亡くし「Marshmallow tree」の新米オーナーとなった女の子。
明るく優しい雰囲気をしたちょっと天然な女の子で、そんな性格だからか道端で倒れていた同じクラスの主人公を助けることになった。
幼い頃「あすま」という男の子に助けられ、その子に片思いをしている。

お互いの立場や片思いの相手などの問題もあり、なかなか二人の仲が進展しない個別√で、一途に思いを募らせる花音の嫉妬や空回り暴走などの珍しい一面が見られる。
二人が付き合ってからはわりとテンプレなバカップルになるのだが、中盤から後半にかけてはマシュマロツリーの問題や花音の家族、そして主人公の過去について触れられたり、意外なキーパーソンの存在が明かされたりとグランド√的√となっている。
しかしながら作品のテイスト的にもあまり重くなり過ぎずにまとめられており、さっくりと読める内容になっている。


お家に帰るまでがましまろです
朝霞 汐√ 【 S 】  2-3h
「Marshmallow tree」のパティシエ兼店長。
見た目はとっても幼いがそれに反して世話焼きで母性にあふれる女の子。
身長に対してコンプレックスがあり、日々頼れる「おねぇちゃん」を目指している。

なんといっても彼女の魅力はロリっぽい容姿とそれに相反する大きな母性だろう。
年齢以上の包容力を見せる一方で見た目相応な素直な反応を見せたり、コロコロと印象を変え、いろいろな表情を見せてくれる。
個別√ではその持ち味をよく活かし、主人公の抱える問題に親身になって立ち向かってゆくことになる。


お家に帰るまでがましまろです (2)
皇鈴 紗々√ 【 S 】  2-3h
今大人気の絵本の作家で超ネガティブ思考の女の子。
周りの過大な期待のせいで、現在は絵本を書くことができていない。
最初はメガネをかけていたが、共通√後半からはコンタクトに変えている。

個別√では相変わらずネガティブ思考な彼女がそれでも主人公のためにと暴走しつつも行為に気づいてもらうため(好きになってもらうため)悪戦苦闘するシーンが見られる。
彼女の魅力である「子供のことが好き」というシーンもふんだんに取り入れられており、素直な人に対して素直に対応する事のすばらしさを改めて教えてくれているような気がした。
√後半では彼女と絵本の問題を絡めた展開になっており、シーン中には彼女の性格の理由(出身地)や主人公の変化なども少し触れられるものとなっている。


お家に帰るまでがましまろです (3)
礼羽 ライコネン√ 【 S 】  2-3h
人気洋菓子店『スヴニール』のカリスマパティシエ。
周りから「氷の王女」と評されているが、実際は気だるげな態度でボケを連発する女の子。
諸事情がありケーキ作りに対しての情熱を失っている。

個別√序盤では、共通√からの流れで主人公を好きになった礼羽が主人公へ猛アタックをかけるシーンから始まっている。
彼女の魅力は何といってもクールビューティー(偽)の中にある素直な感情。
その立場ゆえに素直に気持ちを表せない序盤のもどかしさや、モノローグや彼女の視点で知ることができる彼女の姿にノックアウトされる人は多いはず。
√後半ではかなり特殊な関係が続いた二人が、ずっと先延ばしにしていた礼羽の抱えた問題に直面することになる話となっている。
また、最後の選択肢でエピローグが多少変化している。


[ 主人公 ] 宮原 亮
「宮原」という変人で有名なおじいさんに育てられており、そのおじいさんが死んだ後は諸事情で学園も退学をしており、公園生活を行っていた。
ある日、おなかが減って倒れていたところを花音に拾われた。
いろいろなバイト経験があるため基本的に有能だが、ケーキが食べれない。


【推奨攻略順 : 紗々→ライコネン→汐→花音 】
攻略順に特に指定はない。
好きなキャラから攻略するとよいだろう。


CG : 【 S 】
細い線で色彩豊かな絵。
この作品の最大の魅力ともいえる部分であり、特に立ち絵やCG部分については全体的によく作られている。
コンセプトの関係もあってか、Hシーン用の物が多く用意されており、対して一般シーン用の物は幾分少な目に感じる。
SD絵も非常にかわいらしいものがそろっており、数も豊富。


音楽 : 【 S++ 】
BGM30曲(アレンジ含)、Vo曲5曲(OP1/ED4)という構成。
BGMでは各キャラのテーマ等も用意されており豊富なラインナップではあるが、全体的に柔らかい印象の曲が多い。
OP「ましまろホイップ」のアレンジ曲は4曲あり、泣けるオルゴールアレンジや燃えるギターバージョン等、特に印象に残っている。
Vo曲は各キャラED用にそれぞれ1曲ずつ用意されており、それぞれテイストは違うものの各キャラクターソングとなっており、出来も良いため高評価。


お勧め度 : 【 S+ 】
今となっては珍しい、学園を中心としない恋愛作品。
シナリオ単体として評価すると多少厳しい部分もあるが、萌えゲーとしては十二分過ぎるほどの出来。
特に深く考えないでさくっと気持ちよく読むことができる作品なので、可愛いキャラクターが好きな方やそういったテイストの作品が好きな方にはお勧めしやすい作品。


総合評価 : 【 S+ 】
シナリオだけでの評価ならもうワンランクさげるのだが、全体的なシナリオのレベルや曲や作品のテーマ、様々な要素を含めての評価としてはわりと高レベルな作品であり、この評価にした。


(ぶっちゃけコーナー)
ま~まれぇどというとやっぱ印象に強いのは「PRIMAL×HEARTS」シリーズだろうな。
そういえば今回の作品では月夜野兎が声アリで一部登場していたり、地名やあの名物店長なんかも出てきたりと世界観は同じらしい。
ただまぁ、ストーリー的にワクワクする部分というのが減ったイメージなんだよな。
共通√では思わず泣いてしまう√もあったんだけど、個別√はことさらそれが弱くなってる感じがしたというか、Hシーンに傾倒しすぎじゃね? と思う部分もあるわ。
まぁ、それは俺が苦手なだけなのかもしれないが。。。
どうしてもシーンが連続して続いたりすると、ストーリーがおざなりに感じてしまうんだよね。。。
あとは主人公の違いというのもでかいのかも…今回の主人公は施設出身で変なおじいさんに育てられたということ以外は結構普通。
まぁ、バイトとかの経験が結構あって機転も利いてるから活躍はするんだけどね。
そのへんも共通√や各個別でちゃんと処理してあげたらよかった気がする。
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[レビュー]グリザイア ファントムトリガー 第3話の感想
2017-11-09 Thu 00:00
<作品名>     グリザイア ファントムトリガー 第3話
<製作会社名>   フロントウィング


GRISAIA Phantom Trigger Vol3
公式ホームページ
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キャラクター・シナリオ : 【 S 】
グリザイア ファントムトリガーシリーズの第三作目(3話目)。
今回のメインは学園でマークスマン(スナイパー)をやっている獅子ヶ谷桐花。
フィリピン山中でのシーンがメインとして描かれている。
それに付け加えて続きということもあって、前作でスポットが当たっていたマキの様子がレナと共に描かれているのも特徴と言えるだろう。


値段も相まって、シナリオはかなり短く3-4h程度。
いつもと変わらないノリですらすらと読める内容となっており、もちろん得意の重火器関連、サバイバル関連等々のコアな知識がいっぱい詰め込まれている作品。

それ以外に新しい要素として飯テロも辞さない覚悟で描かれていた食べ物の描写。
特に牛丼・ラーメンのシーンは時間によっては本当にお腹が減ってしまいそうなほど…。
同時にカエ○○レーなどのゲテモノなんかも紹介されている。

今までのキャラクターに加えて多くの新キャラも登場する、笑いあり、ほんの少しだけ泣きアリのそんな作品。


【推奨攻略順 : 選択肢無 】


CG : 【 S 】
時間に対しての枚数は割と多め。
質も安定して高く、SD絵もいくつかあります。


音楽 : 【 S 】
BGMについての追加がいくつあるのかは不明。
Vo曲は変わらず2曲(OP/ED)


お勧め度 : 【 S 】
ファントムトリガーシリーズの3作目、もちろん1-2作目をやっていないと楽しめない。
まとめて買う人はもう少し待ってもいいのかも?
次はクリスらしい。

総合評価 : 【 S 】
いわゆる分割商法作品ということもあって正式な評価はしにくい作品でありこの評価。


(ぶっちゃけコーナー)
楽しんでプレイはできるんだけどね、もうすこしまとめてほしいというのが正直な感想。
単体で楽しむことはできないので、結局プレイするとなると全部買う必要がある。
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[レビュー]景の海のアペイリアの感想
2017-11-02 Thu 00:00
<作品名>     景の海のアペイリア
<製作会社名>   シルキーズプラスDOLCE


景の海のアペイリア
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キャラクター・シナリオ : 【 S++ 】
近未来の東京を舞台として主人公が偶然に自我を持ったAI(強いAI)である『アペイリア』を作ってしまうことから物語が始まる。
主人公たちがアペイリアの機能を使って作られてしまう完全没入型VRMMO「セカンド」がデスゲームになり、主人公はなぜかタイムリープに巻き込まれてしまう。そんな中で数少ないヒントからアペイリアを狙う存在に気が付く――魔法あり科学ありの仮想世界と現実世界で繰り広げられるAIと人間と時間の戦い。

作品は三羽√→ましろ√→久遠√→アペイリア√(TRUE)の順番に構成されており、選択肢等は出現するものの、上記の順番が変わることはない。
一本道の√ではあるものの、上記√はそれぞれしっかりと作られており、全体的なボリュームは一般的な作品とさほど変わりないといえる。

今回の作品で特徴的ともいえる要素が3つある。

一つ目が今作の主人公「零一」。公式的に変態と認定されており、エロに従順で基本的にどのシーンであってもエロ関係の話題でふざけていることが多いことから、基本的な会話は非常にバカっぽく、戦闘シーンの一部でも声があったりと力が入ってはいるのだが、どこかバカバカしいやり取り描かれているのは確か。仮想世界では複数のヒロインやそれ以外の女性キャラと関係をもつこともある。
しかしながら頭脳は非常に優れており、AI関連の知識はもちろんの事、状況把握や作品のメインともいえる頭脳戦のメインを担っていた。

二つ目がシナリオである。
正確に言うとテーマとなっている時間素行やそれに類する伏線で、作品の性質としてシュタインズゲートのような本格派の科学ADVに近い側面を持っている。
これらは非常に高いレベルで作られており、与えられた一つの状況で二転三転する現実を楽しめるのもこの作品の良いところである。
特に時間素行(タイムリープ)に関しても、「そういうもの」として置いておくことなく、量子論等を使った独自の解釈で、できるだけ現実の現象と齟齬がないようにじっくりと説明しており、それに付随した状況説明も作中では多く行われていた。
しかしそれだけに、内容が非常に難しくなっており、特に後半は解説用の図があるといえども理解には何度も読み返す必要があり非常に時間がかかる。

そして最後が魅力的なヒロインたちの存在である。
ある意味これは二つ目と被っている部分も多いのだが、秘密を抱えるヒロイン達と過ごしていき、そして協力して問題を乗り越えるシーン。そしてそのあとに待ち受ける展開。
変態的な主人公ではあるものの、恋愛描写はしっかりと描かれており、よく作られていた伏線と合わせて感動的なシナリオでは思わず泣いてしまうこともあるほど。

総じてすべてのレベルが高いということは言うまでもない。
しかしながら絶望的に相性が悪い要素があったのも事実。
科学ADVとしての側面が強かったところ、主人公がすぐにふざけるため力が抜け、すぐにヒロインたちの感動的なシーンに流れたりもする。
感情の起伏も非常に激しく、とくに冗長となりがちな説明部分で気持ちが置いて行かれる人も多くいるだろう。

上記の点を含めたうえでもシナリオがよくできていることを否定はしないが、最後の広げ過ぎた風呂敷のたたみ方を含めて、改善点は多くあり、泣きゲーとしては高く評価していないというのが今回の総じての感想ともいえる。


【推奨攻略順 : 無し 】
選択肢はあるが1本道の作品。


CG : 【 S 】
線が細く濃い塗りの絵。
枚数に関してはHCGが多めに用意されて入るものの、一般CGもある程度用意されており十分と言える。質もかなり高めで戦闘用のものから、日常シーンのものまで幅広いジャンルのものが多彩に描き出されている。


音楽 : 【 S 】
BGM38曲、Vo曲2曲(OP/ED)という構成。
BGMは数多く用意されており、現実世界と仮想世界という二つの世界に対応したものが用意されており、他にもAIをテーマとした「アペイリア」を代表とする不思議なBGMなどがあり、特に戦闘シーンや思考シーン等の暗めのBGMが多かった印象。
Vo曲はOPの「アペイリア」が印象的。BGMの同名曲とは違い、暗い雰囲気から始まる走るような旋律は非常にかっこいい。
対してのED「信じられるよ」はゆったりとした曲調。


お勧め度 : 【 S+ 】
時間遡行をテーマとした科学ADV、仮想現実を舞台とした剣と科学のファンタジー、そして恋と青春の物語。
要素としてはかなり含まれているが、もっとも評価できるのは科学ADVとしての側面であり、科学・近未来系、時間系の理論がしっかりと説明されている作品が好きな方にこそお勧めしたい作品。

逆にシナリオを深く読み込むのが苦手の方や、キャラの可愛さなどをしっかりと楽しみたい方にはお勧めしにくい作品。


総合評価 : 【 S+ 】
総じてシナリオはよくできているものの、全体的なバランスがとれておらず、改善点も見られる、泣きゲー重視の評価としてはこの程度。


(ぶっちゃけコーナー)
まず、凄い良く作られてるよね。
スリット実験とかはやっぱりその分野に少しでも興味を持っていた人間ならワクワクするし、ここまでしっかりとタイムリープについて考えていた作品もあんまりないと思う。
ただ、それだけにすごい理解が疲れたけどね。。。
何処に触れてもネタバレしそうだけど1点だけ。
上でも触れてたんだけど、簡単に言うと展開が不自然(というか早い?)。
というか、そうならざるを得ないんだけど、登場ヒロインや主人公たちの心は良く描写出来てはいたんだけど、すごく現実離れした場面だからこそ想像が追い付かないし、その「感情」に根差した「行動」というものにつながりを感じにくかったのかも。
そのへんをもっとはっきりとした…いや、はっきりと書いてはいるんだけど、もうすこしだけプレイヤー側に持ってきてほしかったのかも。
そういう意味では主人公が一番現実離れしてたかも。
まぁ、今回の主人公は感情移入するべきかどうかというのも一つの問題か。。。
時間・仮想世界・人間・AI…いろんなものが詰まった作品だから、最後の終わり方からも色々な解釈ができそうだし。
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